JPH04323037A - 樹脂化粧板 - Google Patents
樹脂化粧板Info
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- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
て使用される樹脂化粧板に関するものである。
ミン樹脂含浸紙、色彩或いは模様等が施されたパターン
紙、及びフェノール樹脂含浸紙等を熱圧着機により熱圧
着することにより、化粧層が形成されて成るものが多か
った。
等により化粧層が形成された樹脂化粧板は、その表面が
極めて平滑なため面粗度が小さく、光の反射により見る
方向によっては非常に眩しく、また光沢度が大きいので
所謂テカリ(白っぽく見える)感があったりして外観上
も好ましくなかった。
きに熱圧着機とメラミン樹脂含浸紙との間に、表面が凹
凸形状を有する樹脂等が含浸された賦型物を挟入したり
、熱圧着機の圧着面上に配置する加圧板(主にステンレ
ス板を使用)の表面に凹凸形状を形設することにより、
樹脂化粧板の表面に凹凸形状の化粧層を形成させ、面粗
度を大きくすると共に光沢度を小さくするというものが
提案された。
脂等が含浸された賦型物を熱圧着機とメラミン樹脂含浸
紙との間に挟入したり、加圧板の表面に凹凸形状を形設
して熱圧着するという従来のものは、以下の欠点があっ
た。
るものは、離型性の面で問題があり、熱圧着時に賦型物
の一部が化粧層に転移されることが多く、そうなると樹
脂化粧板としては不具合品と成る。また、ステンレス等
の加圧板の表面にエッチング等で凹凸形状を形成した賦
型板を使用するのは、表面加工に限界があり光沢度や面
粗度を調整することが困難である。
主にエッチング処理による)するものは、通常加圧板自
体が大きな表面積を有することもあって高価に成り、実
用性に欠ける。
やテカリを防止するための凹凸を形成した場合には、そ
の凹凸内にゴミ等が入り込み易くなることになるのであ
るが、そのゴミ等は、凹凸から簡単に除去できる必要が
ある。例えば、この種の樹脂化粧板をテーブルの天板と
して利用した場合に、その天板上にこぼしたソースやコ
ーヒー等が簡単かつ完全に拭き取れなければならない、
換言すれば十分な耐汚染性がなくてはならない。
化粧板における上述した実状に鑑みてなされたもので、
その解決しようとする課題は、樹脂化粧板における反射
やテカリの除去、及び耐汚染性の向上である。
射やテカリが殆どなく、しかもその上にこぼしたものを
容易かつ確実に除去できる十分な耐汚染性を有した樹脂
化粧板を提供することにある。
めに本発明の採った手段について、実施例に対応する図
1〜図4に用いた符号を付して以下に説明する。
「化粧層21が形成された樹脂化粧板において、前記化
粧層21の表面は、光沢度が5゜以下で、面粗度が7〜
20μRmaxであり、かつJISK6902に規定さ
れる耐汚染性の基準が(b)以上であることを特徴とす
る樹脂化粧板(100)」を内容とする。
粧板にあっては、図1に示す如く、その化粧層10の表
面は、光沢度が5゜以下で面粗度が7〜20μRmax
にしてあり、これにより、光の反射による眩しさやテカ
リの発生が抑制される。ここで、光沢度が5゜以下で、
面粗度が7〜20μRmaxにしてある理由について説
明する。つまり、光沢度が5゜を越えると、テカリが発
生し易く、そうなると外観上好ましくないのである。
の反射率が高く、眩しく成る。さらに20μRmaxを
越えると、粗すぎて表面風合いが良くないのである。
ド調に表現するには、化粧層21の表面の光沢度が3゜
くらいで、面粗度が12〜16の範囲が望ましい。
、その耐汚染性がJISK6902に規定される基準の
(b)以上としてあるから、その上に例えば事務用イン
クをこぼしても、クレンザーまたはこれと同等の洗剤で
化粧層21を傷つけることなく容易に除去できるものと
なっているのである。この耐汚染性は、当該樹脂化粧板
を次の方法によって製造することにより得られるもので
ある。
するための方法にあっては、図2から図4に示す如く、
離型性を有する熱可塑性樹脂フィルム11が積層された
加工紙10と、この加工紙10の熱可塑性樹脂フィルム
11面が当接するように重ね合わされたメラミン樹脂含
浸紙20と、色彩や模様等が施されたパターン紙30と
、フェノール樹脂含浸紙40とを積層し、これらを熱圧
着して接着作用により一体化する。
面より加工紙10を剥離する場合、同加工紙10に積層
された離型性を有する熱可塑性樹脂フィルム11とメラ
