JPH04317916A - 幅調整機構を有する搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、生産用機械の加工物を
搬送する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、加工物の搬送装置は、加工物の寸
法が異なれば、その寸法に見合った治具と交換して使用
されていた。特に、寸法が頻繁に異なる場合は、短時間
に着脱可能なナット締めの方法が採用されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
交換時間が短縮されても交換回数に変わりなく、大きな
効果が得られず、機種毎に多数の交換治具が必要となり
、治具の製作と管理に多くの費用を必要としていた。

【０００４】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、加工物の寸法が
変わっても簡単に治具の寸法を調整し、加工物を搬送す
ることができる、生産性に優れた低価格でしかも管理費
の少ない搬送装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、少なくとも１本以上のＡ，Ｂ列のチェー
ンまたは歯付ベルト３，４に各々固定してなる一対の位
置決め治具１，２と、前記Ａ，Ｂ列のチェーンまたは歯
付ベルト３，４と噛み合う駆動ホイール５，７と、一端
が該駆動ホイール５，７に連結され、他端が従動ホイー
ル９，１０に連結された回転軸６，８と、前記従動ホイ
ール９，１０の中間に位置するテンション装置１２を備
えたテンション用ホイール１１と、位置調整装置１５を
有する原動ホイール１３と、これら従動ホイール９，１
０とテンション用ホイール１１と原動ホイール１３とを
連結し、回転を伝達するチェーンまたは歯付ベルト１４
とからなり、前記テンション装置１２は前記チェーンま
たは歯付ベルト１４を常時張られた状態に維持するもの
であり、前記位置調整装置１５は前記原動ホイール１３
の位置を変え、その変量に応じ前記テンション用ホイー
ル１１の位置を変えると共に、前記従動ホイール９，１
０を互いに異なる方向に等量回転させて、前記一対の治
具１．２の間隔を変えることを特徴とするものである。

【０００６】そして、前記Ｂ列チェーンまたは歯付ベル
ト４と噛み合う駆動ホイール７と従動ホイール１０との
伝達機構は、第１の回転軸８ａと第１の補助ホイール７
ａと補助チェーンまたは歯付ベルト１６と第２の補助ホ
イール１０ａと第２の回転軸８ｂとからなり、前記駆動
ホイール７と第１の回転軸８ａと第１の補助ホイール７
ａとは、前記Ａ列チェーンまたは歯付ベルト３の回転軸
６の外周に位置し、この順に連結されており、前記第１
の補助ホイール７ａと第２の補助ホイール１０ａとは前
記補助チェーンまたは歯付ベルト１６により連結されて
おり、前記第２の補助ホイール１０ａと第２の回転軸８
ｂと従動ホイール１０とは、この順で連結されているも
のであってもよい。

【０００７】

【作　　用】位置調整装置１５によって原動ホイール１
３の位置を上下に変動させると、チェーン１４が緩んだ
り、引っ張られたりするため、テンション装置１２を備
えたテンション用ホイール１１が上下に移動すると共に
、従動ホイール９，１０が互いに反対方向に等量回転す
る。該回転が回転軸６，８によって駆動ホイール５，７
に伝えられ、Ａ列チェーン３とＢ列チェーン４を互いに
反対方向に等量移動させ、一対の治具１，２の間隔を狭
くしたり、広くしたりできる。

【０００８】

【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。 （実施例１）図１は本発明の一実施例を示す要部斜視図
であり、１と２は搬送物の角を載せ、位置決めする一対
の治具で、片方の治具１はＡ列チェーン３に、他方の治
具２はＢ列チェーン４にそれぞれ固定されている。Ａ列
チェーン３を駆動させるために、Ａ列チェーン３の前端
３ａで噛み合っている駆動ホイール５と該駆動ホイール
５に一端が固定された回転軸６とを有し、また、Ｂ列チ
ェーン４を駆動させるために、Ａ列チェーン３に平行し
て同じ配列でＢ列チェーン４の前端４ａで噛み合ってい
る駆動ホイール７と該駆動ホイール７に一端が固定され
た回転軸８とを有する。尚、駆動ホイール５と７は同じ
歯数であり、回転軸６と８は平行である。そして、回転
軸６の他端は従動ホイール９と回転軸８の他端は従動ホ
イール１０とそれぞれ固定され、従動ホイール９と１０
とは同じ歯数である。

