JPH04311370A - 食物繊維の製造方法および食物繊維含有食品 - Google Patents

食物繊維の製造方法および食物繊維含有食品

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JPH04311370A
JPH04311370A JP3104685A JP10468591A JPH04311370A JP H04311370 A JPH04311370 A JP H04311370A JP 3104685 A JP3104685 A JP 3104685A JP 10468591 A JP10468591 A JP 10468591A JP H04311370 A JPH04311370 A JP H04311370A
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JP
Japan
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dietary fiber
raw material
organic solvent
partial hydrolysis
taste
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JP3104685A
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English (en)
Inventor
Isao Furuse
功 古瀬
Ryuichi Shoji
龍市 庄司
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食物繊維の製造方法に
関する。さらに詳しくは、本発明は異味、異臭が除去さ
れ呈味性に優れた食物繊維を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食物繊維は、人の消化酵素では消
化不能であるために不必要な栄養素とみなされてきたが
、近年になり、便通改善作用、コレステロール代謝の正
常化、耐糖性の改善、インシュリン分泌の促進、有害物
質の吸着または体外への排泄等の有用な生理作用を有す
ることが認識され注目されている。
【0003】この食物繊維は不溶性繊維と水溶性繊維と
に大別され、上記食物繊維の生理作用はこれら二種類の
食物繊維の一方、あるいは両者の複合効果によるものと
推定されており、従って両者を同時に摂取することによ
り幅広い食物繊維の効果が期待できる。
【0004】穀類や豆類の外皮は、上記の不溶性繊維と
水溶性繊維の両方を含有するものであり、食物繊維原料
として好適なものであるが、そのままでは特有の異臭、
異味を有するため、食品用素材としての利用には限界が
あった。
【0005】穀類や豆類の外皮から異臭、異味を除去す
る技術としては、例えば、麦類のふすまに麹菌を接種し
培養する方法(特公昭62−51093号公報)、穀類
外皮をせん断、抽出処理して不純物を除去し、食物繊維
含量を高めることにより風味を改善する方法(特開平2
−100644号公報)等が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、麦類の
ふすまに麹菌を接種し培養する方法では、ふすま臭を完
全に除去し、しかも麹菌の発酵臭が発生しないように制
御することは困難であった。
【0007】また、穀類外皮をせん断、抽出処理する方
法では、食物繊維自体と強く相互作用している異味、異
臭成分を完全に除去することは困難であった。
【0008】従って、本発明は、穀類または豆類外皮由
来の食物繊維原料から異味、異臭を完全に除去すること
により、食品本来の風味を損なうことなく食品への十分
量の添加が可能な呈味性に優れた食物繊維を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、穀物または
豆類外皮由来の食物繊維原料を有機溶媒に浸漬して可溶
成分を抽出、除去し、得られた食物繊維原料を部分加水
分解処理した後に水洗することを特徴とする食物繊維の
製造方法によって達成される。
【0010】前記部分加水分解処理は、分解後の回収率
が40〜80重量%となるように行うものであることが
好ましい。
【0011】前記部分加水分解処理は、pH3.0以下
において、酸処理するものであることが好ましい。
【0012】前記部分加水分解処理は、60〜100℃
で加温処理するものであることが好ましい。
【0013】前記有機溶媒は、ヘキサンとエタノールの
混合溶媒であることが好ましい。
【0014】そこで、本発明の食物繊維の製造方法の各
工程について説明する。
