JPH04311704A - 2軸脱水押出機 - Google Patents

2軸脱水押出機

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JPH04311704A
JPH04311704A JP3103638A JP10363891A JPH04311704A JP H04311704 A JPH04311704 A JP H04311704A JP 3103638 A JP3103638 A JP 3103638A JP 10363891 A JP10363891 A JP 10363891A JP H04311704 A JPH04311704 A JP H04311704A
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JP
Japan
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screw
extruder
twin
polymer
raw material
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3103638A
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English (en)
Inventor
Akashi Ogawara
小河原 証
Masao Katsura
桂 正雄
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPH04311704A publication Critical patent/JPH04311704A/ja
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固形物の洗浄装置に関
する。特にABS樹脂、合成ゴムやMMA樹脂等の重合
後多量に水分を含有した熱可塑性重合体(以下単に重合
体と呼ぶ)を、脱水、乾燥、押出造粒する2軸脱水押出
機に係るもので、洗浄液を注入し重合体が含有している
触媒残渣、乳化剤残渣等の有害物(以後単に有害物とい
う)を洗浄除去する機能を有する2軸脱水押出機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、溶剤または水分を多量に含有した
重合体から乾燥した重合体を回収する方法としては、重
合体に必要に応じ凝固処理を施し、濾過機や遠心分離機
等により脱水し、熱風乾燥機等で乾燥した後、押出機で
押出造粒する方法が多く用いられている。しかし、この
方法はエネルギー消費が大きいことから、濾過機や遠心
分離機等で脱水した重合体あるいは、脱水前のスラリー
状の重合体を原料に、圧搾、乾燥、押出造粒を一基の装
置で行う方法(特開昭54−139668号公報、特公
昭59−37021号公報、特公昭61−53362号
公報、特開平2−189304号公報等)や、ラテック
ス状の重合体と凝固剤を原料に、凝固、圧搾、乾燥、押
出造粒を一基の装置で行う方法(特公昭50−1722
7号公報、特公昭60−10884号公報等)が開発さ
れてきた。この圧搾操作を含む方法により重合体を回収
すると、エネルギー消費が少ないことのほかに熱風乾燥
を用いる方法に比べ、有害物を大幅に低減させることが
可能である。しかしながら圧搾操作を含む方法を用いた
だけでは十分でなく、通常は、洗浄を行い有害物をさら
に低減させている。
【0003】従来、重合体の洗浄装置として、(イ)一
度、濾過機、遠心分離機で脱水後、撹拌槽に洗浄液と共
に供給し再びスラリーとして洗浄する装置、(ロ)洗浄
液の注入装置を備えた濾過機や遠心分離機、(ハ)洗浄
液の注入口を設けた2軸脱水押出機(特開昭57−17
41号公報、特開昭62−1703号公報)などが用い
られている。また、(イ)を多段に用い、洗浄液は向流
で接触させる装置や、(イ)と(ロ)、(イ)と(ハ)
、(ロ)と(ハ)、(イ)と(ロ)と(ハ)の組合せ装
置も用いることができる。
【0004】さらに(ハ)の装置を詳細に説明すると、
図4に示す様に、圧搾部30、31、32とそれぞれに
対応する排液口22、23、25を離して配置した2軸
