JPH04309914A - 走査型顕微鏡 - Google Patents

走査型顕微鏡

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JPH04309914A
JPH04309914A JP7520291A JP7520291A JPH04309914A JP H04309914 A JPH04309914 A JP H04309914A JP 7520291 A JP7520291 A JP 7520291A JP 7520291 A JP7520291 A JP 7520291A JP H04309914 A JPH04309914 A JP H04309914A
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袴田和男
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学式の走査型顕微鏡に
関し、特に詳細には、試料が載置される試料台と、照明
光を試料に照射する光学系とを相対的に移動させて、照
明光を試料上において走査させるようにした走査型顕微
鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、照明光を微小な光点に収束さ
せ、この光点を試料上において2次元的に走査させ、そ
の際該試料を透過した光あるいはそこで反射した光、さ
らには試料から生じた蛍光を光検出器で検出して、試料
の拡大像を担持する電気信号を得るようにした光学式走
査型顕微鏡が公知となっている。なお特開昭62−21
7218号公報には、この走査型顕微鏡の一例が示され
ている。
【0003】従来の光学式走査型顕微鏡においては、上
記走査機構として、照明光ビームを光偏向器によって2
次元的に偏向させる機構が多く用いられていた。
【0004】しかしこの機構においては、ガルバノメー
タミラーやAOD(音響光学光偏向器)等の高価な光偏
向器が必要であるという難点が有る。またこの機構にお
いては、照明光ビームを光偏向器で振るようにしている
から、送光光学系の対物レンズにはこの光ビームが刻々
異なる角度で入射することになり、それによる収差を補
正するために対物レンズの設計が困難になるという問題
も認められている。特にAODを使用した場合には、対
物レンズ以外にもAODから射出した光束に非点収差が
生ずるため特殊な補正レンズが必要となり、光学系をよ
り複雑なものとしている。
【0005】上記の点に鑑み従来より、照明光ビームは
偏向させないで照明光光点の走査を行なうことが考えら
れている。例えば、本出願人による特願平1−2469
46号明細書には、送光光学系を移動台に搭載し、この
移動台を試料台に対して相対的に往復移動させることに
より、照明光光点の走査を行なうことが示されている。
【0006】そして、このように光学系と試料台とを相
対的に移動させる具体的な機構の1つとして、本出願人
による特願平2−198550号明細書に示されるよう
に、光学系あるいは試料台を先端部に保持する音叉と、
この音叉に強さが周期的に変化する磁界を作用させて該
音叉を振動させる電磁石とから構成されたものが提案さ
れている。このような移動機構は、例えばピエゾ素子や
超音波振動子等を利用した移動機構に比べれば、光学系
の相対移動幅すなわち照明光走査幅(これは音叉の振幅
によって定まる)を大きく取れるので、走査型顕微鏡の
撮像範囲をより大きく確保する上で有利となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の走査型
顕微鏡の多くは、試料からの光を検出する光検出器の連
続出力を信号処理手段に入力し、そこでこの出力をサン
プリング、量子化して、1主走査ライン毎のデジタル画
像データを得るようにしている。
【0008】しかしそのようにする場合、先に述べた音
叉と電磁石の組合せによる照明光走査機構を用いると、
例えば顕微鏡撮影像時にズーミング等のために音叉振幅
を変化させた際に、画像が全体的に照明光主走査方向に
ずれることがある。すなわち、上記電磁石に印加する駆
動電圧の位相と音叉の位相とは必ずしも一致するとは限
らず、音叉振幅を変えるために電磁石の駆動条件、つま
り電圧やデューティ比等を変化させると音叉の位相が変
化してしまう。そこで、上述のように1主走査ライン単
位の画像データのサンプリング開始タイミングを、従来
なされているように電磁石の駆動電圧の位相に基づいて
規定している場合は、このサンプリング開始タイミング
