JPH04336421A - イオン注入装置用帯電中和装置 - Google Patents
イオン注入装置用帯電中和装置Info
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- JPH04336421A JPH04336421A JP3107865A JP10786591A JPH04336421A JP H04336421 A JPH04336421 A JP H04336421A JP 3107865 A JP3107865 A JP 3107865A JP 10786591 A JP10786591 A JP 10786591A JP H04336421 A JPH04336421 A JP H04336421A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シリコンウェハ等の
基板に不純物イオンをドープするイオン注入装置に関し
、特にウェハの帯電あるいは帯電破壊を防止するための
イオン注入装置用帯電中和装置に関するものである。
基板に不純物イオンをドープするイオン注入装置に関し
、特にウェハの帯電あるいは帯電破壊を防止するための
イオン注入装置用帯電中和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は例えばNuclear Inst
ruments and Methads in Ph
ysics Research,B37/38巻(19
89年)492頁に示されたような従来のイオン注入装
置用帯電中和装置の概略構成図を示す。図において、1
は例えば、タングステン・フィラメントからなる金属フ
ィラメント、2はこの金属フィラメント1に接続された
フィラメント電源、3は金属フィラメント1から放出さ
れた熱電子を加速するためのバイアス電源、4は金属フ
ィラメント1から放出された熱電子を反射する電子反射
板、5は電子反射板4で反射される負の電子、6は軸6
aを回転中心とする回転ディスク、7はこの回転ディス
ク6上に固定された半導体ウェハ、8は上記回転ディス
ク6を格納するイオン注入室、9はビームチャンバ、1
0は上記ウェハ7に注入される正の不純物イオンである
。
ruments and Methads in Ph
ysics Research,B37/38巻(19
89年)492頁に示されたような従来のイオン注入装
置用帯電中和装置の概略構成図を示す。図において、1
は例えば、タングステン・フィラメントからなる金属フ
ィラメント、2はこの金属フィラメント1に接続された
フィラメント電源、3は金属フィラメント1から放出さ
れた熱電子を加速するためのバイアス電源、4は金属フ
ィラメント1から放出された熱電子を反射する電子反射
板、5は電子反射板4で反射される負の電子、6は軸6
aを回転中心とする回転ディスク、7はこの回転ディス
ク6上に固定された半導体ウェハ、8は上記回転ディス
ク6を格納するイオン注入室、9はビームチャンバ、1
0は上記ウェハ7に注入される正の不純物イオンである
。
【0003】次に動作について説明する。回転ディスク
6に取り付けられたウェハ7に正の不純物イオン10が
照射されると、通常、ウェハ7の表面にはフォトレジス
ト膜や酸化膜等の極薄の絶縁膜が予め塗布あるいは形成
されているため、それらの絶縁膜上に正イオン10が蓄
積して帯電し、絶縁破壊まで到る場合がある。この絶縁
破壊は、LSI回路パターンに損傷を与え、LSI製造
の歩留り低下を招く。これを防止するため、帯電したウ
ェハ7の表面及び不純物イオン10に、金属フィラメン
ト1より発生する負の電子5を当てることにより帯電の
中和化を図っている。金属フィラメント1にフィラメン
ト電源2より電流を流し、金属フィラメント1を加熱す
ることにより熱電子5を発生させる。この熱電子5をバ
イアス電源3により数100Vで電子反射板4に向けて
加速する。加速された電子5が電子反射板4に衝突する
と、数eVから数10eVの2次電子5が発生する。こ
のとき、上記電子反射板4は、回転ディスク6に搭載さ
れたウェハ7の方向を向いており、発生した2次電子5
はウェハ7に注がれる。これにより不純物イオン10が
照射されることにより正に帯電したウェハ7上の電荷を
中和する。
6に取り付けられたウェハ7に正の不純物イオン10が
照射されると、通常、ウェハ7の表面にはフォトレジス
ト膜や酸化膜等の極薄の絶縁膜が予め塗布あるいは形成
されているため、それらの絶縁膜上に正イオン10が蓄
積して帯電し、絶縁破壊まで到る場合がある。この絶縁
破壊は、LSI回路パターンに損傷を与え、LSI製造
の歩留り低下を招く。これを防止するため、帯電したウ
ェハ7の表面及び不純物イオン10に、金属フィラメン
ト1より発生する負の電子5を当てることにより帯電の
