JPH04328842A - 半導体ウエハの電気測定装置および平行度調整装置 - Google Patents

半導体ウエハの電気測定装置および平行度調整装置

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JPH04328842A
JPH04328842A JP12543991A JP12543991A JPH04328842A JP H04328842 A JPH04328842 A JP H04328842A JP 12543991 A JP12543991 A JP 12543991A JP 12543991 A JP12543991 A JP 12543991A JP H04328842 A JPH04328842 A JP H04328842A
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capacitance
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Tatsufumi Kusuda
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,C−V曲線などの半
導体ウエハの電気特性の測定を行なう電気測定装置,お
よび,その装置に利用される平行度調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MIS構造の半導体のプロセスを評価す
る方法の1つとして,C−V測定による評価方法が用い
られている。従来のC−V測定では,半導体基板上の酸
化膜の表面上に電気測定用の電極を形成する必要があっ
たが,電極形成のプロセスは,半導体ウエハの電気特性
自体に影響を与えるばかりでなく。電極形成そのものに
手間と時間がかかるという問題があった。。そこで,本
出願人は,半導体ウエハの表面上に電極を形成すること
なく,C−V測定やC−t法などの電気特性評価を行な
うことのできる半導体ウエハの電気測定装置を開発した
。図1は,本出願人が開発した半導体の電気測定装置の
概要を示す概念図である。図の(a)において,半導体
基板101の表面上には酸化膜102が形成されており
,裏面上には電極202が形成されている。酸化膜10
2の上方には,ギャップGeを隔てて測定用電極201
が電極保持ユニット300によって保持されている。 酸化膜102と測定用電極201とのギャップGeは,
後述するように,約1μm以下になるように電極保持ユ
ニット300によって制御されている。
【0003】2つの電極201,202の間の静電容量
Ctは,図の(b)に示すように,半導体基板101の
静電容量Csと,酸化膜102の静電容量Ciと,ギャ
ップGeの静電容量Cgとの直列接続で表わされる。C
−V曲線は,半導体基板101の容量Csと,酸化膜1
02の容量Ciとの合成容量Ctaの電圧依存性である
。ギャップGeの値は,電極保持ユニット300によっ
て正確に測定され,このギャップGeの値に基づいてギ
ャップの静電容量Cgが計算により求められる。合成容
量Ctは測定部400で測定され,この合成容量Ctか
らギャップの静電容量Cgを減算して容量Ctaを求め
ることによりC−V曲線が決定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上述の装置
を用いて半導体の電気測定を行なう場合に,測定用電極
201と半導体ウエハ表面との間が平行でないと,ギャ
ップGeの静電容量Cgの値がギャップGeに基づく計
算値からずれてしまい,電気測定を正確に行なう上で望
ましくない。そこで,電気測定装置には,測定用電極(
もしくはその保持面)と半導体ウエハ表面との間の平行
度を正確に調整する装置を備えておくことが望ましい。
【0005】この発明は,上述の課題を解決するために
なされたものであり,電極の保持面と半導体ウエハ表面
との間の平行度を正確に調整することのできる装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め,請求項1に記載した半導体ウエハの電気測定装置は
,半導体ウエハの表面との間にギャップを隔てて所定の
電極保持面で保持される測定用電極と,前記測定用電極
と前記半導体ウエハとの間の電気特性を測定する測定手
段と,前記電極保持面において,測定用電極に対して互
いに対称な位置に設けられた互いに等しい形状のN個(
Nは3以上の整数)の平行度調整用電極と,前記N個の
平行度調整用電極に対して,周波数と起電力とが互いに
等しく位相が2π/Nづつ異なる対称N相交流信号を印
加する交流電源と,前記N個の平行度調整用電極のそれ
