JPH04330783A - 薄膜半導体装置及び受光素子及び光センサ - Google Patents

薄膜半導体装置及び受光素子及び光センサ

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JPH04330783A
JPH04330783A JP3133672A JP13367291A JPH04330783A JP H04330783 A JPH04330783 A JP H04330783A JP 3133672 A JP3133672 A JP 3133672A JP 13367291 A JP13367291 A JP 13367291A JP H04330783 A JPH04330783 A JP H04330783A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】ディスプレー、イメージスキャナ
などに用いられる薄膜半導体装置に関し、特に薄膜トラ
ンジスタ及び薄膜トランジスタ型光センサなどの薄膜半
導体装置の電気特性の信頼性、安定性に関する。
【従来の技術】近年オフィスオートメイションにともな
い、ディスプレー、イメージスキャナー等の入出力デバ
イスは、ワードプロセッサー、パーソナルコンピュータ
ー、ファクシミリ等のOA機器のマンマシーンインター
フェイスとして、重要視され、計量、薄型、低価格が要
望されている。このような観点より、薄膜半導体、例え
ば、水素化アモルファスシリコン、ポリシリコン等を、
大面積の絶縁基板上に形成し、薄膜トランジスタを構成
したアクティブマトリクス方式の液晶ディスプレイや、
光センサーを構成した光電変換装置等の開発が進められ
ている。図3は、従来の薄膜トランジスター(以下TF
T)の構造の1例を示す。絶縁性の基板31に、ゲート
電極32が形成され、その上にゲート絶縁膜33を堆積
し、更にチャネル形成のできる薄膜半導体34として、
例えば、水素化アモルファスシリコンなどを形成する。 更にソース・ドレイン電極36,37の金属電極の間に
、n+層35が、設けられており、電子に対してオーミ
ック性、正孔に対してブロッキング性となる接合を形成
することで、nチャンネルトランジスターとして動作す
る。なお、第3図のTFTはソース、ドレイン電極36
、37の間に光を照射して半導体層で発生するフォトキ
ャリアの分布をゲート電極により制御して安定な光電流
を得るような、薄膜トランジスタ型の光センサーとして
も応用できる。また、これらの薄膜トランジスタ、およ
び薄膜トランジスタ型センサなどの薄膜半導体装置をソ
ース、ドレイン電極やゲート電極を介して複数個接続し
て構成された新たな機能を有する薄膜半導体装置として
も応用できる。
【発明が解決しようとしている課題】第3図に示された
ような薄膜トランジスタなどの薄膜半導体装置を実際に
液晶ディスプレイや、ファクシミリの画像読み取り装置
として用いる場合、この薄膜半導体装置の表面が、外部
の雰囲気の影響を非常に受けやすいため、酸素ガスや水
蒸気が直接これらの表面に、吸着、あるいは、拡散すれ
ば、半導体薄膜が、非常に薄いため、電気的特性が大き
く変動する。このため従来素子の表面を窒化シリコン膜
等の保護膜で被覆されているが、保護膜の窒化シリコン
膜のN/Si組成比に応じても、電気的特性は変化する
。一般に窒化シリコン膜のN/Si組成比が小さくなる
と、薄膜半導体層のアモルファスシリコンとの界面にト
ラップ準位が多くなり、ON/OFF比の低下、応答性
の悪化等望ましくない特性が表われるため、N/Si組
成比はある程度大きい必要性がある。さらに、このアモ
ルファスシリコンを用いた薄膜半導体装置は200℃程
度の低温で形成されているため、保護膜の形成温度もそ
れ以下の低温にしなければならない。しかし、通常プラ
ズマCVD法などで200℃以下の低温で、N/Si組
成比の大きい窒化シリコン膜を形成した場合膜の構造の
緻密性が失われ、保護膜としての耐湿性が悪くなる。 しかしながら、この低温製膜の窒化シリコン膜の構造の
緻密性や保護膜としての耐湿性についてのメカニズムが
不明であり、N/Si組成比の大きい膜で緻密性が失わ
れる原因はわかっていなかった。このため窒化シリコン
