JPH04342773A - インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 - Google Patents

インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器

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JPH04342773A
JPH04342773A JP3140766A JP14076691A JPH04342773A JP H04342773 A JPH04342773 A JP H04342773A JP 3140766 A JP3140766 A JP 3140766A JP 14076691 A JP14076691 A JP 14076691A JP H04342773 A JPH04342773 A JP H04342773A
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JP
Japan
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ink
recording
head
inkjet recording
droplets
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JP3140766A
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English (en)
Inventor
Satoshi Nagashima
聡 永嶋
Osamu Nishiwaki
西脇 理
Shinichi Tochihara
伸一 栃原
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク、これを用いた
インクジェット記録方法、かかるインクを用いた機器に
関し、更に詳しくはインクの固化防止性、目詰まり防止
性に優れ、且つ一般のオフィス等で使用されている上質
紙、中性紙、ボンド紙、再生紙等の非塗工紙、いわゆる
普通紙及び他の被記録材に対しても高速定着、高精細、
高画質等な良好な記録が行えるインク、これを用いたイ
ンクジェット記録方法、かかるインクを用いた機器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から筆記具(万年筆、サインペン、
水性ボールペン等)用インク及びインクジェット用イン
クについては、実に様々な組成のものが報告されている
。中でも近年はオフィスで一般に使用されているコピー
用紙、レポート用紙、ノート、便箋、ボンド紙、連続伝
票用紙等の普通紙に対しても良好な記録を行うことが出
来る様に、インクの組成及び物性等の多様な面から詳細
な研究開発が為されている。例えば、一般にインク中に
は乾燥防止、目詰り防止等の目的でグリコール等の高沸
点有機溶剤が含有されているが、この様なインクを用い
てサイズ度の高い普通紙に記録を行った場合には、紙内
部へインクが浸透しにくく、且つ記録部の乾燥性が悪い
為、記録物を手で触れるとインクが手についたり、文字
が擦れて汚れたりする等の定着性の問題があった。
【0003】これに対して、紙内部へのインクの浸透性
を高める為に、特開昭55−29546号公報にはイン
ク中に多量の界面活性剤を添加する方法が提案されてい
る。しかし、この場合には紙の種類によっては滲みが非
常に多く発生したり、筆記具に充填した場合にはペン先
からインクがボタ落ちしたり、又、インクジェット用ヘ
ッドに充填した場合に、ヘッドの構造条件によってはイ
ンクがオリフィス面より後退して吐出が行われなかった
り、逆にオリフィス面全体が濡れてインクが吐出しない
等のトラブルが見られた。更に、特開昭56−5786
2号公報にはインクのpHを強アルカリ性にする方法が
提案されているが、この場合はインクに手を触れた場合
に危険であり、又、ある種のサイズ剤を用いた紙、例え
ば、中性紙等に対しては滲み、乾燥性の点で共に良好で
ない場合がある等の欠点がある。更に、特開昭54−1
04933号公報及び特公昭62−14189号公報に
は、インク中にN,N−ビス(ポリオキシエチレン(又
はプロピレン))−P−トルエンスルホン酸アミド等を
添加する方法が開示されており、この方法によれば染料
の溶解性向上には有効であるものの、目詰まり防止性を
十分にする為には、かなり多量の多価アルコール等の有
機溶剤の併用が要求される為に、紙等の被記録材上での
乾燥性が悪く、長時間経過後であっても接触によって汚
れを発生するという問題があり、その為、紙への浸透性
を向上させる為に界面活性剤の併用も要求され、その結
果滲みが生じて印字品位が十分でない。
【0004】又、インクジェット記録に使用し、インク
吐出を中断した場合において、水等が蒸発すると上記化
合物がオリフィス面から後退し、目詰まり防止性が悪い
という問題がある。更に、特開昭58−183768号
公報、特開平1−129081号公報に記載の様にイン
クの潤滑性及び目詰り性改良の為に、インク中にジカル
ボン酸のアルカリ塩を添加することが提案されている。 しかしこの方法では、印字物の高速定着化及び高印字品
位化が難しい上にジカルボン酸を塩にするアルカリ成分
の違いによって、良好な目詰まり防止効果が得られにく
いという問題がある。例えば、インク中にトリエタノー
ルアミンに代表される高粘度化合物を用いて生成された
ジカルボン酸塩を含有した場合、印字物の高速定着化は
難しくなる。又、インク中にモノエタノールアミンに代
表される低粘度化合物を用いて生成されたジカルボン酸
塩を含有した場合、普通紙に印字をすると滲みやすくな
り、印字品位の低下を招き、且つ目詰り性防止効果も良
好ではない。
【0005】更に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
の無機物で生成したジカルボン酸塩をインク中に含有し
た場合も、印字物の高速定着化が難しいばかりでなく、
目詰まり防止効果も良好ではない。上記以外にも今まで
に種々の改良が試みられているが、前記の乾燥性、印字
品位、更には目詰り性の問題を全て十分に解決するとい
うインクは、今迄のところ知られていないのが現状であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとしている問題点】そこで本発明の
