JPH0432551A - Al固溶層に被覆された鋼材 - Google Patents

Al固溶層に被覆された鋼材

Info

Publication number
JPH0432551A
JPH0432551A JP13840090A JP13840090A JPH0432551A JP H0432551 A JPH0432551 A JP H0432551A JP 13840090 A JP13840090 A JP 13840090A JP 13840090 A JP13840090 A JP 13840090A JP H0432551 A JPH0432551 A JP H0432551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid solution
steel material
layer
solid
salt resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13840090A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaharu Watanabe
渡辺 隆治
Hideo Kanisawa
秀雄 蟹澤
Akio Yamamoto
章夫 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP13840090A priority Critical patent/JPH0432551A/ja
Publication of JPH0432551A publication Critical patent/JPH0432551A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、塩分の影響を受けるコンクリート構造物の補
強材などに用いられるアルカリ環境で耐塩性に優れた鋼
材に関するものである。
(従来の技術) +11j浜地区に建造されるコンクリート構造物および
海砂を十分洗浄することなく使用したコンクリート構造
物などに埋設された鉄筋などの鋼材は、海水飛沫中の塩
分または海砂に含まれる塩分のために腐食され易い。鋼
材は錆の発生によりその体積を増すために、コンクリー
トは鋼材の錆による体積膨張の応力を受ける。このため
、コンクリートにひび割れが発生し、コンクリート構造
物の寿命を著しく低下させている。
そこで、この改善として従来、鋼にA、9を添加するこ
とによって耐塩性を向上できることが知られており、塩
分に曝される環境で使用する鋼材として、Apを7重量
%以上20重;%以下含む鋼材(特開昭64−7934
6号公報)か発明されている。
また、鋼材の表面にFe基Ag固溶層を得る方法として
、金属表面技術便覧(P1163〜1167 : 19
76年:金属表面技術協会)に示されるアルミニウム粉
、緩衝剤としてアルミナ粉および活性剤として塩化アン
モニウムなどのハロゲン化物を用いた拡散浸透法がある
(発明が解決しようとする課題) 前記した特開昭64−79346号公報のものでは、耐
塩性を高めるためにApの添加量を多くすると延性およ
び靭性か低下し、逆に延性および靭性を確保するために
AN添加量を少なくすると耐塩性が悪くなる。つまり、
耐塩性と構造物補強材としての延性および靭性を両立さ
せることは困難てあった。
また、鋼材の表面にFc基AJ固溶層を得る従来方法で
は、AIl固溶度が大きいFe基基因固溶層か得られな
いため、コンクリート中のようなアルカリ環境での耐塩
性を満たすことはできなかった。つまり、構造物の補強
材としての強度、延性および靭性を、鉄筋コンクリート
用棒鋼によって確保し、表面にA、17拡散浸透被覆を
行ってもアルカリ環境で耐塩性に優れた鋼材を得ること
はできなかった。
本発明は、延性および靭性に優れかつアルカリ環境での
耐塩性に優れた鋼材を開示するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、これらの問題点を解決するために、鋼に
対するAII固溶濃度を小さくできるAllの被覆方法
の検討を行った結果、マグネシウムを含む拡散剤を使用
する拡散浸透被覆法によってFe中へのAn)の固溶量
を制御できることを見い出した。マグネシウムの効果を
定量的に把握するために、固溶層形成剤としての役割お
よび焼結防止のための緩衝剤としての役割を担うアルミ
ナ粉末、活性剤の役割を持つ塩化アンモニウムまたは塩
化カルシウム、およびアルミナの還元剤として働くと同
時にFe中へのA1固溶量を制御する役割を持つマグネ
シウム粉末からなる拡散剤によって鋼材に拡散浸透処理
を行った。
この結果は第1図に示すように、あるマグネシウム含有
量で、Al固溶層のl濃度か極小値を持つ。
