JPH04313005A - 膜厚測定装置 - Google Patents
膜厚測定装置Info
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- JPH04313005A JPH04313005A JP7486591A JP7486591A JPH04313005A JP H04313005 A JPH04313005 A JP H04313005A JP 7486591 A JP7486591 A JP 7486591A JP 7486591 A JP7486591 A JP 7486591A JP H04313005 A JPH04313005 A JP H04313005A
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Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光を利用して、フィル
ムシート材、コーテイング材等の膜厚をオンラインで測
定する膜厚測定装置に関するものである。
ムシート材、コーテイング材等の膜厚をオンラインで測
定する膜厚測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フィルムシート材、コーテイング材等の
膜に光を照射すると、膜の表面と裏面で反射が繰り返さ
れ干渉が起こることから、透過光(或いは反射光)は波
長に対して膜厚に応じた周期をもって規則的に強度が変
動する。また、一般に膜材は、材質特有の光吸収特性を
持っており、シート材を透過した光は膜厚に応じて強度
が減衰する。従来よりこのような現象を利用して、膜厚
の測定が行われてきた。
膜に光を照射すると、膜の表面と裏面で反射が繰り返さ
れ干渉が起こることから、透過光(或いは反射光)は波
長に対して膜厚に応じた周期をもって規則的に強度が変
動する。また、一般に膜材は、材質特有の光吸収特性を
持っており、シート材を透過した光は膜厚に応じて強度
が減衰する。従来よりこのような現象を利用して、膜厚
の測定が行われてきた。
【0003】たとえば図5は特開昭56−44802号
公報に示された、従来の光の吸収を利用した膜厚測定装
置の構成図であり、図において、25は測定対象である
フィルムシート材、26は赤外光を発生する基準光源、
27は検出ヘッド、28は検出ヘッドからの出力を増幅
するアンプ、29はアンプ出力の偏差を示す偏差指示器
である。次に動作を示す。対象となるフィルムシートが
持つ光の吸収波長に合わせた赤外光を基準光源26から
フィルムシート25に照射し、その透過光を検出ヘッド
27で受光する。検出ヘッド27で光電変換された信号
はアンプ28によって増幅され、偏差指示器29に入力
される。偏差指示器では膜厚による透過光強度の変化に
対応した信号出力変化を検出することにより、膜厚測定
を行う。
公報に示された、従来の光の吸収を利用した膜厚測定装
置の構成図であり、図において、25は測定対象である
フィルムシート材、26は赤外光を発生する基準光源、
27は検出ヘッド、28は検出ヘッドからの出力を増幅
するアンプ、29はアンプ出力の偏差を示す偏差指示器
である。次に動作を示す。対象となるフィルムシートが
持つ光の吸収波長に合わせた赤外光を基準光源26から
フィルムシート25に照射し、その透過光を検出ヘッド
27で受光する。検出ヘッド27で光電変換された信号
はアンプ28によって増幅され、偏差指示器29に入力
される。偏差指示器では膜厚による透過光強度の変化に
対応した信号出力変化を検出することにより、膜厚測定
を行う。
【0004】また、図6は特開昭56−115905号
公報に示された、光の干渉を利用した従来の膜厚測定装
置の構成図であり、図において、30は光源、31は光
源30から出た光を平行光にするためのレンズ系、32
は測定対象となるフィルム面、33、34はビームを広
げるためのレンズ系、35は分光するためのプリズム、
36は結像するためのレンズ、37は受光素子、38は
ハーフミラー、39はプリズム、40は結像のためのレ
ンズ、41は受光素子、42は試料面での照射部、43
は反射部材である。次に動作について示す。光源30よ
り出た光はレンズ系31により平行光線になった後、照
射部42に至り、フィルム32により反射される。反射
された光はレンズ系33、34によって平行光線になっ
た後、プリズム35を通り分光され、レンズ36により
波長によって異なった位置に集光され、受光素子37の
上にスペクトルを写し出す。受光素子からの出力信号に
よりスペクトルを検出し、得られたスペクトルの極小、
極大を示す波長を見いだし、フィルムの厚さを算出する
。
公報に示された、光の干渉を利用した従来の膜厚測定装
置の構成図であり、図において、30は光源、31は光
源30から出た光を平行光にするためのレンズ系、32
は測定対象となるフィルム面、33、34はビームを広
げるためのレンズ系、35は分光するためのプリズム、
36は結像するためのレンズ、37は受光素子、38は
