JPH0434372Y2 - - Google Patents

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JPH0434372Y2
JPH0434372Y2 JP6736386U JP6736386U JPH0434372Y2 JP H0434372 Y2 JPH0434372 Y2 JP H0434372Y2 JP 6736386 U JP6736386 U JP 6736386U JP 6736386 U JP6736386 U JP 6736386U JP H0434372 Y2 JPH0434372 Y2 JP H0434372Y2
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valve
passage
valve seat
seat
rear chamber
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は電動膨張弁に関するものである。
(従来の技術) 冷凍装置において使用される電動膨張弁の従来
例としては、例えば特開昭60−196477号公報に記
載された膨張弁を挙げることができる。この電動
膨張弁を第2図に示すが、図において、51は弁
本体であつて、この弁本体51には側部に開口し
た第1通路52と、端部に開口した第2通路53
とがそれぞれ設けられている。そして上記第1通
路52と第2通路53とは流路54を介して連通
しており、この流路54内に弁座55が形成され
ている。一方、上記弁本体51の背部は、ケース
56によつて密閉状に覆われているが、このケー
ス56の外周部にコイル57が、その内部にはロ
ータ58がそれぞれ配置されており、ロータ58
の外周には永久磁石59が取着されている。すな
わち、コイル57にパルス等の電気的入力を入力
することによつて、上記ロータ58を回転駆動し
得るようにしてある。一方、上記弁本体51の上
端中心部の位置には円筒状の固定軸受60が螺着
されており、この固定軸受60には上記ロータ5
8の内周面に固定された円筒状の推進軸受61が
螺着されている。そして、バネ62により下方へ
押圧、付勢されている弁体63が、このロータ5
8の軸心位置に固定軸受60を貫通して配置され
ており、この弁体63の先端部には弁部64が一
体的に形成されている。したがつて、ロータ58
が回転駆動されることにより、このロータ58は
同時に軸方向の直進運動を伴い、さらに弁体63
も固定軸受60の中心貫通孔で案内されながら軸
方向に移動されることとなつて弁部64と弁座5
5との間の開度が調整され、第1通路52から第
2通路53へと流れる冷媒量が調整されるのであ
る。
一方、上記ロータ58上端面にはその軸心より
離れた位置にピン65が立設されている。またロ
ータ58の中心軸線上において、ケース56に固
定して心棒66を設け、この心棒66に弾性金属
線材より成る螺旋状案内リング67が捲着されて
いる。さらにこの螺旋状案内リング67の螺旋溝
に巻装して回動かつ軸方向移動が可能なスライダ
68を設けている。このスライダ68には上記ピ
ン65に当接し得るよう径方向に延びる当接片6
9が形成されている。
これらの部品より成る機構はロータ58の停止
位置を定めるためのものである。すなわち、開弁
時においてはロータ58が回転しながら上方へ移
動していくが、このときスライダ68は当接片6
9を介してロータ58に立設されているピン65
により回転され、したがつて螺旋状案内リング6
7の螺旋溝に案内されて上昇していく。そして、
このスライダ68が螺旋状案内リング67の上端
部に達したときには、スライダ68はそこで移動
が規制され、逆に当接片69とピン65とによつ
てロータ58の回転および直進移動が停止される
こととなるのである。また閉弁時においてもスラ
イダ68は螺旋状案内リング67の下端部で移動
が規制され、ロータ58が同様に停止される。
(考案が解決しようとする問題点) ところで上記のような電動膨張弁においては、