次に、Aj7固溶層の適正なAg濃度を定めるために、
AjJ固溶層の耐塩性試験と被膜の剥離性試験を行った
。A1固溶層の耐塩性は、JIS A6205に規定さ
れたオートクレーブ装置によるコンクリート中の鉄筋の
腐食促進試験法で塩分量を0.8%にとった条件で評価
した。
第2図は、コンクリート中での耐塩性をその腐食面積率
で評価したものであるが、これよりAl固溶濃度が5重
量%以上の場合に、優れた耐塩性が得られることがわか
る。
被膜の剥離性は、種々の厚さの被覆層を持つ直径25m
mの棒鋼の2D180°曲げによるひび割れ発生の有無
によって評価した。
第3図は、Ag固溶濃度とひび割れ発生の有無を示した
ものであるが、Ag固溶濃度が15重−%より大きくな
ると被膜の密着性が低下することかわかる。
これらの結果より、本発明をAlの固溶量が5重量%以
上15重量%以下のFe基Al固溶層に被覆された鋼材
と限定した。
(作  用) 鋼にAl拡散浸透させる場合、拡散剤中に存在するマグ
ネシウムによって鋼中へ拡散浸透するAj7の固溶濃度
を制御できる。これによって、Al)固溶濃度の小さい
Fe基AN固溶層を形成することができる。
Fe基Ag固溶体はアルカリ環境で良好な耐食性を示す
が、Afi固溶量が大きくなりすぎると延性が低下する
ため、Fe基AI!固溶体単独では構造物の補強材とし
ての使用は困難である。従って、アルカリ環境で良好な
耐塩性を持ちかつ構造物の補強材としての延性を備えた
材料は、AΩ固溶量の小さいFe基Ap固溶層に被覆さ
れた鋼材という構造となる。
AN固溶量の小さいAgの拡散浸透被覆は、前述のマグ
ネシウムを含む拡散剤を用いる方法によって容易に製造
でき、このように作られたAlの固溶濃度の小さいFe
基基因固溶層被覆された鋼材は、アルカリ環境での耐塩
性に優れるばかりでなく、鉄筋コンクリート用構造物の
補強材としての強度、延性および靭性を備える。
(実 施 例) 本発明の実施例を、熱延後酸洗してスケールを除去した
直径25m+*の鉄筋コンクリート用棒鋼JISSD3
0Bに対しAj)拡散浸透処理を行った結果に基づいて
具体的に示す。
第1表に拡散剤の主成分の組成と拡散浸透処理の温度お
よび時間等の製造条件を示す。
処理時間の短縮を目的として、活性剤として塩化アンモ
ニウムまたは塩化カルシウムなどのハロゲン化物を含む
拡散剤を使用した。しかし、これらハロゲン化物を多量
に使用し過ぎると、母材である鋼材との境界面に金属間
化合物ができAp拡散被覆層の密着性が低下する。この
ため、塩化アンモニウム、塩化カルシウムの割合を5重
量%以下にした。
また、拡散剤と鋼材表層に形成された浸透層の間のAJ
の濃度差を太き(保つことでも浸透速度を高めることが
できる。このため、通常行われているように不活性ガス
または窒素によって拡散剤の流動化を行った。
同じく第1表にそれらの条件で形成されたFe基All
固溶層の厚さ、Agの固溶度、2D180゜曲げによる
ひび割れ発生状況、および耐塩性試験の結果を示す。
耐塩性の評価は、JIS A3205にあるオートクレ
ーブ装置によるコンクリート中の鉄筋の腐食促進試験法
で塩分量を0.8%とした条件での錆発生面積率によっ
た。
本発明例1から6は、マグネシウム粉末を3重量%以上
40重量%以下含む拡散剤を用いて、Fe基Ajll固
溶層のA、Q濃度を5重量%以上15重量%以下とした
ため、アルカリ環境で優れた耐塩性を示しかつ被膜の剥
離強度も良好である。
一方、比較例7は拡散剤にマグネシウムを添加しなかっ
たため、An)固溶濃度が大きくなりAg固溶層の曲げ
強度が低下している。比較例8は、A1固溶量が3重量
%のFe基AI固溶体であり、アルカリ環境での耐塩性
が劣っている。
(発明の効果) 本発明によってAfi固溶濃度の小さいFe基AN固溶
層を鋼材に被覆することかできるようになった。これに
よって、比較的安価にアルカリ環境で耐塩性に優れた鋼
材が製造可能となった。
また、本発明の鋼材は塩分の影響を受けるコンクリート
構造物用鉄筋としてのみでなく、アルカリ環境で耐塩性
が要求されるところに用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、拡散剤に含まれるマグネシウムの割合とFe
基A、Q固溶層のAIl固溶濃度を示した図表、第2図
は、Ag固溶層のAp固溶濃度と塩分を含むアルカリ環
境での腐食促進試験による錆発生面積率を示した図表、
第3図は、種々の厚さの被膜の2D180’曲げに対す
るひび割れ性を示した図表である。 代 理 人  弁理士  茶野木 立 失策 図 Alガ溶層t’)Al可薯痩(ff%)第 図 砿収劉中の1含有量 (!量%) 第 図 Ag 固溶度](%) ○゛乎反覆層ばく敞なと 刈被覆ノ暫IJ<四重あす