【０００９】１３は回転出力源である原動ホイールであ
り、該原動ホイール１３と、前記２個の従動ホイール９
，１０と、該従動ホイール９と１０の中間に位置するテ
ンション用ホイール１１とが同一平面に位置して、チェ
ーン１４が巻き付けられている。テンション用ホイール
１１にはチェーン１４が常時緊張した状態を維持できる
よう、ばね等からなるテンション装置１２を有し、原動
ホイール１３にはハンドル１５”を回転させるとネジ１
５’によって昇降する位置調整装置１５を備えている。

【００１０】次に上記構成からなる本発明装置の幅調整
方法について説明する。搬送物の幅が大きい場合は、図
１の治具１，２を１”，２”の位置から１’，２’の位
置へ移動させればよい。そこで、位置調整装置１５のハ
ンドル１５”を回転させて、原動ホイール１３を１３”
の位置から１３’の位置へ上昇させると、チェーン１４
は原動ホイール１３の上昇量に比例してたるみを生じる
が、テンション装置１２によってテンション用ホイール
１１が１１”の位置から１１’の位置へ下降してチェー
ン１４がａ方向に押され、チェーン１４のたるみ分が吸
収される。それと同時に、従動ホイール９はｂ方向に、
従動ホイール１０はｃ方向に等量回転し、それぞれ回転
軸６，８を通じて駆動ホイール５はｂ方向に、駆動ホイ
ール７はｃ方向に等量回転する。そして、Ａ列チェーン
３とＢ列チェーン４を互いに異なる方向に移動させ治具
１，２が１”，２”の位置から１’，２’の位置に移動
し、搬送物の幅寸法に治具１，２を位置決めできる。

【００１１】（実施例２）上記実施例１で説明した治具
は、搬送物が比較的小物の場合や位置決め精度をあまり
必要としない場合に適用できるが、例えば搬送物の幅寸
法が２００ｍｍを越える場合や±０．１ｍｍの位置決め
精度を必要とする場合には、図１の治具の形状では搬送
物が安定せず適用し難い。そこで、図３に示すように治
具１，２を搬送物の底辺に沿った形状とし、一方のベル
トに固定し、他方のベルト上に載る様にし、Ｂ列チェー
ン４の前端４ａがＡ列チェーン３の前端３ａと一致する
ように配置する。そして、Ｂ列チェーン４の駆動ホイー
ル７と第１の回転軸８ａと第１の補助ホイール７ａとは
Ａ列チェーン３の回転軸６の外周に設けられ、図４に示
すように軸受１７により回転軸６に拘束されずに独自で
自由回転できるようにする。

【００１２】第１の補助ホイール７ａは、それと同歯数
である第２の補助ホイール１０ａと補助チェーン１６に
より連結され、第２の補助ホイール１０ａは一端が従動
ホイール１０に連結された第２の回転軸８ｂと他端で連
結され、回転運動が伝えられる構成となっている。テン
ション用ホイール１１や原動ホイール１３の構成は実施
例１と同様である。また、治具１，２の幅調整方法も実
施例１と同様にして行なうことができる。

【００１３】なお、治具１，２は図３のように必要な数
のユニットをＡ列及びＢ列チェーン３，４に取り付けれ
ば全数の治具を同時に幅調整できる。また、治具１，２
を固定して移動するＡ列チェーン３またはＢ列チェーン
４を複数使用すると、治具１，２を保持する強度を増す
ことができる。そして、図２のように、チェーン４”の
位置からチェーン４’の位置へチェーン４をネジ送り等
の装置で送れば全平面方向に調整することもできる。さ
らに、治具１，２を定寸送りできる搬送装置にすると、
トランスフォマシンの搬送装置として使用することがで
きる。なお、実施例１および実施例２のチェーン３，４
，１４，１６は歯付ベルトであってもよい。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は次に記載
する効果を奏する。 （１）搬送物の幅寸法が変わっても、治具を交換するこ
となく、簡単に治具の寸法を変えることができ、短時間
で機種変えできる搬送装置を提供できる。 （２）従来のように多数の治具を必要としないので、設
備費や管理費が少なくなる。 （３）請求項２の構成によれば、位置決め精度を良くす
ることが出来、安定して搬送できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す要部斜視図である。

