JPH04325495A - フェライト材 - Google Patents

フェライト材

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JPH04325495A
JPH04325495A JP12258891A JP12258891A JPH04325495A JP H04325495 A JPH04325495 A JP H04325495A JP 12258891 A JP12258891 A JP 12258891A JP 12258891 A JP12258891 A JP 12258891A JP H04325495 A JPH04325495 A JP H04325495A
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JP
Japan
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ferrite
ferrite material
present
loss
composition
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JP12258891A
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English (en)
Inventor
Naomi Nagasawa
直美 長沢
Akira Kamihira
上平 暁
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばCRTに使用し
ている偏向ヨーク及びフライバックトランスとして好適
に用いられるフェライト材に関する。
【0002】
【従来の技術】CRTに使用している偏向ヨークとして
は、Mn−Zn系フェライト材、Mg−Mn−Zn系フ
ェライト材、Ni−Zn系フェライト材が使われている
。なかでも原料が安価であると言う理由から、Mg−M
n−Zn系フェライト材が多く使われているが、損失は
Ni−Zn系フェライト材が小さく磁気特性的には適し
ている。
【0003】偏向ヨーク材あるいはフライバックトラン
スを構成するフェライト材としては、動作温度(80℃
付近)で損失が小さいことと、渦電流損の他、駆動回路
のリンギングの問題から、電気抵抗がある程度高いこと
が望まれる。特性的には、例えば100KH2 におい
て、1000Gでの損失(E)≦5.00J/ m3 
(室温及び80°Cの恒温槽内で測定)、直流の電気比
抵抗(ρ)≧1×105 Ω・cm、キュリー温度(T
c)≧120°Cであることが望まれる。Mg−Mn−
Zn系フェライトでは、損失の小さな組成範囲と電気比
抵抗(以下、単に「ρ」ともいう)が大きくなる組成範
囲とは異なるため、損失が小さく電気比抵抗が大きいと
いう両特性を同時に満足するフェライトを得ることが困
難である。ヨーク材として用いられるその他の種類のフ
ェライトも、駆動回路に生ずるリンギングを極力防止す
る観点から、ある程度の大きさの電気比抵抗を持たせる
ために、電気比抵抗を優先して組成を決めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電気抵抗を向上させる
ため、Fe量を極端に減らしたり、CaOやSiO2 
を添加するなど工夫が見られるが、従来のヨークなどに
用いられるフェライト材は、一般的に損失は多少大きく
なっている。特に、Mn−Zn系フェライトはρが著し
く小さく、目標とするρを得るにはFe量を極端に少な
くしなければならないため、スピネル構造以外の相がで
たり、焼成が難しくなるという問題点を有している。高
密度テレビ(HDTV)になると、ライン周波数が現行
のCRTの約16KHzから2倍の約34KHzになる
。 渦電流損は周波数の2乗に比例するため、周波数の増大
に伴いコア損失が著しく増大する。これはヨーク用フェ
ライトの発熱及びそれに伴う特性変動につながる。その
ため高周波領域で低損失なヨーク材が求められている。
【0005】Mn−Zn系フェライト材、Mg−Zn系
フェライト材、Mg−Mn−Zn系フェライト材、Ni
−Zn系フェライト材などを検討したなかで、ヨーク材
あるいはフライバックトランスに必要な高抵抗で低損失
な特性を満足するのは、従来では、Ni−Zn系フェラ
イトだけであった。しかし、Ni−Zn系フェライトは
、原料のNiOの価格が高く、製造コストが増大すると
いう問題点を有している。そこで、コストの削減を図る
ため、NiOの一部をMgに置き換えたMg−Ni−Z
n系フェライトも検討したが、損失の小さな組成範囲と
ρの大きい組成範囲が異なるため、目標とする特性が得
られない。
【0006】本発明者等は、Niの含有量を低下させて
も、特に高周波での損失が少なく、しかも高抵抗である
フェライト材について鋭意検討した結果、NiOの一部
を他の特定の安価な元素に置き換えることで、通常のN
i−Zn系フェライトの特性に劣らないフェライトを開
発し、本発明を完成するに至った。本発明は、このよう
な実状に鑑みてなされ、原料コストが安価であり、しか
も製造が容易で、特に高周波領域で損失が小さく、かつ
高抵抗であるフェライト材を提供することを目的とする
