JPH04312438A - 内視鏡 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は挿通チャンネルを通して
体腔内に導入する鉗子等の処置具を起上させる処置具起
上機構を備えた内視鏡に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、内視鏡には処置具を挿通するチ
ャンネルが設けられ、このチャンネルを通じて鉗子やカ
テ−テルなどの処置具を体腔内に挿入するようになって
いる。そして、挿入部の先端部には上記チャンネルに連
通し外部に開口する収納室が設けられ、この収納室には
処置具を起上するとともに体腔内に対する処置具の導出
方向を規制するための処置具起上台が収納されている。

【０００３】処置具起上台には起上操作用の操作ワイヤ
が接続され、この操作ワイヤは挿入部を通って内視鏡操
作部まで延出している。そして、操作ワイヤを挿入部内
で案内するためのガイドパイプが設置され、このガイド
パイプは挿入部の先端部で上記収納室内に向けて開口し
ている。このような内視鏡は例えば実開昭５４−９００
８８号公報に開示されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のような内視鏡で
は、ガイドパイプの先端が収納室内に開口しているため
、この内視鏡を使用して処置する際に、汚物や雑菌等を
含んだ汚水がこのガイドパイプ内に侵入し、ガイドパイ
プ内が汚染されるという問題がある。また、ガイドパイ
プの内部が汚染されてしまうと、内視鏡を洗浄消毒する
際に、ガイドパイプ内には洗浄消毒液が通り難く完全に
清浄されず、汚染が残留して再度使用する際に雑菌等に
よる感染症の原因になる虞れがある。

【０００５】本発明は上記課題に着目してなされたもの
であり、その目的は処置具起上台を操作する操作ワイヤ
のガイドパイプ内に汚水等が侵入するのを防止できる内
視鏡を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡は挿入部
の先端部に回動自在に設けられた処置具起上台と、この
処置具起上台に連結された操作ワイヤとを有する内視鏡
において、前記挿入部の先端部に前記操作ワイヤを案内
するガイドパイプを配設してシリンダ部を形成し、この
シリンダ部内で進退するとともに着脱自在なピストン部
を前記操作ワイヤの一部に設けたことを特徴としている
。

【０００７】

【作用】本発明の内視鏡では処置具起上台の起上操作時
に、操作ワイヤの一部に設けられたピストン部がガイド
パイプ内部のシリンダ部で摺動するため、操作ワイヤと
ガイドパイプとの間に隙間ができ難くく、汚水等の侵入
が防止される。また、操作ワイヤのピストン部を収納室
内に引き込んで、シリンダ部から取外すことにより、ガ
イドパイプ内も容易に洗浄消毒可能となる。

【０００８】

【実施例】以下図面を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明する。

【０００９】図１は本発明に係わる内視鏡の挿入部２を
示している。この挿入部２の先端には先端構成部４が設
けられ、先端構成部４には上部に開口７を有する収納室
８が設けられている。この収納室８には体腔内に導入す
る処置具を起上するための起上台６が収納されている。

【００１０】収納室８は挿入部２の内部に形成された挿
通チャンネル１０に連通し、この挿通チャンネル１０は
図１に示すように、挿入部２の内部に挿通されたチュ−
ブ１２により形成されている。従って、挿通チャンネル
１０及び収納室８を通じて図示しない鉗子等の処置具を
挿通して体腔内に導入することができる。

【００１１】収納室８に収納された起上台６の基端部は
、収納室８の底部に設けられた軸１４に枢着され、起上
台６の内縁部は処置具を案内する案内溝１６が形成され
ている。この案内溝１６は側方から見て円弧状に形成さ
れている。また、起上台６の案内溝１６に対向する収納
室８の内壁面１８は、起上される処置具を案内するよう
に円弧状に形成されている。

【００１２】起上台６の回動先端部には操作ワイヤ２０
の先端が連結されている。すなわち、起上台６には円形
のワイヤ取付け穴９が形成され、また、操作ワイヤ２０
の先端には取付け穴９内に回動自在に嵌合した取付け部
材２１装着されている。この起上操作ワイヤ２０は、先
端構成部本体４ａに装着されたガイドパイプ２２を通じ
て起上操作機構２５に連結されている。

【００１３】図４に示すように起上操作機構２５は、内
視鏡挿入部２に連結された操作部３に設けられている。 そして、操作ワイヤ２０の基端に接続されたロッド２６
とリンク部材２７と起上操作ノブ２８により構成されて
いる。つまり、この起上操作機構２５の起上操作ノブ２
８により起上操作ワイヤ２０を押し引きして起上台６を
回動するようになっている。

