JPH04340370A - パルス幅変調形交番定電流回路 - Google Patents

パルス幅変調形交番定電流回路

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JPH04340370A
JPH04340370A JP3110299A JP11029991A JPH04340370A JP H04340370 A JPH04340370 A JP H04340370A JP 3110299 A JP3110299 A JP 3110299A JP 11029991 A JP11029991 A JP 11029991A JP H04340370 A JPH04340370 A JP H04340370A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルス幅変調形交番定
電流回路に係り、特に、誘導性負荷に対し正負の絶対値
が等しい交番定電流を与えることができる交番定電流源
の回路構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に基づき従来のドロッパ形(直列制
御形)交番定電流回路を説明する。この回路では、商用
電源51の出力した交流電流をトランス52で絶縁し且
つ所要レベルまで降圧した後、整流回路53で整流して
得られる直流を、電源(出力電圧Vcc)として用いて
いる。得られた直流電流は、誘導性負荷Lxに与えられ
る。この直流電流の定電流性は、基準抵抗54を流れる
電流により発生する電圧と設定された基準電圧Vrとが
一致するように、誤差増幅器55で電圧比較し、トラン
ジスタ56を制御することにより、得られる。トランジ
スタは単一極性の電流しか制御できないので、電流方向
の切換えは、電子的スイッチ57〜60を用いて、スイ
ッチ57,60とスイッチ58,59を、それぞれ、対
にして切換えることで、達成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の交番定電
流回路の第1の欠点は低効率である点である。すなわち
入力電力の大半が熱として消費される。誘導性負荷Lx
に対し短時間(t1 秒とする)に電流方向を逆転する
には、整流回路53の出力電圧をVcc、誘導性負荷の
インダクタンスをLx、負荷に流れる電流の値をiとす
るとき、
【0004】
【数1】
【0005】の条件を満足する電圧Vccが必要となる
。従って、負荷Lxの抵抗分で定まる電圧よりはるかに
大きい電圧となり、転流速度の向上は著しく低い電力効
率をもたらす。
【0006】第2の欠点は商用周波数の電源トランス5
3を使用するので、トランス53が大型となり、且つそ
の出力電圧を保持するためのコンデンサ61が大容量と
なる点である。
【0007】第3の欠点は、負荷Lxにおける電流の方
向を切換えるためのスイッチ57〜60の開閉動作の制
御が複雑となる点である。スイッチ57,60とスイッ
チ58,59が同時にオン状態になることを回避するた
め、各スイッチをゆっくりとオンし且つ素早くオフする
か、又は4相の方向制御信号を用いるという必要性が生
じる。図6にスイッチ57〜60の開閉動作を制御する
ための転流スイッチ駆動回路62の一例を示す。
【0008】第4の欠点は、電流方向を切換えるための
スイッチ57〜60のオフ時の洩れ電流が発生すると、
定電流精度が低下する点である。例えばスイッチ57が
オンの時にスイッチ58に洩れ電流が存在すると、この
電流は、負荷Lxを経由しないにもかかわらず、トラン
ジスタ56及び抵抗54の回路ルートを流れるから、そ
の分少なめの電流が負荷Lxを流れることになる。
【0009】以上の如く、従来の交番定電流回路は種々
の欠点を有し、以上の点について十分な性能が得られな
い。従って、従来回路では、単にトランジスタ56と抵
抗54と誤差増幅器55からなる制御部のみをパルス幅
変調形に置き換えることだけでは、高効率化及び小形化
を達成しにくいという問題を有していた。
【0010】本発明の目的は、高効率化と小型化を企図
し且つ転流時の過度応答時間を短縮したパルス幅変調形
