JPH04315519A - ワイヤ放電加工機 - Google Patents

ワイヤ放電加工機

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JPH04315519A
JPH04315519A JP10485291A JP10485291A JPH04315519A JP H04315519 A JPH04315519 A JP H04315519A JP 10485291 A JP10485291 A JP 10485291A JP 10485291 A JP10485291 A JP 10485291A JP H04315519 A JPH04315519 A JP H04315519A
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wire
tension
roller
movable pulley
bobbin
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Akio Hosaka
昭夫 保坂
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Sodick Co Ltd
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ放電加工機に係
り、特に、ワイヤ電極のテンションの変動をなくすこと
ができるワイヤ放電加工機に関する。
【従来の技術】一般に、垂直方向に張られたワイヤ電極
を走行させつつこれと被加工物との間に放電現象を発生
させて、あたかも糸ノコ盤のように被加工物を切断して
いる装置として、ワイヤ放電加工機が知られている。こ
の種の放電加工機においては、被加工物を加工するため
の加工領域を走行するワイヤ電極のテンションの微妙な
変動は、数μmの加工精度を有す放電加工機においては
許容しがたい加工精度の低下の原因となる。そのため、
従来より加工領域におけるワイヤ電極のテンションを安
定化させるために種々の機構が提案されている。例えば
、従来のテンション安定化機構として、ワイヤボビン側
から供給されたワイヤ電極を2つの固定プーリ間に掛け
渡して、これらプーリ間に掛け渡されたワイヤ電極に所
定の重量を有した可動プーリを上下動可能に設け、この
可動プーリが上下動することによりテンション変動を吸
収するようになした方式が知られている。
【0002】また、他のテンション安定化機構として、
図2に示すごとくワイヤボビンより送り出されたワイヤ
電極4を円筒ローラ6及びガイド8を介してテンション
ローラ10に通し、更にこのローラ10とプーリ12と
の間で8の字状に巻回させて、案内プーリ14を経た後
に加工領域に向けて垂下させるようになした構成におい
て、上記テンションローラ10に、例えばパウダブレー
キのごとき電磁ブレーキ16を設け、これに所定の電圧
をかけることによってテンションを制御する、いわゆる
電磁方式も知られている。更に、他のテンション安定化
機構としては、ワイヤ供給リールと加工領域との間にワ
イヤに対するブレーキ装置を設け、このブレーキ力を調
整することによりこのブレーキ装置と加工領域との間の
ワイヤ張力を適正値に維持する試みもなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、加工領域に
おけるワイヤテンションの変動は、主にワイヤボビンを
設けたワイヤ送り出し部においてワイヤ送り出しの際に
生ずるテンション変動に起因しており、したがって、こ
のワイヤ送り出し部におけるテンション変動を極力低下
させることが必要とされている。しかしながら、前述し
た如き従来の装置例にあっては、いずれもワイヤ送り出
し部におけるワイヤボビンとテンションローラとの間に
生ずるテンション変動を十分に吸収することができない
。特に、このテンション変動は、ワイヤ巻径の変動やワ
イヤ巻回時におけるワイヤ巻回状態の不均一性等に起因
するものであり、この部分におけるテンション変動は避
けることができず、ワイヤ送り出し部におけるテンショ
ン変動を確実に吸収する機構が強く望まれている。本発
明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決
すべく創案されたものである。本発明の目的は、ワイヤ