例えば第1通路52側を高圧冷媒の入口、第2通
路53側を低圧冷媒の出口とする流れ方向で使用
する場合、閉弁時には弁座55前後の差圧が閉弁
方向に作用しているため、開弁操作をするために
は、バネ62の押圧力に加えて上記差圧に打ち勝
つ力が必要である。したがつて大流量を得るため
に弁口径を大きくすると開弁方向に動かすための
大きな力が必要となり、コイル57と永久磁石5
9とより成る電気的駆動機構が大型化するという
問題が生ずることとなる。一方第1通路52側を
低圧冷媒の出口、第2通路53側を高圧冷媒の入
口とする流れ方向で使用する場合には弁座55前
後の差圧が開弁方向に作用するため弁口径を大き
くするとバネ62の力に抗して弁を開いてしま
い、制御不能になるという欠点を有している。ま
た、弁体63の移動方向を案内する固定軸受60
は、弁本体51に螺着して構成する構造であるた
め、弁座55と弁部64との心を出し難く、弁の
完全閉止が困難であるという問題点を有してい
る。
そこでこの考案は上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであつて、その目的は、小
型の電気的駆動機構で大口径弁の両方向流れの制
御ができ、また弁座と弁部との心出しが容易な電
動膨張弁を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) そこでこの考案の電動膨張弁は、第1及び第2
通路2,3を弁本体1に設け、両通路2,3を弁
本体1内に穿設した流路4を介して連通させると
共に、上記流路4には第1弁座5を設け、また上
記第1弁座5に当接、離反して上記流路4を開閉
するための第1弁部20を先端側に有する弁棒1
9を上記弁本体1内に摺動自在に配置し、一方上
記弁本体1の背部をケース6で密閉状に覆うこと
によつて形成された後室7内に上記弁棒19の基
端側を導出し、上記弁本体1にはさらに、上記第
1弁座5よりも第1通路2寄りの流路4aと上記
後室7とに連通すると共に上記第1弁座5と略同
径でかつ略同軸に配置された弁棒案内部24を設
け、また弁棒案内部24と上記後室7との間には
上記第1弁座5と略同径の第2弁座25を設け、
一方上記弁棒19には、さらに上記弁棒案内部2
4に案内される摺動部26と、上記第1弁部20
が上記第1弁座5に当接すると略同時に上記第2
弁座25に当接する第2弁部28とを設け、また
上記第2通路3と上記後室7とを連通する均圧通
路30を有している。
(作用) 上記電動膨張弁においては、閉弁時、例えば第
1通路2に高圧冷媒、第2通路3に低圧冷媒が作
用する場合、第1弁座5の部分では従来の電動膨
張弁と同様に各冷媒の差圧による力が閉弁方向に
作用するが、このとき第2弁座25の部分では、
第1通路2側からは高圧冷媒圧力が、また後室7
側からは、この後室7が均圧通路30を通じて第
2通路3に均圧化されているので、低圧冷媒圧力
がそれぞれ作用する。したがつてこの第2弁座2
5の部分では第1弁座5の部分と同一かつ逆方向
への差圧力が作用することとなる。しかも第1弁
座5と第2弁座25とは略同一径に形成されてい
るので、これらの差圧により弁棒19に作用する
力は互いに打ち消し合うこととなる。
また開弁操作時、第1弁部20が第1弁座5よ
り離反した場合には同時に第2弁部28も第2弁
座25より離反することとなるが、弁棒案内部2
4と摺動部26との狭い〓間は流体流れに対して
大きな流れ抵抗を有するので、この領域で、第1
通路2側の高圧冷媒の圧力と第2通路3に連通し
た後室7の低圧冷媒の圧力との圧力差が生じ、こ
れは第1弁座5の領域で生ずる圧力差と同等かつ
逆方向であり、また弁棒案内部24の径は第1弁
座5と略同径に形成しているので、このときにも
上記と同様に弁棒19に作用する力は互いに打ち
消し合うこととなる。したがつてバネ23の力に
抗する力のみで弁棒を開弁および駆動することが
できる。このことは冷媒の流れ方向が逆になつた
場合にも同様である。
また弁棒案内部24は、弁本体1に形成された
ものであるので、第1弁座5と同軸上に加工する