ミン樹脂含浸紙20面とが当接されているので、このフ
ィルム11の離型作用により容易に剥離される。
工紙10表面の凹凸形状が形設された化粧層21を形成
する。
ミン樹脂含浸紙20を透き通して、この下に一体化され
ているパターン紙の色彩や模様が前記凹凸形状が形設さ
れた化粧層21と和合する。
パラフィンとシリコーンが表面に塗布等されて被覆物1
2を形成したもの等を採用しても良く、この場合には、
シリコーンが熱圧着後のメラミン樹脂含浸紙20との離
型作用をする。また、パラフィンは、熱圧着時に溶けて
メラミン樹脂含浸紙20上や加工紙10上で流動して拡
がり、離型作用をすると共に、前記熱可塑性樹脂フィル
ム11に相当する役割も果たしているものと考えられる
。
化粧板100表面に凹凸形状が形設される程度の凹凸形
状を表面に有し、さらにこの上に離型作用を有すると共
に、熱圧着時に可塑性を有する被覆材が積層されたもの
であれば良いと考えられるのである。
脂化粧板の、JISK6902(1963)に規定され
ている耐汚染性は、次のようにして決定される。すなわ
ち、形成した樹脂化粧板から適宜の大きさの試験片を2
枚切り取り、それらの化粧面を耐水研摩紙などを用いて
湿潤摩擦によりツヤ消しとし、ツヤ消し面を中性洗剤で
洗浄し、乾燥した布で水分を全部ぬぐい去る。
に、コーヒー、紅茶、食酢、事務用インキ、ショウ油等
のJISK6902の表1に示された試薬を滴加または
付着させ、一方の試験片はその上にカバーをせず、他方
の試験片は、時計ザラでカバーし、常温で16時間放置
する。次に、これら2枚の試験片を水で洗い、さらにメ
チルアルコールまたはエチルアルコールで洗って、乾燥
した布でぬぐってから1時間放置する。これらの試験片
は、JISZ8723(表面色の比較方法)の標準の光
Cで、明るさ800〜1100ルックスのもとで観察し
、肉眼によりその化粧面の変化の有無を調べる。
験片の化粧面の変化の程度を判定したところ、(a)変
化なし;表面の色調及び組織の変化が認められないもの (b)軽微な変化;表面に汚染は残るが、これはクレン
ザーまたはこれと同等の洗剤で化粧面を傷つけることな
く容易に除去できるもの が殆どであり、本発明に係る樹脂化粧板にあっては、(
c)強い変化;表面が容易に除去できない状態に汚染さ
れるか、または侵食されているもの は全くなかった。
化粧板についてその製造方法を中心に詳細に説明するが
、これは代表的なものを示したものであり本実施例によ
って本発明が限定されるものではない。
板50の下に、図4に示す如く、厚さ0.11mmのポ
リプロピレン樹脂フィルム11を積層した加工紙10(
リンテック株式会社製のラミネート紙 FP80TP
D−F)を配置し、これより下に向けて、厚さ0.06
mmのメラミン樹脂含浸紙20、細かな斑点模様を有す
る厚さ0.1mmのパターン紙30、そして厚さ0.2
mmの複数のフェノール樹脂含浸紙40の順で積層する
。
165℃)により圧着(圧力80kg/cm2)して一
体化する。
、加工紙10をメラミン樹脂含浸紙20より剥離し、こ
れにより図1に示す如く、前記パターン紙30の細かな
斑点模様と和合してスエード調の外観を呈する化粧層2
1が形成された樹脂化粧板100を製造するのである。
板50の下に、図5に示す如く、パラフィンとシリコー
ンとが塗布された被覆物12を形成した厚さ0.05m
mの加工紙10(シノムラ化学工業株式会社製)を配置
し、これより下に向けて厚さ0.06mmのメラミン樹
脂含浸紙20、厚さ0.15mmの木目のパターン紙3
0、厚さ0.18mmの複数のフェノール樹脂含浸紙4
0の順で積層する。
60℃)により圧着(圧力90kg/cm2)して一体
化する。
と同様に化粧層21が形成された樹脂化粧板100を製
造するのである。
ルベルト70を有する連続加熱加圧成形機80により、
上下のスチールベルト70の間に、図5に示した加工紙
10を一番上に配置し、これより下に向けて厚さ0.1
8mmのメラミン樹脂を含浸した無地のパターン紙30
、厚さ0.18mmの複数のフェノール樹脂含浸紙40
の順で挿入し、加熱ドラム90でエンドレススチールベ
ルト70の表面温度を170℃とし、空気、油などの流
体加圧機構110によって面圧力50kg/cm2で、
表面温度170℃、圧力50kg/cm2で連続的に一
体化する。
剥離して実施例1、2と同様に化粧層21が形成された
化粧板100を製造するのである。
脂化粧板100の化粧層21の表面について、光沢度及
