JPH04336287A - 感熱転写記録方法および感熱転写記録材料 - Google Patents

感熱転写記録方法および感熱転写記録材料

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JPH04336287A
JPH04336287A JP3107892A JP10789291A JPH04336287A JP H04336287 A JPH04336287 A JP H04336287A JP 3107892 A JP3107892 A JP 3107892A JP 10789291 A JP10789291 A JP 10789291A JP H04336287 A JPH04336287 A JP H04336287A
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JP3107892A
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English (en)
Inventor
Toshihisa Takeyama
敏久 竹山
Tatsuichi Maehashi
達一 前橋
Hideki Inahata
稲畑 秀樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱転写記録方法および
感熱転写記録材料に関し、さらに詳しくは、専用の感熱
転写記録用受像シートを用いずに保存性の優れた熱拡散
性色素画像を形成することのできる感熱転写記録方法お
よび感熱転写記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来から
、熱拡散転写方式の感熱転写記録においては、熱拡散性
色素による画像を形成するのに受像層を特定の位置に設
けた専用の感熱転写記録用受像シートが必要であった。 そのため、感熱転写記録用受像シート上の任意の箇所に
画像を形成することが容易でなかった。一方、熱拡散転
写方式によって普通紙のような非転写紙に画像を形成す
ることが望まれている。
【0003】そこで、受像シートを接着層を介して剥離
台紙等に貼り合せ、印字後に非転写体に貼り合せる方法
(特開昭63−107587号、同63−209892
号、同63−231986号、同63−233888号
公報)や受像層転写シートを用いて非転写材料に受像層
を転写した後に印字する方法(特開昭64−87390
号公報)などが提案されている。しかしながら、これら
の方法では、特に複数の色素を重ねて印字する場合にお
いて、一色を印字した後に次の色を印字しようとしても
、受像層の色素受容能力が減少しているので、形成され
た色素画像の保存性が不十分であった。このことは、キ
レート化可能な熱拡散性色素を用いて感熱転写記録用受
像シート上にキレート化された色素で定着性等に優れる
画像を形成する画像形成方法(特開昭59−78893
号公報、同59−109394号公報、同60−239
8号公報)についても、同様に言えることである。
【0004】本発明は上記事情を改善するためになされ
たものである。本発明の目的は、専用の感熱転写記録用
受像シートを用いずに保存性に優れた画像が得られる感
熱転写記録方法および感熱転写記録材料を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、被転写体上に受像層を転写
した後に、その上に熱拡散性色素で画像を形成する工程
を、二回以上繰り返すことを特徴とする感熱転写記録方
法であり、請求項2に記載の発明は、被転写体上に受像
層を転写し、前記受像層上に熱拡散性色素によって画像
を形成した後に、さらにその上に新たに受像層を転写す
る工程を、一回以上繰り返すことを特徴とする感熱転写
記録方法であり、請求項3に記載の発明は、支持体上に
受像層を設けてなる受像層供給シートによって被転写体
上に受像層を転写する請求項1および請求項2のいずれ
かに記載の感熱転写記録方法であり、請求項4に記載の
発明は、熱拡散性色素を含むインク層と受像層とが同一
シートの同一表面上に交互に形成されていることを特徴
とする感熱転写記録材料であり、請求項5に記載の発明
は、受像層が離型剤を含有する請求項4に記載の感熱転
写記録材料であり、請求項6に記載の発明は、受像層が
金属イオン含有化合物を含有する請求項4に記載の感熱
転写記録材料である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
感熱転写記録方法(請求項1に記載)においては、被転
写体上に受像層を形成し、その後にその受像層に熱拡散
性色素により画像を形成し、その後さらにこの画像を有
する受像層上に新しい受像層を形成し、この新しい受像
層に画像を形成し、以後、この工程を所望の回数繰り返
す。
【0007】あるいは、本発明の感熱転写記録方法(請
求項2に記載)においては、被転写体上に受像層を形成
し、その後にその受像層に熱拡散性色素により画像を形
成し、その後さらにこの画像を有する受像層上に新しい
受像層を形成し、以後この工程を所望の回数繰り返す。 そして、以上の工程において被転写体上に受像層を形成
するには、通常、受像層供給用シートが用いられ、画像
の形成には通常、感熱転写記録用インクシートが用いら
れる。
【0008】このように、請求項1に記載の感熱転写記
録方法によると、画像を形成する前毎に新しい受像層、
すなわち十分に熱拡散性色素受容能力の高い受像層が供
給されるので、その受像層には保存性に優れた画像が形
成される。また、請求項2に記載の感熱転写記録方法で
は、最後に形成した受像層とその前に形成した受像層と
を合わせて総合的に一つの受像層と見た場合、この受像
層の表面色素濃度がゼロかあるいは著しく小さいので、
画像の保存性をより高めることができる。また、本発明
の感熱転写記録材料(請求項4に記載)は、熱拡散性色
素を含むインク層と受像層とが同一シート上に形成され
ており、受像層供給用シートと感熱転写記録用インクシ
ートの二つの機能を備えているので、本発明の感熱転写
記録方法を効率的に実施することができる。
【0009】(1)受像層供給用シート本発明に用いる
受像層供給用シートは、基本的に図1に示すように支持
体1と受像層2とで構成することができる。この受像層
供給用シートは、転写時に適宜の手段例えば加熱により
、所定面積を有する所定形状の受像層が支持体から剥離
して被転写体に接着することができるような構造を有す
る限り特にその構造に制限はない。
【0010】転写時に、この受像層供給用シートの受像
層が支持体から剥離するためには、この支持体と受像層
との接着力が、この受像層と被転写体との接着力よりも
小さいことが必要である。そのためには、受像層を構成
するバインダ−や添加剤等を適宜に選択したり、受像層
に剥離剤を添加したり、あるいは図1に示す基本的な構
成に対し接着層や剥離層等を適宜に組み合わせるのがよ
い。
【0011】たとえば、図2に示すように支持体1上の
受像層2の上に接着層3を積層してもよいし、図3に示
すように支持体1と受像層2との間に剥離層4を設けて
もよいし、さらには図4に示すように支持体1上に剥離
層4、受像層2、接着層3をこの順に積層してもよい。 なお、図示はしないが、本発明の受像層供給用シートの
支持体の裏面には寸法安定性、走行安定性、耐熱性、帯
電防止等の目的でバッキング層を設けることもできる。 また、受像層には予め適宜に切り込みもしくは間隙を設
けることができる。たとえばIDカ−ド等の画像記録体
(画像を受像層に有する被転写体)を得るには、図5に
示すように、受像層2の表面に平面長手方向と直角に切
り込みもしくは間隙Aを設け、受像層2の表面を画像記
録体の表面積と同じ面積の、複数の受像層部分2aに区
画すると便利である。
【0012】−支持体− 支持体としては、寸法安定性がよく、受像層転写の際に
感熱ヘッドなどにより印加される熱に耐えるものならば
、何でもよいが、コンデンサー紙、グラシン紙のような
薄葉紙、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート
、ポリエチレンナフタレート、ポリアミド、ポリカーボ
ネート、ポリサルフォン、ポリビニルアルコール、セロ
ファン、ポリスチレン、フッ素樹脂のような各種プラス
チックのフィルムないしシート、各種の金属で形成され
たフィルムないしシート、各種のセラミックス類で形成
されたフィルムないしシート等を挙げることができる。 支持体の厚みは特に制約はないが、通常、5〜50μm
である。
【0013】−受像層− 受像層は、基本的に受像層用バインダーによって形成さ
れる。この受像層は離型剤を含むことが好ましく、後述
する金属イオン含有化合物、さらに必要に応じて各種の
添加剤を含んでもよい。支持体の表面に形成される受像
層の厚みは、一般に1〜20μm、好ましくは3〜10
μm程度である。 1.受像層用バインダー 受像層用バインダ−として公知の樹脂を用いることがで
きる。受像層用バインダーとしては、例えばポリ塩化ビ