ぞれと半導体ウエハとの間の静電容量を,前記対称N相
交流信号に基づいてそれぞれ測定するとともに,当該静
電容量の比較結果に基づいて,前記電極保持面と前記半
導体ウエハの表面との平行度を調整する平行度調整手段
と,を備える。
【0007】また,請求項2に記載した平行度調整装置
は,半導体ウエハの表面との間にギャップを隔てて保持
される電極保持面と,前記電極保持面において,互いに
対称な位置に設けられた互いに等しい形状のN個(Nは
3以上の整数)の平行度調整用電極と,前記N個の平行
度調整用電極に対して,周波数と起電力とが互いに等し
く同位相のN個の交流信号を印加する交流電源と,前記
N個の平行度調整用電極のそれぞれと半導体ウエハとの
間の静電容量を,前記交流信号に基づいてそれぞれ測定
するとともに,当該静電容量の比較結果に基づいて,前
記電極保持面と前記半導体ウエハの表面との平行度を調
整する平行度調整手段と,を備える装置であってもよい
。なお,請求項2の装置では,N個の平行度調整用電極
の内の1つを測定用電極として用いてもよく,また,平
行度調整用電極とは別に測定用電極を設けてもよい。
【0008】
【作用】請求項1の発明では,N個の平行度調整用電極
は,互いに等しい形状を有し,かつ,測定用電極に対し
て互いに対称な位置に設けられているので,測定用電極
とN個の平行度調整用電極とで構成される等価回路は,
測定用電極を中心とする星形結線の対称負荷となる。そ
して,N個の平行度調整用電極に対称N相交流信号を印
加しているので,各平行度調整用電極における容量の測
定条件が等しくなり,かつ,測定用電極の電位が交流電
源の中性点の電位と等しく保たれる。したがって,平行
度調整用の交流信号を印加してもこれが測定用電極に対
する外乱となることがないので,測定用電極で正確な電
気測定を行ないつつ,平行度調整手段で平行度を調整す
ることができる。
【0009】また,請求項2の発明では,N個の平行度
調整用電極に対して,同位相のN個の交流信号を印加し
ているので,各平行度調整用電極における容量の測定条
件が等しい。したがって,平行度調整手段が各平行度調
整用電極における容量を比較することにより,平行度を
正確に調整することができる。
【0010】
【実施例】A.装置の構成 図2は,この発明の実施例としての電気測定装置MDの
構成を示す図である。この電気測定装置MDは,半導体
ウエハ100を載置する試料台7と,試料台7の上方に
設置された断面台形状の架台3とを備えている。
【0011】架台3には,レーザ発振器5と,プリズム
41と,受光センサ6とで構成される光学系が設置され
ている。架台3の下部にある2つの斜面は,互いになす
角度が90゜となるように形成されており,架台3の底
面にはプリズム41が固定されている。また,架台3の
一方の斜面の端部にはGaAlAsレーザなどのレーザ
発振器5が固定され,他方の斜面の端部にはフォトダイ
オードなどの受光センサ6が固定されている。
【0012】半導体ウエハ100の電気測定を行なう際
には,プリズムの底面41aと半導体ウエハ100の表
面とのギャップが約1μm以下に保たれる。レーザ発振
器5とプリズム41と受光センサ6とで構成される光学
系は,このギャップを精密に測定するための光学測定系
である。この光学測定系は,レーザ発振器5から発振さ
れたレーザ光がプリズム41の底面41aで幾何学的な
全反射条件で反射する際の,レーザ光のトンネリング現
象を利用しており,受光センサ6と光量測定器12で測
定される光量に基づいてギャップの値を測定している。 ただし,ここではその詳細は省略する。
【0013】プリズム41は,ほうけい酸塩ガラス(B
K7)でつくられており,その底面41aには後述する
測定用電極201と平行度調整用電極111〜113と
が形成されている。また,プリズム41の底面41aは
,半導体ウエハ100を載置する試料台7の表面と平行
な平面(xy平面)にほぼ平行に設置されている。プリ
ズム41は,その入射面41bと出射面41cとが互い
に90゜をなすように形成されており,また,これらの
面41b,41cが底面41aとなす角度はそれぞれ4
5゜である。プリズム41の下方には,微小なギャップ
を介して半導体ウエハ100が試料台7上に保持されて
おり,半導体ウエハ100の表面がプリズム41の底面
41aとほぼ平行になるように設定されている。
【0014】試料台7は,xyテーブル31の上に立設
された3台の圧電アクチュエータ21〜23に支持され
ている。xyテーブル31は,x軸駆動モータ32xと
y軸駆動モータ32yとにそれぞれ駆動されてxy平面
上を移動する。また,xyテーブル31は,基台33の
上に立設された垂直コラム34によって支持されており
