JPH04325445A - 輸送機器用物品の表面処理剤 - Google Patents

輸送機器用物品の表面処理剤

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JPH04325445A
JPH04325445A JP12496991A JP12496991A JPH04325445A JP H04325445 A JPH04325445 A JP H04325445A JP 12496991 A JP12496991 A JP 12496991A JP 12496991 A JP12496991 A JP 12496991A JP H04325445 A JPH04325445 A JP H04325445A
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貴重 米田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水滴の付着が少ないあ
るいは付着した水滴の除去が容易な表面を有する輸送機
器用物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電車、自動車、船舶、航空機等の輸送機
器における外板、窓ガラス、鏡、表示機器表面材等の外
装部材、計器盤表面材等の内装部材、その他の物品の表
面は常に清浄であることが好ましい。輸送機器用物品の
表面に、雨滴、ほこり、汚れ等が付着したり、大気中の
温度や湿度の影響によって水分が凝縮すると、その外観
が損なわれる。それが人の目に直接触れる表面であった
り、人が接触する表面であると、不快感や衛生上の問題
も生じる。
【0003】さらには、輸送機器用物品表面が有する本
来の機能を著しく低下させることにもなる。特に、輸送
機器用物品が透明性、透視野性を要求される物品(例え
ば、窓ガラスや鏡等)である場合には、この種の現象は
その物品の本来の目的すら達成できないことに通じ、重
大事故を誘発する原因ともなりかねない。
【0004】水滴等を除去するための手段(例えば、ふ
き取りやワイパーによる除去)は、ときとして表面に微
細な傷を付けることがある。また、水滴等に伴われる異
物粒子によってかかる損傷を一層著しいものとすること
もある。さらに、ガラス表面に水分が付着した場合には
、水分中にガラス成分が溶出し、表面が浸食されていわ
ゆる焼けを生じることはよく知られている。この焼けを
除去するために強く摩擦すると微細な凸凹を生じ易い。 焼けが激しく生じたガラスや表面に微細な凸凹を生じた
ガラスからなる透視野部は、本来の機能が低下し、また
、その表面で光の散乱が激しく視野確保の点で不都合が
生じるため安全性に問題がある。
【0005】その他にも、水分は、輸送機器用物品の表
面に有害な影響を与えて損傷、汚染、着色、腐食等を促
進させ、また、輸送機器用物品の電気的特性、機械的特
性、光学的特性等の変化を誘発することもある。
【0006】このような現状において、輸送機器用物品
表面に水滴の付着が少ないあるいは付着した水滴の除去
が容易な性質(以下これらを単に水滴除去性という)を
付与することは強く求められているところである。従来
から表面を水滴除去性にするために、例えばシリコン系
ワックスやオルガノポリシロキサンからなるシリコン油
、界面活性剤などを直接塗布する表面処理剤が提案され
ている。
【0007】しかるに、これらは、塗布に伴う前処理を
必要とするものが多く、かつ塗布時に塗布ムラが発生し
易いという問題があった。また、処理剤自身の基材への
付着性が低いことにより、水滴除去性の長期持続性を満
足し得るには至らず、しかも処理剤の適用範囲が限定さ
れていた。
【0008】また、水分の悪影響を考慮した際には、今
後製作される輸送機器用物品はもちろんのこと、既に使
用されている輸送機器用物品に対しても対策を構じる必
要がある。この場合には、各物品に常温で直接処理する
だけで水滴除去性を付与する必要がある。例えば、既に
市販されている自動車用フロントガラスにこうした処理
を行うことを考えた場合、経済的に各自動車のフロント
ガラスを入れ替えるわけにもいかず、また、塗布後その
部分を焼成することも現実的には不可能である。この観
点からも従来提案されている処理剤では対応が困難であ
るというのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
問題点に鑑みなされたものである。すなわち、本発明者
は、従来の提案が有していた欠点を解消し得る処理剤の
研究、検討の過程において、多種類の基材に応用が可能
であり、優れた水滴除去性を発現する処理剤を見い出し
、しかも、該処理剤で処理した各種基材は水滴除去性を
有する基材として、特に輸送機器用物品として極めて好
適であることを確認し、本発明を完成するに至った。 従って、本発明は、水滴除去性を有し、耐摩耗性、耐薬