ことが容易であり、したがつてこの弁棒案内部2
4で弁棒19を案内することによつて第1弁座5
と第1弁部20との心出しが容易となる。
(実施例) 次にこの考案の電動膨張弁の具体的な実施例に
ついて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
第1図において、1は弁本体を示しているが、
この弁本体1には、側部に開口した第1通路2
と、下端部へ開口した第2通路3とがそれぞれ形
成されている。上記両通路2,3は、流路4を介
して互いに連通しており、この流路4内に第1弁
座5が形成されている。この流路4は第1弁座5
により第1通路2寄りの流路4aと第2通路3寄
りの流路4bとに仕切られて成るものである。ま
た上記弁本体1の背部、すなわち図において上部
は、ケース6によつて密閉状に覆われており、内
部に後室7が形成されている。このケース6はそ
の上端部に取着されたキヤツプ6aを含むもので
ある。そして上記ケース6の外周部にはコイル8
が配置され、また後室7にはロータ9が配置され
ている。10はコイル固定板であるが、このコイ
ル固定板10は、上端折曲部が上記キヤツプ6a
にねじ11を介して取着され、コイル8の抜け止
めを行なうべく下端折曲部でコイル8の上端面を
押さえている。なおコイル8の下端部は弁本体1
の上端外周部に支持されている。上記ロータ9の
外周部には、永久磁石12が取着され、この永久
磁石12と上記コイル8とによつてロータ9を回
転駆動するための電気的駆動機構13が構成され
ている。つまり上記コイル8にパルス等の電気的
入力を入力することによつて、上記ロータ9を回
転駆動し得るようにしてあるのである。上記ロー
タ9の軸心部には、軸方向へ延びると共に前端面
(図面上は下端面)に開口する円径の凹入孔14
と、軸方向へと後端面(図面上は上端面)にまで
延びたガイド溝15とが穿設されている。
一方、上記弁本体1の上端の位置には上方径小
部にねじ部を有する固定軸受16が取着され、こ
の固定軸受16に、上記凹入孔14の内周面に固
定された円筒状の推進軸受17が螺着されてい
る。18はリング状のバネ受であつて、このバネ
受18は、推進軸受17の上端面と凹入孔14の
底面間に固定されたものである。そしてこのバネ
受18及び上記固定軸受16を通して上記流路4
の開閉を行なう弁棒19が出没自在に配置されて
おり、この弁棒19の先端部には第1弁部20が
形成されている。なお弁棒19の上端部には弁棒
抜け止め用の上部座金21が取着されている。ま
た弁棒19にはその中途部に段部22が形成され
ており、この段部22と上記バネ受18との間に
バネ23が介設されている。上記弁棒19はこの
バネ23によつて、下方、閉弁方向へと押圧、付
勢されている。
一方上記弁本体1には、弁棒19が挿通すると
共に第1通路寄りの流路4aと後室7とを連通す
る弁棒案内部24が形成されているが、この弁棒
案内部24は、第1弁座5と同軸であると共にこ
の第1弁座5と略同径に形成されている。またこ
の弁棒案内部24の上端面には第2弁座25が形
成されており、この第2弁座25も第1弁座5と
略同径である。
一方上記弁棒19には、先端部の第1弁部20
上方に上記弁棒案内部24に案内されて摺動する
摺動部26が形成されている。この摺動部26の
外径と弁棒案内部24の内径とは通常の軸と穴と
のはめあい〓間で構成されているものであり、弁
棒19の心出しが精密になし得ると共に、この狭
い〓間は流体流れに対して大きな流れ抵抗を有す
るものである。また上記摺動部26の上端部には
径小部27が設けられ、さらにその上部に第2弁
部28が形成されている。この第2弁部28は前
記弁棒案内部24の上端面にある第2弁座25に
当接して第1通路2と後室7とを区画し得るもの
である。この第2弁部28の第2弁座25への当
接と前記第1弁部20の第1弁座5への当接とは
略同時に生ずるように調節されている。すなわち
この膨張弁を組み立てる際に、第2弁部28を第
2弁座25に当接させた状態において、第1弁座
5を上端に有する筒状部材29を第2通路3寄り
