JPH04337772A - 現像方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は静電荷潜像担持体上の静
電荷潜像を現像剤を用いて現像する現像方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の電子写真記録方法や静電記録方法
における現像方法に液体現像剤を用いる方法がある。電
子写真学会誌　　第２６巻　　第３号　　Ｐ２７４　　
に示される如く、帯電したトナー粒子を絶縁性有機溶媒
に分散させた液体現像剤を、ポンプにより、静電荷潜像
担持体に対して微小ギャップを設けた現像ローラーに供
給し現像を行う方法、また特開昭５８−５７６５号公報
では液体現像剤をスプレー等によりミスト化させ静電荷
潜像担持体に吹き付ける方法、また特開昭５９−２０１
０７７号公報ではミストを送風により供給する方法があ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし前述の従来例で
は、ローラー等の開放系の可動部が多いため装置が大型
化し、またクリーニング等の保守機構が複雑になる欠点
があった。さらには、スプレーやフアン等を使用したミ
スト供給はミスト流の乱れが生じ、均一な現像ができな
いという問題があった。

【０００４】本発明は上記のような問題を解決するもの
でその目的とするところは現像系を小型化し、かつ均一
な現像を可能にする現像方法を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の現像方法は、静
電荷潜像担持体上の静電荷潜像を現像剤を用いて現像す
る現像方法において、表面弾性波を端縁に導く伝搬面と
この端縁の領域に現像剤を界面張力によって保持する端
面とを設けた伝搬体と上記伝搬面上に表面弾性波を発生
する手段とを備えた現像剤供給体を用いてこの現像剤を
ミスト化し、このミストをこの静電荷潜像担持体上に一
様に吹き付け、この静電荷潜像に選択的に付着させるこ
とを特徴とする。

【０００６】

【作用】本発明による現像方法は表面弾性波を端縁に導
く伝搬面とこの端縁の領域に現像剤を界面張力によって
保持する端面とを設けた伝搬体と上記伝搬面上に表面弾
性波を発生する手段とを備えた現像剤供給体を使用する
ため、現像ユニット系の占有容積を小さくすることがで
きる。またこの現像剤供給体は、現像剤の静電荷潜像担
持体への供給を、ポンプや送風を使用せずに、均一にか
つ安定して行えるため、現像ムラが発生せず高品質な画
像記録が可能となる。

【０００７】

【実施例】本発明の現像方法において現像剤を静電荷潜
像担持体上に供給する手段としての現像剤供給体の実施
例いついて説明する。

【０００８】はじめに、図２を参照しつつ本実施例にお
ける現像剤供給の基本原理を説明する。図において符号
１は、一面を表面弾性波（ｓｕｒｆａｃｅ　　ａｃｏｕ
ｓｔｉｃ　　ｗａｖｅ　　以下［ＳＡＷ］という）の伝
搬面１ａとして平坦に形成した圧電体単結晶の伝搬板で
、この伝搬板１ａ上にはフォトリソグラフィー法等によ
って弾性表面波共振器をなす櫛型電極２（ｉｎｔｅｒ　
　ｄｉｇｉｔａｌ　　ｔｒａｎｃｅｄｕｃｅｒ　　以下
［ＩＤＴ］という）を形成する一方、この伝搬板１の一
端には伝搬面１ａとの間に伝搬不連続縁をなすエッジ部
１ｃが形成されるように、伝搬面１ａとは異なる角度を
なす端面１ｂが形成されていて、この面の界面張力を利
用してエッジ部１ｃ領域に現像剤３を保持できるように
構成されている。このように形成したＩＤＴ２の互いに
隣接する各電極アレイ２ａ・・・にいま周波数ｆの電圧
を印加すると、伝搬面１ａにはアレイ２ａの幅をｈ、ア
レイ２ａ間の間隔をδ、伝搬速度をｖとした時に、ｆ＝
ｖ／２（δ＋ｈ） を満たすような波長２（δ＋ｈ）のＳＡＷがアレイ２ａ
の重なりに相当する幅Ｗをもって発生し、その一方は伝
搬不連続縁をなすエッジ１ｃのもとに達する。一方、伝
搬面１ａと異なる角度をもって伝搬板の一端に形成した
端面１ｂには、その界面張力によって現像剤がエッジ部
１ｃ領域に保持されて、自己の表面張力によって頂部に
液膜を形成する。このため伝搬面１ａに沿って進行方向
に逆向きの楕円を画きつつ伝搬してきたＳＡＷのうち、
現像剤を飛翔させるのに十分なエネルギーを有する最浅
部のＳＡＷは、エッジ部１ｃ領域の現像剤の膜内に伝搬
しこの際の超音波により現像剤を励振する。そして、種
々の条件により平均粒径が２．５μｍ乃至６０μｍのミ
ストとなって伝搬面１ａからほぼ垂直な向きに、かつア
レイ２ａの重なりにほぼ等しい幅Ｗをもって上方へ飛び
出す。