品性、耐候性に優れることで、その効果が半永久的に持
続する輸送機器用物品の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
した下記の発明である。イソシアネートシラン化合物で
処理された表面を有する基材からなる、あるいはその基
材を構成要素とする、輸送機器用物品。
【0011】本発明において、イソシアネートシラン化
合物とは、少なくとも1つのイソシアネート基がケイ素
原子に直接結合した構造を有する化合物を意味する。こ
の化合物は少なくとも1つの有機基を有していてもよく
、テトライソシアネートシランのような有機基を有しな
い化合物であってもよい。好ましくは、ケイ素原子に結
合した少なくとも1つの有機基(有機基とケイ素原子は
炭素−ケイ素結合で結合している)を有するオルガノイ
ソシアネートシラン化合物である。
【0012】イソシアネートシラン化合物で処理された
表面とは、イソシアネートシラン化合物が化学的にある
いは物理的に結合した表面をいう。イソシアネート基が
反応性であるので、イソシアネートシラン化合物は主と
して化学的反応により表面に結合するものと考えられる
。即ち、結合状態においてはイソシアネート基は変化し
ているものと考えられる。例えば、イソシアネート基は
ガラス表面のシラノール基と反応すると考えられる。
【0013】本発明において、処理された表面の水滴除
去性、耐摩耗性、耐薬品性、耐候性などの性能の少なく
とも一部はこのイソシアネート基の反応性によるもので
あり、他の一部はこのイソシアネート基と直接結合した
ケイ素原子によるものであると考えられる。また後述の
ように、オルガノイソシアネートシラン化合物の有機基
を選択することによりこれら性能をさらに向上すること
ができるものである。また、基材に対する結合性の面で
、1個のケイ素原子に結合したイソシアネート基は2以
上であることがより好ましい。
【0014】本発明において輸送機器用物品とは、電車
、自動車、船舶、航空機等の輸送機器における外板、窓
ガラス、鏡、表示機器表面材等の外装部材、計器盤表面
材等の内装部材、その他の輸送機器に使用される、ある
いは輸送機器に使用された部品や構成部材をいう。物品
は、表面処理された基材のみからなっていてもよく、表
面処理された基材が組み込まれたものであってもよい。 例えば、前者として自動車用窓ガラスがあり、後者とし
てガラス鏡が組み込まれた自動車用バックミラー部材が
ある。
【0015】輸送機器用物品の基材の種類は特に限定さ
れるものではない。例えば、金属、プラスチック、ガラ
ス、セラミックス、その他の無機質材料や有機質材料、
あるいはその組み合わせ(複合材料、積層材料等)があ
る。また基材の表面は、基材そのものの表面は勿論、塗
装金属板等の塗膜表面や表面処理ガラスの表面処理層の
表面など、基材表面に存在する基材とは異なる材質の表
面であってもよい。また、基材の形状としては平板に限
らず、全面に、あるいは部分的に曲率を有するものなど
目的に応じた任意の形状であってよいことはもちろんで
ある。
【0016】本発明において特に適当な基材は、ガラス
や透明プラスチック等の透明な材料からなる基材であり
、物品はその透明性を利用した物品である。例えば、ガ
ラスや透明プラスチック等からなる窓材、鏡、計器盤保
護カバーなどである。これらは、雨滴、ほこり、汚れ等
の付着により、透視野性が低下し易く、かつそれによる
問題の発生により重大な事態が発生するおそれが大きい
からである。基材としては特にガラスが好ましい。イソ
シアネートシラン化合物はガラスのシラノール基と反応
してその表面に強固に結合する。また、ケイ素原子の部
分でもガラス表面と結合することが考えられる。
【0017】基材の表面処理は、通常イソシアネートシ
ラン化合物あるいはそれを含む組成物を表面に塗布し、
イソシアネートシラン化合物を表面に結合させることに
よって行なう。組成物としては溶剤を含む溶液であるこ
とが好ましい。この溶液にはさらに他の成分を存在させ
ることができる。他の成分としては、例えば、後述のよ
うなオルガノポリシロキサンや酸類がある。基材表面へ
の塗布あるいはその後の溶剤の揮散によりイソシアネー
トシラン化合物が基材表面に接触し結合が起こると考え
られる。
【0018】この表面処理によって生成する表面処理層
の厚さは特に限定されるものではないが、きわめて薄い
ものであることが好ましい。好ましい層厚は、2μ以下
である。またその下限は単分子層厚である。本発明の1
つの特徴は表面処理に特に高温を必要としないことであ
る。常温下に処理を行なうことができ、溶剤の除去の際
にもそれに必要な温度以上には高温を必要としない。勿
論、必要により、処理の効果が失われない限りの高温を
採用することもできる。
【0019】イソシアネートシラン化合物として好まし
