JPH0431120B2 - - Google Patents

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JPH0431120B2
JPH0431120B2 JP11869484A JP11869484A JPH0431120B2 JP H0431120 B2 JPH0431120 B2 JP H0431120B2 JP 11869484 A JP11869484 A JP 11869484A JP 11869484 A JP11869484 A JP 11869484A JP H0431120 B2 JPH0431120 B2 JP H0431120B2
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing

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  • Signal Processing (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、楽音信号等のアナログ音響信号を入
力デジタル信号に符号化する等の処理を行ない、
その信号の時間軸を圧縮又は伸張して復号化し、
音響信号を出力することにより楽音あるいは音声
の音程を変化させる符号化音響信号処理を行なう
音響信号の時間軸変換装置に関する。
[従来技術] 楽音信号や音声信号を処理する音響機器とし
て、音響信号(原音)を入力しPCMやDPCM符
号化等の処理によりデジタル信号に変換し、この
デジタル音響信号を所定の長さのブロツクに切分
して一旦メモリに書き込み、そして、これらの信
号を各ブロツクの時間軸の圧縮や伸張を行なつて
読み出す際に、これに伴うブロツクの反復読み出
しや飛び越し読み出しを所定の手順に従つて行な
つて、入力した音響信号をほぼ実時間で音の長さ
を変えずに音程を変化させる符号化音響信号処理
による音響信号の時間軸変換装置の開発が進めら
れている。
ここで行なわれるデジタル信号のブロツク化
は、反復読み出しや飛び越し読み出しにおいて、
アナログ音響信号がなめらかに接続されるよう
に、アナログ音響信号の同一の位相の点で区切る
ことによつて行なわれるが、ブロツクの長さはこ
の切分点において止むを得ず発生してしまうノイ
ズの発生頻度や音響信号再生上の遅れ時間等に関
与する重要な要因となつている。即ち、ブロツク
長を短くすれば、切分点の数は増加するのでこれ
に起因するノイズの発生頻度は高くなり、一方ブ
ロツク長を長くすると、再生音は最大1ブロツク
分だけ遅れる事がある事から再生時の遅れが増大
することになり、特に、無音信号の状態、つまり
アナログ音響信号の入力が零の状態ではブロツク
の生成は行なえない事から、ブロツク長は長くな
つて、次の音響信号の立ち上がりの時にはこの遅
れが目立つという相反した関係が存在する。
そこで、この問題に対して、音響信号の入力時
には時間軸変換の比率(ピツチ比)に応じてブロ
ツク長を変更することによつて切分点の数をほぼ
一定としてこれに起因するノイズを抑制し、一
方、ブロツク長を設定する手段のひとつに所定の
時間に作動して強制的にブロツクを生成するタイ
マを設け、無音信号時にはこのタイマの動作時間
によつてブロツク長を設定することによつて、無
音信号の状態からの音響信号の立ち上がりに対す
る再生音の遅れを制限しようする提案もなされて
きた。
[この発明が解決しようとする問題点] 係る従来技術において、タイマによる強制的な
ブロツク長の設定は強制的なものであつて、入力
されるアナログ音響信号の同一位相部分に切分符
号を付してブロツク長を設定する第1のブロツク
長設定手段が動作しないうちにこのタイマによる
設定時間が経過した時には、アナログ音響信号の
位相に関わりなく切分点を設けてしまうように働
く。従つて、このタイマの設定時間を短くするこ
とは、無音信号時における次の音響信号の立ち上
がりに対する遅れの問題を一応改善するものの、
逆に音響信号の入力が存在する時でも場合によつ
てはこのタイマが作動してしまい、この結果位相
の不整合なブロツク同士の接続が行なわれて継ぎ
目が聴感上も気になる上、ノイズの発生,再生音
の音質の低下などを生じることがあるという問題
が存在した。この発明はこの問題を解決しようと
するものである。
[発明の目的] 従つて、本発明の目的は音響信号の時間軸変換
の処理において、位相の不整合なブロツク同士の
接続による音質の劣化等を招くことなく、無音信
号時における音響信号の立ち上がりに対する再生
音の遅れの問題を解決する音響信号の時間軸変換
装置を提供することにある。
[発明の構成] 本発明にかかる音響信号の時間軸変換装置の構
成は、第1図に例示するように、 アナログ音響信号を入力しデイジタル信号に符
号化する符号化手段1と、 該アナログ音響信号の所定の同一位相部分に対
応した前記デイジタル信号に、切分点を意味する
マークを施した所定のブロツク長に分ける第1の
ブロツク長設定手段と、 該第1のブロツク長設定手段により前記マーク
が施されて所定のブロツク長に分けられた前記デ
イジタル信号を、所定の時間軸に沿つた符号化情
報として、読み書き可能な記憶手段に順次書き
