JPH04324231A - 平面型表示装置 - Google Patents

平面型表示装置

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JPH04324231A
JPH04324231A JP3094185A JP9418591A JPH04324231A JP H04324231 A JPH04324231 A JP H04324231A JP 3094185 A JP3094185 A JP 3094185A JP 9418591 A JP9418591 A JP 9418591A JP H04324231 A JPH04324231 A JP H04324231A
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JP
Japan
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hole
control electrode
display device
electrode
electrons
Prior art date
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Application number
JP3094185A
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English (en)
Inventor
▲桜▼井 光一
Koichi Sakurai
Eishin Murakami
村上 英信
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH04324231A publication Critical patent/JPH04324231A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J31/00Cathode ray tubes; Electron beam tubes
    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
    • H01J31/10Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes
    • H01J31/12Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes with luminescent screen
    • H01J31/123Flat display tubes
    • H01J31/125Flat display tubes provided with control means permitting the electron beam to reach selected parts of the screen, e.g. digital selection
    • H01J31/126Flat display tubes provided with control means permitting the electron beam to reach selected parts of the screen, e.g. digital selection using line sources

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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子ビームを利用し
た平面型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、例えば特開昭63−18423
9号公報に示された従来の平面型表示装置の一部を示す
斜視図である。図において、1は支持体に接続され通電
することによって電子を放射する電子放射源としての線
状熱陰極、3は有孔カバー電極で、線状熱陰極1の前方
に線状熱陰極1を覆うように配置され、断面形状は例え
ば楕円の一部であり、線状熱陰極1から熱電子を引き出
して加速する。この有孔カバー電極3は電子を通過させ
るための多数の小孔1aを有しており、適当な電位を印
加することで線状熱陰極1から電子2が引き出される。 8は前面ガラスであり、電子2により励起されて赤、緑
、青に発光する3種の蛍光体9が内面側にドット状に塗
膜され、さらにその上に導電性を持たせるためのアルミ
膜(図示せず)が形成されている。このアルミ膜に5〜
30kV程度の電圧を印加することにより電子2が加速
されて、蛍光体9を励起し発光させる。
