JPH04311856A - 記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオ・テープ
・レコーダ等に適用して好適な超音波振動をすることに
よりテープとの摩擦を小さくした記録再生装置に関する
。

【０００２】

【従来の技術】ビデオ・テープ・レコーダ等に使用され
るテープガイド装置は、大別すると回転型と固定型とが
挙げられる。回転型には、テープに与える走行抵抗が少
ないといった特徴がある。しかしながら、例えば、使用
するベアリングの回転ムラがテープの走行ムラとなって
表れることや、回転ローラーの回転方向に対しテープの
走行方向が直角になっていないと、テープがローラーか
ら幅方向の力を受けること等の欠点があった。特に後者
の欠点においては、更に、テープが幅方向に移動して、
テープのエッジを損傷することもあった。従って、回転
型のテープガイド装置を使用する場合には、部品精度や
組立精度が頗る高くなるようにしなければならなく、製
造が困難であった。一方、固定型はテープの走行が安定
したものとなるが、テープの走行抵抗が大きいといった
欠点があった。このような理由により、固定型でしかも
テープの走行抵抗の小さいテープガイド装置が要望され
ており、一例として、エアーガイドが挙げられる。この
エアーガイドは、ガイド体の表面に設けた小孔よりエア
ーを噴出し、テープを浮上させてテープの走行抵抗を減
じる方式である。しかしながら、このエアーガイドを以
てしても、エアー源としてコンプレッサーが必要となる
等新たな問題が生ずる。このような欠点や問題を解消す
べく、本出願人は先に超音波を用いた超音波加振テープ
ガイド装置（特願平０２−１０３６２７号）を提案して
いる。この超音波加振テープガイド装置では、固定型の
テープ走行の安定性を有しながら、テープの走行抵抗を
減じることができるようになされている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、ビデオ・テ
ープ・レコーダ等においては、回転ヘッド装置とその前
後において、テープの走行が安定であることが重要であ
る。走行が不安定であると、テープ上に記録されるトラ
ックに曲がり、偏り等が発生し、高密度に記録すること
が困難となる。従って、このような問題点を解決できる
記録再生装置の要望があった。

【０００４】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
、回転ヘッド装置付近のテープのテープ走行を安定化し
、高密度の記録再生を行うことのできる記録再生装置を
提案しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明記録再生装置は例
えば図１〜図６に示す如く、テープ状の記録媒体５９に
対して記録及び／または再生を行うための変換装置が回
転ドラム５２上に設けられ、記録媒体５９の走行をガイ
ドする複数のテープガイド装置４４、４５、４８、４９
、５０、６２、１、１００を有して成る記録再生装置に
おいて、複数のテープガイド装置４４、４５、４８、４
９、５０、６２、１、１００の内、少なくとも可動型の
もの１、１００を超音波加振型としたものである。

【０００６】

【作用】上述せる本発明によれば、複数のテープガイド
装置４４、４５、４８、４９、５０、６２、１、１００
の内、少なくとも可動型のもの１、１００を超音波加振
型としたので、回転ヘッド装置付近のテープのテープ走
行を安定化し、高密度の記録再生を行うことができる。

【０００７】

【実施例】以下に、図１を参照して本発明記録再生装置
の一実施例について詳細に説明する。図１は、ビデオ・
テープ・レコーダのテープ案内装置６４にテープカセッ
ト４１が載置された状態を示している。この図１におい
て、４０はテープ案内装置６４のベース、４２及び４３
は夫々Ｓ（供給）及びＴ（巻取り）リール（以下、夫々
Ｓリール及びＴリールと称することとする）、４４、４
５、４８、４９及び５０は夫々所定位置に配されたガイ
ド、４６はキャプスタン、４７は例えば音声信号等の記
録再生ヘッド、５１は消去ヘッドである。

【０００８】４１ａはカセット４１に設けられた凹部で
ある。５７及び５８はテープカセット４１の内部に配さ
れたガイドで、このガイド５７及び５８は、テープカセ
ット４１の凹部４１ａの前面を覆う如く、テープ５９を
案内するようになされている。テープ５９によって覆う
如くなされた凹部４１ａの内部には、可動ガイド６２及
び６３、ピンチローラー６５、スライダーガイド６０及
び６１が夫々配されている。５３及び５４は夫々ストッ
パーで、このストッパー５３及び５４はスライダーガイ
ド６０及び６１を夫々回転ヘッド５２に対する位置決め
を行うために設けられている。５５及び５６は夫々スト
ッパー５３及び５４に取り付けられたコネクタ部で、こ
のコネクタ部５５及び５６は夫々端子ピン５５ａ及び５
６ａを有し、スライダーガイド６０及び６１に夫々記録
再生装置本体７０よりの交流電圧を供給するために設け
られている。