ハーフミラー、39はプリズム、40は結像のためのレ
ンズ、41は受光素子、42は試料面での照射部、43
は反射部材である。次に動作について示す。光源30よ
り出た光はレンズ系31により平行光線になった後、照
射部42に至り、フィルム32により反射される。反射
された光はレンズ系33、34によって平行光線になっ
た後、プリズム35を通り分光され、レンズ36により
波長によって異なった位置に集光され、受光素子37の
上にスペクトルを写し出す。受光素子からの出力信号に
よりスペクトルを検出し、得られたスペクトルの極小、
極大を示す波長を見いだし、フィルムの厚さを算出する
。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の膜厚測定装置は
以上で述べたように、光の吸収または光の干渉を利用し
たいずれかの方式により行われてきた。しかしながら、
いずれの方法においても、試料がラインの振動などによ
って傾斜した場合、膜厚の測定結果は試料の傾斜による
光路長の変化がそのまま反映したものとなり、真の膜厚
値から大きくずれることになり、膜厚測定装置をオンラ
インへ適用するにあたっての実用上最大の問題点となっ
ていた。
以上で述べたように、光の吸収または光の干渉を利用し
たいずれかの方式により行われてきた。しかしながら、
いずれの方法においても、試料がラインの振動などによ
って傾斜した場合、膜厚の測定結果は試料の傾斜による
光路長の変化がそのまま反映したものとなり、真の膜厚
値から大きくずれることになり、膜厚測定装置をオンラ
インへ適用するにあたっての実用上最大の問題点となっ
ていた。
【0006】この発明は、このような問題点の解決を目
的としており、ライン振動による試料の傾きの影響を受
けない高精度な膜厚測定装置を得ようとするものである
。
的としており、ライン振動による試料の傾きの影響を受
けない高精度な膜厚測定装置を得ようとするものである
。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる膜厚測
定装置は、紫外領域から赤外領域まで連続的に発光スペ
クトルを有する光源、この光源から出射する光の一部を
分岐し、吸収現象の発生する第1の波長領域の特定波長
の光強度をモニターする第1の光学系、上記光源からの
光を試料に照射する照射光学系、上記試料からの透過光
或いは反射光の多重反射による干渉現象の発生する第2
の波長領域の光スペクトル情報を検出する第2の光学系
、上記透過光或いは反射光を受光し、第1の光学系と同
じ特定波長の光の強度を検出する第3の光学系、第1の
光学系の受光強度と第3の光学系の受光強度との強度比
と、予め求めておいた上記試料の吸収係数とによって、
上記試料の厚さを算出する第1の演算手段、第2の光学
系からの出力信号をもとに上記試料の厚さを算出する第
2の演算手段、及び第1の演算手段によって求められた
試料厚さの測定値と第2の演算手段によって得られた試
料厚さの測定値との積を取る信号処理手段を備えたもの
である。
定装置は、紫外領域から赤外領域まで連続的に発光スペ
クトルを有する光源、この光源から出射する光の一部を
分岐し、吸収現象の発生する第1の波長領域の特定波長
の光強度をモニターする第1の光学系、上記光源からの
光を試料に照射する照射光学系、上記試料からの透過光
或いは反射光の多重反射による干渉現象の発生する第2
の波長領域の光スペクトル情報を検出する第2の光学系
、上記透過光或いは反射光を受光し、第1の光学系と同
じ特定波長の光の強度を検出する第3の光学系、第1の
光学系の受光強度と第3の光学系の受光強度との強度比
と、予め求めておいた上記試料の吸収係数とによって、
上記試料の厚さを算出する第1の演算手段、第2の光学
系からの出力信号をもとに上記試料の厚さを算出する第
2の演算手段、及び第1の演算手段によって求められた
試料厚さの測定値と第2の演算手段によって得られた試
料厚さの測定値との積を取る信号処理手段を備えたもの
である。
【0008】
【作用】以下説明の都合上、第1の吸収現象の発生する
波長領域が可視領域、第2の多重反射による干渉現象が
発生する波長領域が赤外領域にある場合について説明す
る。一般に、高分子材料によって構成される膜を透過し
た光の強度は、図4の様な波長分布を示す。つまり、可
視領域では膜が持つ光の吸収率が波長によって大きく変
化し、波長が短くなるにつれて吸収率が大きくなり、透
過光強度は減少する。このように可視領域では膜の吸光
現象が顕著に現れる。特定波長における透過光強度は下
記数式1に示すLambert−Beerの法則に従っ
て変化する。
波長領域が可視領域、第2の多重反射による干渉現象が
発生する波長領域が赤外領域にある場合について説明す
る。一般に、高分子材料によって構成される膜を透過し
た光の強度は、図4の様な波長分布を示す。つまり、可
視領域では膜が持つ光の吸収率が波長によって大きく変
化し、波長が短くなるにつれて吸収率が大きくなり、透
