JPH04318821A - 非線形光学材料、非線形光学素子、透明光学材料および薄膜 - Google Patents

非線形光学材料、非線形光学素子、透明光学材料および薄膜

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JPH04318821A
JPH04318821A JP8694691A JP8694691A JPH04318821A JP H04318821 A JPH04318821 A JP H04318821A JP 8694691 A JP8694691 A JP 8694691A JP 8694691 A JP8694691 A JP 8694691A JP H04318821 A JPH04318821 A JP H04318821A
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Mitsuo Ishikawa
石川 満夫
Joji Oshita
浄治 大下
Toru Yamanaka
徹 山中
Tsuneaki Koike
小池 恒明
Hideo Hama
秀雄 浜
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリシラン化合物から
なる光学材料に関し、さらに詳しくは非線形光学材料お
よび透明光学材料、ならびにこれらの材料からなる非線
形光学素子および薄膜に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非線形光学分野では、無機単結晶
であるKTP、KDPなどの非線形光学材料が用いられ
ている。また近年、高速応答性に利点を有する有機化合
物も、新規な非線形光学材料として検討され始めている
。このような有機材料は本質的にπ電子を骨格内に有し
、これが電子分極することにより大きな非線形光学効果
が生じるものと考えられている。
【0003】ところで、ケイ素原子を含有する一次元シ
ランポリマーは、その骨格内にπ電子を持たないが、非
線形光学効果を示すものが知られている。例えばポリシ
ラン化合物の一種であるポリシロキサン化合物に芳香族
化合物を付加したポリマーであって、二次非線形光学応
答または三次非線形光学応答を示すポリマーが開示され
ている(特開平2−20526号、特開平2−2056
0号)。またシリコン−シリコン結合からなるポリマー
が10−12esu程度の非線形性を有していることが
知られている〔J.Appl.Phys.60(198
6)3040〕。しかし、これらのポリシラン化合物は
、非線形光学効果が小さいという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、非線
形光学効果に優れた非線形光学材料およびこれからなる
非線形光学素子を提供することである。本発明の他の目
的は、透明性に優れた透明光学材料およびこれからなる
薄膜を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は次の非線形光学
材料、これからなる非線形光学素子、透明光学材料およ
びこれからなる薄膜である。
【0006】(1)一般式〔1〕
【化5】 (式中、RおよびR2はそれぞれ独立に水素原子、アル
キル基、アリール基またはアラルキル基を示し、Yは炭
素環式不飽和結合を含有する基または非環式不飽和結合
を含有する基を示し、mおよびnはそれぞれ独立に1以
上の数を示す。)で表わされるポリシラン化合物からな
ることを特徴とする非線形光学材料。 (2)ポリシラン化合物が、一般式〔2〕
【化6】 (式中、RおよびR2はそれぞれ独立に水素原子、アル
キル基、アリール基またはアラルキル基を示し、R3は
アルキル基、アリール基、アラルキル基、電子供与基ま
たは電子吸引基を示し、mおよびnはそれぞれ独立に1
以上の数を示し、sは0〜4の整数を示す。sが2以上
の場合、R3は同一でも異なっていてもよい。)で表わ
されるポリシラン化合物である上記(1)記載の非線形
光学材料。 (3)ポリシラン化合物が、一般式〔3〕