の流路4bに螺着すると共に、第1弁座5を第1
弁部20に当接させ、この状態でこの筒状部材2
9を止定するのである。また第1弁部20は流量
の制御分解能を良好とするために弁角度を小さく
し、一方第2弁部28は弁角度を大きく形成して
いる。このような構成によつて、高い制御分解能
が得られると共に、弁棒19の前進は弁角度の大
きい第2弁部28で停止するため、弁角度の小さ
い第1弁部20の第1弁座5へのくいこみが生ず
ることはない。さらに弁棒19の先端部にはその
軸心上に均圧通路30が先端面から上記第2弁部
28背面の横穴31まで穿設されている。この均
圧通路30と横穴31とによつて後室7の圧力は
第2通路3における冷媒の圧力と均圧化されてい
る。
一方、上記キヤツプ6aには下方へと延びるス
トツパ軸受34が取着され、このストツパ軸受3
4が前記ガイド溝15の中心部に挿入されてい
る。またこのガイド溝15内にはストツパ35が
上下方向に移動自在に配置されているが、このス
トツパ35は上記ストツパ軸受34に螺着されて
いる。このストツパ35に対して、前記ガイド溝
15の溝幅は、例えばストツパ35の一方の角部
でこのガイド溝15の一方の壁面に当接している
ときに、ロータ9が1ステツプ角逆回りに回転し
たとしても、他方の角部と他方の壁面との間には
なお〓間が残るような寸法に形成されている。し
たがつてロータ9が1ステツプ角の変位を伴う回
転振動をする場合でも、ストツパ35が両壁面と
衝突を繰り返してストツパ35自身が異常振動を
引き起こすというようなことはない。
一方、ストツパ軸受34には上下両端部に当接
部材36,37が取着されている。これらの当接
部材36,37はそれぞれ例えば樹脂等の弾性材
で製作された緩衝体38,39と、緩衝体受4
0,41とから構成され、ストツパ35の軸方向
移動端部を定めている。つまり上記弁棒19を閉
弁方向へと導くべくロータ9が回転しつつ下降し
た際に、上記ストツパ35の下端面が下側の当接
部材37の緩衝体39に当接してロータ9のそれ
以上の下降を規制し、一方上記弁棒19を開弁方
向へと導くべくロータ9が回転しつつ上昇した際
に、上記ストツパ35の上端面が上側の当接部材
36の緩衝体38に当接して弁棒19のそれ以上
の上昇を規制し得るようにしてあるのである。ま
たこのようにストツパ35が上側の当接部材36
に当接する場合においても、回転しつつ上昇して
きたロータ9の上端面が上側の当接部材36を越
えて上方に位置するように、ガイド溝15の軸方
向長さ、推進軸受17のねじ部のリード、ストツ
パ軸受34のねじ部のリード、及び当接部材36
の取付位置が選定されている。したがつて、スト
ツパ35は常にロータ9内部に位置するようにな
つているので、ストツパ25が発する衝突音等は
緩和されて外部に伝わることとなり、騒音のより
小さい構成となつているのである。
また上記ロータ9とストツパ35とは、上記ロ
ータ9を下降させた際に、まず最初に弁棒19の
両弁部20,28が両弁座5,25に当接し、さ
らにそれから所定距離だけ、上記バネ23の力に
抗してロータ9を下降させたときに、上記ストツ
パ35が下側の当接部材37に当接するような位
置関係が選択されている。したがつて閉弁状態で
は弁棒19はバネ23の力でもつて両弁座5,2
5に当接されている。このような構造によつて、
閉弁後にさらにパルスが入力され、コイル8の磁
極位置変化とロータ9の永久磁石12の磁極の反
撥によつて、上記ロータ9とこれに固定の推進軸
受17及びバネ受18が進退を繰返すような現象
が生じても、この現象は弁棒19には伝達され
ず、バネ23による安定した閉弁状態が得られ
る。
またストツパ35の停止時に、ストツパ軸受3
4がストツパ35に締付けられるようなことがな
いように、ストツパ軸受34のねじ部のリードは
前記推進軸受17のねじ部よりも大きなリードに
設定されている。
上記した電動膨張弁においては、コイル8にパ
ルス等の電気的入力を入力することにより、ロー
タ9と共に推進軸受17が回転する。この推進軸
受17は、固定軸受16に案内されている訳であ