送り出し部のテンション変動を吸収することにより、加
工領域におけるワイヤのテンションを安定化させること
ができるワイヤ放電加工機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するために、ワイヤボビンに巻回されたワイヤ電極を
ワイヤ排出部側に設けられたワイヤ引き取り機構によっ
て連続的に引き出し、ワイヤ送り出し側に設けた、ブレ
ーキ装置を持ったテンションローラによって上記ワイヤ
に所定のテンションを加えて加工領域へ供給するように
なしたワイヤ放電加工機において、前記テンションロー
ラから前記ワイヤボビンの間のワイヤに生ずるワイヤテ
ンションの変動を吸収するワイヤテンション吸収機構を
備えるようにしたものである。
【0005】
【作用】本発明は、上述の如く構成されたので、ワイヤ
ボビンから繰りだされたワイヤ電極は送り出しローラ、
可動プーリ及びテンションローラと順次走行して供給さ
れて行く。ワイヤボビンから繰りだされたワイヤ電極は
、種々の要因によりテンションが変動する傾向にあるが
、ワイヤテンション吸収機構により上記テンション変動
は吸収されてしまう。
【0006】
【実施例】以下に、本発明に係るワイヤ放電加工機の一
実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1及び図3に
示す如く、ワイヤ放電加工機20はワイヤ電極22を送
り出すワイヤ送り出し部24と、放電加工処理後のワイ
ヤ電極を排出するワイヤ排出部26とにより、主に構成
されている。そして、上記ワイヤ送り出し部24とワイ
ヤ排出部26との間のワイヤ通路に、被加工物28を設
置する加工領域が形成されると共に、この加工領域の上
方には、ワイヤ断線時等にワイヤ電極を自動的に再結線
するための自動ワイヤ結線ユニット32が設けられてい
る。上記ワイヤ排出部26は、次のように構成されたワ
イヤ引き取り機構が設けられている。すなわち、このワ
イヤ引き取り機構は、多数のプーリ及びローラ間に掛け
渡された上下2段のベルト34、36を有し、各ベルト
34、36は、ワイヤ排出口38の近傍に設けられたワ
イヤ排出ローラ40、42を同期させて回転することに
より同じ速度で走行するように構成されており、これら
両ベルト34、36間にワイヤ電極22を挟み込んでワ
イヤ電極4全体を排出側へ走行させるようになっている
。そして、ワイヤ送り出し部24のテンションローラ5
8にパウダーブレーキやヒステリシスブレーキの様なブ
レーキ装置を設け、このブレーキのスリップトルクによ
り加工領域のワイヤ電極に所定のテンションを付加する
ようになっている。
【0007】一方、上記ワイヤ送り出し部24は、図1
に示す如く、長尺のワイヤ電極22が多重に券回された
ワイヤボビン50を有しており、このワイヤボビン50
には、電磁ブレーキが設けられ、ワイヤにバックテンシ
ョンをかけている。そして、このワイヤ送り出し部24
には、本発明の特長とするワイヤテンション吸収機構2
5が設けられている。このワイヤテンション吸収機構2
5は、送り出しローラ54と、これに設けられた駆動系
66と、可動プーリ56と、このプーリの位置を検出す
る位置検出手段74と、この検出手段の出力値に基づい
て上記駆動系66を制御する制御手段82とにより構成
されている。具体的には、ワイヤ電極22の走行方向に
沿って円筒ローラ52、送り出しローラ54、上記可動
プーリ56、テンションローラ58、傾斜プーリ60及
び案内プーリ62が順次設けられている。上記可動プー
リ56以外のプーリはすべて固定されており、上記円筒
ローラ52からのワイヤ電極22は上方向に走行して上
記送り出しローラ54に巻回され、このローラ54に並
設されるテンションローラ58との間のワイヤ電極に上
記可動プーリ56を半巻させてほぼ上下方向(実際は後
述するごとく円弧状に上下方向)へ移動自在に巻回支持
させている。この可動プーリ56からのワイヤ電極22
は上記テンションローラ58を1巻きして上記傾斜プー
リ60に掛け渡され、更に上記テンションローラ58を
半巻きした後、上記案内プーリ62へ送り出され、ここ
で加工領域30が位置する鉛直方向下方に向けて案内さ
れて行く。ここで、上記送り出しローラ54と上記テン
ションローラ58との間隔は、上記可動プーリ56の直
径とはぼ同じに設定されており、この可動プーリ56が
