JPH04322570A - ゴースト除去装置 - Google Patents

ゴースト除去装置

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JPH04322570A
JPH04322570A JP3116664A JP11666491A JPH04322570A JP H04322570 A JPH04322570 A JP H04322570A JP 3116664 A JP3116664 A JP 3116664A JP 11666491 A JP11666491 A JP 11666491A JP H04322570 A JPH04322570 A JP H04322570A
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output signal
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JP3116664A
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Inventor
Toshiyuki Sakamoto
敏幸 坂本
Tsutomu Noda
勉 野田
Takao Shinkawa
新川 敬郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン信号が伝
送される伝送路の歪みとしてのゴースト成分を該テレビ
ジョン信号から除去するためのゴースト除去装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】放送局から送信されるテレビジョン信号
を受信する際、高層建築物や山などの障害物による反射
波が直接波に重畳されることにより発生する伝送路の歪
みはゴーストと呼ばれ、地上テレビジョン放送における
画質劣化の最大の原因となっている。この画質劣化を改
善するために、テレビジョン学会技術報告VOL.13
,NO.32(1986年6月)第1頁から36頁にお
いて論じられているように、放送局側でゴースト除去の
ための基準信号を送出し、受信側でこの基準信号を使っ
てゴーストを検出しゴースト除去を行う方式、およびそ
の装置が開発されている。
【0003】上記論文の第31頁のゴースト除去の原理
の項においては、ゴースト除去のための基準信号として
、8フィールドシーケンスで送られるGCR(Ghos
tCancel  Reference)信号を用い、
このGCR信号に8フィールドシーケンスに応じた演算
処理や微分と呼ばれるクロック差分処理などの演算処理
を施し、基準となるsinX/Xパルスの形状の波形を
得ることで、約45μsまでのゴーストを検出できるこ
とが述べられている。
【0004】即ち、このGCR信号を用いたゴースト除
去装置では、伝送路歪み(ゴースト)を除去する伝送路
歪み除去フィルタ(トランスバーサルフィルタ)の出力
に制御回路を設け、その制御回路で前記GCR信号に演
算処理を施して伝送路の歪み情報を検出し、前記伝送路
歪み除去フィルタのタップ係数を制御することでゴース
トを除去している。
【0005】ところで一般に、受信機において受信され
たテレビジョン信号に関しては、かなりのノイズが含ま
れている場合をも想定する必要があり、このような場合
においては、ノイズを含む前記基準信号を用いて検出す
るゴーストの情報に誤りを含む可能性が大きくなり、そ
の結果、ゴースト除去性能の劣化を招くことになる。
【0006】この問題を解決する手段として、特公昭6
2−22307号公報記載のものが知られている。これ
によれば、伝送路歪み(ゴースト)を除去する伝送路歪
み除去フィルタの出力にノイズ除去回路を設け、その出
力を前記フィルタを制御して歪み除去を行わせる制御回
路に供給するように構成し、基準信号に含まれるノイズ
を除去することにより、ゴースト情報の誤り防止を達成
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、伝送路歪み(ゴースト)除去に要する時間が長くな
るという問題があった。前記GCR信号は、図14に示
すように、前ラインからの歪み成分の混入による誤検出
を避けるため、8フィールド一巡するシーケンスパター
ンとなっている。また、その前ラインに挿入される信号
は、VIT(Vertical  Interval 
 Test)信号であり、少なくとも偶・奇それぞれの
フィールドにおいては固定パターンとなっている。
【0008】このGCR信号から伝送路の歪みを、前ラ
インから混入する歪みの影響なく検出するためには、8
フィールド分の信号を用いて、 (S1−S5)+(S6−S2)+(S3−S7)+(
S8−S4)                   
                         
              ……(数1)のような演
算を行なって、GCR信号の伝送シーケンスをデコード
し、デコードされたGCR信号を1サンプリングクロッ
クずらして差分処理(1クロック差分処理とも呼ぶ)を
して、基準となるsinX/Xパルスを得、受信機側に
準備されたゴーストの無い状態のsinX/Xパルスと
の差を求めることで、ゴーストによる誤差信号を得る必
要がある。
【0009】また、必要に応じて、ノイズ除去回路によ
って、前記GCR信号やsinX/Xパルスあるいは誤
差信号に含まれるノイズを除去する場合もある。ノイズ
除去回路におけるノイズ抑圧の方法としては、信号の相
関性(つまり有意な信号は各フィールド間で相関がある
のに対し、ノイズはランダムに発生するので、そのよう
な相関がないこと)を利用した同期加算の手法が取られ
ている。一方、前記制御回路では、伝送路の歪みを除去
するために、上記の演算処理から得られた誤差信号をも
とに伝送路歪み除去フィルタのタップ係数を算出し、更
新する。この動作は繰り返して何回も行なわれ、その結
果、伝送路歪み(ゴースト)が除去される。
【0010】この際、タップ係数の更新前後では前記伝
送路歪み除去フィルタの特性が異なるため、GCR信号
に重畳している歪みの相関性がなくなる。このため、タ
ップ係数更新前後の信号を用いて前記デコード処理や差
分処理などを行なうと、伝送路歪み(ゴースト)の検出
を誤ることになる。従って、タップ係数更新の度に、前
記デコード処理や差分処理を行なうために、8フィール
ドの待ち時間やその他待ち時間を要することになる。ま
た、ノイズ除去回路においては、タップ係数更新前まで
の同期加算結果は利用できないため、タップ係数更新の
度に、所定回数の同期加算処理が必要となり、そのため
、ノイズ除去のための待ち時間も要することになる。 よって、全体の伝送路歪み除去時間が長くなるという問
題があった。
【0011】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、伝送路歪みの除去時間を短縮可能なゴースト除
去装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、少なくとも
伝送されたテレビジョン信号に多重されたゴースト除去
のためのGCR信号の伝送シーケンスをデコードするデ
コード処理やノイズ除去処理あるいは差分処理などの処
理を行なう基準信号前処理手段と、伝送歪みを除去する
ための伝送路歪み除去フィルタを基準信号前処理手段の
後段に配置し、伝送路歪み除去フィルタの出力から得ら
れる処理基準信号を取り込む制御手段とを設け、制御手
段により伝送路歪み除去フィルタの特性を制御すること
により達成できる。
【0013】
【作用】基準信号前処理手段では、GCR信号の伝送シ
ーケンスをデコードしたり、差分処理して、基準となる
sinX/Xパルスの形状の波形を得、必要に応じて、
ノイズを除去し、基準信号として、差分波形のまま出力
する。その差分波形が、伝送路歪み除去フィルタを介し
て制御手段へと導かれる。
【0014】制御手段では、伝送路歪み除去フィルタを
介して得られたsinX/Xパルスと受信機側に準備さ
れたゴーストの無い状態のsinX/Xパルスとの差を
演算することで、ゴーストによる誤差信号を求め、誤差
信号をもとに伝送路歪み除去フィルタのタップ係数を算
出し、更新する。この動作は繰り返して何回も行なわれ
、その結果、伝送路歪み(ゴースト)が除去できる。
【0015】伝送路歪み除去フィルタの前段で差分波形
が得られており、その差分波形に重畳された歪み成分は
変化することがないので、ここに配置されたシーケンス
デコード処理や差分処理あるいはノイズ除去処理は、常
時8フィールド前までの信号を使ってデコード処理する
ことが可能となる。従って、制御手段ではシーケンスデ
コードの処理などが施された基準信号を毎回そのまま利
用して伝送路歪み除去フィルタの制御を行なうことがで
き、全体の除去時間の短縮を実現できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の一実施例としてのゴースト除去装置
を示すブロック図である。図1において、101はテレ
ビジョン信号の入力端子、102はアナログ−ディジタ
ル変換器(以下、A/D変換器と記す)、103は基準
信号前処理回路、104は伝送路歪み除去フィルタ、1
05は差し換え信号発生器、106はスイッチ回路、1
07はディジタル−アナログ変換器(以下、D/A変換
器と記す)、108はテレビジョン信号の出力端子、1
09は制御器、110はタイミング信号発生器である。
【0017】入力端子101から入力するテレビジョン
信号は、タイミング信号発生器110の入力に導かれる
。ここでは、同期信号やカラーバーストを分離、抽出し
、これらの信号に同期したタイミング信号T1、T2、
