JPH04327990A - カラー用感熱転写体 - Google Patents

カラー用感熱転写体

Info

Publication number
JPH04327990A
JPH04327990A JP3125186A JP12518691A JPH04327990A JP H04327990 A JPH04327990 A JP H04327990A JP 3125186 A JP3125186 A JP 3125186A JP 12518691 A JP12518691 A JP 12518691A JP H04327990 A JPH04327990 A JP H04327990A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
intermediate layer
ink
layer
ink layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3125186A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Shimizu
清水 明夫
Shinji Yamazaki
慎司 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP3125186A priority Critical patent/JPH04327990A/ja
Publication of JPH04327990A publication Critical patent/JPH04327990A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー用感熱転写体に
係わり、さらに詳しくは色調性と転写性の良好なカラー
用感熱転写体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感熱転写体は黒色のインクを使用
した黒字用の感熱転写体が大勢を占めていたが、最近は
非黒色のインク、いわゆるカラーインクを使用したカラ
ー用感熱転写体の需要が増えはじめてきた。
【0003】このようなカラー用感熱転写体の場合、良
好な色調を得るためには、カラーインク中にカラー顔料
(非黒色顔料)を5〜20重量%含むことが好ましい。
【0004】ところで、このようなカラー用感熱転写体
においても、その構造に関しては、従来の黒字用感熱転
写体と同様に、図2に示すように、基体1の一方の面に
インク層2を設けた構造が採用されている(例えば、特
公昭63−65029号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カラー
用感熱転写体、特にバインダーとして耐久性の優れた樹
脂バインダーを用いたカラー用感熱転写体では、インク
層を構成するカラーインクの凝集力が強く、また、イン
ク層の基体からの離脱性が悪いため、転写時に「面状剥
離現象」が生じたり、インク層と被転写体とが剥離しに
くくなる「貼り付き現象」が生じて感熱転写体の走行不
良が発生するという問題があった。
【0006】これは、カラーインクの着色に使用されて
いるカラー顔料が主として有機顔料であって、黒色イン
クの着色に使用されているカーボンブラックに比べて、
バインダーの凝集力を低下させる力が弱いことに基因す
るものと考えられる。
【0007】そのため、カラーインク中に体質顔料を添
加して凝集力をコントロールすることが提案されている
が、カラーインク中に大量の体質顔料を添加すると、分
光反射率や分光透過率が低下して、好ましい色調が得ら
れなくなる。
【0008】したがって、本発明は、上記のようなカラ
ー用感熱転写体における問題点を解決して、好ましい色
調を確保しながら、転写性の良好なカラー用感熱転写体
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基体とインク
層との間に、熱可塑性樹脂と体質顔料との混合物を主材
とする中間層を設けることによって、上記目的を達成し
たものである。
【0010】すなわち、中間層に必要量の体質顔料を含
ませておくことによって、転写性を改善し、インク層に
は体質顔料を含まないか、あるいは極力少なくして、好
ましい色調を確保したのである。
【0011】上記中間層は、熱可塑性樹脂と体質顔料と
の混合物を主材として構成されるが、この中間層にはカ
ラー顔料などを含有させておいてもよい。
【0012】上記の熱可塑性樹脂としては、例えば、芳
香族系エステル含有ポリウレタン、脂肪族ポリカーボネ
ート、ポリエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、アクリル系樹脂な
どが単独でまたは2種以上混合することによって用いら
れる。
【0013】また、体質顔料としては、例えば、炭酸カ
ルシウム、酸化ケイ素、クレー、炭酸マグネシウム、コ
ロイダルシリカ、カオリン、アエロジル、ホワイトカー
ボンなどの比較的透明性の高いものが単独でまたは2種
以上混合することによって用いられる。
【0014】中間層を構成する熱可塑性樹脂と体質顔料
などとの混合物中において、体質顔料の占める量は全体
中の10〜50重量%であることが好ましい。体質顔料
の占める量が10重量%より少ない場合は基体と中間層
との接着力が強すぎてインク層の転写性が悪くなり、体
質顔料の占める量が50重量%より多くなると基体と中
間層との接着力がインク層の凝集力より小さくなり、イ
ンク層の切れが悪くなる。
【0015】上記のように、中間層にはカラー顔料を含
有させることができるが、その場合、カラー顔料は中間
層中において5重量%以下であることが好ましい。
【0016】上記中間層の形成方法は、特に限定される
ものではないが、通常はソルベントコーティング方式に
よる形成方法が採用される。
【0017】つまり、熱可塑性樹脂や体質顔料などを溶
媒中に溶解ないし分散させて中間層形成用の塗材を調製
し、この中間層形成用の塗材を基体の一方の面に塗布し
、乾燥することによって中間層が形成される。
【0018】この中間層の厚みとしては、0.3〜0.
5μmの範囲が好ましく、厚みが0.3μmより薄くな
ると、転写性を改善する効果が充分に発揮されず、また
、厚みが0.5μmより厚くなると、加熱時にインク層
への熱伝導が悪くなり、インク層の転写不良が生じるお
それがある。
【0019】そして、感熱転写体は上記中間層上にカラ
ーインクを用いたインク層を形成することによって作製
される。つまり、できあがった状態の感熱転写体でいえ
ば、中間層は基体とインク層との間に設けられたことに
なる。
【0020】本発明の感熱転写体において、基体やイン
ク層に関しては、従来同様の手段が採用される。例えば
、基体にはポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリ
イミドフィルムなどをはじめ、感熱転写体の基体として
使用可能な各種のものを用いることができる。
【0021】また、インク層の形成にあたっては、カラ
ー顔料を5〜20重量%含有した色調性の良好なカラー
インクを使用することができる。このカラーインクには
、体質顔料を含有させることができるが、その体質顔料
の量は中間層における体質顔料の量より少なく、インク
層中において10重量%未満であることが好ましい。
【0022】さらに、基体の熱による劣化を防止するた
め、基体の背面側(つまり、中間層やインク層の形成面
とは反対側の面)に、耐熱層を形成することなども採用
できる。
【0023】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。
【0024】実施例1 芳香族系エステル含有ポリウレタン(東洋紡績社製バイ
ロンHT−8200、商品名)40重量部、脂肪族ポリ
カーボネート(旭硝子社製S−8200、商品名)40
重量部、フタロシアニンブルー(大日精化社製の青色顔