上下移動してもこれを巻回支持する2本のワイヤが常時
、平行状態を維持して一定のテンションを付与するよう
に構成されている。上記テンションローラ58及び送り
出しローラ54には、それぞれ1つ或いは2つのピンチ
ローラ64が取り付けられ、ワイヤ電極を確実に挟むよ
うになっている。
【0008】上記テンションローラ58は、ワイヤ電極
22を確実に捕捉してすべりを生じさせないようにする
ために、例えば金属ベースの円筒体表面にウレタン層等
を形成して成り、このローラ58には、例えばパウダブ
レーキ等の電磁ブレーキを設けて、加工領域30におけ
るワイヤ電極22の最終的なテンションを制御するよう
に構成されている。また、本発明の特長とする上記送り
出しローラ54と同様に、ワイヤ電極22を確実に捕捉
してすべりを生じさせないようにするために例えば金属
ベースの円筒体の表面にウレタン層等を形成することに
より構成されると共に、このローラ54にはこの回転を
制御するモータ等の前記駆動系66が取り付けられてい
る。一方、上記可動プーリ56は、図4にも示す如く中
央が回転揺動自在に軸支された揺動アーム68の一端に
回転自在に軸支されており、この可動プーリ56は支点
70を中心として前述の如く上下方向へ円弧状に揺動し
得るように構成されている。そして、ワイヤ送り出し部
24の取付基板には上記可動プーリ56の上下移動を許
容するために、上下方向にわずかに円弧状になされた溝
72が形成されている。
【0009】そして、上記揺動アーム68の他端には、
上記可動プーリ56の上下方向の位置を検出するための
前記位置検出手段74が設けられている。具体的には、
この位置検出手段74は、上記揺動アーム68の他端に
取り付けた円弧状の透明板76と、この透明板76に向
けて光を発する例えば発光ダイオードの如き発光素子7
8と上記透明板76を透過した光を受光する受光素子8
0とにより主に構成されている。そして、上記円弧状の
透明板76には、上方から下方に向けて光の透過量を変
えるべく順次濃淡を形成し、上記受光素子80の受光量
を検知することにより上記可動プーリ56の位置を検出
し得るように構成されている。可動プーリ56側の重量
は、揺動アーム68、透明板76の重量とも関係するが
、通常、例えば100g程度の重量となるように設定す
る。そして、上記受光素子80の出力は、例えばマイク
ロコンピュータ等よりなる前記制御手段82へ入力され
ており、この制御手段82は、上記可動プーリ56が常
に所定の場所に位置するように、或は、中心部より上下
一定の幅、例えば上下に100mmの幅を持たせてその
上限と下限の範囲内に上記可動プーリ56を常に位置す
るように、記送り出しローラ54の駆動系66を制御し
、ワイヤ電極22の送り出し速度をコントロールしてい
る。ここで、可動プーリ56の上限と下限の移動範囲は
、この可動プーリ56の位置が変化してもこれを支持す
るワイヤのテンションが実質上変化しない範囲全体を含
む。
【0010】次に、以上のように構成された本発明の実
施例の動作について説明する。まず、ワイヤ排出部26
のワイヤ排出ローラ40を回転することにより、ワイヤ
送り出し部24のワイヤボビン50からは順次ワイヤ電
極22が送り出されてゆき、テンションローラ58に所
定のバックテンションが付加されているので、加工領域
30を走行するワイヤ電極には、所定のテンションが付
与されて、被加工物を放電加工する。このとき、従来装
置にあっては、上記ワイヤボビン50から直接或いは幾
らかのプーリを介した後、上記テンションローラ58へ
ワイヤ電極を掛け渡していたことから、ワイヤボビン5
0からのワイヤ繰りだし時におけるテンションの微妙な
変動が上記テンションローラ58側に伝達されてしまい
、これがために加工領域30におけるワイヤ電極にも微
妙なワイヤテンションの変動が生じていた。しかしなが
ら、本実施例にあっては、上記可動プーリ56の位置は
常に位置検出手段74により検出され、その結果に基づ
いて制御手段82は送り出しローラ54の駆動系66を
制御し、可動プーリ56が常に同じ場所に位置するよう
に、或は、可動プーリ56が上限と下限の範囲内に常に
位置するようにワイヤ電極22の送り出し速度を調整し
ている。すなわち、可動プーリ56が上方へ移動する傾
向にある場合には、濃淡を付した透明板76は下方へ移
動し、そのために発光素子78に対応する部分の透明板