込む符号化情報書込手段と、 前記記憶手段に記憶された符号化情報から、所
定の手順により、該符号化情報に付されたマーク
によつて区分されたブロツク毎に、時間軸を変換
して、符号化信号を読み出す符号化信号読出手段
と、 該読み出された符号化信号からアナログ音響信
号への復号化を行う復号化手段と、 を備えた音響信号の時間軸変換装置において、 前記入力されるアナログ音響信号が無信号であ
るとき、前記入力されるアナログ音響信号の入力
ラインに存在するノイズを増幅することにより生
ずるアナログ信号を前記第1のアナログ長設定手
段に入力して、前記記憶手段に書き込む符号化情
報のブロツク長を前記所定のブロツク長以下に設
定する第2のブロツク長設定手段を設けたこと
を特徴とする。
[作用及び発明の効果] そのような構成を有する本発明にあつては、入
力されたアナログ音響信号を符号化手段がデイジ
タル信号に符号化する。そのデイジタル信号は、
第1のブロツク長設定手段がアナログ音響信号の
所定の同一位相部分に対応した部分に切分点を意
味するマークを施すことにより、所定のブロツク
長に分けられる。そして、このようにマークが施
されて所定のブロツク長に分けられたデイジタル
信号を、符号化化情報書込手段が所定の時間軸に
沿つた符号化情報として、読み書き可能な記憶手
段に順次書き込む。その記憶手段に記憶された符
号化情報から、符号化信号読出手段が、所定の手
順により、符号化情報に付されたマークによつて
区分されたブロツク毎に、時間軸を変換して、符
号化信号を読み出す。読み出された符号化信号
は、復号化手段がアナログ音響信号へ復号化す
る。
しかも、入力されるアナログ音響信号が無信号
であるとき、第2のブロツク長設定手段が、その
アナログ音響信号のの入力ラインに存在するノイ
ズを増幅することによつて生ずるアナログ信号を
第1のブロツク長設定手段に入力して、記憶手段
に書き込む符号化情報のブロツク長を所定のブロ
ツク長以下に設定する。
そのような本発明にあつては、第2のブロツク
長設定手段によつて、入力されるアナログ音響信
号が無信号であるときにも、アナログ音響信号の
入力ラインに存在するノイズを増幅し、その増幅
により生じたアナログ信号に基づきブロツク長を
所定のブロツク長(通常のアナログ音響信号が入
力された場合に設定されるブロツク長)以下に設
定している。
従つて、入力が無音の場合にブロツク長が長く
なつて次の音響信号の立ち上がりに対する再生音
が遅れる、という従来技術の問題点は本発明にお
いて解決されている。
さらに、本発明にあつて、第2のブロツク長設
定手段によるブロツク長の設定は、入力が無音の
場合にだけ行なわれるので、通常の音響信号の入
力時に切分点における位相の不整合なブロツクを
生成することがなく、それな起因する音質の劣化
も生じない。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
[実施例] 第2図は、楽音や音声等のアナログ音響信号を
入力し、PCM符号化処理を行なうと共に、音の
長さつまり再生速度を変えずに符号化信号の圧
縮・伸張を伴う時間軸変換を行なつて復号化され
た音響信号の再生音の音程を微妙に変化させる音
響信号の時間軸変換装置のブロツク図を示してい
る。2は入力端子1から入力された音声や楽音信
号等のアナログ音響信号を入力してフイルタリン
グを行なう入力フイルタであり、音響信号処理に
不要な周波数成分や雑音を除去し帯域の設定を行
なう。3は入力フイルタ2から送られる入力信号
の振幅圧縮を行なうコンプレツサであり、ノイズ
リダクシヨン動作のために信号振幅の圧縮を行な
い、後述する復号化回路のエキスパンダでは信号
の増幅が行なわれる。4はコンプレツサ3から送
られるアナログ音響信号を標本化するサンプル・
ホールド回路であり、書込・読出コントローラ8
から送られるサンプリングパルスの時間間隔によ
り、連続的な音響信号波形の瞬間、瞬間の振幅値
がサンプル値として取り出される。5はサンプ
ル・ホールド回路4により標本化された信号を量
子化して2進数の符号化データに変換するA/D
変換器である。本実施例においては以上のフイル
タ2ないしA/D変換器5がPCM符号化手段を
構成している。6はA/D変換器5から送られる
符号化された符号化情報(データ)を、読書き可
能メモリ(RAM)7内に設けられた音響信号の
数ブロツク分の記憶容量をもつレジスタに順次記
憶するためにラツチする書込ラツチであり、書
込・読出コントローラ8から供給されるラツチ信
号によりデータを一時記憶し、RAM7に後述す
るマルチプレクサから書込み許可信号が送られた
時、データバスを通してRAM7に符号化データ
が送られ、RAM7の指定されたアドレスに符号
化データが順次書き込まれる。
9は、RAM7への符号化データの書き込みを
行なう際、例えば、その最下位ビツト(LSB)
に、信号の圧縮・伸張による時間軸変換を行なう
時のRAM7からの読み出しブロツクの切分点を
指定するマーク(例えば論理「1」の符号)を付
すマーキング回路である。このマーキング回路9
には、ALC付ピーク検出回路10aによつて検
出されたアナログ入力信号の正・負のピークを示
す2相のピーク検出パルスと、アナログ音響信号
をA/D変換器5によりデイジタル信号に変換し
