JPH0433004Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は椅子の肘掛の取付け高さ及び取付け角
度を調整可能とした椅子の肘掛部の構造に関する
ものである。

〔従来の技術〕

椅子の肘掛が固定されたものはすでによく知ら
れているが、肘掛部を所定角度、角度変更可能と
したものとしては、実公昭48−24903号公報があ
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

肘掛部が所定位置に一定高さと角度で固定され
たものは、座高の高さが低い人は腕が上方へ持ち
上げられ、また高い人は、肘が水平に載置できな
いという不便がある。その点、前記実公昭48−
24903号公報に開示のものはこの不都合は解消さ
れているが、この公報に開示のものは肘掛を角度
変更するために採用した具体的構成が複雑で製作
コストが高くつくという問題点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記問題点を解決するために、肘掛の
下端部に後方へ向けて縦断面形状が多角形の支持
棒を突設し、後部支脚から上部前方へ向けて鈎形
に突出せる筒体の縦断面形状を、前記支持棒が抜
き差し可能に嵌合する多角形孔とし、該支持棒と
筒体の嵌合を介して肘掛を段階的に角度変更可能
としてなるものである。

〔作用〕

本考案の肘掛は、該肘掛け下端部に後方へ向け
て突設の支持棒を、後部支脚から前方へ向けて突
出せる筒体へ嵌合して肘掛が垂直に起立嵌合して
いる状態から外側へ段階的に傾斜した状態に嵌合
することによつて座部からの肘掛上面までの高さ
と取付角度を各自の好みに応じて変化させると共
に肘掛を取外すと、肘掛のない椅子としても使用
できる。

〔実施例〕

本考案の実施例を示す図面について説明する
と、１は椅子主体、２は該椅子主体１の座部３の
両側に設けられている肘掛であつて、本考案では
この肘掛２の下端部に、後方へ向けて縦断面形状
が八角形の支持棒４が突出しており、この支持棒
４は後部支脚５から上部前方へ向けて鈎形に突出
している縦断面形状が八角形孔に形成してなる筒
体６に抜き差し可能に嵌挿されている。７は固定
用ねじを示す。

尚前記支持棒４と該支持棒４が嵌合する筒体６
の断面形状は八角形と八角形孔のほか四角形と四
角形孔、六角形と六角形孔等の多角形状に形成さ
れる。また、本考案は背もたれ部内にマツサージ
装置を組込んだ椅子式マツサージ機の椅子の肘掛
として使用できることはいうまでもない。

〔考案の効果〕

本考案は前記のような構成としたから第４図に
示す如く、この肘掛の嵌合状態を、座部に対して
垂直の起立嵌合状態から座部に対して１点鎖線あ
るいは２点鎖線で示す外方へ段階的に数段階に亘
り傾斜した状態に嵌合することによつて肘掛の高
さを、椅子に腰かけている人の座高に合せて高低
調節することができる。従つて座高の高い人の場
合は座部に対して垂直に起立せしめて座部から肘
掛までの高さを最も高い状態にセツトすればよ
い。また、座高の低い人の場合は肘掛のセツト角
度を１点鎖線又は２点鎖線で示す外方へ段階的に
傾斜せしめることにより肘掛の高さを低くするこ
とができる。従つて、肘を各自に合つた肘掛高さ
にセツトして楽な姿勢で椅子に座ることができ
る。尚、背もたれ部を、座部と水平状態となるよ
う後方へ傾倒可能としたものにおいて肘掛が不用
であると思つた時はこの肘掛を抜き取ることもで
きる等の特徴効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したものであつ
て、第１図は側面図、第２図は要部拡大側面図、
第３図は肘掛を抜き取つた状態の要部拡大側面
図、第４図は肘掛部の高さ変更を示した正面図、
第５図は第２図のＡ−Ａ線の拡大断面図である。 ２……肘掛、４……支持棒、５……後部支脚、
６……筒体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 肘掛の下端部に後方へ向けて縦断面形状が多角
   形の支持棒を突設し、後部支脚から上部前方へ向
   けて鈎形に突出せる筒状の縦断面形状を、前記支
   持棒が抜き差し可能に嵌合する多角形孔とし、該
   支持棒と筒体の嵌合を介して肘掛の段階的に角度
   変更可能としてなることを特徴とする椅子の肘掛
   部の構造。