が電磁石の駆動条件に応じて変化して、画像が主走査方
向にずれてしまうのである。
【0009】以上、音叉と電磁石との組合せからなる照
明光走査機構を用いる場合の問題について説明したが、
このような問題は、上記以外の照明光走査機構を用いる
場合でも、走査機構を駆動する信号の位相と移動部の位
相とがずれやすくなっていると、同様に起こり得るもの
である。
【0010】そこで本発明は、試料台と光学系とを相対
的に移動させる走査機構を用いた場合に、上述したよう
な画像の主走査方向へのずれが生じることのない走査型
顕微鏡を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の走査
型顕微鏡は、試料が載置される試料台と、照明光を試料
上に照射する光学系とを相対的に往復移動させることに
より、この照明光を試料上において主、副走査させ、こ
の照明光走査を受けた試料の部分からの光を光検出器に
より検出して試料像を撮像する走査型顕微鏡において、
◆前述したように光検出器の連続出力をサンプリングし
て、1主走査ライン毎のデジタル画像データを得る信号
処理手段を備えた上で、◆往復移動される試料台または
光学系の変位を検出する変位検出器と、◆この変位検出
器が出力した変位信号を微分処理する微分回路と、◆こ
の微分回路の出力がゼロクロスすることを検出して、そ
の検出時に上記信号処理手段にタイミング信号を送る手
段とが設けられ、◆上記信号処理手段が、このタイミン
グ信号を受けたときに1主走査ライン毎のサンプリング
を開始するように構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0012】また、本発明による第2の走査型顕微鏡は
、試料が載置される試料台と、照明光を試料上に照射す
る光学系とを相対的に往復移動させることにより、この
照明光を試料上において主、副走査させ、この照明光走
査を受けた試料の部分からの光を光検出器により検出し
て試料像を撮像する走査型顕微鏡において、◆上記と同
様の信号処理手段、変位検出器、および微分回路に加え
て、◆上記信号処理手段に、1主走査ライン毎のサンプ
リング開始タイミングを規定するタイミング信号を入力
する手段と、◆上記微分回路の出力がゼロクロスするこ
とを検出するゼロクロス検出手段と、上記往復移動を行
なう手段に入力される駆動信号を、上記ゼロクロス検出
手段が出力するゼロクロス検出信号と上記タイミング信
号の位相ずれに応じた量だけシフトさせて、この位相ず
れを解消させる手段とが設けられたことを特徴とするも
のである。
【0013】
【作用】図5に、前述した音叉と電磁石とからなる照明
光走査機構における、電磁石の駆動電圧と音叉の位相等
の関係の一例を示す。図の(a)に示すのが駆動電圧V
d、(b)に示すのが音叉の位相xである。両者の位相
は互いに、図中L1で示す量だけずれている。なおこの
位相xは、該音叉によって往復移動される試料台あるい
は光学系の変位と一義的に対応する。また同図の(c)
に示すのは、この変位(位相)xを検出する変位検出器
の出力を微分処理した信号Shである。
【0014】図示されるように、変位xが最大あるいは
最小となった時点、つまり試料台あるいは光学系の移動
方向が逆転して移動速度がゼロとなった時点では、微分
信号Shが必ずゼロクロスする。したがって、上記構成
の第1の走査型顕微鏡におけるように、このゼロクロス
を検出した時点で1主走査ライン毎の画像データのサン
プリングを開始すれば、その画像データは必ず、試料上
を主走査する照明光が折り返す時点から、あるいはそれ
より一定時間遅れた時点から取り込まれるものとなる。
【0015】また上記構成を有する本発明の第2の走査
型顕微鏡において、1主走査ライン毎の画像データのサ
ンプリング開始タイミングが、図5の(e)に示すタイ
ミング信号(水平同期信号)Hsによって規定されてお
り、同図(d)に示すゼロクロス検出信号Szとタイミ
ング信号Hsとは、L2だけ位相がずれているものとす
る。そこで、上記位相ずれを解消するように、駆動電圧
VdをL2だけ遅延させると、微分信号Shがゼロクロ
スした時点で1主走査ライン毎の画像データのサンプリ
ングが開始されるようになる。したがってこの場合も、
画像データは必ず、試料上を主走査する照明光が折り返
す時点から、あるいはそれより一定時間遅れた時点から
取り込まれるものとなる。
【0016】
【発明の効果】こうしておけば、従来装置のように駆動
電圧Vdの位相に基づいて画像データのサンプリング開
