JP3053857U

JP3053857U - 体圧挟圧器

Info

Publication number: JP3053857U
Application number: JP1998004182U
Authority: JP
Inventors: 助次谷川
Original assignee: 助次谷川
Priority date: 1998-05-07
Filing date: 1998-05-07
Publication date: 1998-11-17
Anticipated expiration: 2004-05-07

Abstract

(57)【要約】【目的】一人で容易に使用できる体圧挟圧器を得る。【構成】両端がなだらかに盛り上がり中央にへこみ部
（２）を有する押接面を持つ連結板（１）の両端に、蝶
番接合による中折れ自在な２本の挟圧棒（３Ａ・３Ｂ）
の夫々の基端部を、所定の間隔を設けて回動自在に軸着
し、その人体押接面に緩衝材（５）を設けてなる。加え
て指圧球（６）を挟圧棒（３）にスライド自在に取り付
けてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一人で容易に使用できる体圧挟圧器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、体重を利用して指圧効果を得る、いわゆる体圧指圧器具としては、中山式快癒器（登録商標）のような２個または４個の突球を台座に取り付けたものが広く知られている。しかしながらこうした突球式の指圧器は、体表面を押圧する突部が高く押接面も小さいため、使用に際してしばしば圧痛をともない再々場所を変えねばならず、その度に身体をかなり浮かせ、手を差し入れて器具を動かさなければならないといった煩わしさがあった。また、同一箇所に長時間使用したりそのまま眠ってしまったりすることもできなかった。

【０００３】さらに、身体の要所要所を両側から挟圧して指圧効果を得るには、従来であれば、人手によるか高価な電動マッサージ機等の機械によるしかなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本案はこうした欠点を解消するためになされたもので、すなわち、体重を利用してのそのまま眠ってもさしつかえない程度の快い指圧効果を得ることができ、かつ身体の下の器具の位置移動も大変楽にできる体圧指圧器としての機能と、身体の要所要所を自在に挟圧して指圧効果を得ることができる挟圧指圧器としての機能とを兼ね備えた、一人で容易に使用できる手軽で便利な体圧挟圧器に関するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

すなわち、本考案による体圧挟圧器は、両端がなだらかに盛り上がり中央にへこみ部（２）を有する押接面を持つ連結板（１）の両端に、蝶番接合による中折れ自在な２本の挟圧棒（３Ａ・３Ｂ）の夫々の基端部を、所定の間隔を設けて回動自在に軸着してなるものであり、さらに請求項２記載のものにあっては、連結板（１）及び挟圧棒（３Ａ・３Ｂ）の人体押接面に緩衝材（５）を設けてなるものであり、さらに請求項３記載のものにあっては、挟圧棒（３Ａ・３Ｂ）に指圧球（６）をスライド自在に取り付けてなるものである。

【０００６】

【作用】

よって、これを体重を利用して指圧効果を得るいわゆる体圧指圧器として使用する際には、仰向けに寝て本器を身体と床の間に設置し、連結板のへこみ部を背骨の長軸に沿って押接し体重をかけて押圧する。その際、背骨に沿っての器具の押接位置の移動は、連結板に回動自在に軸着された挟圧棒の中折れ自在構造を利用して、挟圧棒の他端部を握った両手首をわずかに動かすだけで楽に行うことがができる。

【０００７】さらに、挟圧指圧器として使用する際には、挟圧棒３Ａと３Ｂの間の基端部寄りに、たとえば首や肩や足を挟み、夫々の挟圧棒の他端を両手で握り適度な力で内側に絞り込めば、身体の要所要所を一人で簡単に挟圧指圧することができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に沿って説明すると、図１は本案による体圧挟圧器の構造を示す斜視図である。３Ａ及び３Ｂは対設した一対の挟圧棒であり夫々蝶番（４）接合による中折れ自在な構造をなしている。加えてその一対の挟圧棒（３Ａ・３Ｂ）は、両端がなだらかに盛り上がり中央にへこみ部（２）を有する押接面を持つ連結板（１）の両端に、所定の間隔を設けて回動自在に軸着してある。

【０００９】さらに、請求項２記載のものにあっては、連結板（１）及び挟圧棒（３Ａ・３Ｂ）の人体押接面に緩衝材（５）が設けられており、請求項３記載のものにあっては、挟圧棒（３Ａ・３Ｂ）に指圧球（６）がスライド自在に取り付けられている。