た符号化データの最上位ビツト(MSB)と、タ
イマ回路10bからのマイク用信号とが入力され
ている。ここでマーキング回路9は、ALC付ピ
ーク検出回路10aからの2相のピーク検出パル
スの入力に対して、その正のピーク検出パルスと
負のピーク検出パルスとの間で、符号化データの
最上位ビツト(MSB)の符号が0から1に変化
した時に、これをネガテイブゴーイング時のゼロ
クロス点として検出し、マーキング指令信号を出
力するゼロクロス検出部と、このマーキング指令
信号を受けて、A/D変換器5から出力される符
号化データにおける例えば最下位ビツト(LSB)
にブロツクの切分点を示すマーク(例えば論理
「1」の符号)を付与するマーキング部とを備え
ている。
他方、予め設定された時間だけマーキング回路
9のゼロクロス検出部から出力されるマーキング
指令信号をマスクしてその信号の出力を中止させ
るタイマ回路10bは、マーキング回路9のゼロ
クロス検出部から出力されるマーキング指令信号
の立ち上り時から所定のマスク時間Tmだけ高レ
ベルのマスク用信号をマーキング回路9のゼロク
ロス検出部に出力する。従つて、第3図のタイミ
ングチヤートを示す如く、アナログ入力信号に対
してほぼマスク用信号Tm時間をおいて符号化信
号の最下位ビツト(LSB)にマーク(論理「1」
の符号)が付与されてゆくことになる。
尚、ALC付検出回路10aは、本発明の特徴
ともいうべき第2のブロツク長設定手段の一例で
あつて、マーキング回路9,タイマ回路10bと
共に第1のブロツク長設定手段を構成するばかり
でなく、そのALC(自動レベル調整)の機能によ
つて、第2のブロツク長設定手段としての働きも
兼ねている。このALC付ピーク検出回路10a
については、音響信号の時間軸変換装置全体の説
明の後で、その構成と動作について詳述する。
前述の書込ラツチ6、及び書込・読出コントロ
ーラ8の一部等は符号化情報書込手段を構成して
おり、A/D変換器5によつて変換されたデイジ
タル信号に上記のマークを施してこれを所定のブ
ロツク長に分けると共に、所定の時間軸に沿つた
符号化情報として記憶手段(ここではRAM7の
レジスタ)へ書き込むよう働く。即ち、端子1か
ら入力されたアナログ音響信号は所定の周期でサ
ンプリングされ量子化され符号化されて、ブロツ
ク毎にRAM7内のレジスタに記憶されてゆく。
ここにおいて、時間軸変換を行なう時のRAM
7からの読み出しブロツクの長さは切分点を示す
マークの時間間隔、すなわちタイマ回路10bの
設定時間によつて決定され、このタイマ回路10
bの設定時間は、制御回路11の動作により、時
間軸変換による信号の圧縮又は伸張の程度、つま
り原音と再生音とのピツチ比に応じて制御され
る。すなわち、通常書き込み時のブロツクの長さ
が一定であると、再生音の長さを一定とした時間
軸変換を行なつた場合、信号の圧縮又は伸張の程
度によつて読み出された信号のブロツク毎の切分
点の数が大きく変化してしまうが、これに対して
この制御回路11はピツチ比の変更に対して、こ
の切分点の数の変化を少なくするように書き込み
時のブロツクの長さを制御する。そこで、制御回
路11は、可変クロツク信号発生器13から出力
される読出クロツク信号iの周期と書込みクロツ
ク信号hの周期との比を可変クロツク信号発生器
13からのピツチ比信号ioによつて検出し、この
書き込み読み出しの周期の比、つまり、ピツチ設
定手段であるピツチ設定器12によつて設定され
た原音と再生音とのピツチ比が大きい場合、即
ち、時間軸の圧縮にはその程度に応じてタイマ回
路10bの設定時間(第3図Tm)を長くし、逆
に設定されたピツチ比が小さい場合にはその程度
に応じてタイマ設定時間Tmを短くするように動
作する。この制御回路11は、実際には書込・読
出コントローラ8,マーキング回路9及びタイマ
回路10b等と共に1個のゲートアレイにより構
成されている。ピツチ設定器12は入力音に対
し、再生音のピツチを高くあるいは低く変えるた
めにその原音と再生音のピツチ比を設定するもの
であつて、その操作によりRAM7からの符号化
データの読み出し速度を調節して原音の長さを変
えずに音程が変えられる。このピツチ設定器12
は読出カウンタA1,4a,B14bに印加する
読出クロツク信号iの周期を変えるように、可変
クロツク信号発生器13に設けられた可変抵抗器
として構成される。
15は書込・読出コントローラ8と書込カウン
タ16にクロツク信号を出力するクロツク信号発
生器であつて、書込カウンタ16にはRAM7へ
のアドレツシング用に分周された書込みクロツク
信号hが送られる。一方、書込・読出コントロー
ラ8では、クロツク信号発生器15から送られた
クロツク信号から、サンプルパルス信号a、A/
D変換器5用のA/Dコンバート基準クロツク信
号b、書込ラツチ信号c、RAM7へ印加するメ
モリ書込可能信号d、メモリ読出可能信号e、読
出ラツチ信号f1,f2、及びRAM7の書き込みと
読み出し動作を切り換えるマルチプレクサ17に
送る選択パルス信号gがそれぞれつくられる。そ
して符号化データのRAM7への書き込みと読み
出しのタイミングが、例えば書込クロツク信号h
の一周期の間に連続して行なわれるようにコント