ニル樹脂、塩化ビニルと他のモノマー(例えばイソブチ
ルビニルエーテル、プロピオン酸ビニル等)との共重合
体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エ
ステル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセタ−ル
系樹脂、ポリビニルアルコ−ル、ポリカ−ボネート、三
酢酸セルロ−ス、ポリスチレン、スチレンと他のモノマ
−(たとえばアクリル酸エステル、アクリロニトリル、
塩化エチレン等)との共重合体、ビニルトルエンアクリ
レート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、尿素
樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカプロラク
トン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、およびそれらの
変性物などを挙げることができる。
【0014】上述した樹脂の中でも本発明の目的に好ま
しいのは、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニルと他のモノ
マ−との共重合体、ポリエステル樹脂、ポリビニルアセ
タ−ル系樹脂、スチレンと他のモノマ−との共重合体、
エポキシ樹脂である。これらの樹脂は一種を単独に用い
ることもできるし、二種以上を組み合わせて用いること
もできる。上記各種の樹脂は新たに合成して使用しても
良いが、市販品を使用することもできる。なお、受像層
の形成に際しては、上述した各種の樹脂はその反応活性
点を利用して(反応活性点が無い場合はそれを樹脂に付
与する。)、放射線、熱、湿気、触媒等により架橋もし
くは硬化しても良い。その場合には、エポキシ、アクリ
ルの如き放射線活性モノマーや、イソシアナートの如き
架橋剤を用いることができる。
【0015】2.離型剤 受像層には、受像層供給シートにおける支持体からの受
像層の剥離、あるいは後述する画像形成後のインクシー
トと受像層との剥離を容易ならしめるために、離型剤を
添加することが好ましい。この離型剤としては、シリコ
ーンオイル(シリコーン樹脂と称されるものも含む。)
;ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロンパ
ウダー等の固型ワックス類;弗素系、燐酸エステル系の
界面活性剤、金属微粉末、シリカゲル、金属酸化物、カ
ーボンブラック、および樹脂微粉末などのフィラー等が
挙げられる。これらは一種単独でも二種以上を併用する
こともできる。
【0016】上記記載のシリコーンオイルには、単に添
加するタイプ(単純添加型)と、硬化もしくは反応させ
るタイプ(硬化反応型)とがある。単純添加型の場合に
は、バインダーとの相溶性を向上させるために、変性シ
リコーンオイル(例えばポリエステル変性シリコン樹脂
、ウレタン変性シリコン樹脂、アクリル変性シリコン樹
脂等)を使用するのが好ましい。
【0017】これらの単純添加型のシリコーンオイルの
添加量は、その種類に応じて様々に変化することがある
から一律に決定することができないが、一般的にいうと
、通常、受像層用バインダーに対して0.1〜30重量
%であり、好ましくは0.5〜20重量%である。硬化
反応型のシリコーンオイルとしては、反応硬化型(アミ
ノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコーンオイ
ルとを反応硬化させたもの)、光硬化型、触媒硬化型等
が挙げられる。
【0018】これら硬化型シリコーンオイルの添加量は
受像層用バインダーの0.5〜30重量%が好ましい。 上記のシリコーンオイル以外の離型剤の添加量は、受像
層に対し通常、1〜40重量%が好ましい。
【0019】3.金属イオン含有化合物受像層に前記金
属イオン含有化合物を含有させる場合、この金属イオン
含有化合物を構成する金属イオンとしては、周期律表の
第I〜第VIII族に属する2価および多価の金属が挙
げられるが、中でもAl、Co、Cr、Cu、Fe、M
g、Mn、Mo、Ni、Sn、TiおよびZnが好まし
く、特にNi、Cu、Co、CrおよびZnが好ましい
。これらの金属イオンを含有する化合物としては、該金
属の無機または有機の塩および該金属の錯体が好ましい
。具体例を挙げると、Ni2+、Cu2+、Co2+、
Cr2+およびZn2+を含有した下記一般式で表され
る錯体が好ましく用いられる。
【0020】 [M(Q1 )k (Q2 )m (Q3 )n ]p
+p(L− )ただし、式中Mは金属イオンを表し、Q
1 、Q2 、Q3 は各々Mで表される金属イオンと
配位結合可能な配位化合物を表し、これらの配位化合物
としては例えば「キレート化学(5)(南江堂)」に記
載されている配位化合物から選択することができる。特
に好ましくは、金属と配位結合する少なくとも一個のア
ミノ基を有する配位化合物を挙げることができ、更に具
体的には、エチレンジアミンおよびその誘導体、グリシ
ンアミドおよびその誘導体、ピコリンアミドおよびその
誘導体が挙げられる。
【0021】Lは錯体を形成しうる対アニオンであり、
Cr、SO4、ClO4 等の無機化合物アニオンやベ
ンゼンスルホン酸誘導体、アルキルスルホン酸誘導体等
の有機化合物アニオンが挙げられるが、特に好ましくは
テトラフェニルホウ素アニオンおよびその誘導体、なら
びにアルキルベンゼンスルホン酸アニオンおよびその誘
導体である。kは1、2または3の整数を表し、mは1
、2または0を表し、nは1または0を表すが、これら
は前記一般式で表される錯体が4座配位か、6座配位か
によって決定されるか、あるいはQ1 、Q2 、Q3
 の配位子の数によって決定される。pは1、2または
3を表す。
【0022】この種の金属イオン含有化合物としては、
米国特許第4,987,049号明細書に例示されたも
のを挙げることができる。金属イオン含有化合物の添加
量は、受像層に対して、0.5〜20g/m2 が好ま
しく、1〜10g/m2 がより好ましい。
【0023】4. 添加剤 受像層には、酸化防止剤、UV吸収剤、光安定剤、フィ
ラー(無機微粒子、有機樹脂粒子)、顔料を添加しても
良い。また増感剤として可塑剤、熱溶融性物質等を添加
しても良い。前記酸化防止剤としては、特開昭59−1
82785号、同60−130735号、特開平1−1
27387号等の公報に記載の酸化防止剤、および写真
その他の画像記録材料における画像耐久性を改善するも
のとして公知の化合物を挙げることができる。
【0024】前記UV吸収剤および光安定剤としては、
特開昭59−158287号、同63−74686号、
同63−145089号、同59−19692号、同6
2−229594号、同63−122596号、同61
−283595号、特開平1−204788号等の公報
に記載の化合物、および写真その他の画像記録材料にお
ける画像耐久性を改善するものとして公知の化合物を挙
げることができる。
【0025】前記フィラーとしては、無機微粒子や有機
樹脂粒子を挙げることができ、これらは上述した離型剤
を兼ねても良い。
【0026】この無機微粒子としてはシリカゲル、炭酸
カルシウム、酸化チタン、酸性白土、活性白土、アルミ
ナ等を挙げることができ、有機微粒子としてはフッ素樹
脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリ
コン樹脂粒子等の樹脂粒子を挙げることができる。これ
らの無機・有機樹脂粒子は比重により異なるが、0.1
〜70重量%の添加が好ましい。前記顔料としては、代
表例としてチタンホワイト、炭酸カルシウム、酸化亜鉛
、硫酸バリウム、シリカ、タルク、クレー、カオリン、
活性白土、酸性白土などを挙げることができる。
【0027】前記可塑剤としては、フタル酸エステル類
、トリメリット酸エステル類、アジピン酸エステル類、
その他飽和あるいは不飽和カルボン酸エステル類、クエ
ン酸エステル類、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ
油、エポキシステアリン酸エポキシ類、正リン酸エステ
ル類、亜燐酸エステル類、グリコールエステル類などが
挙げられる。
【0028】前記熱溶融性物質としては、テルピネオー
ル、メントール、1,4−シクロヘキサンジオール、フ
ェノール等のアルコール類、アセトアミド、ベンズアミ
ド等のアミド類、クマリン、ケイ皮酸ベンジル等のエス
テル類、ジフェニルエーテル、クラウンエーテル等のエ
ーテル類、カンファー、p−メチルアセトフェノン等の
ケトン類、バニリン、ジメトキシベンズアルデヒド等の
アルデヒド類、ノルボルネン、スチルベン等の炭化水素
類、マルガリン酸等の高級脂肪酸、エイコサノール等の
高級アルコール、パルミチン酸セチル等の高級脂肪酸エ
ステル、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、ベ