交番定電流回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るパルス幅変
調形交番定電流回路は、誘導性負荷に負荷電流を与える
交番定電流回路であり、交流電源からの交流を直流に変
換する整流回路と、この整流回路からの直流が一次側に
入力されるトランスと、トランスの一次巻線に流れる電
流を導通又は遮断するためオン・オフ動作するスイッチ
手段と、このスイッチ手段のオン・オフ動作に基づきト
ランスの二次側に発生する交流を平均化するチョークコ
イルと、平均化された電圧を保持する小容量のコンデン
サと、このコンデンサに保持される電圧に基づき誘導性
負荷に負荷電流を流し且つ負荷電流の流れる方向を所定
のタイミングで切換えるためのスイッチ回路と、負荷電
流を検出する検出素子と、この検出素子が検出する信号
に基づきパルス幅変調信号を生成し、このパルス変調信
号をスイッチ手段のオン・オフ動作を制御する信号とし
てスイッチ手段に与えるパルス幅変調回路を含むことを
特徴とする。前記構成を有するパルス幅変調形交番定電
流回路において、前記トランスは一次側に少なくとも一
次巻線を有し且つ二次側に出力の極性が異なるの2つの
二次巻線を有し、2つの二次巻線の出力側端には、それ
ぞれ、チョークコイルとコンデンサからなる回路であっ
て且つ極性が異なる前記回路が接続され、スイッチ手段
は、2つの二次巻線のそれぞれに対応する第1及び第2
のコンデンサに接続された極性の異なる第1及び第2の
電子的スイッチ素子からなり、誘導性負荷が、第1及び
第2の電子的スイッチ素子のそれぞれに直列に接続され
ることを特徴とする。前記構成を有するパルス幅変調形
交番定電流回路において、検出素子は基準抵抗であり、
負荷電流が流れることにより基準抵抗の端子間に発生す
る電圧は絶対値回路又は電子的スイッチ素子の制御タイ
ミングに同期した整流回路を経由してパルス幅変調回路
に帰還されることを特徴とする。前記構成を有するパル
ス幅変調形交番定電流回路において、コンデンサの容量
値は、スイッチ手段のオフ期間中にコンデンサの端子電
圧が、オン時の20%以上上昇するような容量値である
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明によるパルス幅変調形交番定電流回路で
は、負荷電流の状態を検出し、これに基づきパルス幅変
調を利用して給電する電圧を制御し、また誘導性負荷の
負荷電流に関し高速転流を行うため、誘導エネルギを比
較的に小容量のコンデンサに回生させ、その電圧上昇を
利用している。また本発明による2つの電源を用いた交
番定電流回路では、センタタップ付パルストランスを用
い正負2系統の電源を単一のパルス幅変調器で制御する
。制御系統の切換は、負荷を切換える結果自動的に生じ
るので、2組の電子スイッチが制御系統の切換を兼ねる
。負荷電流を供給している電源側、換言すれば臨界電流
以上の電流が流れている電源側の電流は、平均値整流モ
ードとなっており、パルス幅変調に応動し制御が可能で
ある。一方、容量のみの負荷となっている他の電源側で
は、パルス幅変調の影響を受けず、ピーク検波される。 すなわち給電の休止時間中には、1次側電圧と巻数比で
定まる電圧まで予備的に充電される。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は本発明に係るパルス幅変調形交番定
電流回路の第1の実施例を示す。商用電源1の交流出力
は全波整流器2で整流され、全波整流器2は整流で得ら
れた直流電圧Vpを出力する。直流電圧Vpは、コンデ
ンサ3に保持される。4はトランスである。トランス4
は一次巻線L1、回生巻線Lp、巻数の等しい2つの二
次巻線Ls1,Ls2から構成される。全波整流器2の
出力端は、一次巻線L1と回生巻線Lpとの接続点に接
続される。またトランス4の二次側では、二次巻線Ls
1,Ls2の接続点をアースしている。トランス4はセ
ンタタップ付きのパルストランスである。回生巻線Lp
の他端とアースとの間には、ダイオード5が接続される
。また一次巻線L1の他端とアースとの間に、スイッチ
機能を有するトランジスタ6が接続される。回生巻線L
pは、スイッチ機能を有するトランジスタ6のオフ期間