濃度が濃くなり、発光素子78から透明板76を透過し
て受光素子80に至る光量が減少し、制御手段82は可
動プーリ56が上方へ移動する傾向にあることを知るこ
とになる。この結果、制御手段82は、駆動系66を介
して送り出しローラ54を少し速く回転させて送り出し
速度を増し、可動プーリ56をもとの同じ場所に位置さ
せるか、或は、可動プーリ56が上限を越えないように
制御する。
【0011】また、逆に可動プーリ56が下方へ移動す
る傾向にある時には、透明板76は上方へ移動して発光
素子に対応する部分の濃度が淡くなり、ここの透過光量
が増加して、前述と逆の制御がなされ、可動プーリ56
をもとの同じ場所に位置させるか、或は可動プーリ56
が下限を越えないように送り出しローラ54を制御する
。したがって、上記テンションローラ58には、上記可
動プーリ56が上下移動しても、常に可動プーリ56側
の重量の1/2の重量が安定して付与されることになり
、上記ワイヤボビン50からのワイヤ繰りだし時にテン
ション変動が生じてもその変動は上記した可動プーリ5
6と送り出しローラ54等よりなるワイヤテンション吸
収機構25に吸収されてしまう。従って、加工領域30
におけるワイヤ電極に、ワイヤボビン繰りだし時におけ
るテンションの変動が波及することを確実に防止するこ
とができ、加工領域30におけるワイヤ電極に常に安定
したテンションを付与することが可能となる。
【0012】上記実施例においては、位置検出手段74
として発光素子78や濃淡透明板76等よりなる光学系
を用いたが、これに限定さえるものでなく、機械的手法
、電磁的手法を用いて位置検出を行なうようにしてもよ
いのは勿論である。また、可動プーリ56が上限と下限
との範囲内に位置するように制御する場合には、制御精
度は比較的粗くても良い。また、本実施例においては、
ワイヤボビン50にバックテンションを加えたが、ワイ
ヤ電極22の送り出し速度は送り出しローラ54により
決定されるので、上記バックテンションは付加しなくて
も良い。
【0013】上記実施例にあっては、送り出しローラ5
4に駆動系66を設け、これを制御するようにしたが、
変形実施例として図5及び図6に示すごとく駆動系66
をワイヤボビン50に設け、これを制御するように構成
してもよい。以下に、この変形実施例を説明する。尚、
前記実施例と同一部分には同一符号を付す。この実施例
に於いては、前記実施例の送り出しローラ54に設けた
駆動系66をワイヤボビン50に取り付け、前記実施例
の送り出しローラ54を回転自在になされた単なるプー
リ55として形成し、前記実施例とん同様に制御する。
【0014】すなわち、ワイヤテンション吸収機構71
は、ワイヤボビン50に設けた駆動系66と、可動プー
リ56と、このプーリの位置検出手段74と、上記ワイ
ヤボビン50の駆動系66を制御する制御手段82とに
より構成されている。具体的には、ワイヤ電極22の走
行方向に沿って円筒ローラ52、プーリ55、上記可動
プーリ56、テンションローラ58、傾斜プーリ60及
び案内プーリ62が順次設けられている。上記可動プー
リ56以外のプーリはすべて固定されており、上記円筒
ローラ52からのワイヤ電極22は上方向に走行して上
記プーリ55に巻回され、このプーリ55に並設される
テンションローラ58との間のワイヤ電極に上記可動プ
ーリ56を半巻させてほぼ上下方向(実際は後述するご
とく円弧状に上下方向)へ移動自在に巻回支持させてい
る。
【0015】この可動プーリ56からのワイヤ電極22
は上記テンションローラ58を1巻きして上記傾斜プー
リ60に掛け渡され、更に上記テンションローラ58を
半巻きした後、上記案内プーリ62へ送り出され、ここ
で加工領域30が位置する鉛直方向下方に向けて案内さ
れて行く。ここで、前記実施例と同様に、プーリ55と
上記テンションローラ58との間隔は、上記可動プーリ
56の直径とほぼ同じに設定されており、この可動プー
リ55が上下移動してもこれを巻回支持する2本のワイ
ヤが常時平行状態を維持して一定のテンションを付与す
るように構成されている。上記テンションローラ58に
は、1つ或いは2つのピンチローラ64が取り付けられ
、ワイヤ電極を確実に挟むようになっている。
【0016】上記テンションローラ58は、ワイヤ電極
22を確実に捕捉してすべりを生じさせないようにする