過光強度は減少する。このように可視領域では膜の吸光
現象が顕著に現れる。特定波長における透過光強度は下
記数式1に示すLambert−Beerの法則に従っ
て変化する。
【0009】
【数1】
【0010】ここで吸収係数αは波長が固定された場合
、特定波長に対して一定値を示す。このとき、図1に示
すように試料が傾斜し、光の試料内への入射角がθに変
化した場合、試料内を透過する光の距離は図1からも明
らかなようにd/cosθとなる。このため、入射角が
θに変化したときの透過光の強度は下記数式2となり、
、特定波長に対して一定値を示す。このとき、図1に示
すように試料が傾斜し、光の試料内への入射角がθに変
化した場合、試料内を透過する光の距離は図1からも明
らかなようにd/cosθとなる。このため、入射角が
θに変化したときの透過光の強度は下記数式2となり、
【0011】
【数2】
【0012】可視領域における膜の吸光現象を利用した
方式によって得られる膜の測定値はd/cosθとなり
、見かけ上長く測定される。
方式によって得られる膜の測定値はd/cosθとなり
、見かけ上長く測定される。
【0013】一方、赤外領域においては、透過率が高く
ほぼ一定していることから、膜内において多重反射が起
こり、反射を繰り返した光が膜を透過する際、各波長毎
に干渉する。図2において、透過率が高く試料による吸
収を無視できると仮定すると透過光の強度は下記数式3
と表すことができる(波動光学・久保田弘・(株)岩波
書店・1971)。
ほぼ一定していることから、膜内において多重反射が起
こり、反射を繰り返した光が膜を透過する際、各波長毎
に干渉する。図2において、透過率が高く試料による吸
収を無視できると仮定すると透過光の強度は下記数式3
と表すことができる(波動光学・久保田弘・(株)岩波
書店・1971)。
【0014】
【数3】
【0015】この式から、入射角がθの場合、透過光の
強度は式中分母のcos項によって波長に対して透過光
強度が強めあったり、弱めあったりすることになり、透
過光強度は波長に対して強弱を繰り返す。この強弱の周
期はd・cosθに対応して変化することがわかる。こ
のように、波長によって透過光強度が強めあったり、弱
めあったりすることになり、透過光強度は波長に対して
強弱を繰り返す。この強弱の周期は膜の厚さに対応して
変化する。このように赤外領域での多重反射を利用した
方式で得られる測定値はd・cosθとなり、見かけ上
短く測定される。
強度は式中分母のcos項によって波長に対して透過光
強度が強めあったり、弱めあったりすることになり、透
過光強度は波長に対して強弱を繰り返す。この強弱の周
期はd・cosθに対応して変化することがわかる。こ
のように、波長によって透過光強度が強めあったり、弱
めあったりすることになり、透過光強度は波長に対して
強弱を繰り返す。この強弱の周期は膜の厚さに対応して
変化する。このように赤外領域での多重反射を利用した
方式で得られる測定値はd・cosθとなり、見かけ上
短く測定される。
【0016】この発明は、試料の傾きが測定値に及ぼす
影響が上で述べたように吸光現象を利用した方式と多重
反射を利用した方式とで全く正反対になる事に着目した
もので、試料の同一観測箇所において、吸光現象と多重
反射による干渉現象を同時に発生させるとともに両現象
を同時に検出できるように装置を構成したものである。 すなわち、可視領域から赤外領域までの強度を持つ白色
光を試料に照射し、試料を透過した光を可視領域及び赤
外領域に分離し、可視領域において特定波長の透過光強
度から膜厚を算出するとともに、赤外領域において透過
光強度の波長分布の周期の検出結果から膜厚を算出し、
得られた2つの膜厚値の積を演算することによって試料
の傾斜による変化分を相殺するものである。
影響が上で述べたように吸光現象を利用した方式と多重
反射を利用した方式とで全く正反対になる事に着目した
もので、試料の同一観測箇所において、吸光現象と多重
反射による干渉現象を同時に発生させるとともに両現象
を同時に検出できるように装置を構成したものである。 すなわち、可視領域から赤外領域までの強度を持つ白色
光を試料に照射し、試料を透過した光を可視領域及び赤
外領域に分離し、可視領域において特定波長の透過光強
度から膜厚を算出するとともに、赤外領域において透過
光強度の波長分布の周期の検出結果から膜厚を算出し、
得られた2つの膜厚値の積を演算することによって試料
の傾斜による変化分を相殺するものである。
【0017】
【実施例】実施例1.次にこの発明の一実施例について
説明する。図1は、入射角変化による光路変化の説明図
、図2は、膜の両境界面における多重反射を示す説明図
、図3はこの発明の一実施例による膜厚測定装置を示す
構成図である。図において、1は紫外光から赤外光まで
の波長を有する連続波長光源、2は光源1からの出射光
を分岐するためのハーフミラー、3は光源のうち特定波
長を選択するための波長フィルター、4は光源1からの
発振強度をモニターするための検出器、5は試料、6は