T3、T4や、本ゴースト除去装置を駆動するためのシ
ステムクロックなどが再生される。一方、前記テレビジ
ョン信号は、A/D変換器102でディジタル信号に変
換され、基準信号前処理回路103の入力に与えられる
【0018】入力されたテレビジョン信号にはGCR信
号が挿入されており、基準信号前処理回路103は、そ
のGCR信号の伝送周期を単位としたN(Nは整数)個
の遅延線を用いてN周期遅延したGCR信号を得、GC
R信号の伝送シーケンスをデコードするための演算を伝
送周期毎に行ない、前ラインの信号が発生させる歪みを
排除し、GCR信号とGCR信号に重畳している歪みの
みを取り出す。そして、このデコードされたGCR信号
とそれを1あるいは数クロック遅らした信号との差分を
とって差分信号を得、必要に応じてその差分信号にノイ
ズ除去処理を施す。そして、その差分信号を、タイミン
グ信号発生器110から与えられるタイミング信号T1
のタイミングで、前記テレビジョン信号の垂直帰線期間
中に挿入し、伝送歪み除去フィルタ104の入力へと導
く。
【0019】伝送路歪み除去フィルタ104は、トラン
スバーサルフィルタから構成され、制御器109から与
えられるタップ係数により伝送路の歪みと逆極性の歪み
をこのトランスバーサルフィルタで作成し、これをもと
の信号に加えることで歪みを除去する。
【0020】ところで、伝送路の歪みによって生じる遅
延時間は、およそ−2μsから40μs程度にまで及ぶ
ことが知られている。したがって、このトランスバーサ
ルフィルタは、通常この範囲の歪みを打ち消すために必
要なタップを持っており、トランスバーサルフィルタの
タップには、現信号に対し常に40μs前までの信号が
存在することになる。
【0021】前記テレビジョン信号の垂直帰線期間中に
挿入する前述の差分信号は、前ラインから混入する歪み
が排除されているので、そのまま伝送路歪み除去フィル
タ104を通すと、前ラインの信号で作成された歪み除
去信号が差分信号に加算され、逆に歪みを与える結果と
なる。
【0022】そこで、タイミング信号発生器110から
与えられるタイミング信号T2は、差分信号が挿入され
るラインの前ラインを示すタイミングで、伝送路歪み除
去フィルタ104に与えられ、この伝送路歪み除去フィ
ルタ104を構成するトランスバーサルフィルタの入力
を0などの一定値”R”に差し換えるように制御する。 これにより、前ラインからの影響なくGCR信号に含ま
れる歪みを除去する除去信号をトランスバーサルフィル
タから得ることができる。
【0023】よって、伝送路歪み除去フィルタ104に
おいて、差分信号についても正しく歪み除去を行なうこ
とができる。制御器109の入力には、伝送路歪み除去
フィルタ104の出力が導かれ、タイミング信号発生器
110から与えられるタイミング信号T3により、テレ
ビジョン信号に挿入された差分信号を取り込む。取り込
まれた差分信号は、基準信号前処理回路103で、伝送
シーケンスがデコード処理や差分処理などの処理を受け
ているので、このまま受信機内の基準の差分信号との誤
差を誤差信号として得ることで、伝送路の歪みの検出が
行える。
【0024】得られた誤差信号から、伝送路歪み除去フ
ィルタ104の補正特性を定めるタップ係数を求め、伝
送路歪み除去フィルタ104へ与える。この結果、次に
取り込まれる差分信号に含まれる歪み成分は抑圧されて
おり、残留歪みがこの差分信号から検出され、さらにタ
ップ係数の修正が行なわれる。これを何回も繰り返して
行なうことにより残留歪みがさらに抑圧されてゆき、伝
送路の歪みが除去されることになる。
【0025】本実施例によれば、既にデコード処理され
差分処理された差分信号を常時、制御器109に供給す
ることが可能であり、タップ係数更新の度に、デコード
処理や差分処理を行なうために8フィールドの待ち時間
やその他待ち時間を要したり、ノイズ除去を行なうため
に待ち時間を要したりすることがなくなるので、歪み除
去の繰り返し処理に要する時間の短縮が可能となる。
【0026】次に、この様な短時間で歪み除去を実行し
た場合における弊害について考える。例えば、中継局な
どに本発明に係るゴースト除去装置を設置し、受信端に
おいて従来のゴースト除去装置を具備した受信機で放送
波を受信する場合、前段(中継局)のゴースト除去装置
において、前述の様に、短時間で歪み除去を実行すると
、その伝送特性が急激に変化することになるため、後段
(受信端)のゴースト除去装置が誤動作することが考え
られる。
【0027】すなわち、ゴーストを含んだ放送波を中継
局で受信してゴースト除去を試みているが、まだゴース
ト除去のなされていない段階では、ゴーストを含んだ放
送波を受信端の受像機が受信すると、受信端においても
ゴースト除去装置が機能してゴースト除去動作を行なう
。ところが、中継局のゴースト除去装置が動作して、ゴ
ーストの除去された放送波を送出し、これを受信端の受
信機が受信すると、受信端のゴースト除去装置では、そ
れまでゴーストを含んだ放送波に対応していたわけであ
るから、急にゴーストの除去された放送波が到来しても
、それに追従できず、放送波に、ゴーストが除去されて
いるにもかかわらず、自分のところでゴーストを付加す
る結果となり、これを除去するのに手間取るという状況
が発生するわけである。
【0028】そこで、本実施例では、このような誤動作
を防止するために、伝送系の歪みを急激に変化させるよ
うな除去動作中は、少なくともGCR信号を他の信号で
置き換えて、後段(受信端)のゴースト除去装置が、G
CR信号を検出できないようにして、除去動作を実行で
きないようにした。これにより、後段(受信端)のゴー
スト除去装置の動作を停止させることができ、誤動作を
防止できる。
【0029】これについて図1を用いて詳しく説明する
。伝送路歪み除去フィルタ104の出力に得られるテレ
ビジョン信号は、差し換え信号発生器105の入力と、
スイッチ回路106の一方の入力に導かれる。スイッチ
回路106の他方の入力には、差し換え信号発生器10
5の出力が導かれる。スイッチ回路106の出力は、D
/A変換器107でアナログのテレビジョン信号に変換
され、出力端子108へ与えられる。タイミング信号発
生器110から出力されるタイミング信号T4は、スイ
ッチ回路106の制御端子に与えられる。
【0030】差し換え信号発生器105は、例えば、2
H(Hは、テレビジョン信号の水平走査周期を示す)遅
延回路から構成され、入力する信号を2H遅延して出力
するものであれば良い。スイッチ回路106は、タイミ
ング信号T4により、例えば、GCR信号の挿入されて
いるラインで、差し換え信号発生器105の出力を選択
するように動作する。このとき、デコード処理や差分処
理のなされた差分信号の多重ラインを、もとのGCR信
号のラインに設定しておけば、差分処理などによって打
ち消された同期信号やカラーバースト信号を保護するこ
とができる。
【0031】よって、出力端子108に導かれるテレビ
ジョン信号のGCR信号の挿入ラインには、2H前の信
号が多重されることになり、後段(受信端)のゴースト
除去装置ではGCR信号が検出できない。また、2H前
の信号を多重するので、カラーバーストが不連続になる
こともない(NTSC方式においては、1Hおきにカラ
ーバーストの位相が逆位相となる)。
【0032】そして、残留歪みが充分に小さくなった場
合には、GCR信号を他の信号に置き換えるのをやめて
、GCR信号を送出し、後段(受信端)のゴースト除去
装置を動作可能な状態とし、前段(中継局)から後段(
受信端)のゴースト除去装置に至る伝送路の歪みを除去
できるようにする。
【0033】これは、制御器109が逐次伝送歪みの量
を検出しているので、例えば、残留歪みの量が一定のし
きい値以下になった場合、または初期歪みに対して残留
歪みが何分の1以下になった場合などの判断条件から判
定が可能である。よって、制御器109では、その判定
結果から、タイミング信号発生器110へ与える制御信
号CNTによりタイミング信号T1、T2、T4を制御
し、デコード処理されたGCR信号の挿入処理や差分処
理、およびGCR信号の差し換え処理を行なわないよう
にし、入力したGCR信号を出力端子108へ導くよう
にする。
【0034】よって、後段(受信端)に配置されるゴー
スト除去装置は、これ以降動作が可能となり、誤動作す
ることなく、前段(中継局)から後段(受信端)に至る
までの伝送路の歪み除去を実行することができる。この
際、制御器109に導かれるGCR信号も、フィールド
シーケンスがデコードされていないもとの信号に切り替
わることになる。この状態において、歪み除去動作の継
続、伝送歪みの変化の観測などの処理を行なう場合には
、制御器109において、従来のデコード処理、差分処
理を行なうように処理を切り換えてやることにより可能
である。
【0035】本実施例によれば、縦続にゴースト除去装
置が接続されるような場合において、前段(中継局)の
ゴースト除去装置の動作中、GCR信号の送出を禁止す
ることにより、この間の後段(受信端)のゴースト除去
装置の動作を停止させることができ、前後段(中継局,
受信端)同時動作による誤動作を防止できる。
【0036】なお、差分処理された差分信号をもとのG
CR信号の多重ラインと異ならせて挿入する際には、差
分処理された差分信号の挿入ラインについて同期信号、
カラーバーストの保護が必要となるが、両方のラインで
差し換え信号発生器105の出力に置き換えるようタイ
ミング信号T4を変更することにより、その保護が可能
である。また、この場合には差分処理された差分信号を
制御器109へ常に取り込むことが可能となり、制御器
109の処理の切り換えを不要にできる。
【0037】次に、図1のゴースト除去装置を構成する