始タイミングを規定する場合と異なって、この駆動電圧
Vdの位相と音叉の位相との関係が変動しても、前述し
たような画像のずれが起こることがない。
【0017】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。
【0018】図2は、本発明の第1実施例によるモノク
ロ反射型の共焦点走査型顕微鏡を示すものであり、また
図3は、その走査機構の平面形状を詳しく示している。 図2に示されるように単色光レーザ10からは、単一波
長の照明光11が射出される。直線偏光したこの照明光
11は、P偏光状態で偏光ビームスプリッタ25の膜面
25aに入射し、そこを透過する。偏光ビームスプリッ
タ25を通過した照明光11は、偏波面調整用のλ/2
板12を通過し、入射用レンズ13で集光されて、偏波
面保存光ファイバー14内に入射せしめられる。
【0019】この偏波面保存光ファイバー14としては
、図4に断面形状を示すように、クラッド14a内にコ
ア14bが配され、このコア14bの両側に応力付与部
14c、14cが形成されてなる、いわゆるPANDA
型のものが用いられている。そして直線偏光した照明光
11は、λ/2板12を適宜回転させることにより、偏
波面の向きが応力付与部14c、14cの並び方向、あ
るいはそれに直交する方向と揃う状態にして(本実施例
では後者の方向、すなわち図4の矢印U方向)、該光フ
ァイバー14内に入射せしめられる。
【0020】この光ファイバー14の一端はプローブ1
5に固定されており、該光ファイバー14内を伝搬した
照明光11はこの一端から出射する。この際光ファイバ
ー14の一端は、点光源状に照明光11を発することに
なる。プローブ15には、コリメーターレンズ16およ
び対物レンズ17からなる送光光学系(受光光学系を兼
ねる)18が固定されている。なお、コリメーターレン
ズ16と対物レンズ17との間には、λ/4板19が配
設されている。
【0021】上記の照明光11はコリメーターレンズ1
6によって平行光とされ、λ/4板19を通過して円偏
光とされ、次に対物レンズ17によって集光されて、試
料台22に載置された試料23上で(表面あるいはその
内部で)微小な光点Pに結像する。試料23で反射した
反射光11”は旋回方向が逆向きの円偏光となり、λ/
4板19を通過して、偏波面の向きが照明光11のそれ
と直交する直線偏光とされる。この反射光11”の光束
は、コリメーターレンズ16によって集光されて、偏波
面保存光ファイバー14内に入射せしめられる。このと
きの反射光11”の偏波面の向きは、図4の矢印V方向
となる。光ファイバー14を伝搬した反射光11”はそ
の一端から出射し、レンズ13によって平行光とされる
【0022】この反射光11”はλ/2板12を通過後
、S偏光状態で偏光ビームスプリッタ25の膜面25a
に入射し、そこで反射する。この反射光11”は、集光
レンズ26で集光され、アパーチャピンホール27を通
して光検出器28によって検出される。この光検出器2
8は例えばフォトマルチプライヤ(光電子増倍管)等か
らなり、そこからは、試料23の照明光照射箇所の明る
さを示す連続信号Sが出力される。
【0023】上述のように、λ/4板19と偏光ビーム
スプリッタ25とから構成される光アイソレータを設け
たことにより、反射光11”がレーザ10側に戻ること
がなくなり、より大光量の反射光11”が光検出器28
に導かれるようになる。また、入射用レンズ13や光フ
ァイバー14の端面等で反射した照明光11が、光検出
器28に入射することも防止され、S/Nの高い信号S
が得られるようになる。
【0024】次に、照明光11の光点Pの2次元走査に
ついて、図3を参照して説明する。プローブ15は、水
平に配された音叉30の一先端部に、光学系18の光軸
が垂直となる状態で固定されている。この音叉30は、
その基部30aが架台32に固定されて、所定の固有振
動数で振動可能となっている。そして音叉30の内側に
は、その両先端部とそれぞれ若干の間隔をおいて、電磁
石31が配設されている。この電磁石31は、取付部材
34を介して架台32に固定されている。
【0025】上記電磁石31には、駆動回路33から、
音叉30の固有振動数と等しい周波数の矩形パルス電圧
Vdが印加される。こうして音叉30の両端部に断続的
に磁界が作用することにより、音叉30はその固有振動
数で振動する。そこで、この音叉30に固定されている
プローブ15は、図2、図3中のX方向(水平方向)に
高速で往復移動し、光点Pの主走査がなされる。
