JPH04341769A - 鉛−酸電池の寿命予測方法 - Google Patents

鉛−酸電池の寿命予測方法

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JPH04341769A
JPH04341769A JP3142419A JP14241991A JPH04341769A JP H04341769 A JPH04341769 A JP H04341769A JP 3142419 A JP3142419 A JP 3142419A JP 14241991 A JP14241991 A JP 14241991A JP H04341769 A JPH04341769 A JP H04341769A
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battery
temperature
reference voltage
current
deterioration
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Katsuji Abe
阿部 勝司
Yutaka Oya
豊 大矢
Tomo Morimoto
友 森本
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Toyota Central R&D Labs Inc
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    • G01R31/379Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC] specially adapted for the type of battery or accumulator for lead-acid batteries
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉛−酸電池の劣化度合い
を簡単、正確かつ迅速に検出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車補機用(SLI用とも呼ぶ)鉛−
酸電池のバッテリ上がりによるエンジン始動不能トラブ
ルは突発的に起こる場合が多く、従来からドライバーに
不便を感じさせる場合があった。この原因は電池の過度
の放電あるいは正負極活物質、電極格子、電解液など電
池構成要素の劣化による放電能力の低下等によるものと
考えられる。この内、劣化は充電しても十分な放電能力
が回復されない状態である。これは電池のいわゆる寿命
と呼ばれるものであり予測が困難なものである。
【0003】従来、鉛−酸電池の寿命予測は被験電池を
満充電後、適当な電流で放電した時の放電容量、端子電
圧あるいは内部抵抗等の特性値の初期値に対する低下割
合によって経験的に行なわれている。しかし、これらの
方法においては上記特性値が電池の充電状態によって影
響を受けるため、試験前に必ず満充電状態にする必要が
ある。さらに、試験後使用に際し、充電操作を行なわな
ければならず、電池の劣化状態を決定するのに長時間を
要していた。
【0004】また、充電時ガス発生状態での電解液の比
重あるいは活物質の脱落による電解液の濁り等を目安と
して劣化度合いを推定し、寿命を予測する方法もあるが
、比重あるいは濁りを検出するセンサを電池内に組み込
むには電池自体の改造が必要であり、操作も煩雑となる
欠点があった。しかも、SLI用鉛−酸電池の本来の役
割であるエンジン始動性能を評価する特性値でないため
、単なる充電不足か、電池自身が劣化しているのか等、
正確な判定が困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電池自体に
特別な改造等を行うことなく、鉛−酸電池の寿命(劣化
度合い)を使用状態のまま簡単、正確かつ迅速に予測す
る方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は鉛−酸電池の大
電流放電時における電圧と電流および該電池の温度を測
定する第1工程と、前記得られた電圧と電流および電池
温度から第1の温度補償基準電圧(Va1)を求める第
2工程と、前記大電流放電後の電池を短時間充電する第
3工程と、前記充電後の電池の大電流放電時における電
圧と電流および該電池の温度を測定する第4工程と、前
記得られた電圧と電流および電池温度から第2の温度補
償基準電圧(Va2)を求める第5工程と、前記Va1
とVa2に基づき前記電池の劣化度合いを判定する第6
工程と、からなる鉛−酸電池の寿命予測方法である。
【0007】ここで、温度補償基準電圧(Va)はある
標準電池温度の時に得られる基準電圧(Vs)のことで
ある。さらに、Vsとは電池に電流を流していない時の