【化7】 (式中、RおよびR2はそれぞれ独立に水素原子、アル
キル基、アリール基またはアラルキル基を示し、R3は
アルキル基、アリール基、アラルキル基、電子供与基ま
たは電子吸引基を示し、mおよびnはそれぞれ独立に1
以上の数を示し、sは0〜4の整数を示す。sが2以上
の場合、R3は同一でも異なっていてもよい。)で表わ
されるポリシラン化合物である上記(1)記載の非線形
光学材料。 (4)一般式〔1〕のYが不飽和結合を含有する鎖式炭
化水素基である上記(1)記載の非線形光学材料。 (5)上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の非線
形光学材料からなることを特徴とする非線形光学素子。 (6)前記一般式〔1〕で表わされるポリシラン化合物
からなることを特徴とする透明光学材料。 (7)上記(6)記載の透明光学材料からなることを特
徴とする薄膜。
【0007】前記一般式〔1〕〜〔3〕のRおよびR2
は水素原子、またはアルキル基、アリール基およびアラ
ルキル基からなる群から選ばれる基であり、互いに同一
でも異なっていてもよい。
【0008】前記一般式〔1〕〜〔3〕のRおよびR2
で示されるアルキル基としては、通常炭素数が1〜6、
好ましくは1〜3のものをあげることができる。アルキ
ル基は直鎖状のものでも分岐状のものでもよい。このよ
うなアルキル基として具体的には、例えばメチル基、エ
チル基、n−プロピル基、n−ブチル基等の直鎖状アル
キル基;イソプロピル基、sec−ブチル基、sec−
アミル基等の二級アルキル基;tert−ブチル基、t
ert−アミル基等の三級アルキル基などをあげること
ができる。
【0009】前記一般式〔1〕〜〔3〕のRおよびR2
で示されるアリール基としては、少なくとも1つの芳香
族環を有する一価のアリール基をあげることができる。 この芳香族環は置換基を有していてもよい。このような
アリール基の具体的なものとしては、例えばフェニル基
、ナフチル基、トリル基、キシリル基などをあげること
ができる。
【0010】前記一般式〔1〕〜〔3〕のRおよびR2
で示されるアラルキル基としては、脂肪族炭化水素に少
なくとも1つの芳香族環が置換した一価のアラルキル基
をあげることができる。この芳香族環は置換基を有して
いてもよい。このようなアラルキル基の具体的なものと
しては、例えばベンジル基、フェネチル基、α−メチル
ベンジル基、トリルメチル基などをあげることができる
【0011】前記一般式〔1〕のYは炭素環式不飽和結
合を含有する基または非環式不飽和結合を含有する基で
ある。炭素環式不飽和結合を含有する基(A)としては
、例えば主鎖中に炭素環だけを含有する基(A1)、主
鎖中に炭素環と鎖式炭化水素とを含有する基(A2)、
主鎖中に炭素環とヘテロ原子とを含有する基(A3)な
どをあげることができる。これらの基において、炭素環
の結合位置はどこでもよく、例えば炭素環がフェニレン
基の場合オルト位、メタ位、パラ位、ナフチレン基の場
合1,4位、1,5位、2,6位、2,7位等のどの位
置で結合していてもよい。また非環式不飽和結合を含有
する基(B)としては、例えば主鎖中に二重結合または
三重結合の不飽和結合を含有する鎖式炭化水素基(B1
)などをあげることができる。これらの基はシス型であ
ってもよいし、トランス型であってもよい。
【0012】前記(A1)の基の具体的なものとしては
、例えば下記のものなどをあげることができる。
【化8】
【0013】前記(A2)の基の具体的なものとしては
、例えば下記のものなどをあげることができる。
【化9】
【0014】前記(A3)の基の具体的なものとしては
、例えば下記のものなどをあげることができる。
【化10】
【0015】前記(B1)の基の具体的なものとしては
、例えば下記のものなどをあげることができる。
【化11】
【0016】このようなYで示される基はアルキル基、
アリール基、アラルキル基、電子供与基または電子吸引
基などの置換基を有していてもよい。置換基の具体的な
ものとしては、後述のR3と同じものをあげることがで
