JPH04320685A - 生体触媒固定化成形物用高分子ゲル - Google Patents

生体触媒固定化成形物用高分子ゲル

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JPH04320685A
JPH04320685A JP3115411A JP11541191A JPH04320685A JP H04320685 A JPH04320685 A JP H04320685A JP 3115411 A JP3115411 A JP 3115411A JP 11541191 A JP11541191 A JP 11541191A JP H04320685 A JPH04320685 A JP H04320685A
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弘明 藤井
Toshihiro Hamada
敏裕 浜田
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイオリアクター、排
水処理、養魚水系の浄化などに用いる生体触媒固定化成
形物に使用する高分子ゲルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、酵素、微生物などの生体触媒を固
定化して、その機能を効率よく利用する研究が行われて
いる。生体触媒を固定化する方法の一つに、高分子素材
を用いて生体触媒をそのまま包み込む包括固定化法があ
り、この方法によく用いられる高分子素材として、寒天
、アルギン酸塩、カラギーナン、ポリアクリルアミド、
ポリビニルアルコール、光硬化性樹脂等がある。このう
ち、ポリビニルアルコール(以下PVAと略記する)含
水ゲルは、生体触媒を包括させることにより、優れた固
定化担体として利用できることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の高分子ゲルは大
量の水を含んでいるため、重量、体積ともに大きく、保
管・輸送が困難である。また、生体触媒を固定化したゲ
ルは、それを常温下で放置すると、生体触媒が変質した
り、活性低下したりするため、冷凍、エアレーション、
基質の添加など、保存のための特別の操作が必要である
。本発明は、以上の課題を解決するものであり、保存、
輸送が容易で、取扱い性に優れたものを提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、高分子含水ゲ
ルを乾燥させたもので、保存・輸送が非常に容易となる
。しかし、通常の高分子含水ゲルは乾燥により状態が変
化し、水に浸漬しても元に戻らないものが多い。アルギ
ン酸塩、κ−カラギーナン、寒天などの天然高分子ゲル
は乾燥させると収縮し、常温の水に浸漬しても元に戻ら
ない。そこで、鋭意検討した結果、高分子ゲルの乾燥体
で特殊な作り方をしたものは常温の水に浸漬すると形状
、性質が元に戻ることを見出し、本発明に至った。本発
明の高分子ゲルは下記(a)〜(c)の各条件を満足す
る含水率が20重量%以下、好ましくは10重量%以下
、より好ましくは5重量%以下の高分子ゲルである。含
水率の下限値としては特に制限はないが、好ましくは1
重量%以上、より好ましくは2重量%以上、更により好
ましくは3重量%以上である。 (a)20℃の水に24時間浸漬することにより含水率
が50重量%以上、好ましくは70重量%以上、より好
ましくは90重量%以上の含水ゲルBとなること。 (b)該含水ゲルBを乾燥することにより含水率が20
重量%以下、好ましくは10重量%以下、より好ましく
は5重量%以下の高分子ゲルCにした後に、該高分子ゲ
ルCを20℃の水に24時間浸漬することにより含水率
が50重量%以上、好ましくは70重量%以上、より好
ましくは90重量%以上の含水ゲルDになること。 (c)含水ゲルBに対する含水ゲルDの寸法変化率が−
20〜20%、好ましくは−10〜10%、より好まし
くは−5〜5%であること。含水ゲルBに対する含水ゲ
ルDの含水率変化率については特に制限はないが、好ま
しくは−30〜30%、より好ましくは−20〜20%
、更により好ましくは−10〜10%であり、−5〜5
%の含水率変化率が特に好ましい。
【0005】高分子としては特に制限はないが、ポリビ
ニルアルコール、ポリエチレングリコール、及びポリア
クリルアミドから選ばれた1種以上が好ましく、これら
の中でもポリビニルアルコールが特に好ましい。以下、
それぞれの高分子を例にとり、本発明を詳細に説明する
