JPH0431093Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はゴルフのスイング練習具に関するもの
であり、インパクト部分及びその後のスイング状
態を良好にできるように成した練習具である。

（考案が解決しようとする問題点） 従来のスイング練習具としては、環状レールに
連結したクラブシヤフトを該レールに沿つて振る
ことにより全スイングを練習するもの或いは短い
ガイドに沿つてパターを練習するものがある。

しかしながら、全スイング練習具では用具が大
型化して場所をとり、またパター練習具ではクラ
ブを真直ぐ打つだけであつてスイングの練習には
ならないものである。

また、実開昭52−129371号のように、インパク
トまでをガイドするものもあるが、ガイドが固定
されているため調節できないことから適正状態で
の使用ができず、さらに打つた後の重要なスイン
グ（以下、後スイングという）のガイドが練習で
きないのである。

（問題点を解決するための手段） そこで本考案はスイングのうちで重要なインパ
クト部分及びその後のスイングを練習する用具を
提供するものである。

このため本考案は、インパクト部分及びその後
のスイングをガイドしてクラブシヤフトを挿入で
きるよう外ガイドと内ガイドとを空間を介して設
置基体に傾斜させて並列に連結すると共に、外ガ
イドの下部にアームを連設して設置基体の外側に
連結することで外ガイドの下部にクラブヘツドの
通路を形成し、外ガイドと内ガイドとを夫々前後
方向に傾動させる回動機構を備えたことを構成の
要旨としている。

（作 用） 外ガイドと内ガイドとを空間を介して傾斜状に
並列することによりスイングしたクラブシヤフト
を挿入できるシヤフト通路が形成され、且つ外ガ
イドの下部に連設したアームを外側に突出させて
クラブヘツドの通路を形成したことから斜め状に
スイングされるクラブを外ガイドと内ガイドとで
ガイドでき、回動機構によつて外ガイドと内ガイ
ドとを最適な傾斜状態に配置できるのである。

（実施例） 以下、本考案の詳細を図示実施例で説明する。

第１図に示す本例練習具Ｓにおいて、１は設置
基体であり、パイプによつて四角枠状に形成され
ると共に外側枠辺部に取付片１ａが一対上向きに
溶接されている。２は外ガイドであり、パイプに
よつて四角枠状に形成されて傾斜状に配置される
と共に下枠辺部２ｄにはアーム２ａが傾斜して一
対溶接されている。そして、夫々アーム２ａの端
部を取付片１ａとビス３で止めて外ガイド２を該
ビス３を支点として回動可能に連結している。

なお、外ガイド２は上側のスライドパイプ２ｂ
を下側の固定パイプ２ｃ内に挿入してビス４止め
することによりスライドパイプ２ｂを上下に伸縮
自在として外ガイド２の長さを調整できるように
している。

５は内ガイドであつてパイプにより四角枠状に
形成されており、外ガイド２と所定の空間をおい
て傾斜配置されている。また、内ガイド５は上側
のスライドパイプ５ａを下側の固定パイプ５ｂ内
に挿入してビス６止めすることによりスライドパ
イプ５ａを上下に伸縮自在として内ガイド５の高
さを調整できるようにしている。

また、内ガイド５の両側下部にはＬ形の取付片
５ｃが溶接されており、該取付片５ｃの端部に取
り付けたボルト７を基体１に溶接固定した調整板
８の長孔８ａに通して蝶ナツト９で螺締すること
で調整板８に固定している。これにより取付片５
ｃを介して内ガイド５が調整板８に固定されるの
であり、内ガイド５はボルト７を支点として回動
可能となると共に長孔８ａによりスライド可能と
なるのである。

次に本例の作用を説明すると、まず基体１上に
踏板Ｔを載置すると共に外ガイド２の下にボール
を置くマツトＭを載置する（第２図参照）。

そして自分のスイングに合う状態になるよう、
第２図のようにビス３を緩め外ガイド２を回動し
て適宜に傾斜させると共に蝶ナツト９を緩めて内
ガイド５を適当に回動させ且つ長孔８ａに沿つて
取付片５ｃを移動させ外ガイド２との間隔を調整
しビス３，ナツト９を螺締して両ガイド２，５を
固定する。

