JPH0431261A - シュリンク包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は被包装物のライフサイクルを長くし、かつフィ
ルムの切断や破袋の起こりにくい包装強度に優れたシュ
リンク包装体に関する。更に詳しくはフィルム表面に空
気抜きの孔等がないシュリンク包装体に関するものであ
り、食品等の被包装物の酸化等によるライフサイクルの
短縮を防止するものである。

［従来の技術］ 従来より被包装物を熱収縮性フィルムで被覆し、熱圧着
シール、溶断シール、静電シール、超音波シール等にて
フィルム端部を接着させた後、加熱トンネルを通過させ
たり熱風を吹きつける等の方法でシュリンク包装がなさ
れている。シュリンク包装にはスリーブ包装、全面包装
等の形態があるが、全面包装の場合は前述のシール方法
で熱収縮性フィルム端部を接着させることに加えて、熱
収縮性フィルムで全面被覆されたフィルム内部の空気を
脱気させるための微小な孔をフィルム表面にあらかじめ
数カ所開けておくか、又はフィルム内部の空気を抜いて
真空にしてから収縮包装する必要があった。そして表面
に微小な孔を開けた熱収縮性フィルムを食品等、の包装
に使用した場合は微小な孔から空気、湿気、細菌等が内
部に入り、被包装物である食品等が酸化して変色したり
、腐敗し易くなりそのライフサイクルは短くなるという
問題があった。又、金属等の包装に使用した場合も酸化
等により変色や錆などが発生し１１品質を低下させてし
まうという問題があった。

更に、熱収縮性フィルムの表面にもうけた脱気用の微小
な孔はフィルムの強度を低下させ、フィルム収縮時及び
包装ライン上でのフィルムの切断や破袋、更に包装後の
在庫中に商工荷重による破袋の原因ともなっていた。そ
して、このようなトラブルを回避するにはフィルムの厚
みを厚くするなどの処置が必要であり包装コストを高く
する原因ともなっていた。

このため全面包装によるシュリンク包装は安価でスピー
デイな包装が可能ではあるが、ライフサイクルを長時間
保持することを必要とする物品の包装や低価格で包装材
の強度が要求される分野の包装には適していなかった。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明はこれらの欠点を解決して被包装物のライフサイ
クルの長い密封性に優れ、かつフィルムの切断や破袋の
起こりにくい包装強度に優れたシュリンク包装体を提供
することを目的とするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明者は被包装物１が熱収縮性フィルム２により包装
され、該熱収縮性フィルム２の両側端部３．４が重ね合
せてシールされてなるシュリンク包装体において、シー
ルが断続的に複数個形成さ′れており、かつ該シール部
５，６の端部が重ね合せ部の長さ方向に対して直角方向
から見て互いに重なりあうように配置されたことを特徴
とするシュリンク包装体が前記目的を達成することを見
出し本発明にいたったものである。更に、該熱収縮性フ
ィルムがガスバリヤ−性フィルムである場合には特に密
封性に優れたシュリンク包装体となることを見出したの
である。

以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

本発明においては熱収縮性フィルム２にて被包装物１を
全面包装するのであるが、まず被包装物１に熱収縮性フ
ィルム２を被覆し、該熱収縮性フィルム２の両側端部３
，４を重ね合わして合掌シールや封筒貼シールなどの形
態で熱圧着シール、静電シール、超音波シール等にてシ
ールするのである。そのさい重ね合せ部の一部又は全面
を連続シールするのではなく部分シールを断続的に複数
個形成するところに本発明の特徴があるのである。そし
て断続的に形成された該シール部５．６の端部が重ね合
せ部の長さ方向に対して直角方向から見て互いに重なり
あうように配置するのである。この場合部分シールの形
状は第１図に示した如く鎖状、斜線状、山形等があげら
れる。この様なシールを施すことにより重ね合せ部の長
さ方向に対して直角方向から見た場合にはシールは速続
しているので重ね合せ部は充分な強度でシールされるの
である。一方、該シール部５．６の端部同士は離れてお
り、シュリンク包装時に包装体内部の空気を脱気するた
めの微小な孔がなくてもシール部５．６の間隙より内部
の空気を外部に排出することができるのである。

そして前後シール７をした後、包装体内部の空気を排出
し、シュリンク包装体を得るのであるが、空気が排出さ
れた後は、該シール部５，６の端部が重ね合せ部の長さ
方向に対して直角方向から見て互いに重なり合うように
配置されているので密封性が向上するのである、更に加
熱収縮処理により該シール部５．６の間隙など重ね合せ
部における非シール部においてもフィルム同士がブロッ
キングしてしまい外部から空気、湿気、細菌等が包装体
に入るのを防止できるのである。このような理由で、安
価でスピーデイな包装に適したシュリンク包装を用いて
も被包装物のライフサイクルを延長して、品質低下を防
止できる密封包装を可能としたものである。

又、本発明のシュリンク包装体は上述のごとく空気排出
用の微小な孔がないので孔を応力集中点とするフィルム
の切断や破袋の起こりにくい包装強度に優れたシュリン
ク包装体を提供することができるのである。

更に、熱収縮性フィルムとしてガスバリヤ−性を有する
フィルムを使用した場合は密封性はより向上し、被包装
物のライフサイクルがより延長できるので、従来、多重
包装等により被包装物の品質低下を防止してきた分野に
おいてもシ議リンク包装が利用可能となり包装コストの
低減が図れるのである。

［作用及び効果］ 本発明によって空気排出用の微小な孔を必要とせずに全
面シュリンク包装が可能となったので、密封性が向上し
被包装物のライフサイクルが延長されるとともに薄いフ
ィルムを用いても十分な強度を有する包装が効率良くで
きるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のシュリンク包装体のシール面の一例を
示す平面図、第２図は本発明のシュリンク包装体の一例
を表す斜視図、第３図、第４図は本発明のシュリンク包
装体の一例をそれぞれ表す断面図である。 １・・・被包装体 ２・・・熱収縮性フィルム ３．４・・・熱収縮性フィルムの両側端部５．６・・・
シール部 ７・・・前後シール

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）被包装物１が熱収縮性フィルム２により包装され
   、該熱収縮性フィルム２の両側端部３，４が重ね合せて
   シールされてなるシュリンク包装体において、シールが
   断続的に複数個形成されており、かつ該シール部５，６
   の端部が重ね合せ部の長さ方向に対して直角方向から見
   て互いに重なりあうように配置されたことを特徴とする
   シュリンク包装体。
2. （２）熱収縮性フィルムがガスバリヤー性を有するフィ
   ルムである請求項１記載のシュリンク包装体。