JPH0434258Y2 - - Google Patents

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JPH0434258Y2
JPH0434258Y2 JP1987124865U JP12486587U JPH0434258Y2 JP H0434258 Y2 JPH0434258 Y2 JP H0434258Y2 JP 1987124865 U JP1987124865 U JP 1987124865U JP 12486587 U JP12486587 U JP 12486587U JP H0434258 Y2 JPH0434258 Y2 JP H0434258Y2
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oil chamber
cylinder
oil
valve
piston
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車や自動二輪車等の前輪に発生
するシミー等を効果的に抑制するステアリングダ
ンパーに関する。
〔従来の技術〕
一般に、ステアリングダンパーは、第3図にみ
られるように、両端を密封したシリンダ1内に、
両側にピストンロツド2をもつピストン3を摺動
自在に挿入し、ピストン3でシリンダ1内を左右
二つの油室A,Bに区画すると共に、両ピストン
ロツド2をシリンダ1の両端から外方に突出さ
せ、かつ、シリンダ1内の左右の油室A,Bを、
ピストン3に穿設した通路3aと、この通路3a
中に設けた減衰力発生機構としての減衰部3bと
を介して互いに連通して構成されている。
そして、自動車や自動二輪車の走行中に前輪に
シミー等が発生すると、車体側に取付けたシリン
ダ1と車輪側に連結されたピストンロツド2との
間で相対変位が生じ、例えばピストンロツド2が
図中矢印a方向に移動するときには、左方の油室
A内の作動油がピストン3の通路3aから減衰部
3bを通つて右方の油室B内に流入し、このとき
減衰部3bを通過する作動油の流動抵抗で所定の
減衰力を発生し、逆にピストンロツド2が矢印a
と反対方向に移動するときにも、同様に、油室B
から通路3aを通して油室Aに流れる作動油に減
衰部3bで所定の流動抵抗を与え、前輪に発生し
たシミー等を効果的に抑制して走行安定性を確保
する。
このように、ステアリングダンパーは、減衰部
3bでの作動油の流動抵抗を利用してシミー等を
抑制するようにしているため、シリンダ1内を常
に作動油で充たしておくことが望ましいが、それ
では、温度上昇に伴う作動油の体積膨張で作動不
良や油洩れを起こす恐れが生じる。
そこで、これまでのステアリングダンパーにあ
つては、温度上昇に伴うシリンダ内の作動油の体
積膨張を考慮にいれて、予め作動油を少なめに入
れておくか、或いは、シリンダ内の油室に通じる
補償用油室を用いて作動油の体積変動を吸収する
ようにしている。
しかし、前者にあつては、作動油の量を少なめ
にしたことがガタの発生原因となつて作動遅れに
つながり、また、後者では、補償用油室側へのス
テアリングダンパーの作動時に、シリンダ内の作
動油が余分にこの補償用油室に流れ込み、応答性
が低下するばかりか、シリンダ内に負圧が発生し
て作動特性が不安定になるという不都合があつ
た。
そこで、これらの不都合を解消するために、例
えば昭和55年実用新案出願公告第7004号公報にみ
られるように、作動油として高粘度の油を用いる
と共に、シリンダに対しピストンを遊嵌して両者
の間に円環オリフイスを形成し、かつ、シリンダ
内の油室と補償用油室とを繋ぐ通路を、当該通路
の軸線が常にピストンの端部からはずれないよう
に、すなわち、ダンパがストローク端に達して
も、シリンダ内の油室が円環オリフイスと通路を
介して補償用油室に通じた状態にあるように構成
するという解決手段が提案された。
〔考案が解決しようとする問題点〕
確かに、この解決手段は、使用対象が作動スト
ロークの短い構築物や配管プラント等の振動吸収
用であれば極めて有効ではあるが、本考案が対象
とするステアリングダンパには不適当である。
何故ならば、ステアリングダンパーは、左右操
舵角の全域に亙つて作動するので比較的長いスト
ロークを必要とし、それに対応するためには、作
動ストローク以上の長さのピストンを用いなけれ
ばならず、ステアリングダンパーそのものの長さ
が非現実的な極めて長大なものとなつてしまうか
らである。
〔考案の目的〕
したがつて、本考案の目的は、前記した事情に
鑑みて、全体構成を長大化することなく、しか
も、ステアリングダンパーとしての特性や応答性
の低下、およびガタの発生等を来すきたすことな
く、温度変化に伴う作動油の体積変動に対処し得
るような新規の機構を備えたステアリングダンパ
ーを提供することである。
〔問題を解決するための手段〕
上記した目的を達成するために、本考案のステ
アリングダンパーにあつては、シリンダ内の油室
と作動油体積の補償用油室とを、ステアリングダ
ンパーの非作動時にオリフイスを通して連通状態
に保つと共に、作動時にはシリンダ内の油室の圧