基準信号前処理回路103と伝送路歪み除去フィルタ1
04の第1の具体例を、図2〜図4を用いて説明する。 図2は図1における基準信号前処理回路103及び伝送
路歪み除去フィルタ104の第1の具体例を示すブロッ
ク図である。
【0038】図2において、201はテレビジョン信号
を基準信号前処理回路103に入力する入力端子、20
2、207、211は1H遅延回路、203、218、
220はスイッチ回路、204は基準信号前処理回路1
03からテレビジョン信号を出力する出力端子、205
は4フィールド遅延回路、206は減算器、208は反
転/非反転器、209は積分器、210は差分器、21
2はタイミング信号T1の入力端子、213はテレビジ
ョン信号を伝送路歪み除去フィルタ104へ入力する入
力端子、214は遅延回路、215、216は加算器、
217は伝送路歪み除去フィルタ104からテレビジョ
ン信号を出力する出力端子、219、221はトランス
バーサルフィルタ、222はタップ係数データの入力端
子、223はタイミング信号T2の入力端子である。
【0039】また、図3及び図4はそれぞれ図2におけ
る要部信号波形の一例を示す波形図であり、図3はNフ
ィールドとN+1フィールドを、図4はN+2フィール
ドとN+3フィールドを、それぞれ示している。
【0040】図3及び図4において、(a)は入力端子
201から入力するテレビジョン信号、(b)は4フィ
ールド遅延回路202の出力、(c)は減算器206の
出力、(d)は減算器206の出力の符号ビット、(e
)は入力端子212から入力するタイミング信号T1、
(f),(g)は積分器217の内部信号、(h)は積
分器217の出力、(i)は反転/非反転器216の出
力、(j)は差分器210の出力、(k)は1H遅延回
路211の出力、(l)はスイッチ回路203の出力、
(m)は入力端子223から入力するタイミング信号T
2、(n)はスイッチ回路218,220の出力である
【0041】図2において、図3及び図4の(a)に示
すテレビジョン信号は、入力端子201から入力し、1
H遅延回路202で1H遅延されてスイッチ回路203
の一方の入力に与えられる。また、このテレビジョン信
号は、4フィールド遅延回路205の入力、および減算
器206の一方の入力にも与えられる。
【0042】4フィールド遅延回路205は、入力を4
フィールド遅延して出力するもので、この場合には(b
)に示すような出力が得られる。この出力は、減算器2
06の他方の入力に導かれる。よって、減算器206で
は、(a)と(b)に示す信号とが図2に示す極性で減
算され、(c)のようにGCR信号以外の信号が打ち消
されたものが得られる。
【0043】この減算結果は、1H遅延回路207で1
H遅延されて反転/非反転器208の一方の入力へ与え
られる。また、この減算結果の符号を示すビット(以下
、符号ビットと記す)は、積分器209の入力に導かれ
る。ここで、減算器206の出力には(c)のような減
算結果が得られるので、その符号ビット(ディジタルレ
ベルにおける符号ビット)は、(d)に示すように、デ
コードされたGCR信号が負極性となる期間「1」とな
る。また、積分器209,1H遅延回路211には、タ
イミング信号発生器110から出力される(e)に示す
タイミング信号T1が、入力端子212を介して与えら
れる。
【0044】積分器209は、減算器206の出力に得
られるGCR信号の極性を検出するもので、GCR信号
のバー波形部分の符号の発生確率から検出を行なう。す
なわち、GCR信号が負極性となるラインの符号は、負
となる確率が他に比べて非常に高くなるので、符号が負
となる場合を積分器内部のカウンタ(図示せず)などで
計数すればよい。これは、例えば、タイミング信号T1
と符号ビットとで、以下のように、そのカウンタを制御
することで実現できる。 (1)タイミング信号T1が「0」の期間、カウンタを
リセット。 (2)タイミング信号T1が「1」で符号ビットが負の
期間、システムクロックで計数。 (3)タイミング信号T1が「1」で符号ビットが正の
期間、計数を停止。
【0045】よって、(d)に示す符号ビットが積分器
209に入力した場合には、(f)に示すようにGCR
信号が負極性となるフィールドで、カウンタの計数値が
大きくなる(ここでは、カウンタの計数値をアナログ量
として示している)。この計数値を積分器内部の比較器
(図示せず)などでしきい値”S”と比較し2値化する
と、(g)に示すような比較結果を得ることができる。
【0046】この信号を(e)に示すタイミング信号T
1の立ち下がりのタイミングで保持することにより、(
h)に示すようなデコードされたGCR信号の極性を判
別した信号が得られる。この判別信号は、反転/非反転
器208の他方の入力に与えられる。この結果、反転/
非反転器208は、1H遅延回路207で1H遅延した
デコードされたGCR信号を、判別信号が「1」の場合
には反転して出力し、「0」の場合にはそのまま出力す
るように動作する。従って、その出力には(i)に示す
ように信号の極性の揃ったGCR信号が得られる。
【0047】なお、しきい値”S”の値としては、例え
ば、標本化を色副搬送波周波数の4倍で行なった場合、
1H期間のサンプル数は910サンプルであり、この場
合のGCR信号のバー波形部分のサンプル数はおよそ6
40サンプルとなるので、512といった値を選択でき
る。
【0048】また、積分器209には、周知のランダム
ウォークフィルタ、N  before  Mフィルタ
などを適用することも可能である。反転/非反転器20
8の出力は、差分器210の入力に導かれる。差分器2
10では、入力されたデコード後のGCR信号とそれを
2クロック遅延した信号との差を取る、いわゆる2クロ
ック差分処理がなされ、(j)に示すような微分波形の
差分信号を得、スイッチ回路203の他方の入力に与え
る。
【0049】また、このスイッチ回路203は、その制
御入力に、(k)に示すような1H遅延回路211で1
H遅延したタイミング信号T1が与えられ、それにより
、(l)に示すように、差分処理された差分信号をもと
の信号に多重して出力端子204へ出力するよう、制御
される。
【0050】この出力端子204から導きだされる信号
は、伝送路歪み除去フィルタ104の入力端子213を
介して、遅延回路214の入力と、スイッチ回路218
の一方の入力へ与えられる。加算器215の一方の入力
には遅延回路214の出力が、他方の入力にはトランス
バーサルフィルタ219の出力が与えられ、その出力は
加算器216の一方の入力に与えられる。加算器216
の他方の入力にはトランスバーサルフィルタ221の出
力が与えられ、その出力は出力端子217とスイッチ回
路220の一方の入力に与えられる。
【0051】スイッチ回路218,220それぞれの他
方の入力には一定値”R”が与えられ、それぞれの制御
入力にはタイミング信号発生器110から出力されるタ
イミング信号T2が入力端子223を介して与えられる
。そして、スイッチ回路218の出力はトランスバーサ
ルフィルタ219の入力に、スイッチ回路220の出力
はトランスバーサルフィルタ221の入力に、それぞれ
与えられる。また、トランスバーサルフィルタ219,
221には、制御器109から出力されるタップ係数が
入力端子222を介して与えられる。
【0052】タイミング信号T2は、(m)に示すよう
なタイミングでスイッチ回路218,220に与えられ
、挿入したGCR信号の前ラインに一定値”R”を多重
して出力するよう、スイッチ回路218,220を制御
する。この結果、トランスバーサルフィルタ219,2
21の入力に与えられる信号は、(n)のようになり、
前ラインからの影響なく、GCR信号に含まれる歪みを
除去する歪み除去信号を得ることができる。加算器21
5,216では、このようにして作成された歪み除去信
号と、もとの信号とを加算して歪みを除去し、出力端子
217から出力する。
【0053】制御器109は、この出力端子217から
出力される信号からデコードされたGCR信号をとり込
み、トランスバーサルフィルタ219,221に与える
タップ係数を算出する。よって、この具体例によれば、
伝送シーケンスをデコードしたGCR信号を毎フィール
ド、制御器109へ供給することができるので、タップ
係数の更新の度に、8フィールドシーケンス処理や差分
処理の待ち時間が不要になり、歪み除去の繰り返し処理
に要する時間の短縮が可能となる。
【0054】なお、デコードされたGCR信号を再挿入
する際、もとのラインに挿入する必要のない場合には、
1H遅延回路を不要にでき、回路規模の削減が図れる。 また、この1H遅延回路202の遅延時間を1H単位で
操作することにより、GCR信号を再挿入するラインを
任意に選択することもできる。さらに、差分器210の
差分において、2クロック差分で示したが、1クロック
の差分でも2クロック以上の差分でも、制御器109の
内部基準信号で対応するため、同等の効果がある。
【0055】また、この具体例では、基準信号前処理回
路103がGCR信号のみを対象とした処理で良いので
、4フィールド遅延回路205を時分割動作させること
により、GCR信号のラインのみを格納するだけのメモ
リ容量で遅延回路を構成することも可能である。
【0056】次に、図1のゴースト除去装置を構成する
基準信号前処理回路103と伝送路歪み除去フィルタ1
04の第2の具体例を、図5〜図7を用いて説明する。 図5は図1における基準信号前処理回路103及び伝送
路歪み除去フィルタ104の第2の具体例を示すブロッ
ク図である。
【0057】図5において、301、302は反転/非
反転器、303は加算器、304は比較器、305は積
分器、306は遅延回路、307はNOT回路、308