電池の起電力(V0 )に電池の内部抵抗を加味して合
成した電池の仮想的な電圧である。
【0008】本発明者らは特願平1─340863にお
いてVaにより大電流での残存容量を容易に求める方法
を開示した。本発明者らはさらに劣化度合いの違う各種
電池を様々な角度から評価検討した結果、Va1を得た
後、極短時間の充電を行いその後さらにVa2を求める
ことによって電池の劣化度合いを判定し、ひいては電池
の寿命を予測できる方法を完成するに到った。
【0009】本発明の原理を説明する。自動車用SLI
用電池の寿命とは充電しても十分にエンジンの始動性能
が得られない状態をいう。電池のエンジン始動能力はエ
ンジン始動時の放電電流(100A〜300A)での放
電容量で決まるので電池の劣化はたとえば200A程度
の大電流で放電した時の残存容量(200A残存容量と
いう)で判断するのがよい。本発明の温度補償基準電圧
はこのような大電流放電での残存容量に対応した値であ
り、特に、第1の温度補償基準電圧(Va1)で充電状
態の良好なほとんど劣化していない電池をピックアップ
し、これで判定できなかった他の劣化状態を第2の温度
補償基準電圧(Va2)により判定するものであり、こ
れらを総合することにより電池の寿命を予測することが
できるのである。
【0010】そこで、第1および第4工程では電池を大
電流放電した時の(電圧V,電流I)の組を求める。求
める方法は電圧計と電流計を使う方法、あるいは電圧計
とシャントを使う方法その他通常の計測方法が用いられ
る。また、この時の電池温度も熱電対、サーミスタ等の
通常の方法により測定する。
【0011】さらに、第2および第5工程では第1およ
び第4工程で得られたデータよりV−Iの直線関係を得
る。鉛−酸電池のIとVとの関係は図1に示すように2
つの部分に分けられる。小電流域ではVはIの増加に伴
い指数関数的に減少するため電流に依存しない一定の内
部抵抗を求めることができない。しかしながら、放電電
流密度が電極単位面積当たり100mA/cm2 〜4
00mA/cm2 の範囲である大電流域ではV−Iの
関係は一次関数の直線関係となり、ある劣化状態の電池
に対して1つの直線が定まる。本発明はこれを利用する
【0012】即ち、電池を大電流放電して得た2点以上
の(電圧V,電流I)からV−I直線を求める(SLI
用電池の場合、これらの点はエンジン始動時の電圧、電
流を測定することによって求められる。これは、この電
流密度の範囲が総電流に換算して34B19電池の場合
には108〜432A、55D23電池の場合には19
2〜768Aの放電電流に相当し、これらの電池を用い
てエンジンの始動を行った時の範囲にほぼ対応するから
である)。次に、その直線の傾きR(内部抵抗)および
前記V−Iの関係から直線を外挿して得られるI=0で
の電圧値V0 (起電力)を求める。たとえば、25℃
におけるRおよびV0 をプロットすると(図2の各点
)、残存容量の多い電池に対する各点は図中左上に位置
し(即ち、低内部抵抗かつ高起電力を示す)、残存容量
の少ないものは図中右方または下方、或いは右下に位置
する(即ち、高内部抵抗または低起電力あるいはその両
方を示す)。従って、電池の温度と内部抵抗及び起電力
とが分かれば、図2の何処にその電池が位置するかがわ
かり、その電池がどの電池グループ(残存容量の状態が
近いグループ)に属するかがわかるのである。
【0013】前記25℃におけるV0 とRをプロット
した図において、各点を残存容量の大きさによって分別
するため、残存容量が同じ点同士を結ぶ等容量直線を引
いた(図中の直線)。この直線の傾き(Is) は温度
ごとに一定となり、たとえば、電池温度0 ℃では96
、25℃では78、50℃では60となる。
【0014】逆にいうと、同じ等容量直線上の電池は同
じ残存容量を持つことになる。さらに、ある電池がどの
直線に乗っているかを判定するためには、等容量直線の
傾きが温度によって決まっていることから、たとえば等
容量直線のR=0 の切片(Vs)を用いればよいこと
がわかる(本発明ではこのVsを基準電圧と呼ぶ)。従
って、ある電池の電池温度、V0 、RからVsを求め
れば、この電池の残存容量状態即ち、この電池がどの電
池グループに属しているかがわかることになる。
【0015】さらに、上記IsおよびVsと残存容量状
態(電池グループ)の関係は被験電池の電解液の温度が
0℃、25℃、50℃の場合であったが、実際の電池で
は電解液の温度が上記温度と一致するとは限らず、前記
のIsの値ならびにVsと残存容量との関係は必ずしも
使えない。そこで任意の電池温度でのIs、Vsと残存
容量との関係を求める方法は次のようである。
【0016】前記したように電解液の温度が0℃、25
℃、50℃の場合のIsは夫々96、78、60であっ
た。これらのIs値を各温度に対しプロットし、直線関
係を求めるとIs=Io +aT(Io =96、a=