ロールされる。書込カウンタ16はRAM7内の
符号化データ用エリアのアドレスに対応する値を
示すリングカウンタでありクロツク信号hを入力
してカウントし、書込アドレスをマルチプレクサ
17を介してRAM7へ送る。よつて、符号化デ
ータのRAM7への書き込みは、符号化データが
先ず、書込・読出コントローラ8から書込ラツチ
6へ送られる書込ラツチ信号Cにより書込ラツチ
6で一時記憶され、データバスにセツトされた
後、RAM7への書込可能信号dをアクテイブに
して、マルチプレクサ17が書き込み側に切り換
えられている間、書込カウンタ16によつて指定
されるアドレスに符号化データが順次書き込まれ
て行なわれる。
18はラツチC19とラツチD20を制御する
読出コントローラであつて、第4図に示すような
Dタイプのフリツプフロツプとゲートを備えた回
路から構成され、マーキング回路9からマーキン
グ信号Maを入力し、このマーキング信号Maに
同期したラツチ可能信号o,q及びストローブ信
号r,pをラツチC19とラツチD20に送り、
マーキング信号Maの示すブロツク切分点のタイ
ミングでラツチC19とラツチD20は交互に書
込カウンタ16から送られるアドレス情報を一時
記憶していく。
21はマーク検出回路であり、RAM7に順次
書き込まれていく符号化データに付されたブロツ
ク切分点のマーク信号mを検出すると共に、符号
化データの読み出し時にその読み出し速度に応じ
て符号化データ中のマークを検出しマーク検出信
号Deを出力し、2つのマーク信号mの間にマー
ク検出信号Deが2つ発生した時、2つ目のマー
ク検出信号Deに同期してロード信号nを発生す
る。そして、このロード信号nは1つおきにロー
ド信号j1とロード信号j2に分けられ、オアゲート
21a,21bを介してそれぞれ2つの読出カウ
ンタA14a,読出カウンタB14bに送られ、
読出カウンタA,Bはこのロード信号j1,j2によ
つてラツチC19またはラツチD20により読み
出しの先頭となるアドレスデータをプリセツトす
る。尚、このような2つの読出カウンタA,Bを
使用し、2系統に分けて符号化データの読み出し
を行なう理由は、信号のブロツク切分点において
符号化データの読み飛ばしや、反復読み出しをす
る場合の信号のピツチや振幅の相異による波形の
ずれによるノイズをすくなくするためであり、エ
ンベロープ回路22a,22bから出力される相
互に反転したエンベロープ信号EnA,EnBは読
出ラツチA23a,読出ラツチB23bからの符
号化データがそれぞれ入力される2つのD/A変
換器24aと24bのレフアレンス入力に印加さ
れ、各ブロツクは直ちに接続されるのではなく、
前のデータブロツクが切分点を過ぎたらその出力
を徐々に絞り、新しいデータブロツクは切分点か
ら次第にその出力を上げるようにして、ブロツク
切分点での信号の接続を行なつている。
前記23aと23bはそれぞれ2系統の読出し
ラツチであり、書込・読出コントローラ8からの
読出ラツチ信号f1またはf2をマルチプレクサ17
への選択パルス信号gの読み出し選択に同期して
順次入力し、マルチプレクサ17が読み出し側に
切り換えられている時、読出カウンタA14aま
たはB14bによつてアドレス指定され、RAM
7からデータバスに読み出された符号化データを
ラツチする。
以上の読出カウンタA14a,B14b、マル
チプレクサ17、読出コントローラ18、ラツチ
19,20、マーク検出回路21及び読出しラツ
チ23a,23dが書込・読出コントローラ8の
一部と共に符号化信号読出手段を構成している。
24a,24bは読出しラツチA,Bでラツチ
された符号化信号を入力してこれをアナログ信号
に変換するD/A変換器であり、D/A変換器2
4a,24bから出力される信号は積分器25に
送られて積分され、そして入力時にコンプレツサ
3で圧縮された信号振幅を元に戻すためにエキス
パンダ26に送られ、更に出力フイルタ27に送
られ、出力端子28から時間軸変換されピツチを
変えられアナログ音響信号が得られるように構成
される。以上のD/A変換器24a,24b、積
分器25、エキスパンダ26及び出力フイルタ2
7がPCM復号手段に相当している。
次にALC付ピーク検出回路10aの構成につ
いて第5図に示す回路図を用いて説明する。
ALC付ピーク検出回路10aは、ALC、即ち自
動レベルコントローラとして働くALC部40,
正のピーク検出部42,負のピーク検出部44を
主要部とし、各部を接続するカツプリングコンデ
ンサや分圧抵抗器等から構成されている。図示す
る如く、ALC部40は入力信号の大きさに応じ
て増幅度(利得)を自動的に変更する機能、即ち
自動レベルコントローラの機能を有する増幅器
OP1(例えばナシヨナルセミコンダクタ社
NE571等)を中心に、このALCとしての機能を
引き出す為の外付コンデンサC1,C2,C3,C4
C5,C6及び外付抵抗器R1,R2,R3から成り、入
力信号sの平均的な値savの大きさにかかわら
ず、出力信号tの平均的な値tavを一定に保つよ
うに働く。従つて入力信号の大きさが変動しても
出力信号の大きさは所定のレベルに保たれること
になり、しかも増幅度は最大100dB程度とれるこ
とから、無音信号つまり正規の入力信号がない場
合には、熱雑音や高周波輻射によつて入力ライン