力上昇に応動して両者の連通を遮断するバルブ機
構を介して連通した構成をとつたのである。
〔作用〕
これにより、温度変化に伴うシリンダ内の作動
油の体積変動分の油は、ステアリングダンパーの
非作動時にオリフイスを通して、膨張時には補償
用油室に吸収され、また、収縮時には逆に補償用
油室から補給され、ステアリングダンパーのガタ
の発生と作動遅れを防止すると共に、作動時には
バルブ機構が閉じて、シリンダ内の油室と補償用
油室との連通を遮断し、応答性の低下と作動特性
の不安定化を阻止して車両の走行安定性を確保す
る。
〔実施例〕
以下、第1図および第2図に基づいて本考案を
説明する。
第1図は、本考案の最適な一実施例としてのス
テアリングダンパーの左半分を拡大して示すもの
で、その基本構成は、前記した第3図の従来型の
ステアリングダンパーと同一である。
すなわち、このステアリングダンパーは、両端
をキヤツプ1aとシール1bで密封したシリンダ
1内に対して、両側にピストンロツド2をもつピ
ストン3を摺動自在に挿入し、ピストン3でシリ
ンダ1内を左右二つの油室A,Bに区画すると共
に、両ピストンロツド2を、シリンダ1の両端か
らキヤツプ1aとシール1bを貫通して外方に突
出させている。
シリンダ1内の左右の油室A,Bは、ピストン
3に穿つた通路3aと、この通路3aの途中に設
けた減衰力発生機構としての減衰部3bとを介し
て互いに連通している。なお、上記減衰部3bと
しては、オリフイスやバルブ或いは制限ポート等
の従来から周知の構造のものが、所望の作動特性
に応じて自由に選択される。
シリンダ1の一端側外周には、温度変化に伴う
作動油の体積変動を吸収するための補償用油室R
が設けられており、この補償用油室Rは、流路L
を介してシリンダ1内の左方の油室Aに通じてい
る。
この実施例の場合、補償用油室Rは、シリンダ
1の一端外周に一体に形成されたハウジング4内
にフリーピストン5で区画して形成されけてお
り、また、流路Lも同じくハウジング4に穿設し
て設けられている。
フリーピストン5の背面と、ハウジング4の開
口端にスナツプリング6aで係止したスプリング
受け6bとの間には、フリーピストン5を補償用
油室R側に向かつて附勢するスプリング6が設け
られており、このスプリング6でフリーピストン
5は、常に補償用油室R側へと押されている。な
お、このスプリング6は、公知のガス圧等の手段
に置き換えてもよい。
本考案の要点であるバルブ機構10は、この実
施例では流路Lの一端に接して補償用油室R内に
設けられている。
バルブ機構10は、第2図の詳細図にみられる
ように、バルブストツパ11と、バルブ12、お
よびスプリング13、並びにバルブシート14と
から構成されている。
バルブシート14は、キヤツプ状に形成されて
いて、その内容が底部14aに穿つた透孔14b
を介して補償用油室Rと連通し、かつ、バルブシ
ート14における周壁部14cの内面には、段部
として形成したシート部14dが設けられてい
る。そして、このバルブシート14の内部に対し
て、バルブストツパ11とバルブ12およびスプ
リング13が収納される。
バルブストツパ11は、中央部分を貫通する開
口11aを有し、この開口11aが流路Lの補償
用油室Rに対する開口端に通じ、この開口11a
で流路Lとバルブシート14内とを互いに通じさ
せている。また、バルブストツパ11のバルブ1
2と対向する面には、オリフイス11cが形成さ
れている。
バルブ12は、バルブストツパ11とバルブシ
ート14のシート部14dとの間に介装されてい
て、バネブストツパ11の開口11aとバルブシ
ート14のシート部14dとを選択的に開閉する
役目を果たす。なお、バルブ12によるバルブス
トツパ11の開口11aとバルブシート14のシ
ート部14dとの開閉切替え動作を応答性よく速
やかに行うために、バルブ12の移動量は極力小
さくしてある。
スプリング13は、バルブ12とバルブシート
14の底部14aとの間に介装され、ステアリン
グダンパーの非作動時に、その附勢力でバルブ1
2をバルブストツパ11に押し付け、バルブスト
ツパ11の開口11aを閉じているが、ステアリ
ングタンパーの作動時には、それに伴うシリンダ
1内の油室Aの圧力上昇に直ちに応動してバルブ
12を切替え、バルブシート14のシート部14
dを閉じ得るよう、比較的弱い初期セツト荷重に
設定されている。
これにより、ステアリングタンパーが非作動状
態にある間、バルブ機構10におけるバルブ12
がスプリング13の附勢力でバルブストツパ11
に押し付けられた状態にあるので、ピストン3の
通路3aと減衰部3bを介して互いに通じている
シリンダ1内の油室A,Bは、流路Lからバルブ
ストツパ11の開口11a,オリフイス11c、
バルブシート14の内部および透孔14bを通し
て補償用油室Rと連通状態にある。
したがつて、温度変化に伴いシリンダ1におけ
る油室A,B内の作動油に体積変動が生じると、
それにつれて、作動油の体積膨張時には、オリフ
イス11cを通してシリンダ1の油室A,B内の
作動油が、フリーピストン5を後退させながら補
償用油室R内に流入して、シリンダ1内の油圧上