,z軸駆動モータ32zによって駆動されてz軸方向に
移動する。圧電アクチュエータ21〜23には位置制御
装置11が接続されており,また,受光センサ6には光
量測定器12が,プリズム41の底面41aの各電極と
金属製の試料台7にはLCRメータ13が接続されてい
る。LCRメータ13は,各電極と試料台7との間の容
量やコンダクタンスを測定する機器である。
【0015】位置制御装置11と光量測定器12とLC
Rメータ13とは,ホストコントローラ14に接続され
ており,このホストコントローラ14によって測定装置
全体の制御や,得られたデータの処理が行なわれる。な
お,ホストコントローラ14としては,例えばパーソナ
ルコンピュータが用いられる。試料台7をプリズム41
に近づける場合には,まずz軸駆動モータ32zによっ
て試料台7を上昇させ,試料台7の表面が初期位置セン
サ35の高さにきたところでいったん停止する。その後
は,圧電アクチュエータ21〜23を用いて試料台7の
高さを微調節する。なお,圧電アクチュエータ21〜2
3とモータ32z,32y,32zとは,いずれも位置
制御装置11によって制御される。
【0016】図3は,この電気測定装置MDのプリズム
41の底面41aを示す図である。プリズム41の底面
41aには,電気測定用の電極201と,平行度調整用
の3つの電極111〜113が形成されている。また,
電極201,111〜113にはそれぞれ導線201a
,111a〜113aが接続されている。圧電アクチュ
エータ21〜23は,図3に破線で示すように,各電極
111〜113の中心部の外側の位置にそれぞれ設置さ
れている。これらの圧電アクチュエータ21〜23は,
位置制御装置11によって互いに独立に駆動され,これ
によって,試料台7の上に載置された半導体ウエハ10
0の表面と測定用電極201の表面との平行度が調整さ
れる。
【0017】平行度調整用電極111〜113は,等分
割されたリング状の形状をそれぞれ有している。これら
の電極の形状は,それぞれ円形としてもよいが,図3の
ように分割したリング状にすれば,より小さな領域内に
,より面積の大きな電極を形成することができるという
利点がある。
【0018】なお,プリズム41の底面41aは,この
発明における電極保持面に相当する。また,この発明に
おける平行度調整手段は,3つの圧電アクチュエータ2
1〜23と,位置制御装置11と,LCRメータ13と
,ホストコントローラ14とで実現されている。図1に
おける電極保持ユニット300は,圧電アクチュエータ
21〜23と、架台3と、プリズム41と、レーザ発振
器5と、受光センサ6と、位置制御装置11と、光量測
定器12と、ホストコントローラ14とで実現されてい
る。
【0019】B.平行度調整用電極の等価回路図4は,
平行度調整用電極111〜113と,測定用電極201
と,半導体ウエハ100とを含む等価回路を示す模式図
である。図4の(a)は,平行度調整用電極111〜1
13(図中,S,T,Uの文字をそれぞれ記している。 )と半導体ウエハ100(図中,Wの文字を記している
。)との間の等価回路を示す。平行度調整用電極111
〜113と半導体ウエハ100との距離は非常に短くな
るように(約1μm以下に)調整されるので,各電極1
11〜113と半導体ウエハ100とはそれぞれコンダ
クタンスGとキャパシタンスCとで結合されていると見
なすことができる。
【0020】同様に,図4の(b)に示すように,測定
用電極201(図中,Mの文字を記している。)と半導
体ウエハ100との間もコンダクタンスGとキャパシタ
ンスCとで結合されていると見なすことができる。した
がって,測定用電極201と平行度調整用電極111〜
113との間の等価回路は,(a)の等価回路と(b)
の等価回路を半導体ウエハ100の部分で直列に接続し
た回路となる。図4の(c)は,測定用電極201と平
行度調整用電極111〜113との間の等価回路を示し
ている。すなわち,測定用電極201と平行度調整用電
極111〜113は,測定用電極201を中心として,
コンダクタンスGとキャパシタンスCとで結合されたY
形結線の対称負荷を構成している。
【0021】なお,各電極111,112,113,2
01の間の距離も例えば約1mmに設定されるので,こ
れらの電極は直接的にも(すなわち,半導体ウエハを介
さずに)電気的に結合されているが,これらの電気的結
合も図4(c)の等価回路で表わすことができる。
【0022】ところで,半導体ウエハのC−V測定に際
しては,平行度調整用電極111〜113の容量をLC
Rメータ13で測定し,それらの値が一致するように圧
電アクチュエータ21〜23を制御することによって,
半導体ウエハ100と測定用電極201との平行度が保
