JPH04315040A - 結露検知素子 - Google Patents

結露検知素子

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Publication number
JPH04315040A
JPH04315040A JP8021591A JP8021591A JPH04315040A JP H04315040 A JPH04315040 A JP H04315040A JP 8021591 A JP8021591 A JP 8021591A JP 8021591 A JP8021591 A JP 8021591A JP H04315040 A JPH04315040 A JP H04315040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
humidity
high humidity
polysilane
moisture
dew condensation
Prior art date
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Pending
Application number
JP8021591A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Awano
宏 粟野
Takayoshi Iwai
隆賀 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8021591A priority Critical patent/JPH04315040A/ja
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、高湿度域でのスイッチ
ング特性に優れ、かつ信頼性の良好なキャパシタ型の結
露検知素子に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、湿度計測に対する要求が強まり、
さまざまな湿度センサが開発されている。これらの湿度
センサは、セラミックスや有機高分子材料の電気的性質
が湿度(相対湿度或いは絶対湿度)に依存することを利
用したものが主流である。湿度とともに変化する電気的
性質とは、導電率、誘電率、圧電振動子の共振周波数な
どである。
【0004】また、さまざまな機器の結露による障害を
防止する目的で、相対湿度がおよそ90%以上になると
、電気的性質が急激に変化してスイッチング現象を示す
結露検知素子が開発されている。従来のこのような結露
検知素子としては、抵抗型とキャパシタ型のものがある
【0005】まず、抵抗型の結露検知素子は、感湿材料
として、吸湿性高分子に導電性粉末を分散したものが用
いられている。これは、吸湿によって高分子が膨潤し、
導電性粉末の粒子間距離が増大して、高湿側で導電性が
減少することを利用したものである。図4は、感湿材料
として、ナイロンにカーボンブラックを充填したものを
用いた結露検知素子の40℃で10%RHから95%R
Hまで加湿したときの抵抗変化特性を示している。この
特性から、加湿時の抵抗変化は緩慢であり、結露検知素
子としてのスイッチング特性は劣っている。また、この
方式の結露検知素子は、高分子の膨潤を利用することか
ら、繰返し使用による感湿材料の劣化が問題となってい
た。
【0006】一方、キャパシタ型の結露検知素子は、高
分子誘電体の表面における水分子の吸着によって誘電率
が上昇するという現象を利用したものであり、感湿材料
として、比較的吸湿率の小さいセルロース誘導体、ポリ
イミド樹脂等が用いられ、感湿範囲が広いこと、応答性
がよいこと、及び温度依存性が小さいといった長所があ
る。また、高分子の膨潤が殆んど起らないため、長期安
定性に優れている。しかし、高湿度域で誘電率が急激に
上昇する如きスイッチング現象は見られず、結露検知素
子としての特性は必ずしも十分ではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の抵抗型の結露検
知素子は、高分子の膨潤による抵抗値の上昇を利用して
いるため、繰返し使用によって材料が劣化するという問
題があり、また、その抵抗変化は緩慢であり、スイッチ
ング特性が劣っていた。一方、キャパシタ型の結露検知
素子は、高湿度域で誘電率が急激に上昇する如きスイッ
チング現象は見られず、結露検知素子としての特性は必
ずしも十分ではなかった。そこで、誘電体表面への水分
子の吸着のみでスイッチング現象を起し得るキャパシタ
型の結露検知素子が求められていた。
【0008】本発明は、かかる点に対処してなされたも
ので、高湿度域でのスイッチング特性に優れ、かつ信頼
性の良好なキャパシタ型の結露検知素子を提供すること
を目的とする。
【0009】[発明の構成]
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明の結果検知素子は、少なくとも一方が透湿性を
有する対向電極で挟持された感湿膜を有する結露検知素
子であって、前記感湿膜を、有機置換基を有するポリシ
ランで形成してなることを要旨とする。
【0011】上記の有機置換基は、フェニル基、アルキ
ル基などの疎水性の置換基であって、ポリシランの重合
度は少なくとも数十以上であることが望ましい。
【0012】
【作用】ポリシランは、金属シリコンに比べるとバンド
ギャップが大きい(約4電子ボルト)ため、基本的には
誘電体とみなすことができ、このポリシランの感湿膜を
、少なくとも一方が透湿性を有する対向電極で挟持する
ことによりキャパシタ型の結露検知素子が構成される。 ポリシランは疎水基を有するので、高湿条件下で膨潤す