【0003】さらに、4は制御電極で、前面ガラス8と
線状熱陰極1との間に介在し、線状熱陰極1と実質的に
平行に配置されている。制御電極4は、有孔カバー電極
3によって引き出されて前面ガラス8へ向かう電子2を
通過又は遮断して、通過する放出電子流を制御する。こ
の制御電極4は、絶縁性基板5、金属電極6、及び金属
電極7で構成されている。さらに、20は線状熱陰極1
に対して有孔カバー電極3と反対側に配置した背面電極
である。
【0004】図3に制御電極4の分解構成図を示す。絶
縁性基板5は前面ガラス8上の画素に対応する電子通過
孔5aを有する。短冊状の金属電極6は絶縁性基板5の
下面に画素の1列ずつに対応して配列され、電子通過孔
6aを有する。この金属電極6は第1の制御電極群を構
成する。同様に短冊状の金属電極7は電子通過孔7aを
有して絶縁性基板5の上面に画素の1行ずつに対応して
配列され、第2の制御電極群を構成する。これら第1、
第2の制御電極群6、7はそれぞれの電子通過孔6a、
7aが、絶縁性基板5の電子通過孔5aと一致するよう
に接着されている。
【0005】次に動作について説明する。線状熱陰極1
から放出された電子2は有孔カバー電極3に印加された
約2〜20Vの正(プラス)電位によって引き出される
。さらに線状熱陰極1と直交する方向に配設された金属
電極6からなる第1の制御電極群のうちの一本に線状熱
陰極1の電位に対して約20〜50Vの正電位を印加す
ることにより、電子はこの電極に引き寄せられて、制御
電極4に達する。ここで、有孔カバー電極3の楕円柱形
状、第1の制御電極群6の位置、及びそれぞれの金属電
極6への印加電圧を調整することにより、第1の制御電
極群6の任意の一本の金属電極前面での電子流密度がほ
ぼ均一になるように構成されている。
【0006】図4は引き出された電子の動きを示す説明
図であり、図2の断面方向から示したものである。図4
に示すように、有孔カバー電極3から引き出された時の
初速度によって、電子2は必ずしも制御電極4に垂直に
入射しない。垂直に入射する電子2aと斜めに入射する
電子2bが存在する。
【0007】制御電極4の動作については特開昭63ー
184239号公報には説明されていないが、例えば特
開昭62ー172642号公報や特開平1ー12668
8号公報などに詳しく記載されている。
【0008】図3の第1の制御電極群6のうち1本の金
属電極のみ正電位となり他は負(マイナス)電位となっ
ていれば、線状熱陰極1から放出された熱電子はこの正
電位の1本の金属電極6にのみ引き寄せられ、その金属
電極6の各電子通過孔6aを通って絶縁性基板5の電子
通過孔5aに入っていく。ただしこの電子通過孔5aに
入った電子はそのまま全てが前面ガラス8側へ通過する
のではない。
【0009】図5は制御電極4を電子が通過する様子を
示す説明図であり、図3では電子通過孔5aの内側壁面
に電極が形成されていないが、図5では電子通過孔5a
の内側壁面にも電極が形成されているものを示している
。0Vまたは負電位となっている第2の制御電極7xの
電子通過孔5a内には、第2の制御電極7xのつくる負
のポテンシャル領域10があるため、電子2は電子通過
孔5a内で止まってしまう。図5(b)に示す様に、上
記のように制御電極4に垂直に入射しない電子2bが、
電子通過孔5aの内壁の負のポテンシャル領域10では
ない正電位の範囲に入射する場合がある。ここには絶縁
性基板5が露出しており、電子が絶縁物に入射した場合
、絶縁物は帯電(チャージアップ)する。
【0010】図6(a)に示すように、電子通過孔5a
上部に配置された第2の制御電極7のうち、例えば40
〜100Vの電位が印加されている電子通過孔5aでは
、電子2が通過できる。しかし、図6(b)に示すよう
にやはり制御電極4に垂直に入射しない電子2bは、電
子通過孔5aの内壁に入射する場合がある。従って、図
5、図6いずれの場合も露出している絶縁性基板5に電
子が入射して帯電することになる。
【0011】図5、図6より、第1の制御電極6のうち
正電位の印加された電極と、第2の制御電極7のうち正
電位が印加されている電極との交点の電子通過孔のみを
電子が通過することがわかる。そしてその通過電子によ
り、その電子通過孔に対応する画素の位置の蛍光体9が
発光し、画面表示が行われる。よって、上記交点が所望
の位置に対応するように各金属電極6、7への電位印加
を制御すれば、所望の画像表示が行える。
【0012】即ち、制御電極4は、ある時には0Vから
数10Vの小さい負電位を印加すれば電子通過孔5aを
負のポテンシャル領域10で封鎖でき、またある時には
正電位を印加すれば所望の電子流が電子通過孔を通過で
きるように構成する必要がある。このため、制御電極4