ために、例えば金属ベースの円筒体表面にウレタン層等
を形成して成り、このローラ58には、例えばパウダブ
レーキ等の電磁ブレーキを設けて、加工領域30におけ
るワイヤ電極22の最終的なテンションを制御するよう
に構成されている。一方、上記可動プーリ56は、図6
にも示す如く中央が回転揺動自在に軸支された揺動アー
ム68の一端に回転自在に軸支されており、この可動プ
ーリ56は支点70を中心として前述の如く上下方向へ
円弧状に揺動し得るように構成されている。そして、ワ
イヤ送り出し部24の取付基板には上記可動プーリ56
の上下移動を許容するために、上下方向にわずかに円弧
状になされた溝72が形成されている。
【0017】そして、上記揺動アーム68の他端には、
上記可動プーリ56の上下方向の位置を検出するための
前記位置検出手段74が設けられている。具体的には、
この位置検出手段74は、上記揺動アーム68の他端に
取り付けた円弧状の透明板76と、この透明板76に向
けて光を発する例えば発光ダイオードの如き発光素子7
8と上記透明板76を透過した光を受光する受光素子8
0とにより主に構成されている。そして、上記円弧状の
透明板76には、上方から下方に向けて光の透過量を変
えるべく順次濃淡を形成し、上記受光素子80の受光量
を検知することにより上記可動プーリ56の位置を検出
し得るように構成されている。可動プーリ56側の重量
は、揺動アーム68、透明板76の重量とも関係するが
、通常、例えば100g程度の重量となるように設定す
る。そして、上記受光素子80の出力は、例えばマイク
ロコンピュータ等よりなる前記制御手段82へ入力され
ており、この制御手段82は、上記可動プーリ56が常
に所定の場所に位置するように、或は中心部より上下一
定の幅を持たせてその上限と下限の範囲内に上記可動プ
ーリ56が常に位置するように上記ワイヤボビン50の
駆動系66を制御し、ワイヤ電極22の送り出し速度を
コントロールしている。
【0018】次に、以上のように構成された本発明の変
形実施例の動作について説明する。まず、ワイヤ排出部
26のワイヤ排出ローラ40を回転することにより、ワ
イヤ送り出し部24のワイヤボビン50からは順次ワイ
ヤ電極22が送り出されてゆき、テンションローラ58
に所定のバックテンションが付加されているので、加工
領域30を走行するワイヤ電極には、所定のテンション
が付与されて、被加工物を放電加工する。このとき、従
来装置にあっては、上記ワイヤボビン50から直接或い
は幾らかのプーリを介した後、上記テンションローラ5
8へワイヤ電極を掛け渡していたことから、ワイヤボビ
ン50からのワイヤ繰りだし時におけるテンションの微
妙な変動が上記テンションローラ58側に伝達されてし
まい、これがために加工領域30におけるワイヤ電極に
も微妙なワイヤテンションの変動が生じていた。しかし
ながら、本実施例にあっては、上記可動プーリ56の位
置は常に位置検出手段74により検出され、その結果に
基づいて制御手段82はワイヤボビン50の駆動系66
を制御し、可動プーリ56が常に同じ場所に位置するよ
うに、或は可動プーリ56が上限と下限の範囲内に常に
位置するようにワイヤ電極22の送り出し速度を調整し
ている。すなわち、可動プーリ56が上方へ移動する傾
向にある場合には、濃淡を付した透明板76は下方へ移
動し、そのために発光素子78に対応する部分の透明板
濃度が濃くなり、発光素子78から透明板76を透過し
て受光素子80に至る光量が減少し、制御手段82は可
動プーリ56が上方へ移動する傾向にあることを知るこ
とになる。この結果、制御手段82は、駆動系66を介
してワイヤボビン50を少し速く回転させて送り出し速
度を増し、可動プーリ56をもとの同じ場所に位置させ
るか、或は可動プーリ56が上限を越えないように制御
する。
【0019】また、逆に可動プーリ56が下方へ移動す
る傾向にある時には、透明板76は上方へ移動して発光
素子に対応する部分の濃度が淡くなり、ここの透過光量
が増加して、前述と逆の制御がなされ、可動プーリ56
をもとの同じ場所に位置させるか、或は可動プーリ56
が上限を越えないようにワイヤボビン50を制御する。 したがって、上記テンションローラ58には、常に可動
プーリ56側の重量の1/2の重量が安定して付与され
ることになり、上記ワイヤボビン50からのワイヤ繰り
だし時にテンション変動が生じてもその変動は上記した