目的は、インクの固化防止をすること、筆記具のペン先
やプリンター装置の一時停止及び長期停止時等において
もプリンターヘッドの目詰まりを防止出来、万一目詰ま
りが生じた場合でもその回復性が容易であること、一般
のオフィス等で使用されている上質紙、中性紙、ボンド
紙、再生紙等の非塗工紙、いわゆる普通紙及び他の被記
録材に対して、高速定着性、高精細、高画質等の良好な
記録が行えるインク、これを用いたインクジェット記録
方法及びかかるインクを用いた機器を提供することにあ
る。
【0007】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、記録剤及びこれ
を溶解又は分散する液媒体を含むインクにおいて、ジカ
ルボン酸の有機アミン塩と脂肪族1価アルコールとを併
有することを特徴とするインク、これを用いたインクジ
ェット記録方法及びかかるインクを用いた機器である。
【0008】
【作用】本発明は、インクの固化防止性、目詰まり防止
性、高速定着性、印字物の高精細性及び高画質性の改善
の為に、様々なインク組成について鋭意検討を行った結
果、記録剤及びこれを溶解又は分散する液媒体を含むイ
ンク中にジカルボン酸の有機アミン塩と脂肪族1価アル
コールとを併有させると、インクの固化防止性及び目詰
まり防止性が一段と向上すること、且つ万一プリンター
ヘッドのノズル先端のインク中の揮発性成分が完全に蒸
発した場合でも回復性が非常に容易であること、記録物
の高速定着性を向上させると共に、高精細、高画質化も
可能になることを知見した。
【0009】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明で使用するジカルボ
ン酸の有機アミン塩の具体例としてはマレイン酸、フマ
ル酸、シトラコン酸、イタコン酸、メサコン酸、1,1
−シクロブタンジカルボン酸、ヘキサヒドロフタル酸、
ショウノウ酸、トランス−トタンス−ムコン酸、マロン
酸、琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、2,2−ジメチ
ル琥珀酸、2,3−ジメチル琥珀酸、3−メチルグルタ
ル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セベシ
ン酸、ウンデカンジオン酸、エチルマロン酸、(1)−
メチル琥珀酸、3,3−ジメチルグルタル酸無水物、(
+)3−メチルアジピン酸、1,12−ドデカンジカル
ボン酸、ヘキサデカンジオン酸、ジグリコール酸、リン
ゴ酸、酒石酸、アスパラギン酸等のジカルボン酸の有機
アミン塩が挙げられる。
【0010】又、有機アミンとしては、トリエタノール
アミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、
トリエチルアミン、トリアリルアミン等が挙げられ、特
に普通紙対応を考えた場合、トリエタノールアミン及び
トリエチルアミンが良好である。上記ジカルボン酸の有
機アミン塩の含有量は、インク全重量に対し重量%で0
.1〜10.0%が特に好ましい範囲である。0.1%
より少ないと定着性、印字品位及び目詰まり防止性等に
効果がなく、又、10.0%を超えると定着性が悪化す
る為である。又、インク中にジカルボン酸の有機アミン
塩と共に含有させる脂肪族1価アルコールとしては、メ
チルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、se
c−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、
イソブチルアルコール等が挙げられる。この中で普通紙
対応を考えた場合、エチルアルコール、イソプロピルア
ルコールが特に良好である。更にインク中への含有量と
しては、普通紙対応を考えた場合、0.1〜10.0重
量%の範囲が特に好ましい。又、本発明のインク中に併
有されるジカルボン酸の有機アミン塩と脂肪族1価アル
コールは、インクの固化防止性、目詰まり防止性、普通
紙等に対する記録物の高速定着性、高精細、高画質性に
対して密接な関係にある為、用途及び目的によってイン
ク中の含有量を調整する必要がある。本発明に使用する
色材は特に限定はなく、染料、顔料等全てが使用出来る
。これらの色材の含有量は特に限定するものではないが
、一般にはインク全重量に対し重量%で0.1%〜15
%の範囲が好適で、より好適には0.1%〜10%であ
る。
【0011】尚、本発明のインクは上記成分の外に必要
に応じて水溶性有機溶剤、界面活性剤、pH調整剤、防
錆剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止剤、蒸発促進剤、キ
レート化剤、水溶性ポリマー等の種々の添加剤を添加し
てもよい。本発明で使用する液媒体としては、水と水溶
性有機溶剤との混合物であることが好ましい。具体的な
水溶性有機溶剤の例としては、例えば、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン
等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等のポリアルキレングリコール類;エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール
、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリ
オール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジ
エチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素
原子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;エチ
レングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジ
エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル
、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エ
ーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;
