JPH04324438A - 放射線画像読取方法 - Google Patents

放射線画像読取方法

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JPH04324438A
JPH04324438A JP9421691A JP9421691A JPH04324438A JP H04324438 A JPH04324438 A JP H04324438A JP 9421691 A JP9421691 A JP 9421691A JP 9421691 A JP9421691 A JP 9421691A JP H04324438 A JPH04324438 A JP H04324438A
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JP
Japan
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image signal
image
reading
read
radiation
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Application number
JP9421691A
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English (en)
Inventor
武尾英哉
Hideya Takeo
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被写体の放射線画像情
報が記録された蓄積性蛍光体シート等の記録シートから
放射線画像を読み取って画像信号を得、この画像信号に
画像処理を施す放射線画像読取装置に関するものである
【0002】
【従来の技術】記録された放射線画像を読み取って画像
信号を得、この画像信号に適切な画像処理を施した後、
画像を再生記録することは種々の分野で行なわれている
。たとえば、後の画像処理に適合するように設計された
ガンマ値の低いX線フイルムを用いてX線画像を記録し
、このX線画像が記録されたフイルムからX線画像を読
み取って電気信号に変換し、この電気信号(画像信号)
に画像処理を施した後コピー写真等に可視像として再生
することにより、コントラスト,シャープネス,粒状性
等の画質性能の良好な再生画像を得ることが行なわれて
いる(特公昭61−5193 号公報参照)。
【0003】また本願出願人により、放射線(X線,α
線,β線,γ線,電子線,紫外線等)を照射するとこの
放射線エネルギーの一部が蓄積され、その後可視光等の
励起光を照射すると蓄積されたエネルギーに応じて輝尽
発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、
人体等の被写体の放射線画像情報を一旦シート状の蓄積
性蛍光体に記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー
光等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られ
た輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この
画像データに基づき被写体の放射線画像を写真感光材料
等の記録材料、CRT等に可視像として出力させる放射
線画像記録再生システムがすでに提案されている(特開
昭55−12429号,同56−11395号,同55
−163472 号,同56−104645 号,同5
5− 116340号等)。
【0004】このシステムは、従来の銀塩写真を用いる
放射線写真システムと比較して極めて広い放射線露出域
にわたって画像を記録しうるという実用的な利点を有し
ている。すなわち、蓄積性蛍光体においては、放射線露
光量に対して蓄積後に励起によって輝尽発光する発光光
の光量が極めて広い範囲にわたって比例することが認め
られており、従って種々の撮影条件により放射線露光量
がかなり大幅に変動しても、蓄積性蛍光体シートより放
射される輝尽発光光の光量を読取ゲインを適当な値に設
定して光電変換手段により読み取って電気信号に変換し
、この電気信号を用いて写真感光材料等の記録材料、C
RT等の表示装置に放射線画像を可視像として出力させ
ることによって、放射線露光量の変動に影響されない放
射線画像を得ることができる。