、309、310はスイッチ回路で、その他は先の具体
例と同様である。また、図6及び図7はそれぞれ図5に
おける要部信号波形の一例を示す波形図であり、図6は
NフィールドとN+1フィールドとN+2フィールドを
、図7はN+3フィールドとN+4フィールドとN+5
フィールドを、それぞれ示している。
【0058】図6及び図7において、(a)は入力端子
201から入力するテレビジョン信号、(b)は4フィ
ールド遅延回路205の出力、(c)は比較器304の
出力、(d)は入力端子212から入力するタイミング
信号T1、(e),(f)は積分器305の内部信号、
(g)は積分器305の出力、(h)は遅延回路306
の出力、(i)は反転/非反転器301の出力、(j)
は反転/非反転器302の出力、(k)は加算器303
の出力、(l)は差分器210の出力、(m)はスイッ
チ回路203の制御入力に入力する信号、(n)はスイ
ッチ回路203の出力、(o)は入力端子223から入
力するタイミング信号T2、(p)はスイッチ回路30
8の出力である。
【0059】図5において、図6及び図7の(a)に示
すテレビジョン信号は、入力端子201から入力し、ス
イッチ回路203の一方の入力、4フィールド遅延回路
205の入力、比較器304の一方の入力、および反転
/非反転器301の一方の入力に与えられる。4フィー
ルド遅延回路205は、先の具体例と同様に、入力する
信号を4フィールド遅延して出力するので、(b)に示
すような信号が得られる。この出力は、反転/非反転器
302の一方の入力へ与えられる。
【0060】一方、比較器304に与えられたテレビジ
ョン信号は、他方の入力に与えられるしきい値”A”と
比較され、例えば、(c)に示すように2値化される。 この2値化されたテレビジョン信号は、積分器305の
入力に与えられる。また、積分器305には、タイミン
グ信号発生器110から出力される(d)に示すタイミ
ング信号T1が、入力端子212を介して与えられる。
【0061】積分器305は、4フィールド遅延回路2
05に入力するGCR信号がバー信号なのか、ペデスタ
ル信号なのかを検出するもので、GCR信号の多重ライ
ンにおいて、しきい値”A”をこえる信号の発生確率か
ら検出を行なう。例えば、しきい値”A”を(a)に点
線で示すようなレベルに設定すれば、ペデスタル信号が
多重される場合とバー信号が多重される場合とで、2値
化信号の示す値の発生確率が全く反対となる。そこで、
例えば、しきい値”A”をこえる場合を積分器内部のカ
ウンタ(図示せず)などで計数することにより、入力信
号を区別することが可能となる。これは、比較器304
の出力とタイミング信号T1で、先の具体例における符
号ビットの積分と同様な手段で実現できる。
【0062】よって、(c)の2値化信号が積分器30
5に入力した場合、(e)に示すようにバー信号が入力
するフィールドで、カウンタの計数値が大きくなる。こ
の計数値を先の具体例と同様に2値化し、(f)に示す
ような信号を得、タイミング信号T1の立ち下がりでこ
の信号を保持することで、(g)に示すような判別信号
を得ることができる。尚、図6に記載の実線イは図7に
記載の矢印イにつながるものである。
【0063】この判別信号は、遅延回路306の入力に
与えられ、比較器304に入力した信号が4フィールド
遅延回路205から出力されて反転/非反転器302の
入力に与えられるまでの時間に相当する時間だけ遅延さ
れ、(h)に示すように出力される。この遅延回路30
6の出力は、反転/非反転器301の他方の入力と、N
OT回路307を介して反転/非反転器302の他方の
入力に与えられる。この結果、4フィールド遅延回路2
05から出力される信号の判別結果が、同時刻に反転/
非反転器301,302に導かれることになる。
【0064】反転/非反転器301は出力端子201か
らの信号を、反転/非反転器302は4フィールド遅延
回路205からの信号を、判別信号が「1」の場合には
それぞれ反転して出力し、「0」の場合にはそのまま出
力するように動作する。従って、反転/非反転器301
の出力には、(i)のようにペデスタル信号が挿入され
たフィールドが反転した信号が得られる。また、反転/
非反転器302には、NOT回路307で前記判別信号
の否定論理をとったものが入力するので、その出力には
(j)のようなペデスタル信号の挿入されるフィールド
が反転した信号が得られる。
【0065】これら反転/非反転器301,302の出
力は、加算器303で加算され、その結果、(k)に示
すように一定の極性に揃ったGCR信号を毎フィールド
得ることができる。この加算器303の出力は、差分器
210に与えられ、先の具体例と同様に処理され、(k
)の波形の微分状の波形となり、(l)に示すような差
分信号となり、スイッチ回路203の他方の入力に与え
られる。
【0066】また、このスイッチ回路203は、その制
御入力に、タイミング信号発生器110から出力される
(m)に示すタイミング信号T1が入力端子212を介
して与えられ、それにより、(n)に示すように、差分
器210からの差分信号をもとの信号に多重して出力端
子204へ出力するよう、制御される。
【0067】この出力端子204から導きだされる信号
は、伝送路歪み除去フィルタ104の入力端子213を
介してスイッチ回路308の一方の入力に与えられる。 このスイッチ回路308の他方の入力には、0(零)な
どの一定値”R”が与えられ、その制御入力にはタイミ
ング信号発生器110から出力されるタイミング信号T
2が入力端子223を介して与えられる。このタイミン
グ信号T2は、例えば、(o)に示すようなタイミング
で与えられ、再挿入したGCR信号の前ラインに一定値
”R”を多重するようにスイッチ回路308を制御する
【0068】よって、スイッチ回路308の出力には、
差分信号とその前ラインからの歪み混入を防止するため
の信号を多重したテレビジョン信号が得られる。このテ
レビジョン信号は、遅延回路214,トランスバーサル
フィルタ218の入力に与えられる。加算器215の一
方の入力にはこの遅延回路214からの出力が与えられ
、他方の入力にはスイッチ回路309の出力が与えられ
る。このスイッチ回路309の一方の入力にはトランス
バーサルフィルタ218の出力が与えられ、他方の入力
には0(零)が与えられる。
【0069】また、加算器216の一方の入力には加算
器215の出力が与えられ、他方の入力にはスイッチ回
路310の出力が与えられる。このスイッチ回路310
の一方の入力にはトランスバーサルフィルタ221の出
力が与えられ、他方の入力には0(零)が与えられる。 加算器216の出力は、出力端子217と、トランスバ
ーサルフィルタ221の入力に与えられる。
【0070】これらスイッチ回路309,310は、そ
れぞれの制御入力に、入力端子223から導かれるタイ
ミング信号T2が与えられ、それにより、スイッチ回路
308が一定値”R”を選択,出力する期間、0(零)
を出力するよう制御される。また、トランスバーサルフ
ィルタ218,221には、制御器109から出力され
るタップ係数が入力端子222を介して与えられる。
【0071】よって、再挿入してGCR信号の前ライン
に挿入された一定値”R”がトランスバーサルフィルタ
218,221に入力する期間、それぞれのフィルタの
出力は0(零)となるので、一定値”R”がそのままト
ランスバーサルフィルタの入力に導かれることになり、
前ラインからの影響なく再挿入されたGCR信号の歪み
を除去する信号をトランスバーサルフィルタ218,2
21それぞれから得ることができる。
【0072】また、制御器109は、この出力端子21
7から出力される信号からデコードされたGCR信号を
取り込み、トランスバーサルフィルタ218,221に
与えるタップ係数を算出する。よって、本具体例におい
ても先の具体例と同様に、伝送シーケンスをデコードし
差分処理された差分信号を毎フィールド、制御器109
へ供給することができるので、タップ係数の更新の度に
、8フィールドシーケンス処理や差分処理の待ち時間が
不要になり、歪み除去の繰り返し処理に要する時間の短
縮が可能となる。
【0073】また、シーケンスデコード処理における極
性判別を入力信号から行なうので、先の具体例における
1H遅延回路を削減でき、その回路規模低減の効果も得
られる。なお、本具体例において、再挿入する差分信号
を他のラインに挿入する場合には、入力端子201から
スイッチ回路203に至る経路に遅延線を設けるか、加
算器303からスイッチ回路203に至る経路に遅延線
を設けることにより可能である。また、本具体例におい
ても先の具体例と同様に、4フィールド遅延回路205
を時分割動作させることで、そのメモリ容量を削減する
ことも可能である。
【0074】次に、図1のゴースト除去装置を構成する
基準信号前処理回路103と伝送路歪み除去フィルタ1
04の第3の具体例を、図8〜図10を用いて説明する
。図8は図1における基準信号前処理回路103及び伝
送路歪み除去フィルタ104の第3の具体例を示すブロ
ック図である。
【0075】図8において、401は減算器、402は
反転/非反転器、403,404,405はトランスバ
ーサルフィルタ218を構成する乗算器、406,40
7,408はトランスバーサルフィルタ221を構成す
る乗算器、409,411,412はトランスバーサル
フィルタ218のタップ遅延線を構成するレジスタ、4
10,413はトランスバーサルフィルタ218を構成
する加算器、414,417はトランスバーサルフィル
タ221を構成する加算器、415,416,418は
トランスバーサルフィルタ221のタップ遅延線を構成
するレジスタ、419はトランスバーサルフィルタ21