中和化を図っている。金属フィラメント1にフィラメン
ト電源2より電流を流し、金属フィラメント1を加熱す
ることにより熱電子5を発生させる。この熱電子5をバ
イアス電源3により数100Vで電子反射板4に向けて
加速する。加速された電子5が電子反射板4に衝突する
と、数eVから数10eVの2次電子5が発生する。こ
のとき、上記電子反射板4は、回転ディスク6に搭載さ
れたウェハ7の方向を向いており、発生した2次電子5
はウェハ7に注がれる。これにより不純物イオン10が
照射されることにより正に帯電したウェハ7上の電荷を
中和する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のイオン注入装置
用帯電中和装置は以上のように構成されているので、ウ
ェハ7の表面に加速電圧程度の高エネルギー(数100
eV)を持ち、電子反射板4で反射された負の電子5が
直接当たり、ウェハ7上で負帯電領域を生じる。また、
この負帯電によりウェハ7上の絶縁膜が帯電破壊すると
いう問題点があった。
用帯電中和装置は以上のように構成されているので、ウ
ェハ7の表面に加速電圧程度の高エネルギー(数100
eV)を持ち、電子反射板4で反射された負の電子5が
直接当たり、ウェハ7上で負帯電領域を生じる。また、
この負帯電によりウェハ7上の絶縁膜が帯電破壊すると
いう問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、高エネルギー電子によるウェハ
7上の負帯電及び帯電破壊を防止できるイオン注入装置
用帯電中和装置を得ることを目的としている。
ためになされたもので、高エネルギー電子によるウェハ
7上の負帯電及び帯電破壊を防止できるイオン注入装置
用帯電中和装置を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るイオン注
入装置用帯電中和装置は、半導体製造における不純物を
半導体ウェハ中にドープするイオン注入装置において、
上記半導体ウェハを収納するイオン注入室内に、半導体
ウェハの搭載された回転ディスクに対向してプラズマを
発生させる放電手段と、この放電手段に水素ガスを供給
するガス供給手段と、イオン注入室内の圧力を保持する
ための排気手段とを備え、不純物イオンを半導体ウェハ
に注入する前に、上記放電手段によりプラズマを発生さ
せ、上記半導体ウェハにプラズマを照射することを特徴
とする。
入装置用帯電中和装置は、半導体製造における不純物を
半導体ウェハ中にドープするイオン注入装置において、
上記半導体ウェハを収納するイオン注入室内に、半導体
ウェハの搭載された回転ディスクに対向してプラズマを
発生させる放電手段と、この放電手段に水素ガスを供給
するガス供給手段と、イオン注入室内の圧力を保持する
ための排気手段とを備え、不純物イオンを半導体ウェハ
に注入する前に、上記放電手段によりプラズマを発生さ
せ、上記半導体ウェハにプラズマを照射することを特徴
とする。
【0007】
【作用】この発明におけるイオン注入装置用帯電中和装
置は、照射された水素プラズマ中のH+ イオンが半導
体ウェハ上の絶縁膜を還元作用により低抵抗化すると共
に、イオン注入中にも水素プラズマが照射されるので、
正負の帯電や帯電破壊が生じない。
置は、照射された水素プラズマ中のH+ イオンが半導
体ウェハ上の絶縁膜を還元作用により低抵抗化すると共
に、イオン注入中にも水素プラズマが照射されるので、
正負の帯電や帯電破壊が生じない。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、図6と同一符号のものは全く同一
なものを示し、説明は省略する。20はモリブデン、タ
ンタル等の金属からなる円筒カソード、21はこの円筒
カソード20に対向して設けられ中央部に孔が開けられ
たアノード、22は上記円筒カソード20とアノード2
1との間に印加される電圧を供給する放電電源、23は
上記円筒カソード20の周囲に巻かれた円筒カソード2
0を加熱するヒータ、24はヒータ23に電力を供給す
るヒータ電源で、これらにより放電機構25を構成して
いる。26は上記放電機構25により生成されたプラズ
マ、27はプラズマ26中の水素イオンである。30は
水素ガスボンベ、31は水素ガスボンベ30に取り付け
られたバルブ、32は上記水素ガスボンベ30から供給
される水素ガスの流量を調整する流量調整器、33は水
素ガスをイオン注入室8に供給するガス導入パイプであ
り、これらにより供給機構34を構成している。また4
0はターボ分子ポンプ等の高真空排気装置、41はこの
高真空排気装置40を開閉するバルブで、これらにより
排気機構42を構成している。50はイオン注入室8と
ビームチャンバ9とを隔壁するシャッタで、不純物イオ
ン10をウェハ7に注入する際に開けられる。