ヘニルアミン等の高級アミンなどに代表される単分子化
合物、カルナバロウ、蜜ロウ、パラフィンワックス、エ
ステルワックス、モンタンロウ、アミドワックスなどの
ワックス類、エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロ
ジンフェノール樹脂等のロジン誘導体、フェノール樹脂
、ケトン樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂
、テルペン樹脂、脂肪族系炭化水素樹脂、シクロペンタ
ジエン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコールなどのポリオレフィ
ンオキサイドなどに代表される高分子化合物などを挙げ
ることができる。
【0029】本発明においては、上記熱溶融性物質は融
点あるいは軟化点が10〜150℃のものが好ましい。 なお、本発明では、添加剤全体の添加量は、通常、受像
層用樹脂に対して0.1〜30重量%の範囲に選定する
のが好ましい。
【0030】−剥離層− 剥離層の形成材料としては、シリコ−ン樹脂、変性シリ
コ−ン樹脂、シリコ−ンオイル、フッ素樹脂またはその
硬化体などを挙げることができる。剥離層の厚みは通常
、0.03〜2.0μmであり、好ましくは0.1〜1
.0μmである。
【0031】−接着層− 接着層は、たとえば、軟化点の低い樹脂、粘着付与剤な
どと熱溶融性物質および/または熱可塑性物質とを混合
することにより形成することができる。また、前記熱溶
融性物質および/または熱可塑性物質からなる樹脂層の
表面に粘着剤組成物を塗布することにより接着層を形成
することもできる。あるいは、粘着性物質を公知の方法
でマイクロカプセルに閉じ込めた形のものを、前記熱溶
融性物質および/または熱可塑性物質からなる樹脂層に
含有させることにより形成することもできる。
【0032】接着層に用いられる軟化点の低い樹脂とし
ては、エチレン−酢酸ビニル、エチレン−エチルアクリ
レート等のエチレン系共重合体;ナイロン、ダイマー酸
等のポリアミド系樹脂;スチレンーブタジエン、スチレ
ンーイソプレン、スチレンーエチレンーブチレン等のポ
リスチレン系樹脂;ポリエステル系樹脂;ポリオレフィ
ン系樹脂;ポリビニルエーテル系樹脂;ポリメチルメタ
クリレート系樹脂;アイオノマー樹脂;セルロース系樹
脂;ポリウレタン系樹脂;アクリル系樹脂;エポキシ系
樹脂;メラミン系樹脂;塩化ビニル系樹脂などが挙げら
れる。
【0033】また前記粘着付与剤としては、たとえばロ
ジン粘着付与剤、水添加ロジン系粘着付与剤、ロジンマ
レイン酸系粘着付与剤、重合ロジン系粘着付与剤および
ロジンフェノール系粘着付与剤などの未変性もしくは変
性ロジン系粘着付与剤、テルペン系粘着付与剤ならびに
石油樹脂系粘着付与剤およびそれらの変性粘着付与剤な
どが挙げられる。
【0034】前記接着層に含有させることのできる熱溶
融性物質は、前記受像層に含有させることのできる前記
熱溶融性物質と同様である。前記接着層は、たとえば、
溶媒を用いた塗工法、ホットメルト塗工法などを採用し
て形成することができる。このようにして形成される接
着層の厚みは、通常、0.1〜10μmであり、好まし
くは0.3〜5μmである。
【0035】(2)受像層供給用シートの製造受像層供
給用シートは、受像層を形成する成分を溶媒に分散ある
いは溶解してなる受像層用塗工液を調製し、その受像層
用塗工液を前記支持体の表面に塗布し、乾燥する塗工法
によって製造することができる。また、前記受像層を形
成する成分を有する混合物を溶融押出しし、前記支持体
の表面に貼りつけるラミネート法等によっても製造する
ことができる。
【0036】前記塗工法に用いる溶媒としては、水、ア
ルコール、メチルエチルケトン、トルエン、ジオキサン
、シクロヘキサノンなど、従来から公知の溶媒を挙げる
ことができる。前記ラミネート法を採用するときには、
共押出法を採用することもできる。
【0037】受像層は、支持体の表面全面に渡って形成
されていても良いし、また支持体の表面の一部に形成さ
れていても良いが、本発明では支持体の一部に形成され
ているものが好ましい。
【0038】受像層と支持体との間に剥離層を設ける場
合も、前記受像層の形成方法と同様の方法で剥離層を支
持体上に設けた後、この剥離層上に受像層を積層すれば
よい。受像層上に接着層を設ける場合も、受像層を支持
体上に設けた後、前記受像層および剥離層の形成方法と
同様の方法で、この受像層上に接着層を積層すればよい
【0039】(3)被転写体 前記受像層供給用シートの受像層が転写される被転写体
としては、前記受像層供給用シートの支持体の構成材料
と同じものが使用可能であるが、無機充填剤を含有する
ポリプロピレンなどの合成紙、普通紙に代表される紙な
ども本発明において好適に用いることができる。本発明
に用いられる紙は、平滑性が例えばベック平滑度で10
0(単位:秒)以上ものが好ましい。
【0040】ベック平滑度はJIS  P  8119
に従ってベック試験器により測定することができる。平
滑性が低くて表面の粗い紙を用いると、支持体の表面の
凹凸が多くなるので熱拡散性色素が良好に転写されない
が、それに対して、平滑性の高い紙を用いると、支持体
表面の凹凸が少なくなるので、品質の良好な画像を得る
ことができる。紙の平滑性は、たとえば、抄紙機でのオ
ンマシンカレンダーあるいは抄紙後のスーパーカレンダ
ー等のカレンダー処理を行うことにより、所望の値にす
ることができる。被転写体の厚みは特に制約はないが、
通常、10〜1000μmの範囲である。
【0041】(4)感熱転写記録用インクシート感熱転
写記録用インクシートは、基本的に支持体とその上に形
成されたインク層とで構成することができる。 −インク層− インク層は、必須成分として熱拡散性色素とバインダー
とを含有する。 1.熱拡散性色素 本発明に用いる熱拡散性色素としては、従来から公知の
熱拡散性色素を用いることができる。この熱拡散性色素
としては、たとえばシアン色素、マゼンタ色素、イエロ
ー色素を挙げることができる。前記シアン色素としては
、特開昭59−78896号、同59−227948号
、同60−24966号、同60−53563号、同6
0−130735号、同60−131292号、同60
−239289号、同61−19396号、同61−2
2993号、同61−31292号、同61−3146
7号、同61−35994号、同61−49893号、
同61−148269号、同62−191191号、同
63−91288号、同63−91287号、同63−
290793号等の各公報に記載されているナフトキノ
ン系色素、アントラキノン系色素、アゾメチン系色素等
が挙げられる。
【0042】前記マゼンタ色素としては、特開昭59−
78896号、特開昭60−30392号、特開昭60
−30394号、特開昭60−253595号、特開昭
61−262190号、特開昭63−5992号、特開
昭63−205288号、特開昭64−159号、特開
昭64−63194号等の各公報に記載されているアン
トラキノン系色素、アゾ色素、アゾメチン系色素等が挙
げられる。イエロー色素としては、特開昭59−788
96号、特開昭60−27594号、特開昭60−31
560号、特開昭60−53565号、特開昭61−1
2394号、特開昭63−122594号等の各公報に
記載されているメチン系色素、アゾ系色素、キノフタロ
ン系色素、アントライソチアゾール系色素が挙げられる
【0043】また、熱拡散性色素として特に好ましいの
は、開鎖型または閉鎖型の活性メチレン基を有する化合
物とp−フェニレンジアミン誘導体の酸化体またはp−
アミノフェノール誘導体の酸化体とのカップリング反応
により得られるアゾメチン色素、およびフェノールまた
はナフトール誘導体またはp−フェニレンジアミン誘導
体の酸化体またはp−アミノフェノール誘導体の酸化体
のとのカップリング反応により得られるインドアニリン
色素である。
【0044】インク層に含有される熱拡散性色素は、形
成しようとする画像が単色であるならば、イエロー色素
、マゼンタ色素、およびシアン色素の何れであっても良
い。また、形成しようとする画像の色調によっては、前
記三種の色素のいずれか二種以上もしくは他の熱拡散性
色素を含んでいても良い。本発明において、受像層が金
属イオン含有化合物を含有する場合は、この金属イオン
含有化合物と反応して少なくとも2座のキレートを形成
することができる熱拡散性色素を用いることが好ましく
、特に化1で示される熱拡散性色素を用いることが好ま
しい。
【0045】
【化1】
【0046】式中、X1 は少なくとも一つの環が5〜
7個の原子から構成される芳香族の炭素環または複素環
を完成するのに必要な原子の集まりを表わし、かつアゾ
結合に結合する炭素原子の隣接位の少なくとも一つは窒
素原子またはキレート化基で置換された炭素原子である
。 また、X2 は少なくとも一つの環が5〜7個の原子か
ら構成される芳香族複素環または芳香族炭素環を表わし