たれる。そして,測定用電極201を用いてC−V曲線
を測定する。
【0023】平行度調整のための容量測定とC−V曲線
を得るための容量測定とは,どちらも交流印加信号に対
する静電容量の特性を利用した測定である。したがって
,平行度調整用電極111〜113で容量を測定して平
行度を保ちつつ,測定用電極201でC−V曲線を測定
しようとすると,通常は平行度調整用電極111〜11
3に印加した交流信号が,上述のコンダクタンスGとキ
ャパシタンスCとを介して測定用電極201に外乱とし
て加えられてしまう。したがって,正確なC−V測定を
行なうのは困難である。
【0024】一方,C−V測定の間に平行度の調整を行
なわないようにすれば,上述のような問題は生じない。 ところが,圧電アクチュエータ21〜23としてピエゾ
素子のように印加電圧に応じた伸縮特性を有する素子を
用いる場合には,C−V測定の間も平行度の調整を続け
ている必要がある。これは,ピエゾ素子では過渡現象が
無視できないため,印加電圧を一定にしてもサブミクロ
ン単位で素子が伸縮してしまうことがあるからである。
【0025】この実施例は,上述のような点を考慮し,
平行度調整用電極111〜113に交流信号を印加して
も測定用電極201に対する外乱とならないように工夫
したものである。図5に平行度調整用電極111〜11
3と交流電源130の基本的接続関係を示している。交
流電源130は,いわゆるY形結線の3相交流を発生す
る電源であり,等しい線間電圧を有し,かつ,それぞれ
の位相が120゜づつ異なる3つの交流信号を出力する
。平行度調整用電極111〜113と測定用電極201
も,図4の(c)に示すようにY形結線の負荷として表
わされる。そして,図5に示すように,交流電源130
の各出力線が各平行度調整用電極111〜113に接続
される。
【0026】平行度調整用電極111〜113は同じ形
状を有しているので,平行度が保たれている場合には測
定用電極201と各平行度調整用電極111〜113と
の間のインピーダンスは等しくなり,これらの等価回路
は対称Y形負荷となる。したがって,図5のように結線
すれば,平行度が保たれている時には測定用電極201
の電位は交流電源130の中性点NPと同電位となる。 この結果,平行度調整用電極111〜113に印加され
る交流信号が測定用電極201に外乱として加えられる
ことが無い。
【0027】図6は,平行度調整用電極111〜113
と交流電源130の実際の接続関係を示す図である。3
相交流電源130の3つの送電線130a〜130cは
それぞれ抵抗Rを介して平行度調整用電極111〜11
3に接続されている。また,3相交流電源130の中性
点NPと,半導体ウエハの裏面の電極202(図1参照
)とは接地されている。
【0028】各平行度調整用電極111〜113に現わ
れる信号Sm1〜Sm3は,測定信号としてそれぞれ容
量メータ131〜133に与えられる。また,各送電線
130a〜130cの信号Sa1〜Sa3も,印加信号
としてそれぞれ容量メータ131〜133に与えられる
。容量メータ131〜133は,これらの測定信号と印
加信号とに基づいて,各平行度調整用電極111〜11
3と半導体ウエハとの間の容量をそれぞれ測定する。 なお,各平行度調整用電極111〜113に接続されて
いる抵抗Rは,容量メータ131〜133の構成要素の
一部であるが,図5との対応関係を明確にするために,
容量メータとは別に描いている。また,3相交流電源1
30と容量メータ131〜133は,図2に示すLCR
メータ13の構成要素の一部である。
【0029】C.平行度と容量との関係図7は,プリズ
ム41の底面の傾きと各平行度調整用電極111〜11
3の容量Ceとの関係を示すグラフである。図の(a)
に示す平行度調整用電極111〜113の寸法は,以下
の通りである。 内径r0=0.08cm 外径r1=0.12cm 電極間の隙間△g=0.07cm
【0030】図7(b)の結果は,図の(a)および(
c)に示すように,軸αを中心にしてプリズムの底面を
傾けた条件で各電極の容量を算出したものである。軸α
は,電極112と113との鏡面対称の軸である。プリ
ズム41が角度θだけ傾いているとき,図の(c)に示
すように,電極111〜113の表面が半導体ウエハ1
00の表面と平行になる位置(図中の破線の位置)から
はずれる。この時,電極111〜113の端部がその平
行位置からずれる距離△dを図7の(c)の横軸として
いる。
【0031】平行度調整用電極111〜113の容量C
eは,上述のように,LCRメータ13の容量メータ1
31〜133を用いて測定する。LCRメータ13やホ
ストコントローラ14を含めた容量測定系の精度を0.