【0005】上記システムにおいて、蓄積性蛍光体シー
トに照射された放射線の線量等に応じて最適な読取条件
で読み取って画像信号を得る前に、予め低レベルの光ビ
ームにより蓄積性蛍光体シートを走査してこのシートに
記録された放射線画像の概略を読み取る先読みを行ない
、この先読みにより得られた先読画像信号を分析し、そ
の後上記シートに高レベルの光ビームを照射して走査し
、この放射線画像に最適な読取条件で読み取って画像信
号を得る本読みを行なうように構成されたシステムがあ
る。
【0006】ここで読取条件とは、読取りにおける輝尽
発光光の光量と読取装置の出力との関係に影響を与える
各種の条件を総称するものであり、例えば入出力の関係
を定める読取ゲイン,スケールファクタあるいは、読取
りにおける励起光のパワー等を意味するものである。
【0007】また、光ビームの高レベル/低レベルとは
、それぞれ、上記シートの単位面積当りに照射される光
ビームのエネルギーの大/小、もしくは上記シートから
発せられる輝尽発光光のエネルギーが上記光ビームの波
長に依存する(波長感度分布を有する)場合は、上記シ
ートの単位面積当りに照射される光ビームのエネルギー
を上記波長感度で重みづけした後の重みづけエネルギー
の大/小をいい、光ビームのレベルを変える方法として
は、異なる波長の光ビームを用いる方法、レーザ光源等
から発せられる光ビームの強度そのものを変える方法、
光ビームの光路上にNDフィルター等を挿入,除去する
ことにより光ビームの強度を変える方法、光ビームのビ
ーム径を変えて走査密度を変える方法、走査速度を変え
る方法等、公知の種々の方法を用いることができる。
【0008】また、この先読みを行なうシステムか先読
みを行なわないシステムかによらず、得られた画像信号
(先読画像信号を含む)を分析し、画像信号に画像処理
を施す際の最適な画像処理条件を決定するようにしたシ
ステムもある。この画像信号に基づいて最適な画像処理
条件を決定する方法は、蓄積性蛍光体シートを用いるシ
ステムに限られず、たとえば従来のX線フイルム等の記
録シートに記録された放射線画像から画像信号を得るシ
ステムにも適用されている。
【0009】上記画像信号(先読画像信号を含む)に基
づいて読取条件および/または画像処理条件を求める演
算(以下、EDRと呼ぶ。)は、被写体の撮影部位(被
写体が人体の場合の頭部,胸部,腹部等)、撮影方法(
通常撮影,造影撮影,拡大撮影等)等の撮影条件毎に分
類された多数の放射線画像のそれぞれから得られた多数
の画像信号を統計的に処理した結果から、各撮影条件毎
にそのアルゴリズムが定められ、自動的にEDRを行な
うことが広く行なわれている。
【0010】しかし、EDRのアルゴリズムは、上記の
ように、統計的に処理した結果に基づいて定められたも
のであるため、各撮影条件毎にそのアルゴリズムが定め
られていても全ての放射線画像に適合するものではない
。EDRが不適合であると、その放射線画像から得られ
た画像信号に基づいて可視画像を再生出力したとき、観
察に堪えないほど濃度,コントラストの不適正な可視画
像が出力されるという問題点があり、最悪の場合には出
力された可視画像に必要な画像情報が全く含まれておら
ず、放射線画像の撮影からやり直す必要が生じ、時間の
無駄となり、また被写体が人体の場合、再度の撮影によ
り人体への放射線の照射量が倍加されるという問題点も
ある。
【0011】上記問題点が生ずる場合の一例について以
下に説明する。
【0012】上記EDRのアルゴリズムを定める際に考
慮すべき条件のひとつは、撮影の際に記録シートに記録
された不要の部分、たとえば散乱放射線のみの部分や被
写体を経由(透過又は反射)せずに放射線が直接記録シ
ートに照射された部分等を取り除き、必要な放射線画像
に対応する画像信号を不要な画像信号と区別することで
ある。
【0013】図4,図5は、それぞれ先読画像信号Sp
 のヒストグラムを示す図である。これらの図は前述し
た蓄積性蛍光体シートを用い、先読みを行なうシステム
におけるものである。
【0014】図4は、多数の放射線画像のほとんど(例
えば99.5%)を占める、EDRに適した放射線画像
から求めたヒストグラムの一例である。
【0015】先読みにおいて蓄積性蛍光体シートから発
せられた輝尽発光光を読み取ることにより得られた、輝
尽発光光の光量の対数と比例する先読画像信号Sp を
横軸にとり、先読画像信号Sp の各値の出現頻度を縦
軸(上方)にとり、さらに、本読みにより得られる、輝
