JPH04325926A - 光学式情報記録再生装置のａｇｃ応答速度制御回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光学式情報記録再生装
置のＡＧＣ応答速度制御回路に関し、特に、光ディスク
からの再生信号を所定の振幅に増幅するＡＧＣの応答速
度を最適に設定する光学式情報記録再生装置のＡＧＣ応
答速度制御回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、光学式情報記録媒体に光ビームを
照射して、情報を記録、再生あるいは消去する光学式情
報記録再生装置が種々開発されている。このような光学
式情報記録媒体は、例えば、光ディスクにより構成され
ている。

【０００３】従来、光学式情報記録再生装置は、光ディ
スクからの情報の再生を行う際に、光ディスクからの戻
り光を検出し光電変換するが、この光電変換された変換
信号が不安定なため、安定した所定の振幅に増幅するた
めにオートゲインコントロール（以下、ＡＧＣと略記す
る）アンプを用いたＡＧＣアンプ制御回路を備えている
。

【０００４】また、光学式情報記録再生装置において、
光学式情報記録媒体への情報記録方式として、いわゆる
、マーク間記録がある。このマーク間記録は、記録単位
であるマークの中心と近接する他のマークの中心との距
離を情報として記録する方式である。光学式情報記録媒
体に情報を記録する際、周囲温度の変化及び情報書き込
み用の光源のバラツキ等により、形成されるマークの大
きさにバラツキが生じるが、マークの中心位置は変化し
ないので、マーク間記録により記録された情報は安定し
て再生できる。

【０００５】以下、従来例を図面を参照して説明する。 図４及び図５は従来例に係わり、図４はＡＧＣアンプ制
御回路の構成を示すブロック図、図５はＡＧＣアンプ制
御回路の動作を説明する説明図である。

【０００６】図４に示すように、従来例のＡＧＣアンプ
制御回路は、図示しない光ディスクから光学的に読みだ
された再生信号を入力端子５１よりＡＧＣアンプ５２に
入力し、このＡＧＣアンプ５２の出力を振幅検出回路５
３に入力している。この振幅検出回路の出力はＡＧＣゲ
イン制御回路５４に入力され、このＡＧＣゲイン制御回
路５４の出力はＡＧＣアンプ５２に帰還されている。こ
のように閉ループの制御系を構築することにより、ＡＧ
Ｃゲイン制御回路５４の出力に基づいてＡＧＣアンプ５
２のゲインコントロールをし、再生信号を所定の振幅に
増幅して出力端子５５に出力している。

【０００７】このときのＡＧＣアンプ５２の応答速度は
、応答速度決定用の時定数回路５６により決定され、こ
の時定数回路５６の時定数は抵抗ｒ及びコンデンサｃよ
り決定されていて、通常は応答速度を高めるため小さな
値に設定されている。

【０００８】すなわち、例えば、光ディスクが書き換え
可能な書換型光ディスクあるいは追記型の光ディスクの
場合、情報が記録される以前は光ディスク上に記録され
ている情報は、ＩＤ領域のみに存在しデータ領域には情
報は存在しない。従って、データ領域を再生する際はＡ
ＧＣアンプ５２のゲインが最大となっている。このため
、データ領域に続くＩＤ領域を再生しようとするとき、
ＡＧＣアンプ５２の応答速度が遅いとＡＧＣアンプ５２
のゲインを適正に設定できずにゲインが大きい状態でＩ
Ｄ領域の情報を再生することとなり、再生信号のピーク
がシフトしてしまい、例えば、マーク間記録においては
、読み誤りを起こす。そこで、時定数回路５６の時定数
は応答速度を高めるため小さな値に設定されていて、Ａ
ＧＣアンプ５２のゲインを迅速に適正ゲインに調整でき
るようにしている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ディ
スクが読みだし専用（以下、ＲＯＭと略記する）型の光
ディスクの場合、データ領域に情報が記録されている。 図５に示すように、例えば、データ領域及びＩＤ領域に
連続して情報が記録されている場合の入力信号波形は図
５（Ａ）のようになっていて、ＡＧＣアンプ５２の応答
速度を早くしていると、再生信号は入力信号に小さなド
ロップアウトに対して過剰に応答してしまい波形は図５
（Ｂ）のようになり、本来得たい図５（Ｃ）に示すよう
な再生信号波形を得ることができないばかりか、例えば
、マーク間記録においては、読み誤りを起こすという問
題がある。

