JPH04309954A - パターン作製法 - Google Patents

パターン作製法

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JPH04309954A
JPH04309954A JP10396091A JP10396091A JPH04309954A JP H04309954 A JPH04309954 A JP H04309954A JP 10396091 A JP10396091 A JP 10396091A JP 10396091 A JP10396091 A JP 10396091A JP H04309954 A JPH04309954 A JP H04309954A
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polymer
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Shigeki Nakamu
茂樹 中務
Mutsuji Watanabe
渡辺 陸司
Eijiro Ichimura
市村 英治郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大きな屈折率差を有する
感光性樹脂組成物のレリーフパターンの作製法に関する
【0002】
【従来の技術】従来、感光性樹脂の露光部では架橋反応
や分子の崩壊反応が生起し、その露光部が難溶化または
易溶化することから、溶剤を用いて該露光部または非露
光部の感光性樹脂を除去する方法[従来法(1)]によ
りレリーフパターンを作製していた。
【0003】また、樹脂に該樹脂より高い屈折率を有す
る比較的揮発性の光反応性物質をドープしてなる感光性
樹脂組成物より薄膜を形成し、ついで該薄膜に紫外線を
照射し、露光部のドープ物質をロッキングし、非露光部
のドープ物質を蒸発除去することにより、露光部と非露
光部とに屈折率差を有するパターンを形成する方法、い
わゆるフォトロッキング法[従来法(2)]が知られて
いる[アプライド・フィジクス・レターズ(Appli
ed  Physics  Letters)、第26
巻、第6号、第303〜306頁(1975年)参照]
。この方法によれば、露光部では非露光部に比べて膜厚
が約10%増加することが報告されている。
【0004】さらに、エステルのアルコール残基に光反
応性の二重結合を有するアクリル酸またはメタクリル酸
エステル系重合体または共重合体と芳香族ケトンまたは
芳香族アルデヒドとからなる感光性樹脂組成物より薄膜
を形成し、ついで該薄膜に紫外線を照射し、ついで該薄
膜を加熱するかまたは減圧下に置くことにより未反応の
該芳香族ケトンまたは芳香族アルデヒドを除去すること
により露光部と非露光部との間に屈折率差と凹凸差とを
併せもつパターンの作製方法[従来法(3)]が知られ
ている(特開昭62−95525号公報および特開昭6
2−95526号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来法(1)により作
製した感光性樹脂のレリーフパターンにおいては露光部
と非露光部との屈折率差はほとんどないか極めて小さい
。従来法(2)により作製したパターンは露光部と非露
光部との屈折率差および凹凸部分の厚み変化が十分では
ない。
【0006】従来法(3)によれば、感光性樹脂組成物
における露光部が非露光部よりも高い屈折率を有し、か
つ厚さが大きい鮮明なパターンを形成することができる
。薄膜を加熱するかまたは減圧下に置くことにより、非
露光部に存在する未反応の芳香族ケトンまたは芳香族ア
ルデヒドが選択的に除去された場合には、露光部と非露
光部との間に大きな屈折率差と凹凸差とが得られる。 しかしながら、その際に、露光部に存在する未反応の芳
香族ケトンまたは芳香族アルデヒドも同様に除去されて
しまう。露光部に存在する未反応の芳香族ケトンまたは
芳香族アルデヒドを減少させるためには、薄膜に照射す
る紫外線のエネルギーを大きくするか、照射時間を長く
する必要があり、生産性が低下する。
【0007】本発明の目的は、感光性樹脂組成物からな
る薄膜の露光部が非露光部よりも屈折率が高く、かつ厚
さが大きい表面レリーフ構造を有し、しかも耐熱性に優
れたパターンを短い露光時間によって高い生産性で作製