にのつてノイズ(数十μV程度)でも出力信号t
は正常な信号入力がある場合と変わりない程度の
レベルとなり、後段の正・負のピーク検出部4
2,44を駆動することができるという特徴を有
する。ALC部40の出力信号tはカツプリング
コンデンサC10及び分圧抵抗R5,R6を介して正・
負のピーク検出部42,44に入力されており、
各々のピーク検出部42,44では入力信号の
正・負のピークをパルスPp及びPmとし、マーキ
ング回路9へ出力する。ピーク検出部42,44
は、ダイオードD1,D2の接続方向以外は同一の
構成を有するので併せて説明する。
ピーク検出部42,44は、整流用ダイオード
D1,D2,ピーク電圧を保持するコンデンサC12
C14と増幅度1の増幅器OP2(OP3とから成る周知
のピークホールド回路と、このピーク電圧を分圧
し放電させる抵抗器R10,R11,R15,R16及びコ
ンパレータOP4,OP5とから構成されている。ダ
イオードD1,D2によつてコンデンサC12,C14
増幅器OP2,OP3から正(負)電圧を一方的に充
電されるだけなので、コンデンサC12,C14の電位
は常に入力信号のピーク値と等しくされるが、実
際には分圧抵抗器R10,R11,R15,R16を介して
放電が行なわれる為、コンパレータOP4,OP5
出力は、入力信号がある程度大きな新たなピーク
値を迎えた時に、第3図に示すPp,Pmの如く、
短い時間反転する。
マーキング回路9はこのピーク検出パルスPp,
Pmを入力し、正のピーク検出パルスPpと負のピ
ーク検出パルスPmとの間に、A/D変換器5に
よつて符号化された信号の最上位ビツト(MSB)
が0から1へ変化した時、マーキング指令信号u
を発するものである。
次に、第6図乃至第9図の波形図、タイミング
チヤートを参照して時間軸変換装置の動作を説明
する。ここで第6図は音響信号の時間軸変換の一
例として音響信号を圧縮する時の処理とこれに伴
う符号化信号の一部のブロツクの反復読出しの処
理を示すグラフとその動作を示す各信号のタイミ
ングチヤートとを対応させて示す説明図、第7図
はRAM7への符号化データの書き込みと読み出
しとの動作を示す各信号(aないしh)のタイミ
ングチヤート、第8図は音響信号を伸長する時の
処理とこれに伴う符号化信号の一部のブロツクの
読みとばしの処理を示すグラフとその動作を示す
各信号(Deないしj2)のタイミングチヤートと
を対応させて示す説明図、第9図は積分器25の
入力波形のエンベロープを模式的に示した図であ
る。各図は、以下の説明において本発明実施例の
音響信号の時間軸変換装置の動作をより一層明ら
かにする為に適宜引用する。
音響信号の時間軸変換装置を使用する場合、先
ず、ピツチ設定器12によつて、入力される原音
と出力される再生音のピツチ比(音程比)が設定
される。例えば、ピツチ比を1:2に設定した場
合には原音に対し再生音の振動数が2倍に変換さ
れることを意味し、例えば入力楽音信号が「ド」
の音であれば、再生音は一オクターブ高い関係に
ある「ド」の音ということになる。このピツチ比
の設定により可変クロツク信号発生器13のクロ
ツク信号の周期は、書き込み側の回路に送られる
クロツク信号発生器15の固定クロツク信号の周
期を基準としてそのピツチ比に反比例して調整さ
れ、信号の書き込み速度を基準にして読み出し速
度がピツチ比に比例して増加することになる。
ピツチ比の設定が終り、装置の動作が開始され
ると、制御回路11は、クロツク信号発生器15
から出力される固定の書込みクロツク信号hと可
変クロツク信号発生器13から出力される読出し
クロツク信号iの周期の比をピツチ比信号ioによ
つて検出し、この周期比の逆数つまりピツチ比に
基づき、そのピツチ比が1以上つまり信号の圧縮
を行なう場合にはその程度に応じてタイマ回路1
0bの設定時間(Tm)を長くし、逆にピツチ比
が1以下で信号の伸張を行なう場合にはその程度
に応じてタイマ回路10bの設定時間Tmを短く
するように制御する。このタイマ回路10bの設
定時間制御により、圧縮あるいは伸張処理に係わ
らず、読み出される信号のブロツク長がほぼ一定
となり、ピツチ比を大きくした圧縮処理の際に生
ずる再生時のブロツク切分点の増加による音質の
劣化や、ピツチ比を小さくした伸張処理の際に生
ずる再生音の遅れを解消することができる。
楽音信号等の音響信号は、入力端子1から入力
され、入力フイルタ2を通ることにより信号処理
に不要な周波数成分や雑音が信号から除去され、
コンプレツサ3に送られる。コンプレツサ3では
ノイズリダクシヨン等のために音響信号の振幅圧
縮が行なわれ、振幅圧縮されたアナログ音響信号
はPCM符号化処理回路に送られ、先ず、サンプ
ル・ホールド回路4に入力されてサンプリングが
行なわれる。サンプリングは書込・読出コントロ
ーラ8から送られるサンプリングパルス信号aの
時間間隔で行なわれ、各振幅値がサンプル値とし
て保持される。サンプル・ホールド回路4により
標本化された信号は、次にA/D変換器5に送ら
れ、量子化された信号データとして2進数に符号
化される。A/D変換器5でPCM符号となつた
音響信号の符号化データは、次に書込ラツチ6に
送られ、書込・読出コントローラ8から供給され