は形状を工夫して形成しなければならない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の平
面型表示装置では、第1の制御電極6及び第2の制御電
極7が各列、各行に配設される短冊状電極で形成されて
いるので、この短冊状電極を分離して製作、接着しなけ
ればならず、製作が困難であった。最も現実的な解決方
法は、制御電極4の製造方法を一般的なプリント配線基
板のようにすることである。例えば、絶縁性基板5の表
面及び電子通過孔5a内の側壁面に導電性物質の薄膜を
めっきなどの方法で形成し、エッチングで所望の位置の
薄膜を除去することによって制御電極4を形成する。
【0014】一例として、特開昭58ー46562号公
報を取り上げて説明する。図7(a),(b)のように
、絶縁性基板41、51に帯状の導電性膜43、53を
形成し、それに配列状に電子線通過孔42、52を加工
し、その穴内壁にも導電性膜を形成する。そしてその基
板2枚45、55を図7(c)に示すように、絶縁スペ
ーサの役割をする絶縁性物質61、62によって接着す
る。図7(c)は図7(a),(b)のA−A線におけ
る断面を示している。このように、電子通過孔の内壁に
は、絶縁性物質である絶縁スペーサ61が露出する構造
となり、この絶縁スペーサ61は通過電子の入射によっ
て帯電する。このように、電子流通過地点付近に帯電し
た絶縁物があると、表示装置の機能に様々な障害を起こ
す。この障害の例を以下に挙げる。
【0015】まず第1に、表示画面の輝度の低下である
。図8にあるように絶縁性基板5が帯電した場合、図8
(a)にように絶縁物表面の負電荷11によって負のポ
テンシャル領域10が形成される。このため、図8(b
)に示すように、電子の通過できる範囲が実効的に狭め
られ、同じ口径の電子通過孔5aでも、取り出せる電流
量が小さくなる。この結果、表示画面の輝度が低下して
しまう。
【0016】実験として、基板には快削性セラミック、
導電性電極にはNi蒸着膜を用い、図8(a)中dで示
す絶縁物の露出距離が100μm(板厚600μm)と
500μmの2枚の制御電極を試作し、画面輝度の比較
を行なった。この結果、同一条件下で約10倍(カンデ
ラ値換算)の画面輝度の差が見られた。帯電の影響を小
さく抑える手段として、電極6、7に印加する電圧を高
くすることも考えられる。しかし、動画表示を行うため
には、電極6、7に少なくとも数kHz以上の信号を印
加する必要があり、テレビジョンのような量産品への応
用を考えると、この高電圧化の方法は得策ではない。
【0017】第2に、画面表示動作が安定しない事であ
る。具体的には、絶縁物の帯電量が一定値に達するまで
に時間がかかることによって、表示装置のスイッチを投
入してから比較的安定した画面表示動作に至るまでに時
間を要する事である。上記の試作機(絶縁物露出距離d
:100μm)では、数十分を要した。それ以降は、帯
電した絶縁物の放電が電極のいたるところで不規則に起
こり、画面がチラチラする、といった現象がみられた。
【0018】特開昭58ー46562号公報では、上記
のような絶縁物61のチャージアップによる悪影響を排
除するため、スペーサを内壁から後退させるという解決
案を記述している。しかし、孔内壁に絶縁性物質が露出
している限り、帯電による悪影響を完全に排除すること
は非常に困難である。
【0019】従来例の図4及び図5を用いて説明した通
り、電子の径方向の速度成分によって、電子通過孔の内
壁への電子の入射が避けられない。また、このような電
子線を用いた画像表示装置の真空部分の真空度は、例え
ばテレビジョン装置のブラウン管は10−7Torr程
度であり、一度帯電した電荷は真空部分を通して放電し
にくい。
【0020】仮に、絶縁性基板5を内壁から後退するこ
とによって、帯電による悪影響を抑止できたとしても、
そのような構造の制御電極4を実際に量産するのはたい
へんに困難である。図9(a)は制御電極4の上面図で
あり、図9(b)は図9(a)B−B線断面図である。 この図に基いて、制御電極4を実際に量産する場合を考
える。例えば、画素ピッチを0.6mm、電子通過孔径
を0.4mmとし、孔内壁から後退せなければならない
距離を50μm以上と仮定すると、絶縁性基板5の配置
可能範囲(図中、Wで示す)はわずか100μm以下し
かない。テレビジョン装置の画面全域(20インチ角に
もおよぶ)にわたって、この範囲内に絶縁性基板5を位
置精度よく配置した制御電極4を歩留りよく量産するこ
とは、困難である。困難である最大の理由は、20イン
チの画面全体では表示画素数が約30万にもおよび、そ
のうち不良画素が1つでもあれば、画像表示装置として
の商品価値がなくなってしまうことである。
【0021】一方、帯電による悪影響を小さくするには