膜を保護膜として用いる場合、製膜条件の設定が非常に
困難となっていた。また窒化シリコン膜ではなく熱処理
により重合させたポリイミド樹脂膜等を保護膜として用
いる場合もあるが、窒化シリコン膜に比べて、アモルフ
ァスシリコン半導体層に与える影響は少ないが、これら
の有機材料の場合耐湿性が期待できない。このため、こ
れらの有機材料を保護膜として用いる場合は、さらに窒
化シリコン膜等の無機材料による最終保護膜が必要とさ
れ、工程を複雑になる。このように、従来の薄膜トラン
ジスター、薄膜トランジスター型光センサー等の薄膜半
導体装置を実際に製品として応用する場合に、これらの
薄膜半導体装置の保護膜の耐湿性が重大な問題となって
いた。この保護膜の耐湿性が不十分だと、高温高湿の放
置試験において、アクテブマトリックス型のディスプレ
ーでは、TFTのON/OFF比が低下して見えが大き
く変わり、またセンサーにおいては、その基本特性であ
る光電流、暗電流が、経時的に変化して読み取り画像の
大きな劣化を引き起こす。
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、前記
薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタ型光センサーなど
の薄膜半導体装置の保護膜に用いる窒化シリコン膜にお
いて、窒化シリコン膜中の窒素原子とシリコン原子にそ
れぞれに結合した水素密度の和が、膜の構造の緻密性、
耐湿性を支配していることを解明して、保護膜として適
当な結合水素密度を与え、窒化シリコン膜の製膜条件の
設定を容易にすることができるものである。
【実施例】以下、本発明を実施例にもとづき説明する。 (  実施例  1  )第1図は、本発明の薄膜トラ
ンジスタ型光センサの断面図である。第2図は、本発明
の薄膜トランジスタ及び薄膜トランジスタ型光センサの
作成方法を示す。 第2図(a)において、1は、ガラス基板、2はゲート
電極となるCrである。ゲート電極2のCrはスパッタ
法等で全面に堆積し、感光性レジストを用いたフォトリ
ソグラフィ工程により、パターニング形成される。その
後、ゲート絶縁膜となる水素化アモルファスシリコン窒
化膜3(a−SiNx:H  以下  窒化シリコン膜
)を3000Å、半導体層4となるアモルファスシリコ
ン(以下a−Si:H)を5000Å、オーミックコン
タクト層のn+層5を1000Åを順次連続にプラズマ
CVD法で全面に堆積する。 第2図(b)は、上部電極となるアルミニウムをスパッ
タ法等で全面に10000Å堆積して、感光性レジスト
8を用いたフォトリソグラフィ工程により、パターニン
グしてソース、ドレイン電極6、7を形成したところを
示す。このとき、電極の上には感光性レジスト8がある
。 第2図(c)は、この感光性樹脂8をマスクにして、n
+層5を所定の深さにRIE等のエッチングによりエッ
チングした後、感光性レジスト8を剥離する。 第2図(d)は、フォトリソグラフィ工程により、RI
Eなどのエッチングにより、TFTを素子間分離し、窒
化シリコン膜の保護層10を全面に5000Å堆積して
、第1図のTFTが作成される。 窒化シリコン膜は、SiH4とN2とH2の混合ガスを
基板温度150℃でプラズマCVD法により堆積させた
。製膜時の放電電力のRFパワーを50W〜300Wま
で変化させることで、N/Si組成比を0.4〜1.3
に設定することができる。窒化シリコン膜中の結合水素
密度は、製膜の原料ガスの種類や製膜法により変化させ
ることができる。第4図に製膜の原料ガスとして、Si
H4とN2とH2の混合ガスを用いた場合において、N
/Si組成比に対する総結合水素密度を示した。ここで
総結合水素密度は窒素に結合した水素の密度(N−H結
合密度)とシリコンに結合した水素の密度(NSi−H
結合密度)の和を表わす。窒化シリコン膜の総結合水素
密度は、製膜時の水素希釈率を大きくすることで、減少
させることができる。これはアモルファスシリコンの製
膜において水素希釈により、堆積表面をH原子で被覆す
ることで、製膜に寄与するSiH3ラジカルの安定なサ
イトヘの拡散を促し、緻密な膜構造が得られるといわれ
ているが、窒化シリコン膜においても同様な水素希釈効