【００１４】上記構成において、処置具（図示せず）は
挿通チャンネル１０及び収納室８を通じて体腔内に導入
される。その際、収納室８において処置具の先端は起上
台８の案内溝１６に沿って案内され、収納室８の開口７
から導出される。そして、収納室８の開口７から導出さ
れた処置具を起上する場合には、図２に示すように起上
操作機構２５によって操作ワイヤ２０を引き、起上台６
を起上させる。これにより起上台６は回動して処置具を
押し上げる。

【００１５】さらに、本実施例では図１に示すように、
操作ワイヤ２０に摺動部材２４が固着されている。この
摺動部材２４は先端構成部本体４ａに設置されたガイド
パイプ２２内に挿通され、起上操作ノブ２８の操作によ
る起上操作ワイヤ２０の押し引きにより、ガイドパイプ
２２内を摺動する。摺動部材２４は起上操作範囲におい
てカイドパイプ２２と必ず嵌合している長さに設定され
ている。上記ガイドパイプ２２と摺動部材２４はシリン
ダ部とピストン部を構成している。

【００１６】また、この実施例に係わる内視鏡では、図
３に示すように先端側より操作ワイヤ２０または摺動部
材２４を引くと、摺動部材２４がガイドパイプ２２から
抜くことができる。従って、ガイドパイプ２２内の洗浄
消毒を容易に行うことができる。

【００１７】この内視鏡による検査中は、摺動部材２４
がガイドパイプ２２に嵌合しているので、ガイドパイプ
２２内に汚水等が侵入し難い構造となっている。一方、
洗浄時には摺動部材２４を前方に引抜くことにより、ガ
イドパイプ２２内の管路抵抗が下がり、ガイドパイプ内
に洗浄液を流すことにより強力に洗浄可能となる。

【００１８】なお、摺動部材２４はガイドパイプ２２内
ではなく先端構成部本体４ａに形成した通孔内で摺動さ
せてもよい。また、摺動部分に少しクリアランスを設け
てもよい。

【００１９】本実施例に係わる内視鏡は更に図４に示す
ように、ガイドパイプ２２に連通するワイヤ通路２３を
有し、ワイヤ通路２３の基端部には送水口２９が設けら
れている。そして、この送水口２９には管路３１を介し
て送水タンク３０が接続され、送水タンク３０には低流
量ポンプ３２が接続されている。

【００２０】従って、このように構成された送水手段３
４によりワイヤ通路２３を介してガイドパイプ２２内に
水を供給することができる。この内視鏡による検査中に
送水手段３４によって水を少量づつ送水すれば、汚れや
細菌等がガイドパイプ内に侵入するのを防止することが
できる。上記送水手段３４のオン・オフ操作は、内視鏡
の光源（図示せず）のオン・オフと同期して行なっても
よい。なお、この実施例の変形例として操作ワイヤ２０
は、撚り線に限らず単線もしくはパイプ状部材で形成し
てもよい。次に、図５から図１０を参照しながら、上記
送水手段における送水タンクの変形例について説明する
。

【００２１】この送水タンクは、可撓性材料で形成され
、送気送水用管路が接続される内側容器と、やや硬質の
材料で容易に変形例しないように形成され、内側容器を
隙間なく収容するとともに取外し可能な外側容器とから
構成されている。図５及び図６は第１の変形例を示して
いる。

【００２２】この変形例に係わる送水タンク４０は、Ｐ
ＰＯ等の比較的硬い樹脂により形成された外側容器４２
と、外側容器４２内に隙間なく収容可能なゴムあるいは
軟質樹脂で形成された内側容器４４と、容器の口部に気
密的に取付けられるキャップ４６とで構成されている。

【００２３】キャップ４６には、送水タンク４０の内外
を連通させる送気管路４８と、送水管路５０とが接続さ
れている。そして、送水タンク４０内に水５２を貯留し
て、水５２の上方にできる空気層５４に送気管路４８か
ら送気することにより、送水管路５０を通して水を送水
できるようになっている。

【００２４】上記内側容器４４の口元にはフランジ部４
５が設けられ、このフランジ部４５は外側容器４２とキ
ャップ４６の間で挾持され、気密的に固定することがで
きる。

【００２５】図６（ａ）（ｂ）に示すように、内側容器
４４は極めて柔らかいので、外側容器４２から容易に取
り出すことができ、図６（ｃ）（ｄ）に示すように、裏
返しにすることができる。従って、内側容器４４を取り
外し、裏返して内部を洗浄できるので容器内面の洗浄が
容易となり、また乾燥させることができる。