する。図1において、図6と同一符号のものは全く同一
なものを示し、説明は省略する。20はモリブデン、タ
ンタル等の金属からなる円筒カソード、21はこの円筒
カソード20に対向して設けられ中央部に孔が開けられ
たアノード、22は上記円筒カソード20とアノード2
1との間に印加される電圧を供給する放電電源、23は
上記円筒カソード20の周囲に巻かれた円筒カソード2
0を加熱するヒータ、24はヒータ23に電力を供給す
るヒータ電源で、これらにより放電機構25を構成して
いる。26は上記放電機構25により生成されたプラズ
マ、27はプラズマ26中の水素イオンである。30は
水素ガスボンベ、31は水素ガスボンベ30に取り付け
られたバルブ、32は上記水素ガスボンベ30から供給
される水素ガスの流量を調整する流量調整器、33は水
素ガスをイオン注入室8に供給するガス導入パイプであ
り、これらにより供給機構34を構成している。また4
0はターボ分子ポンプ等の高真空排気装置、41はこの
高真空排気装置40を開閉するバルブで、これらにより
排気機構42を構成している。50はイオン注入室8と
ビームチャンバ9とを隔壁するシャッタで、不純物イオ
ン10をウェハ7に注入する際に開けられる。
【0009】次に動作について説明する。予めヒータ電
源24からヒータ23に電流が流され加熱された円筒カ
ソード20にガス供給機構34から水素ガス供給される
。そのときアノード21に放電電源22から直流電圧が
印加されていると、供給された水素ガスは円筒カソード
20とアノード21との間で放電が発生する。この放電
によって水素プラズマ26が生じる。水素プラズマ26
はガス供給機構34の圧力と、イオン注入室8に取り付
けられた排気機構42によって生じているイオン注入室
8内の圧力との差によってイオン注入室8側に噴出する
。このときシャッタ50は閉じられており、回転偏心運
動している回転ディスク6に搭載されたウェハ7に上記
水素プラズマ26が照射される。
源24からヒータ23に電流が流され加熱された円筒カ
ソード20にガス供給機構34から水素ガス供給される
。そのときアノード21に放電電源22から直流電圧が
印加されていると、供給された水素ガスは円筒カソード
20とアノード21との間で放電が発生する。この放電
によって水素プラズマ26が生じる。水素プラズマ26
はガス供給機構34の圧力と、イオン注入室8に取り付
けられた排気機構42によって生じているイオン注入室
8内の圧力との差によってイオン注入室8側に噴出する
。このときシャッタ50は閉じられており、回転偏心運
動している回転ディスク6に搭載されたウェハ7に上記
水素プラズマ26が照射される。
【0010】ところで、絶縁物に水素プラズマ26が照
射されると、水素イオンの持つ還元作用により、水素プ
ラズマ26に曝される絶縁物の表面抵抗率は低下する。 図2はこの例を示したもので、二酸化シリコン(SiO
2)を主成分とするガラスに水素プラズマが照射したと
きの表面抵抗率の時間変化である。このようにウェハ7
に水素プラズマが照射されると、ウェハ7上の絶縁膜が
低抵抗化する。従って、ある程度水素プラズマ26を照
射しウェハ7上の絶縁膜を低抵抗化した後、シャッタ5
0を開く。不純物イオン10が注入照射されても正電荷
が効率的に回転ディスク6にリークするので、ウェハ7
上の帯電は生じず、また、当然ながらその帯電による絶
縁膜の破壊も生じない。
射されると、水素イオンの持つ還元作用により、水素プ
ラズマ26に曝される絶縁物の表面抵抗率は低下する。 図2はこの例を示したもので、二酸化シリコン(SiO
2)を主成分とするガラスに水素プラズマが照射したと
きの表面抵抗率の時間変化である。このようにウェハ7
に水素プラズマが照射されると、ウェハ7上の絶縁膜が
低抵抗化する。従って、ある程度水素プラズマ26を照
射しウェハ7上の絶縁膜を低抵抗化した後、シャッタ5
0を開く。不純物イオン10が注入照射されても正電荷
が効率的に回転ディスク6にリークするので、ウェハ7
上の帯電は生じず、また、当然ながらその帯電による絶
縁膜の破壊も生じない。
【0011】一方、水素プラズマ26の照射による処理
が不充分な状態で不純物イオン10が照射されると、ウ
ェハ7は正に帯電する。この場合このウェハ7上の正電
位によって、水素プラズマ26中の負の電子5がウェハ
7側に引き寄せられ、正に帯電したウェハ7上の電荷を
中和することになる。また、電子5が過剰に供給され、
ウェハ7上に負の帯電領域が生じると、逆に水素プラズ
マ26中の正の水素イオン27がウェハ7側に引き寄せ
られ、ウェハ7上の負の帯電も中和される。
が不充分な状態で不純物イオン10が照射されると、ウ
ェハ7は正に帯電する。この場合このウェハ7上の正電
位によって、水素プラズマ26中の負の電子5がウェハ
7側に引き寄せられ、正に帯電したウェハ7上の電荷を