可動プーリ56と駆動系66が設けられたワイヤボビン
50等よりなるワイヤテンション吸収機構71に吸収さ
れてしまう。従って、加工領域30におけるワイヤ電極
に、ワイヤボビン繰りだし時におけるテンションの変動
が波及することを確実に防止することができ、加工領域
30におけるワイヤ電極に常に安定したテンションを付
与することが可能となる。上記実施例においては、位置
検出手段74として発光素子78や濃淡透明板76等よ
りなる光学系を用いたが、これに限定されるものでなく
、機械的手法、電磁的手法を用いて位置検出を行なうよ
うにしてもよいのは勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上要するに、本発明によれば、次のよ
うなすぐれた作用効果を発揮することができる。ワイヤ
ボビン繰りだし時におけるテンションの変動を吸収でき
るようにしたので、ワイヤボビン側からテンションロー
ラに巻回されたワイヤ電極への張力を常に一定にするこ
とができる。従って、ワイヤボビンからのワイヤ繰りだ
し時のテンション変動を吸収することができるので、加
工領域におけるワイヤ電極のテンション変動を抑制する
ことができ、加工精度を大幅に向上させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤ放電加工機のワイヤ繰り出
し部を示す図である。
【図2】従来のワイヤ放電加工機のワイヤ送り出し状態
を説明するための図である。
【図3】本発明に係るワイヤ放電加工機の全体を示す図
である。
【図4】本発明に係るワイヤ放電加工機の要部を示す図
である。
【図5】本発明の変形実施例のワイヤ繰り出し部を示す
図である。
【図6】本発明の変形実施例の要部を示す図である。
【符号の説明】
22    ワイヤ電極 24    ワイヤ送り出し部 25、71  ワイヤテンション吸収機構26    
ワイヤ排出部 30    加工領域 40、42    ワイヤ排出ローラ 54    送り出しローラ 56    可動プーリ 58    テンションローラ 66    駆動系 74    位置検出手段 82    制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ワイヤボビンに巻回されたワイヤ電極
    をワイヤ排出部側に設けられたワイヤ引き取り機構によ
    って連続的に引き出し、ワイヤ送り出し側に設けた、ブ
    レーキ装置を持ったテンションローラによって上記ワイ
    ヤに所定のテンションを加えて加工領域へ供給するよう
    になしたワイヤ放電加工機において、前記テンションロ
    ーラから前記ワイヤボビンの間のワイヤに生ずるワイヤ
    テンションの変動を吸収するワイヤテンション吸収機構
    を備えたことを特徴とするワイヤ放電加工機。
  2. 【請求項2】  前記ワイヤテンション吸収機構は、前
    記ワイヤ電極の送り方向における前記ワイヤボビンと前
    記テンションローラの間に設けられた送り出しローラと
    、前記送り出しローラに設けられた駆動系と、前記送り
    出しローラと前記テンションローラとの間の前記ワイヤ
    電極に実質的に上下方向へ移動自在に支持された可動プ
    ーリと、前記可動プーリの位置を検出する位置検出手段
    と、前記位置検出手段の出力値に基づいて、前記送り出
    しローラの前記駆動系を制御する制御手段とにより構成
    されたことを特徴とする請求項1記載のワイヤ放電加工
    機。
  3. 【請求項3】  前記ワイヤテンション吸収機構は、前
    記ワイヤボビンに設けられた駆動系と、前記ワイヤ電極
    の送り方向における前記ワイヤボビンと前記テンション
    ローラの間に設けられ、前記ワイヤ電極に実質的に上下
    方向へ移動自在に支持された可動プーリと、前記可動プ
    ーリの位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手
    段の出力値に基づいて、前記ワイヤボビンの前記駆動系
    を制御する制御手段とにより構成されたことを特徴とす
    る請求項1記載のワイヤ放電加工機。
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