い化合物は、イソシアネート基が結合したケイ素原子を
1〜2個有する化合物である。この化合物は、イソシア
ネート基が結合していないケイ素原子を有していてもよ
い。しかし、加水分解性基が結合したケイ素原子の存在
は好ましいとはいえない。好ましいイソシアネートシラ
ン化合物は、下記式(A)あるいは(B)で表わされる
化合物である。なお、以下において式(A)で表わされ
る化合物を化合物(A)ともいい、式(B)で表わされ
る化合物を化合物(B)ともいう。
【0020】(A) (OCN)3−a−b(R1)a(R2)bSi−Y−
Si(R3)c(R4)d(NCO)3−c−dただし
、R1、R2、R3、R4は独立に水素または炭素数1
から16の有機基、a、bは独立に0、1、2 であっ
て 0≦a+b ≦2 を満たす整数、c、d は独立
に0、1、2 であって 0≦c+d ≦2 を満たす
整数、および Yは2価の有機基を表わす。
【0021】(B)  R5eR6gR7hSi(NC
O)4−e−g−hただし、R5、R6、R7は独立に
水素または炭素数1から16の有機基、e、g、h は
独立に0、1、2、3 であって 0≦e+g+h ≦
3 を満たす整数を表わす。
【0022】化合物(A)はイソシアネート基が結合し
たケイ素原子を2個有する化合物であり、化合物(B)
はイソシアネート基が結合したケイ素原子を1個有する
化合物である。化合物(A)は前記オルガノイソシアネ
ートシラン化合物の1種であり(Y が有機基であるこ
とより)、化合物(B)は少なくとも1つの有機基を有
する場合前記オルガノイソシアネートシラン化合物の1
種である。R1〜 R7 は水素原子である場合よりも
有機基であることが好ましい。特に存在するすべてのR
1〜 R7 は有機基であることが好ましい。
【0023】化合物(A)および化合物(B)において
、ケイ素原子に結合したイソシアネート基はケイ素原子
当たり2以上が好ましい。イソシアネート基が多いほど
基材表面に対する結合が強固となると考えられるからで
ある。
【0024】R1〜 R7 が有機基の場合、その有機
基はアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、ア
リール基等の炭化水素基、クロロアルキル基、ポリフル
オロアルキル基等のハロゲン化炭化水素基、水酸基、エ
ポキシ基、アミノ基、メルカプト基、カルボキシル基、
その他の官能基を有する(ハロゲン化)炭化水素基、お
よび炭素鎖の中間にエステル結合、エーテル結合、チオ
エーテル結合、イミノ結合、アミド結合、その他の連結
結合を有する(ハロゲン化)炭化水素基が好ましい。特
に好ましくは、炭化水素基とポリフルオロアルキル基を
有する有機基である。
【0025】上記の好ましい炭化水素基としては、炭素
数1〜16のアルキル基とアリール基が好ましい。特に
、R1〜 R7 のすべてが炭素数4以下のアルキル基
(以下、低級アルキル基という)であるか、1つのケイ
素原子に結合するR1〜R2、R3〜R4、あるいはR
5〜R7の内多くとも1つが低級アルキル基以外のアル
キル基であり他が低級アルキル基であるようなR1〜 
R7 が好ましい。特に好ましい低級アルキル基はメチ
ル基である。
【0026】さらに好ましい化合物(A)および化合物
(B)は、2以上のフッ素原子を有するオルガノイソシ
アネートシランである。すなわち、化合物(A)におい
て、Y が2以上のフッ素原子を有する2価の有機基で
あるか、あるいはそうでない場合存在するR1〜R4の
内少なくとも1つが2以上のフッ素原子を有する1価の
有機基である化合物である。勿論、Yと存在するR1〜
R4の内少なくとも1つのいずれもが2以上のフッ素原
子を有する有機基であってもよい。
【0027】化合物(B)においては、存在するR5〜
R7の少なくとも1つが2以上のフッ素原子を有する1
価の有機基である化合物である。これらの場合において
、フッ素原子を有しない有機基は前記の炭化水素基が好
ましい。なお、2以上のフッ素原子を有する有機基は、
ケイ素原子にフッ素原子を有しない炭素原子(例えば、
メチレン基)で結合することが好ましい。
【0028】Y が2以上のフッ素原子を有する2価の
有機基である場合、それはポリフルオロアルキレン基、
ポリフルオロオキサアルキレン基(アルキレン基の炭素
鎖の中間に少なくとも1つのエーテル結合が存在するも
の)、およびポリフルオロチオキサアルキレン基(アル
キレン基の炭素鎖の中間に少なくとも1つのチオエーテ
ル結合が存在するもの)が好ましい。特に、両末端のケ
イ素原子に結合する部分がポリメチレン基(特にジメチ
レン基)であり、それらの中間部分がパーフルオロアル
キレン基、パーフルオロオキサアルキレン基、あるいは
パーフルオロチオキサアルキレン基である2価の有機基
が好ましい。これらYの炭素数は6〜30、特に6〜1
6が好ましい。
【0029】また、Y が2以上のフッ素原子を有する