中和することになる。また、電子5が過剰に供給され、
ウェハ7上に負の帯電領域が生じると、逆に水素プラズ
マ26中の正の水素イオン27がウェハ7側に引き寄せ
られ、ウェハ7上の負の帯電も中和される。
【0012】なお、上記実施例では直流電圧印加による
放電機構25の例を示したが、放電電源22が交流電源
(図示していない)であってもよく、上記実施例と同様
の効果を奏する。
放電機構25の例を示したが、放電電源22が交流電源
(図示していない)であってもよく、上記実施例と同様
の効果を奏する。
【0013】図3は放電機構25が高周波電圧印加によ
る場合を示したもので、60は石英等でできた放電管、
61はこの放電管60の周囲に巻き付けられたコイル、
62はこのコイル61に印加される電圧を供給する高周
波放電電源である。これによればガス供給機構34から
供給され、放電管60に導入された水素ガスは、コイル
61に印加された高周波電圧により放電が生じ、水素プ
ラズマ26が発生し、放電管60の先端に設けられた孔
から噴出し、回転ディスク6に搭載されたウェハ7に照
射される。この図3によれば、図1に示した放電機構2
5のヒータ23及びヒータ電源24が不要となる。
る場合を示したもので、60は石英等でできた放電管、
61はこの放電管60の周囲に巻き付けられたコイル、
62はこのコイル61に印加される電圧を供給する高周
波放電電源である。これによればガス供給機構34から
供給され、放電管60に導入された水素ガスは、コイル
61に印加された高周波電圧により放電が生じ、水素プ
ラズマ26が発生し、放電管60の先端に設けられた孔
から噴出し、回転ディスク6に搭載されたウェハ7に照
射される。この図3によれば、図1に示した放電機構2
5のヒータ23及びヒータ電源24が不要となる。
【0014】図4は放電機構25がマイクロ波電圧印加
による場合を示したもので、63は放電管60の周囲に
取り付けられた電磁石、64はマイクロ波電源、65は
このマイクロ波電源64から発せられるマイクロ波を放
電管60に供給する導波管である。ガス供給機構34か
ら供給された放電管60に導入された水素ガスは、マイ
クロ波電源64から導波管65を通して供給されたマイ
クロ波により放電が発生し、水素プラズマ26が生じる
。このとき電磁石63がなくても放電は生じるが、電磁
石63により発生する磁界があり、特にその磁界強度が
875ガウスであれば、放電のためのイオン化効率が高
くなり、電子サイクロトロン共鳴(ECR)放電が生ず
る。このようにして発生した水素プラズマ26が、回転
ディスク6に搭載されたウェハ7に照射される。この図
4によれば図1や図3に示した放電機構25の場合より
も高真空で水素プラズマ26を作ることができる。
による場合を示したもので、63は放電管60の周囲に
取り付けられた電磁石、64はマイクロ波電源、65は
このマイクロ波電源64から発せられるマイクロ波を放
電管60に供給する導波管である。ガス供給機構34か
ら供給された放電管60に導入された水素ガスは、マイ
クロ波電源64から導波管65を通して供給されたマイ
クロ波により放電が発生し、水素プラズマ26が生じる
。このとき電磁石63がなくても放電は生じるが、電磁
石63により発生する磁界があり、特にその磁界強度が
875ガウスであれば、放電のためのイオン化効率が高
くなり、電子サイクロトロン共鳴(ECR)放電が生ず
る。このようにして発生した水素プラズマ26が、回転
ディスク6に搭載されたウェハ7に照射される。この図
4によれば図1や図3に示した放電機構25の場合より
も高真空で水素プラズマ26を作ることができる。
【0015】ところで、上述した各実施例においては、
イオン注入室8に取り付けられた放電機構25により発
生した水素プラズマ26を、予め不純物イオン10をウ
ェハ7に注入する前に、ウェハ7に照射し、ウェハ7上
の絶縁膜を低抵抗化し、不純物イオン10を注入してい
るときの帯電を防止する例を示した。図5には放電機構
25をビームチャンバ9に取り付け、不純物イオン10
をウェハ7に照射注入しているときの帯電を防止する場
合を示している。不純物イオン10が照射されると、ウ
ェハ7は正に帯電する。このウェハ7上の正電位によっ
て、水素プラズマ26中の電子5がウェハ7側に引き寄
せられ、正に帯電したウェハ7上の電荷を中和すること
になる。また、電子5が過剰に供給され、ウェハ7上に
負の帯電領域が生じると、逆に水素プラズマ26中の正
の水素イオン27がウェハ7側に引き寄せられ、ウェハ
7上の負の帯電も中和される。
イオン注入室8に取り付けられた放電機構25により発
生した水素プラズマ26を、予め不純物イオン10をウ
ェハ7に注入する前に、ウェハ7に照射し、ウェハ7上
の絶縁膜を低抵抗化し、不純物イオン10を注入してい
るときの帯電を防止する例を示した。図5には放電機構