。 ■ポリビニルアルコールの場合 ポリビニルアルコール(PVA)を含む水溶液を原液と
しPVAの離液作用のある化合物水溶液に浸漬させ、P
VAをゲル化させる。これを乾燥させることにより目的
とするPVAゲル乾燥体が得られる。 ■ポリエチレングリコールの場合 ポリエチレングリコールジメタクリレートを含む水溶液
を原液とし重合開始剤と重合促進剤を添加し、ゲル化さ
せる。これを乾燥させることにより目的とするポリエチ
レングリコールゲル乾燥体が得られる。 ■ポリアクリルアミドの場合 アクリルアミド、メチレンビスアクリルアミドを含む水
溶液を原液とし、重合開始剤と重合促進剤を添加し、ゲ
ル化させる。これを乾燥させることにより目的とするポ
リアクリルアミドゲル乾燥体が得られる。
【0006】生体触媒を固定化する場合には前記■,■
,■とも原液に生体触媒を混合すればよい。ここで本発
明において使用される生体触媒としては、特に制約はな
く、いかなる微生物及び酵素も本発明により固定され得
る。微生物の代表例を挙げれば、アスペルギルス(As
pergillus)属、リゾプス(Rhizopus
)属等のかび類;シュードモナス(Pseudomon
as)属、アセトバクター(Acetobactor)
属、ストレプトマイセス(Streptomyces)
属、エシエリシア(Escherichia)属等の細
菌;サッカロマイセス(Saccharomyces)
属、キャンデイダ(Candida)属等の酵母を挙げ
ることができる。また、酵素の代表例を挙げるならば、
ラクテートヒドロゲナーゼ(1.1.2.3)、ラクテ
ートオキシダーゼ(1.1.3.2)、グルコースオキ
シダーゼ(1.1.3.4)、ホルメートデヒドロゲナ
ーゼ(1.2.1.2)、アルデヒドデヒドロゲナーゼ
(1.2.1.3)、アルデヒドオキシダーゼ(1.2
.3.1)、キサンチンオキシダーゼ(1.2.3.2
)、ピルビン酸リダクターゼ(1.2.4.1)、コル
チゾン−α−リダクターゼ(1.3.1.4)、アシル
CoA−デヒドロゲナーゼ(13.99.3)、3−ケ
トステロイドΔ1−デヒドロゲナーゼ(1.3.99.
4)、3−ケトステロイドΔ4−デヒドロゲナーゼ(1
.3.99.5)、L−アラニンデヒドロゲナーゼ(1
.4.1.1.)、L−グルタミン酸デヒドロゲナーゼ
(1.4.1.3)、L−アミノ酸オキシダーゼ(1.
4.3.2)、D−アミノ酸オキシダーゼ(1.4.3
.3)、ピリドキサルリン酸オキシダーゼ(1.4.3
.5)、カタラーゼ(1.11.1.6)、カテコール
メチルトランスフェラーゼ(1.11.1.6)、カル
ニチンアセチルトランスフェラーゼ(2.3.1.7)
、アセチルCoAアセチルトランスフェラーゼ(2.3
.1.9)、アスペルテートアミノトランスフェラーゼ
(2.6.1.1)、アラニンアミノトランスフェラー
ゼ(2.6.1.2)、ピリドキサミンピルベートトラ
ンスフェラーゼ(2.6.1)、ヘキソキナーゼ(2.
7.11)、グルコキナーゼ(2.7.1.2)、フル
クトキナーゼ(2.7.1.4)、ホスホグルコキナー
ゼ(2.7.1.10)、ホスホフルクトキナーゼ(2
.7.1.11)、ピルベートキナーゼ(2.7.1.
40)、カルボキシエステラーゼ(3.1.1.1)、
アリールエステラーゼ(3.1.1.2)、リパーゼ(
3.1.1.3)、ホスホリパーゼA(3.1.1.4
)、アセチルエステラーゼ(3.1.1.6)、コレス
テロールエステラーゼ(3.1.1.13)、グルコア
ミラーゼ(3.2.1.3)、セルラーゼ(3.2.1
.4)、イヌラーゼ(3.2.1.7)、α−グルコシ
ダーゼ(3.2.1.20)、β−グルコシダーゼ(3
.2.1.21)、α−ガラクトシダーゼ(3.2.1
.22)、β−ガラクトシダーゼ(3.2.1.23)
、インベルターゼ(3.2.1.26)、ペプシン(3
.4.4.1)、トリプシン(3.4.4.4)、キモ
トリプシンA(3.4.4.5)、カテプシンA(3.
4)、パパイン(3.4.4.40)、トロンビン(3
.4.4.13)、アミダーゼ(3.5.1.4)、ウ
レアーゼ(3.5.1.5)、ペニシリンアシダーゼ(
3.5.1.11)、アミノアシラーゼ(3.5.1.
14)、アデニンデアミナーゼ(3.5.4.2)、A
.T.Pアーゼ(3.6.1.3)、ピルベートデカル
ボキシラーゼ(4.1.1.1)、オキザレートデカル
ボキシラーゼ(4.1.1.2)、トリプトファンデカ
ルボキシラーゼ(4.1.1.27)、アルドラーゼ(
4.1.2.1.3)、マレトトシュダーゼ(4.1.