−0.72)が求まる。この関係式よりある温度におけ
る基準電流IsおよびVsを求めることができる。
【0017】さらに、Vsについて温度の一次関数の項
bTを導入して、いかなる温度においても成立する統一
的関係式(Vs+bT)を求めるために検討を行った。 得られた結果が温度補正した基準電圧であり、これを温
度補償基準電圧Vaと呼ぶ。この検討において発明者等
は様々の温度で求めたVsが0℃のVsと一致するよう
bを決定し、一般式Va=Vs−0.0174Tを得た
。これによりエンジン始動等の大電流放電を利用し、そ
の時のデータからVaを求めることができる。
【0018】このVaは図3に示すようにたとえば20
0Aのような大電流放電での残存容量と良い相関関係を
有しているが(Vaと200A残存容量との関係は公知
の残存容量測定方法により、電池温度、残存容量の判明
している電池のVaを予め求めることによって得た)、
さらに、Vaは比較的小さい放電電流で得られる5時間
率残存容量と図4に示すような相関関係を有することを
本発明者らは実験によりつきとめた(図中の電池の劣化
度合いは電池D>電池C>電池B>電池Aである)。
【0019】そこで、本発明者らは第1および第2工程
により第1の温度補償基準電圧Va1を求めた後、Va
1が小さく大電流放電での残存容量が小さいもののみ、
第4および第5工程で第2の温度補償基準電圧Va2を
求めれば電池の劣化度合いを判定できることに考え到っ
た。第3工程では第1および第2工程で求めたVa1が
小さいものについて、短時間の充電(充電量3Ah 以
上)を行い次の第4および第5工程においてVa2を求
め、第6工程においてVa1からVa2へどの程度まで
回復したかを見ることによって電池の劣化度合いを判定
する。
【0020】即ち、第6工程では次のようなことを判定
する。図4の新しい電池Aでは格子の腐食、活物質の軟
化、硬化、表面積の減少などの劣化が進行していないた
めにVaが大きく、5時間率の残存容量が2Ah以下に
なるまでVa≧9.9である。従ってVa1≧9.9の
時、電池はほとんど劣化しておらず、十分なエンジン始
動能力を有していると判断できる。また、多少の劣化は
あるが十分に充電されている電池BもVa1≧9.9と
なる。
【0021】一方、劣化が進行し、寿命の近い電池Dで
は満充電状態で5時間率の残存容量が14Ahもあるに
もかかわらずVaは約9.5でありエンジン始動能力は
低い。さらに充電状態が悪化すると始動能力は急激に低
下する。従って、Va1、Va2≦9.5の場合には劣
化状態が限界にきており継続使用不可能と判定すること
ができる。また、劣化の度合いが比較的小さい電池Bは
5時間率の残存容量が半分以下になるとVaが9.9よ
り小さくなり始動能力が低下する。電池Bはこの状態で
も3Ah以上の充電をすればVaは9.9以上となる。 電池Dほどではないがかなり劣化しており満充電に近い
状態でのみ始動能力を有する電池CではVaは常に9.
9より小さい。この電池は3Ah以上の充電によりVa
2は9.5より大きく9.9より小さい値となる。
【0022】このように、第6工程ではVa1≧9.9
であれば電池の容量は十分であり、充電状態も良好であ
る。エンジン始動能力も十分にある。したがって、この
電池はこの段階で全く劣化していないと判定できる。一
方、Va1<9.9の場合、短時間の充電(3Ah以上
)を行った後、Va2を求める。Va2≧9.9の場合
には劣化は少ないが充電すべきと判定、9.9>Va2
>9.5の場合には充電すれば当面の使用は可能だが劣
化が大きく残りの寿命は少ないと判定し、さらに、Va
2≦9.5の場合には劣化状態が限界にきており継続使
用不可能と判定することができる。
【0023】
【作用】本発明の温度補償基準電圧(Va)はエンジン
始動性に関係のある大電流放電時の残存容量とよい相関
関係を持つだけでなく、電池の劣化度合いを反映する5
時間率残存容量ともよく対応する特性値である。これは
次のような作用に基づくものと考えられる。
【0024】劣化あるいは放電が進んだことにより残存
容量の減った電池は、内部抵抗の増加あるいは起電力の
低下といった現象を示している。電池の内部抵抗は電池
の電流─電圧特性の直流部分の傾きと一致する。また、
電池の起電力は電池に流れる電流が零の時の電圧であり
電流─電圧特性の直線部分のV軸切片である。従って、
電池が劣化して電池内の活物質面積の減少あるいは格子
金属の断線等が生ずると電池の内部抵抗が増加し、電池
が劣化して活物質の組成が変化してくると電池の起電力
が低下してくる。
【0025】以上のことから、電池の内部抵抗と起電力
に電池の劣化度合いが強く反映されていることがわかる
。しかし、電池の内部抵抗と起電力の一方のみを指標と
した場合には電池の劣化度合いを正確に判定できない。 これは、電池によって劣化の仕方、充電の具合がまちま
