JPH0431067Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は挟み型指圧器に関するものである。

（従来の技術） 患部を挟みつけて施療する指圧器としては既に
実開昭62−133625、同62−202839、同63−74129
等多数の先考案がある。

（考案が解決しようとする課題） ところが前記先考案を含めて在来の指圧器に
は、対応する患部が手、足、肩、腰等の各一部に
限定されるものが多く、また取扱者の体力を合理
的に利用できるものが少なかつた。

本考案は、身体各所の患部に対して使用者が無
駄な労力を費さずに有効に作用させ得るようにし
た指圧器を得ることを目的とする。

（課題を解決するための手段） 前記の目的を達成するための本考案指圧器の構
成を図面について説明すると、第１図（正面図）
及び第２図（側面図）に示すように、交差状に軸
２着した一対の棒体１，１の各片側を挟み部３，
３とし、各他側を柄部４，４とし、各挟み部３及
び柄部４の各対向面にそれぞれ一連のラツク５，
６，７を刻設し、各柄部４の外側にこぶし状部８
を形成させたものである。

なお９は柄部４に設けた起伏体を示す。

（作用） 本考案の作用を第３図ないし第１３図について
説明すると、 第３図は両側の柄部４，４を以つて肩を挟み、
左右の腕を以つて締付けるようにしたもの、 第４図は片側の柄部４を肩に掛け、反対側の柄
部４を下方へ引つ張つて肩を下方へ押付けるよう
にしたもの、 第５図及び第６図は挟み部３，４を以つて片方
の腕を挟み、片側の柄部４を膝に乗せ、他側の柄
部４を他方の腕で握つて下方へ押付けるようにし
たもの、 第７図は左右の柄部４，４で腰を挟み、両腕で
締付けるようにしたもの、 第８図及び第９図は挟み部３，３又は柄部４，
４で脚を挟んで締付けるようにしたもの、 第１０図及び第１１図は挟み部３，３又は柄部
４，４で頸部を挟んで締付けるようにしたもの、 第１２図は室内の片隅に挟み部３，３の前端を
当接させるとともにこぶし部８，８を患部に当接
させ、使用者の体重を利用して指圧を行わせるよ
うにしたもの、 第１３図は指圧器を床上に置き、こぶし部８，
８を患部（図では掌部及び手首部）に乗せ、使用
者が指圧器の上に横臥してその体重で指圧を行わ
せるようにしたものである。

本考案指圧器は、前記各図例のほかにも器体の
各部を各種態様で患部に当接させるとともに力を
加減し、又は体重の掛け方を調整すること等によ
つて適切な指圧を行なうことができる。

（効果） 本考案指圧器は、従来品に較べて応用範囲が広
く、在来品では充分指圧できなかつた膝と腰のつ
ぼ、手首の内側、足の甲、土ふまず、足の親指、
目の付近、へそ下、その他身体各部のつぼにきめ
細かく対応させ得るとともに、使用者の腕力、体
重等を合理的に利用して適切な治療を行なうこと
ができ、五十肩、血管障害、成人病、老人病等の
予防に好適し、また構造が単純で折畳めば嵩張ら
ないので、携行にも至便である。

更に使用法が容易であるから、家庭内及び外出
先等に携行して使用するのに好適するのみなら
ず、これを治療所等に常備して置けば、治療待時
間中に患者自身が使用して予備治療を行なうこと
ができ、これによつて治療担当者は前記治療洩れ
又は不充分の箇所だけを仕上治療することによ
り、労力を省き得るとともに多数の患者に対して
懇切な治療を行ない得る等の効果がある。

なお第４図に示す治療を行なうとき起伏体９を
起して使用すればこれが肩峰部を強く指圧するの
に好適する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案指圧器の正面図、第２図は側面
図、第３図ないし第１３図は使用状態を示す図で
ある。 １……棒体、２……軸、３……挟み部、４……
柄部、５，６，７……ラツク、８……こぶし部、
９……起伏体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 交差状に軸着した一対の棒体の各片側を挟み部
   とし、各他側を柄部とし、各挟み部及び柄部の各
   対向面にそれぞれ一連のラツクを刻設し、各柄部
   の外端にこぶし状部を形成させた指圧器。