、Gはキレート化基を表わす。このような色素の具体例
としては、たとえば特開昭59−78893号、同59
−109349号等に記載されている。前記熱拡散性色
素の使用量は、通常、支持体1m2 当たり0.2〜1
0g、好ましくは0.3〜3gである。
【0047】2. バインダ− インク層のバインダーとしてはセルロース付加化合物、
セルロースエステル、セルロースエーテル等のセルロー
ス系樹脂;ポリビニルアルコール、ポリビニルホルマー
ル、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルブチラー
ル等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルピロリ
ドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミド、スチレン
系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系エステル、ポリ(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸共重合体などのア
クリル系樹脂、ゴム系樹脂、アイオノマー樹脂、オレフ
ィン系樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。これら
の樹脂のうちでも保存性の優れたポリビニルアセタール
系樹脂あるいはセルロース系樹脂が好ましい。前記各種
のバインダーは、その一種を単独で使用することもでき
るし、またその二種以上を併用することもできる。バイ
ンダーと前記熱拡散性色素との重量比は、1:10〜1
0:1が好ましく、3:7〜8:2の範囲が特に好まし
い。 3. その他の任意成分 さらに、前記インク層には、本発明の目的を阻害しない
範囲で各種の添加剤を添加することができる。その添加
剤としては、金属微粉末、シリカゲル、金属酸化物、カ
ーボンブラック、および樹脂微粉末等のフィラー、シリ
コン樹脂及びフッ素樹脂等の離型剤、バインダー成分と
反応可能な硬化剤(たとえばイソシアネート類やアクリ
ル類やエポキシ類等の放射線活性化合物)などを挙げる
ことができる。
【0048】さらにまた、添加剤として転写を促進する
ための熱溶融性物質、たとえばワックスや高級脂肪酸エ
ステルなどの、特開昭59−106997号公報に記載
の化合物を挙げることができる。 −支持体− 感熱転写記録用インクシートの支持体としては、寸法安
定性がよく、感熱ヘッドでの記録の際の熱に耐えるもの
ならば、何でもよいが、コンデンサー紙、グラシン紙の
ような薄葉紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、ポ
リサルフォン、ポリビニルアルコール、セロファン、ポ
リスチレンのような耐熱性のプラスチックフィルムを用
いることができる。
【0049】支持体の厚さは、2〜10μmが好ましく
、また支持体にはバインダーとの接着性の改良や色素の
支持体側への転写、染着を防止する目的で下引層を有し
ていてもよい。さらに支持体の裏面(インク層と反対側
)には、走行安定性、耐熱性、帯電防止などの目的でバ
ッキング層を設けてもよい。この下引層およびバッキン
グ層の厚みは通常、0.1〜1μmである。支持体の形
状については特に制限がなく、たとえば広幅のシートや
フィルム、細幅のテープやカードなど任意の形状がある
【0050】(5)感熱転写記録用インクシートの製造
感熱転写記録用インクシートは、インク層を形成する前
記各種の成分を溶媒に分散ないし溶解してインク層形成
用塗工液を調製し、これを支持体の表面に塗工し、乾燥
することにより製造することができる。なお、前記バイ
ンダーは、一種または二種以上を溶媒に溶解もしくはラ
テックス状に分散させて用いる。前記溶媒としては、水
、アルコール類(例えばエタノール、プロパノール)、
セロソルブ類(例えばメチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ)、芳香族類(例えばトルエン、キシレン、クロル
ベンゼン)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエチル
ケトン)、エステル系溶剤(たとえば酢酸エチル、酢酸
ブチルなど)、エーテル類(例えばテトラヒドロフラン
、ジオキサン)、塩素系溶剤(例えばクロロホルム、ト
リクロルエチレン)等が挙げられる。
【0051】前記塗工には、従来から公知のグラビアロ
ールによる面順次塗り別け塗布法、押し出し塗布法、ワ
イヤーバー塗布法、ロール塗布法等を採用することがで
きる。インク層は、支持体の表面の全面あるいは一部の
表面に、単色の熱拡散性色素を含有する層として形成さ
れても良いし、また、バインダーとイエロー色素とを含
有するイエローインク層、バインダーとマゼンタ色素と
を含有するマゼンタインク層およびバインダーとシアン
色素とを含有するシアンインク層が、平面方向に沿って
一定の繰り返しで支持体の表面の全面あるいは一部の表
面に形成されていても良い。
【0052】かくして形成されたインク層の膜厚は、通
常、0.2〜10μmであり、好ましくは、0.3〜3
μmである。本発明では、感熱転写記録用インクシート
に、パーフォレーションを形成したり、あるいは色相の
異なる区域の位置を検出するための検知マークなどを設
けることによって、使用時の便を図ることもできる。な
お、感熱転写記録用インクシートは、支持体とその上に
形成されたインク層とからなる構成に限られず、インク
層の表面にその他の層が形成されていても良い。例えば
、熱拡散性色素の裏移り(ブロッキング)を防止する目
的でオーバーコート層を設けても良い。 (6)受像層の転写 本発明の感熱転写記録方法においては、画像形成に先立
って、前記受像層供給用シートから受像層を被転写体に
転写する。このためには、受像層供給用シートの受像層
表面と被転写体とを重ね合せたのち、いずれか一方の背
面から加熱することによって、受像層を軟化もしくは溶
融させ、被転写体上に移行させればよい。加熱手段とし
ては、容易に受像層を軟化もしくは溶融させることがで
きる手段であれば特に制限はないが、たとえば後述する
画像形成に使われる感熱ヘッド等に代表される加熱手段
が好ましい。
【0053】(7)画像の形成(熱転写記録)本発明の
感熱転写記録方法において画像形成は、感熱転写記録用
インクシートのインク層と前記被転写体の受像層とを重
ねあわせ、インク層と受像層の界面に像様に熱エネルギ
ーを与え、しかるのち感熱転写記録用インクシートと被
転写体とを引き剥すことによって達成される。 このようにすると、インク層中の熱拡散性色素は与えら
れた熱エネルギーに応じた量だけ気化あるいは昇華し、
受像層側に移行され受容されるので、受像層に画像が形
成される。この際、インク層に含まれる色素がキレート
化可能な熱拡散性色素であり、かつ受像層に前記金属イ
オン含有化合物が含まれていると、熱拡散性色素と金属
イオンとが反応してキレートを形成し、その結果、受像
層における色素の定着性が向上する。
【0054】このようにして被転写体に画像を形成した
後、次にこの画像を形成した受像層上に前記受像層供給
用シートを用いて、同様にして再度、受像層を転写する
。そして、この転写された新しい受像層に対し、前記と
同様に感熱転写記録用インクシートを用いて画像を形成
するのである。この後は、上記工程を適宜に繰り返すこ
とにより何色でも被転写体上に画像を形成することがで
きる。
【0055】このように、本発明の感熱転写記録方法で
は、画像を形成する前毎に被転写体上に新しい受像層、
つまり十分に熱拡散性色素受容能力に優れた受像層が転
写されるので、そこに形成された画像は保存性に優れる
と言う特徴がある。また、画像形成に際しては、専用の
感熱転写記録用受像シートを用いず、普通紙などの被転
写体を用いて任意の位置に画像を形成することができる
【0056】また、本発明では第一段階または複数段階
で画像を被転写体上に形成したら、最後にその上に受像
層を形成したままにし、そこにおける画像の形成を省く
こともできる。この感熱転写記録方法によると、最後に
形成した受像層とその前に形成した受像層とを合わせて
総合的に一つの受像層と見た場合、この受像層の表面色
素濃度がゼロかあるいは著しく小さいので、画像の保存
性をより高めることができる。前記熱エネルギーを与え
る熱源としては、サーマルヘッドが一般的であるが、こ
のほかにレーザー光、赤外線フラッシュ、熱ペンなどの
公知のものを使用することができる。
【0057】熱エネルギーを与える熱源としてサーマル
ヘッドを用いるときは、サーマルヘッドに印加する電圧
あるいはパルス巾を変調することにより、与える熱エネ
ルギーを連続的にあるいは多段階に変化させることがで
きる。熱エネルギーを与える熱源としてレーザー光を用
いるときは、レーザー光の光量や照射面積を変化させる
ことにより与える熱エネルギーを変化させることができ
る。
【0058】この場合、レーザー光を吸収し易くするた
