JPH04325883A - 平面型アクチュエータ - Google Patents
平面型アクチュエータInfo
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- JPH04325883A JPH04325883A JP9395791A JP9395791A JPH04325883A JP H04325883 A JPH04325883 A JP H04325883A JP 9395791 A JP9395791 A JP 9395791A JP 9395791 A JP9395791 A JP 9395791A JP H04325883 A JPH04325883 A JP H04325883A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、FAX等の紙
送り機構や、光ディスクドライブ等の微小駆動機構とし
て用いられる平面型アクチュエータに関する。
送り機構や、光ディスクドライブ等の微小駆動機構とし
て用いられる平面型アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電力を利用したアクチュエータ
としては、多結晶Siからなるマイクロ静電モータや、
「POLYSILICON MICROSTRUCTU
RES TO CHARACTERIZE STATI
CFRICTION」というタイトルで、MEMS 1
990,11〜14,Feb.に開示されているように
、多結晶Siからなるくし歯型アクチュエータなるもの
がある。また、「フィルム静電アクチュエータ、100
μmピッチモデルの製作」というタイトルで、平成2年
電気学会全国大会、7−152 に開示されているよう
に、絶縁体内に帯状の電極の形成された固定子と、絶縁
体と高抵抗体の層をもつ移動子とからなる平面型静電ア
クチュエータなるものがある。さらには、超音波駆動機
構として、超音波モータをより一段と微小化するために
、誘電体層を介して対向する共通電極と各個別電極との
間に電圧を印加して静電力により振動部材に振動を発生
させ、これによりその振動部材の振動を楕円運動に変換
することにより駆動力を得る振動子型アクチュエータな
るものがある。
としては、多結晶Siからなるマイクロ静電モータや、
「POLYSILICON MICROSTRUCTU
RES TO CHARACTERIZE STATI
CFRICTION」というタイトルで、MEMS 1
990,11〜14,Feb.に開示されているように
、多結晶Siからなるくし歯型アクチュエータなるもの
がある。また、「フィルム静電アクチュエータ、100
μmピッチモデルの製作」というタイトルで、平成2年
電気学会全国大会、7−152 に開示されているよう
に、絶縁体内に帯状の電極の形成された固定子と、絶縁
体と高抵抗体の層をもつ移動子とからなる平面型静電ア
クチュエータなるものがある。さらには、超音波駆動機
構として、超音波モータをより一段と微小化するために
、誘電体層を介して対向する共通電極と各個別電極との
間に電圧を印加して静電力により振動部材に振動を発生
させ、これによりその振動部材の振動を楕円運動に変換
することにより駆動力を得る振動子型アクチュエータな
るものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多結晶Siを材料とし
たマイクロ静電モータ、或いは、くし歯型アクチュエー
タにおいては、それ自体は回転、若しくは、左右に振動
するものの、その得られた力を外部に取り出すことがで
きない。平面型静電アクチュエータにおいては、その平
面型の移動子は高抵抗体でなければならず、このため動
かし得るものに限界がある。
たマイクロ静電モータ、或いは、くし歯型アクチュエー
タにおいては、それ自体は回転、若しくは、左右に振動
するものの、その得られた力を外部に取り出すことがで
きない。平面型静電アクチュエータにおいては、その平
面型の移動子は高抵抗体でなければならず、このため動
かし得るものに限界がある。
【0004】また、超音波の共振を利用した振動子型ア
クチュエータにおいては、共通電極と各個別電極との間
に電圧を印加して得られた振動を楕円運動に変換して駆
動力を得ている。しかしこのような方法では、その変位
量を大きくし、或いは、駆動力を高めるために、液晶等
の誘電体を両電極間に充填する必要があり、その製造プ
ロセスが複雑化する。そこで、このような振動子型アク
チュエータにおける問題をなくすために、共通電極及び
個別電極をくし歯状構造とした。しかしながら、振動部
材の振動方向は基板に対して平行な平面方向であるため
、駆動部の幅が振動部材の厚みに限定されてしまうこと
になる。また、この場合、平面型アクチュエータとして
用いる場合、機器への取付けが複雑化する等の不具合も
ある。