るラツチ信号Cによつてラツチされる。そして、
書込ラツチ6でラツチされた符号化データは、順
次、RAM7に送られ、書込カウンタ16からマ
ルチプレクサ17を介して供給されるアドレス信
号に基づいてアドレスされながらRAM7内に符
号化の周期に同期して書き込まれていく。
一方、A/D変換器5から符号化データが書込
ラツチ6に送られ一時記憶される際、その符号化
データの最下位ビツト(LSB)に、信号のブロ
ツク切分点を示すマークが、制御回路11によつ
て制御されたタイマ回路の設定時間に基づく間隔
で、かつ音響信号のゼロクロス位置において次の
ように付与される。
即ち、第3図に図示する如く、入力端子1から
入力された音響信号sはA/D変換器5により符
号化データに変換されるが、補数表現を用いる2
進数の符号化データにあつてはその最上位ビツト
(MSB)は符号化データの値の正負の符号を表わ
している。そこで、ALC付ピーク検出回路10
aから入力される正・負のピーク検出パルスPp,
Pmのパルス間において、符号化データの最上位
ビツト(MSB)が0から1に変化した時、マー
キング回路のマーキング部はネガテイブゴーイン
グのゼロクロス点としてマーキング指令信号uを
発生し、書込みラツチ6にラツチされる符号化デ
ータにおける例えば最下位ビツト(LSB)にブ
ロツクの切分点を示すマークが例えば論理「1」
の符号として付される。
尚、無音信号が続く場合には、従来はこの正・
負のピークパルスに挾まれたゼロクロス点が検出
できない為、強制的に符号化データの最下位ビツ
ト(LSB)に符号「1」を付す第2のタイマを
用いていたが、本発明に係るこの実施例では無音
信号時にはALC付ピーク検出回路10aの増幅
度が極めて大きくなり、入力ラインにのつたノイ
ズを信号レベルまで増幅し、これによつて正・負
のピーク検出パルスPp,Pmが生成される。無音
信号時はA/D変換器5の出力である符号化デー
タは零±1ビツトの間で不安定なのでその最上位
ビツト(MSB)は0から1へ、又1から0へ絶
えず変動している。従つて、無音信号時にあつて
もマーキング回路9は、正規の音響信号の入力が
存在する場合と何ら変わることなく作動し、ブロ
ツクの設定を行なうことになる。従つて、このブ
ロツク長はタイマ回路10bによつて設定される
時間Tmを越えることはない。尚、ALC付ピーク
検出回路10aの出力は、マーキング回路9に入
力されているだけなので、無音信号時にノイズを
増幅したとしても符号化されるデータには何ら関
係なく、RAM7には符号化された無音信号(即
ち零±1の値)が記憶されてゆく。
こうして所定のブロツク長に設定されてRAM
7に記憶された符号化データは読み出し側の回路
の動作により、ピツチ設定器12で設定されたピ
ツチ比に基づく読み出し速度で且つ信号の圧縮又
は伸張を行ないながら所定の手順に従つて、実時
間で以下のようにRAM7から読み出される。
先ず、マーク検出回路21によつて、RAM7
に順次書き込まれていく符号化データに付された
ブロツク切分点のマーク信号mが検出され、第6
図のタイミングチヤートに示すように符号化デー
タの読み出し速度(グラフ線Bの傾き)に応じて
検出されるマーク検出信号Deが検出され、2つ
のマーク信号mの間にマーク検出信号Deが2つ
発生した時、2つ目のマーク検出信号Deに同期
してロード信号nが発生される。そして、ロード
信号nは1つおきにロード信号j1とロード信号j2
に分けられ、オアゲート21a,21bを介して
それぞれ2つの読出しカウンタA14a,読出し
カウンタB14bに送られ、読出しカウンタA1
4a,B14bはこのロード信号j1とj2によつて
ラツチC19,D20でラツチされている読み出
しの先頭となるアドレスデータをプリセツトす
る。この時、第7図のタイミングチヤートにみる
ように、書込み読出しコントローラ8からマルチ
プレクサ17に送られる選択パルス信号gによつ
てマルチプレクサ17が読み出し側に切り換えら
れた時、RAM7への読出可能信号eがアクテイ
ブにされ、読出カウンタ14a、または14bに
より指定されたアドレスから符号化データが順次
読み出される。
なお、この時、データの書き込み速度を示すグ
ラフ線Aの傾きに対し、読み出し速度を示すグラ
フ線Bの傾きが大きい時つまり時間軸の圧縮が行
なわれる時、マーク信号mの間に2つのマーク検
出信号Deが検出信号が発生する場合、もう一度
前のブロツクを反復して読み出す動作を行なつ
て、読み出し処理が書き込み処理を追い越すこと
を防止している。
一方、ピツチ比を1以下に設定して信号の伸張
が行なわれる場合には、第8図のグラフに示すよ
うに、2つのマーク検出信号Deの間に発生する
2つのマーク信号mがあつた場合、2目のマーク
検出信号に同期してロード信号nがマーク検出回
路21において発生し、これが2つの読出信号
j1,j2に分けられて読出しカウンタ14a,14
bへ印加され、書き込み速度を示すグラフ線Cに
対し、これより低い読み出し速度のグラフ線Dに
沿つてブロツクの読み飛ばしが行なわれる。
そしてRAM7より出力された符号化データ
は、読出ラツチA23a,B23bにラツチさ
れ、2つのD/A変換器24a,24bに送られ
る。D/A変換器24a,24bでは読み出され