【図２】本発明に係る治具をチェーンに対して直角方向
に調整する方法を示す説明図である。

【図３】本発明の他の実施例を示す要部斜視図である。

【図４】図３のＡ列チェーンの回転軸に沿って切断した
断面図である。

【符号の説明】

１，２　　　　治具 ３　　　　　　　　Ａ列チェーン ３ａ　　　　　　Ａ列チェーンの一端 ４　　　　　　　　Ｂ列チェーン ４ａ　　　　　　Ｂ列チェーンの一端 ５，７　　　　駆動ホイール ６，８　　　　回転軸 ７ａ　　　　　　第１の補助ホイール ８ａ　　　　　　第１の回転軸 ８ｂ　　　　　　第２の回転軸 ９，１０　　従動ホイール １０ａ　　　　第２の補助ホイール １１　　　　　　テンション用ホイール１２　　　　　
　テンション装置 １３　　　　　　原動ホイール １４　　　　　　チェーン １５　　　　　　位置調整装置 １６　　　　　　補助チェーン

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　搬送物の載せ台であって、かつ搬送物
   を位置決めする一対の治具（１，２）と、前記治具（１
   ，２）の一方（１）を固定したＡ列チェーン（３）と、
   前記治具（１，２）の他方（２）を固定したＢ列チェー
   ン（４）と、前記Ａ列チェーン（３）とＢ列チェーン（
   ４）のそれぞれの一端（３ａ，４ａ）と噛み合う同じ歯
   数を有する駆動ホイール（５，７）と、一端が前記駆動
   ホイール（５，７）と他端が同じ歯数を有する従動ホイ
   ール（９，１０）とに連結された一対の回転軸（６，８
   ）と、前記２個の従動ホイール（９，１０）の中間にあ
   って、テンション装置（１２）を備えたテンション用ホ
   イール（１１）と、位置調整装置（１５）を有する原動
   ホイール（１３）の回転を前記従動ホイール（９，１０
   ）とテンション用ホイール（１１）とに伝達するチェー
   ン（１４）とを有し、前記テンション装置（１２）は、
   前記チェーン（１４）が常時張られた状態に維持するも
   のであり、前記位置調整装置（１５）は、前記原動ホイ
   ール（１３）の位置を変え、その変量に応じて前記テン
   ション用ホイール（１１）が変位し、前記２個の従動ホ
   イール（９，１０）を互いに異なる方向に等量回転させ
   ることによって、前記一対の治具（１，２）の間隔を変
   えることを特徴とする、幅調整機構を有する搬送装置。
2. 【請求項２】　　前記Ｂ列チェーン（４）の一端（４ａ
   ）に設けられた駆動ホイール（７）と従動ホイール（１
   ０）との回転伝達機構は、第１の回転軸（８ａ）と第１
   の補助ホイール（７ａ）と補助チェーン（１６）と第２
   の補助ホイール（１０ａ）と第２の回転軸（８ｂ）とか
   らなり、前記駆動ホイール（７）と第１の回転軸（８ａ
   ）と第１の補助ホイール（７ａ）とは、前記Ａ列チェー
   ン（３）の回転軸（６）の外周に位置し、この順に、連
   結されており、前記第１の補助ホイール（７ａ）と第２
   の補助ホイール（１０ａ）とは、前記補助チェーン（１
   ６）により連結されており、前記第２の補助ホイール（
   １０ａ）と第２の回転軸（８ｂ）と従動ホイール（１０
   ）とは、この順に連結されていることを特徴とする、請
   求項１記載の幅調整機構を有する搬送装置。