脱水押出機の第2排液口23と第2圧搾部31の中間の
圧力の無い部分に洗浄液注入口24を設け、洗浄液を注
入して、向流洗浄を行った後、第2排液口23から排出
する装置である。供給口21から定量的に供給された原
料を、第1圧搾部30で一度絞った後、洗浄し、さらに
第2圧搾部31、第3圧搾部32で絞り、残留した水や
溶剤等を第1ベント26、および第2ベント27で完全
に除去して、先端ノズル28から押出し、有害物を除去
した乾燥重合体を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置(イ)は、多大な設備を必要とし、洗浄液量が多く必
要であるという欠点を有し、従来装置(ロ)は、設備は
軽微であるが、洗浄液のショートパスが起り易く、洗浄
時間も短いため、洗浄効率が上がらないという欠点を有
している。
【0006】従来装置(ハ)は、第1圧搾部30での脱
水率の調整が難しい。つまり、第1圧搾部30の絞り強
度を上げ過ぎると重合体が一部溶融状態となり、互いに
付着して洗浄しにくい状態になるとともに、嵩密度が上
るため、スクリューとバレル間が完全に充満されず、水
が隙間に添ってショートパスしてしまい、洗浄効率が悪
くなり、逆に第1段圧搾部30の絞り強度を下げ過ぎる
と、重合体の含水率が下らず、洗浄効率が悪くなるとい
う欠点がある。
【0007】圧搾部の絞り強度は、スクリューの組替え
により調整することはできるが、運転を開始してからは
、通常、重合体の供給量と2軸脱水押出機の回転数によ
って調整する。しかしながら、回転数を上げると重合体
の温度が上昇し熱劣化を起こし、回転数を下げると、供
給口21付近で重合体の搬送能力が不足したり、2軸脱
水押出機にかかるトルクが許容値を越えたりして運転不
能となる。
【0008】従って効率良く洗浄を行うには非常に限ら
れた条件範囲を選ばねばならず、さらにこの範囲は、重
合体のグレードによって異るだけでなく、同一グレード
においても、前工程の乱れ等により常に一定ではなく、
安定して効率良い洗浄を行うことは至難である。
【0009】また、効率良い洗浄が行えるときには、重
合体が第1圧搾部30で破砕された状態になっているの
で、第2排液口23から洩れる重合体の量が増すという
欠点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに噛合し
て同方向に回転するスクリューを有する2軸押出機で、
原料供給口より下流側に排液口さらに下流側に圧搾部を
設けた2軸脱水押出機において、圧搾部に洗浄液注入口
を設けたことを特徴とする2軸脱水押出機である。さら
に、洗浄液注入部のスクリューを順送りに組まれたニー
ディングディスクにすると好適である。
【0011】2軸脱水押出機とは、通常、水や溶剤を重
合体に対して、10%以上含有する重合体を圧搾脱水し
、絞りきれなかった水や溶剤等をベント口で脱揮した後
、先端ノズル部より押出す操作を1基で行う装置のこと
をいい図1、図4はその1例であるが、ここでは、供給
口、排液口、圧搾部を備えた2軸押出機のことをいい、
ベント口、先端ノズルは必ずしも必要としない。また必
要に応じ、安定剤等の圧入口や、ベントスタッファーを
付加しても良い。
【0012】圧搾部とは、固形物に圧縮、剪断を与え、
絞る部分であり、図2に示す様に、圧力が急激に立ち上
がる部分から、圧力が急激に解放されるまでの部分をい
う。圧搾部は順ネジスクリュー41、45と圧縮剪断用
エレメントで構成するが、圧縮剪断用エレメントとして
は、図2に示したニーディングディスク42、43と逆
ネジスクリュー44の組合せのほか、固形物の特性に合
わせ、ニーディングディスクとリングの組合せ、ロータ
ーと逆ネジスクリューの組合せ、ローターとリングの組
合せ、あるいは各々単独などを用いることができる。
【0013】排液口には、ウェッジワイヤースクリーン
を配したが、メッシュスクリーン、パンチングプレート
、ゲージバー等を配してもかまわない。
【0014】洗浄液は、通常、重合体が含有している水
あるいは溶剤を用いるが、固形物を溶解せず、有害物を
溶解するものであれば他の溶剤あるいは水を用いてもか
まわない。さらにpHを調整した水を用いてもかまわな