るから、上記回転によつて軸方向に駆動され、こ
れにより弁棒19の第1弁部20が第1弁座5に
対して近接、離反することになる。そして両者2
0,5間の開度を調整することによつて、第1通
路2と第2通路3との間を流れる冷媒量の調整を
行なうのである。
次にこの電動膨張弁の作動状態について、便宜
上、第1通路2から高圧冷媒を導入し、第2通路
3から低圧冷媒を送出する場合を例に説明する。
第1図のように流路4内の第1弁座5に第1弁部
20が当接している閉弁時において、弁棒19に
は第1弁座5の箇所で冷媒の圧力差が生じてお
り、この差圧と第1弁座5の口径面積との積に相
当する力が閉弁方向に作用している。このとき第
2弁座25に第2弁部28が当接しており、した
がつて第1通路における高圧冷媒の圧力は第2弁
座25までしか作用していない。
一方後室7側は弁棒19に穿設されている均圧
通路30により第2通路3に連通されているの
で、この後室7側には第2通路3の低圧冷媒の圧
力が作用している。したがつて、第2弁座25の
位置において冷媒の圧力差が第1弁座5での圧力
差と同一値で逆方向に生じており、また第1弁座
5と第2弁座25との口径は略同一に形成してあ
るので、これらの差圧により弁棒19に作用する
力は互いに打ち消し合うこととなる。したがつて
この閉弁状態から開弁操作をする場合にはバネ2
3の力に打ち勝つ力さえあればよいこととなる。
また開弁操作時第1弁部20が第1弁座5より
離反した場合、同時に第2弁部28も第2弁座2
5より離反することとなるが、弁棒案内部24と
摺動部26とは通常の軸と穴のはめ合い〓間で構
成しており、したがつてこの狭い〓間は流体流れ
に対して大きな流れ抵抗を有するので、この領域
で、第1通路2側の高圧冷媒の圧力と、第2通路
3に連通した後室7側の低圧冷媒の圧力との圧力
差が生じ、これは第1弁座5の領域で生ずる圧力
差と同等かつ逆方向であり、かつ弁棒案内部24
の径は第1弁座5と略同径に形成しているので、
上記と同様に弁棒19に作用する力は互いに打ち
消し合うこととなる。したがつてバネ23の力に
抗する力のみで弁棒を駆動することができる。
上記の効果は弁が大径化しても同様に得られる
ので、小型の電気的駆動機構で大口径弁の制御が
できることとなる。
一方、高圧冷媒が第1通路2に導入され、第2
通路3から低圧冷媒が送出される場合においても
上記とは高圧側と低圧側が逆になつて差圧により
生ずる力の方向が逆になるものの同様の効果が得
られるので、この考案の電動膨張弁を両方向制御
弁として使用することができる。
また弁棒案内部24は、弁本体1に形成された
ものであるので、第1弁座5と同軸上に加工する
ことが容易であり、したがつてこの弁棒案内部2
4で弁棒19を案内することによつて第1弁座5
と第1弁部20との心出しが容易となる。
以上の説明のように、この考案の電動膨張弁に
おいては、第1通路2寄りの流路4aを挟んで上
下にそれぞれ冷媒圧力差が互いに逆方向に生ずる
ように構成し、その差圧により弁棒19に作用す
る力を互いに打ち消し合うようにしてあるので、
作動時や開弁時に弁棒を小さな力で駆動すること
が可能である。そのため大口径弁においても小形
の駆動源を使用することが可能となり、また両方
向流れの制御弁として使用することができる。さ
らに狭い〓間を形成して冷媒流れに対し大きな流
れ抵抗を与えると共に弁棒案内機能を有する弁棒
案内部は弁本体に設けられたものであるので、弁
棒と弁座との心出しが容易である。さらに、第1
弁部20は流量の制御分解能を良好とするために
弁角度を小さくし、一方第2弁部28は弁角度を
大きく形成することによつて、弁棒10の前進は
弁角度の大きい第2弁部28で停止するため、第
1弁部20の第1弁座5へのくいこみを生ずるこ
となく、制御精度の良好な電動膨張弁を構成でき
る。
なお上記実施例では、第2通路3と後室7とを
連通させるための均圧通路30を弁棒19に設け
たが、弁本体1に第2通路3と後室7とを連通す
る連通孔を穿設して構成することも可能である。
(考案の効果) この考案の電動膨張弁においては、第1通路寄