きる。
【0017】前記一般式〔2〕または〔3〕のR3はア
ルキル基、アリール基、アラルキル基、電子供与基また
は電子吸引基からなる群から選ばれる基である。sが2
以上の場合、R3は同一でも異なっていてもよい。R3
のアルキル基、アリール基およびアラルキル基としては
、前記RおよびR2のものと同じものをあげることがで
きる。R3の電子供与基としては、例えばハロゲン原子
、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルア
ミノ基、アシルアミノ基、アシルオキシ基、1−ピペリ
ジル基、1−ピペラジル基、チオロ基、アルキルチオ基
、アリールチオ基、炭素数1〜50のヒドロカルビル基
、炭素数1〜50のヒドロカルビルオキシ基および炭素
数1〜50のヒドロカルビルチオ基などをあげることが
できる。またR3の電子吸引基としては、例えばニトロ
基、シアノ基、アシル基、カルボキシ基、トリフルオロ
メチル基、アルカノイルオキシ基、アロイルオキシ基、
カルボキサミド基、アルコキシスルホニル基およびアリ
ールオキシスルホニル基などをあげることができる。
【0018】前記一般式〔1〕〜〔3〕で表わされるポ
リシラン化合物は、有機シラン化合物と炭素環式不飽和
結合を含有する化合物または非環式不飽和結合を含有す
る化合物とを単量体として用いたカップリング重合によ
り製造され、有機シラン化合物と炭素環式不飽和結合を
含有する化合物または非環式不飽和結合を有する化合物
とのランダム共重合体が得られる。前記一般式〔1〕〜
〔3〕で表わされるポリシラン化合物の好ましい製造方
法としては、一般式〔4a〕または〔4b〕
【化12】 (式中、R、R2およびYは前記一般式〔1〕〜〔3〕
と同じものを示す。Xはハロゲン原子を示す。pおよび
qはそれぞれ独立に1以上の数を示し、p′およびq′
はそれぞれ独立に0以上の数を示す。ただしp−p′≧
1、q−q′≧1を満たす。)で表わされる有機ハロゲ
ノ化合物を単量体とし、この単量体にアルカリ金属を反
応させて重合させる方法があげられる。
【0019】前記一般式〔4a〕または〔4b〕で表わ
される有機ハロゲノ化合物を単量体として用いた場合、
得られるポリシラン化合物は一般式〔5〕
【化13】 (式中、R、R2、Y、pおよびqは前記一般式〔4a
〕または〔4b〕と同じものを示す。rは1以上の数を
示す。)で表わされる共重合体となる。
【0020】前記一般式〔5〕の具体的なものとして、
例えば下記一般式〔6〕〜〔8〕で表わされるポリシラ
ン化合物などをあげることができる。
【化14】 (式中、R、R2、p、qおよびrは前記一般式〔5〕
と同じものを示す。R3およびsは前記一般式〔2〕と
同じものを示す。)
【化15】 (式中、R、R2、p、qおよびrは前記一般式〔5〕
と同じものを示す。R3およびsは前記一般式〔3〕と
同じものを示す。)
【化16】 (式中、R、R2、p、qおよびrは前記一般式〔5〕
と同じものを示す。Y2は不飽和結合を含有する鎖式炭
化水素基を示す。)
【0021】このようにして製造されたポリシラン化合
物の末端基は水素またはハロゲンであると思われるが、
不確定なものが多い。
【0022】本発明の非線形光学材料は前記一般式〔1
〕で表わされるポリシラン化合物からなるものであり、
好ましくは前記一般式〔2〕もしくは〔3〕で表わされ
るポリシラン化合物、または前記一般式〔1〕のYが不
飽和結合を含有する鎖式炭化水素基であるポリシラン化
合物からなるものであり、さらに好ましくは前記一般式
〔5〕、中でも前記一般式〔6〕〜〔8〕で表わされる
ポリシラン化合物からなるものである。前記一般式〔1
〕〜〔3〕のmおよびnは、好ましくはそれぞれ10以
上であり、さらに好ましくはそれぞれ11〜400であ
る。前記一般式〔5〕〜〔8〕のpは好ましくは1以上
、さらに好ましくは2、qは好ましくは1以上、さらに
好ましくは1、rは好ましくは6以上、さらに好ましく
は6〜200である。このようなポリシラン化合物の重
量平均分子量は、好ましくは1000以上、さらに好ま