クチュエータにおいては、共通電極と各個別電極との間
に電圧を印加して得られた振動を楕円運動に変換して駆
動力を得ている。しかしこのような方法では、その変位
量を大きくし、或いは、駆動力を高めるために、液晶等
の誘電体を両電極間に充填する必要があり、その製造プ
ロセスが複雑化する。そこで、このような振動子型アク
チュエータにおける問題をなくすために、共通電極及び
個別電極をくし歯状構造とした。しかしながら、振動部
材の振動方向は基板に対して平行な平面方向であるため
、駆動部の幅が振動部材の厚みに限定されてしまうこと
になる。また、この場合、平面型アクチュエータとして
用いる場合、機器への取付けが複雑化する等の不具合も
ある。
【0005】さらに、圧電材料を利用した平面型アクチ
ュエータとしては、定在波を利用した超音波モータが発
表されている。すなわち、図4の超音波振動素子(振動
部材)1に示すように、屈曲振動8次共振モード2、図
5の超音波振動素子(振動部材)3に示す縦振動1次共
振モード4を利用したものがある。これら2つのモード
2,4を利用することにより、それら両端部1a,1b
、3a,3bを加圧接触させ、そのローラと基板との間
に物体を挿入することにより、その物体を移動させるこ
とができる。しかしながら、これまでの圧電方式の超音
波モータでは、圧電材料の微細加工が困難であるため、
超小型化(数mm以下)、低コスト化には自ずと限界が
ある。
ュエータとしては、定在波を利用した超音波モータが発
表されている。すなわち、図4の超音波振動素子(振動
部材)1に示すように、屈曲振動8次共振モード2、図
5の超音波振動素子(振動部材)3に示す縦振動1次共
振モード4を利用したものがある。これら2つのモード
2,4を利用することにより、それら両端部1a,1b
、3a,3bを加圧接触させ、そのローラと基板との間
に物体を挿入することにより、その物体を移動させるこ
とができる。しかしながら、これまでの圧電方式の超音
波モータでは、圧電材料の微細加工が困難であるため、
超小型化(数mm以下)、低コスト化には自ずと限界が
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明では
、両端若しくはその一端が梁により支持された高抵抗性
基板の中央に振動部の形成された振動部材を設け、前記
振動部の下方に誘電体層を介して複数個の固定電極の形
成された固定部材を設け、前記固定電極と前記振動部と
の間に静電力を発生させることにより前記振動部に共振
モードの変位を起こさせる屈曲振動発生手段を設けた。
、両端若しくはその一端が梁により支持された高抵抗性
基板の中央に振動部の形成された振動部材を設け、前記
振動部の下方に誘電体層を介して複数個の固定電極の形
成された固定部材を設け、前記固定電極と前記振動部と
の間に静電力を発生させることにより前記振動部に共振
モードの変位を起こさせる屈曲振動発生手段を設けた。
【0007】請求項2記載の発明では、両端若しくはそ
の一端が梁により支持された高抵抗性基板の中央に振動
部が形成されこの振動部上に複数個の振動電極の形成さ
れた振動部材を設け、前記振動電極の下方に誘電体層を
介して固定電極の形成された固定部材を設け、前記固定
電極と前記振動電極との間に静電力を発生させることに
より前記振動部に共振モードの変位を起こさせる屈曲振
動発生手段を設けた。
の一端が梁により支持された高抵抗性基板の中央に振動
部が形成されこの振動部上に複数個の振動電極の形成さ
れた振動部材を設け、前記振動電極の下方に誘電体層を
介して固定電極の形成された固定部材を設け、前記固定
電極と前記振動電極との間に静電力を発生させることに
より前記振動部に共振モードの変位を起こさせる屈曲振
動発生手段を設けた。
【0008】
【作用】本発明においては、屈曲振動発生手段により振
動部材に共振モードの変位を起こさせる極微小な平面型
アクチュエータを比較的簡単なプロセスにて、しかも、
低コストで実現することが可能となる。
動部材に共振モードの変位を起こさせる極微小な平面型
アクチュエータを比較的簡単なプロセスにて、しかも、
低コストで実現することが可能となる。
【0009】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1〜図3
に基づいて説明する。図1は、平面型アクチュエータの
外観構成を示すものであり、図2はそのA−A断面の様
子を示すものである。平面型アクチュエータは、その上
部に高抵抗性基板からなる振動部材5が設けられ、その
下方には図示しない誘電体層を介して、固定部材6が設
けられている。前記振動部材5は、その両端が複数本の
梁7により支持されており、これら複数本の梁7に支持
された中央部には振動部8が形成されている。その振動
部8の下方に位置する前記固定部材6の表面には複数個
の固定電極9が形成されている。従って、振動部材5の