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1のフェライト材は、ZnA Mg
B NiC MnD LiE Fe3−(A+B+C+
D+E) O4なる一般式で表わされる組成のフェライ
ト材であって、各元素の原子数比を示す係数A,B,C
,D,Eが、それぞれ、0.53  ≦A≦  0.5
7 0.25  ≦B≦  0.30 0.05  ≦C≦  0.10 0.05  ≦D≦  0.12 0.015≦E≦  0.05 の範囲にあることを特徴とする。
【0008】また、本発明の第2のフェライト材は、Z
nA MgB NiC CuD Fe3−(A+B+C
+D) O4 なる一般式で表わされる組成のフェライ
ト材であって、各元素の原子数比を示す係数A,B,C
,Dが、それぞれ0.50  ≦A≦  0.57 0.25  ≦B≦  0.30 0.05  ≦C≦  0.10 0.04  ≦D≦  0.16 の範囲にあることを特徴とする。
【0009】
【作用】Ni−Zn系フェライトのNiOの一部をMg
とMnとLiに置き換えた特定組成のMg−Ni−Mn
−Li−Zn系の本発明に係る第1のフェライト材は、
Niの含有量を小さくしても、特に高周波領域での損失
が小さく、高抵抗となることが確認された。また、Mg
−Ni−Zn系フェライト材に特定割合のCuを添加し
たMg−Ni−Zn系の本発明に係る第2のフェライト
材は、Niの含有量を小さくしても、特に高周波領域で
の損失が小さく、高抵抗となることが確認された。特に
、この第2のフェライトでは、Ni系フェライト材にC
uを添加していることから、低い焼成温度で高密度の焼
成体が得られるので、製造も容易である。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係るフェライト材について、
図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図5は本発明
の第1のフェライト材の組成を説明するためのグラフ、
図6〜9は本発明の第2のフェライト材の組成を説明す
るためのグラフである。まず、本発明の第1のフェライ
ト材について説明する。本発明の第1のフェライト材は
、ZnA MgB NiC MnDLiE Fe3−(
A+B+C+D+E) O4なる一般式で表わされる組
成のフェライト材であって、各元素の原子数比を示す係
数A,B,C,D,Eが、それぞれ、 0.53  ≦A≦  0.57 0.25  ≦B≦  0.30 0.05  ≦C≦  0.10 0.05  ≦D≦  0.12 0.015≦E≦  0.05 の範囲にある多結晶フェライト材である。上述した係数
における原子数比は、フェライト製造過程における各原
料の配合割合から算出した。
【0011】このような組成範囲にすることで、例えば
100KH2 の高周波において、フェライト材におけ
る1000Gでの損失(E)が、E≦5.00J/ m
3 (室温及び80°Cの恒温槽内で測定)となり、直
流の電気比抵抗(ρ)が、ρ≧1×105 Ω・cmと
なり、キュリー温度(Tc)が、Tc≧120°Cとな
る。本発明の第1のフェライト材は、例えば、上記元素
をそれぞれ含む酸化物などの原料粉末を、所定の配分比
で乾式法にて調合し混合した後、所定の圧力で圧縮成形
し、予備成形体を得る。その後、加熱焼成すればよい。 原料となる粉末としては、ZnO,MgO,MnO,N
iO,Li2 CO3 ,Fe2 O3 が用いられる
。圧縮成形時の成形圧力も特に限定されないが、好まし
くは、0.5〜2kg/cm2 である。加熱焼成時の
温度は、特に限定されないが、好ましくは、1200〜
1300°Cである。
【0012】次に、本発明の第1のフェライト材の最適
組成比について詳細に説明する。 ZnA MgB NiC MnD LiE Fe3 −
(A+B+C+D+E)O4 系での最適な組成比の検
討 以下の説明では、フェライトの原料を乾式方法で調合後
、所定形状に予備成形し、1250〜1300°Cの温
度で焼成し、焼成したブロックから抵抗(ρ)測定用試
料(1×1×10mmの棒)と損失(E)ないしキュー
リ温度(Tc)測定用試料(φ6×φ3×t1mmのリ
ング状コア)とを加工により作成し、この試料を用いて
特性を測定した。
【0013】直流での抵抗の測定は、試料に1vかけて
、測定器(横河ヒューレットパッカード社の4140B
)を用いて電流を測定することにより行った。また、1
00kHz,1000ガウスでの単位体積当たりの損失
Eは、次の数式(1)により求めた。
【数1】
【0014】なお、N1 は試料に巻かれる1次コイル
の巻き数、N2 は同一磁路に置かれる2次コイルの巻
き数、fは使用周波数、Vは試料の体積、iは1次コイ
ルに流れる電流、e2 は2次コイルに発生する電磁誘
導電圧、tp は使用周波数における周期である。さら
に、Tcの測定は、以下の数式(2)により求められる
比透磁率μが0になる温度を測定し、その温度をTcと
することにより行った。
【数2】
【0015】偏向ヨークは、動作時に80℃程度まで上
昇するので、キュリー温度(以下Tcという)は120
°C以上程度必要である。ZnX Mg0.26Ni0
.09Mn0.05Li0.05Fe3 −(X+0.