、図8に示した絶縁物露出距離dを小さくすることも考
えられる。しかし、悪影響を無視できる程にするために
は、dを非常に短くする必要がある。前述の実験によれ
ば、dは数十μm以下でなければならない。ところが、
逆に露出距離dをあまり短くしすぎると、上下の電極6
,7の絶縁に支障をきたしてしまう。即ち、dは、孔深
さ(=板厚)数百μmの孔内壁に、数十μm以下の所定
の範囲内で精度良く形成する必要がある。上記と同様に
、30万にもおよぶ表示画素全部に対して、このような
制御電極を歩留りよく量産することは、大変に困難であ
る。
【0022】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、構造が平易で量産性に優れてい
ると共に、電子通過孔内壁に絶縁性基板の露出部をなく
し、画面輝度が高く、表示動作の安定性が高く、さらに
画面の高精細化を可能にできる平面型表示装置を得るこ
とを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明に係る平面型表
示装置は、制御電極の通過孔内の絶縁体露出部分に抵抗
被膜を形成したものである。
【0024】また、制御電極の抵抗被膜を半導体で形成
したものである。
【0025】また、制御電極は、通過孔を有する表面絶
縁性基板の、通過孔内の側壁面もしくは表面及び通過孔
内の側壁面に、導電性物質膜を形成し、その上に抵抗被
膜を形成して構成したものである。
【0026】また、制御電極は、通過孔を有する表面絶
縁性基板の、通過孔内の側壁面もしくは表面及び通過孔
内の側壁面に、抵抗被膜を形成し、その上に導電性物質
膜を形成して構成したものである。
【0027】
【作用】この発明における平面型表示装置の制御電極に
おいては、電子通過孔内壁の絶縁物露出部分に抵抗被膜
を形成したので、露出絶縁物の帯電が防止され、電子通
過孔の電子通過率が増加して表示画面の輝度が増大し、
表示装置の動作が安定する。さらに、絶縁物の露出距離
を精密に制御する必要がないため、容易に量産できる。
【0028】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図に基づいて説
明する。図1はこの発明の一実施例による平面型表示装
置の制御電極部14の電子通過孔1個の部分を示す断面
図であり、6は第1の制御電極、7は第2の制御電極、
12は105 Ωcmの電気抵抗率を有するアモルファ
スシリコン膜、5は表面絶縁基板、5aは電子通過孔で
ある。
【0029】平面型表示装置全体の構造及び動作は、従
来例とほぼ同様である。ただし、制御電極14の通過孔
5a内にはアモルファスシリコン膜による抵抗被膜12
が形成されており、絶縁性基板5が露出していない。従
来と同様に制御電極14は、前面ガラス8と線状熱陰極
1との間に位置し、画面の各画素に対応する多数の電子
通過孔5aを有し、有孔カバー電極3によって引き出さ
れて前面ガラス8へ向かう電子2を通過又は遮断する。 通過した電子2は、蛍光体9を発光させ、所望の画像が
表示される。全面ガラス8の蛍光体9のドット、ピッチ
は制御電極部14の電子通過孔16に対応させて形成さ
れている。
【0030】図1にあるように、表面絶縁性基板5の絶
縁物露出面はアモルファスシリコン膜12のような抵抗
被膜で覆われているので、仮に電子が入射しても、従来
例のように表面に電荷が蓄積されて帯電することはない
。従って、図4の場合と同様に、電子通過孔5のほぼ全
域にわたって電子が通過可能になり、ビーム電流が大き
くとれ、高い表示画面輝度が得られる。また、帯電の影
響が無視できるため、表面絶縁性基板5の絶縁体露出長
さを、従来のように精密に制御する必要がないため、量
産が容易になる。
【0031】ここで、この制御電極部14の製造方法の
一例を説明する。ステンレスあるいはアルミニウムなど
で形成された導電性基板に電子が通過するための貫通し
た電子通過孔5aをエッチング法を用いて穴あけ加工す
る。この導電性基板の電子通過孔5aの内側壁面を含む
全表面に絶縁膜を形成することにより表面絶縁性基板5
が構成される。例えばアルミニウム板の場合は、陽極酸
化法を用いれば厚み30μm程度のアルマイト層を形成
できる。
【0032】この表面絶縁性基板5の下面に、電子通過
孔5aの1列ずつに対応するように複数に分割してニッ
ケルなどの導電性物質からなる第1の制御導電膜6を無
電解メッキ法とマスキング法などの手法を用いて被膜す
る。同様に表面絶縁性基板5の上面に、基板露出部を形
成しながら電子通過孔5aの1行ずつに対応するように
複数に分割されて被膜された導電膜からなる第2の制御
導電膜7を形成する。基板露出部は、となりあった制御
導電膜を電気的に絶縁するためのものである。このよう