しくは1000〜1000000が望ましい。
【0023】非線形光学材料の場合、ポリシラン化合物
中のRおよびR2はメチル基、エチル基、フェニル基ま
たはベンジル基であることが好ましく、特にメチル基と
フェニル基との組合せであることが好ましい。ポリシラ
ン化合物中のYで表わされる基は置換基を有さないか、
または置換基を有する場合はアミノ基とニトロ基のよう
な電子供与基と電子吸引基との組合せであることが好ま
しい。
【0024】本発明の非線形光学材料は前記一般式〔1
〕で表わされるポリシラン化合物だけからなるものであ
ってもよいし、ポリシラン化合物の他に本発明の目的を
損なわない範囲で他の成分が含有されていてもよい。上
記他の成分としては、前記一般式〔1〕のYとしてあげ
た基の結合部が水素またはハロゲンで置換された化合物
、例えば
【化17】 などをあげることができる。
【0025】本発明の非線形光学材料は、ポリシラン化
合物を配向性させることにより、非線形光学効果を高め
ることができる。ポリシラン化合物を配向性させる方法
としては、例えば薄膜形成で用いられる種々の方法が利
用でき、具体的には真空蒸着法、キャスト法およびスピ
ンコート法などをあげることができる。これらの中では
スピンコート法が好ましい。
【0026】本発明の非線形光学材料は、レーザーのよ
うなコヒーレントな光を入射光として用いると、光高調
波発生、光パラメトリック発振および光混合などの非線
形光学効果を示すので、レーザー周波数変換装置、光パ
ラメトリック発振器および光混合デバイス等の非線形光
学デバイスに利用できる。また周波数変換素子等の非線
形光学素子として利用でき、種々の装置に用いることが
できる。
【0027】前記一般式〔1〕で表わされるポリシラン
化合物が優れた非線形光学効果を示す理由は明らかでは
ないが、ポリマーの主鎖中にケイ素−ケイ素結合および
π結合を有しているためであると推定される。
【0028】また本発明の非線形光学材料は、自然光の
ようなインコヒーレントな光を入射光とするとき透明性
に優れ、300〜900nmの波長の光をほとんど吸収
しない。このため透明光学材料、中でも光を吸収しない
薄膜として利用することもできる。
【0029】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、非線形光
学効果に優れた非線形光学材料およびこれからなる非線
形光学素子が得られる。また本発明によれば、透明性に
優れた透明光学材料およびこれからなる薄膜が得られる
【0030】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。
【0031】実施例1 {ポリ(フェニルメチルジシラニレン)フェニレンの非
線形光学効果の測定} ポリ(フェニルメチルジシラニレン)フェニレン(GP
Cで測定した重量平均分子量22000、前記一般式〔
6〕のRがフェニル基、R2がメチル基、pが2、qが
1、rが約70、sが0)30.0mgをジクロロエタ
ン溶媒に溶解させ、10%溶液を調製した。この溶液を
ガラス基板上に3000回転でスピンコートし、650
0Åのポリシラン化合物からなる薄膜を作製した。この
ようにして得られた薄膜にYAGを用いてレーザーを照
射し、薄膜をレーザー光断面に対して垂直に回転させな
がら第三高調波の発生を実験した。その結果、石英の7
.6倍の三次非線形性能を確認した。
【0032】実施例2 {ポリ(フェニルメチルジシラニレン)フェニレンの吸
収スペクトルの測定} 実施例1で得られた薄膜のUV測定を行ったところ、3
00nm以下の波長の光で吸収が観測された。
【0033】実施例3 {ポリ−1,4−(フェニルメチルジシラニレン)ナフ
タレンの非線形光学効果の測定} ポリ−1,4−(フェニルメチルジシラニレン)ナフタ
レン(GPCで測定した重量平均分子量18600、前
記一般式〔7〕のRがフェニル基、R2がメチル基、p
が2、qが1、rが約50、sが0)30.0mgをジ
クロロエタン溶媒に溶解させ、10%溶液を調製した。 この溶液をガラス基板上に3000回転でスピンコート