2価の有機基でない場合、それはアルキレン基、オキサ
アルキレン基、およびチオキサアルキレン基であること
が好ましい。その炭素数は2〜30、特に2〜16が好
ましい。
【0030】R1〜 R7 のいずれかが2以上のフッ
素原子を有する1価の有機基である場合、それはポリフ
ルオロアルキル基、ポリフルオロオキサアルキル基、ポ
リフルオロチオキサアルキル基、またはこれらのいずれ
かの基とアルキレン基等の炭化水素基とがエステル結合
その他の前記したような連結結合で結合した有機基(炭
化水素基の他端でケイ素原子と結合する)が好ましい。 特に、ポリフルオロアルキル基、ポリフルオロオキサア
ルキル基、およびポリフルオロチオキサアルキル基はケ
イ素原子と結合する端部あるいはその周辺がアルキレン
基(特に、ジメチレン基)であって他の部分がパーフル
オロのそれらの基であることが好ましい。
【0031】1価の有機基のパーフルオロ部分は炭素数
3以上のパーフルオロアルキル基、パーフルオロオキサ
アルキル基、あるいはパーフルオロチオキサアルキル基
が好ましく、特に炭素数3〜16のパーフルオロアルキ
ル基が好ましい。
【0032】これらY やR1〜 R7 の具体例につ
いては、下記の化合物(A)および化合物(B)の具体
例中の例がある。下記具体例中のRf基としては、特に
、CnF2n+1CmH2m− (ただし、この化学式
において、n は3〜16の整数、m は2〜4の整数
)で表されるパーフルオロアルキル基部分を有するポリ
フルオロアルキル基が、下記具体例中のRF基としては
、特に、CnF2n+1−(ただし、この化学式におい
て、n は3〜16の整数)が好ましい。
【0033】化合物(A)および化合物(B)の具体例
を下記に示す。しかし、化合物(A)および化合物(B
)はこれら具体例に限定されるものではない。なお、下
記化学式においてx 、n 、m はそれぞれ1以上の
整数を、R はアルキル基等を、Rfはポリフルオロア
ルキル基を、RFはパーフルオロアルキル基を示す。こ
れら化学式において、x は2〜8が、R は低級アル
キル基が、Rfはパーフルオロアルキル基を有するジメ
チレン基が好ましい。
【0034】化合物(A)の例示。
【0035】
【化1】
【0036】
【化2】
【0037】
【化3】
【0038】
【化4】
【0039】
【化5】
【0040】
【化6】
【0041】
【化7】
【0042】
【化8】
【0043】
【化9】
【0044】
【化10】
【0045】化合物(B)の例示。
【0046】
【化11】
【0047】
【化12】
【0048】
【化13】
【0049】さらに、本発明において、イソシアネート
シラン化合物による表面処理の効果を高めるために、イ
ソシアネートシラン化合物とともにオルガノポリシロキ
サンを使用することが好ましい。オルガノポリシロキサ
ンとしては、シリコーンオイルまたは変性シリコーンオ
イルと呼ばれているものが適当である。以下このオルガ
ノポリシロキサンを化合物(C)ともいう。この化合物
(C)は下記式(C)で表される重合単位を有するもの
が好ましい。
【0050】 (C)  [−SiX(CH3)−O−]なお、この式
において、X は炭素数1〜16の有機基を表す。この
有機基は前記したR1〜 R7 と同様の有機基(ただ
し、フッ素原子を有しないものが好ましい)であること
が好ましい。特に、アルキル基、アリール基、アリール
アルキル基、アミノアルキル基、ヒドロキシアルキル基
、ポリオキシアルキレン鎖を有する炭化水素基などが好
ましい。最も好ましくは、低級アルキル基である。
【0051】化合物(C)は、前記イソシアネートシラ
ンの処理による被膜の水滴除去性や耐摩耗性を向上せし
める効果を有する。この化合物(C)は、加水分解性基
を有しないことが好ましい。化合物(C)はそのまま表
面処理用の組成物に使用してもよいし、また、硫酸、塩
酸、酢酸等の酸で分解してから組成物に添加することも
可能である。また、化合物(C)の粘度は化合物(A)
、化合物(B)との組み合せを考慮して決定することが
好ましく、特に25℃における粘度が0.5 〜500
センチストークス(CS)のものが好適である。
【0052】化合物(C)の具体例を下記に例示するが
、化合物(C)はこれらに限定されるものではない。
【0053】
【化14】
【0054】
【化15】
【0055】本発明において、表面処理用の組成物は化
合物(A)または化合物(B)のどちらか一方の化合物
が必須である。勿論、両化合物が含有されていても問題
はなく、その混合割合は任意でよい。また、化合物(C
)成分を添加する場合には化合物(C)と化合物(A)
または/および化合物(B)との割合は目的に応じて任
意にすることが可能である。好ましくは、化合物(A)
、(B)、(C)の合計に対して化合物(C)あるいは
その分解物の存在量が1〜40重量%とするのが好まし
