JPH04318120A - 一方向性高磁束密度電磁鋼板の製造方法 - Google Patents

一方向性高磁束密度電磁鋼板の製造方法

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JPH04318120A
JPH04318120A JP8686291A JP8686291A JPH04318120A JP H04318120 A JPH04318120 A JP H04318120A JP 8686291 A JP8686291 A JP 8686291A JP 8686291 A JP8686291 A JP 8686291A JP H04318120 A JPH04318120 A JP H04318120A
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JP
Japan
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cold rolling
electrical steel
rolling
oriented electrical
steel sheet
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Withdrawn
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JP8686291A
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English (en)
Inventor
Isao Iwanaga
功 岩永
Kenzo Iwayama
岩山 健三
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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  • Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2.5〜4.5%のS
i を含む薄鋳片を素材とした一方向性高磁束密度電磁
鋼板を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に一方向性電磁鋼板の製造方法は、
インゴットまたは連続鋳造スラブを素材とするが2次再
結晶を起こさせるために必要なAlN ,MnS 等の
インヒビターの固溶微細分散のために高温加熱熱間圧延
を必要とする。
【0003】しかし特開昭53−97923 号および
特開昭54−83620 号各公報に開示されているよ
うに、急冷凝固法で薄鋳片を製造する方法では、凝固後
少なくとも 600℃まで0.05℃/秒の冷却速度で
急冷した場合は、結晶粒は微細でかつ析出物は以降の工
程で再加熱することによって微細分散させる方法がある
。しかしここでは2次再結晶のための重要な要素である
鋳片の集合組織および後工程の適正圧延率について言及
していない。
【0004】また特開昭63−11619 号および特
開昭63−176427号各公報には、Si 2.5〜
6.5重量%等を含有する溶湯を、冷却面が移動更新す
る冷却体上に連続供給して急冷凝固し、0.7〜3.5
mm厚鋳片を得て、これに圧下率50%以上の冷間圧延
を施した後焼鈍することからなる一方向性電磁鋼板の製
造方法が開示されている。しかしこの方法によれば、急
冷凝固は結晶の微細化、また高圧延率は引き続く焼鈍と
併せて析出物の微細分散化を目的としており、2次再結
晶のための重要な要素である鋳片の集合組織について言
及していない。
【0005】また特開昭56−158816号公報には
、Si 4.5以下重量%を含有する溶湯を連続鋳造し
て3〜80mm厚の薄鋳片とした後、 700℃を下回
らぬ間に圧下率50%以上の熱間圧延を終了し、1.5
〜3.5mm厚の熱間鋼帯にすることからなる一方向性
電磁鋼帯の製造方法が開示されている。この方法の場合
、上記熱間圧延を施さなければゴス核が不足し、満足な
2次再結晶(磁気特性)が得られないとしている。
【0006】これら従来開示されているインヒビターを
活用した急冷凝固法による一方向性珪素鋼板の製造方法
では、熱間圧延工程を含まない場合、良好な2次再結晶
に必要な薄鋳片の集合組織の適正条件については明確で
なかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
ヒビターの再溶解や熱間圧延を必要としない急冷凝固に
おいて、鋳造及び後工程プロセス条件の適正化により{
110 }<001 >方位に極めて集積度の高い磁気
特性の良好な一方向性電磁鋼板の製造方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく種々検討した結果、溶鋼を冷却体に供給し
て得られた鋳片の冷間圧延前結晶粒度に従って冷延圧下
率を適正化することにより、{110 }<001 >
方位に極めて集積度の高い2次再結晶が得られることを
見出した。
【0009】本発明の要旨とするところは、重量で、S
i :2.5〜4.5%及び一方向性電磁鋼の公知のイ
ンヒビターその他の成分元素を含む溶鋼を冷却体に供給
し急冷凝固して0.7〜3.0mm厚みの薄鋳片を鋳造
し、次いで下記式を満足する冷間圧延率によって1回の
冷間圧延を施すことにより磁気特性の良好な一方向性高
磁束密度電磁鋼板を製造するところにある。 記 Y=0.225 X2 −α(1600≦α≦1950
)ここで、Y:冷延前薄鋳片の結晶粒度(μm),X:
冷間圧延率(%)
【0010】以下に本発明を詳細に説明する。一般に珪
素鋼成分の急冷凝固による薄鋳片にはゴス核が熱延板に
比べて非常に少ない。しかしインヒビターが十分強く、
かつ適正な冷間圧延率を取ると1回冷延法で極めてゴス