8にテレビジョン信号を入力する入力端子、420はト
ランスバーサルフィルタ218にタイミング信号T2を
入力する入力端子、421はトランスバーサルフィルタ
218にタップ係数データを入力する入力端子、422
はトランスバーサルフィルタ218の出力端子、423
はトランスバーサルフィルタ221にテレビジョン信号
を入力する入力端子、424はトランスバーサルフィル
タ221にタイミング信号T2を入力する入力端子、4
25はトランスバーサルフィルタ221にタップ係数デ
ータを入力する入力端子、426はトランスバーサルフ
ィルタ221の出力端子で、その他は先の具体例と同様
である。
【0076】また、図9及び図10はそれぞれ図8にお
ける要部信号波形の一例を示す波形図であり、図9はN
フィールドとN+1フィールドとN+2フィールドを、
図10はN+3フィールドとN+4フィールドとN+5
フィールドを、それぞれ示している。図9及び図10に
おいて、(a)は入力端子201から入力するテレビジ
ョン信号、(b)は4フィールド遅延回路205の出力
、(c)は減算器401の出力、(d)は比較器304
の出力、(e)は入力端子212から入力するタイミン
グ信号T1、(f),(g)は積分器305の内部信号
、(h)は積分器305の出力、(i)は遅延回路30
6の出力、(j)は反転/非反転器402の出力、(k
)は差分器210の出力、(l)はスイッチ回路203
の制御入力に入力する信号、(m)はスイッチ回路20
3の出力、(n)は入力端子223から入力するタイミ
ング信号T2である。
【0077】図8において、図9及び図10の(a)に
示すテレビジョン信号は、入力端子201から入力し、
スイッチ回路203の一方の入力、4フィールド遅延回
路205の入力、比較器304の一方の入力、および減
算器401の一方の入力に与えられる。
【0078】4フィールド遅延回路205は、先の具体
例と同様に、入力する信号を4フィールド遅延して出力
するので、(b)に示すような信号が得られる。この出
力は、減算器401の他方の入力へ与えられる。よって
、減算器401では、(a)と(b)に示す信号とが図
8に示す極性で減算され、(c)のようにGCR信号以
外の信号が打ち消されたものが得られる。この減算結果
は、反転/非反転器402の一方の入力へ与えられる。
【0079】一方、比較器304に与えられたテレビジ
ョン信号は、先の具体例と同様に、他方の入力に与える
しきい値”A”と比較され、例えば、(d)に示すよう
に2値化される。この2値化されたテレビジョン信号は
、積分器305の入力に与えられる。また、積分器30
5には、タイミング信号発生器110から出力される(
e)に示すタイミング信号T1が、入力端子212を介
して与えられる。
【0080】積分器305は、先の具体例と同様に、4
フィールド遅延回路205に入力するGCR信号がバー
信号なのか、ペデスタル信号なのかを検出する。よって
、積分器305では、(d)の2値化信号が入力した場
合、(f)に示すようにバー信号が入力するフィールド
で、カウンタの計数値が大きくなり、この計数値を先の
具体例と同様に2値化し、(g)に示すような信号を得
、タイミング信号T1の立ち下がりでこの信号を保持す
ることで(h)のような判別信号を得る。尚、図9に記
載の実線ロは図10に記載の矢印ロにつながるものであ
る。
【0081】この判別信号は、遅延回路306の入力に
与えられ、比較器304に入力した信号が4フィールド
遅延回路205から出力され減算器401を介して反転
/非反転器302の入力に与えられるまでの時間遅延さ
れ、(i)に示すように出力される。
【0082】この遅延回路306の出力は、反転/非反
転器402の他方の入力に与えられる。この結果、反転
/非反転器402は減算器401からの信号を、遅延回
路306から得られる判別信号が「1」の場合には反転
して出力し、「0」の場合にはそのまま出力するように
動作する。よって、その出力には(j)に示すように極
性の揃ったGCR信号が得られる。
【0083】この反転/非反転器402の出力は、差分
器210で(k)に示すような微分波形の差分信号とな
り、スイッチ回路203の他方の入力に与えられる。ま
た、このスイッチ回路203は、その制御入力に、タイ
ミング信号発生器110から出力される(l)に示すタ
イミング信号T1が入力端子212を介して与えられ、
それにより、(m)に示すように、差分器210からの
差分信号をもとの信号に多重して出力端子204へ出力
するよう、制御される。
【0084】この出力端子204から導きだされる信号
は、伝送路歪み除去フィルタ104の入力端子213を
介して遅延回路214の入力と、タップ長M(Mは整数
)のトランスバーサルフィルタ219の入力端子419
に与えられる。この入力端子419から入力するテレビ
ジョン信号は、トランスバーサルフィルタ218を構成
するM個の乗算器403,404から405のそれぞれ
の一方の入力に与えられる。
【0085】これらの乗算器403,404から405
の他方の入力には、入力端子223から入力するタップ
係数が、入力端子420を介して与えられる。また、M
−1個のレジスタ409,410から412で構成され
るトランスバーサルフィルタ219のタップ遅延線は、
それぞれ、入力を1サンプル遅延し、出力を、直後に配
置されるM−1個の加算器410から413の一方の入
力に与える。これら加算器410から413は、レジス
タ409,410から412の出力と、他方に入力する
乗算器403,404から405の出力とを順次加算す
る。この積和乗算結果は出力端子422を介して、加算
器215の一方の入力に与えられる。この加算器215
の他方の入力には、遅延回路214の出力が与えられる
【0086】この遅延回路214は、トランスバーサル
フィルタ219の出力との位相を合わせるもので、今、
このトランスバーサルフィルタ219のセンタータップ
を、例えば、Mタップ目とすると、この遅延回路214
はMサンプルの遅延を行なう。よって、トランスバーサ
ルフィルタ219からは、現信号に対しMサンプル前ま
でに生じた歪みを打ち消すための歪み除去信号が得られ
、加算器215の出力には、この範囲の歪みが抑圧され
た信号が得られる。この加算器215の出力は、加算器
216の一方の入力に与えられる。
【0087】加算器216の出力は、出力端子217と
、タップ長L(Lは整数)のトランスバーサルフィルタ
221の入力端子423を介してこれを構成するL個の
乗算器406から407,408のそれぞれの入力に与
えられる。これらの乗算器406から407,408の
他方の入力には、同様に入力端子222から入力するタ
ップ係数が、入力端子425を介して与えられる。
【0088】また、L−1個のレジスタ415から41
6,418により構成されるトランスバーサルフィルタ
221のタップ遅延線は、それぞれ、入力を1サンプル
遅延し、出力を、直後に配置されるL−1個の加算器4
14から417の入力に与える。これらの加算器414
から417は、レジスタ415から416,418の出
力と、他方に入力する乗算器406から407,408
の出力とを順次加算する。この積和乗算結果は、出力端
子426を介して加算器216の他方の入力へ与えられ
る。よって、トランスバーサルフィルタ221からは、
現信号に対しLサンプル後までに生じた歪みを打ち消す
ための歪み除去信号が得られ、加算器216の出力には
、この範囲の歪みが抑圧された信号が得られる。
【0089】以上のことから、伝送路歪み除去フィルタ
104の出力217には、現信号に対して−Mから+L
サンプルの範囲の歪みを除去した信号を得ることができ
る。トランスバーサルフィルタ219のタップ遅延線を
構成するレジスタ409,411から412は、初期化
端子付きのレジスタであり、この初期化端子は、入力端
子420と接続される。同様に、トランスバーサルフィ
ルタ221のタップ遅延線を構成するレジスタ415か
ら416,418も、初期化端子付きのレジスタであり
、この初期化端子は、入力端子424と接続される。 このトランスバーサルフィルタ219,221の入力端
子420,424には、タイミング信号発生器110か
ら出力されるタイミング信号T2が入力端子223を介
して与えられる。
【0090】レジスタ409,411から412、およ
び415から416,418の初期化端子に導かれるタ
イミング信号T2は、例えば、(n)に示すように、再
挿入されたGCR信号の最初のサンプル値がトランスバ
ーサルフィルタに入力するタイミングで1サンプル期間
「0」となり、このタイミングで先のレジスタ全ての内
容が、例えば、ゼロといった値に初期化される。よって
、これらレジスタに格納されていた前ラインの信号から
作成された歪み除去信号が初期値に置き換わるので、こ
れ以降に入力する再挿入されたGCR信号は、これの影
響をうけることがない。
【0091】したがって、本具体例においても、先の具
体例と同様に、伝送シーケンスをデコードし差分処理し
た差分信号を毎フィールド、制御器109へ供給するこ
とができるので、タップ係数の更新の度に、8フィール
ドシーケンス処理や差分処理の待ち時間が不要になり、
歪み除去の繰り返し処理に要する時間の短縮が可能とな
る。
【0092】また、本具体例では、シーケンスデコード
処理における極性判別を入力信号から行なわず、減算結
果を制御して極性をそろえるので、先の具体例に対して
1H遅延回路や反転/非反転器を削減でき、その回路規
模低減の効果も得られる。さらに、再挿入した差分信号
がトランスバーサルフィルタに入力する直前で前ライン
の信号から作成された歪み除去信号を排除できるので、
前ラインの歪み除去も可能である。
【0093】なお、本具体例においても、再挿入する差