【０００９】図２は、図１に示した状態より、テープカ
セット４１よりテープ５９が引き出され、回転ヘッド５
２に巻き付けられ、記録再生が可能とされた状態を示し
ている。即ち、この図２においては、図１の状態におい
て、スライダーガイド６０及び６１、可動ガイド６２及
び６３、ピンチローラー６５が夫々所定の位置まで移動
せしめられ、回転ヘッド５２に対してテープ５９が巻き
付けられた状態（ローディング状態）を示している。こ
の場合、スライダーガイド６０及び６１は、夫々に設け
られた位置決めピン６０ａ及び６１ａが夫々ストッパー
５３及び５４に設けたＶ字状部５３ａ及び５４ａに当接
して位置決めされる如くなされている。可動ガイド６２
及び６３がこの図２に示す位置に移動すると共に、ピン
チローラー６５がキャプスタン４６に対向する位置に移
動する。この状態において、テープ案内装置６４は記録
再生が可能な状態となる。

【００１０】図３に示すように、スライダーガイド６０
は、傾斜型のテープガイド装置１００と、フランジ付き
のテープガイド装置１（図４及び図５において後述する
）をスライダー１０２に取り付けた構成とする。６０ａ
は既に上述した位置決めピン、６０ｂはスライダー１０
２の側面に取り付けた端子板である。尚、スライダーガ
イド６１は、このスライダーガイド６０とその構造を略
等しくするのでその図示及びその説明を省略する。

【００１１】さて、本例においては、上述の図１及び図
２にて示したテープ案内装置６４のスライダーガイド６
０や６１の夫々のフランジ付きのテープガイド装置１を
次のように構成する。以下、このテープガイド装置１に
ついて、図４及び図５を参照して詳細に説明する。この
図４において、５は基台１８に植立された主軸である。 超音波加振子３が固着されたガイド部材２は、支持突起
７ｂを有する円筒状の支持軸７により支持されている。 下及び上フランジ９及び１０は支持軸７の上下端部に当
接するように配置され、ガイド部材２に巻き付けられる
テープのエッジ部をガイドする役目を果たすようにされ
る。主軸５は下及び上フランジ９及び１０並びに支持軸
７を挿通するように構成される。６は支持軸７の上端部
の内周に嵌合されると共に主軸５の端部に形成されたね
じ２３に螺合される高さ調整ねじである。８は取り付け
部材で、この取り付け部材８の上部に上フランジ１０が
取り付けねじ１５により固定され、この取り付け部材８
の下部に下フランジ９が固定ピン２２及び２４にて固定
されている。図５に示すように、取り付け部材８の素子
収容部８ａは両側に側壁８ｂを残した直方体の孔を形成
することにより構成され、その両側壁８ｂにはストッパ
嵌合孔８ｃが形成されている。

【００１２】このストッパ嵌合孔８ｃには、ゴムからな
る円盤状のストッパ３９の係止突起３９ａが嵌合され、
このストッパ３９にて超音波加振子３が挟持されること
によって、ガイド部材２の回転が阻止されている。取り
付け部材８は、下及び上フランジ９及び１０を平行に保
ち、その間隔をガイド部材２の長さより０．１ｍｍ程大
きく保つ役目を果たしている。図４に示すように、下フ
ランジ９及びベース１８間の主軸５の外周に配設された
コイルばね３５の偏倚力にて下フランジ９が上方向に押
されるようになされている。ベース１８にはピン挿入孔
２０が形成され、この挿入孔２０には、下フランジ９下
面に植立された固定ピン２２が挿入されている。このよ
うな構成において、高さ調整ねじ６が回転されると、コ
イルばね３５の偏倚力により、また、この偏倚力に坑し
てガイド部材２の高さが調整できるようになされている
。

【００１３】そして、本例では、上述の超音波加振子３
に図１及び図２にて示した記録再生装置本体７０よりの
、ガイド部材系の共振周波数の交流電圧を印加するよう
にする。かくすると、このテープガイド装置１のガイド
部材２には定在波が発生し、これによって図２に示すよ
うに、このテープガイド装置１によりテープ５９の走行
を案内すると、摩擦係数は交流電圧を印加しない場合と
比較して数分の１に減少させることができる。