N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン、トリエタノールアミン、スルホラン
、ジメチルサルフォオキサイド等が挙げられる。
【0012】上記水溶性有機溶剤の含有量は、一般には
インクの全重量に対して重量%で1%〜40%が好まし
く、より好ましくは3%〜30%の範囲である。特に目
詰り防止を目的として一般的に使用される使用される多
価アルコール等の湿潤剤の使用量は、本発明の記録剤及
びこれを溶解又は分散した液媒体を含有したインクにジ
カルボン酸の有機アミン塩と脂肪族1価アルコールとを
併有させることにより、多量に使用する必要性はなく、
むしろ40重量%以上含有させると紙上での印字定着性
及び印字品位が低下するという結果が得られた。又、イ
ンク中の水の含有量は、色材の溶解性、インクの粘性、
十分な固着特性、印字物の濃度等の点から、より好まし
くは30〜95重量%の範囲で使用される。
【0013】本発明のインクは、熱エネルギーによるイ
ンクの発泡現象によりインクを吐出させるタイプのイン
クジェット記録方法に適用する場合に特に好適であり、
吐出が極めて安定となり、サテライトドットの発生等が
生じないという特徴がある。但しこの場合には、熱的な
物性値(例えば、比熱、熱膨張係数、熱伝導率等)を調
整する場合もある。更に、本発明のインクは普通紙等に
記録した場合のインクの滲み及び記録物の乾燥性、浸透
性の問題を解決すると同時に、インクジェット用ヘッド
に対するマッチングを良好にする面から、インク自体の
物性として25℃における表面張力が30〜68dyn
e/cm、粘度が15cP以下、好ましくは10cP以
下、より好ましくは5cP以下に調整されることが望ま
しい。従って、上記物性にインクを調整し、普通紙にお
ける問題を解決する為には、本発明のインク中に含有さ
れる水分量としては50重量%以上98重量%以下、好
ましくは60重量%以上95重量%以下とされるのが好
適である。
【0014】本発明のインクは、熱エネルギーの作用に
より液滴を吐出させて記録を行なうインクジェット記録
方法にとりわけ好適に用いられるが、一般の筆記具用と
しても使用出来ることはいうまでもない。本発明のイン
クを用いて記録を行うのに好適な方法及び装置としては
、記録ヘッドの室内のインクに記録信号に対応した熱エ
ネルギーを与え、該熱エネルギーにより液滴を発生させ
る方法及び装置が挙げられる。
【0015】その装置の主要部であるヘッド構成例を図
1、図2及び図3に示す。ヘッド13はインクを通す溝
14を有するガラス、セラミックス又はプラスチック板
等と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘ
ッドが示されているが、これに限定されるものではない
)とを接着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコ
ン等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17−
1、17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層1
8、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性の良い基板20よ
りなっている。インク21は吐出オリフィス(微細孔)
22まで来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成
している。今、電極17−1、17−2に電気信号が加
わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に発
熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、そ
の圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出し
、オリフィス22より記録小滴24となり、被記録材2
5に向かって飛翔する。図3には図1に示すヘッドを多
数並べたマルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッド
はマルチ溝26を有するガラス板27と、図1に説明し
たものと同様な発熱ヘッド28を密着して製作されてい
る。尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド13の断面
図であり、図2は図1のA−B線での切断面である。
【0016】図4に、かかるヘッドを組み込んだインク
ジェット記録装置の1例を示す。図4において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブ
レード保持部材によって保持されて固定端となり、カン
チレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによ
る記録領域に隣接した位置に配設され、又、本例の場合
、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される
。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホー
ムポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂直
な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを行
う構成を備える。更に63はブレード61に隣接して設
けられる吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッ
ドの移動経路中に突出した形態で保持される。上記ブレ
ード61、キャップ62、吸収体63によって吐出回復
部64が構成され、ブレード61及び吸収体63によっ
てインク吐出口面に水分、塵埃等の除去が行われる。
【0017】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を
搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリッジで
ある。キャリッジ66はガイド軸67と慴動可能に係合
し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動さ
れるベルト69と接続(不図示)している。これにより
キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能とな
り、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領
域の移動が可能となる。51は被記録材を挿入する為の
給紙部、52は不図示のモータにより駆動される紙送り
ローラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出
口面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行
するにつれて排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙され
る。
【0018】上記構成において記録ヘッド65が記録終
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる
。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接し
てキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッド
の移動経路中に突出する様に移動する。記録ヘッド65
がホームポジションから記録開始位置へ移動する場合、
キャップ62及びブレード61は上述したワイピング時
の位置と同一の位置にある。この結果、この移動におい
ても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされる。上
述の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、記録終
了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記録の為
に記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接
したホームポジションへ移動し、この移動に伴って上記
ワイピングが行われる。
【0019】図5は、ヘッドにインク供給部材、例えば
チューブを介して供給されるインクを収容したインクカ
ートリッジの一例を示す図である。ここで40は供給用
インクを収容したインク収容部、例えば、インク袋であ
り、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。こ
の栓42に針(不図示)を挿入することにより、インク
袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめる。44
は廃インクを受容する吸収体である。インク収容部とし
ては、インクとの接液面がポリオレフィン、特にポリエ
チレンで形成されているものが本発明にとって好ましい
。本発明で使用されるインクジェット記録装置としては
、上記の如きヘッドとインクカートリッジとが別体とな
ったものに限らず、図6に示す如きそれらが一体になっ
たものにも好適に用いられる。
【0020】図6において、70は記録ユニットであっ
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例えば
、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収体
中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71か
らインク滴として吐出される構成になっている。インク
吸収体の材料としては、ポリウレタン又はセルロース又
はポリビニルアセタールを用いることが本発明にとって
好ましい。72は記録ユニット内部を大気に連通させる
為の大気連通口である。この記録ユニット70は、図4
で示す記録ヘッドに代えて用いられるものであって、キ
ャリッジ66に対し着脱自在になっている。
【0021】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部及び%とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。 実施例1〜6及び比較例1〜4 下記表1に示す各成分を混合し、十分撹拌して溶解後、
ポアサイズが0.45μmのフロロポアフイルター(商
品名:住友電工製)にて加圧瀘過し、本発明及び比較例
のインクを調製した。次に得られた実施例1〜6及び比
較例1〜4のインクを用いて、インクジェット記録装置
として発熱素子をインクの吐出エネルギー源として利用
するインクジェットプリンターBJ−130(商品名:
キヤノン(株)製)を使用し、 (1)目詰り性評価 (2)印字濃度評価 (3)印字の定着性評価 (4)印字の品位の評価 (5)周波数応答性の評価 を行なった。その結果を表2に示す。
【0022】(1)目詰り性評価 プリンターに所定のインクを充填して10分間連続して
英数文字を印字した後、プリントを停止し、キャップを
施して10日間放置(放置条件:60℃、10±5%R
H)した後、再び英数文字を印字して初期の印字状態が
再現出来るまでの回復操作回数で判定した。 ◎:回復操作なしで初期と同様な印字が可能○:1〜5
回の回復操作で初期と同様な印字が可能△:6〜10回
の回復操作で初期と同様な印字が可能×:11回以上の
回復操作で初期と同様な印字が可能(2)印字濃度評価 市販の上質紙に英数文字及びベタ部を印字した後、1時
間以上放置後、印字濃度測定をマクベスRD915(商
品名:マクベス社製)にて行なった。 ◎:印字濃度が1.35以上であった。 ○:印字濃度が1.30以上、1.35未満であった。 △:印字濃度が1.25以上、1.30未満であった。 ×:印字濃度が1.25未満であった。
【0023】(3)印字の定着性評価 印字乾燥性については、市販の連続伝票用紙にプリンタ
ーで英数文字を印字した後、5、15、25、及び35
秒後に濾紙(東洋濾紙製No.2(商標名))でこすり
、印字部が汚れなくなるまでの秒数を基にして判定した
(20±5℃,50±10%RHにて測定)。 ◎:5秒後で汚れが目立たない。 ○:15秒後で汚れが目立たない。 △:25秒後で汚れが目立たない。 ×:35秒後で汚れが目立たない。 (4)印字品位の評価 市販の上質紙にプリンターで英数文字を印字し、1時間
以上放置後、顕微鏡及び目視で、文字のシャープさや文
字より発生するヒゲ状の滲みの度合いを評価した。 ◎:文字がシャープでヒゲ状の滲みがない。 ○:文字がシャープであるが、ヒゲ状の滲みが少し発生