め、レーザー光吸収材料(例えば、半導体レーザーの場
合、カーボンブラックや赤外線吸収物質など)をインク
層中、もしくはインク層近傍に存在せしめるとよい。な
お、レーザー光を用いるときは感熱転写記録用インクシ
ートと受像層を設けた被転写体とを充分に密着させて行
なうとよい。音響光学素子を内蔵したドットジェネレー
ターを用いれば網点の大小に応じた熱エネルギーを与え
ることもできる。熱エネルギーを与える熱源として赤外
線フラッシュランプを用いるときは、レーザー光を用い
る場合と同様に、加熱を黒色などの着色層を介して行な
うとよい。あるいは黒色などの、画像の濃淡を連続的に
表現したパターンあるいは網点パターンを介して加熱を
行なってもよいし、また一面の黒色などの着色層と前記
のパターンのネガに相当するネガパターンを組み合わせ
て加熱を行なってもよい。
【0059】熱エネルギーの与え方としては感熱転写記
録用インクシート側から行なっても、被転写体側から行
なっても、或いは両側から行なってもよいが、熱エネル
ギーの有効利用を優先させるなら、感熱転写記録用イン
クシート側から行なうのが望ましい。以上の熱転写記録
により、被転写体の受像層に一色の画像を記録すること
ができるが、下記の方法によると、各色の掛け合せから
なるカラー写真調のカラー画像を得ることもできる。
【0060】たとえばイエロー、マゼンタ、シアンおよ
び必要に応じて黒色の感熱転写記録用感熱シートを順次
取り換えて、各色に応じた熱転写を行なうと、各色のか
けあわせからなるカラー写真調のカラー画像を得ること
もできる。その他に、次の方法も有効である。すなわち
、上記のように各色の感熱転写記録用インクシートを用
いるかわりに、予め各色に塗り分けて形成した区域を有
する感熱転写記録用インクシートを用いるのである。
【0061】そして、まずイエローの区域を用いてイエ
ローの分色画像を熱転写し、次にマとンタの区域を用い
てマゼンタの分色画像を熱転写し、以下、順次に繰り返
すことによりイエロー、マゼンタ、シアン、及び必要に
より黒色の分色画像と順に熱転写する方法を採る。この
方法でも、カラー写真調のカラー画像を得ることが可能
であるが、さらに好都合なことに、この方法には前記の
ような感熱転写記録用感熱シートの交換が不要になると
いう利点がある。
【0062】(8)感熱転写記録材料 上記の画像形成方法においては、感熱転写記録用インク
シートと受像層供給用シートとを用いて被転写体に画像
を形成することを主たる内容とするが、本発明の画像記
録方法では、本発明にかかる感熱転写記録材料を使用し
て被転写体に画像を形成することもできる。本発明の感
熱転写記録材料を使用すると、上述したような二種の感
熱転写記録用インクシートと受像層供給用シートとを使
用する必要がなくなる。
【0063】本発明の感熱転写記録材料は、熱拡散性色
素を含むインク層と受像層とを、同一シートの同一平面
上に交互に形成してなる。この感熱転写記録材料を図面
で例示すると、たとえば図6に示すようになり、同一シ
ート上に熱拡散性色素を含むインク層5と受像層6とが
間隙Bを介して交互に形成されている。このような構成
に代表される感熱転写記録材料は、感熱転写記録用イン
クシートと受像層供給用シートの二つの機能を兼ねたも
のであり、先ず転写工程ではシート上の受像層を被転写
体の表面に当てがい、加熱することによって受像層を被
転写体に転写し、次の画像形成工程では被転写体上の受
像層に同じシート上のインク層を当てがい、加熱するこ
とによって熱拡散性色素を受像層側に拡散移行させる。
【0064】このように、受像層の転写と画像の形成と
をそれぞれ専用のシート(受像層供給用シート、感熱転
写記録用インクシート)を用いずに一つの感熱転写記録
材料で実施することができるので、この感熱転写記録材
料を用いる感熱転写記録方法は効率的に優れている。上
記シートの形成材料としては、感熱転写記録用インクシ
ートの支持体および受像層供給用シートの支持体の形成
材料の中から適宜に選択することができる。なお、イン
ク層および受像層の構成および形成方法については、そ
れぞれ感熱転写記録用インクシートおよび受像層供給用
シートのところで説明したのと同じであるから、説明を
省く。
【0065】
【実施例】次に、実施例と比較例を挙げて本発明をさら
に具体的に説明する。なお、以下において「部」は「重
量部」を表わす。 (実施例1) −受像層供給用シートの製造− 支持体として厚み15μmのポリプロピレンフィルム[
東レ(株)製、トレファンBO、タイプ2400、#1
5]のコロナ放電処理された表面に、下記組成の受像層
形成用塗工液をワイヤーバーコーティング法により乾燥
後の厚みが5μmになるように平面方向に間隔を置いて
塗布、乾燥するとともに、コロナ放電処理されていない
裏面にシリコーン樹脂[大日精化工業(株)製、SP−
2105]を50重量%含有するニトロセルロース溶液
をスポイトで1、2滴垂らして全面に広げ、背面処理コ
ートを行なうことによりバッキング層を形成して、受像
層供給用シートを得た。
【0066】なお、この受像層供給用シートを図示する
と、図7、図8に示すように、支持体7の上に受像層8
が平面方向に間隔をおいて形成され、支持体7の裏面に
バッキング層9が形成されている。         受像層形成用塗工液:  ポリ塩化ビ
ニル樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
.0部  [信越化学工業(株)製、TK300]  
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体・・・・・・・・・・
・・・・1.5部  [ユニオンカーバイド社製、VY
HH]  フタル酸アルキルエステル・・・・・・・・
・・・・・・・・・1.0部  [大八化学(株)製、
DOP]   ポリエステル変性シリコーン樹脂・・・・・・・・
・・・・・・0.5部  [信越化学工業(株)製、X
−24−8300]  メチルエチルケトン・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・80.0部  シクロヘ
キサノン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
0.0部。
【0067】−感熱転写記録用インクシートの製造−下
記の原料組成物をそれぞれ混合して熱拡散性色素を含有
する三種のインク層用塗工液を調製した。           インク層形成用塗工液(イエロー
):  熱拡散性色素・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・  3.0部  [バイエルン社製、マ
クロレックス  イエロー6G]  ポリビニルブチラ
ール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5.0部
  [積水化学工業(株)製、エスレックBX−1] 
 メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・82.0部  シクロヘキサノン・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・10.0部。
【0068】           インク層形成用塗工液(マゼンタ
):  熱拡散性色素・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・  2.5部  [三井東圧染料(株)
製、MS  マゼンタVP]  熱拡散性色素・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・  1.5部 
 [バイエルン社製、マクロレックス  レッドバイオ
レットR]  ポリビニルブチラール・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・4.0部  [積水化学工業(
株)製、エスレックBX−1]  メチルエチルケトン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・82.0部 
 シクロヘキサノン・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・10.0部。
【0069】           インク層形成用塗工液(シアン)
:  熱拡散性色素・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・  4.0部  [日本化薬(株)製、カ
ヤセットブルー714]  ポリビニルブチラール・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・4.0部  [積
水化学工業(株)製、エスレックBX−1]  メチル
エチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