尽発光光の光量の対数値と比例する画像信号を縦軸の下
方にとる。このとき、先読画像信号Sp から求められ
たヒストグラムが図に示すように3つの山A,B,Cか
らなり、必要な放射線画像に対応する部分は山Bの部分
であるとする。このとき、山Bを見つけるために、たと
えば、しきい値Tで先読画像信号Sp の最小値SL 
の位置から先読画像信号Sp の値が増加する方向にサ
ーチし(図の2点鎖線に対応)、2度目の立ち上がり点
aとその次の立ち下がり点bとを見つける。この2点a
,bに挾まれる範囲の最大値および最小値をそれぞれS
max(点bに対応),Smin(点aに対応)とした
とき、この範囲に含まれる画像情報が可視出力画像に適
正に再生されるように本読みにおける読取条件が定めら
れる。すなわち、先読画像信号Sp におけるSmax
 およびSmin が、可視出力画像における適正濃度
範囲の最大濃度Dmax および最小濃度Dmin に
それぞれ対応する本読みにおける最大の画像信号Qma
x および最小の画像信号Qmin となるように、す
なわち図の直線Gに沿うように本読みの読取条件が定め
られる。
【0016】このようにして、ほとんど大多数の放射線
画像については、本読みの読取条件が正しく定められる
が、この方法では正しい読取条件が見つけ出せない場合
がまれに生ずる。
【0017】図4は、図5と近似した被写体(たとえば
両者とも人体の胸部)を同様の撮影条件で撮影した放射
線画像から得られたヒストグラムを示す図である。
【0018】図4を図5と比較すると山B′,C′はそ
れぞれ山B,Cと近似しているが、山A′は山Aと異な
り、2つの山A1 ′,A2 ′とに分かれている。
【0019】図5のヒストグラムについて、前述した方
法を適用すると、所定のしきい値Tで先読画像信号Sp
 の最小値SL ′の位置から先読画像信号Sp の値
が増加する方向にサーチされ、2度目の立ち上がり点a
′とその次の立ち下がり点b′とが見つけられる。しか
しこの2点a′,b′で挾まれる範囲は必要とする放射
線画像に対応した範囲(山B′に対応)とは大きくかけ
離れてしまっている。これを直線G′のように変換して
本読みを行ない画像信号を得ると、この画像信号には必
要とする画像情報が全く含まれておらず、この画像信号
に基づいて可視画像を再生出力しても全く無意味な出力
画像となってしまう。この場合、たとえば被写体となっ
た人間を再度病院に呼び寄せる等をして、あらためて撮
影から行なわなければならない。
【0020】また、このような場合に無意味の可視画像
の再生出力や再撮影等を避けるために、本出願人による
特開平1−238648号公報には以下のような手段が
講じられたシステムが開示されている。
【0021】すなわち、図4のようにして求めた読取条
件(直線G′)が標準の読取条件と比較されこの標準の
読取条件とあまりにもかけ離れていたときは、先読画像
信号Sp 全体の最小値SL ′が本読み時の最小の信
号Qmin ,全体の最大値SM ′が本読み時の最大
の信号Qmax となるように、すなわち図5の直線G
″のように変換して本読みを行ない画像信号を得るもの
である。しかし、このように本読みにおいて広範なレン
ジの輝尽発光光を読み取るように読取条件を定めると、
必要な画像情報が全く得られないという極端な事態は避
けることはできるが、結局画質性能の悪い可視画像しか
得られない場合も多い。
【0022】この画質性能が低下することについて図5
を参照して説明する。図5の直線G′に対応する読取条
件が標準とかけ離れているため、安全のために広い光量
範囲の情報が得られるように、直線G″に対応するよう
に読取条件が定められたとする。このように読取条件が
定められると、必要な画像情報(山B′に対応)から得
られた画像信号はQ1 とQ2 とに挾まれる狭い範囲
にあり、画像信号として使用できるQmin とQma
x とに挾まれた範囲の一部しか使用しないことになり
、その分必要な画像信号の分解能が低下し、この結果最
終的に再生出力された可視画像の濃度分解能が低下する
結果となる。 また、Q1 とQ2 とに挾まれる範囲は全体としてQ
max の方向に寄っており、このまま可視画像を再生
出力すると全体に濃度の濃い画像となってしまうことに
なる。
【0023】このような事情に鑑み、本出願人は、自動
的に求められた読取条件等が標準的なものとかけ離れて
いると判断された場合であっても、適切な読取条件等を
求めることのできる放射線画像読取装置を既に提案して