1pF程度にすることは,比較的容易である。容量測定
系の精度を0.1pFとすると,図7(b)から,距離
△dが0.01μm以下となるように平行度を調節でき
ることがわかる。なお,距離△dが0.01μmの時,
プリズム表面の傾き角θは約0.0005゜であり,無
視できる程度である。
【0032】図8は,軸αと直角な軸βを中心にしてプ
リズム41が傾いている場合における距離△dと各平行
度調整用電極の容量Ceとの関係を示すグラフである。 この場合にも,図7の場合と同様に,容量測定系の精度
を0.1pFとすれば,距離△dが0.01μm以下と
なるように平行度を調節することができる。
【0033】このように,プリズムの底面に平行度調整
用の電極を3つ設けて,それらに3相交流信号を印加し
て容量を測定し,それらの容量値が互いにほぼ等しくな
るように3台の圧電アクチュエータ21〜23を駆動す
れば,プリズムの底面(すなわち,測定用電極201の
表面)と半導体ウエハ100の表面との平行度を精度よ
く調節することが可能である。なお,このとき各平行度
調整用電極の容量値を正確に求める必要はなく,それら
の値が互いに等しくなるように圧電アクチュエータを制
御すればよい。
【0034】このように,平行度調整用電極111〜1
13に3相交流信号を印加すれば,測定用電極201の
電位が3相交流電源の中性点NPと等しい電位に保たれ
るので,平行度調整用電極に印加する交流信号が測定用
電極に対する外乱になることがない。したがって,平行
度を調整しつつ,C−V測定などの電気測定を正確に行
なうことができるという利点がある。
【0035】また,上記実施例では3相交流電源の中性
点NPも半導体ウエハの裏面の電極202も共に接地さ
れているので,平行度が保たれていれば,電極202と
測定用電極201との間を(すなわち,半導体ウエハの
中を)電流が流れることがない。この点も,測定用電極
を用いた電気測定を正確に行なう上の利点となっている
【0036】さらに,電極202と測定用電極201と
の間を電流が流れることがないので,導電性の試料台7
を電極202として用いる場合に,半導体ウエハ100
の裏面と試料台7との間のインピーダンスを小さくしな
くても平行度を正確に調整できる。すなわち,半導体ウ
エハ100と試料台7との密着性にあまり注意すること
なく導電性の試料台7を電極202として用いることが
できるという利点がある。
【0037】D.変形例 なお,この発明は上記実施例に限られるものではなく,
その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において
実施することが可能であり,例えば次のような変形も可
能である。
【0038】(1)平行度調整用電極としては,一般に
,N個(Nは3以上の整数)の互いに等しい形状の電極
を,測定用電極に対して互いに対称な位置に設ければよ
い。この場合に,各電極に印加される交流印加信号は,
周波数と起電力とが互いに等しく位相が2π/Nづつ異
なる対称N相信号とする。こうすれば,上記実施例と同
様な効果がある。
【0039】(2)電気測定を行なっている間に平行度
が崩れる心配が無い場合には,位相差の無い(すなわち
同位相の)N個の交流信号をN個の平行度調整用電極に
印加してもよい。この場合には,まず平行度調整用電極
を用いて平行度を調整し,その平行度を保持したまま,
平行度調整用電極に信号を印加することなく測定用電極
を用いて電気測定を行なう。ただし,上述のように対称
N相信号を用いるようにすれば,測定用電極に外乱を与
えることがなく,かつ,半導体ウエハに平行度調整の印
加信号に起因する電流が流れないので,平行度を調整し
つつ電気測定を高精度で行なうことができるという利点
がある。なお,同位相の交流信号を平行度調整用電極に
印加する場合には,測定用電極の形状と平行度調整用電
極の形状とを等しくすれば,平行度調整用電極を測定用
電極としても利用できるので,N個の平行度調整用電極
の内の1つを測定用電極として利用することもできる。
【0040】(3)この発明は,C−V測定に限らず,
一般に,測定用電極と半導体基板との間の電気特性を測
定する装置に利用される平行度調整装置に適用できる。 他の電気測定としては,例えば,ゼルブスト法によって
合成容量Ctaの時間依存性を調べることにより,半導
体表面近傍の特性を評価するものなどがある。また,L
CRメータ13によってコンダクタンスを測定すれば,
半導体基板101と酸化膜102との界面における界面
準位などを評価することも可能である。さらに,半導体
基板の洗浄処理,熱酸化処理,酸化膜の安定化熱処理等
の各処理の間に,半導体ウエハに酸化膜が形成されてい
ない状態でC−V測定を実行すれば,これらの各処理の
良否を判定することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように,請求項1の電気測