果が生じていると考えられる。またプラズマによって生
じた水素ラジカルにより堆積膜表面の結合水素を引き抜
く効果も考えられる。(この効果をさらに推進させる方
法として製膜と水素プラズマ処理を交互に行なう方法が
ある。この時、水素プラズマ処理される膜は、水素ラジ
カルが効果的に結合水素を引き抜くことができる程度の
膜厚(10〜50Å)にすれば、結合水素の引き抜かれ
た膜のみが積層されることになる。)第4図にはこのよ
うな方法により得られた、いろいろな総結合水素密度を
持った窒化シリコン膜を示した。また、これらの方法に
より得られた、異なる結合水素密度をもつ窒化シリコン
膜において、緩衝フッ酸溶液(以下  BHF溶液)に
対するエッチング速度を示したものである。同図によれ
ば、BHFエッチング速度は、N/Si組成比に関係な
く総結合水素密度に依存して変化していることがわかる
。すなわち、等しい窒素原子とシリコン原子が存在する
窒化シリコン膜においても結合水素により構造の緻密性
が変わることを示している。従来、N/Si組成比が大
きくなると膜の緻密性が失われたのはN/Si組成比に
伴って窒素原子が増加して、窒素に結合した水素(N−
H結合)が増加したためである。この様にBHFエッチ
ング速度の総結合密度による変化から、構造の緻密性は
総結合水素密度により決定されることが分かる。また、
この窒化シリコン膜を薄膜トランジスタなどの薄膜半導
体装置の保護膜に用いた場合の耐湿性について、この薄
膜半導体装置を高温高湿(60℃、90%)に放置した
時間に対する1728ビットの配線腐食発生率を第6図
に示す。同図において、(a)、(b)、(c)は総結
合水素密度がそれぞれ37原子%、30原子%、24原
子%の同じN/Si組成比を持つ窒化シリコン膜を保護
膜として用いた場合を表わす。  同図によれば、総結
合水素密度が大きくなると、配線腐食発主率は急激に大
きくなる。さらに、いろいろな膜について、高温高湿(
60℃、90%)に500時間放置した時の配線腐食発
生率を第7図に示した。これによれば、これらの窒化シ
リコン膜の保護膜としての耐湿性はN/Si組成比に関
係なく、総結合水素密度に依存していることがわかる。 また、窒化シリコン膜の総結合水素密度が35原子%以
上になると急激に配線腐食発生率が大きくなり、耐湿性
が悪化することがわかる。なお、実際の密着型画像読み
取り装置にこの薄膜半導体装置を用いた場合、この高温
高湿試験により腐食発主率が20%以下であれば製品の
スペックとして問題ないことは確認されている。これよ
り、総結合水素密度が35原子%以下の窒化シリコン膜
を保護膜として用いれば、良好な耐湿性が得られること
がわかる。さらに第8図は窒化シリコン膜の構造につい
て、次式で表されるような、平均の最隣接の配位数mを
いろいろなN/Si組成比について示したものである。
【数1】 ここで、x、y、zはそれぞれSi、N、H原子の組成
比を表し、最隣接配位数が短距離において保存されてい
ることが仮定されている。アモルファス状態とガラス状
態においてこれらのランダムネットワークを考える時、
原子ごとの拘束数Nco(m)は、
【数2】 で与えられる。ここで、第1項はボンドの伸び縮みの自
由度の数、第2項はボンドの曲がりに対する自由度の数
である。この拘束数を空間の3次元的な自由度として、
NCO=3ととると、mc:60.5:2.45の時、
最も都合の良いつながり方となり、2<m<3の時、ガ
ラス形成能が高くなる。。ここで最隣接配位数mがmc
に比べて大きい時は各原子の拘束力が大きなアモルファ
ス状態となり、mがmcに比べて小さい時は各原子の拘
束力が小さなアモルファス状態になり、これらはガラス
状態に比べると自由エネルギーの高い準安定状態を取っ
ているといわれている。窒化シリコン膜ではガラスを形
成することはないため、最隣接配位数mが小さくなると
、各原子の拘束数が減少して、mc=2.45までは膜
構造の3次元的な自由度が大きくなると思われる。しか
し、mc=2.45以下になると、さらに自由度が大き
くなりすぎて、自由エネルギーの比較的高い状態でも準
安定状態をとることが可能となり、構造的に不安定な膜
、すなわち緻密性に乏しい膜となる。第8図によれば、
いろいろなN/Si組成比の時についても、mc=2.
