JPH04327633A - 段差付き屋根構成体の接続構造 - Google Patents

段差付き屋根構成体の接続構造

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JPH04327633A
JPH04327633A JP3125556A JP12555691A JPH04327633A JP H04327633 A JPH04327633 A JP H04327633A JP 3125556 A JP3125556 A JP 3125556A JP 12555691 A JP12555691 A JP 12555691A JP H04327633 A JPH04327633 A JP H04327633A
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roof
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根に棟あるいは軒方
向に段差を形成した屋根構成体の接続構造に関し、更に
詳しくは、基板上に屋根板を予め工場において葺設して
なるプレキャスト屋根構成体を用いて構築するようにし
た段差付き屋根構成体の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の木造建築は、図8に示すように、
その屋根Rの各屋根面R1,R2はそれぞれ同一平面で
形成されているのが通常である。したがって、小屋組の
野地板上に現場で葺設する屋根板A同士の接続も平面的
な接続構造であり、従来から種々のものが提案されてい
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、上記の如き
従来の屋根Rは、上記のように、その各屋根面R1,R
2が夫々同一平面で形成されていているため立体感がな
く、しかも平凡で変化に乏しく、且つデザイン的にも自
由度がないといった欠点がある。そこで本発明は、各屋
根面を複数個に分割して、各分割部分をプレキャスト屋
根構成体の接続によって屋根面を形成するとゝもに、屋
根構成体間の所望位置に段差を形成することにより屋根
面に立体感を付与しようとするものであるが、このよう
な段差のある屋根体相互の接続には従来の接続構造をそ
のまゝ採用することは不可能である。また屋根板を現場
において葺く従来工法のものでは、雨期や入梅時には作
業が困難で施工期間が長くなるとゝもに、足場の悪い環
境下の作業であるため、特に屋根葺き作業が難しく管理
が行き届かないこと、更に熟練した多くの人手を要する
という欠点があった。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は上記のような
従来の欠点を解決するために成されたもので、屋根の所
望位置に段差を付けて構築した屋根構成体、更に詳しく
は、予め工場生産したプレキャスト屋根構成体の段差部
を接続する構造を提供することを目的としたものであり
、その要旨は、所望形状の基板上に屋根板を葺設してな
るプレキャスト屋根構成体の前端部下方に、これと接続
する前記屋根構成体の後端部を配設して上下に段差を設
けて設置するとゝもに、前記上位屋根構成体の前端部近
傍下面に所望間隔を設けて平行に垂下した複数本の下方
突条の間に前記下位屋根構成体の後端部近傍上面に突設
した上方突条を配設し、更に該上方突条と前記下方突条
との間に間隙を設けて連結することを特徴とする段差付
き屋根構成体の接続構造と、所望形状の基板上に屋根板
を葺設してなるプレキャスト屋根構成体の側端部下方に
、これと接続する前記屋根構成体の側端部を配設すると
ゝもに、両屋根構成体の側端部に設けた接合部材を互い
に重ね合わせて上下に段差を設けて設置し、前記両接合
部材を上方から接続カバーで被覆したことを特徴とする
段差付き屋根構成体の接続構造とにある。
【0005】
【実施例】以下、本発明を図1乃至図7に示す実施例に
より詳細に説明する。なお、図1は本発明により構築し
た屋根の斜視図で、図2は同屋根の正面図、図3は同屋
根の一部を除去した平面図、図4は屋根構成体の一部を
切欠いた斜視図、図5は図1のA−A線断面図、図6は
図5の部分拡大断面図、図7は図1のB−B線一部省略
断面図を示す。
【0006】図において、1は小屋組で、そのトラス2
は大むね3側では棟方向にほゞ等間隔で且つ平行に、ま
たすみむね4側では軒5から拝み6方向に向けて夫々立
設しており、前記大むね3側のトラス2のうち中央に立
設した一対のトラス2−1はその高さが一番高く、その
左右に立設した一対のトラス2−2及びすみむね4側の
トラス2−3の高さは前記トラス2−1よりも一段低く
形成されている。
【0007】そして更に、前記各トラス2の上面には、
大むね3及び拝み6から軒5方向に向けて、ほゞ中央に
段差7を設けて棟側が高い高頂面部8と、軒側が低い低
頂面部9とが形成されているとゝもに、該各頂面部8,
9の左右対向する位置には係止部材10が突設した状態
で固定されている。
【0008】11はプレキャスト屋根構成体で、ほゞ同
一大で且つ同一構造をした矩形状の屋根構成体11−1
,11−2と、相似形の台形状及び三角形状の屋根構成
体11−3,11−4等から構成されており、該屋根構
成体11は全て工場生産によるプレキャスト体である。 すなわち、各屋根構成体11は、図4に示すように、ム
ク材や集成材或いは合板等で形成された任意形状の基板
12と、該基板12の上面にルーフィング13を介して
葺設された屋根板14から構成されたプレキャスト体で
あり、前記基板12の下面にはこれの補強材となり、且
つ前記係止部材10と係合するための下方突条15が複
数本所望間隔をおいて互いに平行に垂下している。
【0009】16は前記基板12の両側端面に装着した
接合部材で、該接合部材16の部分で各プレキャスト屋
根構成体11を左右方向に連結するためのものであり、
又後端部近傍上面に突設した上方突条17の部分で、各