25をビームチャンバ9に取り付け、不純物イオン10
をウェハ7に照射注入しているときの帯電を防止する場
合を示している。不純物イオン10が照射されると、ウ
ェハ7は正に帯電する。このウェハ7上の正電位によっ
て、水素プラズマ26中の電子5がウェハ7側に引き寄
せられ、正に帯電したウェハ7上の電荷を中和すること
になる。また、電子5が過剰に供給され、ウェハ7上に
負の帯電領域が生じると、逆に水素プラズマ26中の正
の水素イオン27がウェハ7側に引き寄せられ、ウェハ
7上の負の帯電も中和される。
【0016】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、イオン
注入装置内に水素プラズマを発生する放電手段を設けた
ので、水素プラズマをウェハに照射することにより水素
イオンの還元作用のためにウェハ上の絶縁膜が低抵抗化
すると共に、イオン注入にも水素プラズマが照射される
ので、正帯電は勿論のこと負帯電による絶縁破壊も生じ
ない。従って、信頼性の高い半導体デバイスを供給でき
る効果がある。
注入装置内に水素プラズマを発生する放電手段を設けた
ので、水素プラズマをウェハに照射することにより水素
イオンの還元作用のためにウェハ上の絶縁膜が低抵抗化
すると共に、イオン注入にも水素プラズマが照射される
ので、正帯電は勿論のこと負帯電による絶縁破壊も生じ
ない。従って、信頼性の高い半導体デバイスを供給でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す概略構成図である。
【図2】絶縁物に水素プラズマが照射された時の表面抵
抗率と時間の関係を示す特性図である。
抗率と時間の関係を示す特性図である。
【図3】この発明の他の実施例を示す概略構成図である
。
。
【図4】この発明の他の実施例を示す概略構成図である
。
。
【図5】この発明の他の実施例を示す概略構成図である
。
。
【図6】従来のイオン注入装置用帯電中和装置の概略構
成図である。
成図である。
5 電子
6 回転ディスク
7 半導体ウェハ
8 イオン注入室
10 不純物イオン
25 放電機構(放電手段)
26 プラズマ
27 水素イオン
34 ガス救急機構(ガス供給手段)40 高真空
排気装置 41 バルブ 42 排気機構(排気手段) 50 シャッタ
排気装置 41 バルブ 42 排気機構(排気手段) 50 シャッタ
Claims (1)
- 【請求項1】 半導体製造における不純物を半導体ウ
ェハ中にドープするイオン注入装置において、上記半導
体ウェハを収納するイオン注入室内に、半導体ウェハの
搭載された回転ディスクに対向してプラズマを発生させ
る放電手段と、この放電手段に水素ガスを供給するガス
供給手段と、上記イオン注入室内の圧力を保持するため
の排気手段とを備え、不純物イオンを半導体ウェハに注
入する前に、上記放電手段によりプラズマを発生させ、
上記半導体ウェハにプラズマを照射することを特徴とす
るイオン注入装置用帯電中和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3107865A JPH04336421A (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | イオン注入装置用帯電中和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3107865A JPH04336421A (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | イオン注入装置用帯電中和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04336421A true JPH04336421A (ja) | 1992-11-24 |
Family
ID=14470042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3107865A Pending JPH04336421A (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | イオン注入装置用帯電中和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04336421A (ja) |
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1991
- 1991-05-14 JP JP3107865A patent/JPH04336421A/ja active Pending
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