する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、下記の(イ)、(ロ)、(ハ)および(ニ)の
工程を設けてなることを特徴とするパターン作製法を提
供することにより達成される。
【0009】(イ)下記一般式(I)
【化4】 [式中、X1は水素原子またはアルキル基を表し、Y1
はシクロアルケニル基または下記一般式(III)
【化
5】 で示される基を表す。ここでZ1は2価の炭化水素基を
表し、R1、R2およびR3はそれぞれ水素原子、アル
キル基またはアルケニル基を表す。]で示される構造単
位(以下、これを構造単位(I)と称する)を2〜10
0モル%、および下記一般式(II)
【化6】 [式中、X2は水素原子またはアルキル基を表し、Y2
はフェニル基、アルコキシカルボニル基またはカルバモ
イル基を表し、一般式(II)における水素原子はフッ
素原子によって置換されていてもよい。]で示される構
造単位(以下、これを構造単位(II)と称する)を0
〜98モル%有する重合体(A)と、置換基を有してい
てもよい芳香族アルデヒドおよび芳香族ケトンからなる
群より選ばれる化合物(B)とからなる感光性樹脂組成
物の薄膜を形成する工程。 (ロ)薄膜に所望のパターンに応じて部分的に紫外線を
照射する工程。 (ハ)重合体(A)が溶解されない溶媒を用いて、薄膜
から未反応の化合物(B)を溶解除去する工程。 (ニ)薄膜の全面に紫外線を照射する工程。
【0010】本発明に用いられる感光性樹脂組成物を構
成する重合体(A)は構造単位(I)を5〜100モル
%含む場合が好ましい。
【0011】上記の構造単位(I)におけるX1および
構造単位(II)におけるX2がそれぞれ表すアルキル
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基などの炭素数が4以下の低級アルキ
ル基が好ましい。また構造単位(I)におけるR1、R
2およびR3がそれぞれ表すアルキル基は分岐鎖または
任意の置換基を有していてもよく、メチル基、エチル基
、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、アミル基、
ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基などの炭素数が8
以下の低級アルキル基が好ましい。上記のR1、R2お
よびR3がそれぞれ表すアルケニル基は2−ブテニル基
、3−メチル−2−ブテニル基、3−ペンテニル基、4
−メチル−3−ペンテニル基が好ましい。構造単位(I
)におけるZ1が表す2価の炭化水素基としては分岐鎖
を有していてもよい炭素数2〜8のアルキレン基が好ま
しい。構造単位(I)におけるY1の好適例として、ア
リル基;2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル
−2−プロペニル基;2−ヘプテニル基、3−ヘプテニ
ル基、4−ヘプテニル基、2−メチル−2−ブテニル基
、3−メチル−2−ブテニル基、2−エチル−2−プロ
ペニル基、2−メチル−3−ブテニル基、1,2−ジメ
チル−2−プロペニル基;2−ヘキセニル基、3−ヘキ
セニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、1,
1−ジメチル−2−ブテニル基、1,2−ジメチル−2
−ブテニル基、1,3−ジメチル−2−ブテニル基、2
,3−ジメチル−2−ブテニル基、3−メチル−2−ヘ
プテニル基、2−メチル−2−ヘプテニル基;2−メチ
ル−2−シクロヘキセニル基、3−メチル−2−シクロ
ヘキセニル基、ゲラニル基、イソゲラニル基、ネリル基
、ラバンジユリル基、6−メチルゲラニル基、1−メチ
ルゲラニル基、6−エチルゲラニル基、ペリリル基、フ
アルネソル基、ゲラニルゲラニル基、β−シクロゲラニ
ルゲラニル基などを挙げることができる。
【0012】構造単位(II)におけるY2が表すアル
コキシカルボニル基の好適例としては、メトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル
基、ブトキシカルボニル基、ペンタノキシカルボニル基
、ヘキサノキシカルボニル基、ヘプタノキシカルボニル
基、シクロヘキサノキシカルボニル基などを挙げること
ができる。
【0013】重合体(A)はα位がアルキル基によって
置換されていてもよいアクリル酸またはそのエステルの
単独重合または構造単位(II)を形成するコモノマー
