JPH04309606A - サンドフィル人工芝の施工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフ場の歩径路やテ
ニスコート等に適用されて、そのパイル間隙に目砂を充
填してなるサンドフィル型人工芝の施工法に関する。

【０００２】

【従来の技術】人工芝のパイルの隙間に珪砂の如き目砂
を充填し、天然芝とクレイの感触に近づけたサンドフィ
ル人工芝は、ゴルフ場の歩径路、テニスコート等に応用
され、特に、人工芝が下地と接触せず、しかも目砂（充
填砂）の重量により固定されているため、上記施設等に
は極めて好適とされていた。従来、この種の人工芝にあ
っては、サンドスプレッダーで撒布される砂を、回転ブ
ラシの回転により起上るパイルの間隙に流し込む方法が
とられている。しかし、敷設される人工芝が殆んどロー
ル巻で保管されたものを解いて使用することから、パイ
ル全体が一定方向倒伏して所謂「ヘタリ」のクセがつい
ていることもあって、回転ブラシを進行しながら順回転
又は逆回転してもパイルを直立させて目砂をパイルの根
もと、即ち基布上面にまで降下させ、パイル間隙に十分
充填することができず、一部の目砂が残留してパイルの
上面に堆積し、この結果、パイルが直立していてその間
隙に目砂が充填される本来のサンドフィル人工芝の特徴
が十分に発揮されない場合が屡々生じていた。

【０００３】即ち従来工法では、回転ブラッシの順回転
及び逆回転を繰り返し、その間にブラシ刷子によってパ
イルを掻きあげて同時に目砂をパイル間隙に挿入しよう
とするものであるが、回転運動であるため主としてパイ
ルの先端部のみを掻き上げるだけで、この結果、目砂は
パイルの間隙の中途までしか入らずしかも、パイル間隙
にフィルされない目砂がその重量によりパイルを倒伏さ
せ、パイルの直立性を悪化し、さらに降雨時には過剰に
堆積された目砂が流動してフィル施工後の人工芝の外観
を益々損うこととなっていた。このために、フィルが十
分になされて仕上りが良好であり、目砂の偏在、パイル
の倒伏等のない優れたサンドフィル人工芝の出現が強く
要望されていたものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の実状に
鑑みてなされたもので、従来の施工法に基づく欠点を改
めて、散布される砂が各パイルの底部に十分に到達して
パイルの直立性を完全に保持しうる限りでなく、特に、
傾斜や高低が連続するゴルフ場の歩径路の如き平坦性を
有しない地域を施工する場合でも、常にフィルがパイル
間隙の深部にまで完全に実施されて、過剰堆積された砂
の流動に基づく再三、再四の修正等がなくしかも要望さ
れた事項が十分達成される新規のサンドフィル人工芝の
施工法を提供することをその目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、従来工法における見砂の散布と回転ブラ
シの作動を同時に行うことを改めて、目砂の散布と新規
のブラシ操作とを分離し人工芝の敷設を含めて結局３工
程で施工することとし、予め出来るだけ施工地域全般に
平均して敷設した目砂について人工芝にフィルする工法
を確立したものである。本発明は３工程から構成される
。まず、第１工程では、施工地域例えばゴルフ場の歩径
路にサンドフィルが適用される人工芝が敷設される。 本発明工法は、人工芝の敷設が可能であるならば、多少
の高低又は左右に傾斜がある道路等にも十分適用できる
。次の第２工程では、敷設された芝上面に所定量の目砂
が概ね平均して散布される。従来工法の如く、砂の散布
とブラシ回転によるフィルとを同時に行うやり方では、
散布砂量と回転ブラシによるパイルの開放とが必ずしも
同期せず、部分的に多少のある所謂ムラを生じ、特に、
施工部分に高低や傾斜があると目砂が不均一に堆積され
、一層欠点が暴露されることがあるが、本発明によれば
、かかる不具合は生じない。

【０００６】最後に、本発明の最も重大な特徴部分とな
る第３工程では、フィル作用が全く異ったものとなる。 即ち、従来工法で採用している回転ブラシ方式では、ブ
ラシの順・逆いずれの回転でも、パイルの殆んど先端部
のみを掻き上げ、掻き上げられるパイル間隙に対する砂
の流し込み量が著しく限定され、パイルが直立しないま
まにフィルが終了することが屡々生じ、しかも施工後降
雨があると、流砂の現象が起って、サンドフィル人工芝
の本来の目的を達し得ないことが多かったが、本発明に
係るブラシは、前進方向に対するブラシの小刻みな往復
運動に基づき、目砂とパイルの両方に震動又は揺動を与
えて、パイル間隙を一層開放し、強制的にしかも円滑に
目砂をパイル間隙に流し込むもので、その結果、各パイ
ルはすべて直立し、部分的に過剰堆積される目砂はなく
、理想的なサンドフィル人工芝を現出せしめるものであ
る。