82.0部  シクロヘキサノン・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・10.0部。
【0070】次に、前記三種のインク層形成用塗工液を
厚み6μmのコロナ放電処理されたポリエチレンテレフ
タレートフィルム[東レ(株)製、ルミラーF53N]
の表面に、ワイヤーバーを用いて乾燥後の厚みがそれぞ
れ1μmになるように平面方向に間隔を置いて塗布、乾
燥し、フィルム上にイエロー色素含有インク層、マゼン
タ色素含有インク層、シアン色素含有インク層を形成す
るとともに、コロナ放電処理されていないポリエチレン
テレフタレートフィルムの裏面にシリコーン樹脂[大日
精化工業(株)製、ダイアロマーSP−712]を50
重量%含有するニトロセルロース溶液をスポイトで1、
2滴垂らしてワイヤーバーを用いて乾燥後の厚みが0.
5μmになるように全面に広げ、背面処理コートを行な
うことによりバッキング層を形成して、感熱転写記録用
インクシートを得た。この感熱転写記録用インクシート
を図示すると、図9、図10に示すように、支持体10
上にイエロー色素含有インク層11a、マゼンタ色素含
有インク層11b、シアン色素含有インク層11cが平
面方向に間隔をおいて形成され、支持体10の裏面にバ
ッキング層12が形成されている。
【0071】−被転写体− ベック平滑度200秒の紙を用いた。 −画像形成− まず、前記受像層供給用シートと上記被転写体とを、前
者の受像層表面と後者の表面とが接するように重ね合わ
せ、受像層供給用シートのバッキング層側から下記の条
件で感熱ヘッドを当てて受像層を被転写体上に形成した
【0072】 主走査、副走査の線密度:8ドット/mm記録電力  
            :0.6W/ドット感熱ヘッ
ドの加熱時間  :20msec(印加エネルギー約1
1.2×10−3J)から2msec(印加エネルギー
約1.12×10−3J)の間で段階的に加熱時間を調
整した。
【0073】次いで、感熱転写記録用インクシートのイ
エローインク層と受像層を設けた被転写体とを重ね合わ
せ、受像層を被転写体上に形成したのと同じ条件で受像
層に画像を形成した。次いで、両者を引き剥したのち、
被転写体上の受像層を設けた部分に再度受像層を転写し
、同様にマゼンタ画像を形成した。さらに、被転写体上
の受像層を設けた部分に再度受像層を転写し、同様にシ
アン画像を形成した。最後に、被転写体上の受像層を設
けた部分に受像層を転写した。
【0074】得られた画像を有する受像層付き被転写体
(画像記録体)を図示すると、図11、図12に示すよ
うになり、被転写体13上にイエロー色素画像14を有
する受像層15、マゼンタ色素画像16を有する受像層
17、シアン色素画像18を有する受像層19および画
像を有しない受像層20が垂直方向にこの順に積層され
ている。画像記録後、受像層表面の転写濃度、画像の耐
熱性、耐光性、定着性および滲み防止性について下記の
基準で評価した。結果を表1に示す。
【0075】転写濃度:光学濃度計で反射濃度OD値を
測定した。 ◎・・・・・・OD値が2.5以上 〇・・・・・・OD値が2.0〜2.5△・・・・・・
OD値が1.7〜2.0×・・・・・・OD値が1.7
以下。
【0076】耐熱性(耐熱画像安定性):画像を記録し
た感熱転写記録用受像シートを77℃、相対湿度80%
の環境下に72時間保持して、色素のブリードアウトお
よび色素の変色や褪色の有無を目視で判断するとともに
、分光光度計および光学濃度計で測定し評価した。 ◎・・・・・・色素の変色や褪色が全く認められない。 〇・・・・・・色素の変色や褪色が僅かに認められる。 △・・・・・・色素の変色や褪色が認められる。 ×・・・・・・色素の変色や褪色が著しい。
【0077】耐光性(耐光画像保存性):画像を記録し
た感熱転写記録用受像シートをキセノンウエザーメータ
ーで72時間露光した後、画像を目視で観察するととも
に、分光光度計および光学濃度計で測定し判断した。 ◎・・・・・・色素の変色や褪色が全く認められない。 〇・・・・・・色素の変色や褪色が僅かに認められる。 △・・・・・・色素の変色や褪色が認められる。 ×・・・・・・色素の変色や褪色が著しい。
【0078】色素の定着性:画像を記録した被転写紙を
画像を記録していない被転写紙とを対面させ、40g/
cm2 の荷重を掛け、60℃、48時間放置後、画像
を記録していない被転写紙に転写した色素の転写濃度で
判断した。 ◎・・・転写した色素が全く認められない。 〇・・・転写した色素濃度が0.10未満である。 △・・・転写した色素濃度が0.10以上、0.15以
下である。 ×・・・転写した色素濃度が0.15以上である。
【0079】色素の滲み防止性:画像を記録した被転写
紙を60℃、1週間放置後、色素の滲み具合を目視で判
断した。 〇・・・・・・滲みが殆ど認められない。 ×・・・・・・滲みが認められる。
【0080】(実施例2)受像層供給用シートの支持体
として厚み6μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム[東レ(株)製、ルミラーF53N]のコロナ放電処
理された表面に、下記組成の剥離層形成用塗工液をワイ
ヤーバーコーティング法により乾燥後の厚みが0.5μ
mになるように塗布、乾燥するとともに、下記組成の受
像層形成用塗工液をワイヤーバーコーティング法により
乾燥後の厚みが5μmになるように平面方向に間隔を置
いて塗布、乾燥して受像層を形成し、コロナ放電処理さ
れていない裏面にシリコーン樹脂[大日精化工業(株)
製、ダイアロマーSP−712]を50重量%含有する
ニトロセルロース溶液をスポイトで1、2滴垂らしてワ
イヤーバーを用いて乾燥後の厚みが0.5μmになるよ
うに全面に広げ、背面処理コートを行なうことによりバ
ッキング層を形成して、受像層供給用シートを得た。そ
のほかは実施例1と同様にして行なった。結果を表1に
示す。なお、上記受像層供給用シートを図示すると、図
13、図14に示すようになり、支持体21上に剥離層
22を介して受像層23が平面方向に間隔をおいて積層
され、支持体21の裏面にバッキング層24が形成され
ている。
【0081】           剥離層形成用塗工液:  変性シ
リコーン樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5.0部  [大日精化工業(株)製、ダイアロマ−S
P−712]  酸化チタン・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・3.0部  [平均粒径0.0
5μm]   メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・
・・・・82.0部  シクロヘキサノン・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・10.0部。
【0082】           受像層形成用塗工液:  塩化ビ
ニル−イソブチルビニルエ−テル共重合体・・・・・・
8.0部  [BASF社製、ラロフレックスMP25
]  塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体・・・・・・・
・・・・・・1.5部  [ユニオンカ−バイド社製、
VYHH]  ポリエステル変性シリコーン樹脂・・・
・・・・・・・・・・0.5部  [信越化学工業(株
)製、X−24−8300]  メチルエチルケトン・
・・・・・・・・・・・・・・・・・80.0部  シ
クロヘキサノン・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・10.0部。
【0083】(実施例3)受像層供給用シートの支持体
として厚み6μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム[東レ(株)製、ルミラーF53N]のコロナ放電処
理された表面に、下記組成の剥離層形成用塗工液をワイ
ヤーバーコーティング法により乾燥後の厚みが0.5μ
mになるように塗布、乾燥するとともに、下記組成の受
像層形成用塗工液をワイヤーバーコーティング法により
乾燥後の厚みが5μmになるように平面方向に間隔を置
いて塗布、乾燥して受像層を形成し、さらにその上に下
記組成の接着層形成用塗工液を乾燥後の厚みが1μmに
なるように塗布、乾燥して接着層を形成し、前記ポリエ
チレンテレフタレートフィルムのコロナ放電処理されて
いない裏面にシリコーン樹脂[大日精化工業(株)製、
ダイアロマーSP−712]を50重量%含有するニト
ロセルロース溶液をスポイトで1、2滴垂らしてワイヤ
ーバーを用いて乾燥後の厚みが0.5μmになるように
全面に広げ、背面処理コートを行なうことによりバッキ
ング層を形成して、受像層供給用シートを得た。そのほ
かは実施例1と同様にして行なった。結果を表1に示す
【0084】なお、上記受像層供給用シートを図示する
と、図15、図16に示すように、支持体25上に剥離
層26が積層され、この剥離層26上に平面方向に間隔