【0026】また試料台22は架台32に対して、Z方
向(光学系18の光軸方向)に往復移動可能なZ移動ス
テージ24Z、およびX、Z両方向に対して直角なY方
向に往復移動可能なY移動ステージ24Yを介して取り
付けられている。そこで、上記のようにして光点Pの主
走査を行なうとき、同時にY移動ステージ24Yを往復
駆動させると、光点Pの副走査がなされる。
【0027】そして、光点Pの2次元走査を行なう毎に
、Z移動ステージ24Zを移動させることにより、試料
23をZ方向に移動させた範囲内で、全ての面に焦点が
合った画像を担う信号Sを得ることが可能となる。
【0028】なお本実施例では図3に示す通り、音叉3
0の他端部に、プローブ15と同じ構成のダミープロー
ブ15’が取り付けられている。それにより、音叉30
の一端部、他端部の機械的バランスを良好に保ち、理想
に近い共振系を構成できるようになる。  また本実施
例では、音叉30の内側に電磁石31を配して、音叉3
0の両端部にそれぞれ磁界を作用させるようにしている
ので、電磁石を音叉30の1つの端部の外側にのみ配す
る場合に比べれば、音叉30に作用する磁束密度、つま
りは作用する力を、より大きくすることができる。
【0029】次に図1を参照して、電気的な構成につい
て説明する。まず、電磁石用駆動回路33を詳しく説明
する。この駆動回路33は、VCO(電圧制御発振器)
49と、その後段のドライバ50とから構成されている
。ドライバ50は、1/n分周器51、フォトカプラ5
2、パワーMOS−FET53、ダイオード54、コン
デンサ55等からなり、上記VCO49から入力される
周波数信号Sfの1/nの周波数の矩形パルス電圧Vd
を電磁石31に印加する。また図3に示されるように電
磁石31には、音叉30の先端部の位相、つまり光学系
18のX方向変位を検出する変位検出器60が取り付け
られている。この変位検出器60は例えば圧電素子、ホ
ール素子等からなり、上記変位を検出してそれを示す信
号Sxを出力する。この変位信号Sxは信号処理回路6
1に入力される。変位信号Sxは音叉30の振動にとも
なって規則的に変化するので、この信号Sxを信号処理
回路61で適当に処理することにより、音叉30の振動
の周期、つまり照明光光点Pの主走査周期を求めること
ができる。こうして求められた主走査周期を示す電圧信
号Svは、VCO49に入力される。VCO49はこの
電圧信号Svの値に応じて信号Sfの周波数を変化させ
、所定の主走査周期を設定する。
【0030】次に、画像信号の処理系について説明する
。先に述べた光検出器28が出力する連続的なアナログ
信号Sは、アンプ40で増幅されてからA/D変換器4
1に入力され、そこでサンプリング、量子化されてデジ
タルの画像信号Sdに変換される。この画像信号Sdは
、画像処理装置42において例えば階調処理等の画像処
理を受けた後、CRT表示装置等の画像再生装置43に
入力される。この画像再生装置43においては、画像信
号Sdが担持する画像、すなわち試料23の顕微鏡像が
再生される。
【0031】上記画像再生装置43には、例えばパーソ
ナルコンピュータ等のコンピュータ44が接続され、画
像処理の指令や、走査型顕微鏡の基本的操作指令、つま
り視野探し用画像の撮像指令や観察用画像の撮像指令等
は、すべてこのコンピュータ44のキーボード等の入力
操作部を用いて与えられる。
【0032】ここで画像再生装置43としては一般的な
ラスタ走査方式のものが用いられるので、上記の画像信
号Sdは、アナログ信号Sのサンプリング開始タイミン
グを主走査と同期を取って適正に設定して、1主走査ラ
イン毎のものとしなければならない。そのために、前記
変位検出器60が出力した変位信号Sxは、微分回路6
2にも入力される。微分回路62はこの変位信号Sxを
微分処理し、得られた微分信号Shはコンパレータ63
に入力される。コンパレータ63はこの微分信号Shが
ゼロクロスすることを検出し、それを検出したときにタ
イミング信号Stを出力する。この信号Stは水平同期
信号発生回路64に入力される。水平同期信号発生回路
64は前述した周波数信号Sfを受け、この信号Sfの
周波数と対応する主走査1周期毎に水平同期信号Hsを
発生させる。この水平同期信号Hsの出力タイミングは
、上記のタイミング信号Stが入力された時点とされる
【0033】この水平同期信号Hsは、画像処理装置4
2に入力されるとともに、ピクセルクロック発生回路6
5に入力される。ピクセルクロック発生回路65は上記