との共重合により重合体を得、ついで該重合体と基Y1
を有するアルコールとを反応させるか、または構造単位
(I)を形成するアクリル酸誘導体の単独重合または該
アクリル酸誘導体と上記コモノマーを形成するアクリル
酸誘導体との共重合により製造することができる。
【0014】構造単位(I)を形成するアクリル酸誘導
体としては、アリルメタクリレート、アリルアクリレー
ト、2(または3)−ブテニルメタクリレート、2(ま
たは3)−ブテニルアクリレート、2−メチル−2−プ
ロペニルメタクリレート、2−メチル−2−プロペニル
アクリレート、2(または3または4)−ヘプテニルメ
タクリレート、2(または3または4)−ヘプテニルア
クリレート、2−メチル−2(または3)−ブテニルメ
タクリレート、2−メチル−2(または3)−ブテニル
アクリレート、2−エチル−2−プロペニルメタクリレ
ート、2−エチル−2−プロペニルアクリレート、1,
2−ジメチル−2−プロペニルメタクリレート、1,2
−ジメチル−2−プロペニルアクリレート、2(または
3または4または5)−ヘキセニルメタクリレート、2
(または3または4または5)−ヘキセニルアクリレー
ト、1,1(または1,2または1,3または2,3)
−ジメチル−2−ブテニルメタクリレート、1,1(ま
たは1,2または1,3または2,3)−ジメチル−2
−ブテニルアクリレート、2(または3)−メチル−2
−ヘプテニルメタクリレート、2(または3)−メチル
−2−ヘプテニルアクリレートなどのアルコール残基が
鎖状になっているアクリル酸誘導体;2(または3)−
メチル−2−シクロヘキセニルメタクリレート、2(ま
たは3)−メチル−2−シクロヘキセニルアクリレート
などのアルコール残基が環状になっているアクリル酸誘
導体;ゲラニルメタクリレート、ゲラニルアクリレート
、ネリルメタクリレート、ネリルアクリレート、イソゲ
ラニルメタクリレート、イソゲラニルアクリレート、ラ
バンジユリルメタクリレート、ラバンジユリルアクリレ
ート、6−メチルゲラニルメタクリレート、6−メチル
ゲラニルアクリレート、1−メチルゲラニルメタクリレ
ート、1−メチルゲラニルアクリレート、6−エチルゲ
ラニルメタクリレート、6−エチルゲラニルアクリレー
ト、ペリリルメタクリレート、ペリリルアクリレート等
の非共役二重結合を2個有する鎖状または環状テルペン
系アルコールとアクリル酸またはメタクリル酸とのエス
テル;フアルネソルメタクリレート、フアルネソルアク
リレート、ゲラニルゲラニルメタクリレート、ゲラニル
ゲラニルアクリレート、β−シクロゲラニルゲラニルメ
タクリレート、β−シクロゲラニルゲラニルアクリレー
ト等の非共役二重結合を3個以上有する鎖状または環状
テルペン系アルコールとアクリル酸またはメタクリル酸
とのエステルが挙げられる。これらの中で、アリルメタ
クリレート、2−メチル−2−プロペニルメタクリレー
ト、2−ブテニルメタクリレート、2−メチル−2−ブ
テニルメタクリレート、2−ヘキセニルメタクリレート
、3−ヘキセニルメタクリレート、ゲラニルメタクリレ
ートが、原料となるアルコールの入手のし易さ、エステ
ル合成のし易さの点から好ましい。
【0015】構造単位(II)を形成するコモノマーと
してはメタクリル酸;メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル
、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸ヘキシル、メタ
クリル酸アミル、メタクリル酸シクロヘキシルなどのメ
タクリル酸アルキルエステル;アクリル酸;アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸ペンチル、メタクリル酸ヘキ
シル、アクリル酸アミル、アクリル酸シクロヘキシルな
どのアクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アミド
、アクリル酸アミド、スチレン、α−メチルスチレンな
どの置換スチレンなどが挙げられる。構造単位(II)
における水素原子はフッ素原子によって置換されていて
もよい。
【0016】重合体(A)はゲルパーミエーションクロ
マトグラフィにより求めたポリスチレン換算の数平均分
子量が1,000〜1,000,000の範囲にあるも
のが好ましい。重合体(A)は数平均分子量が100,