い。また、表面張力が小さい洗浄液であれば、固形物の
細部まで浸透しやすく好適であり、溶剤を用いるほか、
水に界面活性剤を入れて表面張力を下げたものを用いて
もよい。さらに沸点60℃〜150℃の溶剤であれば、
洗浄時には気化せず、ベント口での脱揮が容易であるの
で好ましい。洗浄液の注入は圧力の高い部分に行わねば
ならないので、注入装置としてプランジャーポンプ等の
高圧ポンプを用い、洗浄液注入口には逆止弁を設ける。
【0015】つぎに、図面を参照し、本発明の装置の一
例を従来装置(ハ)と比較しながら詳細に説明する。本
発明の装置では洗浄液を圧搾部10にある洗浄液注入口
4より注入する。注入した洗浄液を、図2の圧力勾配に
添わせて逆流させ、固形物と向流接触させた後、第1排
液口2より排出する。従って圧搾部の中でも圧力が上流
側下がりの部分に洗浄液を注入する必要がある。洗浄液
を圧力が下流側下がりの部分に注入すると洗浄液は下流
側に流れ好ましくない。固形物の性質によっては、圧力
勾配が上流側下がりであるにもかかわらず、下流側に洗
浄液が流れ易い場合がある。その場合順送りニーディン
グディスク42と逆送りニーディングディスク43の間
に順ネジスクリューを組み込んで下流側の圧力障壁を高
くするなどの方法で洗浄液を必ず逆流させる必要がある
【0016】従来装置(ハ)では、第1圧搾部30で一
度絞った後、洗浄液を第2圧搾部31より上流側の圧力
のほとんどかからない部分にある洗浄液注入口24から
注入し、固形物と向流接触させた後、第2排液口23か
ら排出する。従来装置(ハ)では、洗浄液と接触する固
形物は、一度圧搾された状態のままほとんど変化しない
ので、発明が解決しようとする課題の項で述べた様に、
洗浄効率が高い状態を作り出すのが難しい。
【0017】これに対し、本発明の装置では、洗浄液と
接触する固形物の状態は、(I)比較的大きな粒径の粒
子状態、(II)(I)の粒子が圧密され含水率が低下
した状態、(III)(II)の粒子がさらに圧密され
含水率がさらに低下するとともに、スクリューの回転に
より粒子が破砕された状態、さらに第1圧搾部10の強
度および固形物の性質によっては、(IV)固形物が一
部溶融し含水率も非常に低くなった状態にまで順次変化
してゆく。従って、洗浄液は(III)または(IV)
の含水率の非常に低下した部分に注入され順次(II)
、(I)の状態の固形物と向流接触し、また(II)、
(III)では粒子が圧密されつつあるのでスクリュー
とバレルの間は必ず充満されており、洗浄液がショート
パスすることが少ないので必ず高い効率の洗浄が行える
【0018】また従来装置(ハ)で、最も効率良く洗浄
できる状態(III)を作った場合、第2排液口23の
部分においても固形物は(III)の状態であるので、
第2排液口23からの固形物の洩れが多い。一方、本発
明の装置では、(I)、(II)の状態の固形物が濾過
層の働きをするので、(III)の破砕粒子は、第1排
液口2に到達することはなく、固形物の洩れは比較的少
い。
【0019】また、従来装置(ハ)では圧力が無い部分
に洗浄液を注入し、圧力の無い部分で洗浄を行うため、
スクリューで練っているとはいえ、洗浄液の通路ができ
、洗浄液がショートパスしやすいが、本発明の装置では
、圧力の高い圧搾部10に洗浄液を注入するため固形物
の逃げ場がなく洗浄液の通路ができにくくショートパス
しにくい。
【0020】さらに、洗浄液注入部のスクリューを順送
りに組まれたニーディングディスクとした場合は、ニー
ディングディスク部で洗浄液が固形物中に非常に良く分
散されるので、ショートパスに起因する洗浄不良が全く
なくなり、さらに効率の良い洗浄が行える。
【0021】もちろん圧搾部を複数箇所設け、洗浄液の
注入も複数箇所で行う多段洗浄も可能である。しかしな
がら各段の圧搾強度を下げてやらなければ、樹脂が一部
溶融状態あるいは完全溶融状態となり洗浄効率が著しく
低下したり、破砕された粒子が排液口部を通過するので
固形物の洩れ量が増加することになる。従って各段にお
いて、一段のみで洗浄した場合の様な高い効率の洗浄は
望めないことが多い。
【0022】
【実施例】つぎに本発明をABS樹脂の洗浄による実施