いる(特開平2−269333号)。
【0024】この装置は、画像の適正な感度範囲をSk
 STD ±ΔSk で規定し、また画像の適正なコン
トラスト範囲をGp STD ±ΔGp で規定し、こ
の規定された2つの範囲を記憶手段に格納しておいて、
求められた読取条件および/または画像処理条件が上記
記憶手段に格納されている2つの範囲内に入っているか
否かを判断し、範囲外にあると判断されれば上記読取条
件および/または画像処理条件に代えて新たな読取条件
および/または画像処理条件を設定するように構成され
てなるものである。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば撮影
時において撮影装置の電源がOFF状態となっているよ
うな場合にも上述した技術を用いてチェックすることが
できる。
【0026】しかし、上述した技術によっては、読取条
件および/または画像処理条件が所定の範囲内に入って
いるか否かによって異常発生の有無を判断しているので
撮影のミスばかりでなく、EDRによる条件設定ミス等
も含まれてしまう。
【0027】また、上述した技術によっては感度とコン
トラストの2つの範囲について比較判断を行なっており
、上記撮影ミス等の場合に、より簡便に知ることができ
る方法が望まれていた。
【0028】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
ので、EDRによる条件設定ミスの有無の判断をするこ
となく画像信号が撮影ミス等により得られたものである
か否かを簡便に知ることができる放射線画像読取方法を
提供することを目的とするものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】本願発明のうち第1の方
法に係る放射線画像読取方法は、放射線画像が記録され
た蓄積性蛍光体シートに励起光を照射しこの蓄積性蛍光
体シートから発せられた輝尽発光光を読み取って得られ
た上記放射線画像を表わす第1の画像信号に基づいて、
上記蓄積性蛍光体シートに再度励起光を照射しこの蓄積
性蛍光体シートから発せられた輝尽発光光を読み取って
上記放射線画像を表わす第2の画像信号を得る際の読取
条件および/または得られた上記第2の画像信号に画像
処理を施す際の画像処理条件を求める放射線画像読取方
法において、上記第1の画像信号のレベルの基準範囲を
規定しておき、上記読み取られた第1の画像信号を上記
基準範囲と比較し、この比較の結果、上記第1の画像信
号が上記範囲外にあると判断された場合に異常が発生し
た旨の警告を発することを特徴とするものである。
【0030】また、本願発明のうち第2の方法に係る放
射線画像読取方法は、放射線画像を表わす画像信号に基
づいて、この画像信号に画像処理を施す際の画像処理条
件を求める放射線画像読取方法において、上記画像信号
のレベルの基準範囲を規定しておき、上記読み取られた
画素信号を上記基準範囲と比較し、この比較の結果、上
記画像信号が上記基準範囲の範囲外にあると判断された
場合に異常が発生した旨の警告を発することを特徴とす
るものである。
【0031】ここで上述した「第1の画像信号のレベル
の基準範囲」および「画像信号のレベルの基準範囲」と
は各々、撮影ミスあるいは蓄積性蛍光体シートの不良等
がない場合に得られる上記第1の画像信号のレベルの範
囲および上記画像信号のレベルの範囲をいう。
【0032】
【作用および効果】例えば撮影時のミスとしてX線光源
の電源を入れずに撮影が行なわれたような場合があり、
このような状態で記録シートから画像信号を読み取ると
その画像信号のレベルの範囲が、適正に撮影が行なわれ
た場合の画像信号のレベルの範囲から大きくずれてしま
う。
【0033】本願発明はこのような事情に着目してなさ
れたもので、撮影条件等が全て適正の場合に得られる画
像信号のレベルの最大値よりも大きい任意の値を上限値
、最小値よりも小さい任意の値を下限値として規定して
おき、画像信号が読み取られた場合にこの画像信号のレ
ベルが上記上限値,下限値の間の基準範囲に含まれてい
ない場合にオペレータに異常が発生していることを知ら
せるためその旨の警告を発している。
【0034】したがって、EDRによる処理前の画像信
号のレベルそのものが判断の対象となっているので、E
DRの条件設定ミス等を含まない、撮影時のミスや記録
シートの異常等に限った判断を行なうことができる。
【0035】また、画像信号のレベルを1つの基準範囲