このようにすれば内ガイド５と外ガイド２との
間の空間にクラブＫのシヤフトKaのスイング通
路Naが形成され、また外ガイド２の下にはアー
ム２ａの外側への連結によつてクラブヘツドKb
の通路Nbが形成されるのである。

このため踏板Ｔに立ち、クラブＫをスイングす
ることによりシヤフトKaが通路Naを通過しマツ
トＭ上のボールを打つことができる。この際、ク
ラブヘツドKbは通路Nbを通過するのである。即
ち、ヘツドアツプするとクラブＫが外ガイド２の
下枠辺部２ｄ或いはアーム２ａに当たり、またク
ラブＫが傾きすぎるとアーム２ａや取付片１ａに
当たることになる。また、打つた後のスイングも
良好でないと外ガイド２或いは内ガイド５に当る
ことになる。

したがつて自分に合つた適正のスイングとなる
よう外ガイド２と内ガイド５を回動調整配置する
ことによりガイドされて適切なスイングとなるの
である。

なお、不使用時には内ガイド５、外ガイド２を
第３図のように回動することでコンパクトになつ
て収容できるものである。

本例は前記のように構成したが本考案において
はこれに限定されない。例えば、外ガイドと内ガ
イドとの形状及び材質は問わず、本例のような枠
状の他、板状でもよい。これらをパイプで形成す
る場合はパイプをゴムで被覆してクラブを保護す
るようにしてもよい。

また、外ガイドと内ガイドとの基体への連結構
成は限定されない。即ち、第４図のように外ガイ
ドを中央部で基体に連結してもよい。また外ガイ
ド及び内ガイドの回動機構及び前後方向にスライ
ド可能とする場合はその構成も適宜であり、第５
図及び第６図のように、内ガイド１０に固着した
取付片１０ａと、設置基体１１に設けた長孔１１
ａでスライド可能に支持されたスライド板１２に
固着の取付片１２ａとに夫々透設した長孔１０
ｂ，１２ｂとを適宜な位置で合せてボルト１３、
蝶ナツト１４で螺締する構成でもよい。さらに第
７図のように外ガイドと内ガイドとを連結すれば
両ガイドが連動して回動することになる。

なお、外ガイドは第８図のように設置基体の折
り返しアーム部で回動可能に連結してもよい。

また、外ガイドと内ガイドの高さを調整する機
構を採用する場合はその構成も任意にできるもの
である。

（考案の効果） したがつて本考案によると、外ガイドと内ガイ
ドとでスイングされるクラブがガイドされるため
特にインパクトスイング及び後スイングが適切に
練習できる効果があり、外ガイドと内ガイドの回
動機構によつて誰にも最適に使用できるのであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図はその使用状態の側面図、第３図はその収容状
態の側面図、第４図は別例の斜視図、第５図は外
ガイドの回動構成の別例の一部断面側面図、第６
図は第５図における拡大縦断正面図、第７図は外
ガイドと内ガイドとの連動構成の一例の側面図、
第８図は内ガイドの他例連結構成の側面図であ
る。 １，１１……設置基体、２……外ガイド、３，
４，６……ビス、５，１０……内ガイド、Na…
…シヤフトの通路、Nb……ヘツドの通路、Ｋ…
…クラブ、Ka……クラブシヤフト、Kb……クラ
ブヘツド。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) インパクト部分及びその後のスイングをガイ
   ドしてクラブシヤフトを挿入できるよう外ガイ
   ドと内ガイドとを空間を介して設置基体に傾斜
   させて並列に連結すると共に、外ガイドの下部
   にアームを連設して設置基体の外側に連結する
   ことで外ガイドの下部にクラブヘツドの通路を
   形成し、外ガイドと内ガイドとを夫々前後方向
   に傾動させる回動機構を備えて成るゴルフスイ
   ング練習具。 (2) 外ガイドとの空間を変化できるよう内ガイド
   を前後方向にスライド可能として設置基体に連
   結した実用新案登録請求の範囲第１項記載のゴ
   ルフスイング練習具。