試料5を透過した光を分岐するためのハーフミラー、7
は透過光のうち特定波長を選択するための波長フィルタ
ー、8は受光素子、9は透過光の集光用レンズ、10は
スリット、11は波長分離用の回折格子、12は受光用
のラインセンサ、13、14は検出器からの出力を増幅
するアンプ、15は透過光強度とモニター強度との比を
とる割算器、16は出力値の対数をとるログアンプ、1
7はログアンプからの出力信号をでデジタル信号に変換
するA/D回路、18は予め測定した膜の吸収係数をデ
ジタル信号として入力するプリセット回路、19はA/
D回路17からの出力信号とプリセット回路18による
設定値により膜厚値を算出する演算器、20はラインセ
ンサ12からの出力信号をデジタル信号に変換するA/
D回路、21はデジタル信号に変換されたスペクトル情
報からスペクトルのピーク間波長を求めるための演算器
、22は求められたピーク間波長から予め入力されたピ
ーク間波長−膜厚値のルックアップテーブルのデータと
比較し膜厚を算出する演算器、23は演算器19、22
によって得られた2つの膜厚値の積を演算するかけ算器
、24はかけ算器23によって得られた算出結果の平方
根を取る演算器を示す。
説明する。図1は、入射角変化による光路変化の説明図
、図2は、膜の両境界面における多重反射を示す説明図
、図3はこの発明の一実施例による膜厚測定装置を示す
構成図である。図において、1は紫外光から赤外光まで
の波長を有する連続波長光源、2は光源1からの出射光
を分岐するためのハーフミラー、3は光源のうち特定波
長を選択するための波長フィルター、4は光源1からの
発振強度をモニターするための検出器、5は試料、6は
試料5を透過した光を分岐するためのハーフミラー、7
は透過光のうち特定波長を選択するための波長フィルタ
ー、8は受光素子、9は透過光の集光用レンズ、10は
スリット、11は波長分離用の回折格子、12は受光用
のラインセンサ、13、14は検出器からの出力を増幅
するアンプ、15は透過光強度とモニター強度との比を
とる割算器、16は出力値の対数をとるログアンプ、1
7はログアンプからの出力信号をでデジタル信号に変換
するA/D回路、18は予め測定した膜の吸収係数をデ
ジタル信号として入力するプリセット回路、19はA/
D回路17からの出力信号とプリセット回路18による
設定値により膜厚値を算出する演算器、20はラインセ
ンサ12からの出力信号をデジタル信号に変換するA/
D回路、21はデジタル信号に変換されたスペクトル情
報からスペクトルのピーク間波長を求めるための演算器
、22は求められたピーク間波長から予め入力されたピ
ーク間波長−膜厚値のルックアップテーブルのデータと
比較し膜厚を算出する演算器、23は演算器19、22
によって得られた2つの膜厚値の積を演算するかけ算器
、24はかけ算器23によって得られた算出結果の平方
根を取る演算器を示す。
【0018】次に動作について説明する。光源1から出
射された光はハーフミラー2によって一部が分岐され波
長フィルター3によって予め設定した特定波長の強度の
みを検出器4を用いてモニターする。一方、ハーフミラ
ー3を透過した光は試料5を透過し、ハーフミラー6に
よって分岐される。分岐された光は波長フィルター7に
より波長フィルター3と同じ波長の光のみが選択され受
光素子8によって受光される。一方、ハーフミラー6を
透過した光は集光レンズ9によってスリット10上に絞
りこまれ、回折格子11に入射される。入射された光は
回折格子によって分散し、回折格子の焦点面に設置され
たラインセンサー12上に光の波長の順に結像される。 検出器4、及び受光素子8からの出力信号はそれぞれア
ンプ13、14によって増幅される。このとき受光素子
8からの出力は前記数式1に示されたLambert−
Beerの法則によって減衰している。アンプ13、1
4からの出力は、それぞれ割算器15に入力され、Io
/Iiが演算され、exp(−α・d)に比例した信号
が出力される。ログアンプ16では割算器15からの出
力を対数演算し、−α・dに比例した信号を出力する。 ログアンプからの出力はA/D回路17によってデジタ
ル信号に変換された後、演算器19によって膜厚が算出
される。一方、ラインセンサ12からの出力信号は透過
光のスペクトル情報を時系列信号として出力させたもの
となっており、A/D回路20によってデジタル信号に
変換された後、演算器21に入力される。演算器21で
は入力信号の変化からデータの極大、極小のピーク波長
を検出するとともに、各ピーク間の波長を算出する。演
算器22では得られたピーク間波長をもとに予め求めて
おいたピーク間波長−膜厚間のルックアップテーブルの
データと比較し、膜厚を同定する。透過光の強度、及び
スペクトルから算出された膜厚値は、それぞれかけ算器
23に入力され、両者の積(d2 )が求められる。求
められた結果は演算器24に入力され、かけ算結果の平
方根が求められ、真の膜厚値dが出力される。
射された光はハーフミラー2によって一部が分岐され波