い。化合物(C)が少なすぎると耐摩耗性、作業性が低
下しやすく、また、多すぎるとやはり耐摩耗性が低下す
るばかりでなく、表面に触れた際にべた付き感が残るお
それがある。
【0056】また、化合物(C)は化合物(A)または
/および化合物(B)との相互作用で被膜の水滴除去性
の向上および膜の耐久性を向上するのに寄与する。この
詳細な機構は不明であるが、化合物(C)の分子鎖が、
化合物(A)や化合物(B)化合物と複雑に絡み合い、
表面に存在する各種有機基、特に極性基及びイオン性結
合のミクロな分布を結果的に制御し、水滴の除去に最適
な表面構造が達成されるためであると考えらる。
【0057】この選ばれた各化合物間での分子の絡み合
いは耐久性を一段と高めるのに大きく寄与していると考
えられる。また、化合物(A)、(B)、(C)はいず
れも低表面自由エネルギーな物質であり、被膜中に一部
存在する遊離状態の化合物が極表面層を移動することに
よって表面での摩擦抵抗を低減することも耐摩耗性が良
好である原因の一部と考えられる。
【0058】本発明における処理剤には、目的に応じて
他の化合物や添加剤をなどが添加される。添加剤は各成
分との反応性、相溶性を考慮して選択すればよく各種金
属酸化物の超微粒子、各種樹脂などの添加も可能である
。また、着色が必要であれば染料、顔料等の添加も差し
支えない。これらの添加剤は化合物(A)、(B)、(
C)の合計 100重量部に対して 0.01 〜20
重量部、特に 0.1〜5重量部が好適である。過剰な
添加は本発明が有する水滴除去性、耐摩耗性等を低下さ
せるので望ましくない。
【0059】上記組成物は被覆対象の基材に直接手拭き
等の方法で塗布してもよいし、また、有機溶剤によって
、溶解あるいは希釈して溶液状の形態に調製し使用する
ことも可能である。この有機溶剤による溶液において、
含まれる化合物(A)、(B)、(C)の合計量は被膜
の形成性(作業性)、安定性、被膜厚さ、経済性を考慮
して決定されるが 0.1〜30重量%であるのが好ま
しい。
【0060】有機溶剤としては酢酸エステル類、芳香族
炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、ケトン類、エーテ
ル類等各種溶剤の適用が可能であるが、反応性官能基(
水酸基など)を有しているものは化合物(A)や化合物
(B)成分が有しているイソシアネート基と反応するた
め望ましくない。ただし、イソプロピロアルコールなど
の反応性の低い官能基を有する有機溶剤は使用できる。 希釈溶剤は1種に限定されることなく、2種以上の混合
溶剤を使用することも可能である。
【0061】処理にあたっては特別な前処理は必要ない
が、目的に応じて行うことは別段問題なく、例えば、希
釈したフッ酸、塩酸等による酸処理、水酸化ナトリウム
、水酸化カリウム水溶液等によるアルカリ処理、あるい
はプラズマ照射等による放電処理を行うことができる。
【0062】被膜の形成は調製された組成物を含む有機
溶剤よりなる液状物を通常の処理方法によって表面に塗
布、例えば、はけ塗り、流し塗り、回転塗り、浸漬塗り
、スプレー塗布等の各種方法によって行い、大気中ある
いは窒素エアー中、常温で乾燥させれば良い。しかし、
乾燥速度を高めるなどの目的で加熱することは問題ない
。加熱する場合には基材の耐熱性を加味して温度、時間
を設定すれば良い。
【0063】形成される被膜の厚さは組成物を含む液状
物の組成物濃度、塗布条件、加熱条件などによって適宜
制御し得る。本発明の被膜は比較的屈折率が低く、これ
故に低反射性も付与される。かかる効果を期待する場合
には被膜の膜厚を光学干渉が生じる膜厚に制御すれば良
い。特に、水滴除去性を発現するには理論的には被膜の
膜厚は単分子層以上あればよく、これに経済的効果も加
味して前記のように2μ以下であるのが望ましい。
【0064】かかる被膜を有する基材は輸送機器用の物
品としてあるいはその一部として容易に装着可能である
。例えば、電車のボディー、窓ガラス、パンタグラフ等
、自動車(トラック)のボディー、フロントガラス、リ
アガラス、サイドガラス、ミラー、バンパー等、船舶の
ボディー、窓ガラス等、航空機等のボディー、窓ガラス
等に容易に使用可能である。
【0065】かかる表面処理された基材においては、水
滴除去性により表面に付着する水滴がはじかれ、特に、
運行に伴って受ける風圧との相互作用によって表面上を
急速に移動し、水滴として溜ることなく、水分が誘発す
る悪影響を排除することが可能となる。特に、各種窓ガ
ラス等の透視野部での用途では水滴の飛散により視野確
保が非常に容易となり車輌の安全性向上に通じるもので
ある。
【0066】また、水滴が氷結するような環境下におい
ても氷結することなく、仮に、氷結したとしても解凍は
著しく速い。さらには、水滴の付着がほとんどないため