と比較するだけでよいから前述した従来技術よりも上記
判断の処理作業が簡便となる。
【0036】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0037】図2は、本発明の放射線画像読取方法を実
施するため放射線画像読取装置の一例を示す斜視図であ
る。この例は蓄積性蛍光体シートを用い、先読みを行な
うシステムである。
【0038】放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シー
ト11は、弱い光ビームにより走査してこのシート11
に蓄積された放射線エネルギーの一部のみを放出させる
先読みを行なう先読手段100 の所定位置にセットさ
れる。この所定位置にセットされた蓄積性蛍光体シート
11は、モータ12により駆動されるエンドレスベルト
等のシート搬送手段13により、矢印Y方向に搬送(副
走査)される。 一方、レーザー光源14から発せられた弱い光ビーム1
5はモータ23により駆動され矢印方向に高速回転する
回転多面鏡16によって反射偏向され、fθレンズ等の
集束レンズ17を通過した後、ミラー18により光路を
変えて前記シート11に入射し副走査の方向(矢印Y方
向)と略垂直な矢印X方向に主走査する。この励起光1
5が照射されたシート11の箇所からは、蓄積記録され
ている放射線画像情報に応じた光量の輝尽発光光19が
発散され、この輝尽発光光19は光ガイド20によって
導かれ、フォトマルチプライヤ(光電子増倍管)21に
よって光電的に検出される。 上記光ガイド20はアクリル板等の導光性材料を成形し
て作られたものであり、直線状をなす入射端面20a 
が蓄積性蛍光体シート11上の主走査線に沿って延びる
ように配され、円環状に形成された射出端面20b に
フォトマルチプライヤ21の受光面が結合されている。 入射端面20a から光ガイド20内に入射した輝尽発
光光19は、該光ガイド20の内部を全反射を繰り返し
て進み、射出端面20b から射出してフォトマルチプ
ライヤ21に受光され、放射線画像を表わす輝尽発光光
19がフォトマルチプライヤ21によって電気信号に変
換される。
【0039】フォトマルチプライヤ21から出力された
アナログ出力信号Sは対数増幅器26で対数的に増幅さ
れ、A/D変換器27でディジタル化され、先読画像信
号Sp が得られる。
【0040】上記先読みにおいては、蓄積性蛍光体シー
ト11に蓄積された放射線エネルギーの広い領域にわた
って読み取ることができるように、フォトマルチプライ
ヤ21に印加する電圧値や増幅器26の増幅率等の読取
条件が定められている。
【0041】得られた先読画像信号Sp は、コンピュ
ータシステム30に入力される。このコンピュータシス
テム30は、本発明の特徴である確認機能を備えたもの
であり、CPUおよび内部メモリが内蔵された本体部3
1,補助メモリとしてのフロッピィディスクが挿入され
ドライブされるドライブ部32,オペレータ80がこの
コンピュータシステム30に必要な指示等を入力するた
めのキーボード33および後述する読取条件やその他の
必要な情報を表示するためのCRTディスプレイ34か
ら構成されている。
【0042】コンピュータシステム30に入力された先
読画像信号Sp に基づいて、後述する本読みの際の読
取条件が求められる。この読取条件(感度Sおよびラチ
チュードL)の求め方については、図4を用いて既に説
明したため、ここではその説明は省略する。
【0043】また、あらかじめこのコンピュータシステ
ム30において、適正な撮影によって正常な蓄積性蛍光
体シート上に記録された画像を読み取って得られた画像
信号から、横軸に画像信号のレベル、縦軸に頻度をとっ
て得られたヒストグラムが多数の画像について作成され
る。次に、ヒストグラムの最大画像信号レベルSmax
 と最小画像信号レベルSmin を各ヒストグラム毎
に得、いずれのヒストグラムの最大画像信号レベルSm
ax よりも大きい値となる信号レベル上限値QLma
x と、いずれのヒストグラムの最小画像信号レベルS
min よりも小さい値となる信号レベル下限値QLm
in が設定される。
【0044】このようなヒストグラムの作成は上記コン
ピュータシステム30が所定のプログラムに基づいて行
ない、上記上限値QLmax および下限値QLmin
 の決定は、オペレータ80が上記ヒストグラムをコン
ピュータシステム30のCRT上に再生表示しながら行
なう。
