JPH04326264A - ビデオ系カメラの出力システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は再生画面出力時に、実際
の被写体に対する出力画像の倍率を表示することができ
、さらには再生画像を希望する倍率に調整することがで
きる電子スチルカメラやビデオカメラ（以下、これらを
総称して「ビデオ系カメラ」という）の出力システムに
関する。

【０００２】

【従来の技術】銀塩カメラでは再生画はペーパープリン
トで得るのが最も一般的である。このペーパープリント
に印画された被写体の大きさを表すため種々の方法が用
いられてきた。例えば、商品のプレゼンテーションに写
真を使用する場合には、実物の大きさを知らせるため写
真の一部にスケールを入れることが行われていた。具体
的には物差しあるいは一般的に良く知られているたばこ
の箱のようなものが一緒に撮影されていた。商品の大き
さを知らせたい場合にはこのような方法があるが、商品
の大きさを一番効果的に示すことができるのは何といっ
ても実物大の写真である。そのため銀塩写真ではこの実
物大写真を利用するプレゼンテーションが行われている
。また、実物大でなくても実物大に対し１／２とか１／
５というような実物大を表すのに都合のよい割合の写真
も利用されていた。写真を実測することにより容易に実
物の大きさを知ることができるからである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、この銀塩写
真を利用して実物大の表示をする場合には以下のような
種々の問題点があった。 （１）　プリントサイズの問題。現在、一般的な写真の
プリントサイズはサービスサイズと呼ばれる８センチ×
１２センチ程度のサイズである。このプリントサイズを
使用すると実物大で表示できるものは限られている。勿
論このサイズ以外のプリントサイズを指定することもで
きるが、一般的には高価で、プリント時間もかかるため
実用的でない。 （２）　プリント時の倍率設定の問題。プリントサイズ
は同じサービスサイズと呼ばれるものでも大きさは使用
するプリンタにより異なっている。また、多くの場合プ
リントは原版の一部をトリミングして拡大するようにな
っており、そのトリミングを行う範囲もプリンタによっ
てそれぞれ異なっているので、プリント時の倍率の設定
が困難である。 （３）　撮影時の問題。一般的なカメラは撮影時にどの
ような撮影倍率（ここで云う撮影倍率とは被写体に対す
る結像上の像の大きさを意味している。）で撮影されて
いるかといことは表示されない。一部の一眼レフ用のマ
クロレンズに撮影倍率が表示されているのみである。

【０００４】本発明の目的は上記諸問題を解決するもの
で、再生画面が被写体に対しどれだけの倍率で映しださ
れているかを表示するとともに再生時に倍率を入力する
ことにより再生画面を希望する倍率の画面に調整できる
ビデオ系カメラの出力システムを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明によるビデオ系カメラの出力システムはレンズ
系を通して撮像素子に結像される被写体像を映像信号に
変換する撮像系手段，前記撮像素子に結像される被写体
像のズーム情報および距離情報を得るレンズ駆動系手段
ならびに前記レンズ駆動系手段で得た情報を記録媒体に
被写体の映像信号とともに記録させる制御手段を備える
ビデオ系カメラと、前記記録媒体から被写体の映像とと
もに前記レンズ駆動系手段で得た情報を読出し、これら
情報と当該出力装置の再生画面サイズ情報とにより再生
画面の被写体に対する倍率を算出し再生画面上に算出し
た倍率を表示する出力装置とから構成してある。また、
前記出力装置に倍率を入力する手段を備え、前記倍率が
入力された場合、前記再生画面サイズを変動させ、前記
入力倍率の再生画面に設定するように構成してある。

【０００６】

【作用】前記構成によれば、実際の被写体に対し出力さ
れた画像の比率を容易に知ることができる。また、再生
時に画像を希望する倍率で表示することができるので、
例えば実物大に表示するなどして実物の大きさを具体的
に確認することができる。