ちであり、同じ劣化度合いの電池であってもあるものは
内部抵抗の増大、また別のあるものは起電力の減少とい
ったような形で症状が現れるからである。
【0026】ところが、温度補償基準電圧(Va)はこ
の電池の内部抵抗と起電力を残存容量とうまく対応する
よう混合した値であり、電池の劣化度合いとよく対応す
る。なぜなら、図4に示すように新しい電池ではVaは
全体に大きな値であり、従って、大電流放電での残存容
量も大きい。この電池では5時間率放電容量が極めて小
さい状態になって始めてVaは小さくなる。
【0027】一方、劣化が進んだ電池では、5時間率放
電容量が十分に大きな領域でもそのVaは小さい値を示
し大電流での放電ができなくなる。これは、電極が劣化
するに従い5時間率程度の比較的小さな放電電流では働
きうる活物質が大電流放電になるとうまく働けなくなる
ためと考えられる。したがって、2つの充電状態で電池
の温度補償基準電圧Vaを求めること、特に、1回目に
測定したVa1が小さく、電池が劣化しているのか充電
状態が悪いのか判定できない時に2回目のVa2を求め
ることによって電池の劣化状態を判定できるのである。
【0028】さらに、各工程の作用を説明する。第1お
よび第4工程では電池を大電流で放電したときの(V,
I)データの組と電池温度を得る。第2および第5工程
では第1および第4工程で得られたデータを演算するこ
とによってVs1とVa1およびVs2とVa2を得る
。第3工程では第4および第5工程でVa2を求めるた
めに必要な充電状態の電池を得る。第6工程では得られ
たVa1、Va2が予め設定されているVaの値より大
きいか小さいかの結果を得る。
【0029】
【発明の効果】本発明の鉛−酸電池の寿命予測方法は電
気回路に電池を接続したまま、短時間の充電を行いその
前後の電解液の温度、始動時の放電電流、端子電圧の測
定を行い、Va1および/またはVa2を求めることに
より正確かつ迅速に任意の電池の寿命予測を行うことが
できる。
【0030】
【実施例】以下、具体例、実施例を用いて本発明をより
具体的に説明する。 (具体例1)本発明中におけるVa1とVa2の測定の
間に行われる充電は3〜7Ahが好適である。3Ah未
満であればVa1とVa2の値に大きな違いが見られず
、判定を誤る可能性がある。7Ah以上では充電に長時
間を要し、本発明の利点を損なう結果となる。
【0031】(具体例2)本発明の電流−電圧関係は、
電極単位面積当り100〜400mA/cm2 の範囲
について直線近似でき、その直線は、勾配Rと切片V0
 とによって一義的に決定できる。任意の電池について
この両者を求めるには、大電流で短時間放電したときの
VとIとの関係が2点以上必要である。この点数は、精
度向上のためには出来るだけ多いのが望ましい。
【0032】このような、出来るだけ多い点数を取るこ
とが出来る大電流放電は、自動車用鉛−酸電池の場合、
エンジン始動時に実現される。エンジン始動時において
は、スイッチを入れると同時に、セルモーターに電流が
流れるが、モーターの回転により生じる逆起電力により
、モーターに流れる電流は脈動することが知られている
。放電電流が脈動するので、異なる電池電圧及び電池電
流を2点以上測定することが容易に行なえる。これを記
憶しておけば、記憶した点を利用してV−I直線を求め
ることができる。
【0033】(実施例1)本実施例では、残存容量未知
の試験電池(NS40ZA型)を複数個用意し、図5の
システムを搭載した自動車を用い、各電池でエンジン始
動実験を行った。
【0034】図5の電池寿命を予測するための装置は次
の様な構成からなる。被験電池1、その正極端子2とス
タータモータ3との間に設けられたパワーリレースイッ
チ4、スタータモータに流れる大電流放電における電流
Iと電圧Vを測定する電流計5および電圧計6、前記電
池の電解液の中に挿入した電解液の温度を測定する温度
センサ7、始動時の電圧─電流の関係や温度補償基準電
圧から200A残存容量等を演算したり、温度補償基準
電圧から5時間率放電容量の大小の判定を行う演算部8
、基準電流と電解液温度との関係、基準電圧、電解液温
度と温度補償基準電圧との関係、温度補償基準電圧と2
00A残存容量との関係を記憶し、演算部8に供給する
記憶部9、演算や判定をした結果を外部に出力する表示
部10、充電装置11および充電スイッチ12からなる
【0035】図5の装置において、パワーリレースイッ
チ4が閉じるとスタータモータに大電流が流れ、スター
タモータの回転に伴い電流は脈動する。このときの、電
流Iと電圧Vを電流計5および電圧計6で夫々測定した
。測定する時間間隔としては、通常スタータモータに通
電してからエンジンがかかるまでが1秒以下、脈動の周
期が0.3秒程度であることから、できるだけ広い電流
範囲のデータをとるために、0.1秒以下であることが
望ましい。本実施例では始動電流が流れると同時に0.