000〜800,000の範囲にあるものがより好まし
い。
【0017】化合物(B)としては例えば置換基を有し
てもよいベンズアルデヒド、ベンゾフェノンまたはその
誘導体が挙げられ、具体的には下記の一般式(IV)、
一般式(V)または一般式(VI)で示される。
【化7】
【化8】
【化9】 [式中、X3、X4、X5、X6、X7、X8、X9、
X10およびX11はそれぞれ水素原子、炭素数7以下
のアルキル基もくしはアルコキシ基、またはハロゲン原
子を表し、X12、X13、X14、X15、X16お
よびX17はそれぞれ水素原子またはハロゲン原子を表
す。nは0、1または2である。]
【0018】好ましい化合物(B)としてはベンゾフェ
ノン;3(または4)−メチルベンゾフェノン、3(ま
たは4)−メトキシベンゾフェノン、3,3’(または
4,4’)−ジメチルベンゾフェノン、3,3’(また
は4,4’)−ジメトキシベンゾフェノン、2,3(ま
たは2,4)−クロルベンゾフェノン、3,4,5−ト
リメトキシベンゾフェノンなどの置換ベンゾフェノン、
3−ベンゾイルベンゾフェノン;3(または4)−メチ
ルベンゾイル−3’(または4’)−メチルベンゾフェ
ノン、3(または4)−メトキシベンゾイル−3’(ま
たは4’)−メトキシベンゾフェノン、3,3’−ジベ
ンゾイルベンゾフェノン、1,3,5−トリベンゾイル
ベンゼンなどのメタ置換型のベンゾフェノン、ベンズア
ルデヒド;3(または4)−メチルベンズアルデヒド、
3(または4)−メトキシベンズアルデヒド、3,4−
ジメチルベンズアルデヒド、3,4−ジメトキシベンズ
アルデヒドなどの置換ベンズアルデヒドを挙げることが
できる。これらの中でベンズアルデヒド、ベンゾフェノ
ン、3−ベンゾイルベンゾフェノン、3,3’−ジベン
ゾイルベンゾフェノンおよび1,3,5−トリベンゾイ
ルベンゼンが合成のし易さから好ましく、また3−ベン
ゾイルベンゾフェノンおよび1,3,5−トリベンゾイ
ルベンゼンが、光反応性が良好であり、露光部と非露光
部との凹凸差および屈折率差を大きくすることが可能で
あり作製されたパターンの耐溶剤性および耐熱性が高い
点で特に好ましい。
【0019】重合体(A)と化合物(B)との組成割合
は10:1〜1:10(重量比)の範囲が好ましく、2
:1〜1:2(重量比)の範囲がより好ましい。重合体
(A)が有する構造単位(I)と化合物(B)との割合
は10:1〜1:20(モル比)の範囲が好ましく、5
:1〜1:10(モル比)の範囲がより好ましい。
【0020】上記(イ)工程では重合体(A)と化合物
(B)とを溶解する溶媒に両者を溶解し、得られた溶液
を用いてキャスティング法、バーコート法、スピンコー
ト法などによって薄膜を形成する。必要に応じて薄膜を
減圧処理または加熱処理することにより該薄膜から溶剤
を除去する。薄膜の形成法は所望の薄膜の厚さの程度ま
たは形態によって選択される。薄膜の厚さは0.1〜2
0μmの範囲にあることが好ましい。一般に厚さが大き
い場合には、キャスティング法、小さい場合にはバーコ
ート法またはスピンコート法が採用される。
【0021】(イ)工程に続く(ロ)工程では、薄膜に
所望のパターンに応じて部分的に波長が200〜450
nmの紫外線を照射する。これによって、構造単位(I
)と化合物(B)とが光反応する。光源としては低圧水
銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、キセノ
ン−水銀ランプ、メタルハライドランプ、N2ガスレー
ザー、He−Cdレーザーなどが用いられる。所望のパ
ターンを形成する方法としてフォトマスクを用いるマス
ク露光法、二光束干渉露光法、レーザービーム直接描画
法、紫外線ビーム直接描画法などが採用される。ここで
、感光性樹脂組成物を構成する重合体(A)および化合
物(B)の種類および組成、(ハ)工程における現像条
件などに応じて露光エネルギーが決定される。
【0022】(ロ)工程に続く(ハ)工程においては、
重合体(A)を溶解しない溶媒を用いて、薄膜中の未反
応の化合物(B)を溶解除去する。該溶媒が感光性樹脂
組成物中の重合体(A)を溶解せず、未反応の化合物(
B)を溶解する性質を有していることから、感光性樹脂
組成物表面に荒れ、白化などが発生することがなく、未
反応の化合物(B)のみが溶解除去される。
【0023】上記の溶媒としては、含フッ素化合物が表