た符号化信号がアナログ信号に変換されると共
に、レフアレンス入力が印加されるエンベロープ
信号EnA,EnBにより各D/A変換器24a,
24bから出力されるアナログ信号の波形のピー
クが、即ち、エンベロープが、滑らかな傾きをも
つように振幅調整される。そして、出力された2
系統の信号は合成されて積分器25に送られて完
全なアナログ信号に復号化され、さらにエキスパ
ンダ26により元の信号振幅に戻され、出力フイ
ルタ27を通して出力端子28から時間軸変換の
信号圧縮処理によりピツチを上げられた音響信号
が出力される。
以上のように構成された本実施例においては、
無音信号時においても正規の音響入力がある時と
何ら変わることなくタイマ回路10bの設定時間
Tmを用いてブロツク長の設定を行なうことがで
き、無音信号時に強制的にブロツクを設定するも
うひとつのタイマを用いる必要がない。従つて、
無音信号時にあつてもブロツク長は時間Tmに対
応する長さを越えることはなく、無音信号時にお
ける次の音響信号の立ち上がりに対する遅れの問
題は、切分点での位相の不整合なブロツク同士の
接続による音質の劣化等を招くことなく、充分に
解決されている。
加えて、本実施例においては、例えば、時間軸
を1/2倍に圧縮、即ちピツチ比を2にする場合は
符号化の際の1ブロツク長を、例えば約60msec
とし復号化時のブロツク長が約30msecになるよ
うにし、一方、時間軸を2倍に伸張、即ちピツチ
比を1/2にする場合は符号化の際のブロツク長
を、例えば約15msecとし復号化時のブロツク長
が約30msecとなるように制御される。従つて音
響信号を圧縮・伸長した場合でも、復号化時のブ
ロツク長をおよそ一定の長さに制御して、聴感が
ほぼ一定となるようにし、時間軸の短縮時にブロ
ツク切分点におけるノイズの発生を抑制して再生
音の劣化を防止し、さらに時間軸の伸長を行なつ
た場合、再生ブロツクが冗長となつて再生音が遅
れるという不具合も解消している。
又、音響信号の符号化をPCMによつて行なつ
ているので、復号時のブロツクの反復読み出しや
読みとばしにおけるブロツクの継ぎ目における音
響信号レベルはほぼ零となつていることから、他
の符号化方式、例えば音響信号の差分をとる
DPCMやΔM等の符号化方式において継ぎ目が音
響信号のピーク値に来るものと較べると、より広
い周波数帯域に亘つて低い歪率で音響信号の時間
軸変換を行なうことができる。例えば、符号化手
段が各々PCMを採用しているかDPCMを採用し
ているかという点以外は同一の構成を有する音響
信号の時間軸変換装置において、その周波数帝域
はDPCM方式において、4dBダウンまで許容し
ても40Hz〜8KHzにすぎないが、PCM方式におい
ては3dBダウンでさえ20Hz〜8.5KHzの帯域をカバ
ーしている。又、全高調波歪率においても、
DPCM方式では1.7%であつたがPCM方式では0.5
%以下であつた。これはDPCM方式においては
音響信号のピーク値が必ずしも同一でないにもか
かわらず、音響信号の変化率が零であつて最も滑
らかに信号を繋ぐことができるという理由から、
各ブロツクを音響信号の大きさが不揃いなピーク
の点で繋いでおり、その差分が信号の歪みとなつ
てあらわれ、周波数帯域を制限する事由となつて
いる為と考えられる。PCM方式の採用によつて
この問題は解消された。又、PCM方式はΔMや
DPCM方式と比較した場合、差分をとつていな
いことから、音響信号の鋭いアタツクでもより忠
実に再現でき、聴感上も音の遅れが少ないという
利点も有する。しかし、回路構成上の他の要因か
らΔMやDPCM方式を用いたとしても、本発明の
要旨を変更するものではない。尚、DPCM方式
を用いた場合には、差分パルス符号化を行なうこ
とから符号化しうる音量の上限を大きくでき、
又、ΔM方式を用いた場合にはパルス符号化を行
なう回路の構成をやや簡略化できるという利点が
ある。
又、本実施例においてはA/D変換器を2台も
ちいていることから、第9図に模式的に示す如
く、復号化の際に積分器25に送られる信号のエ
ンベローブはD/A変換器24aからは、例えば
()で示す如き信号が出力され、同様にD/A
変換器24bからは、例えば()で示す如き信
号が出力され、その結果積分器25の入力信号は
()で表わす形状となる。従つて復号時のブロ
ツクとブロツクの継ぎ目も聴感上、さほど気にな
らないように解消されている。
尚、本実施例においては、第2のブロツク長設
定手段によつて設定されるブロツク長は、第1の
ブロツク長設定手段によるブロツク長と等しくし
てあるが、ウインドコンパレータ等によつて入力
信号が無音信号であることを検出し、この時タイ
マ10bの設定時間を通常の設定時間よりTmよ
り短くするよう構成し、無音信号時のブロツク長
を第1のブロツク長設定手段によつて設定される
長さより短く設定することもできる。この場合、
無音信号とみなされる時にはブロツク長は通常の
ブロツク長より短くされるので、次の音響信号の
立ち上がりに対する遅れの問題はより改善される
ことになる。
又、本実施例においては、書込・読出コントロ
ーラ8,マーキング回路9,タイマ回路10及び
制御回路11はその他の周辺のゲート等と共に制
御速度を速くするために1個のゲードアレイによ