03秒間隔で電流電圧の組(Ik 、Vk )(k=1
〜n)を測定した。本実施例の装置で用いる温度センサ
7にはサーミスタを用いた。サーミスタの出力は電圧、
電流データとともに演算部に送られる。前記演算部8で
は耐振動性、耐熱性および耐薬品性に優れたIC回路か
らなる。演算部8は記憶部9および表示部10を制御す
るコントローラも兼ねている。
【0036】演算部8では電圧計、電流計から送られて
くる信号値をもとに、電流−電圧特性を示す直線の切片
V0 および傾きRを最小自乗法によって演算して求め
V−I直線を決定した。さらに温度センサ7から送られ
てくる信号値ならびに記憶部9に記憶されている温度と
基準電流Isとの関係式(Is=96.00−0.72
T)から基準電流Isを演算し、該基準電流Isにおけ
る基準電圧Vs(=V0 −RIs)を算出した。さら
に記憶部9に記憶されている温度補償電圧Vaと基準電
圧Vsおよび電解液温度Tとの関係式Va=Vs−0.
0174Tより温度補償基準電圧Va1を演算し、温度
補償基準電圧Vaと200A残存容量との関係図(図3
)にもとづき200A残存容量を演算した。このように
して求めた、V0 、R、T、Is、Vs、Va1およ
び残存容量を表1、表2に示した。このうちVa1が9
.9 以上の電池は残り寿命大と判定し9.9 未満の
ものについて次の操作を行った。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】リレースイッチ4 を開くとともに充電ス
イッチ12を閉じて電池1を5Ah だけ充電器11に
より充電した後、スイッチ12を開き再びパワーリレー
スイッチ4 を閉じて前述と同じ操作を再び行いVa2
を求めた(表3、表4)。この内、Va2が9.9以上
の電池は劣化は少ないが充電すべき、9.9>Va2>
9.5の電池は充電すれば当分の使用は可能、Va2が
9.5以下の電池は寿命が近く継続使用は不可とそれぞ
れ判定された。参考のため各Va1およびVa2から図
3で推定される200A残存容量と実測値を表2、表4
に記した。 両者はよく対応しておりVaによる電池状態予測の確度
を実証できた。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】電池の電圧と放電電流との関係図である。
【図2】電池の起電力と内部抵抗との関係図である。
【図3】温度補償基準電圧と200A残存容量との関係
図である。
【図4】温度補償基準電圧と5時間率放電容量との関係
図である。
【図5】実施例の電池寿命予測装置の概略ブロック図で
ある。
【符号の説明】
1  被験電池 2  正極端子 3  スタータモータ 4  パワーリレースイッチ 5  電流計 6  電圧計 7  温度センサ 8  演算部 9  記憶部 10  表示部 11  充電装置 12  充電スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  鉛−酸電池の大電流放電時における電
    圧と電流および該電池の温度を測定する第1工程と、前
    記得られた電圧と電流および電池温度から第1の温度補
    償基準電圧(Va1)を求める第2工程と、前記大電流
    放電後の電池を短時間充電する第3工程と、前記充電後
    の電池の大電流放電時における電圧と電流および該電池
    の温度を測定する第4工程と、前記得られた電圧と電流
    および電池温度から第2の温度補償基準電圧(Va2)
    を求める第5工程と、前記Va1とVa2に基づき前記
    電池の劣化度合いを判定する第6工程と、からなる鉛−
    酸電池の寿命予測方法。
JP3142419A 1991-05-17 1991-05-17 鉛−酸電池の寿命予測方法 Pending JPH04341769A (ja)

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