【０００９】図１はこのような原理をもとに現像装置と
して構成した本発明の典型的な実施例を示したものであ
る。図中符号１は有効現像領域を越える幅を有する伝搬
板で、この伝搬板は１２８度ＹカットＬｉＯ３等の圧電
体単結晶により形成されていて、その鏡面仕上げされた
表面すなわち伝搬面１ａの上には多数の対をなす櫛型電
極２がフォトリソグラフィーによって形成されている。 櫛型電極２の交叉幅は静電荷潜像担持体上１８の現像領
域と同等乃至はやや長めに設定される。現像剤収容体４
は金属または合成樹脂等で形成され、静電荷潜像担持体
側は一定の幅で開放されている。伝搬板１は現像剤収容
体４に対して、その端面１ｂが現像剤収容体の内側面と
一定のギャップを有するように固定される。現像剤収容
体の底部に収容されている現像剤３は、毛細管力により
前記ギャップ間を満たし、つねに伝搬板のエッジ部１ｃ
に供給される（図中３ａ）。現像剤収容体４は静電荷潜
像担持体１８に隣接して設けられ、現像時においては、
伝搬板１のエッジ部１ｃから上方一定方向に飛翔するミ
スト５が、静電荷潜像担持体１８上に一様に吹き付けら
れ、現像領域全体にわたって厚さが均一な現像剤膜を形
成する。この後、現像剤は現像電極（図中６）と静電荷
潜像間の電界場における静電気力により静電荷潜像に選
択的に吸引され付着し、現像される。図３は前記の現像
装置による現像方法を用いた画像記録方法の実施例の構
成をしめすブロック図である。静電荷潜像担持体である
感光ドラム１８の周囲に各サブプロセスユニットである
帯電ユニット１３、露光ユニット１２、本発明による現
像方法による現像ユニット１１、転写ユニット１６、ク
リーニングユニット１５、除電ユニット１４、が感光ド
ラム１８の回転方法に順次配置される。帯電、露光工程
を経て感光体上に形成された静電荷潜像は、現像ユニッ
トにおいて現像され、可視像化される。現像に供された
現像剤は次の転写工程で被転写媒体１７へ転写、定着さ
れる。感光体上の残余現像剤はクリーニングされ、静電
荷は除電され１プロセスサイクルが終了する。以上述べ
た画像記録方法で、本発明による現像方法を用いて印写
実験を行ったところ、従来の現像方法によるものと比較
して、現像ユニットの占有体積は従来の１／５以下にな
り、かつ従来方法で発生していた現像ムラによる画像濃
度のムラはなく高品質の画像記録が実現できた。

【００１０】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば端縁
を有する伝搬面上に表面弾性波を発生させ、界面張力に
より端縁に導いた現像剤をこの表面弾性波のエネルギー
を利用して、常に均一量の現像剤を一定方向に飛翔させ
ることのできる現像装置をもちいた現像方法であるため
、現像系が小型化でき、かつ均一な現像が実現できる。 ひいては、この現像方法をもちいた小型、低価格、高印
字品質の画像記録装置を作成することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による現像方法を示す図。

【図２】本発明による現像方法の基本原理を示す図。

【図３】本発明による現像方法を用いた画像記録方法の
ブロック図。

【符号の説明】

１　　伝搬板 １ａ　　伝搬面 ２　　櫛型電極 ３　　現像剤 ４　　現像剤収容体 ５　　現像剤ミスト ６　　現像電極 １８　　静電荷潜像担持体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　静電荷潜像担持体上の静電荷潜像を現
   像剤を用いて現像する現像方法において、表面弾性波を
   端縁に導く伝搬面とこの端縁の領域に現像剤を界面張力
   によって保持する端面とを設けた伝搬体と上記伝搬面上
   に表面弾性波を発生する手段とを備えた現像剤供給体を
   用いてこの現像剤をミスト化し、このミストをこの静電
   荷潜像担持体上に一様に吹き付け、この静電荷潜像に選
   択的に付着させることを特徴とする現像方法。