を置いて受像層27が形成され、さらに受像層27上に
接着層28が積層されている。そして支持体25の裏面
にバッキング層29が形成されている。
【0085】               剥離層形成用塗工液: 
 ニトロセルロース・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・5.0部  [旭化成工業(株)製、セルノバB
TH1/2]  変性シリコーン樹脂・・・・・・・・
・・・・・・・・・・2.0部  [大日精化工業(株
)製、ダイアロマ−SP−712]  酸化チタン・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3.0部 
 [平均粒径0.05μm]   メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・
・・・・82.0部  シクロヘキサノン・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・10.0部。
【0086】           受像層形成用塗工液:  塩化ビ
ニル−イソブチルビニルエ−テル共重合体・・・・・・
5.0部  [BASF社製、ラロフレックスMP25
]  ポリ塩化ビニル樹脂・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・4.5部  [信越化学工業(株)製、T
K600]  ポリエステル変性シリコーン樹脂・・・
・・・・・・・・・・0.5部  [信越化学工業(株
)製、X−24−8300]  メチルエチルケトン・
・・・・・・・・・・・・・・・・・80.0部  シ
クロヘキサノン・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・10.0部。
【0087】           接着層形成用塗工液:  塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体・・・・・・・・・・・・1
0.0部  [ユニオンカ−バイド社製、VYES−4
]  メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・
・・・・・80.0部  シクロヘキサノン・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・10.0部。
【0088】(実施例4)実施例3における剥離層、受
像層および接着層と実施例1におけるインク層とを、厚
さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東レ
(株)製、ルミラーF53N]裏面に実施例1同様のバ
ッキング層を有し、かつ表面をコロナ放電処理した同一
のシート上に設けて感熱転写記録材料を製造し、これを
用いて受像層の転写および画像の形成を実施例1と同様
にして実施した。結果を表1に示す。
【0089】なお、上記感熱転写記録材料を図示すると
、図17、図18に示すようになり、支持体30上にイ
エロー色素含有インク層31、マゼンタ色素含有インク
層32、シアン色素含有インク層33が平面方向に間隔
を置いて形成され、さらにその間隔にたとえば三つの受
像層ブロック34がそれぞれの色素含有インク層から間
隔をおいて平面方向に積層されている。そして各受像層
ブロック34は、支持体30から近い順に剥離層34a
、受像層34b、接着層34cとで構成されており、支
持体30の裏面にバッキング層35が形成されている。
【0090】(実施例5)実施例4におけるインク層形
成用塗工液、受像層形成用塗工液、接着層形成用塗工液
をそれぞれ下記の組成に変えたほかは実施例4と同様に
して感熱転写記録材料を製造し、実施例4と同様にして
画像を形成した。結果を表1に示す。
【0091】           インク層形成用塗工液(イエロー
):  熱拡散性色素・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・3.0部  [化2で示される化合物]
【0092】
【化2】
【0093】   ポリビニルブチラール・・・・・・・・・・・・・
・・・・・3.0部  [積水化学工業(株)製、エス
レックBX−1]  メチルエチルケトン・・・・・・
・・・・・・・・・・・・44.0部  ジオキサン・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40.0
部  シクロヘキサノン・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・10.0部。
【0094】           インク層形成用塗工液(マゼンタ
):  熱拡散性色素・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・3.0部  [化3で示される化合物]
【0095】
【化3】
【0096】   ポリビニルブチラール・・・・・・・・・・・・・
・・・・・3.0部  [積水化学工業(株)製、エス
レックBX−1]  メチルエチルケトン・・・・・・
・・・・・・・・・・・・44.0部  ジオキサン・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40.0
部  シクロヘキサノン・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・10.0部。
【0097】           インク層形成用塗工液(シアン)
:  熱拡散性色素・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・3.0部  [化4で示される化合物]
【0098】
【化4】
【0099】   ポリビニルブチラール・・・・・・・・・・・・・
・・・・・3.0部  [積水化学工業(株)製、エス
レックBX−1]  メチルエチルケトン・・・・・・
・・・・・・・・・・・・44.0部  ジオキサン・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40.0
部  シクロヘキサノン・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・10.0部。
【0100】           受像層形成用塗工液:  ポリ塩
化ビニル樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.0部  [信越化学工業(株)製、TK600] 
 塩化ビニル−マレイン酸モノ−2−エチルヘキシル共
重合体                      
              ・・・・・・・・・・・
2.5部  [塩化ビニル含有量:85.1%、Tg:
75℃、重合度:500]  金属イオン含有化合物・
・・・・・・・・・・・・・・・・・4.0部  [[
Ni(C2 H5 NHCH2 CH2 NH2 ) 
2+ [(C6 H5 )4 B]2−]  ポリエス
テル変性シリコーン樹脂・・・・・・・・・・・・・0
.5部  [信越化学工業(株)製、X−24−830
0]  紫外線吸収剤・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・1.0部  [BASF社製、ユビナー
ルN−35]  メチルエチルケトン・・・・・・・・
・・・・・・・・・・80.0部  シクロヘキサノン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10.0部。
【0101】           接着層形成用塗工液:  塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体・・・・・・・・・・・・・
9.0部  [ユニオンカ−バイド社製、VYHH] 
 金属イオン含有化合物・・・・・・・・・・・・・・
・・・・1.0部  [[Ni(NH2 COCH2 
NH2 )]2+[(C6 H5 )4 B]2−] 
 メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・
・・・80.0部  シクロヘキサノン・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・10.0部。
【0102】(実施例6)被転写体として、厚さ500
μmのポリ塩化ビニルシート[住友ベークライト(株)
製、VSS−3101]を用いた以外は、実施例5にお
けるインク層形成用塗工液、受像層形成用塗工液、接着
層形成用塗工液を用いて、実施例5と同様にして感熱転
写記録材料を製造し、実施例5と同様にして画像を形成
した。結果を表1に示す。
【0103】(実施例7)被転写体として、厚さ125
μmの白色ポリエチレンテレフタレートフィルム[ダイ
アホイル(株)製、W400  #125]を用いた以