な構成により、各導電膜6、7に対し、各列もしくは各
行毎独立に個別の電位が印加できる。
【0033】次に、その基板の表面および電子通過孔に
、プラズマCVD法によって、アモルファスシリコン(
α−Si)の半導体膜を形成する。1μm成膜するのに
、約40分程度を要した。α−Siは、ボロンやリンの
ドーピングによって、抵抗率を102 〜1010Ωc
mの間で任意に制御可能である。成膜時の基板温度を約
400度以上にすれば、真空排気時のベーキングによる
加熱にも耐えうる膜を形成できる。また、孔内壁の膜厚
も基板表面とほぼ同等に制御できる。抵抗被膜として半
導体膜を選択した理由は、前述の成膜速度や抵抗率の制
御性、耐熱性など、生産技術が確立されており、容易に
所望の被膜を形成できるからである。この実施例では電
子通過孔を有する表面絶縁性基板として、通過電子制御
電位が印加される導電膜を被膜することにより構成した
ので、従来のような短冊状電極を用いる場合に比べて微
細な構造を有する制御電極が容易に量産できる。
【0034】抵抗被膜12を形成することにより、電極
6,7に異なる電圧が印加された場合、電子通過孔5a
の内壁にリーク電流が流れる。もしくは、電極6の隣あ
ったもの同士の間に異なる電圧が印加された場合でも、
電極6の間にリーク電流が流れる。従って、膜の抵抗率
を低く設定しすぎると、リーク電流が大きくなり、電圧
を印加する電源に負担がかかる。逆に、抵抗率の設定値
を高くしすぎると表面が帯電してしまう。膜厚も、孔径
、成膜速度などにより制約をうける。これらの理由から
、抵抗率は102 〜109 Ωcmの範囲が望ましい
。 この実施例では、抵抗率を105 Ωcm、膜厚を1μ
mとした。リーク電流は、電極全体で数mAのオーダで
あった。
【0035】このような構成の平面型表示装置において
は、第1、第2の制御導電膜6、7に電子の通過を制御
する電位を印加することにより、各画素単位で蛍光体9
の発光を制御し所望の画像を表示することができる。第
1、第2の制御導電膜6、7に印加する電圧を上記従来
例と同レベルとしてそのオン−オフ動作の確認を行ない
、蛍光体の発光体の発光状態を観察比較した結果、優れ
た表示性能が確認された。
【0036】なお、上記実施例では電子通過孔5aが丸
孔の場合を例に説明したが、四角形状など他の形状にお
いても同様の効果がある。
【0037】また、上記実施例では第1、第2の制御導
電膜6、7半導電膜を電子通過孔5aの内側壁面まで被
膜したものを示したが、導電膜を表面絶縁性基板5の上
面及び下面にのみ被膜してもよい。
【0038】また、実施例1では表面絶縁性基板5とし
てアルミニウムからなる導電性基板の表面にアルマイト
層からなる絶縁膜を形成したものを用いた場合を示した
が、この表面絶縁性基板5は、アルミニウム以外の金属
板上に例えば蒸着法により酸化物、窒化物、あるいはポ
リイミドなどの樹脂などの絶縁層を形成して構成しても
よい。または、表面絶縁性基板5を絶縁性のガラスある
いはセラミックのみで構成してもよい。しかしながら、
加工性や性能面を鑑みると、表面絶縁性基板としては絶
縁層を形成した金属性基板から構成したしたものが最も
適している。その理由は、電子通過孔の孔加工において
金属性基板はエッチング法により加工が容易であるから
である。
【0039】また、実施例1においては、第2の制御導
電膜群7が電子通過孔5aの内側壁面まで被膜されてい
るので電磁レンズが電子通過孔内部側(深さ方向)に形
成され、これにより電子通過孔を通過した電子が発散す
る作用を受ける。前面ガラス8と制御電極14間に、制
御電極を通過した電子を収束する収束電極板を配設して
もよい。これにより電子が収束され所定外のところへ飛
んでいくことを防止すると、コントラストなど画質向上
に有効である。
【0040】また、実施例1においては、抵抗被膜を電
子通過孔の内壁を含む基板全面に形成したが、これは電
子通過孔内壁のみ、もしくは電子通過孔と、基板表面片
側でもよく、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0041】実施例2.また、実施例1は、図1(a)
のように表面絶縁性基板5の表面及び通過孔5a内の側
壁面に、導電性物質の薄膜6,7を形成し、その上に抵
抗被膜12を形成した。しかし実施例2では、図1(b
)のように、表面絶縁性基板5の表面及び通過孔5a内
の側壁面に抵抗被膜12を形成した後、導電性物質の薄
膜6,7を形成してもよく、上記実施例と同様の効果を
奏する。
【0042】また、上記実施例においては、抵抗被膜1
2を形成する際、プラズマCVD法によって抵抗率が1
05 Ωcmのアモルファスシリコンを1μm成膜した
。 しかしこれは、他の方法、例えば熱CVD法であっても