26+0.09+0.05+0.05)O4 系フェラ
イト材でのZn量とTc及びEの関係を図1に示す。T
cはZn量に依存し、Znが多いほどTcは小さくなる
。Tcが高くなると室温のEは大きくなるが、80°C
でのEは小さくなる傾向がある。偏向ヨークは、先に述
べたように動作的に80°C程度まで温度が上昇するた
め、動作温度での損失が小さいことが必要である。この
点からZnの最適量は0.53〜0.57である。
【0016】Zn0.55Mg0.26Ni0.09M
n3−(0.55+0.26+0.09+0.05+X
) Li0.05FeX O4 系でのFe量と抵抗ρ
の関係を図2に示す。ρはFe量に依存しFe量が多く
なるとρは小さくなる。目標のρ≧1×105 Ω・c
mが得られるFe量は1.86〜1.98である。この
ようにTcとρからZn量とFe量はほぼ決められ、残
りの部分がMn、Li、Mg、Niとなる。Mn量とE
の関係を図3、Li量とEの関係を図3、Mg及びNi
量とEの関係を図5に示す。
【0017】図3に示す結果から、80°Cでの損失が
小さくなるMnの範囲は0.05〜0.12である。ま
たLiの最適量は図4から0.015〜0.05(好ま
しくは0.03〜0.05)である。図5に示す結果か
ら、Ni量が少なくなるとTcが小さくなり過ぎ、ヨー
ク材として必要なTcが得られない。またTcが高すぎ
ると室温や80°CでのEが大きくなる。このことから
、Niの最適量は0.05〜0.10好ましくは0.0
9近傍であり、Mgの最適量は0.25〜0.30、好
ましくは0.26〜0.28である。
【0018】以上の様に、ZnA MgB NiC M
nD LiE Fe3 −(A+B+C+D+E)O4
 の最適組成は、原子比で、Zn(A)=0.53〜0
.57、Mg(B)=0.25〜0.30、Ni(C)
=0.05〜0.10、Mn(D)=0.05〜0.1
2、Li(E)=0.015〜0.05、Fe=1.8
6〜1.98である。この組成範囲のMg−Ni−Mn
−Li−Zn系フェライトにすることで、従来CRT使
われている偏向ヨークを構成するMg−Mn−Zn系フ
ェライトに比べて特性は格段に改善され、Ni−Zn系
フェライト並の特性が得られる。また、Ni−Zn系フ
ェライトのヨーク材に比べて原料コストは半減する。従
来の偏向ヨークの組成と特性(ρ、E、Tc)を比較例
1〜4とし、表1に示す。本発明の第1のフェライトに
係る実施例1〜5の組成と特性を表2に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】表1,2を比較すると、比較例1〜4では
、高抵抗でかつ低損失のフェライト材がなく、低損失で
も低抵抗であるか、高抵抗でも高損失である。これに対
し、本発明の実施例1〜5では、高抵抗で、しかも低損
失である。したがって、偏向ヨークないしはフライバッ
クトランスとして、好適に用いることが可能である。
【0022】次に、本発明の第2のフェライト材につい
て説明する。本発明の第2のフェライト材は、ZnA 
MgB NiC CuD Fe3−(A+B+C+D)
 O4 なる一般式で表わされる組成のフェライト材で
あって、各元素の原子数比を示す係数A,B,C,Dが
、それぞれ0.50  ≦A≦  0.57 0.25  ≦B≦  0.30 0.05  ≦C≦  0.10 0.04  ≦D≦  0.16 の範囲にある多結晶フェライト材である。上述した係数
における原子数比は、フェライト製造過程における各原
料の配合割合から算出した。
【0023】このような組成範囲にすることで、例えば
100KH2 の高周波において、フェライト材におけ
る1000Gでの損失(E)が、E≦5.00J/ m
3 (室温及び80°Cの恒温槽内で測定)となり、直
流の電気比抵抗(ρ)が、ρ≧1×105 Ω・cmと
なり、キュリー温度(Tc)が、Tc≧120°Cとな
る。本発明の第2のフェライト材は、例えば、上記元素