例と比較例を用いて詳細に説明する。図3は、実施例に
用いた装置の概略図である。2軸脱水押出機59には、
図1に示したもの又は図4に示したものを用いた。図1
の洗浄液注入口23は、図2の46ないし48に相当す
る場所に3箇所設け、実験により使い分けた。ABSホ
ッパー55からベルト式定重量フィーダー56を用いて
2軸脱水押出機59に供給する原料は次の(A)〜(E
)の5種類を用いた。親原料:ブタジエンゴムにアクリ
ロニトリルとスチレンを乳化グラフト重合したラテック
スにに凝固剤と水を加え凝固させた高ゴム濃度ABSを
加熱熟成して粒子を肥大化させたスラリーを親原料とし
た。 (A):親原料を連続式遠心濾過機54に供給し、洗浄
水は加えず脱水したもの。 (B):親原料を連続式遠心濾過機54に供給し、洗浄
水を、親原料の固形分に対して100重量部加え洗浄脱
水したもの。 (C):洗浄水を200部とした以外は、(B)と同じ
方法で作成したもの。 (D):親原料を、連続式遠心濾過機51に供給し、洗
浄水を加えずに脱水したものを、撹拌槽52で親原料の
固形分に対して300部の水および連続式遠心濾過機5
4の濾水により再スラリー化した後、連続式遠心濾過機
54に供給し、洗浄水を加えずに脱水したもの。ここで
連続式遠心濾過機54から撹拌槽52に戻す濾水の量は
、撹拌槽52のレベルが一定となる様に調整した。 (E):撹拌槽52での親原料の固形分に対して300
部の水を500部の水としたこと以外は、(D)と同じ
方法で作成したもの。
【0023】連続式遠心濾過機51および54で脱水さ
れた高ゴム濃度ABSの含水率は、いずれの原料を作成
する場合においても80%±5%であった。ここで含水
率とは水分量/(含水ABS量−水分量)で定義される
ドライベースのものをいう。原料(A)ないし(E)は
ABSホッパー55からベルト式定重量フィーダー56
を用いて、AS樹脂はAS樹脂ホッパー57からスクリ
ュータイプ定量フィーダー58を用いて、2軸脱水押出
機59に供給し脱水、脱揮、押出しおよび必要に応じて
洗浄水の注入を行った。先端ノズルから押出されたAB
S樹脂は、ストランドバス60で水冷し、ストランドカ
ッター61にてペレットとした。洗浄効果の定量は、ス
トランドカッター61でペレット化されたABS樹脂中
に含まれるナトリウム分(以下単にペレット中のナトリ
ウム分という)を原子吸光法により定量する方法にて行
った。ナトリウムは高ゴム濃度ABSを重合する際に乳
化剤中に含まれている成分であり、凝固処理した後も大
部分が水溶性のイオンとして水中に存在している。尚、
AS樹脂からナトリウムは検出されなかった。実施例お
よび比較例の結果を表1にまとめた。水量は高ゴム濃度
ABSの固形分100部に対する洗浄水の重量で表わし
た。
【0024】[実施例1]原料(A)をABSホッパー
55から、ベルト式定重量フィーダー56を用い固形分
量の供給速度136kg/Hで、連続塊状重合法で重合
したAS樹脂ペレットをASホッパー57からスクリュ
ー式定量フィーダー58を用い67kg/Hで、2軸脱
水押出機59に供給した。2軸脱水押出機は、スクリュ
ー径70mm噛合い同方向回転2条ネジタイプで、図1
に示すバレル構成およびスクリュー構成のものを用い、
排液口には目開き0.2mmのウェッジワイヤースクリ
ーンを配し250回転/分で運転した。バレル温度は、
供給口1から第1排液口2までおよび第2排液口部3は
加熱冷却せず、他は全て200℃にコントロールした。 洗浄水は、図2の46の部分に設けた洗浄液注入口4か
ら68kg/Hで注入した。運転は安定で、第1排液口
2からは水のほか高ゴム濃度ABS(以下、単にリーク
ABSという)が3.4kg/H(固形分、以下の実施
例、比較例でも固形分)で流出した。第2排液口3から
は、水蒸気が排出されたほか、定量できない程度微量(
数g/H)の樹脂が排出された。ペレット中のナトリウ
ム分は、27ppmであった。
【0025】[実施例2]洗浄水の注入量を136kg
/Hとしたほかは実施例1と同じ方法で運転した。第1
排液口2から排出されたリークABSが3.9kg/H
であり、ペレット中のナトリウム分が13ppmであっ
たほかは実施例1と同じ結果であった。