3.2)、トリプトファンシンターゼ(4.2.1.2
0)、アスペルターゼ(4.3.1.1)、リジンラセ
マーゼ(5.1.1.5)、グルコース−6−リン酸イ
ソメラーゼ(5.3.1.9)、ステロイドΔ−イソメ
ラーゼ(5.3.3.1)、マクシニルCoAシンセタ
ーゼ(6.2.1.5)、[(註)カッコ内の数字は酵
素番号を表わす]などが挙げられる。
【0007】また、■,■,■の各原液にはゲル化を阻
害しない範囲で、生体触媒の培地、担体の強度を上げる
ための補強剤、比重を調整するための充填材等及び着色
用顔料を添加してもよい。担体の形状は球状、繊維状、
円盤状、サイコロ状、シート状、管状等任意の形状でよ
いが、これらの形状に成形しやすくするため、各原液に
少なくとも1種のカロチンとの接触によりゲル化する能
力のある水溶性高分子多糖類を混合してもよい。これを
カチオン含有化合物に接触させると、高分子多糖類がゲ
ル化し任意の形に成形することができる。少なくとも1
種のカチオンとの接触によりゲル化する能力のある水溶
性高分子多糖類としては、具体的には水溶性アルギン酸
塩、カラギーナン、マンナン、キトサン等が挙げられる
。カチオン含有化合物としては、具体的には、カルシウ
ムイオン、マグネシウムイオン、ストロンチウムイオン
、バリウムイオン、アルミニウムイオン、カリウムイオ
ン、セリウムイオン、ニッケルイオン等の金属カチオン
;アンモニウムイオンなどのカチオン;アンモニウムイ
オンなどのカチオンのうちの少なくとも1種を含有する
化合物が挙げられる。
【0008】■におけるPVAの離液作用のある化合物
水溶液としては、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、
硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、
クエン酸ナトリウム、クエン酸アンモニウム、クエン酸
カリウム、クエン酸マグネシウム、クエン酸アルミニウ
ム、酒石酸ナトリウム、酒石酸アンモニウム、酒石酸カ
リウム、酒石酸マグネシウム、酒石酸アルミニウム等の
化合物のうち少なくとも1種を含有する液体が挙げられ
る。
【0009】■,■における重合開始剤としては、β−
ジメチルアミノプロピオニトリル、NNN’N’−テト
ラメチルエチレンジアミン等、また、重合促進剤として
は過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムが挙げられる。
【0010】■,■,■の各高分子ゲルの乾燥方法は、
自然乾燥、減圧乾燥、加熱乾燥、凍結乾燥等が挙げられ
るが、加熱・凍結の場合は高分子や生体触媒に悪影響を
与えない温度で行なわなければならない。このようにし
て得られた高分子ゲル乾燥体は、常温の水に浸漬すると
形状・性質が元に戻ることから、保存、輸送が非常に容
易になり、高分子ゲルの実用性が高まる。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。 実施例1 (株)クラレ製のPVA(平均重合度1740、ケン化
度99.85モル%)を40℃の温水で約1時間洗浄後
、PVA濃度16wt%になるように水を加え、オート
クレープ中で130℃、30分処理してPVA水溶液4
00gに対し、アルギン酸ナトリウム8gを加え、更に
(株)クラレ岡山工場(岡山市海岸通り1丁目2番1号
)の排水処理槽より採取し、濃縮操作を施して得られた
活性汚泥(MLSS40000mg/l)を400g加
え、充分に撹拌させた。この微生物混合液を内径2mm
φのビニル管1本を使用したローラーポンプで2ml/
分で送液し、内径1mmの注射針の先より押し出すこと
により、0.2mol/lのCaCl2水溶液に液表面
から5cmの高さより滴下させた。滴下液はCa2+イ
オンの凝固作用でただちに球状化し、沈降した。これら
の球状化したPVA混合成形物を全量CaCl2水溶液
と分離し、蒸留水で軽く洗浄した後、スターラーで撹拌
した飽和Na2SO4水溶液に60分浸漬することによ
って、不透明な褐色の柔軟性に富んだ球状のゲルが得ら
れた。
【0012】このゲルは球状に成形され、粘着性もない
。このゲルの粒径は3.0〜3.4mmφであり、含水
率は91重量%であった。この球状ゲル1000個の重
量は18.0g、体積は17.6cm3であった。これ
を30℃乾燥室内で24時間乾燥させた。この乾燥体の
含水率は5.0重量%であった。更に、常温、空気中で
100日間放置した後、20℃の純水に浸漬し、24時
間放置したところ、含水率91重量%及び粒径3.0〜
3.4mmφの含水ゲルが得られた。ゲルの形状、大き
さは乾燥前の状態に戻り、触感による弾力性も乾燥前と
差がなかった。この球状ゲル1000個の重量は18.