分信号を他のラインに挿入する場合には、入力端子20
1からスイッチ回路203に至る経路に遅延線を設ける
か、反転/非反転器402からスイッチ回路203に至
る経路に遅延線を設けることにより可能である。さらに
、先の具体例と同様に、4フィールド遅延回路205を
時分割動作させることで、そのメモリ容量を削減するこ
とも可能である。
【0094】なお、以上の具体例の基準信号前処理回路
103と伝送路歪み除去フィルタ104とを任意に組み
合わせても、所望の動作を実現できることは自明である
。次に、図1のゴースト除去装置を構成する基準信号前
処理回路103と伝送路歪み除去フィルタ104の第4
の具体例を、図11及び図3,図4を用いて説明する。
【0095】図11は図1における基準信号前処理回路
103及び伝送路歪み除去フィルタ104の第4の具体
例を示すブロック図である。図11において、801、
804、806は減算器、802、803はレジスタ、
805は1フィールド遅延回路、807は乗算器で、そ
の他、図2と同一符号のものは同一機能を示す。なお、
図11では、差分器210の構成について詳細に表して
ある。
【0096】本具体例は、図2の具体例において、差分
器210の後段にノイズ除去回路を加えたものである。 では、図11における要部信号の波形図として図3及び
図4を参照して、以下、動作を説明する。図2の具体例
と同様に、図11において、図3及び図4の(a)に示
すテレビジョン信号は、入力端子201から入力し、1
H遅延回路202で1H遅延されてスイッチ回路203
の一方の入力に与えられる。また、このテレビジョン信
号は、4フィールド遅延回路205の入力、および減算
器206の一方の入力にも与えられる。
【0097】4フィールド遅延回路205は、入力を4
フィールド遅延して出力し、(b)に示すような出力が
得られる。この出力は減算器206の他方の入力に導か
れ、(a)に示す信号と図11に示す極性で減算され、
(c)に示すようなGCR信号以外の信号が打ち消され
たものが得られる。この減算結果は、1H遅延回路20
7で1H遅延されて反転/非反転器208の一方の入力
へ与えられる。また、この減算結果の符号を示す符号ビ
ットは、積分器209の入力に導かれる。
【0098】積分器209は、図2の具体例と同様に、
前記符号ビットを積分し、先の減算結果において負極性
となったフィールドのGCR信号を検出する。そして、
この積分結果が積分器209の出力より、(e)に示す
タイミング信号T1の立ち下がりのタイミングで、反転
/非反転器208の一方の入力に与えられる。反転/非
反転器208も図2の具体例と同様に動作し、1H遅延
回路207から供給される信号のうち負極性のGCR信
号が反転され、その出力には(i)に示すような信号の
極性の揃ったGCR信号が毎フィールド得られる。この
反転/非反転器208の出力は、差分器210の入力に
導かれる。
【0099】差分器210は、減算器801、レジスタ
802,803から構成され、反転/非反転器208の
出力が減算器801の一方の入力とレジスタ802の入
力に導かれる。また、レジスタ802の出力はレジスタ
803の入力に与えられ、レジスタ803の出力は減算
器801の他方の入力に導かれる。レジスタ802,8
03は、A/D変換器(図示せず)の標本化クロックに
て駆動され、入力をこのクロックの周期で遅延して出力
する。よって、減算器801では、2クロック分位相の
ずれた信号の減算が行なわれ、(j)に示すような微分
波形の差分信号がその出力に得られる。この減算器80
1の出力は、差分器210の出力として、ノイズ除去回
路に導かれる。
【0100】ノイズ除去回路は、減算器804,806
、乗算器807、1フィールド遅延回路805から構成
される巡回型のディジタルフィルタであり、差分器21
0の出力は、減算器804、806それぞれの一方の入
力に導かれる。減算器804の出力は、スイッチ回路2
03の他方の入力と、1フィールド遅延回路805の入
力に与えられる。1フィールド遅延回路805は、入力
する信号を遅延して、減算器806の他方の入力に出力
する。減算器806の出力は、乗算器807で係数K1
が乗じられ、減算器804の他方の入力へ与えられる。
【0101】よって、減算器806の出力には、1フィ
ールド遅延した信号との差が得られることになる。差分
器210から出力される差分処理された差分信号につい
ては、毎フィールド供給されるので1フィールド間差は
ゼロであり、減算器806の出力に得られるのは、相関
のないノイズ成分となる。このノイズ信号は、乗算器8
07で係数K1(0<K1<1)が乗じられ、減算器8
04においてもとの信号から差し引かれるので、その出
力にはノイズの除去されたGCR信号が得られる。
【0102】このノイズ除去回路の伝達関数N1(Z)
、S/N比の改善度と時定数Tは、から求めることがで
きる。よって、減算器804の出力には、信号が入力し
た時点から時定数Tの後、上記(数2)式から求められ
る改善効果を有した差分処理された差分信号を毎フィー
ルド得ることができる。
【0103】この減算器804の出力は、スイッチ回路
203の他方の入力に導かれる。また、このスイッチ回
路203は、その制御入力に、(k)に示すような1H
遅延回路211で1H遅延したタイミング信号T1が与
えられ、それにより、(l)に示すように、ノイズ除去
と差分処理された差分信号をもとの信号に多重し、出力
端子204へ出力するよう制御する。
【0104】この出力端子204から導きだされる信号
は、伝送路歪み除去フィルタ104の入力端子213へ
導かれる。伝送路歪み除去フィルタ104は、図2の具
体例と同様に動作するので、多重した差分信号について
も正しく処理が行なわれ、制御器109は、この差分信
号から、トランスバーサルフィルタに与えるタップ係数
を算出する。
【0105】よって、本具体例によれば、先の具体例と
同様に、伝送シーケンスをデコードし差分処理した差分
信号を毎フィールド、制御器109へ供給することがで
きるので、タップ係数の更新の度に、8フィールドシー
ケンス処理や差分処理の待ち時間が不要となり、歪み除
去の繰り返し処理に要する時間の短縮が可能となる効果
がある。また、ノイズ除去処理された差分信号を毎フィ
ールド供給可能にできるので、制御器109におけるノ
イズ除去処理に要する時間がゼロとなり、歪み除去の繰
り返し処理の要する時間をさらに短縮可能にできる。
【0106】なお、本具体例においても、デコード処理
、差分処理、ノイズ除去処理を行なった差分信号を再挿
入する際、もとのラインに挿入する必要のない場合には
、1H遅延回路を不要にでき、回路規模の削減が図れる
。また、この1H遅延回路202の遅延時間を1H単位
で操作することにより、前記差分信号を再挿入するライ
ンを任意に選択することもできる。
【0107】さらに、差分器210の差分において、2
クロック差分で示したが、1クロックの差分でも2クロ
ック以上の差分でも、制御器109の内部基準信号で対
応するため、同等の効果がある。これは、レジスタ80
2に縦続に接続するレジスタの数を変更することで実現
可能である。
【0108】また、ノイズ除去回路に供給する差分信号
のデコード手段として、他の具体例の適用が可能なこと
は自明であり、同様に、他の伝送路歪み除去フィルタ1
04の具体例との組み合わせが可能なことも自明である
。次に、図1のゴースト除去装置を構成する基準信号前
処理回路103と伝送路歪み除去フィルタ104の第5
の具体例を、図12及び図3,図4を用いて説明する。
【0109】図12は図1における基準信号前処理回路
103及び伝送路歪み除去フィルタ104の第5の具体
例を示すブロック図である。図12において、901は
減算器、902は乗算器、903は加算器、904は1
フィールド遅延回路で、その他、図11または図2と同
一符号のものは同一機能を示す。
【0110】本具体例は、図11の具体例において、差
分器210の後段のノイズ除去回路を他のノイズ除去回
路に代えたものである。では、図12における要部信号
の波形図として図3及び図4を参照して、以下、動作を
説明する。図11または図2の具体例と同様に、図12
において、図3及び図4の(a)に示すテレビジョン信
号は、(a)に示すテレビジョン信号は、入力端子20
1から入力し、1H遅延回路202で1H遅延されてス
イッチ回路203の一方の入力に与えられる。また、こ
のテレビジョン信号は、4フィールド遅延回路205の
入力、および減算器206の一方の入力にも与えられる
【0111】4フィールド遅延回路205は、入力を4
フィールド遅延して出力し、(b)に示すような出力が
得られる。この出力は減算器206の他方の入力に導か
れ、(a)に示す信号と図12に示す極性で減算され、
(c)に示すようなGCR信号以外の信号が打ち消され
たものが得られる。この減算結果は、1H遅延回路20
7で1H遅延されて反転/非反転器208の一方の入力
へ与えられる。また、この減算結果の符号を示す符号ビ
ットは、積分器209の入力に導かれる。
【0112】積分器209は、図11または図2の具体
例と同様に、前記符号ビットを積分し、先の減算結果に
おいて負極性となったフィールドのGCR信号を検出す
る。そして、この積分結果が積分器209の出力より、
(e)に示すタイミング信号T1の立ち下がりのタイミ
ングで、反転/非反転器208の一方の入力に与えられ
る。
【0113】反転/非反転器208も図11または図2
の具体例と同様に動作し、1H遅延回路207から供給
される信号のうち負極性のGCR信号が反転され、その
出力には(i)に示すような信号の極性の揃ったGCR
信号が毎フィールド得られる。この反転/非反転器20
