JPH04325633A - 金属ストリップの熱処理方法及び熱処理設備 - Google Patents

金属ストリップの熱処理方法及び熱処理設備

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Publication number
JPH04325633A
JPH04325633A JP12188291A JP12188291A JPH04325633A JP H04325633 A JPH04325633 A JP H04325633A JP 12188291 A JP12188291 A JP 12188291A JP 12188291 A JP12188291 A JP 12188291A JP H04325633 A JPH04325633 A JP H04325633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
dummy
strip
metal strip
heat treatment
Prior art date
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Pending
Application number
JP12188291A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Naruse
豊 成瀬
Takayuki Naoi
直井 孝之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP12188291A priority Critical patent/JPH04325633A/ja
Publication of JPH04325633A publication Critical patent/JPH04325633A/ja
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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属ストリップの熱
処理方法及び熱処理設備に関し、特にコイル状態での金
属ストリップの熱処理を、均一性良く、しかも簡便に行
おうとするものである。
【0002】
【従来の技術】金属ストリップを熱処理する場合、とく
に時効処理など処理時間が比較的長い(30分以上)場
合には、一般にストリップをコイルに巻き取ってからボ
ックス処理を行っている。ところでかかるコイル状態で
の熱処理は、コイル体積に比べて表面積が極めて小さく
、しかも伝熱面はこの狭い外表面だけであることから、
入熱が難しく、そのため加熱に長時間を要するだけでな
く、コイル内の温度分布が不均一になり易いという問題
があった。
【0003】そこで、かようないわゆるボックス焼鈍に
おける外表部と中心部との昇温、冷却時間差を短縮すべ
く、これまでにも多数の方法が提案されている(例えば
特公昭55−8569号、同59−24167号、同6
3−50405号及び同63−45455号各公報)。 しかしながらいずれも、金属ストリップをコイル状態で
加熱、冷却する限り、根本的な解決策とは言えなかった
。特に時効処理のように、処理温度が比較的低い(50
0 ℃以下)熱処理の場合、目標温度に対するコイル内
部の温度不均一の割合が大きくなることから、巻取り後
外部加熱を行う場合には温度、時間とも正確な設定は困
難であった。
【0004】一方で、最近冶金的に正確な時効処理を必
要とする材料が増大しているが、このような材料に対し
ては、図2に示すような加熱専用ラインを設置してコイ
ル4を巻き戻し、ストリップ状態で加熱設備12を通板
させて連続加熱を施し、所定温度に達したのち、再びコ
イル4に巻き取り、これを均熱炉13に装入するという
方式(以下A方式という)が考えられている。
【0005】また図3に示すように、他のプロセス例え
ば圧延工程にストリップ加熱装置14を設置することに
より、巻取り温度を上げて処理する方法(以下B方式と
いう)も考えられている。以上述べたように、低温長時
間の熱処理に対しては加熱昇温済みのストリップを巻き
取り、均熱するという手法が考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、A方式
のように専用ラインを設置して処理を行う場合には、a
)設置スペースが1ライン分必要、 b)コイルハンドリング回数が増え、物流上好ましくな
い、 c)ライン設置は、それに伴って付帯設備や運転要員の
増加等を必要とし、経済的とは言えない、などの問題が
あった。
【0007】またB方式のように前工程中に加熱装置を
組み込む場合、加熱対象材が全量でなければ、対象処理
量に比較して非常に大きな加熱設備が必要となり、設備
投資費用の面から経済的とは言えなかった。たとえば、
図3のように圧延プロセス出側に加熱設備を組み込む場
合、加熱対象材が全品種の10%であるとしたら、その
10%の品種のために全量昇温可能な能力を持つ加熱設
備が必要となる(ライン速度は圧延処理能力で決定され
ているため、10%の加熱対象材もかなりの速度で処理
されるため)。またこのような能力を持つ加熱設備は巨
大となり、スペース的な問題へも波及する。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の諸問
題を有利に解決するもので、とくに大型の付帯設備を必
要とすることなしに、均一熱処理を効果的に実現できる
金属ストリップの熱処理方法を、その設備と共に提案す
ることを目的とする。
【0009】すなわちこの発明は、金属ストリップをコ
イルに巻き取って加熱又は冷却する方法において、処理