料)15重量部および炭酸カルシウム(丸尾カルシウム
社製の平均粒径0.2μmの微粉末炭酸カルシウム)5
重量部を200重量部の溶媒(メチルイソブチルケトン
とトルエンとの重量比1:1の混合溶媒)にボールミル
にて100時間分散してカラーインク材を調製した。
【0025】また、上記同様の芳香族系エステル含有ポ
リウレタン30重量部、脂肪族ポリカーボネート30重
量部、フタロシアニンブルー5重量部および炭酸カルシ
ウム35重量部を200重量部の溶媒にボールミルにて
100時間分散して、中間層形成用の塗材を調製した。 これらの材料はいずれもカラーインク材の調製に用いた
ものと同様のものである。
【0026】基体には厚さ4.5μmのポリエチレンテ
レフタレートフィルムを用い、この基体の一方の面にア
クリル−シリコン共重合体(東亜合成製サイマック21
0、商品名)に硬化剤を添加した耐熱材を0.4μmの
厚みに塗布して耐熱層を形成し、その反対側の面に上記
中間層形成用の塗材を塗布し、乾燥して厚さ0.4μm
の中間層を形成した。
【0027】つぎに、上記中間層上に前記カラーインク
材を塗布し、乾燥して厚さ1.5μmのインク層を形成
することにより、図1に示すカラー用感熱転写体を作製
した。
【0028】図1について説明すると、1は基体、2は
インク層、3は中間層、4は耐熱層である。
【0029】基体1は厚さ4.5μmのポリエチレンフ
タレートフィルムからなるものであり、インク層2は前
記カラーインク材を中間層2上に塗布、乾燥して形成し
たものであって、その厚みは1.5μmである。ただし
、カラーインク材中の溶媒は、インク層2の形成時の乾
燥工程により除去されているので、インク層2中には含
まれていない。
【0030】中間層3は、前記中間層形成用の塗材を基
体1の一方の面に塗布、乾燥することによって形成され
たものであり、その厚みは0.4μmである。ただし、
中間層形成用の塗材中の溶媒は、中間層3の形成時の乾
燥工程により除去されているので、中間層3には含まれ
ていない。
【0031】耐熱層4は、基体1のインク層2などが形
成された面とは反対側の面に形成されている。ただし、
この耐熱層4は、基体1が充分な耐熱性を有している場
合には、必ずしも必要なものではない。
【0032】比較例1 実施例1と同様のポリエチレンテレフタレートフィルム
からなる基体の一方の面に実施例1と同様の耐熱層を形
成したのち、その反対側の面に実施例1と同様のカラー
インク材を塗布し、乾燥して厚さ1.5μmのインク層
を形成して、カラー用感熱転写体を作製した。
【0033】この比較例1のカラー用感熱転写体は、従
来品に相当するものであり、その断面構造は図2に示す
通りである。
【0034】図2において、1は基体、2はインク層、
4は耐熱層であり、これらの構成は実施例1の場合と同
じである。
【0035】比較例2 インク層の形成にあたって、体質顔料を多量に含有させ
たカラーインク材を使用し、基体の一方の面に直接イン
ク層を形成してカラー用感熱転写体を作製した。
【0036】これを詳しく説明すると、カラーインク材
は、実施例1のカラーインク材の調製にあたって使用さ
れたものと同様の芳香族系エステル含有ポリウレタン4
0重量部、脂肪族ポリカーボネート40重量部、フタロ
シアニンブルー15重量部および炭酸カルシウム35重
量部を溶媒400部に分散させることによって調製した
【0037】つまり、実施例1におけるカラーインク材
中の炭酸カルシウムの量を5重量部から35重量部に変
えたカラーインク材を調製した。
【0038】基体には、実施例1と同様のポリエチレン
テレフタレートフィルムを用い、この基体の一方の面に
実施例1と同様の耐熱層を形成したのち、その反対側の
面に上記カラーインク材を塗布し、乾燥して厚さ1.5
μmのインク層を形成することによって、カラー用感熱
転写体を作製した。
【0039】上記実施例1および比較例1〜2のカラー
用感熱転写体を幅14.5mmのリボン状に切断して用
い、サーマルプリンターにより印加エネルギー35mj
/mm2 でポリエチレンテレフタレートフィルム上に
10mm×10mmのベタ印字を転写し、色調性、転写
性および走行性を調べた。それぞれの試験方法と結果を
以下に示す。
【0040】色調性:転写された印字の波長480nm
の透過率を測定することによって評価した。
【0041】転写性:印加エネルギー35mj/mm2
 でサーマルヘッドの1ドットの大きさ120μm×1
20μmのプリンターにより、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に1ドット毎の転写を行い、その転写面
積を測定し、転写面積のサーマルヘッドの面積に対する
比率(転写面積率)を算出し、その転写面積率で評価し
た。
【0042】走行性:印加エネルギー35mj/mm2
 で、文字サイズ12.7mmのアルファベットAから
Zまでの26文字を反転して印字し、被転写体として使
用したポリエチレンテレフタレートフィルムへの貼り付
きがあるか否かを調べ、貼り付きがないものを良、貼り
付きがあったものを不良とした。
【0043】
【表1】
【0044】表1に示すように、本発明の実施例1のカ
ラー用感熱転写体は、印字の光透過率が大きく、色調性
が良好であり、かつ転写性、走行性も良好であった。
【0045】これに対し、比較例1のカラー用感熱転写
体は、色調性が優れていたものの、転写性、走行性が悪
かった。これはカラーインクの凝集力が大きいことに基
因するものと考えられる。
【0046】また、比較例2のカラー用感熱転写体は、
転写性、走行性が良好であるものの、印字の光透過率が
小さく、色調性が悪く、実用性に欠けていた。これは、
体質顔料である炭酸カルシウムがカラーインク中に多量
に添加されていることによるものと考えられる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、基体
とインク層との間に、熱可塑性樹脂と体質顔料との混合
物を主材とする中間層を設けることによって、色調性お
よび転写性の良好なカラー用感熱転写体を提供すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー用感熱転写体の一実施例を示す
断面図である。
【図2】従来のカラー用感熱転写体を示す断面図である
【符号の説明】
1  基体 2  インク層 3  中間層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも基体1と熱溶融性のカラー
    インクを用いたインク層2を有するカラー用感熱転写体
    において、上記基体1とインク層2との間に、熱可塑性
    樹脂と体質顔料との混合物を主材とする中間層3を設け
    たことを特徴とするカラー用感熱転写体。
  2. 【請求項2】  中間層3がカラー顔料を含んでいるこ
    とを特徴とする請求項1記載のカラー用感熱転写体。
  3. 【請求項3】  インク層2中よりも中間層3中に体質
    顔料を多く含むことを特徴とする請求項1記載のカラー
    用感熱転写体。
JP3125186A 1991-04-26 1991-04-26 カラー用感熱転写体 Pending JPH04327990A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3125186A JPH04327990A (ja) 1991-04-26 1991-04-26 カラー用感熱転写体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3125186A JPH04327990A (ja) 1991-04-26 1991-04-26 カラー用感熱転写体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04327990A true JPH04327990A (ja) 1992-11-17