面張力が小さく、重合体(A)を侵しにくく、低分子物
質をよく溶解することから好ましい。含フッ素化合物と
しては、クロロトリフルオロメタン、1,1,2−トリ
クロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、1,1,2
,2−テトラクロロ−1,2−ジフルオロエタン、1,
1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン、1,
2−ジクロロ−1,1−ジフルオロエタン、1,1−ジ
クロロ−1−フルオロエタン、1,1,2−トリクロロ
−1,2−ジフルオロエタン、2,2,3,3,3−ペ
ンタフルオロエタノールなどが溶解性、入手のし易さな
どの点から好ましい。また該含フッ素化合物と炭化水素
化合物、アルコールなどの他の化合物とを混合しても良
い。含フッ素化合物と他の化合物とを混合する際には、
フッ素化合物を5%以上(重量比)含んでいることが好
ましい。また、上記の溶媒としては、炭素数5以下のア
ルコールが重合体(A)を侵しにくく、極性の高い低分
子量物質をよく溶解することから好ましい。炭素数5以
下のアルコールとしては、メタノール、エタノール、1
−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、
2−ブタノール、2−メチル−2−プロパノール、2−
ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブ
タノール、2−メチル−2−ブタノール、3−メチル−
1−ブタノール、3−メチル−2−ブタノール、1,2
−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3
−プロパンジオール、1,2,3−プロパントリオール
、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、
1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1
,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオールな
どが溶解性、入手のし易さなどの点から好ましい。上記
炭素数5以下のアルコールは重合体(A)をより侵しに
くくするために水溶液にして用いることが好ましい。ア
ルコールを水溶液にして用いる場合には、アルコールを
5%以上(重量比)含んでいることが好ましい。溶媒の
表面張力を小さくして感光性樹脂表面が均一に濡れるよ
うにするために、アルコールに界面活性剤を添加しても
よい。
【0024】(ハ)工程に続く(ニ)工程では、感光性
樹脂組成物の薄膜の全面に波長が200〜450nmの
紫外線を照射するのが好ましい。(ハ)工程で処理され
た感光性樹脂組成物薄膜における露光部には未反応の化
合物(B)が残存しており、未反応の化合物(B)が溶
解除去された非露光部との間に化合物(B)の濃度勾配
が生じる。(ニ)工程を施すことによって、薄膜中に残
存する未反応の化合物(B)と構造単位(I)とが光反
応し、パターンの形状がダレることなく、パターンの耐
熱性が向上する。(ニ)工程で用いる光源としては(ロ
)工程で例示したものを用いることができる。
【0025】(ニ)工程に続いて、所望のパターンが形
成された感光性樹脂組成物の薄膜を100〜230℃の
範囲の温度で15分間〜40時間熱処理する(ホ)工程
を設けることにより、形成されたパターンの耐熱性をさ
らに向上させることができる。
【0026】本発明によれば、光導波路、回折格子、グ
レーティングレンズ、ホログラムレンズ、マイクロレン
ズアレイなどのパターンを作製することができる。得ら
れたパターンは透明性、耐有機溶剤性および耐熱性に優
れている。
【0027】
【作用】本発明のパターン作製法においては、露光部に
存在する未反応の化合物(B)を溶解することなく、未
露光部に存在する未反応の化合物(B)を選択的に溶解
除去することが可能であり、(ロ)工程における露光時
間が短かい場合にも露光部と非露光部との間で大きな屈
折率差と凹凸差とを有するパターンが得られる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0029】実施例1 試験管に2−ブテニルメタクリレート26g、メチルメ
タクリレート56g、アゾビスイソブチロニトリル90