8の出力は、差分器210の入力に導かれる。差分器2
10では、2クロック差分処理が行なわれ、(j)に示
すような微分波形の差分信号がその出力に得られる。差
分器210の出力は、ノイズ除去回路に出力される。
【0114】ノイズ除去回路は、減算器901、乗算器
902、加算器903、1フィールド遅延回路904か
ら構成される巡回型のディジタルフィルタであり、差分
器210の出力は、減算器901の一方の入力に導かれ
る。減算器901の出力は、乗算器902で係数K2(
1<K2<0)が乗じられ、加算器903の他方の入力
へ与えられる。加算器903の出力は、スイッチ回路2
03の一方の入力と、1フィールド遅延回路904の入
力に与えられる。
【0115】1フィールド遅延回路904は、入力する
信号を遅延して、減算器901、加算器903それぞれ
の他方の入力に出力する。本具体例のノイズ除去回路の
伝達関数N2(Z)は、 となり、ここでK2=1−K1とすると、(数5)式は
、(数2)式と同じ形となり、先の具体例と同様な伝達
特性を有するものとなることがわかる。
【0116】よって、本具体例においても、先の具体例
と同様なS/Nの改善効果を有した差分処理された差分
信号を毎フィールド、加算器903の出力に得ることが
できる。加算器903の出力は、スイッチ回路203の
他方の入力に導かれる。また、このスイッチ回路203
は、その制御入力に、(k)に示すような1H遅延回路
211で1H遅延したタイミング信号T1が与えられ、
それにより、(l)に示すように、ノイズ除去と差分処
理された差分信号をもとの信号に多重し、出力端子20
4へ出力するよう制御する。
【0117】この出力端子204から導きだされる信号
は、伝送路歪み除去フィルタ104の入力端子213へ
導かれる。伝送路歪み除去フィルタ104は、図11ま
たは図2の具体例と同様に動作するので、多重した差分
信号についても正しく処理が行なわれ、制御器109は
、この差分信号から、トランスバーサルフィルタに与え
るタップ係数を算出する。よって、本具体例においても
、先の具体例と同様に、伝送シーケンスをデコードし、
差分処理した差分信号を毎フィールド、制御器109へ
供給することができるので、タップ係数の更新の度に8
フィールドシーケンス処理や差分処理の待ち時間が不要
となり、歪み除去の繰り返し処理に要する時間の短縮が
可能となる効果がある。
【0118】また、ノイズ除去処理された差分信号を毎
フィールド供給可能にできるので、制御器109におけ
るノイズ除去処理に要する時間がゼロとなり、歪み除去
の繰り返し処理の要する時間をさらに短縮可能にできる
。なお、本具体例においても、デコード処理、差分処理
、ノイズ除去処理を行なった差分信号を再挿入する際、
もとのラインに挿入する必要のない場合には、1H遅延
回路を不要にでき、回路規模の削減が図れる。また、こ
の1H遅延回路202の遅延時間を1H単位で操作する
ことにより、前記差分信号を再挿入するラインを任意に
選択することもできる。
【0119】さらに、差分器210の差分において、2
クロック差分で示したが、1クロックの差分でも2クロ
ック以上の差分でも、制御器109の内部基準信号で対
応するため、同等の効果がある。また、ノイズ除去回路
に供給する差分信号のデコード手段として、他の具体例
の適用が可能なことは自明であり、同様に、他の伝送路
歪み除去フィルタ104の具体例との組み合わせが可能
なことも自明である。
【0120】なお、図11,図12で説明したノイズ除
去回路を差分器210の前段に配置し、ノイズ除去後の
信号を差分処理する構成とすることも可能である。以上
、説明では、ゴースト検出に8フィールドシーケンスの
GCR信号を用いたが、他の基準信号でも同様な機能を
持たせることができる。
【0121】例えば、基準信号としてsinX/Xその
ものを直接用いる場合には、基準信号前処理回路103
として8フィールドシーケンス処理や差分処理を除き、
スイッチ回路203で可能である。必要に応じては、減
算器804、減算器806、1フィールド遅延回路80
5、乗算器807で構成するノイズ除去回路や減算器9
01、乗算器902、加算器903、1フィールド遅延
回路904で構成するノイズ除去回路を通した後、スイ
ッチ回路203で構成することも可能である。
【0122】次に、本発明の他の実施例としてのゴース
ト除去装置を、図13を用いて説明する。図13は本発
明の他の実施例としてのゴースト除去装置を示すブロッ
ク図である。図13において、1001は2値化回路、
1002は相関演算回路であり、その他、図1または図
2と同一符号のものは同一機能を示す。
【0123】本実施例では、特開昭63−121392
号公報で示されるような、ランダム信号を用いてゴース
ト除去を行うものである。特開昭63−121392号
公報の第3図に示されるように、受信されたランダム信
号とその信号を2値化した信号との相関を取ると、基準
となる自己相関とゴーストによる相関が得られるもので
ある。
【0124】本実施例では、基準信号前処理回路103
において、受信されたランダム信号が2値化回路100
1で2値化され、相関演算回路1002でその2値化さ
れた信号と受信されたランダム信号との相関が取られる
。その結果として得られた信号と映像信号とをスイッチ
回路203で逐次切り替えて、伝送路歪み除去フィルタ
104に送り、図1と同様に、逐次そのタップ係数を更
新する。必要に応じては、スイッチ回路203の前に、
減算器804、減算器806、1フィールド遅延回路8
05、乗算器807で構成するノイズ除去回路や減算器
901、乗算器902、加算器903、1フィールド遅
延回路904で構成するノイズ除去回路を設けることで
、ランダム信号列の異なる系列の相関結果との平均化操
作を行うことができ、より測定精度の高いゴースト検出
除去も可能となる。
【0125】本実施例によれば、ゴースト除去用の基準
信号としてランダム信号を用いた場合でも、先の実施例
と同様に、相関演算処理した基準信号を毎フィールド制
御器へ供給することができるので、タップ係数の更新の
度に相関演算処理やノイズ除去処理の待ち時間が不要に
なり、歪み除去の繰り返し処理に要する時間の短縮が可
能となる。
【0126】
【発明の効果】本発明によれば、伝送路歪み除去フィル
タの前段で差分波形が得られており、その差分波形に重
畳された歪み成分は変化することがないので、ここに配
置されたシーケンスデコード処理や差分処理あるいはノ
イズ除去処理は、常時8フィールド前までの信号を使っ
てデコード処理することが可能となり、制御手段ではシ
ーケンスデコードの処理などが施された基準信号を毎回
利用して伝送路歪み除去フィルタの制御を行なうことが
でき、全体の除去時間を短縮できる効果がある。
【0127】また、歪み除去過程において、伝送特性を
急激に変化させるような歪み除去動作中には、伝送され
たままのGCR信号を送出しないようにできるので、ゴ
ースト除去装置が縦続に配置されるような場合に、後段
のゴースト除去装置の誤動作を防止することができる効
果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのゴースト除去装置を
示すブロック図である。
【図2】図1における基準信号前処理回路103及び伝
送路歪み除去フィルタ104の第1の具体例を示すブロ
ック図である。
【図3】図2における要部信号波形の一例を示す波形図
である。
【図4】図2における要部信号波形の一例を示す波形図
である。
【図5】図1における基準信号前処理回路103及び伝
送路歪み除去フィルタ104の第2の具体例を示すブロ
ック図である。
【図6】図5における要部信号波形の一例を示す波形図
である。
【図7】図5における要部信号波形の一例を示す波形図
である。
【図8】図1における基準信号前処理回路103及び伝
送路歪み除去フィルタ104の第3の具体例を示すブロ
ック図である。
【図9】図8における要部信号波形の一例を示す波形図
である。
【図10】図8における要部信号波形の一例を示す波形
図である。
【図11】図1における基準信号前処理回路103及び
伝送路歪み除去フィルタ104の第4の具体例を示すブ
ロック図である。
【図12】図1における基準信号前処理回路103及び
伝送路歪み除去フィルタ104の第5の具体例を示すブ
ロック図である。
【図13】本発明の他の実施例としてのゴースト除去装
置を示すブロック図である。
【図14】一般的なGCR信号の8フィールドシーケン
スを示す概念図である。
【符号の説明】
101…テレビジョン信号の入力端子、102…A/D
変換器、103…基準信号前処理回路、104…伝送路
歪み除去フィルタ、105…差し換え信号発生器、10
6…スイッチ回路、107…D/A変換器、108…テ
レビジョン信号の出力端子、109…制御器、110…
タイミング信号発生器。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  テレビジョン信号の伝送路の歪みとし
    てのゴースト成分を該テレビジョン信号から除去するゴ
    ースト除去装置において、ゴースト成分検出に用いる第
    1の基準信号が多重されて伝送されてくる前記テレビジ
    ョン信号を入力とし、該テレビジョン信号より前記第1
    の基準信号を抽出し所定の信号処理を施して該第1の基
    準信号とは異なる第2の基準信号を得、該第2の基準信
    号を前記第1の基準信号に代えて前記テレビジョン信号
    に多重して出力する基準信号前処理手段と、少なくとも
    トランスバーサルフィルタを含み、前記基準信号前処理
    手段の出力であるテレビジョン信号を入力され伝送路歪
    みとしてのゴースト成分を除去して出力すべき伝送路歪