下方には、誘電体層−空気層−誘電体層を介して、固定
電極6が形成されていることになる。また、ここでは、
前記固定電極9と前記振動部5との間に静電力を発生さ
せることにより前記振動部5に共振モードの変位を起こ
させる図示しない屈曲振動発生手段が設けられている。
に基づいて説明する。図1は、平面型アクチュエータの
外観構成を示すものであり、図2はそのA−A断面の様
子を示すものである。平面型アクチュエータは、その上
部に高抵抗性基板からなる振動部材5が設けられ、その
下方には図示しない誘電体層を介して、固定部材6が設
けられている。前記振動部材5は、その両端が複数本の
梁7により支持されており、これら複数本の梁7に支持
された中央部には振動部8が形成されている。その振動
部8の下方に位置する前記固定部材6の表面には複数個
の固定電極9が形成されている。従って、振動部材5の
下方には、誘電体層−空気層−誘電体層を介して、固定
電極6が形成されていることになる。また、ここでは、
前記固定電極9と前記振動部5との間に静電力を発生さ
せることにより前記振動部5に共振モードの変位を起こ
させる図示しない屈曲振動発生手段が設けられている。
【0010】このような構成において、固定電極9は、
a1,b1、…、ai,bi、…の各一組の電極からな
っている。今、a1,a2,a3,…に+の電位を、b
1,b2,b3,…に−の電位をそれぞれ印加すると、
誘電体層を介して、高抵抗部材からなる振動部材5の振
動部8にはそれぞれ反対符号の電荷が誘起、すなわち、
a1,a2,a3,…の上部には−の電荷、b1,b2
,b3,…の上部には+の電荷がそれぞれ誘起される。 この場合、a1,a2,a3,…及びb1,b2,b3
,…にそれぞれ、−,+の電圧を印加すると、振動部8
に誘起された電荷は直ちには消滅しないため、その振動
部材5と下部の固定電極9との間には反発力が働く。従
って、平板の長手方向に高密度に固定電極ai,bi(
i=1から64)を形成し、i番目の固定電極9にas
inπ/8i(aは定数)の強度をもった正弦波電圧を
印加し、さらに、aとbとは+⇔−のスイッチングをす
ることにより、前述した図4の屈曲8次モードの振動を
得ることができる。 なお、この時の高抵抗部材の抵抗としては、表面抵抗が
1013Ω/□程度が望ましい。また、前述の正弦波電
圧に位相をπ/64ずつずらした同周期の正弦波電圧を
重畳することにより、振動部材5に振動の定在波を実現
することができる。
a1,b1、…、ai,bi、…の各一組の電極からな
っている。今、a1,a2,a3,…に+の電位を、b
1,b2,b3,…に−の電位をそれぞれ印加すると、
誘電体層を介して、高抵抗部材からなる振動部材5の振
動部8にはそれぞれ反対符号の電荷が誘起、すなわち、
a1,a2,a3,…の上部には−の電荷、b1,b2
,b3,…の上部には+の電荷がそれぞれ誘起される。 この場合、a1,a2,a3,…及びb1,b2,b3
,…にそれぞれ、−,+の電圧を印加すると、振動部8
に誘起された電荷は直ちには消滅しないため、その振動
部材5と下部の固定電極9との間には反発力が働く。従
って、平板の長手方向に高密度に固定電極ai,bi(
i=1から64)を形成し、i番目の固定電極9にas
inπ/8i(aは定数)の強度をもった正弦波電圧を
印加し、さらに、aとbとは+⇔−のスイッチングをす
ることにより、前述した図4の屈曲8次モードの振動を
得ることができる。 なお、この時の高抵抗部材の抵抗としては、表面抵抗が
1013Ω/□程度が望ましい。また、前述の正弦波電
圧に位相をπ/64ずつずらした同周期の正弦波電圧を
重畳することにより、振動部材5に振動の定在波を実現
することができる。
【0011】次に、平面型アクチュエータの製造方法を
図3(a)〜(f)に基づいて説明する。まず、C−S
i基板10上にナイトライド(Si3N4)11、Al
12を順次積層し、固定電極9となる電極ai,biを
それぞれ64個ずつ、約3mmの長さだけ形成するよう
に、フォトリソグラフィー、及び、エッチングを行う(
a,b)。次に、そのAl層12の上部に、誘電体層と
してSi3N413(或いは、ルチル等)の高い比誘電
率をもつ物質をスパッタで約1μmだけ形成した後、そ
の上部にSiO2 14を約2μmだけ430°Cにて
成膜する(c)。次に、Si3N415(或いは、ルチ
ル)をスパッタした後、poly−Si16を約3μm
だけ630°Cにて成膜する(d)。なお、固相拡散に
よる不純物ドーピングを随時行い、抵抗層の抵抗を最適
化する。次に、フルオロカーボンのドライエッチングを
行い、poly−Si16、Si3N415を図1に示
すような形状にパターンニングする(e)。最後に、S
iO2 14をHF水溶液にて除去することにより上部
に振動部材5及び振動部8を作製することができる(f
)。