【0015】最初に、穀類外皮、例えば、トウモロコシ
、麦、米、大豆等の外皮粉を、コロイドミル、ジェット
ミル、ピンミル、コーヒーミル等を用いて湿式あるいは
乾式粉砕を行う。
【0016】続いて、上記処理により得られた不溶性繊
維質を有機溶媒に浸漬して可溶成分を抽出、除去する。 有機溶媒としては、ヘキサン、エタノール、アセトン、
プロピレングリコールあるいはこれらの混合溶媒等を使
用することができ、特にヘキサンとエタノールの混合溶
媒が好ましい。またヘキサンとエタノールの混合容量比
としては、5:95〜95:5が好ましく、より好まし
くは75:25〜85:15である。また、有機溶媒の
使用量としては、食物繊維の3〜5倍重量であることが
好ましい。また、浸漬時間は特に限定されるものではな
いが、60〜120分程度であることが望まれる。また
、浸漬温度も特に限定されるものではないが、10〜3
0℃であることが好ましい。
【0017】続いて、上記処理を施された食物繊維を瀘
集して有機溶媒を除去し、乾燥させた後に、部分加水分
解処理を行う。
【0018】前記部分加水分解処理は、分解後の回収率
が40〜80重量%となるように行われることが好まし
い。なお、本発明における部分加水分解処理後の回収率
とは、上記工程にて有機溶媒処理し、さらに乾燥させて
得られた不溶性食物繊維原料重量に対する部分加水分解
処理後の残量の割合を百分率で表したものである。
【0019】具体的には、前記部分加水分解処理は、p
H3.0以下において、60〜100℃で酸加温処理す
ることにより行われることが好ましい。
【0020】すなわち、有機溶媒処理し乾燥させて得ら
れた不溶性食物繊維原料に、クエン酸、硫酸等の酸性溶
液を加えて、不溶性食物繊維固形分が5〜30重量%,
好ましくは10〜25重量%になるまで部分加水分解を
行う。ここで、懸濁液のpHが3.0以下であれば、部
分加水分解処理による食物繊維の変性、着色等の問題が
生じなく好ましい。
【0021】そして、部分加水分解処理温度としては、
60〜100℃、好ましくは70〜90℃であり、10
0℃以下において部分加水分解を行えば、熱による食物
繊維の変性、着色等の問題が生じることなく好ましい。 また処理時間は特に限定されるものではないが、30〜
60分程度であることが望まれる。
【0022】部分加水分解処理の程度としては、処理後
の回収率が40〜90重量%となるように行うことが好
ましい。回収率が40重量%未満では、本来穀類および
豆類外皮に含まれている水溶性繊維(主にヘミセルロー
ス)の大部分が除去され、不溶性繊維(主にセルロース
)およびリグニンのみで構成された食物繊維となり、幅
広い生理活性が期待できないものとなる。また、回収率
が90重量%を越えると、異味、異臭成分を完全に除去
できない。
【0023】この部分加水分解処理によって、有機溶媒
には不溶の異味、異臭成分を除くことができる。すなわ
ち、穀類および豆類の外皮は、セルロース、リグニン、
ヘミセルロースにより構成され、これらの構成物が互い
に強く相互作用することにより、密に詰まった堅い外皮
を形成している。このため、外皮内部にとりこまれてい
る異味、異臭成分は、単に有機溶媒に浸漬するのみでは
除去することができない。しかしながら、部分加水分解
により外皮を構成する成分(特にヘミセルロースと考え
られる)に損傷を与えることによって、成分間の相互作
用が緩み、外皮内部にとりこまれていた異味、異臭成分
が、酸性溶液中に溶出してくるものと推測される。
【0024】上記の部分加水分解を施した後は、室温ま
で冷却し、例えば、水酸化ナトリウム等を用いて中和処
理を行う。
【0025】上述の有機溶媒および部分加水分解処理工
程が終了した後、蒸留水で1〜5回程度遠心洗浄し、上
記部分加水分解によって溶出した異味、異臭成分を除去
した後、固形分濃度を20〜50重量%とする。次いで
、固形分を乾燥、例えば、凍結乾燥、減圧乾燥、流動層
乾燥、噴霧乾燥、気流乾燥等により乾燥させた後、乾燥
物を例えばコーヒーミル等で粉砕することにより、乾燥
状態の食物繊維を得ることができる。
【0026】本発明の製造方法によって得られる食物繊
維は、例えば、各種飲料(例えば清涼飲料水、ココア飲
料等)、即席スープ、焼き菓子、パン等の食品に、これ
らの風味を損なうことなく添加される。添加量としては
、対象となる食品によって相違するが、一般的には、食
品の全重量の1〜90重量%程度が好ましい。
【0027】次に実施例を示して、本発明をさらに詳細
に説明する。
【0028】
【実施例】[実施例1]粒径1.25mm以下の乾燥し
たトウモロコシ外皮粉末原料に、ヘキサンとエタノール
を80:20(容量比)の割合で混合した溶媒を原料の