mgおよびジオキサン300gをN2置換して仕込み、
封管して55〜60℃のウォーターバス中で24時間加
熱し重合反応を行った。得られた反応液をメタノール1
l中へあけ、生成物を沈澱させ、乾燥させることにより
重合体(A)を50g得た。この重合体(A)はNMR
による測定結果から、2−ブテニルメタクリレート対メ
チルメタクリレートのモル比が1対3の共重合体である
ことが確認された。またこの重合体(A)の分子量はゲ
ルパーミェーションクロマトグラフィ法により求めたポ
リスチレン換算の数平均分子量で220,000であっ
た。上記重合体(A)10部と、3−ベンゾイルベンゾ
フェノン8部とからなる感光性樹脂組成物をトルエンに
溶解し、得られた溶液を用いてガラス基板上にスピンコ
ート法によって薄膜(厚さ1.5μm)を形成した[(
イ)工程]。この薄膜を60℃で30分間熱処理した後
、得られた薄膜に20μm周期のラインアンドスペース
を有するフォトマスクを通して350nm、25mW/
cm2の紫外線を30秒間照射した[(ロ)工程]。紫
外線照射後フォトマスクをはずし、ガラス基板を25℃
の1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロ
エタンに10分間浸漬し、非露光部の未反応の化合物(
B)を除去して屈折率差と凹凸差とを有する回折格子の
パターンを作製した[(ハ)工程]。続いて、薄膜の全
面に10分間、30mW/cm2の紫外線を照射した[
(ニ)工程]。
【0030】このようにして得られた回折格子の深さは
、触針式表面形状測定装置(タリステップ)により0.
3μmであることが判明した。回折格子表面に白化、荒
れなどは発生しなかった。また、この回折格子の回折効
率は波長が780nmの光に対して12%であった。回
折格子を150℃(常圧)で2時間加熱することにより
、耐熱性試験を施したが、回折効率は変化しなかった。 これより、回折格子の形状および屈折率が変化していな
いものと判定した。
【0031】実施例2 実施例1と同じ組成の感光性樹脂組成物を用いて、実施
例1と同様の方法で作製した回折格子のパターンに13
0℃(常圧)で5時間の(ホ)工程の熱処理を施した。
【0032】熱処理を施した回折格子の表面に白化、荒
れなどは発生しなかった。また、この回折格子の回折効
率は、波長が780nmの光に対して12%であった。 回折格子を160℃(常圧)で2時間加熱することによ
り、耐熱性試験を施したが、回折効率は変化しなかった
。これより、回折格子の形状および屈折率が変化しない
ものと判定した。
【0033】実施例3〜18 実施例1におけると同様の方法で、表1および表2に示
す重合体(A)および化合物(B)からなる感光性樹脂
組成物を作り、回折格子のパターンを作製した。
【0034】各実施例において作製した回折格子を用い
て実施例1と同様にして耐熱性試験を行ったところ、回
折効率はいずれも変化しなかった。また、回折格子の表
面に白化、荒れなどは発生しなかった。
【0035】各実施例において作製した回折格子に、さ
らに130℃(常圧)、5時間の(ホ)工程の熱処理を
行って作製した回折格子を用いて実施例1と同様にして
耐熱性の試験を行ったところ、回折効率はいずれも変化
しなかった。なお、表1および表2において、部は重量
部を示す。
【表1】
【表2】
【0036】実施例19 実施例1と同じ組成の感光性樹脂組成物を用いて、実施
例1と同様の方法で、ガラス基板上に薄膜(厚さ1.5
μm)を形成した[(イ)工程]。この薄膜を60℃で
30分間加熱処理の後、20μm周期のラインアンドス
ペースを有するフォトマスクを通して25mW/cm2
の紫外線を30秒間照射した[(ロ)工程]。紫外線照
射後フォトマスクをはずし、ガラス基板を25℃のエタ
ノール対水対界面活性剤の重量比が1対1対0.001
にある溶液に5分間浸漬し、非露光部の未反応の化合物
(B)を除去して、屈折率差と凹凸差とを有する回折格
子のパターンを作製した[(ハ)工程]。続いて、薄膜
の全面に10分間、30mW/cm2の紫外線を照射し
た[(ニ)工程]。
【0037】こうして得られた回折格子の回折効率は波
長が780nmの光に対して13%であった。回折格子
の表面に白化・荒れなどは発生しなかった。また、この
回折格子を150℃(常圧)で2時間加熱したが、回折
効率は変化しなかった。これより、回折格子の形状およ
び屈折率が変化していないものと判定した。