定期的な清浄作業回数を低減し得て、しかも、清浄は極
めて容易で、美観保持の点からも非常に有利である。
【0067】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが本発明は実施例のみに限定されるものではない。 実施例において実施した各種評価方法は次ぎの通りであ
る。
【0068】1.水滴除去性 1−a)直径2mmの大きさからなる水滴の転落角を測
定した。表面上の異なる5ヶ所にて測定を行い、その平
均値で示した。 1−b)サンプル面から20cmの距離に保持したノズ
ルから水を全面に約1時間スプレーした後に表面に残存
する水滴を肉眼で観察し以下の評価基準で評価した。
【0069】 A:サンプル表面に全く水が残らない。 B:サンプル表面に少し水が残る。 C:サンプル表面にかなり水滴が残る。 D:サンプル表面で水が濡れ広がる。
【0070】2.耐摩耗性 試験機:テイバー式ロータリーアブレッサー(株式会社
東洋精機製作所) 試験条件:摩耗輪H−22、荷重1kg、摩耗回数 3
00回。 上記方法で耐摩耗試験を実施し、試験後の水滴除去性を
評価した。
【0071】3.耐候性試験 紫外線照射を8時間(70℃)、湿潤曝露を4時間(5
0℃)とする工程を1サイクルとして、 100サイク
ルで実施。上記方法で耐候性試験を実施し、試験後の水
滴除去性を評価した。
【0072】4.煮沸試験 沸騰水中に1時間浸漬した。試験後の水滴除去性を評価
した。
【0073】5.使用化合物 (a) C8H17Si(NCO)3 (b) CH3Si(NCO)3 (c) (CH3)2Si(NCO)2(d) (CH
3)3SiNCO (e) Si(NCO)4
【0074】 (f) Ph−Si(NCO)3 (g) (OCN)3SiC2H4Si(NCO)3(
h) (OCN)2(CH3)SiC2H4Si(CH
3)(NCO)2(i) C8F17C2H4Si(N
CO)3(j) (OCN)3SiC2H4C6F12
C2H4Si(NCO)3
【0075】 (k) (CH3)3SiO−[Si(CH3)2−O
−]m−Si(CH3)3( m、n :1以上の整数
。粘度:50cs)(l) (CH3)3SiO−[S
i(CH3)2−O−]m−−[Si(CH3)(C3
H6NH2)−O−]n−Si(CH3)3( m、n
 :1以上の整数)
【0076】[処理剤1の調製]撹拌子および温度計が
セットされたフラスコに、(a) 19.3gと酢酸ブ
チル1980.0gを加えた。さらに(k) 0.7 
gを添加した後、この溶液の液温を25℃に維持しなが
ら1昼夜撹拌を継続し処理剤1を得た。
【0077】[処理剤2の調製]撹拌子及び温度計がセ
ットされたフラスコに、(b) 15.3g、(c) 
1.1 g、(d)0.8 g、(e) 1.4 gを
混合し、酢酸ブチル1985.3gを加えた。さらに(
k) 0.3 g、(l) 0.4 gを添加した後、
この溶液の液温を25℃に維持しながら1昼夜撹拌を継
続し処理剤2を得た。
【0078】[処理剤3の調製]撹拌子及び温度計がセ
ットされたフラスコに、(a) 18.4g、(g) 
10.1gを混合し、トルエン2561.3gを加えた
。さらに(k) 2.1 g、(l) 1.3 gを添
加した後、この溶液の液温を25℃に維持しながら1昼
夜撹拌を継続し処理剤3を得た。
【0079】[処理剤4の調製]撹拌子及び温度計がセ
ットされたフラスコに、(a) 12.1g、(b) 
5.1 g、(f)5.1 g、(h) 7.8 gを
混合し、トルエン1877.7gを加えた。さらに(k
) 3.2 g、硫酸0.4 gを添加した後、この溶
液の液温を25℃に維持しながら5日間撹拌を継続し処
理剤4を得た。
【0080】[処理剤5の調製]撹拌子及び温度計がセ
ットされたフラスコに、(i) 19.9g、(j) 
10.3gを混合し、酢酸エチル985.3 g、イソ
プロピルアルコール54.2g、フロンソルブ(R−1
13 )456.3 g、硫酸0.7 gを加えた。さ
らに(k) 0.7 gを添加した後、この溶液の液温
を25℃に維持しながら5日間撹拌を継続し処理剤5を
得た。
【0081】[処理剤6の調製]撹拌子及び温度計がセ
ットされたフラスコに、(a) 9.8 g、(e) 
2.3 g、(g)3.5 g、(i) 9.8 gを
混合し、酢酸ブチル985.3 g、イソプロピルアル
コール33.2g、フロンソルブ(R−113 )20
0.0 gを加えた。さらに(k) 0.8 gを添加
した後、この溶液の液温を25℃に維持しながら1昼夜
撹拌を継続し処理剤6を得た。
【0082】[処理剤7の調製]撹拌子及び温度計がセ
ットされたフラスコに、(a) 120.0 g、(b
) 7.8 g、(e) 3.5 g、(g) 2.4
 gを混合し、酢酸エチル988.8 g、イソプロピ
ルアルコール23.5gを加えた。さらに(k) 4.