【０００７】

【実施例】図１は本発明工法に基づくサンドフィル人工
芝を示す断面的説明図、図２は従来工法に基づくサンド
フィル人工芝を示す断面的説明図、図３は本発明に係る
目砂充填装置の一例の概略説明図、図４は目砂充填装置
におけるブラシとパイル及び目砂との関係を示す説明図
、図５は目砂充填装置の駆動輪半回転後におけるブラシ
とパイル及び目砂との関係を示す説明図である。

【０００８】図１には、本発明工法に基づく目砂フィル
人工芝の状態が示される。パイル間隙に対する目砂の最
も好ましい充填仕上りは図示の如く、各パイルの間隙を
完全に深部まで充填し、しかも、パイル自体がすべて直
立しているものである。かかるサンドフィル人工芝では
各種コートでは、イレギュラーバンド等が発生せず、ま
た、多少の傾斜又は高低のある歩径路等にあっても、降
雨時の流砂等を生じない優れたものとなる。まず、図１
、図２における符号１は人工芝基布、同２はパイル、同
３は目砂、同４はバッキング、同５は地盤を示している
。これに対し、図２に従来工法によるサンドフィル人工
芝が示される。この場合は、パイル２の先端近傍のパイ
ルの間隙部分には、目砂３が浸入しているが、基布１の
上面に近い同間隙部分には、図１に見られるように目砂
が深部にまで充填している状態が見られない。

【０００９】これはブラシの順回転及び逆回転を交互に
行ってパイル間を開放し、同時に目砂撒布装置から目砂
を降下撒布し、パイル間を目砂を侵入させる筈の従来方
式が、多くの場合ロール巻き等されてその先端部が一方
向に僅かに倒伏している施工前の人工芝では、パイルが
回転ブラシに作動を与えても、殆んどパイルの先端部を
掻き上げるだけで、全体直立させることができず、同時
に流し込まれる目砂もパイル間の奥深くまで進入するこ
とが困難な結果生じた現象である。これに対して図１に
係る本発明の場合は、その前進方向に、平面的に小刻み
に往復するブラシがパイルとその上に予め堆積された目
砂との上面を摺動しパイルと目砂の両者に震動又は揺動
を与えるようブラシを前進せしめるものであるから目砂
は確実にパイル間に落下し基布上面に集積し得て所期の
目的を達し得る。しかも回転式で順回転及び逆回転の往
復運動を繰り返すものとは異り、小往復しながら前進す
るものであるから、ブラシのストロークも短かく能率的
であり、しかも仕上りにおいて格段に優れたものとなる
。

【００１０】図３には、本発明に係る目砂充填装置の一
例が示される。本装置はエンジン６を搭載し、操作ハン
ドル７を操って矢印方向に前進する。その末端にブラシ
８を取付けるロッド９とこれに連結するロッド１０があ
り、ロッド１０は駆動輪１１に遊動自在に連結される。 図４及び図５には、夫々ロッド１０が駆動輪１１の回転
に伴ってブラシ８が小刻みに摺動前進する状態が示され
る。図４は駆動輪１１に対するロッド１０の連結１２が
起点にあり、図５は駆動輪１１の１／２回転に伴って連
結１２は終点に移り、更に駆動輪１１が回転すると再び
起点に移る。いずれの場合にあっても、装置は大矢印方
向に前進する。このようにして、駆動輪の１回転で、ブ
ラシは前後に１往復し、パイル２の間隙を開放し、パイ
ル２と目砂３との両者に震動又は揺動を与えて、パイル
２の間隙に目砂３を挿入し、図５のＡの如く、パイルが
直立し、基布１の上面まで目砂が充填される状態となる
。

【００１１】

【発明の効果】本発明は以上の構成に基づくものである
から、本発明工法によるサンドフィル人工芝は、充填目
砂が安定し、各パイルの直立性が維持され、また、降雨
等による目砂の流失や堆積がなく、優れた人工芝を提供
し得るもので、極めて有用な発明である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明工法に基づくサンドフィル人工芝を示す
断面的説明図である。

【図２】従来工法に基づくサンドフィル人工芝を示す断
面的説明図である。

【図３】本発明に係る目砂充填装置の一例の概略説明図
である。

【図４】目砂充填装置におけるブラシとパイル及び目砂
との関係を示す説明図である。

【図５】目砂充填装置の駆動輪半回転後におけるブラシ
とパイル及び目砂との関係を示す説明図である。

【符号の説明】

１　　　　人工芝基布 ２　　　　パイル ３　　　　目砂 ４　　　　バッキング ５　　　　地盤 ６　　　　エンジン ７　　　　操作ハンドル ８　　　　ブラシ ９　　　　ロッド １０　　　　ロッド １１　　　　駆動輪 １２　　　　連結

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　施工地域にサンドフィル用人工芝を敷
   設する第１工程と、敷設された人工芝上面に所定量のフ
   ィル用の目砂を散布する第２工程と、目砂が散布された
   人工芝の上面を小刻みに前後動して人工芝のパイル及び
   散布された目砂を揺動し、該目砂をパイル間隙に落下せ
   しめて充填するブラシを有するフィル装置を前進駆動す
   る第３工程とから構成されるサンドフィル人工芝の施工
   法。