定装置では,N個の平行度調整用電極は,互いに等しい
形状を有し,かつ,測定用電極に対して互いに対称な位
置に設けられているので,測定用電極とN個の平行度調
整用電極とで構成される等価回路は,測定用電極を中心
とする星形結線の対称負荷となる。そして,N個の平行
度調整用電極に対称N相交流信号を印加しているので,
各平行度調整用電極における容量の測定条件が等しくな
り,かつ,測定用電極の電位が交流電源の中性点の電位
と等しく保たれる。したがって,平行度調整用の交流信
号を印加してもこれが測定用電極に対する外乱となるこ
とがないので,測定用電極で正確な電気測定を行ないつ
つ,平行度調整手段で平行度を調整することができると
いう効果がある。
【0042】また,請求項2の平行度調整装置では,N
個の平行度調整用電極に対して,同位相のN個の交流信
号を印加しているので,各平行度調整用電極における容
量の測定条件が等しい。したがって,平行度調整手段が
各平行度調整用電極における容量を比較することにより
,平行度を正確に調整することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体の電気測定方法の概要を示す概念図。、
【図2】この発明の一実施例としての電気測定装置の構
成を示す図。
【図3】実施例における電極の配置を示す図。
【図4】電極間の等価回路を示す説明図。
【図5】交流電源と平行度調整用電極の基本的接続関係
を示す図。
【図6】交流電源と平行度調整用電極と容量メータとの
接続関係を示す図。
【図7】プリズムの底面の傾きと平行度調整用電極の容
量との関係を示すグラフ。
【図8】プリズムの傾きと各平行度調整用電極の容量と
の関係を示すグラフ。
【図9】電極の他の配置を示す図。
【符号の説明】
3    架台 41  プリズム 41a  底面 5    レーザ発振器 6    受光センサ 7    試料台 21〜23  圧電アクチュエータ 100  半導体ウエハ 101  半導体基板 102  酸化膜 111〜113  平行度調整用電極 130  3相交流電源 131〜133  容量メータ 201  測定用電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  半導体ウエハの電気特性の測定を行な
    う装置であって,半導体ウエハの表面との間にギャップ
    を隔てて所定の電極保持面で保持される測定用電極と,
    前記測定用電極と前記半導体ウエハとの間の電気特性を
    測定する測定手段と,前記電極保持面において,測定用
    電極に対して互いに対称な位置に設けられた互いに等し
    い形状のN個(Nは3以上の整数)の平行度調整用電極
    と,前記N個の平行度調整用電極に対して,周波数と起
    電力とが互いに等しく位相が2π/Nづつ異なる対称N
    相交流信号を印加する交流電源と,前記N個の平行度調
    整用電極のそれぞれと半導体ウエハとの間の静電容量を
    ,前記対称N相交流信号に基づいてそれぞれ測定すると
    ともに,当該静電容量の比較結果に基づいて,前記電極
    保持面と前記半導体ウエハの表面との平行度を調整する
    平行度調整手段と,を備えることを特徴とする半導体ウ
    エハの電気測定装置。
  2. 【請求項2】  半導体ウエハの電気測定装置のための
    平行度調整装置であって,半導体ウエハの表面との間に
    ギャップを隔てて保持される電極保持面と,前記電極保
    持面において,互いに対称な位置に設けられた互いに等
    しい形状のN個(Nは3以上の整数)の平行度調整用電
    極と,前記N個の平行度調整用電極に対して,周波数と
    起電力とが互いに等しく同位相のN個の交流信号を印加
    する交流電源と,前記N個の平行度調整用電極のそれぞ
    れと半導体ウエハとの間の静電容量を,前記交流信号に
    基づいてそれぞれ測定するとともに,当該静電容量の比
    較結果に基づいて,前記電極保持面と前記半導体ウエハ
    の表面との平行度を調整する平行度調整手段と,を備え
    ることを特徴とする平行度調整装置。
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Citations (1)

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JPS6482541A (en) * 1987-09-25 1989-03-28 Hitachi Ltd Method and device for measuring semiconductor surface

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