【0026】[実施例3]洗浄液注入口4を図2の47
の部分としたほかは、実施例1と同じ方法で運転した。 第1排液口2から排出されたリークABSが3.5kg
/Hであり、ペレット中のナトリウム分が30ppmで
あったほかは実施例1と同じ結果であった。
【0027】[実施例4]洗浄液注入口4を図2の47
の部分としたほかは、実施例2と同じ方法で運転した。 第1排液口2から排出されたリークABSが3.9kg
/Hであり、ペレット中のナトリウム分が18ppmで
あったほかは実施例1と同じ結果であった。
【0028】[比較例1]洗浄液注入口4を図2の48
の部分としたほかは実施例1と同じ方法で運転した。第
1排液口2から排出されたリークABSが3.4kg/
Hであり、ペレット中のナトリウム分が35ppmであ
ったほかは実施例1と同じ結果であった。
【0029】[比較例2]洗浄液注入口4を図2の48
の部分としたほかは実施例2と同じ方法で運転した。第
1排液口2から排出されたリークABSが4.0kg/
Hであり、ペレット中のナトリウム分が26ppmであ
ったほかは実施例1と同じ結果であった。
【0030】[比較例3]洗浄水を注入しなかったほか
は実施例1と同じ方法で運転した。第1排液口2から排
出されたリークABSが2.7kg/Hであり、ペレッ
ト中のナトリウム分が73ppmであったほかは、実施
例1と同じ結果であった。
【0031】[比較例4]2軸脱水押出機のバレル構成
およびスクリュー構成を図4に示す構成としたほかは、
実施例1と同じ方法で運転した。洗浄液注入口24は、
図2の48に相当する部分に設置してある。運転は安定
で、第1排液口22からは水のほか、リークABSが2
.7kg/Hで排出された。第2排液口23からは、水
のほか水蒸気が若干とリークABSが0.3kg/Hで
排出された。第3排液口25からは、水蒸気が排出され
たほか、定量できない程度微量(数g/H)の樹脂が排
出された。ペレット中のナトリウム分は、60ppmで
あった。
【0032】[比較例5]洗浄水注入量を136kg/
Hとしたほかは、比較例4と同じ方法で運転を行った。 第1排液口22から排出されたリークABSが2.6k
g/Hで、第2排液口23から排出されたリークABS
が0.5kg/Hであり、ペレット中のナトリウム分は
58ppmであったほかは比較例4と同じ結果であった
【0033】[比較例6]2軸脱水押出機の回転数を2
00回転/分にしたほかは比較例4と同じ方法で運転を
行なおうと試みた。供給部から原料がオーバーフローし
て、運転ができなかった。
【0034】[比較例7]比較例4の2軸脱水押出機に
おいて、第1圧搾部30の逆ネジスクリュー(図2の4
4に相当する)を順ネジスクリューに組み替えたほかは
、比較例4と同じ方法で運転を行った。第1排液口22
から排出されたリークABSが2.3kg/Hであり、
第2排液口23からは水蒸気は排出されず水とリークA
BSが3.5kg排出され、ペレット中のナトリウム分
が33ppmであったほかは、比較例4と同じ結果であ
った。
【0035】[比較例8]洗浄水注入量を136kg/
Hとしたほかは、比較例7と同じ方法で運転を行った。 第1排液口22から排出されたリークABSが2.2k
g/Hで、第2排液口23から排出されたリークABS
が5.0kg/Hであり、ペレット中のナトリウム分は
23ppmであったほかは、比較例7と同じ結果であっ
た。
【0036】[比較例9]ABSホッパー55から供給
する原料を原料(B)とし、二軸脱水押出機で洗浄水を
供給しなかったほかは、実施例1と同じ方法で運転した
。本比較例は、二軸脱水押出機では洗浄を行なわないた
め、従来装置(ロ)に相当する。第1排液口2から排出
されたリークABSが2.6kg/Hであり、ペレット
中のナトリウム分が40ppmであったほかは、実施例
1と同じ結果であった。
【0037】[比較例10]ABSホッパー55から供
給する原料を原料(C)としたほかは、比較例9と同じ
方法で運転した。第1排液口2から排出されたリークA
BSが2.6kg/Hであり、ペレット中のナトリウム
分が37ppmであったほかは、実施例1と同じ結果で
あった。
【0038】[比較例11]ABSホッパー55から供
