JPH0434074Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、図面等の作成と図面等から任意の
座標位置の読み取りを行う図面作図・読取装置に
関する。

［従来の技術とその問題点］ 例えば、Ｘ−Ｙプロツタといつた自動製図機に
あつては、製図用紙などを載せる描画装置と、こ
の描画装置に双方向に結ばれた表示装置が備えら
れている。

この描画装置には、作図軸が横方向に往復移動
自在に設けられ、作図軸はペンおよび座標読み取
り用のルーペを備えている。そして、読み取り時
には、作図軸を自在に移動させ、図面を構成する
座標点をルーペを通して読み取り、表示装置に示
させている。

ところが、読取用ルーペは作図軸に設けられて
いるため、作図用制御モータ等の影響下にあり、
その操作性は、単機能の座標読取装置に比して格
段に劣り、その機能はＸ−Ｙプロツク・自動製図
機の付属的にとどまつている。

［考案の目的］ この考案は上記の事情を考慮してなされたもの
で、その目的は使用時に単機能の作図装置または
座標読取装置と同等の操作性を実現し、作図およ
び座標読み取りが行い易いといつた実用上、優れ
た効果を有する自動製図機兼座標読取装置を提供
するにある。

［問題点を解決するための手段］ この考案は、ガイドレールに沿つて横方向に自
在に移動可能な自動製図用Ｙ軸バー、および作図
ペンを保持するとともに前記自動製図用Ｙ軸バー
に滑動可能に取り付けられた自動製図用Ｙスライ
ダを有し、上面に用紙が載置される平坦状の作図
装置に、前記ガイドレールに沿つて横方向に自在
に移動可能な座標読み取り用Ｙ軸バー、およびこ
の座標読み取り用Ｙ軸バーに沿つて滑動可能に取
り付けられたルーペ付の座標読み取り用Ｙスライ
ダからなる読取装置を組み込み、インターフエイ
スを介して電気接続されるコンピユータに拠り、
前記用紙への作図と、用紙に書かれた図面の座標
の読み取りとを選択的に行うよう構成している。

［作用］ 用紙に作図する場合は、座標読み取り用Ｙスラ
イダを作図装置の作図範囲外に移動させておき、
自動製図用Ｙ軸バー、Ｙスライダをコンピユータ
に拠り操作すると作図ペンが用紙上を動き、用紙
に図面が自動製図される。

用紙に書かれた図面の座標の読み取りを行う場
合は、自動製図用Ｙ軸バーを作図範囲外に待機さ
せておき、ルーベを覗きながら座標読み取り用Ｙ
軸バー、Ｙスライダを図面の所定位置に合わせる
ことに拠り、所定位置に相当する座標データがコ
ンピユータに送られ図面の座標が求まる。

［考案の効果］ （ア） 自動製図用Ｙスライダに、座標読み取り
用の機材を付けていないので、作図時の操作性
（作図速度、作図精度等）に優れる。また、自
動製図用Ｙ軸バーと別に設けた座標読み取り用
Ｙ軸バーのＹスライダに座標読み取り用のルー
ペを付けているので、図面の所定位置にルーペ
をスムーズに移動させることができ、読み取り
時の操作性（読み取らす迄の所用時間、読み取
り精度等）に優れる。

（イ） 作図装置に読取装置を組み込んでいるの
で、占有スペースが大幅に節約できるととも
に、別体に製造する場合に比べ製造コストが安
くなる。

（ウ） 図面の座標読み取りと作図が同一盤面上
でできるので、用紙の着脱に起因する誤差が生
じず、手間も省ける。

［実施例］ 以下、本考案を実施例により図面を見ながら詳
細に説明する。

第１図において、１は作図面、２は自動製図用
Ｙ軸バーであり、１２，１３の滑車と一体に形成
されていて、９，１０のガイドレールに沿つてＸ
軸方向に移動する。３は自動製図用Ｙスライダで
作図ペン４，５と一体になりＹ軸方向に移動す
る。６は座標読み取り用Ｙ軸バーであり、１４，
１５の滑車と一体に形成されていて、９，１０の
ガイドレールに沿つてＸ軸方向に移動する。７は
図面の座標を読み取るためのルーペで８の座標読
み取り用Ｙスライダと一体に形成されＹ軸方向に
移動する。１１は自動製図および座標読み取り用
操作パネルで押ボタンと液晶パネルとで形成され
ている。１６は自動製図および座標読み取り自動
切換用スイツチで６の座標読み取り用Ｙ軸バーが
右側端に来ると自動的に切換り、自動製図用バー
が作図待機状態になるよう構成されている。この
ような構成において、座標読み取り用Ｙ軸バー６
を右端にセツトすることにより自動製図用Ｙ軸バ
ー２は自動的にセツトされコンピユータからの作
図指示により作図を始める。作図終了後に、座標
読み取り用Ｙ軸バー６を左側に移動することによ
り、切換スイツチ１６が作動して自動製図用Ｙ軸
バー２は作図範囲１７外の左側端に移動するた
め、座標読み取り用Ｙ軸バー６と座標読み取り用
Ｙスライダ８に一体に構成されている座標読み取
り用ルーペ７はＸ軸方向、Ｙ軸方向に移動可能と
なり、作図範囲１７方向に貫かれた図形の座標を
読み取ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る自動製図機兼座標読取装
置の一実施例の斜視図、第２図は第１図の−
線に沿う縦断面図、第３図および第４図は要部の
斜視図である。 図中、２……自動製図用Ｙ軸バー、３……自動
製図用Ｙスライダ、４，５……作図ペン、６……
座標読み取り用Ｙ軸バー、７……ルーペ、８……
座標読み取り用Ｙスライダ、９，１０……ガイド
レール。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ガイドレールに沿つて横方向に自在に移動可能
   な自動製図用Ｙ軸バー、および作図ペンを保持す
   るとともに前記自動製図用Ｙ軸バーに滑動可能に
   取り付けられた自動製図用Ｙスライダを有し、上
   面に用紙が載置される平坦状の作図装置に、 前記ガイドレールに沿つて横方向に自在に移動
   可能な座標読み取り用Ｙ軸バー、およびこの座標
   読み取り用Ｙ軸バーに沿つて滑動可能に取り付け
   られたルーペ付の座標読み取り用Ｙスライダから
   なる読取装置を組み込み、 インターフエイスを介して電気接続されるコン
   ピユータに拠り、前記用紙への作図と、用紙に書
   かれた図面の座標の読み取りとを選択的に行う自
   動製図機の図面作図・読取装置。