【0045】このようにして決定された信号レベル上限
値QLmax および下限値QLmin(信号レベル上
限値QLmax と信号レベル下限値QLmin の間
の範囲が基準範囲)はコンピュータシステム30で用い
られるフロッピィディスクに記憶される。なお、この基
準範囲はオペレータ80からの指示により変更すること
も可能である。
【0046】先読手段100 により読み取られた先読
画像信号Sp が増幅器26およびA/D変換器27を
介してコンピュータシステム30に入力されると、この
コンピュータシステム30によってその1枚分の画像信
号の信号レベルについてヒストグラムが作成される。
【0047】次に、このヒストグラムから最大画像信号
レベルSmax と最小画像信号レベルSmin が得
られる。
【0048】この後、上記フロッピディスクに記憶され
ている基準範囲(比較値)が内部メモリに転送され、C
PUにより Smax ≦QLmax              
 …(1)Smin ≧QLmin         
      …(2)か否かが判断される。
【0049】このとき得られたヒストグラムおよび最大
画像信号レベルSmax と最小画像信号レベルSmi
n が図1に示すようにCRTに表示される。
【0050】(1) ,(2) の両者が満足された場
合は、撮影ミス、蓄積性蛍光体シートの異常はなかった
ものと判断され、上記先読画像信号に基づいて読取条件
、即ち、後述する本読手段100 ′のフォトマルチプ
ライヤ21′に印加される電圧や増幅器26′の増幅率
等を制御する信号がコンピュータシステム30から出力
される。
【0051】上記(1) ,(2) 式のいずれかが満
足されなかった場合は、コンピュータシステム30から
所定の警報音が発せられるとともにCRT上に異常が発
生した旨の所定の表示がなされる。
【0052】オペレータ80はこの警報音もしくは表示
によりその後のEDRを用いた演算を中止するとともに
撮影部および蓄積性蛍光体シートをチェックする。
【0053】なお、先読みの終了した蓄積性蛍光体シー
ト11′は、本読手段100 ′の所定位置にセットさ
れ、上記先読みに使用した光ビームより強い光ビーム1
5′によりシート11′が走査され、前述のようにして
定められた読取条件により画像信号SQ が得られるが
、本読手段100 ′の構成は上記先読手段100 の
構成と略同一であるため、先読手段100 の各構成要
素と対応する構成要素には先読手段100 で用いた番
号にダッシュを付して示し、説明は省略する。
【0054】A/D変換器27′でディジタル化される
ことにより得られた画像信号SQ は、画像処理手段5
0に送られる。画像処理手段50では画像信号SQ に
適切な画像処理が施される。この画像処理の施された画
像信号は再生装置60に送られ、この画像信号に基づく
放射線画像が再生表示される。
【0055】なお、図2を用いて説明した実施例では、
先読手段40と本読手段40′とが別々に構成されてい
るが、前述したように先読手段40と本読手段40′の
構成は略同一であるため、先読手段40と本読手段40
′とを一体にして兼用してもよい。この場合、弱い光ビ
ームで走査して先読みを行なった後、蓄積性蛍光体シー
ト20を一回バックさせ、再度、今度は強い光ビームで
走査して本読みを行なうようにすればよい。
【0056】先読手段と本読手段とを兼用した場合、先
読みの場合と本読みの場合とで光ビームの強度を切替え
る必要があるが、この切替えの方法としては、前述した
ように、レーザー光源からの光強度そのものを切替える
方法、光ビームの光路上にNDフィルター等を挿入,除
去することにより光強度を切替える方法、光ビームのビ
ーム径を変える方法、上記主走査の速度や上記副走査の
速度を切替える方法等、公知の種々の方法を使用するこ
とができる。
【0057】また、本発明は先読みを行なわないシステ
ムにも適用できる。この場合は画像処理条件が求められ
る。
【0058】図3は本発明を先読みを行なわないシステ
ムに適用した実施例を示すものである。
【0059】前述した本読手段40′と同様に構成され
た画像読取手段40Aから出力されたアナログの画像信
号は対数増幅器91で対数的に増幅され、A/D変換器
92でディジタル化され、画像信号SQ ′が得られる
【0060】A/D変換器92から出力された画像信号
SQ ′は、コンピュータシステム70′と画像処理手
段54′とに入力される。このコンピュータシステム7