プレキャスト屋根構成体11を上下方向に連結するため
のものである。なお図面中18はステ付き唐草、19は
ハフ包み、20はケラバ包みであり、21は接続カバー
である。
【0010】而して、工場において生産されたこれら複
数個のプレキャスト屋根構成体11を建築現場に運び、
これらを小屋組1の屋根形成部に組み立てて屋根を構築
するのであるが、先ず各プレキャスト屋根構成体11を
各トラス2上の設定した各頂面8,9の上面に載せる。 そして、屋根構成体11の下面に装着した下方突条15
をトラス2の係止部材10に係合せしめて位置決めを行
い、該係止部材10と前記下方突条15に夫々形成した
連通孔内にボルト22を入れ、これをナットで締付けて
固定する。
【0011】この場合において、一対のトラス2−1の
高頂面部8と低頂面部9とに夫々固定された軒方向の屋
根構成体11−1と11−2同士は、棟側の屋根構成体
11−1の先端部近傍と軒側の屋根構成体11−2の後
端部近傍とは上下の位置関係を保持しながら重なった状
態で配設される。そして、上位の屋根構成体11−1の
下端部近傍に垂下している一対の下方突条15のうち、
深部側の突条15−1の前面が下位の屋根構成体11−
2の後端部近傍上面に突設した上方突条17の後面と面
接して位置決めがなされ、又該上方突条17の前面と前
端側の下方突条15−2の後面との間に間隙Sが形成さ
れると共に、屋根構成体11−1の前端面に装着されて
いるステ付き唐草18の下部にハフ包み19を現場で取
付ける。
【0012】また、前記大むね3方向では、中央に立設
した一対のトラス2−1上に装着された屋根構成体11
−1及び11−2はその高さが一番高い位置に設置され
、その左右に立設した一対のトラス2−2上に装着され
た屋根構成体はそれぞれこれよりも一段低い位置に設置
される。この場合において、高位側の屋根構成体11の
両側端面に装着した接合部材16の下面がこれと接続す
る低位側の屋根構成体11の接合部材16の上面と面接
する構成となり、該接合部分に上方からコーキング材な
どを介して接続カバー21を被せて接続を完了する。
【0013】上記構成により、屋根構成体11の軒方向
の段差ある接続部分は、一対の下方突条15−1,15
−2及び上方突条部17とにより雨水の浸入が阻止され
るとゝもに、下方突条15−1と上方突条17とによっ
て形成される間隙Sにより、毛細管現象による雨水の深
部への浸入が確実に阻止される。また屋根構成体11の
棟方向の段差ある接続部分は、接続部材16の上下端面
同士が面接しているとゝもに、上下二段に重なった両接
続部材16は上方から被せて装着した接続カバー21で
完全に覆われるため、防水性が確保される。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る段差付き屋根構成体の接続
構造は、上記のように、所望形状の基板上に屋根板を葺
設してなるプレキャスト屋根構成体の前端部下方に、こ
れと接続する前記屋根構成体の後端部を配設して上下に
段差を設けて設置すると共に、前記上位屋根構成体の前
端部近傍下面に所望間隔を設けて平行に垂下した複数本
の下方突条の間に前記下位屋根構成体の後端部近傍上面
に突設した上方突条を配設し、更に該上方突条と前記下
方突条との間に間隙を設けて連結する構成からなり、又
所望形状の基板上に屋根板を葺設してなるプレキャスト
屋根構成体の側端部下方に、これと接続する前記屋根構
成体の側端部を配設するとゝもに、両屋根構成体の側端
部に設けた接合部材を互いに重ね合わせて上下に段差を
設けて設置し、前記両接合部材を上方から接続カバーで
被覆した構成であるから、段差付き屋根構成体同士の接
続部の防水性が確実に確保される。また屋根構造体は、
予め工場生産したプレキャスト体であるため、その生産
性および品質の向上を図ることができるといった諸効果
がある。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により構築した屋根の斜視図である。
【図2】同屋根の正面図である。
【図3】同屋根の一部を除去した平面図である。
【図4】屋根構成体の斜視図である。
【図5】図1のA−A線断面図である。
【図6】図5の部分拡大断面図である。
【図7】図1のB−B線断面図である。
【図8】従来の屋根の斜視図である。
【符号の説明】
1  小屋組 2  トラス 3  大むね 4  すみむね 5  軒 6  拝み 7  段差 8  高頂面部 9  低頂面部 10  係止部材 11  プレキャスト屋根構成材 12  基板 14  屋根板 15  下方突条 16  接合部材 17  上方突条 18  ステ付き唐草 19  ハフ包み 20  ケラバ包み 21  接続カバー 22  ボルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  所望形状の基板上に屋根板を葺設して
    なるプレキャスト屋根構成体の前端部下方に、これと接
    続する前記屋根構成体の後端部を配設して上下に段差を
    設けて設置するとゝもに、前記上位屋根構成体の前端部
    近傍下面に所望間隔を設けて平行に垂下した複数本の下
    方突条の間に前記下位屋根構成体の後端部近傍上面に突
    設した上方突条を配設し、更に該上方突条と前記下方突
    条との間に間隙を設けて連結することを特徴とする段差
    付き屋根構成体の接続構造。
  2. 【請求項2】  所望形状の基板上に屋根板を葺設して
    なるプレキャスト屋根構成体の側端部下方に、これと接
    続する前記屋根構成体の側端部を配設するとゝもに、両
    屋根構成体の側端部に設けた接合部材を互いに重ね合わ
    せて上下に段差を設けて設置し、前記両接合部材を上方
    から接続カバーで被覆したことを特徴とする段差付き屋
    根構成体の接続構造。
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