【００１０】なお、体圧挟圧器の材質は木材が最も好ましいが、樹脂や軽金属あるいはそれらの組み合わせであってもよい。緩衝材には、ゴム、軟性樹脂等弾性を有する肌ざわりの良い素材を用いることができる。連結板（１）上面の両端がなだらかに盛り上がり中央にへこみ部（２）を有する押接面形状は、土台そのものをそのように成型してもよく、緩衝材（５）によって成型してもよい。なお、連結板（１）の押接面の大きさは片手の手のひら程度、挟圧棒（３Ａ・３Ｂ）の長さは首から腰くらいの長さがもっとも使いやすい。

【００１１】図２は本器を体重を利用して指圧効果を得る、いわゆる体圧指圧器として使用している状態を示す説明図であり、すなわち仰向けに寝て身体と床の間に本器を設置し、連結板（１）の中央のへこみ部（２）を背骨の長軸に沿って押接しているところである。従来の体圧指圧器であれば位置をずらす度に身体をかなり浮かせ、手を差し入れて器具を移動させなければならなかったが、本案の体圧挟圧器は挟圧棒（３Ａ・３Ｂ）が蝶番接合による中折れ自在構造であり、かつ連結板（１）に回動自在に軸着されているので、図のように挟圧棒の両端を握った手首をわずかに動かすだけで連結板（１）の位置を容易に移動させることができ、身体をほとんど動かさずにすむ。なお、緩衝材（５）は連結板（１）の上面及び挟圧棒（３Ａ・３Ｂ）の夫々の内側基端部寄り及び上面等の人体押接面に設けることができる。

【００１２】図３は本器を用いて首筋を挟圧指圧している状態を示す説明図である。すなわち、挟圧棒３Ａと３Ｂの間の基端部寄りに首を挟み、夫々の挟圧棒の他端を両手で握り適度な力で内側に絞り込めば、一人で簡単に首筋を挟圧指圧することができる。なお使用箇所によっては挟圧棒を蝶番接合部より二つ折りにし、短くして握り挟圧力を任意に調節することもできる。

【００１３】図４は挟圧棒（３Ａ・３Ｂ）に指圧球（６）を取り付けた請求項３記載の体圧挟圧器の平面図である。指圧球（６）はゴム、樹脂、木材等の素材でなり、挟圧棒（３Ａ・３Ｂ）にスライド自在に取り付けられている。取り付け方は指圧球（６）の中央に挟圧棒（３）の断面形状よりもやや太目のくり貫き孔を設け、そのくり貫き孔に挟圧棒（３）を挿入して取り付けてもよく、またスライドさせて位置を調整できる他の方法を用いてもよい。この指圧球（６）を取り付けることにより特定のツボの集中的な挟圧指圧が一人で容易に行なえるだけでなく、その取り付け位置も首、足、腕等の施行部位に合わせて自在にスライド調整できるので、適確な挟圧ツボ指圧が可能となる。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように本案による体圧挟圧器を用いれば、従来人手によるか高価な電動マッサージ機等の機械に頼るしかなかった挟圧指圧を一人で容易に行うことができる。また、体重をかけて体圧指圧器としても用いるばあいは、背骨の長軸に沿って押接する連結板の移動が、回動自在に軸着してある中折れ自在な挟圧棒を操作することで楽に行える。また、従来の突球式の体圧指圧器とは異なり、身体に押接する連結板の押接面が中央部にへこみを有するなだらかな丸みを帯びた形状であるため、圧痛を伴うことのない快い押圧感が得られる。よって、同一箇所に長時間使用することもそのまま眠ってしまうこともできる。また、２本の挟圧棒は中折れ自在であるため折りたたむことができ携帯にも便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項２記載の本考案の斜視図。

【図２】本考案の使用説明図。

【図３】本考案の使用説明図。

【図４】請求項３記載の本考案の平面図。

【符号の説明】

１連結板２へこみ部３Ａ挟圧棒３Ｂ挟圧棒４蝶番５緩衝材６指圧球

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】両端がなだらかに盛り上がり中央にへこ
み部（２）を有する押接面を持つ連結板（１）の両端
に、蝶番接合による中折れ自在な２本の挟圧棒（３Ａ・
３Ｂ）の夫々の基端部を、所定の間隔を設けて回動自在
に軸着してなる体圧挟圧器。
【請求項２】連結板（１）及び挟圧棒（３Ａ・３Ｂ）
の人体押接面に緩衝材（５）を設けてなる請求項１記載
の体圧挟圧器。
【請求項３】挟圧棒（３Ａ・３Ｂ）に指圧球（６）を
スライド自在に取り付けてなる請求項１または２記載の
体圧挟圧器。