    み除去フィルタと、該伝送路歪み除去フィルタの出力信
    号から前記第2の基準信号を取り出してそれにより伝送
    路歪みとしてのゴースト成分を検出し、それに従って前
    記伝送路歪み除去フィルタ内のトランスバーサルフィル
    タのタップ係数を制御することにより該伝送路歪み除去
    フィルタをして伝送路歪みとしてのゴースト成分を除去
    せしめる制御手段と、を具備して成ることを特徴とする
    ゴースト除去装置。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載のゴースト除去装置に
    おいて、前記基準信号前処理手段は、得られた前記第2
    の基準信号を前記テレビジョン信号に多重すべく、前記
    第1の基準信号に代えて前記第2の基準信号を前記テレ
    ビジョン信号に挿入する基準信号挿入手段を含むことを
    特徴とするゴースト除去装置。
  3. 【請求項3】  請求項1または2に記載のゴースト除
    去装置において、前記基準信号前処理手段は、入力され
    た前記テレビジョン信号を4フィールド遅延して出力す
    る4フィールド遅延手段と、該4フィールド遅延手段の
    入力信号と出力信号とを減算し、得られた信号を、その
    極性を一定の極性にそろえて出力する演算手段と、入力
    信号と該入力信号をある一定期間遅延した信号との差分
    を演算により求めて出力する差分演算処理手段と、前記
    演算手段の出力信号もしくは前記差分演算処理手段の出
    力信号についてノイズ除去を行うノイズ除去手段と、を
    含むことを特徴とするゴースト除去装置。
  4. 【請求項4】  請求項1または2に記載のゴースト除
    去装置において、前記基準信号前処理手段は、入力され
    た前記テレビジョン信号を4フィールド遅延して出力す
    る4フィールド遅延手段と、該4フィールド遅延手段の
    入力信号と出力信号とを減算し、得られた信号を、その
    極性を一定の極性にそろえて出力する演算手段と、該演
    算手段の出力信号と該出力信号をある一定期間遅延した
    信号との差分を演算により求めて出力する差分演算処理
    手段と、を含むことを特徴とするゴースト除去装置。
  5. 【請求項5】  請求項1または2に記載のゴースト除
    去装置において、前記基準信号前処理手段は、入力信号
    と該入力信号をある一定期間遅延した信号との差分を演
    算により求めて出力する差分演算処理手段を含むことを
    特徴とするゴースト除去装置。
  6. 【請求項6】  請求項1または2に記載のゴースト除
    去装置において、前記基準信号前処理手段は、入力され
    た前記テレビジョン信号を4フィールド遅延して出力す
    る4フィールド遅延手段と、該4フィールド遅延手段の
    入力信号と出力信号とを減算し、得られた信号を出力す
    る減算手段と、該減算手段の出力信号を1H(但し、H
    は水平走査周期である)遅延して出力する1H遅延手段
    と、前記減算手段の出力信号における符号を示す信号を
    積分して出力する積分手段と、前記1H遅延手段の出力
    信号を、その極性を該積分手段の出力信号に応じて反転
    して出力する反転/非反転手段と、入力信号と該入力信
    号をある一定期間遅延した信号との差分を演算により求
    めて出力する差分演算処理手段と、前記反転/非反転手
    段の出力信号もしくは前記差分演算処理手段の出力信号
    についてノイズ除去を行うノイズ除去手段と、を含むこ
    とを特徴とするゴースト除去装置。
  7. 【請求項7】  請求項1または2に記載のゴースト除
    去装置において、前記基準信号前処理手段は、入力され
    た前記テレビジョン信号を4フィールド遅延して出力す
    る4フィールド遅延手段と、該4フィールド遅延手段の
    入力信号と出力信号とを減算し、得られた信号を出力す
    る減算手段と、該減算手段の出力信号を1H(但し、H
    は水平走査周期である)遅延して出力する1H遅延手段
    と、前記減算手段の出力信号における符号を示す信号を
    積分して出力する積分手段と、前記1H遅延手段の出力
    信号を、その極性を該積分手段の出力信号に応じて反転
    して出力する反転/非反転手段と、該反転/非反転手段
    の出力信号と該出力信号をある一定期間遅延した信号と
    の差分を演算により求めて出力する差分演算処理手段と
    、を含むことを特徴とするゴースト除去装置。
  8. 【請求項8】  請求項1または2に記載のゴースト除
    去装置において、前記基準信号前処理手段は、入力され
    た前記テレビジョン信号を4フィールド遅延して出力す
    る4フィールド遅延手段と、入力された前記テレビジョ
    ン信号を一定のしきい値と比較し、その比較結果を出力
    する比較手段と、該比較手段の出力信号を積分して出力
    する積分手段と、該積分手段の出力信号を遅延して出力
    する遅延手段と、前記4フィールド遅延手段の入力信号
    と出力信号とを、両者のうち前記遅延手段の出力信号に
    応じていずれか一方の極性を反転した後、加算して出力
    する演算手段と、入力信号と該入力信号をある一定期間
    遅延した信号との差分を演算により求めて出力する差分
    演算処理手段と、前記演算手段の出力信号もしくは前記
    差分演算処理手段の出力信号についてノイズ除去を行う
    ノイズ除去手段と、を含むことを特徴とするゴースト除
    去装置。
  9. 【請求項9】  請求項1または2に記載のゴースト除
    去装置において、前記基準信号前処理手段は、入力され
    た前記テレビジョン信号を4フィールド遅延して出力す
    る4フィールド遅延手段と、入力された前記テレビジョ
    ン信号を一定のしきい値と比較し、その比較結果を出力
    する比較手段と、該比較手段の出力信号を積分して出力
    する積分手段と、該積分手段の出力信号を遅延して出力
    する遅延手段と、前記4フィールド遅延手段の入力信号
    と出力信号とを、両者のうち前記遅延手段の出力信号に
    応じていずれか一方の極性を反転した後、加算して出力
    する演算手段と、該演算手段の出力信号と該出力信号を
    ある一定期間遅延した信号との差分を演算により求めて
    出力する差分演算処理手段と、を含むことを特徴とする
    ゴースト除去装置。
  10. 【請求項10】  請求項1または2に記載のゴースト
    除去装置において、前記基準信号前処理手段は、入力さ
    れた前記テレビジョン信号を4フィールド遅延して出力
    する4フィールド遅延手段と、該4フィールド遅延手段
    の入力信号と出力信号とを減算し、得られた信号を出力
    する減算手段と、入力された前記テレビジョン信号を一
    定のしきい値と比較し、その比較結果を出力する比較手
    段と、該比較手段の出力信号を積分して出力する積分手
    段と、該積分手段の出力信号を遅延して出力する遅延手
    段と、前記減算手段の出力信号を、その極性を前記遅延
    手段の出力信号に応じて反転して出力する反転/非反転
    手段と、入力信号と該入力信号をある一定期間遅延した
    信号との差分を演算により求めて出力する差分演算処理
    手段と、前記反転/非反転手段の出力信号もしくは前記
    差分演算処理手段の出力信号についてノイズ除去を行う
    ノイズ除去手段と、を含むことを特徴とするゴースト除
    去装置。
  11. 【請求項11】  請求項1または2に記載のゴースト
    除去装置において、前記基準信号前処理手段は、入力さ
    れた前記テレビジョン信号を4フィールド遅延して出力
    する4フィールド遅延手段と、該4フィールド遅延手段
    の入力信号と出力信号とを減算し、得られた信号を出力
    する減算手段と、入力された前記テレビジョン信号を一
    定のしきい値と比較し、その比較結果を出力する比較手
    段と、該比較手段の出力信号を積分して出力する積分手
    段と、該積分手段の出力信号を遅延して出力する遅延手
    段と、前記減算手段の出力信号を、その極性を前記遅延
    手段の出力信号に応じて反転して出力する反転/非反転
    手段と、該反転/非反転手段の出力信号と該出力信号を
    ある一定期間遅延した信号との差分を演算により求めて
    出力する差分演算処理手段と、を含むことを特徴とする
    ゴースト除去装置。
  12. 【請求項12】  請求項1または2に記載のゴースト
    除去装置において、前記基準信号前処理手段は、入力さ
    れた前記テレビジョン信号を2値化して出力する2値化
    手段と、該2値化手段の入力信号と出力信号との相関を
    演算により求めて出力する相関演算手段と、を含むこと
    を特徴とするゴースト除去装置。
  13. 【請求項13】  請求項1または2に記載のゴースト
    除去装置において、前記基準信号前処理手段は、入力さ
    れた前記テレビジョン信号を2値化して出力する2値化
    手段と、該2値化手段の入力信号と出力信号との相関を
    演算により求めて出力する相関演算手段と、該相関演算
    手段の出力信号についてノイズ除去を行うノイズ除去手
    段と、を含むことを特徴とするゴースト除去装置。
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