周波数信号Sfを受け、この信号Sfの周波数の整数倍
の所定周波数のピクセルクロックCpを前記A/D変換
器41に送る。このピクセルクロックCpの出力開始タ
イミングは、上記の水平同期信号Hsが入力された時点
とされる。A/D変換器41は、このピクセルクロック
Cpの周波数でアナログ信号Sをサンプリングしてデジ
タル化するが、ピクセルクロックCpの入力開始タイミ
ングが上述のようになっているので、このサンプリング
は必ず微分信号Shがゼロクロスした時点、あるいはそ
れから一定時間遅れた時点からなされることになる。
【0034】上記微分信号Shと音叉30の位相xとの
関係は、先に説明した図5に示す通りとなっている。し
たがって1回の主走査毎の上記サンプリングは、必ず音
叉30が最大あるいは最小位相を取った時点(つまり試
料23上を主走査する照明光光点Pが折り返す時点)あ
るいはそれから一定時間遅れた時点で開始されることに
なる。 こうなっていれば、先に述べた通り、矩形パルス電圧V
dの位相と音叉30の位相との関係がいかに変化しても
、画像再生装置43で再生される顕微鏡像が主走査方向
にずれてしまうことはない。
【0035】なお前述したY移動ステージ24Yは、発
振器45から所定周波数の信号を受けるドライバ46に
より、該周波数で往復移動するように駆動される。また
Z移動ステージ24Zは、画像処理装置42から出力さ
れてD/A変換器47によりアナログ化されたZ軸コン
トロール信号Fsに基づいて、所定のZ位置上に来るよ
うにドライバ48により駆動される。そして発振器45
、D/A変換器47は各々、画像処理装置42から発せ
られる垂直同期信号Vs、フォーカス方向信号Fsに基
づいて作動制御され、ステージ24Y、24Zの移動の
同期が取られる。またこれら垂直同期信号Vs、フォー
カス方向信号Fsは、上記の水平同期信号Hsと同期が
取られ、それによりステージ24Yおよび24Zの移動
と、プローブ15の往復移動との同期が取られる。
【0036】次に、図6を参照して本発明の第2実施例
について説明する。この図6は、第2実施例装置の電気
回路を示すものであり、これは、図1に示した第1実施
例装置の電気回路に代えて使用される。なおこの図6に
おいて、前記図1中の要素と同等の要素には同番号を付
し、それらについての重複した説明は省略する。
【0037】この装置においては、周波数信号Sfの1
/nの周波数とされた周波数信号Sf’が、パルス遅延
回路70に通されてからフォトカプラ52に入力される
。一方、水平同期信号発生回路64が発生する水平同期
信号Hsの出力タイミングは(すなわちピクセルクロッ
クCpの出力開始タイミングは)、変位検出器60が検
出する光学系18のX方向変位とは、何ら関係なく規定
される。またコンパレータ63は前記微分信号Shがゼ
ロクロスすることを検出し、それを検出したとき、ゼロ
クロス検出信号Szを出力する。このゼロクロス検出信
号Szは、デジタルコンパレータ71に入力される。デ
ジタルコンパレータ71には、上記水平同期信号Hsも
入力される。
【0038】デジタルコンパレータ71は、入力された
水平同期信号Hsとゼロクロス検出信号Szとの間に位
相ずれがあるときは、ゲート信号Sgをアップダウンカ
ウンタ72に入力する。それとともにデジタルコンパレ
ータ71は、この位相ずれの方向に応じたアップダウン
指示信号Suをアップダウンカウンタ72に入力する。 アップダウンカウンタ72はゲート信号Sgが入力され
た際、それまで指定されていたカウント値を、アップダ
ウン指示信号Suが示す通りに所定値だけカウントアッ
プあるいはカウントダウンする。このカウント値は、パ
ルス遅延回路70に遅延データDdとして入力される。 パルス遅延回路70はこのカウント値Ddに比例する時
間だけ、周波数信号Sf’を遅延させる。この処理によ
り、図5の(a)に示す駆動電圧Vdの位相が遅れるよ
うになる。
【0039】以上の処理がなされると、あるいは場合に
よっては上記カウント値のカウントアップあるいはカウ
ントダウンが何回か繰り返されると、音叉の位相xに位
相遅れが生じるので、ついには、図5に示すゼロクロス
検出信号Szとタイミング信号Hsとの位相ずれL2が
解消されるようになる。そこで、1主走査ライン毎の画
像データのサンプリングは、微分信号Shがゼロクロス
した時点あるいはそれから一定時間遅れた時点から開始
されるようになる。したがってこの場合も、1回の主走
査毎のアナログ信号Sのサンプリングは、必ず音叉30
が最大あるいは最小位相を取った時点(つまり試料23