りの流路を挟んで冷媒圧力差が互いに逆方向に生
ずるように構成し、弁棒に作用する力を互いに打
ち消し合うようにしてあるので、作動時や開弁時
に弁棒を小さな力で駆動することが可能である。
そのため大口径弁においても小形の駆動源を使用
することが可能となり、また両方向流れの制御弁
として使用することができる。さらに弁棒案内機
能を有する弁棒案内部は弁本体に設けられたもの
であるので、弁棒と弁座との心出しが容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例における電動膨張
弁を示す断面図、第2図は従来の電動膨張弁の断
面図である。 1……弁本体、2……第1通路、3……第2通
路、4……流路、5……第1弁座、6……ケー
ス、7……後室、19……弁棒、24……弁棒案
内部、25……第2弁座、26……摺動部、28
……第2弁部、30……均圧通路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 第1及び第2通路2,3を弁本体1に設け、
    両通路2,3を弁本体1内に穿設した流路4を
    介して連通させると共に、上記流路4には第1
    弁座5を設け、また上記第1弁座5に当接、離
    反して上記流路4を開閉するための第1弁部2
    0を先端側に有する弁棒19を上記弁本体1内
    に摺動自在に配置し、一方上記弁本体1の背部
    をケース6で密閉状に覆うことによつて形成さ
    れた後室7内に上記弁棒19の基端側を導出し
    た電動膨張弁であつて、上記弁本体1にはさら
    に、上記第1弁座5よりも第1通路2寄りの流
    路4aと上記後室7とに連通すると共に上記第
    1弁座5と略同径でかつ略同軸に配置された弁
    棒案内部24を設け、また弁棒案内部24と上
    記後室7との間には上記第1弁座5と略同径の
    第2弁座25を設け、一方上記弁棒19には、
    さらに上記弁棒案内部24に案内される摺動部
    26と、上記第1弁部20が上記第1弁座5に
    当接すると略同時に上記第2弁座25に当接す
    る第2弁部28とを設け、また上記第2通路3
    と上記後室7とを連通する均圧通路30を有し
    ていることを特徴とする電動膨張弁。 2 実用新案登録請求の範囲第1項記載の電動膨
    張弁であつて、上記均圧通路30が上記弁棒1
    9に穿設されていることを特徴とする電動膨張
    弁。
JP6736386U 1986-05-02 1986-05-02 Expired JPH0434372Y2 (ja)

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JP6736386U JPH0434372Y2 (ja) 1986-05-02 1986-05-02

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JP6736386U JPH0434372Y2 (ja) 1986-05-02 1986-05-02

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JPS62179577U JPS62179577U (ja) 1987-11-14
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ID=30906202

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JP6736386U Expired JPH0434372Y2 (ja) 1986-05-02 1986-05-02

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JPS62179577U (ja) 1987-11-14

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