【０００７】

【実施例】以下、図面等を参照して本発明をさらに詳し
く説明する。図１および図２は本発明によるビデオ系カ
メラの出力システムの倍率算出方法を説明するためのも
ので、図１は撮像される被写体と撮像系との関係を示す
ものである。被写体位置における撮像範囲の横方向の長
さをＬ（Ｌ＝２ｌ）とすると、ｌは ｌ＝Ｄｔａｎ　θ…■ で表すことができる。ここで、Ｄは被写体までの距離，
θはズーム倍率を示す角度，ｌは前記の１／２の寸法で
ある。

【０００８】図２は出力装置の一つであるテレビ画面を
示す図である。対角線の長さをＭ（テレビまたはプロジ
ェクタの画面の大きさの表示方法），横寸法をＮとする
と、アスペクト比が４：３であるので、ＮはＮ＝０．８
Ｍ…■ で表すことができる。被写体に対する出力装置の再生画
面の倍率をαとすると、αは上記■および■式より次式
より求めることができる。 α＝Ｎ／Ｌ…■ 出力装置がアスペクト比４：３のテレビの場合はこのよ
うにして倍率を求めることができる。なお、アスペクト
比が１６：９のテレビの場合は■式の定数（０．８）を
変えることとなる。出力装置がハードコピーであるプリ
ンタ等の場合は紙のサイズがＡ４，Ｂ５等でありＮに相
当する横寸法は規定されているのでその数字をそのまま
用いることになる。

【０００９】図３は本発明による出力システムのビデオ
系カメラの実施例を示す回路図である。撮像系手段１は
焦点系レンズ１ａ，変倍系レンズ１ｂおよびＣＣＤ撮像
素子１ｃを含んで構成されている。レンズ駆動系手段は
１１は焦点調節用レンズ１ａを駆動する駆動部およびこ
れを制御する制御部を備えた焦点系レンズ駆動手段７，
変倍レンズ１ｂを駆動する駆動部およびこれを制御する
制御部を備えた変倍系レンズ駆動手段８，ＡＦセンサ６
ならびにＣＰＵ５の一部を含んで構成されている。

【００１０】ＣＰＵ５が撮像系手段１に含まれるＣＣＤ
ドライバを起動しＣＣＤ撮像素子１ｃを駆動すると、被
写体は撮像系手段１を通して信号処理系回路２に取り込
まれメモリコントローラ９およびドライバ１０を介して
電子ビューファインダ４に映し出される。信号処理系回
路２はプリアンプ２ａ，Ａ／Ｄ変換器２ｂおよび信号処
理回路２ｃより構成されている。ＣＣＤ撮像素子１ｃか
ら出力される信号はプリアンプ２ａで増幅され、Ａ／Ｄ
変換器２ｂによりＡ／Ｄ変換された後、信号処理回路２
ｃで所定の映像信号に処理される。メモリコントローラ
９はＣＰＵ５からの指示に基づいてドライバ１０を駆動
して電子ビューファインダ４に映像信号を表示させ、レ
リーズ信号により記録媒体３に記録する。記録媒体３は
この実施例が電子スチルカメラである場合はレリーズ操
作により取り入れられたショットのディジタル映像信号
を記録する。また、ビデオカメラの場合は録画操作によ
って撮像系から取り入れられる画像を連続して記録する
。

【００１１】ＡＦセンサ６は被写体に対し投射し反射さ
れてくる赤外線を受信する受光素子である。ＣＰＵ５は
このＡＦセンサ６から信号を受信することにより被写体
までの距離情報を得、この信号に基づき焦点系レンズ駆
動手段７を駆動して焦点系レンズ１ａが合焦位置になる
ように制御する。焦点系レンズ１ａが合焦位置にもたら
されたか否かの信号は焦点系レンズ駆動手段７よりＣＰ
Ｕ５に送られる。また、図示しないズームボタンにより
ズーム操作が行われると、ＣＰＵ５は変倍系レンズ駆動
手段１ｂを駆動して被写体像をズーム操作にしたがった
大きさにする。このときの変倍レンズ位置情報すなわち
ズーム情報もＣＰＵ５に送出される。この他に図示しな
い絞りがその駆動系により制御されて被写体が適性な露
出になるように制御される。