5倍重量添加し、2時間室温で撹拌し、濾過により溶媒
を除いた後乾燥した。
【0029】上記のようにして得た有機溶媒処理トウモ
ロコシ外皮を、固形分10重量%となるように0.1N
硫酸溶液(pH1.4)中に分散し、80℃まで加温し
て60分間維持し、部分加水分解処理を行った。その後
50℃まで冷却し、水酸化ナトリウムによりpH6.0
に調整した。これを遠心分離して固形分を回収し、さら
に、10倍量の水を用いて希釈し、遠心分離を行った。 この希釈、遠心分離を3回繰り返して行った後、固形分
を流動層乾燥機を用いて乾燥して食物繊維素材を得た。 このときの回収率は65%であった。またこの食物繊維
素材は、食物繊維を85重量%以上含有するほとんど無
味、無臭の素材であった。
【0030】[実施例2]部分加水分解処理を、pH2
.0で行った以外は実施例1と同様にして、ほとんど無
味、無臭の食物繊維素材を得た。このときの回収率は8
8%であった。
【0031】[比較例1]有機溶媒処理を行わない以外
は、実施例1と同様にして食物繊維素材を得た。この食
物繊維素材は、原料に由来する異味、異臭が残存するも
のであった。
【0032】[実施例3、4、比較例2]実施例1、2
および比較例1で得られた食物繊維素材を平均粒径80
μmに粉砕して、牛乳に0.3g/mlの割合で懸濁さ
せ、実施例3、4および比較例2に係る食物繊維含有牛
乳を製造した。それぞれの食物繊維含有牛乳の風味を調
べたところ、実施例3および実施例4の食物繊維含有牛
乳は、牛乳本来の臭いが和らいでおり、また食物繊維由
来の異味、異味も全く感じられなかった。これに対し、
比較例2の食物繊維含有牛乳は、食物繊維由来の異味、
異臭が感じられるものであった。
【0033】[実施例5]実施例1で得られた食物繊維
素材を平均粒径100μm程度に粉砕し、これを表2に
示した組成になるように配合し、常法により食物繊維含
有堅焼きパンを製造した。 表2 食物繊維素材              69.0(
g)強力粉                  22
6.0モルト                   
   9.0ショートニング            
70.0パン用改良剤               
 3.5食塩                   
     4.0バターフレーバー         
   0.15ドライイースト           
   8.0ベーキングパウダー          
4.0得られた堅焼きパンは、食物繊維を15重量%含
有していたが、カリカリした食感を有し、異味、異臭は
全く感じられなかった。
【0034】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の食物繊
維の製造方法は、穀物または豆類外皮由来の食物繊維原
料を有機溶媒に浸漬して可溶成分を抽出、除去し、得ら
れた食物繊維原料を部分加水分解処理した後に水洗する
ことを特徴とするので、穀類または豆類外皮から異臭、
異臭が完全に除去され、食品本来の風味を損なうことな
く食品への十分量の添加が可能な呈味性に優れた食物繊
維を提供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穀物または豆類外皮由来の食物繊維原料を
    有機溶媒に浸漬して可溶成分を抽出、除去し、得られた
    食物繊維原料を部分加水分解処理した後に水洗すること
    を特徴とする食物繊維の製造方法。
  2. 【請求項2】前記部分加水分解処理は、分解後の回収率
    が40〜80重量%となるように行うものである請求項
    1記載の食物繊維の製造方法。
  3. 【請求項3】前記部分加水分解処理は、pH3.0以下
    において、酸処理するものである請求項1または2に記
    載の食物繊維の製造方法。
  4. 【請求項4】前記部分加水分解処理は、60〜100℃
    で加温処理するものである請求項1または2に記載の食
    物繊維の製造方法。
  5. 【請求項5】有機溶媒がヘキサンとエタノールの混合溶
    媒である請求項1〜4のいずれかに記載の食物繊維の製
    造方法。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかの製造方法で
    得られた食物繊維を1〜90重量%含有する食物繊維含
    有食品。
JP3104685A 1991-04-10 1991-04-10 食物繊維の製造方法および食物繊維含有食品 Pending JPH04311370A (ja)

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