給する原料を原料(D)とし、二軸脱水押出機で、洗浄
水を供給しなかったほかは、実施例1と同じ方法で運転
した。本比較例は、二軸脱水押出機では洗浄を行なわな
いため従来装置(イ)に相当する。第1排液口2から排
出されたリークABSが3.1kg/Hであり、ペレッ
ト中のナトリウム分が27ppmであったほかは、実施
例1と同じ結果であった。
【0039】[比較例12]ABSホッパー55から供
給する原料を原料(E)としたほかは、比較例11と同
じ方法で運転した。第1排液口2から排出されたリーク
ABSが3.0kg/Hであり、ペレット中のナトリウ
ム分が16ppmであったほかは、実施例1と同じ結果
であった。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の装置は、実施例から明らかな様
に、従来の装置と比べ、少ない洗浄液量で効率の良い洗
浄が行える装置である。さらにABS樹脂の様な含液熱
可塑性重合体から乾燥重合体を得る工程に適用すれば、
設備は、従来知られている脱水押出機にプランジャーポ
ンプ等の洗浄液圧入装置を設けるだけで良く、経済的な
洗浄装置となる。また実施例ではABS樹脂の洗浄につ
いてのみ述べたが、本発明の装置は、固形物と液体を効
率良く接触させることのできる装置であり、洗浄のほか
、触媒失活の様に反応を伴う固液接触や抽出などに応用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一例のバレルおよびスクリュー
の構成を示す図。
【図2】図1および図4の圧搾部付近のスクリューの拡
大図および運転時の圧力を示す図。
【図3】本発明の実施例に用いた装置の概略図。
【図4】従来技術による洗浄機能を有する脱水押出機の
一例のバレルおよびスクリューの構成を示す図。
【符号の説明】
1  供給口 2  第1排液口 3  第2排液口 4  洗浄液注入口 6  第1ベント 7  第2ベント 8  ノズル 9  順ネジスクリュー 10  第1圧搾部 11  第2圧搾部 13  樹脂シール部 21  供給口 22  第1排液口 23  第2排液口 24  洗浄液注入口 25  第3排液口 26  第1ベント 27  第2ベント 28  ノズル 29  順ネジスクリュー 30  第1圧搾部 31  第2圧搾部 32  第3圧搾部 33  樹脂シール部 41,45  順ネジスクリュー 42  順送りニーディングディスク 43  逆送りニーディングディスク 44  逆ネジスクリュー 46,47,48  実施例における洗浄水注入部位5
1,54  連続式遠心濾過機 52  撹拌槽 53  ポンプ 55  ABSホッパー 56  ベルト式定量フィーダー 57  AS樹脂ホッパー 58  スクリュータイプ定量フィーダー59  2軸
脱水押出機 60  ストランドバス 61  ストランドカッター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  互いに噛合して同方向に回転するスク
    リューを有する2軸押出機で、原料供給口より下流側に
    排液口、さらに下流側に圧搾部を設けた2軸脱水押出機
    において、圧搾部に逆止弁付洗浄液注入口を設けたこと
    を特徴とする2軸脱水押出機。
  2. 【請求項2】  洗浄液注入部のスクリューが、順送り
    に組まれたニーディングディスクであることを特徴とす
    る請求項1記載の2軸脱水押出機。
JP3103638A 1991-04-10 1991-04-10 2軸脱水押出機 Withdrawn JPH04311704A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3103638A JPH04311704A (ja) 1991-04-10 1991-04-10 2軸脱水押出機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3103638A JPH04311704A (ja) 1991-04-10 1991-04-10 2軸脱水押出機

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