45に対応する膜中水素密度は約40〜45原子%とな
っている。すなわち、最隣接配位数mがmc=2.45
付近では、N/Si組成比よりも、膜中水素密度に依存
していることがわかる。この理論では膜中水素密度が4
0〜45原子%以下の時に膜構造が疎になり、緻密性が
失われることになったが、実際の窒化シリコン膜では膜
中の総結合水素密度35原子%以下で緻密性が失われる
。この差は、N原子とSi原子は水素原子と共有結合半
径や、電気陰性度の差があるためにそれぞれの結合エネ
ルギーが異なり、水素原子との結合のしやすさが変化し
たために生じたと思われる。しかし膜構造の緻密性がN
/Si組成比よりも、膜中水素密度に依存していること
はこの理論により定性的に理解される。本実施例では窒
化シリコン膜は、SiH4とN2とH2の混合ガスを用
いた場合について述べたが、SiH4やSi2H6とN
H3やN2Oなどのシリコン原子と窒素原子を含むガス
であれば、同様にして、H2の希釈率を変えたり、製膜
とH2プラズマを交互に行なう方法などで、総水素結合
密度を変えることができる本発明の実施例の薄膜半導体
装置をファクシミリ等の画像読み取り装置に応用した場
合の断面図を図9に示す。光源71からの入射光は原稿
69で反射して、第2図の工程で作成された薄膜トラン
ジスタ型光センサにより光電変換され、同一工程から成
る電荷蓄積コンデンサにより発生した電荷蓄積される。 さらに同一工程から成る薄膜トランジスタによりこれら
の電荷の転送リセットが行なわれる。第10図に本発明
の薄膜トランジスタ型光センサ及び薄膜トランジスタな
どの薄膜半導体装置で構成した完全密着型センサの回路
の平面図の一例を示す。同図において、20はマトリク
スに形成された配線部、21は本発明による薄膜トラン
ジスタ型光センサを用いた光センサ部、22は電荷蓄積
部、23aは本発明による薄膜トランジスタを用いた転
送用スイッチ、24bは電荷蓄積部22の電荷をリセッ
トする本発明による薄膜トランジスタを用いた放電用ス
イッチ、25は転送用スイッチの信号出力を信号処理I
Cに接続する引き出し線である。本実施例では光センサ
部21、転送用スイッチ23a及び放電用スイッチ23
bを構成する光導電性半導体層としてa−Si:H膜が
用いられ、絶縁層としてプラズマCVDによる窒化シリ
コン膜が用いられている。尚、第10図においては、煩
雑さを避けるために、上下2層の電極配線のみ示し、上
記光導電性半導体層及び絶縁層は図示していない。  
さらに上層電極配線と半導体層との界面にはn+層が形
成され、オーミック接合が取られている。第11図に本
発明の薄膜トランジスタ型光センサ及び薄膜トランジス
タなどの薄膜半導体装置で構成した完全コンタタト型セ
ンサの回路の等価回路を示す。同図において、Si.1
、Si.2、Si.3、・・・・Si.nは、第10図
の光センサ部21を構成している光センサであり、iは
ブロックの番号、1〜nはブロック内のビット数である
。(以下Si.nと記す。)  また同図において、C
i.nは電荷蓄積部22のコンデンサで、光センサSi
.nに対応してそれぞれの光電流を蓄積する。また、蓄
積コンデンサCi.nの電荷を負荷コンデンサCXnに
転送するための転送用スイッチ23aのトランジスタS
Ti.n、電荷をリセットする放電用スイッチ23bの
トランジスタSRi.nも同様に対応している。 これらの、光センサSi.n、蓄積コンデンサCi.n
、転送用スイッチトランジスタ  STi.n、および
放電用スイッチトランジスタSRi.nは、それぞれ一
列にアレイ状に配置され、n個で1ブロックを構成し、
全体としてm個のブロックに分けられている。たとえば
、センサが1728個で構成されているとすれば、n=
32、m=54とすることができる。アレイ状に設けら
れた転送用スイッチSTi.n、放電用スイッチSRi
.nのゲート電極は、ゲート配線部に接続される。転送
用スイッチSTi.n、のゲート電極は1番目のブロッ
ク内で共通に接続され、放電用スイッチSRi.nのゲ
ート電極は次の順位のブロックの転送用スイッチのゲー
ト電極に接続される。マトリクス配線部210の共通線
(ゲート駆動線G1,G2,G3,・・Gm)はゲート
駆動部246によりドライブされる。一方信号出力は、
マトリクス構成になっている引き出し線230(信号出
力線D1,D2,D3,・・・Dn)を介して信号処理
部247(ブロック単位で)接続される。また、光セン
サSi.nのゲート電極は駆動部250に接続されて、
負のバイアスが加えられる。かかる構成において、ゲー
ト駆動線G1,G2,G3,・・・Gmにはゲート駆動
部246から順次選択パルス(VG1,VG2,VG3
,・・・VGm)が供給される。 まず、ゲート駆動線にGi選択されると、転送用スイッ