に、ダイオード5を介して、トランス4の励磁エネルギ
を電圧Vpに回生する。
【0014】二次巻線Ls1の他端には、ダイオード7
を介してチョークコイル8が接続される。二次巻線Ls
1は正の電圧Vs1を供給し、この電圧はコンデンサC
1に保持される。ダイオード9は、フライホイールダイ
オードで、Vs1に基づき負荷電流を供給している場合
において、トランジスタ6がオフである時に、導通する
【0015】二次巻線Ls2の他端には、ダイオード1
0を介してチョークコイル11が接続される。二次巻線
Ls2は負の電圧Vs2を供給し、この電圧はコンデン
サC2に保持される。ダイオード12は、フライホイー
ルダイオードで、Vs2に基づき負荷電流を供給してい
る場合において、トランジスタ6がオフである時に、導
通する。ダイオード10,12の各極性は、それぞれ、
対応する前記のダイオード7,9の各極性とは反対にな
っている。
【0016】二次巻線Ls1の出力側の回路構成と二次
巻線Ls2の出力側の回路構成は、上記の如く、基本的
には同じである。チョークコイル8の出力端に接続され
るコンデンサC1と、チョークコイル11の出力端に接
続されるコンデンサC2は、それぞれ、比較的に小容量
のコンデンサである。コンデンサC1に保持される電圧
Vs1は、正電圧源を形成する。コンデンサC2に保持
される電圧Vs2は、負電圧源を形成する。
【0017】Lxは、誘導性の負荷である。二次巻線L
s1の出力側のコンデンサC1と誘導性負荷Lxとの間
には電子スイッチSW1が接続され、二次巻線Ls2の
出力側のコンデンサC2と誘導性負荷Lxとの間には電
子スイッチSW2が接続される。従って、正電圧源Vs
1は、オン状態の電子スイッチSW1を経由して負荷L
xに給電を行い、負電圧源Vs2は、オン状態の電子ス
イッチSW2を経由して負荷Lxに給電を行う。
【0018】電子スイッチSW1,SW2のそれぞれは
、MOS形トランジスタ(Qs1,Qs2)とダイオー
ド(D1,D2)の並列体として構成される。なお並列
に接続されたダイオードは、デバイス製造上トランジス
タ素子に寄生するダイオードを利用することもできる。 電子スイッチSW1と電子スイッチSW2とでは極性が
異なる。例えば電子スイッチSW1では、トランジスタ
Qs1はpチャンネルMOS形トランジスタで、給電時
にはトランジスタQs1を経由し電流iを供給し、反対
に誘導性負荷Lxの逆起電力が電圧Vs1より大きくと
なる時、ダイオードD1が導通する。トランジスタQs
1のゲート端子aとトランジスタQs2のゲート端子b
とに、各トランジスタのオン・オフ動作を制御するため
の信号が入力される。
【0019】図2は、前記の各トランジスタQs1,Q
s2のオン・オフ動作を制御するための信号を生成する
回路の例を示す。図2中において、端子a,bは、それ
ぞれ前記のゲート端子a,bに対応している。端子cに
は負荷Lxの電流方向を決定する信号が入力される。す
なわち、端子cにハイレベル信号が入力されると、トラ
ンジスタ21がオンとなり、端子aの信号レベルはロウ
レベルになり、端子bの信号レベルはハイレベルになる
。端子cにロウレベル信号が入力されると、端子a,b
の信号レベルは反転する。
【0020】誘導性負荷Lxの下流側端子とアースGと
の間には、基準抵抗Rsが接続される。この基準抵抗R
sでは、Rsに流れる負荷電流iを、電圧に変換して検
出する。基準抵抗Rsで発生する電圧降下は、絶対値回
路13で単極性化され、パルス幅制御回路14内の誤差
増幅器15に入力される。なお、絶対値回路13の代わ
りに、前記の電子スイッチSW1,SW2の制御タイミ
ングに同期する整流回路を設けることもできる。
【0021】パルス幅制御回路14は、上記の誤差増幅
器15とパルス幅変調器16で構成される。誤差増幅器
15は2つの入力端を有し、一方の入力端には前述の如
く絶対値回路13の出力が入力され、他方の入力端には
基準電圧Vrが入力される。またパルス幅変調器16の
2つの入力端の一方には三角波信号が入力され、他方に
は誤差増幅器15の出力が入力される。
【0022】誤差増幅器15における比較動作において
、|i|×Rs>Vrであるならばパルス幅変調器16