対象とするストリップをコイルに巻き取る際、予め所定
温度に保持しておいたダミーストリップを同時に巻き重
ねることからなる金属ストリップの熱処理方法である。
【0010】またこの発明は、金属ストリップの巻取り
機の直近に、ダミーコイルの加熱装置をそなえるダミー
コイル巻戻し機を設置してなる金属ストリップの熱処理
設備である。
【0011】以下、この発明を具体的に説明する。図1
に、この発明に従う熱処理設備を圧延工程の最後尾に設
置した場合を模式で示す。図中、番号1は圧延を終了し
た加熱対象材である金属ストリップ、2はダミーコイル
3から巻き戻されたダミーストリップ、そして4′がダ
ミーストリップ2と共に巻き取られた金属ストリップ1
のコイルである。なお5は最終圧延スタンド、6は巻取
り機、7はダミーコイル3の均熱炉である。
【0012】
【作用】次に、この発明に従い、加熱処理を行う場合の
要領について説明する。さて、最終圧延スタンド5を通
過した金属ストリップ1は、巻取り機6によってコイル
に巻き取られるが、このとき均熱炉7に保持されたダミ
ーコイル3からダミーストリップ2を取り出し、これを
金属ストリップ1と重ね合わせて同時に巻き取る。つい
で巻き取ったコイル4′を、保温(均熱)炉8へ装入し
、この保温炉8で適当な時間保持することにより、金属
ストリップ1を所定の温度まで昇温させるのである。 なおダミーコイル3は、予めダミーストリップ加熱装置
9により昇温、巻き取られ、金属ストリップ1が目標温
度となるように温度設定された均熱炉7で均熱されてい
る。かくして金属ストリップ1は所定の温度に効果的に
加熱されるわけである。
【0013】なおかような均熱終了後、コイル4′は、
分離設備10で、金属ストリップコイル4とダミーコイ
ル3とに分離され、分離されたダミーコイル3は再び加
熱装置9をそなえるダミーコイル巻き戻し機11に搬送
されて再利用される。ここにかかる分離設備10を、次
工程の入側設備に組み込むことは勿論可能である。
【0014】以上のようなサイクルを形成することによ
り、ダミーコイル加熱装置9の能力は、(金属ストリッ
プ1の加熱に必要な熱量)+(ハンドリング時の損失分
)で良いことになり、高価な加熱設備はとくに必要ない
。またこの方式であれば、加熱対象材である金属ストリ
ップ1を速やかに均一昇温することが可能となる。
【0015】
【実施例】前掲図1に示した熱処理設備を用いて、厚み
:0.6 mm、幅:1200mmの鋼板をコイルに巻
いて、下記の条件で熱処理した場合のコイルの昇温状態
について調べた結果を図4に示す。 ・コイル形状;外径:1400mm、内径:600 m
m・ダミーストリップ:0.7 mm厚の同種鋼板・ダ
ミーストリップ均熱温度:430 ℃・金属ストリップ
の加熱目標温度:300 ℃
【0016】また比較のた
め、同一の被処理材について、従来のボックス焼鈍炉を
用いて加熱処理を行った場合の昇温状態について調べた
結果を図5に示す。なおコイルの昇温状態は、図6に示
すように、コイルの外表部(A点)と肉厚中心部(B点
)における温度の推移で評価した。
【0017】図4,5から明らかなよう、従来法に従っ
て加熱処理を行った場合には、A点とB点の温度が等し
くなるまでに約35時間かかったのに対し、この発明法
を利用すれば約13時間で済み、約22時間短縮できた
【0018】以上、主に金属ストリップを昇温する場合
について説明したが、冷却処理を施す場合についても同
様にして行うことができる。
【0019】
【発明の効果】この発明の効果を要約すると、次のとお
りである。 1) 従来のコイル加熱(冷却)に比べて、均一でかつ
速やかな昇温(降温)が可能となった。 2) 熱処理専用ラインが不要となり、省スペース及び
設備費の削減が可能となった。 3) 前工程の巻取り機前に大きなストリップの熱処理
設備が不要となり、設備費削減が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う熱処理設備の模式図である。
【図2】熱処理専用ラインの模式図である。
【図3】インライン加熱方式の模式図である。
【図4】この発明に従って熱処理を施した場合のコイル
の昇温状態を示したグラフである。
【図5】従来法に従って熱処理を施した場合のコイルの
昇温状態を示したグラフである。
【図6】温度測定点A,Bを示した図である。
【符号の説明】
1  金属ストリップ 2  ダミーストリップ 3  ダミーコイル 4  金属ストリップコイル 4′巻き重ねコイル 5  最終圧延スタンド 6  巻取り機 7  均熱炉 8  保温炉 9  加熱装置 10  分離設備 11  ダミーコイル巻き戻し機 12  加熱設備 13  均熱炉 14  加熱装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  金属ストリップをコイルに巻き取って
    加熱又は冷却処理する方法において、処理対象とするス
    トリップをコイルに巻き取る際、予めコイル状態で所定
    温度に保持しておいたダミーストリップを同時に巻き重
    ねることを特徴とする金属ストリップの熱処理方法。
  2. 【請求項2】  金属ストリップの巻取り機の直近に、
    ダミーコイルの加熱装置をそなえるダミーコイル巻戻し
    機を設置したことを特徴とする金属ストリップの熱処理
    設備。
JP12188291A 1991-04-25 1991-04-25 金属ストリップの熱処理方法及び熱処理設備 Pending JPH04325633A (ja)

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