【００１０】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、再生しようとする光ディスクの種類に応じてＡ
ＧＣのゲインの応答速度を変化させ、ＡＧＣを適正に行
い、読み誤りを起こすことのない光学式情報記録再生装
置のＡＧＣ応答速度制御回路を提供することを目的とし
ている。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の光学式情報記録
再生装置のＡＧＣ応答速度制御回路は、光学式情報記録
媒体の種類を識別する識別手段と、光学式情報記録媒体
に記録されている情報の再生信号を増幅する増幅手段と
、この増幅手段により増幅された信号の振幅を検出する
検出手段と、この検出手段からの信号により前記増幅手
段のゲインを制御する制御手段と、前記増幅手段の応答
速度を変化させる複数の応答速度変化手段と、前記識別
手段により前記応答速度手段を切り換える切り換え手段
とを備えている。

【００１２】

【作　　用】前記識別手段により光学式情報記録媒体の
種類を識別し、光学式情報記録媒体の種類に応じて前記
応答速度手段を切り換え、前記増幅手段の応答速度を変
化させる。

【００１３】

【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて述べる。

【００１４】図１ないし図３は本発明の一実施例に係わ
り、図１はＡＧＣ応答速度制御回路の構成を示すブロッ
ク図、図２は再生信号処理回路の構成を示すブロック図
、図３は再生信号処理回路の動作を説明するタイミング
図である。

【００１５】本実施例の光学式情報記録再生装置のＡＧ
Ｃ応答速度制御回路は、図１に示すように、図示しない
光学式情報記録媒体、例えば、光ディスクからの再生信
号を入力する入力端子１と、この入力端子１より入力し
た再生信号を増幅するＡＧＣアンプ２と、このＡＧＣア
ンプ２で増幅された増幅信号の振幅を検出する振幅検出
回路３と、この振幅検出回路３の検出信号により前記Ａ
ＧＣアンプ２のゲインをコントロールし該ＡＧＣアンプ
２に帰還される信号を発生するＡＧＣゲイン制御回路４
と、前記ＡＧＣアンプ２で増幅された増幅信号を信号処
理する再生信号処理回路５とを備えている。

【００１６】また、前記ＡＧＣアンプ２の応答速度を決
定する、例えば、第１時定数回路６ａ及び第２時定数回
路６ｂがアナログマルチプレクサ８を介して振幅検出回
路３の検出信号に接続され、前記再生信号処理回路５に
より光ディスクの種類を識別し前記アナログマルチプレ
クサ８の切り換えを制御するコントローラ７により、光
ディスクの種類に応じて前記第１時定数回路６ａ、第２
時定数回路６ｂを切り換えられるようになっている。

【００１７】尚、前記第１時定数回路６ａの時定数は抵
抗Ｒ及びコンデンサＣによりＡＧＣアンプ２の応答速度
を早くするように設定され、前記第２時定数回路６ｂの
時定数は抵抗ｒ及びコンデンサｃによりＡＧＣアンプ２
の応答速度を遅くするように設定されている。

【００１８】前記再生信号処理回路５は、図２に示すよ
うに、前記ＡＧＣアンプ２で増幅された増幅信号を入力
し該増幅信号を微分する微分回路９と、この微分回路９
で微分された信号を入力し基準値Ｖｈと比較する比較器
１０と、微分された信号を入力し、例えば、零である基
準値Ｖｚと比較する比較器１１と、この２つの比較器１
０、１１の出力を入力し光ディスクに記録された情報に
応じて２値化信号を発生する２値化信号発生用論理回路
１２とから構成されている。尚、ここで、ＶｈとＶｚは
Ｖｈ＞Ｖｚとなっている。

【００１９】この再生信号処理回路５の動作は、図３に
示すように、再生信号（ａ）が微分回路に入力されて微
分された信号（ｂ）となり、この微分された信号（ｂ）
は、比較器１０でＶｈと比較されゲート信号（ｃ）とし
て、また、比較器１１でＶｚと比較されゼロクロス信号
（ｅ）として、それぞれ２値化信号発生用論理回路１２
に入力される。ここで、ゲート信号（ｃ）の立ち上がり
エッジは光ディスクに記録された記録単位としてのマー
ク情報の有無を示し、ゼロクロス信号（ｅ）の立ち上が
りエッジはこのマークの中心値を示している。