の出力のデューティを減少し、|i|×Rs<Vrであ
るならば出力のデューティを増加させる。ただし、|i
|は基準抵抗Rsを流れる電流の絶対値である。こうし
て得られるパルス幅変調器16の出力信号は、トランジ
スタ6のゲートに与えられ、トランジスタ6のオン・オ
フ動作を制御する。
【0023】次に上記構成を有するパルス幅変調形交番
定電流回路の動作を説明する。先ず、電子スイッチSW
1がオン状態、電子スイッチSW2がオフ状態で、負荷
電流iが定常状態で流れていると仮定する。誘導性負荷
Lxを流れる電流iは、パルス幅制御回路14において
、|i|×Rs<Vrであるならば、スイッチとして機
能するトランジタ6のオンデューティが増加する。正電
圧Vs1は平均値整流されているから、前記オンデュー
ティが増加すると、電圧が上昇し、その結果、その積分
値として誘導性負荷Lxを流れる電流iが増加する。 そのため、|i|×Rs=Vrになる。
【0024】一方、負電圧源Vs2は、電子スイッチS
W2がオフであるので、ほぼ無負荷の状態となっている
。従って、チョークコイル11の平滑作用は働らかずピ
ーク検波が行われるから、負電圧源Vs2には、トラン
ジスタ6のデューティに関係なく、電圧Vpとトランス
4の巻数比とで定まる負電圧が発生する。
【0025】次に電子スイッチSW1をオフにし、電子
スイッチSW1,SW2を共にオフ状態とする。誘導性
負荷Lxを流れる電流が変化しようとすると、負荷Lx
に逆起電力が発生する。このため、電子スイッチSW1
とSW2の共通接続点には、負電圧が発生する。この負
電圧が、負電圧源のVs2より大きくなると、ダイオー
ドD2が導通し、負電圧源Vs2から電流が吸い出され
る。これにより誘導性負荷Lxの誘導エネルギ(1/2
)Lx×i2 は、コンデンサC2の静電エネルギとし
て回生される。この結果、コンデンサC2の電圧が上昇
する。この転流の過程に要する時間は、ほぼ(Lx・C
2)1/2/4である。従って、コンデンサC2の値を
調整することにより、転流時間を設定できる。回生動作
が終了するとコンデンサC2の電圧は一定値となる。
【0026】上記状態で電子スイッチSW1をオフ、電
子スイッチSW2をオンにすると、コンデンサC2の電
荷は、トランジスタQs2を経由して、再び誘導性負荷
Lxに戻される。このとき、誘導性負荷Lxに流れる電
流の方向は、電子スイッチSW1がオンの場合の電流方
向に比較すると、反対となっている。この過度状態は約
(Lx・C2)1/2 /4の時間で終了し、その後は
、パルス幅制御回路14によって、|i|×Rs=Vr
を満足する電流値に保たれる。以下、同様にして負電流
から正電流への転流も行なわれる。
【0027】回生動作時に回収できるエネルギは、基準
抵抗Rsや誘導負荷Lxの抵抗成分に起因してLx・i
2 /2より少ないので、回生直前にコンデンサC1又
はC2に予備充電しておくことが効果的である。この実
施例では、休止期間中のピーク検波整流作用により、予
備的に充電が適切に行なわれる。
【0028】図1で示した回路では一石フォワード形の
コンバータを用いたが、例えば第3図に示すように、ト
ランジスタ6のオフ期間中に2次側へ電力の供給する、
いわゆるフライバック形のコンバータを用いることもで
きる。この実施例において、トランス31は前記トラン
ス4に比較して極性が変更され、更に回路構成は図1の
回路に比較して回生巻線Lp、ダイオード5,9,12
、チョークコイル8,11等が省略される。図示されな
いその他の構成は、前記実施例の場合と同じである。
【0029】以上の如く、本実施例によるパルス幅変調
形交番定電流回路では、負荷電流の状態を検出し、これ
に基づきパルス幅変調を利用して給電する電圧を制御し
、また誘導性負荷の負荷電流に関し高速転流を行うため
、誘導エネルギを比較的に小容量のコンデンサに回生さ
せ、その電圧上昇を利用している。
【0030】また、センタタップ付パルストランスを用
い正負2系統の電源を単一のパルス幅変調器で制御する
。制御系統の切換えは、負荷を切換える結果自動的に生
じるので、2組の電子スイッチが制御系統の切換えを兼
ねる。このように正負の電源を利用する。また二次巻数
の少ないパルストランスでは巻線の若干の増加はコスト