5 g、硫酸0.7 gを添加した後、この溶液の液温
を25℃に維持しながら5日間撹拌を継続し処理剤7を
得た。
【0083】[処理剤8の調製]撹拌子及び温度計がセ
ットされたフラスコに、(a) 18.4g、(g) 
10.1gを混合し、トルエン2561.3gを加えた
後、この溶液の液温を25℃に維持しながら1昼夜撹拌
を継続し処理剤8を得た。
【0084】[処理剤9の調製]撹拌子及び温度計がセ
ットされたフラスコに、イソプロピルアルコール256
1.3gを満たし、(k) 2.1 g、(l) 1.
3 gを添加した後、この溶液の液温を25℃に維持し
ながら1昼夜撹拌を継続し処理剤9を得た。
【0085】[実施例1]10cm×10cm(厚さ3
mm)のガラス板を処理剤1の溶液に浸漬させ、11c
m/分なる速度で引き上げ、サンプル試験片を作成した
。この試験片を評価した結果を表1に示す。
【0086】[実施例2〜8]実施例1における処理剤
1を処理剤2〜8に変更した他は実施例1と同様に試験
、評価を行った。結果は同じく表1に示す。
【0087】[比較例1]実施例1における処理剤1を
処理剤9に変更した他は実施例1と同様に試験、評価を
行った。結果は同じく表1に示す。
【0088】[実施例9]実施例5で得られた、被膜の
形成された試験片を第2表に示す薬品に24時間浸漬し
、取り出して直ちに洗浄した後、この試験片の外観変化
および水滴除去性を確認しその結果を表2に示す。
【0089】[実施例10]実施例5の方法で自動車用
フロント合わせガラスの表面に塗布し、被膜を形成した
。かくして得られたフロント合わせガラスを自動車のフ
ロントに装着した。この自動車を日中4時間の走行テス
トを1ヶ月間行い、日毎にフロント表面への汚れ、ほこ
りの付着状態、また、雨天時においては水滴の付着状態
を肉眼で観察した。
【0090】その結果、汚れ、ほこりの付着、水滴の付
着による水アカの発生は全く認められず、希にそれらの
発生が認められてもティシュペーパーで軽く拭うことで
容易に除去された。また、雨天時には表面の水滴ははじ
かれ走行による風圧との相互作用によって速やかに移動
してしまい、ワイパーを使用することなく視野が確保さ
れた。さらに未処理のフロント合わせガラスに付着して
いる水滴が氷結する、或は空気中の水分が凝縮してフロ
ントガラスに氷結するような環境下(0℃〜−5℃)で
の走行テストにおいてフロントガラスでの氷結は全く認
められなかった。
【0091】次いで更に厳しい低温環境下(−10℃〜
−15℃)においてはフロントガラスでの氷結も認めら
れるが、その解凍も早く、未処理のフロントガラスに比
し著しい差があった。
【0092】[実施例11]実施例10のフロント合わ
せガラスをサイドガラス、リアガラスに変更して走行試
験を実施したが、実施例10と同様の効果が確認できた
【0093】[実施例12]実施例10のフロント合わ
せガラスをサイドミラーに変更して走行試験を実施した
が、実施例10と同様の効果が確認できた。
【0094】[実施例13]既に常用して1年経過した
自動車用フロント合わせガラスの表面を酸化セリウム研
磨し、充分な水で洗い流し、ドライヤーにて完全に水分
を除去し、既に表面に堆積していた水アカ、汚れ、ほこ
り等を完全に除去した。この洗浄されたフロント合わせ
ガラスの全表面を処理剤5を染み込ませた綿布でワック
ス掛けを行う要領で手拭き、乾燥した。充分乾燥した後
、水を掛け全表面に被膜が形成されたことを確認した。 その後、実施例10と同様な試験を実施したところ、実
施例10に示した良好な水滴除去性を確認できた。
【0095】[実施例14]既に常用して1年経過した
自動車の塗装ボディー部表面を酸化セリウム研磨し、充
分な水で洗い流し、ドライヤーにて完全に水分を除去し
、既に表面に堆積していた水アカ、汚れ、ほこり等を完
全に除去した。この洗浄された塗装ボディー部の全表面
を処理剤5を染み込ませた綿布でワックス掛けを行う要
領で手拭き、乾燥した。充分乾燥した後、水を掛け全表
面に被膜が形成されたことを確認した。その後、実施例
10と同様な試験を実施したところ、実施例10に示し
た良好な水滴除去性を確認できた。
【0096】
【表1】
【0097】
【表2】
【0098】
【発明の効果】本発明の輸送機器用基材や輸送機器用物
品およびそれらを装着した輸送機器には実施例に明かな
ように優れた効果が認められる。すなわち、1.水滴除