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. Alの固溶量が5重量%以上15重量%以下のFe基A
    l固溶層に被覆された鋼材。
JP13840090A 1990-05-30 1990-05-30 Al固溶層に被覆された鋼材 Pending JPH0432551A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13840090A JPH0432551A (ja) 1990-05-30 1990-05-30 Al固溶層に被覆された鋼材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13840090A JPH0432551A (ja) 1990-05-30 1990-05-30 Al固溶層に被覆された鋼材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0432551A true JPH0432551A (ja) 1992-02-04

Family

ID=15221071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13840090A Pending JPH0432551A (ja) 1990-05-30 1990-05-30 Al固溶層に被覆された鋼材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0432551A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008088057A1 (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Toshio Narita 耐酸化性合金皮膜、耐酸化性合金皮膜の製造方法および耐熱性金属部材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008088057A1 (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Toshio Narita 耐酸化性合金皮膜、耐酸化性合金皮膜の製造方法および耐熱性金属部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4034142A (en) Superalloy base having a coating containing silicon for corrosion/oxidation protection
US8431231B2 (en) Titanium Material and Exhaust Pipe for Engine
JP2006336106A (ja) 金属用クロムフリー表面処理剤及び表面処理金属材料
US4371570A (en) Hot corrosion resistant coatings
EP3604604A1 (en) HOT-DIPPED Al COATED STEEL SHEET AND METHOD FOR PRODUCING SAME
JP2000328216A (ja) 高耐食性めっき鋼板
KR20210071631A (ko) 굽힘 가공성 및 내식성이 우수한 용융아연도금강판 및 이의 제조방법
JP3433077B2 (ja) コンクリート構造用鋼材
JPH0432551A (ja) Al固溶層に被覆された鋼材
WO2020213680A1 (ja) めっき鋼材
JP3263426B2 (ja) 耐候性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法
JPH09268265A (ja) 金属防食用被覆組成物
JPH073417A (ja) 高耐蝕性合金化溶融Znめっき鋼板
JP2016160507A (ja) 耐遅れ破壊特性に優れた鋼板
RU2410456C2 (ru) Титановый материал и выхлопная труба для двигателя
RU2685841C1 (ru) Состав порошковой смеси для термодиффузионной обработки стальных изделий, способ термодиффузионной обработки стальных изделий
JPH09143614A (ja) 耐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼
JPH03277761A (ja) 耐食性の優れたエンジン排ガス系材料用アルミめっき鋼板
JPH07207455A (ja) 耐候性に優れた鋼材の表面処理方法
JP3073679B2 (ja) 耐初期白錆性の優れた溶融Zn合金めっき鋼板
JP2003231945A (ja) 耐食性に優れたAl−Zn系めっき鋼板
JP3286400B2 (ja) 高耐食性フェライト系ステンレス鋼及びその製造方法
JP2000219950A (ja) 塗装後耐食性に優れた溶融Zn―Al―Mgめっき鋼板
RU2073742C1 (ru) Способ получения защитного покрытия на сплавах
WO2014081463A2 (en) Composition and method for diffusion alloying of ferrocarbon workpiece