ることがなく、繰返し使用による材料の劣化が防止され
る。
【0013】また、キャパシタンスは、相対湿度に対し
て線形に変化するのではなく、高湿側、即ち相対湿度が
80〜90%RH以上で急激に増加する。その原因とし
ては、主鎖のケイ素原子と吸着水分子との電荷移動錯体
の形成、又は吸着水分子からポリシラン鎖の末端のヒド
ロキシル基へのプロトン移動による電離などが考えられ
る。高湿側で急激に増加したキャパシタンスは、低湿に
戻したとき、或る一定時間を経た後に元の値に回復する
。これにより、高湿度域で優れたスイッチング特性が得
られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図3を参照し
て説明する。
【0015】図1は、結露検知素子の構造を示している
。絶縁基板1の表面に、クロム、金を順に積層して厚さ
約0.15μmとした1対の旗型の薄膜下部電極2が形
成されている。下部電極2上には、厚さ2〜3μmのポ
リシランからなる感湿膜3がキャスト法により形成され
、その上に、厚さ30〜40nmの金膜からなる多孔質
の透湿性上部電極4が形成されている。下部電極用パッ
ド5には、図示省略のリード線が取付けられる。この構
造により、等価回路的には、2個のキャパシタを直列に
接続した構成となっている。
【0016】感湿膜3としてのポリシランの膜は、例え
ばポリメチルフェニルシランからなり、これは次の化学
式1で示すようにして作製される。
【0017】
【化1】
【0018】110℃で金属ナトリウムを撹拌により分
散させたトルエン中で、ジクロロメチルフェニルシラン
を縮合させて(ヴルツーフィッティヒ反応)、ポリシラ
ンを合成する。生成したポリシランをトルエン/ヘキサ
ンにより2〜3回再沈澱させ、その後、トルエン溶液を
数回水洗して水溶性不純物を除去してから、ヘキサンで
再沈澱させる。これにより数平均分子量約1万のガラス
状のポリマーが得られる。成膜は、重量百分率2〜3%
のトルエン溶液からキャスト法により行う。
【0019】なお、上述の場合は、有機置換基がメチル
基とフェニル基の例であるが、本発明のポリシランの感
湿膜はこれらに限定されるものではなく、鎖長の異なる
アルキル置換基など種々の有機置換基を有するポリシラ
ンを使用することができる。図2は、上述のように構成
された結露検知素子の高湿度域におけるスイッチング特
性を示し、40℃で、10%RHから95%RHまで加
湿したときの、10kHzにおけるキャパシタンスの変
化を示している。90%RHの近くでキャパシタンスは
急激に増加する。素子の雰囲気を除湿してもすぐには元
に戻らないが、低湿下で数十分間でキャパシタンは完全
に元の値に戻る。
【0020】図3は本実施例と比較例としての従来例の
スイッチング特性の経時変化を示している。40℃で1
0%RHと90%RHとの間で加湿・除湿を繰返したと
きの10%RHでのキャパシタンス(A:本実施例)及
び抵抗(B:従来例)の経時変化(初期値に対する比を
とってある)を示している。加湿・除湿を繰返していく
と、本実施例Aのキャパシタンスも従来例Bの抵抗も上
昇していくが、本実施例Aは従来例Bに比べると、極め
て経時安定性に優れていることが分る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
有機置換基を有するポリシランからなる感湿膜を、少な
くとも一方が透湿性を有する対向電極で挟持した構成と
したため、誘電体表面への水分子の吸着のみでスイッチ
ング現象を起し得るキャパシタ型の結露検知素子を実現
することができる。ポリシランからなる感湿膜は高湿条
件下で膨潤することがなく、繰返し使用による劣化が防
止されて良好な信頼性が得られる。また、キャパシタン
スが高湿側で急激に増加して高湿度域において優れたス
イッチング特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る結露検知素子の実施例の構成を示
す図である。
【図2】図1の実施例の高湿度域におけるスイッチング
特性を示す図である。
【図3】図1の実施例のスイッチング特性の経時変化を
比較例とともに示す図である。
【図4】従来の結露検知素子の高湿度域におけるスイッ
チング特性を示す図である。
【符号の説明】
2  薄膜下部電極 3  感湿膜 4  透湿性上部電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも一方が透湿性を有する対向
    電極で挟持された感湿膜を有する結露検知素子であって
    、前記感湿膜を、有機置換基を有するポリシランで形成
    してなることを特徴とする結露検知素子。
JP8021591A 1991-04-12 1991-04-12 結露検知素子 Pending JPH04315040A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8021591A JPH04315040A (ja) 1991-04-12 1991-04-12 結露検知素子

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JP8021591A JPH04315040A (ja) 1991-04-12 1991-04-12 結露検知素子

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JPH04315040A true JPH04315040A (ja) 1992-11-06

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