。 △:文字にシャープさがない。又はヒゲ状の滲みが多い
。 ×:文字にシャープさがなく、ヒゲ状の滲みが多い。 (5)周波数応答性評価 得られた印字物の印字状態、即ちカスレや白抜け状態及
びスプラッシュやヨレ等の着弾点不良状態を肉眼で観察
し評価した。 ◎:周波数に対するインクの追従状態は良好であり、ベ
タ印字及びキャラクタ印字共にカスレや白抜け、着弾点
不良が認められなかった。 ○:周波数に対するインクの追従状態はほぼ良好であり
、キャラクタ印字ではカスレや白抜け、着弾点不良が認
められないが、ベタ印字において僅かにカスレが認めら
れた。 △:キャラクタ印字ではカスレや白抜けは認められない
が、一部着弾点不良が認められる。又、ベタ印字ではカ
スレ、白抜けがベタ印字全体の1/3程度認められる。 ×:ベタ印字においてカスレ、白抜けが多く、又、キャ
ラクタ印字においてもカスレや着弾点不良が多数認めら
れる。
【表1】  表1
【表2】  表1の続き
【表3】  表2
【0024】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、イン
クの固化防止性、目詰まり防止性及びコピー紙、レポー
ト紙、ノート、便箋、再生紙等のオフィスで一般に使用
されている一般の普通紙や他の被記録材に対して高速定
着性、高品位の優れた記録が可能となる。更に本発明の
インクによれば、筆記具のペン先やインクジェット用ヘ
ッドのノズルにおける目詰まりの発生しない信頼性の高
い記録を行うことが出来る。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
【図3】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外
観斜視図。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図。
【図5】インクカートリッジの縦断面図。
【図6】記録ユニットの斜視図。
【符号の説明】
61:ワイピング部材 62:キャップ 63:インク吸収体 64:吐出回復部 65:記録ヘッド 66:キャリッジ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  記録剤及びこれを溶解又は分散する液
    媒体を含むインクにおいて、ジカルボン酸の有機アミン
    塩と脂肪族1価アルコールとを併有することを特徴とす
    るインク。
  2. 【請求項2】  インク滴を記録信号に応じてオリフイ
    スから吐出させて被記録材に記録を行うインクジェット
    記録方法において、上記インクが請求項1に記載のイン
    クであることを特徴とするインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】  インクに熱エネルギーを作用させてイ
    ンク滴を吐出させる請求項2に記載のインクジェット記
    録方法。
  4. 【請求項4】  インクを収容したインク収容部、該イ
    ンクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を備えた
    記録ユニットにおいて、前記インクが請求項1に記載の
    インクであることを特徴とする記録ユニット。
  5. 【請求項5】  ヘッド部が、インクに熱エネルギーを
    作用させてインク滴を吐出させるヘッドを含む請求項4
    に記載の記録ユニット。
  6. 【請求項6】  インク収容部がポリウレタン又はセル
    ロース又はポリビニルアセタールで形成されている請求
    項4に記載の記録ユニット。
  7. 【請求項7】  インクを収容したインク収容部を備え
    たインクカートリッジにおいて、前記インクが請求項1
    に記載のインクであることを特徴とするインクカートリ
    ッジ。
  8. 【請求項8】  インク収容部がポリオレフインで形成
    された接液面を有する請求項7に記載のインクカートリ
    ッジ。
  9. 【請求項9】  インクを収容したインク収容部と、該
    インクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を有す
    る記録ユニットを備えたインクジェット記録装置におい
    て、前記インクが請求項1に記載のインクであることを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】  ヘッド部が、インクに熱エネルギー
    を作用させてインク滴を吐出させるヘッドを含む請求項
    9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】  インク収容部がポリウレタン又はセ
    ルロース又はポリビニルアセタールで形成されている請
    求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】  インク滴を吐出する為の記録ヘッド
    、インクを収容したインク収容部を有するインクカート
    リッジ及び該インクカートリッジから記録ヘッドにイン
    クを供給する為のインク供給部を備えたインクジェット
    記録装置において、前記インクが請求項1に記載のイン
    クであることを特徴とするインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】  記録ヘッドが、インクに熱エネルギ
    ーを作用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求
    項12に記載のインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】  インク収容部がポリオレフインで形
    成された接液面を有する請求項12に記載のインクジェ
    ット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150487A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Canon Inc インク及びインクジェット記録装置

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