し、2700オングストロームのポリシラン化合物から
なる薄膜を作製した。このようにして得られた薄膜にY
AGを用いてレーザーを照射し、サンプルをレーザー光
断面に対して垂直に回転させながら第三高調波の発生を
実験した。その結果、石英の1.3倍の三次非線形性能
を確認した。
【0034】実施例4 {ポリ−1,4−(フェニルメチルジシラニレン)ナフ
タレンの吸収スペクトルの測定} 実施例3で得られた薄膜のUV測定を行ったところ、3
02nm以下の波長の光で吸収が観測された。
【0035】実施例5 {ポリ−1,5−(フェニルメチルジシラニレン)ナフ
タレンの非線形光学効果の測定} ポリ−1,5−(フェニルメチルジシラニレン)ナフタ
レン(GPCで測定した重量平均分子量25400、前
記一般式〔7〕のRがフェニル基、R2がメチル基、p
が2、qが1、rが約70、sが0)30.0mgをジ
クロロエタン溶媒に溶解させ、10%溶液を調製した。 この溶液をガラス基板上に3000回転でスピンコート
し、4900オングストロームのポリシラン化合物から
なる薄膜を作製した。このようにして得られた薄膜にY
AGを用いてレーザーを照射し、薄膜をレーザー光断面
に対して垂直に回転させながら第三高調波の発生を実験
した。その結果、石英の2.0倍の三次非線形性能を確
認した。
【0036】実施例6 {ポリ−1,5−(フェニルメチルジシラニレン)ナフ
タレンの吸収スペクトルの測定} 実施例5で得られた薄膜のUV測定を行ったところ、2
97nm以下の波長の光で吸収が観測された。
【0037】実施例7 {ポリ−2,7−(フェニルメチルジシラニレン)ナフ
タレンの非線形光学効果の測定} ポリ−2,7−(フェニルメチルジシラニレン)ナフタ
レン(GPCで測定した重量平均分子量13000、前
記一般式〔7〕のRがフェニル基、R2がメチル基、p
が2、qが1、rが約35、sが0)30.0mgをジ
クロロエタン溶媒に溶解させ、10%溶液を調製した。 この溶液をガラス基板上に3000回転でスピンコート
し、1600オングストロームのポリシラン化合物から
なる薄膜を作製した。このようにして得られた薄膜にY
AGを用いてレーザーを照射し、薄膜をレーザー光断面
に対して垂直に回転させながら第三高調波の発生を実験
した。その結果、石英の2.0倍の三次非線形性能を確
認した。
【0038】実施例8 {ポリ−2,7−(フェニルメチルジシラニレン)ナフ
タレンの吸収スペクトルの測定} 実施例7で得られた薄膜のUV測定を行ったところ、2
53nm以下の波長の光で吸収が観測された。
【0039】実施例9 {ポリ(フェニルメチルジシラニレン)ビニレンの非線
形光学効果の測定} ポリ(フェニルメチルジシラニレン)ビニレン(GPC
で測定した重量平均分子量39800、前記一般式〔8
〕のRがフェニル基、R2がメチル基、Y2がビニレン
基、pが2、qが1、rが約150)30.0mgをジ
クロロエタン溶媒に溶解させ、10%溶液を調製した。 この溶液をガラス基板上に3000回転でスピンコート
し、4000Åのポリシラン化合物からなる薄膜を作製
した。このようにして得られた薄膜にYAGを用いてレ
ーザーを照射し、薄膜をレーザー光断面に対して垂直に
回転させながら第三高調波の発生を実験した。その結果
、石英の2.79倍の三次非線形性能を確認した。
【0040】実施例10 {ポリ(フェニルメチルジシラニレン)ビニレンの吸収
スペクトルの測定} 実施例9で得られた薄膜のUV測定を行ったところ、2
89nm以下の波長の光で吸収が観測された。
【0041】実施例11 {ポリ(フェニルメチルジシラニレン)エチニレンの非
線形光学効果の測定} ポリ(フェニルメチルジシラニレン)エチニレン(GP
Cで測定した重量平均分子量12300、前記一般式〔
8〕のRがフェニル基、R2がメチル基、Y2がエチニ
レン基、pが2、qが1、rが約50)30.0mgを
ジクロロエタン溶媒に溶解させ、10%溶液を調製した
。この溶液をガラス基板上に3000回転でスピンコー
トし、13000Åのポリシラン化合物からなる薄膜を