チSTi.1〜STi.nがON状態となり、蓄積コン
デンサCi.1〜Ci.nに蓄積された電荷が負荷コン
デンサCX1〜CXnに転送される。次に、ゲート駆動
線G2が選択されると、転送用スイッチST2.i〜S
T2.nがON状態となり、蓄積コンデンサC2.i 
 〜C2.nに蓄積された電荷が負荷コンデンサCX1
〜CXnに転送され、同時に放電用スイッチSRi.i
〜SRi.nより蓄積コンデンサCi.1〜Ci.nの
電荷がリセットされる。以下同様にして、ゲート駆動線
G3,G4,G5,・・・Gmについても選択されて、
読み取り動作が行われる。これらの動作は各ブロックご
とに行われ、各ブロックの信号出力VX1,VX2,V
X3,・・・VXnは信号処理部247の入力D1,D
2,D3,・・・Dmに送られ、シリアル信号に変換さ
れて出力される。    本発明の薄膜半導体装置の応
用例として、ここでは第9図に示すように、光センサの
上部に耐摩耗層70を形成してセンサの裏面から光源7
1により照明し、原稿69を読み取るレンズレスの完全
密着型画像読み取り装置についてのみ述べたが、さらに
、等倍結像レンズ(たとえば、日本板硝子のセルフォッ
クレンズなど)を用いた完全密着型画像読み取り装置に
も応用できる。あるいは密着型画像読み取り装置だけで
はなく、アクティブマトリクス型液晶ディスプレーにも
応用できることはいうまでもない。
【発明の効果】本発明により、薄膜トランジスタや薄膜
トランジスタ型光センサなどの薄膜半導体装置の保護膜
として用いる窒化シリコン膜において、膜中の窒素原子
とシリコン原子にそれぞれに結合した水素密度の和が、
膜の構造の緻密性、耐湿性を支配していることが解明さ
れ、窒化シリコン膜中の総結合水素結合密度が、35原
子%以下の範囲においてのみ、  薄膜半導体装置の保
護膜としての十分な耐湿性が得られることがわかった。 以上によりこれらの薄膜半導体装置の保護膜の条件を選
ぶ場合に、総結合水素密度が前記最適化範囲の中にあれ
ば、製膜の原料ガスや製膜法によらず、自由度を持って
選ぶことができ、十分な耐久性、安定性を有する薄膜半
導体装置が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薄膜半導体装置の断面図
【図2】
本発明による薄膜半導体装置の作成方法を示す工程図
【図3】従来の薄膜半導体装置の断面図
【図4】製膜の
ガス種を変えた窒化シリコン膜の総結合水素密度の、N
/Si組成比依存性を示す図
【図5】窒化シリコン膜の
BHFエッチング速度と、総結合水素密度の関係を示す
【図6】高温高湿放置時間に対する配線腐食を示す図

図7】高温高湿放置500時間の配線腐食発生率を示す
【図8】窒化シリコン膜の構造について、2次元のネッ
トワークモデルを示した図
【図9】本発明による薄膜半導体装置を用いた画像読み
取り装置の断面図
【図10】本発明による薄膜半導体装置を用いた画像読
み取り装置の平面図
【図11】本発明による薄膜半導体装置を用いた画像読
み取り装置の等価回路
【符号の説明】
1,31,61  :ガラス基板 2,32,62  :ゲート電極 3,33,63  :ゲート絶縁膜 4,34,64  :光導電性半導体膜5,35,65
  :n+層(オーミックコンタクト層)6,36,6
6  :ソース電極層(上部電極層)7,37,67 
   ドレイン電極層(上部電極層)8       
       :感光性レジスト10,       
     :保護層69              
:原稿70              :耐摩耗層7
1              :光源20,210 
     :マトリクス形成されたゲート配線部 21              :光センサ部22 
             :電荷蓄積部23a   
         :転送用スイッチ23b     
       :放電用スイッチ25,230    
  :信号出力の引き出し線26          
    :光入射窓246            :
ゲート駆動部247            :信号処
理部250            :センサゲート駆
動部Si.n      :光センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  絶縁基板上に、少なくとも非単結晶シ
    リコンからなる半導体層と金属電極を有する薄膜半導体
    装置において、前記半導体層と金属電極上の絶縁層膜と
    して用いる窒化シリコン膜の窒素原子と珪素原子にそれ
    ぞれ結合した水素原子の総数が35原子%以下となるこ
    とを特徴とする薄膜半導体装置。
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