【００２０】２値化信号発生用論理回路１２は内部で、
ゲート信号（ｃ）の立ち上がりエッジでハイレベルをラ
ッチするラッチ信号（ｄ）を発生し、次にゼロクロス信
号（ｅ）立ち上がりエッジでこのラッチ信号（ｄ）の状
態を所定のパルス幅で出力する２値化信号（ｆ）を生成
するようになっている。尚、ラッチ信号（ｄ）は２値化
信号（ｆ）の立ち下がりエッジでリセットされるように
なっている。

【００２１】このように構成された光学式情報記録再生
装置のＡＧＣ応答速度制御回路は、光ディスクに記録さ
れている光ディスク識別情報を入力端子１より入力し、
再生信号処理回路により２値化信号に変換され、この２
値化信号によりコントローラ７は光ディスクの種類を識
別しマルチプレクサ８の切り換え制御を行う。

【００２２】このコントローラ７の切り換え制御は、光
ディスクが書き換え可能なディスクあるいは追記型のデ
ィスクの場合、マルチプレクサ８を第１時定数回路６ａ
側にし、光ディスクがＲＯＭ型ディスクの場合、マルチ
プレクサ８を第２時定数回路６ｂ側にする。

【００２３】従って、本一実施例の光学式情報記録再生
装置のＡＧＣ応答速度制御回路は、光ディスクの種類を
識別しＡＧＣアンプ２の応答速度を切り換えるので、光
ディスクがＲＯＭ型ディスクの場合でもＡＧＣアンプ２
が過剰応答することはない。

【００２４】このように、光ディスクの種類に応じてＡ
ＧＣアンプ２の応答速度を選択できるので、ＡＧＣアン
プ２のゲインコントロールが最適に行うことができ、情
報の読み誤りを防止することができる。

【００２５】尚、光ディスクの種類を識別方法として、
光ディスクに記録されている光ディスク識別情報を再生
することにより識別するとしたが、これに限らず、例え
ば、光ディスクケースに光ディスク識別手段として「つ
め」を設け、この「つめ」を、例えば、マイクロスイッ
チにより読み込み、この読み込み信号により光ディスク
の種類を識別する方法でも良い。

【００２６】また、光学式情報記録媒体を光ディスクと
したが、これに限らず、光磁気ディスクでも良い。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、本
発明の光学式情報記録再生装置のＡＧＣ応答速度制御回
路は、識別手段により光学式情報記録媒体の種類を識別
し、光学式情報記録媒体の種類に応じて応答速度手段を
切り換えるので、再生しようとする光学式情報記録媒体
の種類に応じて、ＡＧＣのゲインの応答速度を変化させ
ることができ、ＡＧＣを適正に行い、読み誤りを防止で
きるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例に係るＡＧＣ応答速度制御回路の構成
を示すブロック図である。

【図２】一実施例に係る再生信号処理回路の構成を示す
ブロック図である。

【図３】一実施例に係る再生信号処理回路の動作を説明
するタイミング図である。

【図４】従来例に係るＡＧＣアンプ制御回路の構成を示
すブロック図である。

【図５】従来例に係るＡＧＣアンプ制御回路の動作を説
明する説明図である。

【符号の説明】

２…ＡＧＣアンプ ３…振幅検出回路 ４…ＡＧＣゲイン制御回路 ５…再生信号処理回路 ６ａ…第１時定数回路 ６ｂ…第２時定数回路 ７…コントローラ ８…アナログマルチプレクサ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　光学式情報記録媒体の種類を識別する
   識別手段と、光学式情報記録媒体に記録されている情報
   の再生信号を増幅する増幅手段と、この増幅手段により
   増幅された信号の振幅を検出する検出手段と、この検出
   手段からの信号により前記増幅手段のゲインを制御する
   制御手段と、前記増幅手段の応答速度を変化させる複数
   の応答速度変化手段と、前記識別手段により前記応答速
   度手段を切り換える切り換え手段とを備えたことを特徴
   とする光学式情報記録再生装置のＡＧＣ応答速度制御回
   路。
2. 【請求項２】　　前記応答速度変化手段は、ＲＯＭ型の
   光学式情報記録媒体の情報を再生する場合に、前記増幅
   手段の応答速度を小さくする第１の応答速度変化手段と
   、追記型あるいは書換型の光学式情報記録媒体の情報を
   再生する場合に、前記増幅手段の応答速度を大きくする
   第２の応答速度変化手段とを備えたことを特徴とした請
   求項１の光学式情報記録再生装置のＡＧＣ応答速度制御
   回路。