上を主走査する照明光光点Pが折り返す時点)あるいは
それから一定時間遅れた時点で開始されることになる。
【0040】以上、音叉30を電磁石31により振動さ
せて照明光光点Pを主走査させる機構を備えた走査型顕
微鏡に適用された実施例について説明したが、本発明は
その他の機構により照明光の走査を行なう走査型顕微鏡
に対しても適用可能であり、そして前述したような画像
のずれを防止する効果を同様に奏するものである。
【0041】また、以上説明した実施例の走査型顕微鏡
はモノクロ反射型のものであるが、本発明はその他、カ
ラー画像を撮像する走査型顕微鏡や、透過型の走査型顕
微鏡、さらには走査型蛍光顕微鏡等にも適用可能である
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による走査型顕微鏡の電気
回路図
【図2】上記実施例の走査型顕微鏡を示す一部破断正面
【図3】上記実施例の走査型顕微鏡に用いられた照明光
走査機構の平面図
【図4】上記実施例の走査型顕微鏡に用いられた偏波面
保存光ファイバーの断面図
【図5】本発明の走査型顕微鏡における各種信号の波形
と、音叉の位相との関係を示すグラフ
【図6】本発明の第2実施例による走査型顕微鏡の電気
回路図
【符号の説明】
10    単色光レーザ 11    照明光 11”    反射光 14    偏波面保存光ファイバー 15    プローブ 16    コリメーターレンズ 17    対物レンズ 18    送光光学系 22    試料台 23    試料 26    集光レンズ 27    アパーチャピンホール 28    光検出器 30    音叉 31    電磁石 32    架台 33    駆動回路 41    A/D変換器 60    変位検出器 61    信号処理回路 62    微分回路 63    コンパレータ 64    水平同期信号発生回路 65    ピクセルクロック発生回路70    パ
ルス遅延回路 71    デジタルコンパレータ 72    アップダウンカウンタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  試料が載置される試料台と、照明光を
    試料上に照射する光学系とを相対的に往復移動させるこ
    とにより、この照明光を試料上において主、副走査させ
    、この照明光走査を受けた試料の部分からの光を光検出
    器により検出して試料像を撮像する走査型顕微鏡におい
    て、前記光検出器の連続出力をサンプリングして、1主
    走査ライン毎のデジタル画像データを得る信号処理手段
    を備えた上で、往復移動される試料台または光学系の変
    位を検出する変位検出器と、この変位検出器が出力した
    変位信号を微分処理する微分回路と、この微分回路の出
    力がゼロクロスすることを検出して、その検出時に前記
    信号処理手段にタイミング信号を送る手段とが設けられ
    、前記信号処理手段が、このタイミング信号を受けたと
    きに1主走査ライン毎のサンプリングを開始するように
    構成されていることを特徴とする走査型顕微鏡。
  2. 【請求項2】  試料が載置される試料台と、照明光を
    試料上に照射する光学系とを相対的に往復移動させるこ
    とにより、この照明光を試料上において主、副走査させ
    、この照明光走査を受けた試料の部分からの光を光検出
    器により検出して試料像を撮像する走査型顕微鏡におい
    て、前記光検出器の連続出力をサンプリングして、1主
    走査ライン毎のデジタル画像データを得る信号処理手段
    を備えた上で、この信号処理手段に、1主走査ライン毎
    のサンプリング開始タイミングを規定するタイミング信
    号を入力する手段と、往復移動される試料台または光学
    系の変位を検出する変位検出器と、この変位検出器が出
    力した変位信号を微分処理する微分回路と、この微分回
    路の出力がゼロクロスすることを検出するゼロクロス検
    出手段と、前記往復移動を行なう手段に入力される駆動
    信号を、前記ゼロクロス検出手段が出力するゼロクロス
    検出信号と前記タイミング信号の位相ずれに応じた量だ
    けシフトさせて、この位相ずれを解消させる手段とが設
    けられたことを特徴とする走査型顕微鏡。
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