【００２６】図７は第２の変形例を示している。この変
形例では図７に示すように外側容器４２と内側容器４４
とを広口に形成した。従って、内側容器４４が取り出し
易く、内部も洗浄し易い。図８は第３の変形例を示して
いる。この変形例では、第１の変形例に加えて内側容器
４４の底５５に凸部５６を設けている。

【００２７】この変形例では、内側容器４４を外側容器
４２から取出す際に、図８（ａ），（ｂ）に示すように
内側容器４４の口から鉗子５８を挿入し、凸部５６を把
持して持上げることによって、内側容器４４が裏返しに
なりながら外側容器４２から外れる。また、内側容器４
４は予め外側容器４２から取外しておいてもよい。この
変形例では、内側容器の取り外しと裏返しがさらに容易
になる。

【００２８】図９は第４の変形例を示している。この変
形例は第３の変形例の凸部の代わりに図９（ａ）に示す
ような穴を有する舌部６０を設けたものである。従って
、図９（ｂ）に示すように、フック６２の先端に舌部６
０の穴を引っ掛けて引き上げることができる。図１０は
第５の変形例を示している。

【００２９】この変形例に係わる送水タンク４０は、第
１の変形例と同様な外側容器４４と、その中に隙間なく
収容されるゴムまたは軟質樹脂等で形成され、２本の連
結用凸部６４を有し、内部に清浄な水を入れてヒ−トシ
−ル等で全体が密封されている内側容器６６と、送気管
路４８及び送水管路５０を通す穴４７が設けられたキャ
ップ４６とで構成されている。そして、送気管路４８と
送水管路５０の先端はテ−パ状に形成されている。

【００３０】このように構成された送水タンクでは、内
側容器６６を外側容器４４に収納し、キャップ４６を閉
め、内側容器６６の連結用凸部６４を鋏６８で切り、各
々送気管路４８と送水管路５０を連結することにより、
図１０右側に示す送水タンク４０が形成される。

【００３１】従って、内側容器６６内に清浄な水をパッ
クしておけば、この水は内側容器６６内に密封されてい
るので、清浄な状態を長期間保持することができる。ま
た、内側容器６６は使い捨てにできる。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡で
は処置具起上台の起上操作時に、操作ワイヤの一部に設
けられたピストン部がガイドパイプ内部のシリンダ部で
摺動するため、操作ワイヤとガイドパイプとの間に隙間
ができ難くく、汚水等の侵入を防止することができる。 また、操作ワイヤのピストン部を収納室内に引き込んで
、シリンダ部から取外すことにより、ガイドパイプ内も
容易に洗浄消毒できるので、ガイドパイプ内の汚染源を
除去して感染症等の発生を未然に防止することができる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の第１の実施例に係わる内視鏡の
挿入部を示す縦断面図である。

【図２】図２は起上台を起上させた状態を示す同内視鏡
の挿入部の縦断面図である。

【図３】図３はピストン部をシリンダ部から抜いた状態
を示す同内視鏡の挿入部の縦断面図である。

【図４】図１は本発明の第１の実施例に係わる内視鏡の
全体構成を示す概略図である。

【図５】図５は内視鏡に送水するための送水タンクの第
１の変形例を示す縦断面図である。

【図６】図６は同送水タンクの内側容器の裏返し工程を
示す説明図である。

【図７】図７は送水タンクの第２の変形例を示す縦断面
図である。

【図８】図８は第３の変形例に係わる送水タンクの内側
容器の裏返し工程を示す説明図である。

【図９】図９は第４の変形例に係わる送水タンクの内側
容器の裏返し工程を示す説明図である。

【図１０】図１０は第５の変形例に係わる送水タンクの
組立て工程を示す説明図である。

【符号の説明】

２…挿入部、４…先端構成部、６…起上台、２０…操作
ワイヤ、２２…ガイドパイプ（シリンダ部）、２４…摺
動部材（ピストン部）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　挿入部の先端部に回動自在に設けられ
   た処置具起上台と、この処置具起上台に連結された操作
   ワイヤとを有する内視鏡において、前記挿入部の先端部
   に前記操作ワイヤを案内するガイドパイプを配設してシ
   リンダ部を形成し、このシリンダ部内で進退するととも
   に着脱自在なピストン部を前記操作ワイヤの一部に設け
   たことを特徴とする内視鏡。