【0038】実施例20〜27 実施例1または実施例9と同じ組成の感光性樹脂組成物
を用いて実施例1と同様にフォトマスクを通して紫外線
を照射し[(ロ)工程]、表3に示す条件で未反応の化
合物(B)を溶解除去した[(ハ)工程]。続いて実施
例2と同様に薄膜の全面に紫外線を照射した[(ニ)工
程]のちに(ホ)工程の熱処理を施して回折格子のパタ
ーンを作製した。各実施例において作製した回折格子に
おける露光部と非露光部との間の屈折率差および凹凸差
は大きく、表3に示すように波長が780nmの光に対
していずれの回折格子も5%以上の回折効率が得られた
【0039】各実施例において作製した回折格子を15
0℃(常圧)で2時間加熱することにより耐熱性試験を
施したが、回折効率は変化しなかった。これより、回折
格子の形状および屈折率が変化しないものと判定した。 また、回折格子の表面に白化、荒れなどは発生しなかっ
た。  なお、表3において、部は重量部を示す。
【表3】
【0040】比較例A〜I 本発明のパターン作製法の比較例A〜Iとして、実施例
1または実施例9と同じ組成の感光性樹脂組成物を用い
て表3に示す条件で回折格子を作製した。
【0041】比較例A、BおよびGにおいては、非露光
部の未反応の化合物(B)を溶解除去する溶媒として、
重合体(A)をも溶解する溶媒を用いた。その結果、回
折格子表面が白化し、鮮明なパターンが得られなかった
【0042】比較例CおよびHにおいては、(ハ)工程
の後に(ニ)工程を行わなかった。これら比較例におい
て得られた回折格子について、150℃で、2時間加熱
することにより耐熱性試験を行ったところ、波長が78
0nmの光に対する回折効率が12%から1%に大きく
低下した。格子の深さも、0.3μmから0.1μm以
下に減少した。
【0043】比較例D、EおよびIにおいては、(ハ)
工程において溶媒により未反応の化合物(B)を溶解除
去するかわりに、減圧下または常圧下で加熱することに
よって、未反応の化合物(B)を蒸発(または昇華)除
去した。これら比較例において得られた回折格子の格子
深さは極めて小さく、これら回折格子の波長780nm
の光に対する回折格子は1%であった。上記の比較例D
、EおよびIと同様の方法で未反応の化合物(B)を除
去することにより、波長が780nmの光に対する回折
効率が12%の回折格子を作製するためには、比較例F
で示すように、本発明におけるよりも非常に長い露光時
間を要した。なお、表4において、部は重量部を示す。
【表4】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、感光性樹脂組成物から
なる薄膜の露光部が非露光部よりも屈折率が高く、かつ
厚さが大きい表面レリーフ構造を有し、しかも耐熱性に
優れたパターンを短い露光時間によって高い生産性で作
製できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (イ)下記一般式(I)【化1】 [式中、X1は水素原子またはアルキル基を表し、Y1
    はシクロアルケニル基または下記一般式(III)【化
    2】 で示される基を表す。ここでZ1は2価の炭化水素基を
    表し、R1、R2およびR3はそれぞれ水素原子、アル
    キル基またはアルケニル基を表す。]で示される構造単
    位を2〜100モル%、および下記一般式(II)【化
    3】 [式中、X2は水素原子またはアルキル基を表し、Y2
    はフェニル基、アルコキシカルボニル基またはカルバモ
    イル基を表し、一般式(II)における水素原子はフッ
    素原子によって置換されていてもよい。]で示される構
    造単位を0〜98モル%有する重合体(A)と、置換基
    を有していてもよい芳香族アルデヒドおよび芳香族ケト
    ンからなる群より選ばれる化合物(B)とからなる感光
    性樹脂組成物の薄膜を形成する工程、(ロ)薄膜に所望
    のパターンに応じて部分的に紫外線を照射する工程、(
    ハ)重合体(A)が溶解されない溶媒を用いて、薄膜か
    ら未反応の化合物(B)を溶解除去する工程、および(
    ニ)薄膜の全面に紫外線を照射する工程、を設けてなる
    ことを特徴とするパターン作製法。
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