び面粗度を測定したところ、以下の結果が得られた。
(西ドイツ)製の光沢度計を用い、入射角60゜にて測
定し、面粗度については、小坂株式会社製のサーフコー
ダーSEF−30Dを用い、マニュアルに従って測定し
た。
板にあっては、化粧層の表面は、光沢度が5゜以下で、
面粗度が7〜20μRmaxにしてあり、かつJISK
6902(1963)に規定される耐汚染性の基準が(
b)以上であるので、光の反射による眩しさや、テカリ
が抑制され、しかも全体として耐汚染性に優れたものと
なっている。
れを例えば机の天板として使用した場合に、光の反射に
よる眩しさが全くなくて人の目にやわらかであるととも
に、その上に日常使用するものをこぼしたとしても、表
面の美観を損なうことなく容易に汚染物を除去できて、
使用上非常に有利な家具を形成することができるのであ
る。
ン樹脂含浸紙と、パターン紙と、フェノール樹脂含浸紙
とを積層し、これらを熱圧着する製造工程において、熱
可塑性樹脂フィルムが積層された加工紙を、このメラミ
ン樹脂含浸紙上に、同フィルム面が当接するように重ね
合わせるだけで形成することができ、従って製造が容易
に行えるのである。なお、加工紙は離型性を有するので
、メラミン樹脂含浸紙より確実に剥離することができ、
良好な化粧層を形成することができる。また、加工紙を
選択することにより化粧層の表面を変化させることがで
き、例えばスエード調のような外観を現出させることが
できる。さらには、加工紙は、一般に市販されているも
のでも使用することができ、従来の製造方法と比べて比
較的安価に所望の光沢度や面粗度を有する樹脂化粧板を
製造することができる。
である。
ある。
ある。
視図である。
紙の斜視図である。
20 メラミン樹脂含浸紙 21 化粧層 30 パターン紙 40 フェノール樹脂含浸紙
Claims (1)
- 【請求項1】 化粧層が形成された樹脂化粧板におい
て、前記化粧層の表面は、光沢度が5゜以下で、面粗度
が7〜20μRmaxであり、かつJISK6902に
規定される耐汚染性の基準が(b)以上であることを特
徴とする樹脂化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3094050A JP3054960B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 樹脂化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3094050A JP3054960B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 樹脂化粧板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH04323037A true JPH04323037A (ja) | 1992-11-12 |
JP3054960B2 JP3054960B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=14099729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3094050A Expired - Fee Related JP3054960B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 樹脂化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3054960B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103526896A (zh) * | 2013-10-26 | 2014-01-22 | 黑龙江华信家具有限公司 | 高强度抗划伤防火饰面板 |
-
1991
- 1991-04-24 JP JP3094050A patent/JP3054960B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103526896A (zh) * | 2013-10-26 | 2014-01-22 | 黑龙江华信家具有限公司 | 高强度抗划伤防火饰面板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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