をそれぞれ含む酸化物などの原料粉末を、所定の配分比
で乾式法にて調合し混合した後、所定の圧力で圧縮成形
し、予備成形体を得る。その後、加熱焼成すればよい。 原料となる粉末としては、ZnO,MgO,NiO,C
uO,Fe2 O3 が用いられる。圧縮成形時の成形
圧力も特に限定されないが、好ましくは、0.5〜2k
g/cm2 である。加熱焼成時の温度は、特に限定さ
れないが、好ましくは、1000〜1200℃である。 第1のフェライト材に比較し、低い焼成温度で高い密度
の焼成体が得られる。
【0024】次に、本発明の第2のフェライト材の最適
組成比について詳細に説明する。 ZnA MgB NiC CuD Fe3 −(A+B
+C+D)O4 系での最適な組成比の検討 以下の説明では、フェライトの原料を乾式方法で調合後
、所定形状に予備成形し、1250〜1300°Cの温
度で焼成し、焼成したブロックから抵抗(ρ)測定用試
料(1×1×10mmの棒)と損失(E)ないしキュー
リ温度(Tc)測定用試料(φ6×φ3×t1mmのリ
ング状コア)とを加工により作成し、この試料を用いて
特性を測定した。  直流での抵抗の測定、単位体積当
たりの損失E及びTcの測定は、上述した第1のフェラ
イトと同様である。
【0025】ZnX Mg0.26Ni0.09Cu0
.15Fe3−(X+0.26+0.09+0.15)
O4 系でのZn量とTc及びEの関係を図6に示す。 TcはZn量に依存し、Znが多いほどTcは小さくな
る。Tcが高すぎると動作温度(80°C)でのEが大
きくなる傾向がある。偏向ヨークは先に述べたように、
動作的に80°C程度まで温度が上昇するため、動作温
度で損失が小さいことが必要である。TcとEから最適
なZn量を求めると、最適量は0.50〜0.57であ
る。Zn3−(X+0.26+0.09+0.15)M
g0.26Ni0.09Cu0.15FeX O4 系
でのFe量と抵抗ρの関係を図7に示す。ρはFe量に
依存しFe量が多いほどρは小さくなる。
【0026】目標のρ≧1×105 Ω・cmを得るた
めには、Fe≧1.98の範囲であるが、他の組成との
兼ね合いから、最適なFe量は1.95〜1.98であ
る。TcとρからZn量とFe量はほぼ決められ、残り
の部分がCu、Mg、Niとなる。Cu、Mg、Niの
最適な組成量を検討した。Cu量とEの関係を図8に示
し、MgとNi量とEの関係を図9に示す。図8の結果
から、Eが小さくなるCuの範囲は0.04〜0.16
(好ましくは0.12〜0.15)であり、図9の結果
から、Mgの最適量は0.25〜0.30(好ましくは
0.26〜0.28)、Niは0.05〜0.10(好
ましくは0.09)である。
【0027】以上のようにZnA MgB NiC C
uD Fe3 −(A+B+C+D)O4 系の最適組
成は、Zn(A)=0.50〜0.57、Mg(B)=
0.25〜0.30、Ni(C)=0.05〜0.10
、Cu(D)=0.04〜0.16、Fe=1.86〜
1.98である。この組成範囲のMg−Ni−Cu−Z
n系フェライトにすることで、現在CRTに使われてい
るMg−Mn−Zn系フェライトに比べて、特性は格段
に改善され、Ni−Zn系フェライトと同等の特性が得
られる。また、Ni−Zn系フェライトに比べて原料コ
ストは半減する。本発明の第2のフェライトに係る実施
例6〜9の組成と特性を表3に示す。
【0028】
【表3】
【0029】表1,3を比較すると、比較例1〜4では
、高抵抗でかつ低損失のフェライト材がなく、低損失で
も低抵抗であるか、高抵抗でも高損失である。これに対
し、本発明の実施例6〜9では、高抵抗で、しかも低損
失である。したがって、偏向ヨークないしはフライバッ
クトランスとして、好適に用いることが可能である。 特に、この第2のフェライトでは、Ni系フェライト材
にCuを添加していることから、低い焼成温度で高密度
の焼成体が得られるので、製造も容易である。