にほとんど影響しない。負荷電流を供給している電源側
、換言すれば臨界電流以上の電流が流れている電源側の
電流は、平均値整流モードとなっており、パルス幅変調
に応動し制御が可能である。一方、容量のみの負荷とな
っている他の電源側では、パルス幅変調の影響を受けず
、ピーク検波される。すなわち給電の休止時間中には、
1次側電圧と巻数比で定まる電圧まで予備的に充電され
る。
【0031】本実施例では、正負の電源を得るためのセ
ンタタップ付トランスを用いるが、2次巻数の少ないパ
ルストランスでは巻線の若干の増加はあまり影響しない
。また転流用電子スイッチは2個で済み、いずれか一方
のみをオンとすることで電流方向を簡単に制御できる。 更に転流の直前には予備充電されているので、誘導性負
荷の抵抗分による電力損失を補償することで、より短時
間で転流を行うことができる。また転流用電子スイッチ
は負荷の一端にのみ接続されるから、転流用電子スイッ
チの洩れ電流は誤差要因とならない。また転流用電子ス
イッチの他端は正電源又は負電源に接続されるから、転
流指令信号をフローティングする必要がない。従って転
流スイッチの駆動回路数が1/2となるだけではなく回
路自体も簡略化できる。
【0032】制御すべき電源は、負荷の接続により(転
流電子スイッチのオン)、自動的に選択されるので、基
準抵抗に発生する電圧の絶対値をパルス幅制御回路に帰
還することで、2電源を交互に単一の制御系でコントロ
ールできる。
【0033】前述した本実施例による交番定電流回路の
技術効果をまとめると、次のようになる。 (1)1つのパルス幅変調器により2系統の電源を制御
して交番定電流を発生するように構成したため、高効率
化、発熱量の低減を達成できる。また従来に比し、回路
要素を低減して回路規模の小形化し且つ発熱量の低減す
ることにより、かかる交番定電流源を内蔵する機器の小
形化を達成することできる。 (2)電子スイッチの洩れ電流が誤差要因にならないの
で、良好な定電流性を容易に得ることができる。 (3)電子スイッチの制御はフローティングを必要とせ
ず、その駆動回路を簡略化することができる。 (4)転流速度を小容量のコンデンサで設定でき、高速
化も可能である。 (5)また一般のパルス幅変調形電源と同様にトランス
は非常に小形化でき、パルス幅変調周波数にもよるが、
従来例に較べ、寸法で数分の一程度までの縮小すること
ができる。 (6)二次平滑兼用の回生用コンデンサは、従来の大型
ケミカルコンデンサに代ってフィルムコンデンサ又はセ
ラミックコンデンサを使用でき、信頼性が向上する。
【0034】図4は、本発明に係る交番定電流回路の構
成を変形した他の実施例を示す。この実施例では、誘導
性負荷Lxとこの負荷に流す電流の方向を切換えるため
のスイッチ回路の構成を、従来回路と同様な構成として
いる。スイッチ回路を構成する4つのスイッチとしてス
イッチ41〜44が接続されている。各スイッチ41〜
44にはダイオードが並設される。その他の回路構成に
関し図1で示した回路と同一の要素には、同一の符号を
有している。またトランスとしては、45に示されるト
ランスを使用しており、トランジスタ6は、トランス4
5の二次巻線のアース側の端部に接続されている。トラ
ンス45の二次側の回路構成としては、ダイオード7,
9及びチョークコイル8、コンデンサC1が接続される
。コンデンサC1は、前記実施例の場合と同様に小容量
のコンデンサであり、負荷電流の方向を切換える時には
、所定の効果が出る程度に電圧が上昇する。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、誘導性負荷に対しパルス幅変調で容易に交番定電
流制御ができるので、交番定電流回路を用いる装置の小
形化、高効率化を達成することができる。誘導性負荷で
抵抗成分が少ない場合には、回路内発熱量は、従来形式
の数分の1が期待でき、放熱条件から来る装置寸法制約
を大幅に改善できる。また本発明によれば、回路規模の
削減と転流速度の向上、定電流性の向上ができるので、
交番定電流回路を用いる機器、例えば、電磁流量計など
の励磁回路に応用すると、装置全体の小形化と性能向上