昇を抑制し、また、作動油の体積収縮時には、逆
に補償用油室R内の作動油が、フリーピストン5
に対するスプリング6の附勢力で、オリフイス1
1cからシリンダ1内の油室A,Bに補給され、
シリンダ1内における作動油の不足を未然に防止
する。
一方、走行車両の前輪に発生したシミー等でス
テアリングダンパーのピストン3が油室Bを圧縮
する方向に作動されると、この油室B内の作動油
がピストン3の通路3aから減衰部3bを通して
油室Aに流入し、このとき減衰部3bを通る作動
油の流動抵抗でシミーを抑制する。
続いて、逆にピストン3が油室Aを圧縮する方
向に作動されると、そのとき油室A内に発生する
油圧でバルブ機構10のバルブ12がスプリング
13に抗して押され、バルブ12を直ちにバルブ
シート14のシート部14dに押付けて、油室A
と補償用油室Rとの連通を遮断する。したがつ
て、油室A内の作動油は、ピストン3の通路3a
から減衰部3bを通して油室Bに流入し、このと
き減衰部3bを通る作動油の流動抵抗でシミーを
抑制する。
なお、これまでの実施例では、シリンダ1の一
方の油室Aのみを、バルブ機構10を介して補償
用油室Rに連通したが、これは、油室Aと油室B
が、絞り等からなるピストン3の減衰部3bを通
して互いに連通されている場合であつて、例えば
減衰部3bがバルブ等である場合は、油室Aと油
室Bとが通常連通状態にないので、油室Aと油室
Bの両方を、バルブ機構10を介して補償用油室
Rに連通してやらなければならないことは言うま
でもない。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案によれば、ステアリング
ダンパーの全長を何等大きくすることなく、ステ
アリングダンパーの非作動時において、温度変化
に伴うシリンダ内の作動油の体積変動分の油をオ
リフイスを通して、膨張時には補償用油室で吸収
し、また、収縮時には逆に補償用油室から補給し
て、ステアリングダンパーのガタの発生と作動遅
れを防止することができ、しかも、ステアリング
ダンパーの作動時にはバルブ機構が閉じて、シリ
ンダ内の油室と補償用油室との連通を遮断し、そ
れにより、応答性の低下と作動特性の不安定化を
阻止して、車両の走行安定性を確保することがで
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例であるステアリン
グダンパーの左半分を拡大して示す部分断面図、
第2図は、第1図中のバルブ機構部分のみを拡大
して示す部分断面図、第3図は、従来例のステア
リングダンパーを示す全体断面図である。 1……シリンダ、2……ピストンロツド、3…
…ピストン、3a……通路、3b……減衰部、4
……ハウジング、5……フリーピストン、10…
…バルブ機構、A……左方油室、B……右方油
室、R……補償用油室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ内の油室と作動油体積の補償用油室と
    を、ステアリングダンパーの非作動時にオリフイ
    スを通して連通状態に保つと共に、作動時にはシ
    リンダ内の油室の圧力上昇に応動して両者の連通
    を遮断するバルブ機構を介して連通したことを特
    徴とするステアリングダンパー。
JP1987124865U 1987-08-17 1987-08-17 Expired JPH0434258Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987124865U JPH0434258Y2 (ja) 1987-08-17 1987-08-17

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987124865U JPH0434258Y2 (ja) 1987-08-17 1987-08-17

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Publication Number Publication Date
JPS6429548U JPS6429548U (ja) 1989-02-22
JPH0434258Y2 true JPH0434258Y2 (ja) 1992-08-14

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ID=31374962

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS557004U (ja) * 1978-06-23 1980-01-17

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS557004U (ja) * 1978-06-23 1980-01-17

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JPS6429548U (ja) 1989-02-22

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