【００１２】撮影者が撮影を行うと、メモリコントロー
ラ９を介してそのときの被写体までの距離情報およびズ
ーム情報が電子ビューファインダ４に表示されている被
写体像とともに記録媒体３に記録される。図４は記録媒
体に記録される１駒の画像情報の一例を示す図である。 被写体の画像情報と距離情報およびズーム情報その他の
情報を含む付加情報とから構成されている。

【００１３】図５は本発明にかかる出力装置の実施例を
示す回路図である。メモリコントローラ２２は記録媒体
３より画像情報と付加情報を読出し、信号処理回路１３
に送出する。信号処理回路１３は送られてきた画像情報
および付加情報を所定の処理を施した後、画像情報をＤ
／Ａ変換器１４によりＤ／Ａ変換する。Ｄ／Ａ変換され
た画像情報はエンコーダ１５によりＮＴＳＣ信号に変換
されてモニタ１６上に再生される。信号処理回路１３は
ＣＰＵ２０よりプリンタ１８に出力するように指示があ
る場合、ドライバ１７を介してプリンタ１８にも出力す
る。ＫＢ等の入力手段１２は再生に必要なキーの他、プ
リント出力指示，被写体に対しモニタ１６の画面の倍率
を指定するための倍率情報を入力するためのキー等が設
けられている。

【００１４】ＣＰＵ２０にはモニタ１６より画面サイズ
情報が、さらにプリンタ１８よりセットされているコピ
ー紙のサイズ情報がデータライン２３を通じて送られて
きている。モニタ１６から送られてくる画面サイズ情報
はインチを示す数値（例えば２９インチ等）が、プリン
タ１８からは規格を示す記号が（例えばＡ４等）が入力
される。なお、モニタ１６およびプリンタ１８の画面サ
イズ情報はデータライン２３によらず入力手段１２から
入力することもできる。ＣＰＵ２０は被写体の映像をモ
ニタ１６に再生する際に、信号処理回路１３より付加情
報が得られると、付加情報に含まれる距離情報およびズ
ーム情報、さらにモニタの画面サイズ情報に基づき■，
■および■式より倍率αを算出する。そして、図示しな
いキャラクタジェネレータにより算出した倍率αに対す
る文字パターン情報を信号処理回路１３に送出する。信
号処理回路１３では被写体の映像に倍率の文字パターン
情報が挿入される。この被写体の映像に倍率の文字パタ
ーン情報が挿入された情報はＤ／Ａ変換器１４，エンコ
ーダ１５を介してモニタ１６に送られ、被写体の再生画
像にそのときのモニタ画面の大きさを示す倍率が表示さ
れる。

【００１５】入力手段１２によりプリント出力が指示さ
れた場合にはＣＰＵ２０は付加情報とプリンタ１８から
の紙サイズ情報より上記と同様な演算をして倍率αを求
める。そして信号処理回路１３において倍率αを挿入す
る処理をした後、ドライバ１７を駆動してプリンタ１８
にセットされている紙に被写体の画像を印刷するととも
にその倍率も紙の隅に印刷する。図６（ａ）　に上記モ
ニタの再生画面の一例を示す。再生画面は撮像された画
像が画面一杯になるように表示され、その再生画像の右
下にその画像の倍率が表示される。