【0030】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る特定組成のMg−Ni−M
n−Li−Zn系のフェライト材または特定割合のCu
を添加したMg−Ni−Zn系のフェライト材は、Ni
の含有量を小さくしても、特に高周波領域での損失小さ
く、かつ高抵抗となる。特に、この特定割合のCuを添
加したMg−Ni−Zn系のフェライトでは、Ni系フ
ェライト材にCuを添加していることから、低い焼成温
度で高い密度の焼成体が得られるので、製造も容易であ
る。このような本発明のフェライトによれば、Niの含
有量が小さくなるので、原料コストが例えば約1/2程
度に著しく低減され、フェライト材の製造コストを低減
することができる。また、このフェライト材は、特に高
周波領域での損失が小さく、しかも高抵抗であることか
ら、例えば、偏向ヨークないしはフライバックトランス
として好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1のフェライト材の組成を説
明するためのグラフである。
【図2】図2は本発明の第1のフェライト材の組成を説
明するためのグラフである。
【図3】図3は本発明の第1のフェライト材の組成を説
明するためのグラフである。
【図4】図4は本発明の第1のフェライト材の組成を説
明するためのグラフである。
【図5】図5は本発明の第1のフェライト材の組成を説
明するためのグラフである。
【図6】図6は本発明の第2のフェライト材の組成を説
明するためのグラフである。
【図7】図7は本発明の第2のフェライト材の組成を説
明するためのグラフである。
【図8】図8は本発明の第2のフェライト材の組成を説
明するためのグラフである。
【図9】図9は本発明の第2のフェライト材の組成を説
明するためのグラフである。
【符号の説明】
E  単位体積あたりの損失 Tc  キュリー温度 ρ  抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ZnA MgB NiC MnD L
    iE Fe3−(A+B+C+D+E) O4 なる一
    般式で表わされる組成のフェライト材であって、各元素
    の原子数比を示す係数A,B,C,D,Eが、それぞれ
    、 0.53  ≦A≦  0.57 0.25  ≦B≦  0.30 0.05  ≦C≦  0.10 0.05  ≦D≦  0.12 0.015≦E≦  0.05 の範囲にあることを特徴とするフェライト材。
  2. 【請求項2】  ZnA MgB NiC CuDFe
    3−(A+B+C+D) O4 なる一般式で表わされ
    る組成のフェライト材であって、各元素の原子数比を示
    す係数A,B,C,Dが、それぞれ 0.50  ≦A≦  0.57 0.25  ≦B≦  0.30 0.05  ≦C≦  0.10 0.04  ≦D≦  0.16 の範囲にあることを特徴とするフェライト材。
JP12258891A 1991-04-25 1991-04-25 フェライト材 Pending JPH04325495A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5750609A (en) * 1995-04-10 1998-05-12 Kyowa Chemical Industry Co., Ltd. Ultraviolet protective agent

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5750609A (en) * 1995-04-10 1998-05-12 Kyowa Chemical Industry Co., Ltd. Ultraviolet protective agent

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