集積度の高い2次再結晶が得られる。ここで本発明者ら
は、この適正な冷間圧延率の範囲が冷延前結晶粒度と密
接な関係があることを見出した。
【0011】すなわち冷延前結晶粒度が小さい場合比較
的低い冷間圧延率で極めてゴス集積度の高い2次再結晶
が得られるが、冷延前結晶粒度が大きくなる程冷間圧延
率を高くしないと同等の良好な2次再結晶は得られない
ことがわかった。
【0012】この理由は明かではないが、以下のように
推定される。すなわち冷延前結晶粒度が小さい場合、結
晶粒界の存在比率が高いため冷延時の歪蓄積が大きく、
再結晶後の集合組織変化、結晶回転が早く進むが、一方
結晶粒度が大きい場合、逆に結晶回転が遅いためと考え
られる。
【0013】なお本発明では冷間圧延条件を1回冷延法
に限定したが、中間焼鈍を含む2回以上の冷間圧延を施
す場合でも、圧延、焼鈍を繰り返す程相関は弱まるが、
鋳片の冷延前結晶粒度が大きい程適正冷延圧下率が高く
なると言う同様の関係が存在する。しかし1回冷延法の
方が製品磁気特性が優れ、かつ行程数が少なく低コスト
で済むので好ましい。
【0014】
【作用】本発明の出発素材としては、従来公知の一方向
性電磁鋼素材成分の溶鋼を連続的に急冷凝固した薄鋳片
を用いる。
【0015】この薄鋳片の鋼成分について述べる。Si
 は鉄損を良くするために下限を2.5%とするが、多
すぎると冷間圧延の際に割れ易く加工が困難となるので
上限を4.5%とする。その他の成分については、一方
向性電磁鋼素材であれば適用可能であるが、インヒビタ
ーとしてAlN,MnS,Cu2S,MnSe,Nb(
C,N)などから選ばれる1種ないし2種以上を公知の
範囲で鋼中に混ぜると、集積度の高い2次再結晶を得る
ことが出来る。更にSn,Sb は、インヒビターを強
くする目的で1.0%以下となるよう少なくとも1種添
加しても良い。
【0016】次にこの薄鋳片を必要に応じ焼鈍を行った
後、冷延前の薄鋳片の結晶粒度と冷間圧延率の関係が下
記式を満足するように1回の冷間圧延を施す。 記 Y=0.225 X2 −α(1600≦α≦1950
)ここで、Y:冷延前薄鋳片の結晶粒度(μm),X:
冷間圧延率(%) ただしここで用いた2次関数式は実験結果に基づく便宜
的なものであり、理論から導いたのではない。
【0017】次いで湿水素雰囲気中で脱炭焼鈍を行い、
さらにMgO 等の焼鈍分離材を塗布して2次再結晶と
純化のため1100℃以上の仕上焼鈍を行うことで、一
方向性高磁束密度電磁鋼板が製造される。次に本発明の
実施例を挙げて説明する。
【0018】
【実施例】表1に示す鋼成分を含有する溶鋼を、双ロー
ルを用いて板厚6.0,3.3,2.5mmの薄鋳片を
得た。しかも凝固直後水スプレーにより1300〜 9
00℃間を10℃/秒以上で急冷し析出物を微細化し、
インヒビターを十分確保した。これらの鋳片の断面の平
均結晶粒径は、それぞれ300,140,80μmであ
った。この後板厚6.0mmの薄鋳片については両面か
ら均等に研削して5.0mm厚にした。
【0019】ついでこれらの鋳片を1050℃で5分間
焼鈍を行い、更に酸洗した後冷間圧延を行って0.45
〜0.10mm厚にした。次にこの冷延板を湿潤水素中
で脱炭焼鈍し、 MgO粉を塗布した後、1200℃に
10時間水素ガス雰囲気中で高温焼鈍を行った。
【0020】
【表1】
【0021】得られた製品の磁気特性は、表2に示すよ
うに冷延前結晶粒度及び冷間圧延率との密接な関係があ
った。したがって良好な磁気特性の範囲は下記の条件で
表される。 記 Y=0.225 X2 −α(1600≦α≦1950
)ここで、Y:冷延前薄鋳片の結晶粒度(μm),X:
冷間圧延率(%)
【0022】
【表2】
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、双ロール法等の急冷凝
固による薄鋳片を出発素材として、{110 }<00
1 >方位に極めて集積度の高い磁気特性の良好な一方
向性電磁鋼板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気特性B10と冷間圧延率及び冷延前薄鋳片
の結晶粒度との関係を示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  重量で、Si :2.5〜4.5%及
    び一方向性電磁鋼の公知のインヒビターその他の成分元
    素を含む溶鋼を冷却体に供給し、急令凝固して0.7〜
    3.0mm厚みの薄鋳片を鋳造し、次いで下記式を満足
    する冷間圧延率によって1回の冷間圧延を施すことを特
    徴とする一方向性高磁束密度電磁鋼板の製造方法。 記 Y=0.225 X2 −α(1600≦α≦1950
    )ここで、Y:冷延前薄鋳片の結晶粒度(μm),X:
    冷間圧延率(%)
  2. 【請求項2】  溶鋼成分が、重量でC:0.03〜0
    .10%,Si:2.5〜4.5%,Mn :0.02
    〜0.15%,S:0.01〜0.05%,酸可溶性A
    l :0.01〜0.04%,N:0.003 〜0.
    015 %である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】  溶鋼成分が、重量でC:0.03〜0
    .10%,Si:2.5〜4.5%,Mn :0.02
    〜0.15%で、さらにSb :0.01〜0.15%
    およびS,Se :0.01〜0.05を少なくとも1
    種含有する請求項1記載の製造方法。
JP8686291A 1991-04-18 1991-04-18 一方向性高磁束密度電磁鋼板の製造方法 Withdrawn JPH04318120A (ja)

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