去性に優れており、ほこり、汚れ、水滴の付着、あるい
はそれによる水垢の発生などがなく、希にそれらの発生
があっても、容易に除去可能で水が誘発する悪影響を遮
断することができるし、洗浄の簡略化が図れる。 2.水滴除去性の持続性に優れ、半永久的にその状態を
維持する。
【0099】3.耐薬品性に優れ、海岸線沿いでの使用
、あるいは海水が直接触れる船舶においても効果を発揮
する。 4.特別な前処理を必要とせず、経済的効果も高い。 5.既に常用されている輸送機器用物品にも適用が可能
である。 以上のような効果は従来の材料では期待できないもので
あり、これまで使用不可能であった分野にまでその適用
範囲をが拡大することが期待できる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イソシアネートシラン化合物で処理された
    表面を有する基材からなる、あるいはその基材を構成要
    素とする、輸送機器用物品。
  2. 【請求項2】処理された表面が、イソシアネートシラン
    化合物あるいはそれを含む組成物を表面に塗布し、イソ
    シアネートシラン化合物を表面に結合させてなる表面で
    ある、請求項1の輸送機器用物品。
  3. 【請求項3】処理された表面を有する基材が透明な材料
    からなる基材である、請求項1の輸送機器用物品。
  4. 【請求項4】基材がガラスである、請求項3の輸送機器
    用物品。
  5. 【請求項5】イソシアネートシラン化合物が下記式(A
    )または(B)で表される化合物である、請求項1の輸
    送機器用物品。 (A) (OCN)3−a−b(R1)a(R2)bSi−Y−
    Si(R3)c(R4)d(NCO)3−c−dただし
    、R1、R2、R3、R4は独立に水素または炭素数1
    から16の有機基、a、bは独立に0、1、2 であっ
    て 0≦a+b ≦2 を満たす整数、c、d は独立
    に0、1、2 であって 0≦c+d ≦2 を満たす
    整数、および Yは2価の有機基を表わす。 (B)  R5eR6gR7hSi(NCO)4−e−
    g−hただし、R5、R6、R7は独立に水素または炭
    素数1から16の有機基、e、g、h は独立に0、1
    、2、3 であって 0≦e+g+h ≦3 を満たす
    整数を表わす。
  6. 【請求項6】式(A)において Yがアルキレン基であ
    り、ケイ素原子に結合した有機基が存在する場合はその
    有機基の少なくとも1つはアルキル基であり、式(B)
    においてケイ素原子に結合した有機基が存在する場合は
    その有機基の少なくとも1つはアルキル基である、請求
    項5の輸送機器用物品。
  7. 【請求項7】式(A)において Yが2以上のフッ素原
    子を有する2価の有機基であるか、またはケイ素原子に
    結合した有機基が存在しかつその有機基の少なくとも1
    つがポリフルオロアルキル基を有する有機基であり、式
    (B)においてケイ素原子に結合した有機基が存在しか
    つその有機基の少なくとも1つはポリフルオロアルキル
    基を有する有機基である、請求項5の輸送機器用物品。
  8. 【請求項8】式(A)において Yがポリフルオロアル
    キレン基であるか、またはケイ素原子に結合した有機基
    が存在しかつその有機基の少なくとも1つがパーフルオ
    ロアルキル基を有する有機基であり、式(B)において
    ケイ素原子に結合した有機基が存在しかつその有機基の
    少なくとも1つはパーフルオロアルキル基を有する有機
    基である、請求項5の輸送機器用物品。
  9. 【請求項9】イソシアネートシラン化合物を含む組成物
    が、さらにオルガノポリシロキサンを含む、請求項2の
    輸送機器用物品。
  10. 【請求項10】オルガノポリシロキサンが、下記式(C
    )で表わされる繰り返し構造単位を有し、25℃におけ
    る粘度が0.5 〜500 センチストークスのオルガ
    ノポリシロキサンである、請求項9の輸送機器用物品。 (C)  [−SiX(CH3)−O−]ただし、 X
    は炭素数1から16の有機基を表わす。
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