長フィルター3によって予め設定した特定波長の強度の
みを検出器4を用いてモニターする。一方、ハーフミラ
ー3を透過した光は試料5を透過し、ハーフミラー6に
よって分岐される。分岐された光は波長フィルター7に
より波長フィルター3と同じ波長の光のみが選択され受
光素子8によって受光される。一方、ハーフミラー6を
透過した光は集光レンズ9によってスリット10上に絞
りこまれ、回折格子11に入射される。入射された光は
回折格子によって分散し、回折格子の焦点面に設置され
たラインセンサー12上に光の波長の順に結像される。 検出器4、及び受光素子8からの出力信号はそれぞれア
ンプ13、14によって増幅される。このとき受光素子
8からの出力は前記数式1に示されたLambert−
Beerの法則によって減衰している。アンプ13、1
4からの出力は、それぞれ割算器15に入力され、Io
/Iiが演算され、exp(−α・d)に比例した信号
が出力される。ログアンプ16では割算器15からの出
力を対数演算し、−α・dに比例した信号を出力する。 ログアンプからの出力はA/D回路17によってデジタ
ル信号に変換された後、演算器19によって膜厚が算出
される。一方、ラインセンサ12からの出力信号は透過
光のスペクトル情報を時系列信号として出力させたもの
となっており、A/D回路20によってデジタル信号に
変換された後、演算器21に入力される。演算器21で
は入力信号の変化からデータの極大、極小のピーク波長
を検出するとともに、各ピーク間の波長を算出する。演
算器22では得られたピーク間波長をもとに予め求めて
おいたピーク間波長−膜厚間のルックアップテーブルの
データと比較し、膜厚を同定する。透過光の強度、及び
スペクトルから算出された膜厚値は、それぞれかけ算器
23に入力され、両者の積(d2 )が求められる。求
められた結果は演算器24に入力され、かけ算結果の平
方根が求められ、真の膜厚値dが出力される。
【0019】なお、演算器24は場合によって省略し、
d2 を計測結果として利用する形態も考えられる。
d2 を計測結果として利用する形態も考えられる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば紫外領
域から赤外領域まで連続的に発光スペクトルを有する光
源、この光源から出射する光の一部を分岐し、吸収現象
の発生する第1の波長領域の特定波長の光強度をモニタ
ーする第1の光学系、上記光源からの光を試料に照射す
る照射光学系、上記試料からの透過光或いは反射光の多
重反射による干渉現象の発生する第2の波長領域の光ス
ペクトル情報を検出する第2の光学系、上記透過光或い
は反射光を受光し、第1の光学系と同じ特定波長の光の
強度を検出する第3の光学系、第1の光学系の受光強度
と第3の光学系の受光強度との強度比と、予め求めてお
いた上記試料の吸収係数とによって、上記試料の厚さを
算出する第1の演算手段、第2の光学系からの出力信号
をもとに上記試料の厚さを算出する第2の演算手段、及
び第1の演算手段によって求められた試料厚さの測定値
と第2の演算手段によって得られた試料厚さの測定値と
の積を取る信号処理手段により膜厚測定装置を構成した
ので、試料の傾きの影響を受けない信頼性の高い膜厚測
定を実現することが可能となった。
域から赤外領域まで連続的に発光スペクトルを有する光
源、この光源から出射する光の一部を分岐し、吸収現象
の発生する第1の波長領域の特定波長の光強度をモニタ
ーする第1の光学系、上記光源からの光を試料に照射す
る照射光学系、上記試料からの透過光或いは反射光の多
重反射による干渉現象の発生する第2の波長領域の光ス
ペクトル情報を検出する第2の光学系、上記透過光或い
は反射光を受光し、第1の光学系と同じ特定波長の光の
強度を検出する第3の光学系、第1の光学系の受光強度
と第3の光学系の受光強度との強度比と、予め求めてお
いた上記試料の吸収係数とによって、上記試料の厚さを
算出する第1の演算手段、第2の光学系からの出力信号
をもとに上記試料の厚さを算出する第2の演算手段、及
び第1の演算手段によって求められた試料厚さの測定値
と第2の演算手段によって得られた試料厚さの測定値と
の積を取る信号処理手段により膜厚測定装置を構成した
ので、試料の傾きの影響を受けない信頼性の高い膜厚測
定を実現することが可能となった。
【図1】入射角変化による光路変化を示す説明図である
。
。
【図2】膜の両境界面における多重反射を示す説明図で
ある。
ある。
【図3】この発明の一実施例による膜厚測定装置を示す
構成図である。
構成図である。
【図4】膜の透過率の波長に対する変化を示す特性図で
ある。
ある。
【図5】光の吸収を利用した従来の膜厚測定装置を示す
構成図である。
構成図である。
【図6】光の干渉を利用した従来の膜厚測定装置を示す
構成図である。
構成図である。
1 光源
2 ハーフミラー
3 波長フィルター
4 検出器
5 試料
6 ハーフミラー
7 波長フィルター
8 受光素子
9 集光用レンズ
10 スリット