よく、他の材料、例えば炭化珪素(SiC)や酸化クロ
ムなどであってもよい。抵抗率、膜厚も必ずしも実施例
の値でなくてもよい。即ち、膜に要求される機能とは、
帯電を抑止すること、および電極6と電極7の電位差を
保つことであって、これらの機能さえ満足すれば、材料
、膜厚、成膜方法、抵抗率などが上記実施例と同じでな
くとも、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0043】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、線状
熱陰極と、この線状熱陰極の前方に配置されかつ線状熱
陰極を覆い、線状熱陰極から熱電子を引き出して加速す
る有孔カバー電極と、線状熱陰極に対して有孔カバー電
極と反対側に配置した背面電極と、有孔カバー電極の前
方に線状熱陰極と実質的に平行に配置され放出電子が通
過する通過孔を有し、かつ通過する放出電子流を制御す
る制御電極と、この制御電極と実質的に平行に配置され
放出電子の照射により発光する発光体を有する前面ガラ
スとを備えた平面型表示装置において、制御電極の通過
孔内の絶縁体露出部分に抵抗被膜を形成したことにより
、短冊状電極を用いる場合に比べて微細な構造を有する
制御電極が容易に量産でき、さらに電子通過孔内壁の絶
縁物の帯電が防止され、電子通過孔の電子通過率が増加
して表示画面の輝度が増大し、表示装置の動作が安定す
る効果がある。さらに、絶縁物の露出距離を精密に制御
する必要がないため、上記構造の制御電極を容易に量産
できるという効果がある。さらに、絶縁物の帯電を抑止
できるので、帯電した場合と比較して、制御電極に印加
する電圧を低くでき、安価な平面型表示装置が得られる
という効果がある。
【0044】さらに、制御電極の抵抗被膜を半導体で形
成したので、容易に被膜を形成できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による平面型表示装置に係
る制御電極の一部分を示す断面図である。
【図2】従来の平面型表示装置を示す斜視図である。
【図3】従来の平面型表示装置の制御電極の分解構成図
である。
【図4】従来の平面型表示装置に係り引き出された電子
の動きを示す説明図である。
【図5】従来の制御電極において電子が通過する様子を
示す説明図である。
【図6】従来の制御電極において電子が通過する様子を
示す説明図である。
【図7】従来の制御電極の製造方法を示す説明である。
【図8】従来の制御電極において電子が通過する様子を
示す説明図である。
【図9】従来の制御電極の製作寸法を説明する拡大断面
図である。
【符号の説明】
1  線状熱陰極 2  電子 3  有孔カバ−電極 5  絶縁性基板 5a  電子通過孔 6  第1の制御導電膜 7  第2の制御導電膜 8  前面ガラス 9  蛍光体 12  抵抗被膜 14  制御電極 20  背面電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  線状熱陰極と、この線状熱陰極の前方
    に配置されかつ上記線状熱陰極を覆い、上記線状熱陰極
    から熱電子を引き出して加速する有孔カバー電極と、上
    記線状熱陰極に対して上記有孔カバー電極と反対側に配
    置した背面電極と、上記有孔カバー電極の前方に上記線
    状熱陰極と実質的に平行に配置され上記放出電子が通過
    する通過孔を有し、かつ通過する放出電子流を制御する
    制御電極と、この制御電極と実質的に平行に配置され上
    記放出電子の照射により発光する発光体を有する前面ガ
    ラスとを備えた平面型表示装置において、上記制御電極
    の通過孔内の絶縁体露出部分に抵抗被膜を形成したこと
    を特徴とする平面型表示装置。
  2. 【請求項2】  制御電極の抵抗被膜を半導体で形成し
    たことを特徴とする請求項第1項記載の平面型表示装置
  3. 【請求項3】  制御電極は、通過孔を有する表面絶縁
    性基板の、上記通過孔内の側壁面もしくは表面及び上記
    通過孔内の側壁面に、導電性物質膜を形成し、その上に
    抵抗被膜を形成して構成したことを特徴とする請求項第
    1項又は第2項記載の平面型表示装置。
  4. 【請求項4】  制御電極は、通過孔を有する表面絶縁
    性基板の、上記通過孔内の側壁面もしくは表面及び上記
    通過孔内の側壁面に、抵抗被膜を形成し、その上に導電
    性物質膜を形成して構成したことを特徴とする請求項第
    1項又は第2項記載の平面型表示装置。
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