【００１６】ここで、今再生されている画像倍率より異
なる倍率の画面を希望する場合には希望する倍率を入力
手段１２により入力すれば、その倍率に再生画面が調整
される。例えば、等倍の情報が入力された場合にはＣＰ
Ｕ２０は信号処理回路１３を制御して電子的ズーミング
を行い画面が等倍になるように拡大して倍率を表示する
。図６（ｂ）　はこのときの再生画面の一例である。画
像を拡大していることを示すために警告表示２１が画面
の各辺にスーパーインポーズされている。かかる場合、
表示画面上からはみ出してしまう撮像画像の領域がある
ので、入力手段１２によりスクロール表示命令を入力す
れば表示画面をスクロールでき撮像画像全体を表示する
ことができる。今再生されている画像より小さい０．５
倍の情報が入力された場合も、ＣＰＵ２０は信号処理回
路１３を制御して電子的ズーミングを行い０．５倍にな
るように画面を縮小して倍率を表示する。図６（Ｃ）　
は０．５倍に縮小したときの再生画面の例である。撮影
画像には含まれていない周辺部がワイプされた画像とな
り、周辺部に倍率が表示される。周辺部は種々の色を選
択することができる。

【００１７】以上の図６（ａ）　（ｂ）　および（Ｃ）
　に示す画像例はモニタに出力する場合の例であるが、
プリンタによってハードコピーする場合も同様な画像を
得ることができる。プリント出力する場合は銀塩写真と
異なり用紙のサイズについて自由度が大きいので、等倍
の画像等は得やすく実用的である。以上、ディジタル記
録方式の電子スチルカメラまたはビデオカメラを使用し
た例について説明したが、アナログ記録方式の場合も同
様に適用できる。

【００１８】

【発明の効果】以上、説明したように本発明によるビデ
オ系カメラの出力システムは撮影する被写体の映像とと
もにその被写体に対する距離情報およびズーム情報等を
含む付加情報も記録媒体に記録し、再生時には被写体の
映像とともに付加情報も読出し、この付加情報と出力サ
イズ情報により倍率を算出して再生画面に被写体の倍率
を表示するように構成されているので、再生された画面
の実際の被写体に対する倍率を容易に認識できる。また
、出力装置に希望する倍率を入力指示した場合には、電
子ズーミング処理等を施して再生画面を指示通りの画面
に拡大または縮小し、所定の倍率になるように再生画面
を調整できるので、画像を見る側は容易に被写体の大き
さを確認することができ、商品のプレゼンテーション等
に利用した場合には著しい効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】撮影される被写体と撮像系との関係を示す図で
ある。

【図２】出力装置に接続されたテレビモニタの画面サイ
ズを示す図である。

【図３】本発明による出力システムのビデオ系カメラの
実施例を示す回路ブロック図である。

【図４】１画像の情報の構成例を示す図である。

【図５】本発明による出力システムの出力装置の実施例
を示す回路ブロック図である。

【図６】再生画面の表示例を説明するための図である。

【符号の説明】

１　　撮像系手段 ２　　信号処理系回路 ３　　記録媒体 ４　　電子ビューファインダ ５　　ＣＰＵ５ ６　　ＡＦセンサ ７　　焦点系レンズ駆動手段 ８　　変倍系レンズ駆動手段 ９　　メモリコントローラ １０　　ドライバ １１　　レンズ駆動系手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　レンズ系を通して撮像素子に結像され
   る被写体像を映像信号に変換する撮像系手段，前記撮像
   素子に結像される被写体像のズーム情報および距離情報
   を得るレンズ駆動系手段ならびに前記レンズ駆動系手段
   で得た情報を記録媒体に被写体の映像信号とともに記録
   させる制御手段を備えるビデオ系カメラと、前記記録媒
   体から被写体の映像とともに前記レンズ駆動系手段で得
   た情報を読出し、これら情報と当該出力装置の再生画面
   サイズ情報とにより再生画面の被写体に対する倍率を算
   出し再生画面上に算出した倍率を表示する出力装置とか
   ら構成したことを特徴とするビデオ系カメラの出力シス
   テム。
2. 【請求項２】　　前記出力装置に倍率を入力する手段を
   備え、前記倍率が入力された場合、前記再生画面サイズ
   を変動させ、前記入力倍率の再生画面に設定することを
   特徴とする請求項１記載のビデオ系カメラの出力システ
   ム。