図3(a)〜(f)に基づいて説明する。まず、C−S
i基板10上にナイトライド(Si3N4)11、Al
12を順次積層し、固定電極9となる電極ai,biを
それぞれ64個ずつ、約3mmの長さだけ形成するよう
に、フォトリソグラフィー、及び、エッチングを行う(
a,b)。次に、そのAl層12の上部に、誘電体層と
してSi3N413(或いは、ルチル等)の高い比誘電
率をもつ物質をスパッタで約1μmだけ形成した後、そ
の上部にSiO2 14を約2μmだけ430°Cにて
成膜する(c)。次に、Si3N415(或いは、ルチ
ル)をスパッタした後、poly−Si16を約3μm
だけ630°Cにて成膜する(d)。なお、固相拡散に
よる不純物ドーピングを随時行い、抵抗層の抵抗を最適
化する。次に、フルオロカーボンのドライエッチングを
行い、poly−Si16、Si3N415を図1に示
すような形状にパターンニングする(e)。最後に、S
iO2 14をHF水溶液にて除去することにより上部
に振動部材5及び振動部8を作製することができる(f
)。
【0012】次に、請求項2記載の発明の一実施例につ
いて説明する。ここでは、前述した図1の構成において
、高抵抗性基板からなる振動部8上に複数個の図示しな
い振動電極を形成するものである。ただし、ここでは、
その振動電極は、固定部材6の固定電極9と対向する振
動部材5の下層側に位置して設けられている。また、そ
の固定電極9は、前述したような複数個別個に設けるも
のではなく、共通電極とされている。
いて説明する。ここでは、前述した図1の構成において
、高抵抗性基板からなる振動部8上に複数個の図示しな
い振動電極を形成するものである。ただし、ここでは、
その振動電極は、固定部材6の固定電極9と対向する振
動部材5の下層側に位置して設けられている。また、そ
の固定電極9は、前述したような複数個別個に設けるも
のではなく、共通電極とされている。
【0013】この場合、振動部材5に形成される導電性
の振動電極を作製する方法としては、前述した図3の製
造工程(d)において、poly−Si16の作製の際
に、P(リン)をドーピングすればよい。また、振動部
材5の下層側に形成される振動電極としては、例えば、
128個を設け、それぞれに位相をπ/16ずつずらし
た正弦波電圧と、これらのそれぞれに位相をπ/128
ずつずらした正弦波電圧を重畳して加えることにより、
振動部材5に振動の定在波を実現することができる。
の振動電極を作製する方法としては、前述した図3の製
造工程(d)において、poly−Si16の作製の際
に、P(リン)をドーピングすればよい。また、振動部
材5の下層側に形成される振動電極としては、例えば、
128個を設け、それぞれに位相をπ/16ずつずらし
た正弦波電圧と、これらのそれぞれに位相をπ/128
ずつずらした正弦波電圧を重畳して加えることにより、
振動部材5に振動の定在波を実現することができる。
【0014】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、両端若しくはそ
の一端が梁により支持された高抵抗性基板の中央に振動
部の形成された振動部材を設け、前記振動部の下方に誘
電体層を介して複数個の固定電極の形成された固定部材
を設け、前記固定電極と前記振動部との間に静電力を発
生させることにより前記振動部に共振モードの変位を起
こさせる屈曲振動発生手段を設けたので、その屈曲振動
発生手段により振動部材に共振モードの変位を起こさせ
る極微小な平面型アクチュエータを比較的簡単なプロセ
スにて、しかも、低コストで実現することが可能となる
ものである。
の一端が梁により支持された高抵抗性基板の中央に振動
部の形成された振動部材を設け、前記振動部の下方に誘
電体層を介して複数個の固定電極の形成された固定部材
を設け、前記固定電極と前記振動部との間に静電力を発
生させることにより前記振動部に共振モードの変位を起
こさせる屈曲振動発生手段を設けたので、その屈曲振動
発生手段により振動部材に共振モードの変位を起こさせ
る極微小な平面型アクチュエータを比較的簡単なプロセ
スにて、しかも、低コストで実現することが可能となる
ものである。
【0015】請求項2記載の発明は、両端若しくはその
一端が梁により支持された高抵抗性基板の中央に振動部
が形成されこの振動部上に複数個の振動電極の形成され
た振動部材を設け、前記振動電極の下方に誘電体層を介
して固定電極の形成された固定部材を設け、前記固定電
極と前記振動電極との間に静電力を発生させることによ
り前記振動部に共振モードの変位を起こさせる屈曲振動
発生手段を設けたので、振動部材の抵抗を最適化するこ
となしに、請求項1記載の発明と同様な効果を得ること
ができるものである。
一端が梁により支持された高抵抗性基板の中央に振動部
が形成されこの振動部上に複数個の振動電極の形成され
