JPH0432442Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は主として壁材として使用され、その他
床材とか柱の外装材としても使用するテラゾーパ
ネルに関するものである。

(ロ) 従来の技術及び問題点 従来の壁材として使用されているテラゾーブロ
ツクは、現場で取扱い易くする為、その大きさが
制御され、大型のブロツクを製造出来なかつたの
で、壁面を形成する場合には固定金具とかモルタ
ルを使用して一個ずつ積み上げていたから作業が
重労働となり施工が容易ではなかつた。

(ハ) 問題点を解決する為の手段 本考案は上記に鑑み区画板の裏面に多数の区画
室を、表面に外面を開口した多数の区画室を設
け、この区画室に砕石とコンクリートとを混練し
たテラゾー材を充填してその表面を平坦に研磨す
ることにより、壁材として使用し得る充分な強度
を有すると共に大型で且つ軽量なテラゾーパネル
を提供することが出来る様にしたものである。

(ニ) 実施例及び作用 今、本考案の実施例を図面に付き説明すれば下
記の通りである。

図中１は縦2m、横1mのFRP又は金属製の区画
板で、その裏面にハニカム状の多数の区画室２を
設け、表面には外面を開口したハニカム状の多数
の区画室３を設け、この多数の区画室３に砕石ａ
とコンクリートｂとを混練したテラゾー材４を充
填し、その表面を平坦に研磨して従来のテラゾー
ブロツクと同様の擬石模様を表現したものであ
る。

本考案は上記の様に構成されているから、これ
を壁面形成工事に使用する場合には、基礎コンク
リート面の前面に所定の間隔を隔ててこのテラゾ
ーパネルを従来公知の任意の固定金具で垂直に固
定し、基礎コンクリート面とテラゾーパネルとの
間に形成された間隙にモルタルを充填すれば、容
易に従来のテラゾーブロツクと同様の擬石模様を
表現した壁面を形成することが出来るものであ
る。

又、図面第３図に示す様に、区画板１の裏面に
設けた多数の区画室３の外面を間隔的に開口した
場合には、上記の様に、基礎コンクリート面とテ
ラゾーブロツクとの間に形成された間隙にモルタ
ル５を充填した場合に、このモルタル５が外面を
開口した区画室２′に流れ込んで固化するので、
強固な壁面を形成することが出来るものである。

(ニ) 考案の効果 本考案に係るテラゾーパネルは、区画板の裏面
に多数の区画室を、表面に外面を開口した多数の
区画室を設け、この区画室に砕石とコンクリート
とを混練したテラゾー材を充填してその表面を平
坦に研磨したものであるから、充分な強度を有し
又、大型で且つ軽量だから施工がし易く能率良く
擬石模様を表現した壁面を形成することが出来る
から、テラゾーパネルとして大きな実用的効果を
発揮することが出来るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は表裏両面に区画室を設けた区画板の正
面図。第２図は本考案に係るテラゾーパネルの縦
断側面図。第３図は実施例の使用状態を示す縦断
側面図である。 図中、１は区画板。２，３は区画室。４はテラ
ゾー材。ａは砕石。ｂはコンクリート。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 区画板の裏面に多数の区画室を、表面に外面
   を開口した多数の区画室を設け、この区画室に
   砕石とコンクリートとを混練したテラゾー材を
   充填してその表面を平坦に研磨してなるテラゾ
   ーバネル。 (2) 区画室の裏面に設けた多数の区画室の外面を
   間隔的に開口してなる実用新案登録請求の範囲
   第１項記載のテラゾーパネル。