つて構成したが、充分に高速で処理を行なうマイ
クロコンピユータによつて構成することも容易で
ある。
更には、第2図のブロツク図では示していない
が、楽音信号等の原音を入力して単にその音程を
時間軸変換処理により変えて出力するのみではな
く、出力側にミキサー回路を設けて原音信号とそ
の原音に対し協和音程を形成する特定のピツチ比
をもつ時間軸変換処理再生音信号とをミキシング
して出力することにより、例えば単一の音源より
3度や5度のハーモニーをもつ協和音を発生させ
ることもできる。
又、RAM7内に符号化されて記憶されたデイ
ジタル信号を単に所定の時間だけ遅延し再生し、
これを原音信号とミキンシングして出力すること
により、原音であるアアナログ音響信号にエコー
をかけることも容易である。
以上本発明の実施例について説明したが、本発
明はこの実施例に何等限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成図、第2図は実施例
としての音響信号の時間軸変換装置のブロツク
図、第3図は符号化信号にマークを付してブロツ
ク長を設定するマーキングの動作を示すタイミン
グチヤート、第4図は読出しコントローラ18の
回路図、第5図はALC付ピーク検出回路10a
の回路図、第6図は音響信号の時間軸変換の一例
として音響信号を圧縮する時の処理とこれに伴う
符号化信号の一部のブロツクの反復読出しの処理
を示すグラフとその動作を示す各信号のタイミン
グチヤートとを対応させて示す説明図、第7図は
RAM7への符号化データの書き込みと読み出し
との動作を示す各信号のタイミングチヤート、第
8図は音響信号を伸長する時の処理とこれに伴う
符号化信号の一部のブロツクの読みとばしの処理
を示すグラフとその動作を示す各信号のタイミン
グチヤートとを対応させて示す説明図、第9図は
積分器25の入力波形のエンベロープを示す模式
図、である。 ……符号化手段、……第1のブロツク長設
定手段、……記憶手段、……符号化情報書込
手段、……符号化信号読出手段、……復号化
手段、……第2のブロツク長設定手段、4……
サンプル・ホールド回路、5……A/D……変換
器、6……書込みラツチ、8……RAM、9……
マーキング回路、10……タイマ回路、10a…
…ALC付ピーク検出回路、10b……タイマ回
路、11……制御回路、12……ピツチ設定器、
16……書込カウンタ、14a,14b……読出
カウンタ、24a,24b……D/A変換器、
OP1,OP2,OP3……増幅器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アナログ音響信号をを入力しデイジタル信号
    に符号化する符号化手段と、 該アナログ音響信号の所定の同一位相部分に対
    応した前記デイジタル信号に、切分点を意味する
    マークを施して所定のブロツク長に分ける第1の
    ブロツク長設定手段と、 該第1のブロツク長設定手段により前記マーク
    が施されて所定のブロツク長に分けられた前記デ
    イジタル信号を、所定の時間軸に沿つた符号化情
    報として、読み書き可能な記憶手段に順次書き込
    む符号化情報書込手段と、 前記記憶手段に記憶された符号化情報から、所
    定の手順により、該符号化情報に付されたマーク
    によつて区分されたブロツク毎に、時間軸を変換
    して、符号化信号を読み出す符号化信号読出手段
    と、 該読み出された符号化信号からアナログ音響信
    号への復号化を行う復号化手段と、 を備えた音響信号の時間軸変換装置において、前
    記入力されるアナログ音響信号が無信号であると
    き、前記入力されるアナログ音響信号の入力ライ
    ンに存在するノイズを増幅することにより生ずる
    アナログ信号を前記第1のブロツク長設定手段に
    入力して、前記記憶手段に書き込む符号化情報の
    ブロツク長を前記所定のブロツク長以下に設定す
    る第2のブロツク長設定手段を設けたことを特徴
    とする音響信号の時間軸変換装置。 2 前記符号化手段が、前記入力されるアナログ
    音響信号をPCMにより符号化するPCM符号化手
    段であり、 前記復号化手段が、前記符号化信号をPCMに
    よりアナログ音響信号に復号化するPCM復号化
    手段であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の音響信号の時間軸変換装置。 3 前記符号化手段が、前記入力されるアナログ
    音響信号をDPCMにより符号化するDPCM符号
    化手段であり、 前記復号化手段が、前記符号化手段信号を
    DPCMによりアナログ音響信号に復号化する
    DPCM復号化手段であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の音響信号の時間軸変換装
    置。
JP11869484A 1984-06-08 1984-06-08 音響信号の時間軸変換装置 Granted JPS60263377A (ja)

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