た振動部材を設け、前記振動電極の下方に誘電体層を介
して固定電極の形成された固定部材を設け、前記固定電
極と前記振動電極との間に静電力を発生させることによ
り前記振動部に共振モードの変位を起こさせる屈曲振動
発生手段を設けたので、振動部材の抵抗を最適化するこ
となしに、請求項1記載の発明と同様な効果を得ること
ができるものである。
【図1】請求項1記載の発明の一実施例を示す平面型ア
クチュエータの斜視図である。
クチュエータの斜視図である。
【図2】図1のA−A断面の様子を示す断面図である。
【図3】平面型アクチュエータの製造工程を示す工程図
である。
である。
【図4】振動部材に発生する屈曲振動8次共振モードの
様子を示す動作説明図である。
様子を示す動作説明図である。
【図5】振動部材に発生する縦振動1次共振モードの様
子を示す動作説明図である。
子を示す動作説明図である。
5 振動部材
6 固定部材
7 梁
8 振動部
9 固定電極
Claims (2)
- 【請求項1】 両端若しくはその一端が梁により支持
された高抵抗性基板の中央に振動部の形成された振動部
材と、前記振動部の下方に誘電体層を介して複数個の固
定電極の形成された固定部材と、前記固定電極と前記振
動部との間に静電力を発生させることにより前記振動部
に共振モードの変位を起こさせる屈曲振動発生手段とに
よりなることを特徴とする平面型アクチュエータ。 - 【請求項2】 両端若しくはその一端が梁により支持
された高抵抗性基板の中央に振動部が形成されこの振動
部上に複数個の振動電極の形成された振動部材と、前記
振動電極の下方に誘電体層を介して固定電極の形成され
た固定部材と、前記固定電極と前記振動電極との間に静
電力を発生させることにより前記振動部に共振モードの
変位を起こさせる屈曲振動発生手段とによりなることを
特徴とする平面型アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9395791A JPH04325883A (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 平面型アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9395791A JPH04325883A (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 平面型アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04325883A true JPH04325883A (ja) | 1992-11-16 |
Family
ID=14096901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9395791A Pending JPH04325883A (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 平面型アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04325883A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999019978A1 (fr) * | 1997-10-14 | 1999-04-22 | Seiko Epson Corporation | Excitateur electrostatique |
JPWO2020170937A1 (ja) * | 2019-02-22 | 2021-10-28 | 株式会社村田製作所 | 振動装置及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-04-24 JP JP9395791A patent/JPH04325883A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999019978A1 (fr) * | 1997-10-14 | 1999-04-22 | Seiko Epson Corporation | Excitateur electrostatique |
US6343854B1 (en) | 1997-10-14 | 2002-02-05 | Seiko Epson Corporation | Electrostatic actuator and an apparatus mounted with the same |
JPWO2020170937A1 (ja) * | 2019-02-22 | 2021-10-28 | 株式会社村田製作所 | 振動装置及びその製造方法 |
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