11 回折格子
12 ラインセンサ
15 割算器
19 演算器
21 演算器
22 演算器
23 かけ算器
24 演算器
Claims (1)
- 【請求項1】 紫外領域から赤外領域まで連続的に発
光スペクトルを有する光源、この光源から出射する光の
一部を分岐し、吸収現象の発生する第1の波長領域の特
定波長の光強度をモニターする第1の光学系、上記光源
からの光を試料に照射する照射光学系、上記試料からの
透過光或いは反射光の多重反射による干渉現象の発生す
る第2の波長領域の光スペクトル情報を検出する第2の
光学系、上記透過光或いは反射光を受光し、第1の光学
系と同じ特定波長の光の強度を検出する第3の光学系、
第1の光学系の受光強度と第3の光学系の受光強度との
強度比と、予め求めておいた上記試料の吸収係数とによ
って、上記試料の厚さを算出する第1の演算手段、第2
の光学系からの出力信号をもとに上記試料の厚さを算出
する第2の演算手段、及び第1の演算手段によって求め
られた試料厚さの測定値と第2の演算手段によって得ら
れた試料厚さの測定値との積を取る信号処理手段を備え
た膜厚測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7486591A JPH04313005A (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 膜厚測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7486591A JPH04313005A (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 膜厚測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04313005A true JPH04313005A (ja) | 1992-11-05 |
Family
ID=13559654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7486591A Pending JPH04313005A (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 膜厚測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04313005A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009025181A (ja) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Fujinon Corp | 厚み測定用光干渉測定装置 |
US11160668B2 (en) | 2017-03-13 | 2021-11-02 | Institute for Musculoskeletal Science and Education, Ltd. | Implant with bone contacting elements having helical and undulating planar geometries |
US11213405B2 (en) | 2017-03-13 | 2022-01-04 | Institute for Musculoskeletal Science and Education, Ltd. | Implant with structural members arranged around a ring |
-
1991
- 1991-04-08 JP JP7486591A patent/JPH04313005A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009025181A (ja) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Fujinon Corp | 厚み測定用光干渉測定装置 |
US11160668B2 (en) | 2017-03-13 | 2021-11-02 | Institute for Musculoskeletal Science and Education, Ltd. | Implant with bone contacting elements having helical and undulating planar geometries |
US11213405B2 (en) | 2017-03-13 | 2022-01-04 | Institute for Musculoskeletal Science and Education, Ltd. | Implant with structural members arranged around a ring |
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