外は、実施例4におけるインク層形成用塗工液、受像層
形成用塗工液、接着層形成用塗工液を用いて、実施例4
と同様にして感熱転写記録材料を製造し、実施例4と同
様にして画像を形成した。結果を表1に示す。
【0104】(実施例8)被転写体として、厚さ500
μmのポリオレフィン樹脂シート[(株)タツノ化学製
、タフパーFHA]を用いた以外は、実施例5における
インク層形成用塗工液、受像層形成用塗工液、接着層形
成用塗工液を用いて、実施例5と同様にして感熱転写記
録材料を製造し、実施例5と同様にして画像を形成した
。結果を表1に示す。
【0105】(実施例9)被転写体として、厚さ150
μmの合成紙[王子油化合成紙(株)製、ユポFPG−
150]を用いた以外は、実施例4におけるインク層形
成用塗工液、受像層形成用塗工液、接着層形成用塗工液
を用いて、実施例4と同様にして感熱転写記録材料を製
造し、実施例4と同様にして画像を形成した。結果を表
1に示す。
【0106】(実施例10)被転写体として普通紙の両
面に、粒径0.05μmの酸化チタンを13重量%含有
するポリエチレンを厚さ20μmで溶融押し出しラミネ
ートしたものを用いた以外は、実施例5におけるインク
層形成用塗工液、受像層形成用塗工液、接着層形成用塗
工液を用いて、実施例5と同様にして感熱転写記録材料
を製造し、実施例5と同様にして画像を形成した。結果
を表1に示す。
【0107】(比較例1)厚み125μmの白色ポリエ
チレンテレフタレートフィルム[ダイアホイル(株)製
、W400  #125]の表面に下記組成の受像層形
成用塗工液を塗布、乾燥して厚み20μmの受像層を形
成することにより、感熱転写記録用受像シートを得た。 次に、実施例1と同じ感熱転写記録用インクシートと上
記感熱転写記録用受像シートとを、前者のインク層表面
と後者の受像層表面とが接するように重ね合わせ、実施
例1と同様の条件で画像を形成し、評価を行なった。結
果を表1に示す。
【0108】               受像層形成用塗工液: 
 ポリ塩化ビニル樹脂・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・3.0部  [信越化学(株)製、TK600
]  塩化ビニル−イソブチルビニルエーテル共重合体
・・・・・・6.5部  [塩化ビニル含有量:85.
1%、Tg:75℃、重合度:500]  ポリエステ
ル変性シリコーン樹脂・・・・・・・・・・・・・0.
5部  [信越化学工業(株)製、X−24−8300
]  メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・
・・・・・80.0部  シクロヘキサノン・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・10.0部(比較例2)
厚み125μmの白色ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム[ダイアホイル(株)製、W400  #125]
の表面に下記組成の受像層形成用塗工液を塗布、乾燥し
て厚み20μmの受像層を形成することにより感熱転写
記録用受像シートを得、実施例1のインク層形成用塗工
液を実施例5で用いたものに変えた以外は比較例1と同
様な方法で画像を形成し、評価した。結果を表1に示す
【0109】             受像層形成用塗工液:  ポ
リ塩化ビニル樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・2.0部  [信越化学工業(株)製、TK600
]  塩化ビニル−マレイン酸モノ−2−エチルヘキシ
ル共重合体                    
          ・・・・・・・・・・・・・・2
.5部  [塩化ビニル含有量:85.1%、Tg:7
5℃、重合度500]  金属イオン含有化合物・・・
・・・・・・・・・・・・・・・4.0部  [[Ni
(NH2 COH2 NH2 )]2+[(C6 H5
 )4 B]2−]  ポリエステル変性シリコーン樹
脂・・・・・・・・・・・・・0.5部  [信越化学
工業(株)製、X−24−8300]  紫外線吸収剤
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.0
部  [BASF社製、ユビナールN−35]  メチ
ルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・
80.0部  シクロヘキサノン・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・10.0部。
【0110】
【表1】
【0111】
【発明の効果】本発明によると、受像層を設けた感熱転
写記録用受像シートを必要とせずに、保存性に優れた熱
拡散性色素画像を被転写体の任意の位置に形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる受像層供給用シートの一例の断
面図である。
【図2】本発明に用いる受像層供給用シートの他例の断
面図である。
【図3】本発明に用いる受像層供給用シートの他例の断
面図である。
【図4】本発明に用いる受像層供給用シートの他例の断
面図である。
【図5】本発明に用いる受像層供給用シートの一例の平
面図である。
【図6】本発明の感熱転写記録材料の一例を示す平面図
である。
【図7】本発明の一実施例で用いる受像層供給用シート
の断面図である。
【図8】図7に示す受像層供給用シートの平面図である
【図9】本発明の他の実施例で用いる受像層供給用シー
トの断面図である。
【図10】図9に示す受像層供給用シートの平面図であ
る。
【図11】本発明の他の実施例で得られる画像記録体の
断面図である。
【図12】図11に示す画像記録体の平面図である。
【図13】本発明の他の実施例で用いる受像層供給用シ
ートの断面図である。
【図14】図13に示す受像層供給用シートの平面図で
ある。
【図15】本発明の他の実施例で用いる受像層供給用シ
ートの断面図である。
【図16】図15に示す受像層供給用シートの平面図で
ある。
【図17】本発明の感熱転写記録材料の一例を示す断面
図である。
【図18】図17に示す感熱転写記録材料の平面図であ
る。
【符合の説明】
1  支持体 2  受像層 6  受像層 7  支持体 8  受像層 9  支持体 13  被転写体 15  受像層 17  受像層 19  受像層 20  受像層 21  支持体 23  受像層 25  支持体 27  受像層 30  支持体 31  インク層(イエロー色素含有)32  インク
層(マゼンタ色素含有)33  インク層(シアン色素
含有) 34b  受像層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被転写体上に受像層を転写した後に、
    その上に熱拡散性色素で画像を形成する工程を、二回以
    上繰り返すことを特徴とする感熱転写記録方法。
  2. 【請求項2】  被転写体上に受像層を転写し、前記受
    像層上に熱拡散性色素によって画像を形成した後に、さ
    らにその上に受像層を転写する工程を、一回以上繰り返
    すことを特徴とする感熱転写記録方法。
  3. 【請求項3】  支持体上に受像層を設けてなる受像層
    供給シートによって被転写体上に受像層を転写する請求
    項1および請求項2のいずれかに記載の感熱転写記録方
    法。
  4. 【請求項4】  熱拡散性色素を含むインク層と受像層
    とが同一シートの同一平面上に交互に形成されているこ
    とを特徴とする感熱転写記録材料。
  5. 【請求項5】  受像層が離型剤を含有する請求項4に
    記載の感熱転写記録材料。
  6. 【請求項6】  受像層が金属イオン含有化合物を含有
    する請求項4に記載の感熱転写記録材料。
JP3107892A 1991-05-14 1991-05-14 感熱転写記録方法および感熱転写記録材料 Pending JPH04336287A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5576264A (en) * 1993-11-24 1996-11-19 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Receiving-layer transfer sheet

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5576264A (en) * 1993-11-24 1996-11-19 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Receiving-layer transfer sheet

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