作製した。このようにして得られた薄膜にYAGを用い
てレーザーを照射し、薄膜をレーザー光断面に対して垂
直に回転させながら第三高調波の発生を実験した。その
結果、石英の1.22倍の三次非線形性能を確認した。
【0042】実施例12 {ポリ(フェニルメチルジシラニレン)エチニレンの吸
収スペクトルの測定} 実施例11で得られた薄膜のUV測定を行ったところ、
263nm以下の波長の光で吸収が観測された。
【0043】実施例13 {ポリ(フェニルメチルジシラニレン)ブテニレンの非
線形光学効果の測定} ポリ(フェニルメチルジシラニレン)ブテニレン(GP
Cで測定した重量平均分子量17400、前記一般式〔
8〕のRがフェニル基、R2がメチル基、Yがブテニレ
ン基、pが2、qが1、rが約60)30.0mgをジ
クロロエタン溶媒に溶解させ、10%溶液を調製した。 この溶液をガラス基板上に3000回転でスピンコート
し、6200Åのポリシラン化合物からなる薄膜を作製
した。このようにして得られた薄膜にYAGを用いてレ
ーザーを照射し、薄膜をレーザー光断面に対して垂直に
回転させながら第三高調波の発生を実験した。その結果
、石英の1.62倍の三次非線形性能を確認した。
【0044】実施例14 {ポリ(フェニルメチルジシラニレン)ブテニレンの吸
収スペクトルの測定} 実施例13で得られた薄膜のUV測定を行ったところ、
293nm以下の波長の光で吸収が観測された。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式〔1〕 【化1】 (式中、RおよびR2はそれぞれ独立に水素原子、アル
    キル基、アリール基またはアラルキル基を示し、Yは炭
    素環式不飽和結合を含有する基または非環式不飽和結合
    を含有する基を示し、mおよびnはそれぞれ独立に1以
    上の数を示す。)で表わされるポリシラン化合物からな
    ることを特徴とする非線形光学材料。
  2. 【請求項2】  ポリシラン化合物が、一般式〔2〕【
    化2】 (式中、RおよびR2はそれぞれ独立に水素原子、アル
    キル基、アリール基またはアラルキル基を示し、R3は
    アルキル基、アリール基、アラルキル基、電子供与基ま
    たは電子吸引基を示し、mおよびnはそれぞれ独立に1
    以上の数を示し、sは0〜4の整数を示す。sが2以上
    の場合、R3は同一でも異なっていてもよい。)で表わ
    されるポリシラン化合物である請求項1記載の非線形光
    学材料。
  3. 【請求項3】  ポリシラン化合物が、一般式〔3〕【
    化3】 (式中、RおよびR2はそれぞれ独立に水素原子、アル
    キル基、アリール基またはアラルキル基を示し、R3は
    アルキル基、アリール基、アラルキル基、電子供与基ま
    たは電子吸引基を示し、mおよびnはそれぞれ独立に1
    以上の数を示し、sは0〜4の整数を示す。sが2以上
    の場合、R3は同一でも異なっていてもよい。)で表わ
    されるポリシラン化合物である請求項1記載の非線形光
    学材料。
  4. 【請求項4】  一般式〔1〕のYが不飽和結合を含有
    する鎖式炭化水素基である請求項1記載の非線形光学材
    料。
  5. 【請求項5】  請求項1ないし4のいずれかに記載の
    非線形光学材料からなることを特徴とする非線形光学素
    子。
  6. 【請求項6】  一般式〔1〕 【化4】 (式中、RおよびR2はそれぞれ独立に水素原子、アル
    キル基、アリール基またはアラルキル基を示し、Yは炭
    素環式不飽和結合を含有する基または非環式不飽和結合
    を含有する基を示し、mおよびnはそれぞれ独立に1以
    上の数を示す。)で表わされるポリシラン化合物からな
    ることを特徴とする透明光学材料。
  7. 【請求項7】  請求項6記載の透明光学材料からなる
    ことを特徴とする薄膜。
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