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る交番定電流回路の第1の実施例を
示す回路図である。
【図2】第1の実施例のスイッチ回路のオン・オフ動作
を制御するための信号を発生する装置の回路図である

図3】本発明の他の実施例のコンバータ部を示す回路図
である。
【図4】本発明の他の実施例を示す回路図である。
【図5】従来の交番定電流回路の回路図である。
【図6】従来の交番定電流回路に用いられる電子スイッ
チ駆動回路の回路図である。
【符号の説明】
1          交流電源 2          整流回路 4          トランス 6          トランジスタ(スイッチ手段)
8,11      チョークコイル 13          絶対値回路 14          パルス幅制御回路16   
       パルス幅変調器C1,C2      
コンデンサ SW1,SW2    電子スイッチ Lx          誘導性負荷 Rs          基準抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  誘導性負荷に負荷電流を与える交番定
    電流回路において、交流電源からの交流を直流に変換す
    る整流回路と、この整流回路からの直流が一次側に入力
    されるトランスと、前記トランスの一次巻線に流れる電
    流を導通又は遮断するためオン・オフ動作するスイッチ
    手段と、このスイッチ手段のオン・オフ動作に基づき前
    記トランスの二次側に発生する交流を平均化するチョー
    クコイルと、前記平均化された電圧を保持する小容量の
    コンデンサと、このコンデンサに保持される電圧に基づ
    き前記誘導性負荷に負荷電流を流し且つ前記負荷電流の
    流れる方向を所定のタイミングで切換えるためのスイッ
    チ回路と、前記負荷電流を検出する検出素子と、この検
    出素子が検出する信号に基づきパルス幅変調信号を生成
    し、このパルス変調信号を前記スイッチ手段のオン・オ
    フ動作を制御する信号として前記スイッチ手段に与える
    パルス幅変調回路を含むことを特徴とするパルス幅変調
    形交番定電流回路。
  2. 【請求項2】  請求項1記載のパルス幅変調形交番定
    電流回路において、前記トランスは一次側に少なくとも
    一次巻線を有し且つ二次側に出力の極性が異なるの2つ
    の二次巻線を有し、前記2つの二次巻線の出力側端には
    、それぞれ、前記チョークコイルと前記コンデンサから
    なる回路であって且つ極性が異なる前記回路が接続され
    、前記スイッチ手段は、前記2つの二次巻線のそれぞれ
    に対応する第1及び第2の前記コンデンサに接続された
    極性の異なる第1及び第2の電子的スイッチ素子からな
    り、前記誘導性負荷が、前記第1及び第2の電子的スイ
    ッチ素子のそれぞれに直列に接続されることを特徴とす
    るパルス幅変調形交番定電流回路。
  3. 【請求項3】  請求項2記載のパルス幅変調形交番定
    電流回路において、前記検出素子は基準抵抗であり、前
    記負荷電流が流れることにより前記基準抵抗の端子間に
    発生する電圧は絶対値回路を経由して前記パルス幅変調
    回路に帰還されることを特徴とするパルス幅変調形交番
    定電流回路。
  4. 【請求項4】  請求項3記載のパルス幅変調形交番定
    電流回路において、前記絶対値回路の代わりに、前記電
    子的スイッチ素子の制御タイミングに同期した整流回路
    を用いたことを特徴とするパルス幅変調形交番定電流回
    路。
  5. 【請求項5】  請求項1又は2記載のパルス幅変調形
    交番定電流回路において、前記コンデンサの容量値は、
    前記スイッチ手段のオフ期間中に前記コンデンサの端子
    電圧が、オン時の20%以上上昇するような容量値であ
    ることを特徴とするパルス幅変調形交番定電流回路。
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