【００１４】図６は、超音波加振子３に交流電圧を印加
し、ガイド部材２に発生する定在波振動の状態を線Ｘ−
Ｘで切って展開して表示したものである。この図６に示
すように、点線Ｎ−Ｎは節の部分であり、この線上では
振幅がゼロとなっている。ガイド部材２の端面より節の
位置までの距離をｎとすると、支持突起７ｂの軸方向の
位置はガイド部材２の端面よりｎの距離に設けられる。

【００１５】また、前述した図３に示すように、傾斜型
のテープガイド装置１００も超音波加振子６６によりガ
イド部材１００ａを加振するようにする。尚、この傾斜
型のテープガイド装置１００の動作原理及び構成は、後
述するフランジ付きのテープガイド装置１と略同様なの
で、その説明を省略する。即ち、この図３において、ス
ライダー１０２に端子板６０ｂを取り付け、この端子板
６０ｂの端子（図示を省略する）に、図４及び図５にお
いて説明したフランジ付きのテープガイド装置１の超音
波加振子３に接続したリード線３ａ及び３ｂを接続する
。そして、傾斜型のテープガイド装置１００の超音波加
振子６６のリード線（図示を省略する）をこの端子板６
０ｂの端子に接続する如くする。

【００１６】さて、このような構成において、図２に示
す如くローディング状態では、スライダーガイド６０の
位置決めピン６０ａがストッパー５３のＶ字状部５３ａ
に当接し、これと共に、スライダーガイド６０の端子板
６０ｂがコネクタ部５５の端子ピン５５ａに接触する。 これと同様に、スライダーガイド６１の位置決めピン６
１ａがストッパー５４のＶ字状部５４ａに当接し、これ
と共に、スライダーガイド６１の端子板６１ｂがコネク
タ部５６の端子ピン５６ａに接触する。そして、キャプ
スタン４６及びピンチローラー６５によってテープ５９
に圧力が加えられ、テープ５９が挟持される。この後、
キャプスタン４６が回転すると、テープ５９が各ガイド
４４、４５、４８、４９及び５０、各ガイド装置１及び
１００並びに回転ヘッド５２によって夫々案内されて走
行せしめられる。この状態において、記録再生装置本体
７０より各ガイド装置１及び１００の各超音波加振子３
及び６６に交流電圧が印加されて各ガイド装置１及び１
００の各ガイド部材２及び１００ａに定在波振動が発生
せしめられ、これにより、これら各ガイド装置１及び１
００の各ガイド部材２及び１００ａとテープ５９との摩
擦係数が大幅に減じられ、テープの走行が安定する。

【００１７】上述より明らかなように、本例においては
、記録及び再生時において、スライダーガイド６０、６
１のテープガイド装置１及び１００の超音波加振子３及
び６６に記録再生装置本体７０よりの交流電圧を夫々供
給し、これにより各ガイド部材２及び１００ａに定在波
を発生せしめるようにしたので、これら各ガイド装置１
及び１００の各ガイド部材２及び１００ａとテープ５９
との摩擦係数が大幅に減じられ、テープの走行が安定し
、これにより、テープ５９の信号記録面上に精度良く記
録トラックを形成して、密度の高い記録再生を行うこと
ができる。

【００１８】尚、本発明は上述の実施例に限ることなく
本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が
取り得ることは勿論である。

【００１９】

【発明の効果】上述せる本発明によれば、複数のテープ
ガイド装置の内、少なくとも可動型のものを超音波加振
型としたので、回転ヘッド装置付近のテープのテープ走
行を安定化し、高密度の記録再生を行うことができる利
益がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明記録再生装置の一実施例を示す線図であ
る。

【図２】本発明記録再生装置の一実施例を示す線図であ
る。

【図３】本発明記録再生装置の一実施例の要部を示す線
図である。

【図４】本発明記録再生装置の一実施例の要部を示す線
図である。

【図５】本発明記録再生装置の一実施例の要部を示す線
図である。

【図６】本発明記録再生装置の一実施例の説明に供する
グラフである。

【符号の説明】

１　　フランジ付きのテープガイド装置４４　　ガイド ４５　　ガイド ４８　　ガイド ４９　　ガイド ５０　　ガイド ５９　　テープ ６２　　ガイド １００　　傾斜型のテープガイド装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　テープ状の記録媒体に対して記録及び
   ／または再生を行うための変換装置が回転ドラム上に設
   けられ、上記記録媒体の走行をガイドする複数のテープ
   ガイド装置を有して成る記録再生装置において、上記複
   数のテープガイド装置の内、少なくとも可動型のものを
   超音波加振型としたことを特徴とする記録再生装置。