Family

ID=14904041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3125186A Pending JPH04327990A (ja) 1991-04-26 1991-04-26 カラー用感熱転写体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04327990A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0333873B1 (en) Thermal transfer sheet
JPH01258987A (ja) 熱転写記録媒体
JPH0516539A (ja) 染料熱転写受像シート
JP3250878B2 (ja) 熱溶融型プリンター用ohpシート
JPS61273989A (ja) 感熱転写シ−ト
JPH0345390A (ja) 熱転写フイルム及びカードの製造方法
JPH04327990A (ja) カラー用感熱転写体
JP2673498B2 (ja) 熱転写型被記録材料の製造方法
JPH09248974A (ja) 記録用粘着シート
JP3114977B2 (ja) 熱転写シート
JP3231146B2 (ja) 熱転写フイルム及びカード作製方法
JPH04201292A (ja) 熱転写記録媒体
JPH0939452A (ja) 多色感熱記録媒体
JP2986722B2 (ja) 熱転写シート
JP2001219654A (ja) 熱転写記録媒体及び画像形成方法
JP3780978B2 (ja) 熱転写記録媒体
JP3274884B2 (ja) 熱転写受像シート
JP2001130142A (ja) 熱転写記録用インクシートおよびその製造方法、ならびに画像形成方法
JPH01225591A (ja) 受像層転写用シート及び転写画像形成方法
JPH0564978A (ja) 熱転写受像シート
JP2990251B2 (ja) 受像層転写用シートおよびこれを用いる画像形成方法
JPH0776175A (ja) 感熱転写記録材
JPH08230337A (ja) 熱転写受像シート
JP3384377B2 (ja) 熱転写記録媒体及び画像形成方法
JP2001213055A (ja) 熱転写記録媒体及び画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000620