0′は前述した実施例(図2)におけるコンピュータシ
ステム70とほぼ同一に構成されており、図2に示した
コンピュータシステム70の各構成要素に対応する構成
要素には、図2の番号と同一の番号にダッシュを付して
示し説明は省略する。
【0061】このシステムも図2に示すシステムと同様
、画像信号SQ ′のレベルを基準範囲と比較し、判断
する機能および異常が発生した旨を知らせる機能を有し
ている。ただし、このコンピュータシステム70′では
、画像信号SQ ′に基づいて、該画像信号SQ ′に
画像処理を施す際の最終的な画像処理条件が求められる
。求められた画像処理条件は画像処理手段54′に入力
され、画像処理手段54′では、入力された画像処理条
件に基づいて画像信号SQ ′に画像処理が施される。 この画像処理の施された画像信号は再生装置100 に
送られ、この画像信号に基づく放射線画像が再生表示さ
れる。
【0062】放射線画像が記録された記録シートから前
記放射線画像を読み取って画像信号を得、画像信号に画
像処理を施す放射線画像読取装置一般に適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る放射線画像読取方法を実施する
ための装置において作成されるヒストグラム
【図2】本
願発明の放射線画像読取方法を実施するための装置の一
例を示す斜視図
【図3】本願発明の放射線画像読取方法を実施するため
の装置の他の例を示す斜視図
【図4】先読画像信号のヒストグラムを示す図
【図5】
先読画像信号のヒストグラムを示す他の図
【符号の説明】
20    蓄積性蛍光体シート 40    先読手段 40′    本読手段 49,49 ′    輝尽発光光 51,51 ′    フォトマルチプライヤ52,5
2 ′,91     対数増幅器53,53 ′,9
2     A/D変換器70,70 ′    コン
ピュータシステム71,71 ′    キーボード 72,72 ′    本体部 73,73 ′    ドライブ部 74,74 ′    CRTディスプレイ80   
 オペレータ 100     再生装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  放射線画像が記録された蓄積性蛍光体
    シートに励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから発せ
    られた輝尽発光光を読み取って得られた前記放射線画像
    を表わす第1の画像信号に基づいて、前記蓄積性蛍光体
    シートに再度励起光を照射し該蓄積性蛍光体シートから
    発せられた輝尽発光光を読み取って前記放射線画像を表
    わす第2の画像信号を得る際の読取条件および/または
    得られた前記第2の画像信号に画像処理を施す際の画像
    処理条件を求める放射線画像読取方法において、前記第
    1の画像信号のレベルの基準範囲を規定しておき、前記
    読み取られた第1の画像信号を前記基準範囲と比較し、
    この比較の結果、前記第1の画像信号が前記基準範囲の
    範囲外にあると判断された場合に異常が発生した旨の警
    告を発することを特徴とする放射線画像読取方法。
  2. 【請求項2】  放射線画像を表わす画像信号に基づい
    て、該画像信号に画像処理を施す際の画像処理条件を求
    める放射線画像読取方法において、前記画像信号のレベ
    ルの基準範囲を規定しておき、前記読み取られた画素信
    号を前記基準範囲と比較し、この比較の結果、前記画像
    信号が前記基準範囲の範囲外にあると判断された場合に
    異常が発生した旨の警告を発することを特徴とする放射
    線画像読取方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5536946A (en) * 1993-08-16 1996-07-16 Agfa-Gevaert Method and apparatus for controlling the effectively applied irradiation amount
JP2003052673A (ja) * 2001-08-15 2003-02-25 Fuji Photo Film Co Ltd 異常陰影候補検出装置

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