1g、体積は17.6cm3であった。
【0013】乾燥及び保存の微生物への影響を調べるた
めゲル中の生菌数を測定した。ゲル1gを9mlの滅菌
水とともにホモジナイザー(15000rpn、10分
間)で均一に分散させた後、滅菌水で適宜希釈し、その
0.1mlを普通寒天培地へ広げ、30℃恒温槽で24
時間培養後、出現したコロニーの数と希釈倍率からゲル
中の生菌数を求めた。結果を表1に示す。
【0014】比較例1 実施例1の乾燥前の状態のゲルについて常温純水中で1
00日間放置した後、実施例1と同様の生菌数測定を行
なった。その結果を表1に示す。
【0015】実施例2 アクリルアミドモノマー144g、メチレンビスアクリ
ルアミド8gに水を加えて400gとし完全に溶解させ
た。これに実施例1と同様の活性汚泥(MLSS 40
000mg/l)を400g加え、充分撹拌させた。こ
の混合液に重合促進剤としてNNN’N’−テトラメチ
ルエチレンジアミン0.5%、重合開始剤として過硫酸
カリウムを0.25%添加し、撹拌後、平面上に流延し
、室温で重合させ、厚さ3.0〜3.2mmのシート状
に成形した。これを1辺3.0〜3.2mmのサイコロ
状に切断し、含水率82重量%の含水ゲルを得た。この
サイコロ状ゲル1000個の重量は30.0g、体積は
27.3cm3であった。これを30℃乾燥室内で24
時間乾燥させた。この乾燥体の含水率は4.6重量%で
あった。
【0016】これを常温の空気中で100日放置した後
、純水に浸漬して24時間放置したところ、含水率81
重量%及び1辺3.0〜3.2mmのサイコロ状の含水
ゲルが得られた。ゲルの形状、大きさは乾燥前と差がな
かった。このサイコロ状ゲル1000個の重量は27.
1g、体積は27.0cm3であった。乾燥及び保存の
微生物への影響を調べるため実施例1と同様の生菌数測
定を行なった。その結果を表1に示す。
【0017】比較例2 実施例2の乾燥前の状態のゲルについて常温純水中で1
00日間放置した後、実施例1と同様の生菌数測定を行
なった。結果を表1に示す。
【0018】実施例3 ポリエチレングリコールジメタクリレート144gに水
を加えて400gとし完全に溶解させた。これに実施例
1と同様の活性汚泥(MLSS 40000mg/l)
を400g加え、充分に撹拌させた。この混合液に重合
促進剤として、NNN’N’−テトラメチルエチレンジ
アミン0.5%、重合開始剤として過硫酸カリウムを0
.25%添加し、撹拌後、平面上に流延し、室温で重合
させ、厚さ3.0〜3.2mmのシート状に成形した。 これを1辺3.0〜3.2mmのサイコロ状に切断し、
含水率83重量%の含水ゲルを得た。このサイコロ状ゲ
ル1000個の重量は29.5g、体積は26.8cm
3であった。これを30℃乾燥室内で24時間乾燥させ
た。この乾燥体の含水率は4.8重量%であった。
【0019】これを常温、空気中で100日放置した後
、20℃純水に浸漬し、24時間放置したところ、含水
率82重量%及び1辺3.0〜3.2mmのサイコロ状
含水ゲルが得られた。ゲルの形状、大きさは乾燥前の状
態に戻り、触感による弾力性も乾燥前と差がなかった。 このサイコロ状ゲル1000個の重量は29.0g、体
積は26.5cm3であった。乾燥及び保存の微生物へ
の影響を調べるため実施例1と同様の生菌数測定を行な
った。その結果を表1に示す。
【0020】比較例3 実施例3の乾燥前の状態のゲルについて常温純水中で1
00日間放置した後、実施例1と同様の生菌数測定を行
なった。結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の高分子ゲルは、上記の実施例か
ら明らかなように、保存・輸送が非常に容易になり、生
体触媒を固定した場合でも活性を保持したまま保存する
ことが可能である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a)20℃の水に24時間浸漬する
    ことにより含水率50重量%以上の含水ゲルBとなり、
    (b)該含水ゲルBを乾燥することにより含水率20重
    量%以下の高分子ゲルCにした後に該高分子ゲルCを2
    0℃の水に24時間浸漬することにより含水率50重量
    %以上の含水ゲルDになり、(c)含水ゲルBに対する
    含水ゲルDの寸法変化率が−20〜20%である、上記
    (a)〜(c)の各条件を満足する含水率20重量%以
    下の高分子ゲル。
  2. 【請求項2】  生体触媒を含有してなる請求項1記載
    の高分子ゲル。
  3. 【請求項3】  高分子ゲルがポリビニルアルコール、
    ポリエチレングリコール、及びポリアクリルアミドから
    選ばれた1種以上である請求項1又は2記載の高分子ゲ
    ル。
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WO1999067320A1 (de) * 1998-06-20 1999-12-29 Vorlop Klaus Dieter Verfahren zur herstellung eines gels aus polyvinylalkohol und nach dem verfahren hergestelltes mechanisch hochstabiles gel
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JP2002113484A (ja) * 2000-10-10 2002-04-16 Hitachi Zosen Corp 浄水処理方法および装置

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