JPH0430915A - ワイヤ放電加工機の制御方法と装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工機の制御方法と装置

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JPH0430915A
JPH0430915A JP13114190A JP13114190A JPH0430915A JP H0430915 A JPH0430915 A JP H0430915A JP 13114190 A JP13114190 A JP 13114190A JP 13114190 A JP13114190 A JP 13114190A JP H0430915 A JPH0430915 A JP H0430915A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、被加工材であるワークとワイヤ電極との間で
行われるパルス放電により、サーボ送り機構の送り動作
に従って送り移動するテーブル上に搭載された当該ワー
クに所望の加工軌跡に従うワイヤ放電加工をおこなうワ
イヤ放電加工機の加工条件を適正条件に設定して電極断
線の防止と加工能率の向上を達成する制御方法と装置と
に関する。
〔従来技術〕
ワイヤ放電加工機においては、ワイヤ電極と被加工材で
あるワークとを画電極にして極間でパルス放電を発生さ
せることによりワークの放電加工をおこなう。従って、
放電加工条件において、単位時間における放電パルス数
と各パルスの放電エネルギーとを増加させれば、放電加
工によるワークからの加工屑除去量が増加し、加工速度
の増加を図ることができる。故に、各放電パルスの通電
幅、つまりパルス幅τ。、と、通電休止幅、つまりパル
ス休止幅τ。FF とを適宜に設定することにより放電
加工エネルギーを加減調節し、加工速度や加工精度を制
御することができる。
他方、ワイヤ放電加工機においては、速度を増加させた
場合のワイヤ電極の断線の発生が従来から問題とされて
種々の提案がなされ、また種々の解決手段が提供されて
いる。更に、上記加工速度の増加と共にワークの放電加
工軌跡が直線軌跡や緩曲線軌跡ばかりでな(、コーナ一
部軌跡(以下の記載では、これを隅角部軌跡と言う)を
経る加工軌跡の場合には、隅角部においては加工液の流
れ抵抗の増加に伴い、噴8ノズルから供給される加工液
噴流による加工屑排除機能と冷却機能とが共に低下する
ために極間における加工状態が悪化し、故に、このよう
な条件下で加工速度を高速度に保つと、隅角部経過直後
に断線事故が頻発することが知られている。従来はこの
ために、隅角部を含む放電加工軌跡のときには、隅角部
におけるワイヤ電極の断線を懸念して直線加工軌跡にお
ける加工速度も低減させる高速度化を犠牲にする初期条
件を予め設定するようにする方法や、加工軌跡のプログ
ラム形状から判断して放電加工途中に、隅角部を通過直
後の一定の軌跡区間は、コンピューターからなる加工演
算制御部において、上記のパルス通電幅τ。、を縮小、
または、パルス休止時間τ。FFを延長する制御をソフ
トウェアで実現し、断線事故の発生防止を図る方法等が
実施されていた。
σ発明が解決しようとする課題〕 然しながら、上述の前者の方法では、上記のように直線
軌跡における放電加工速度を犠牲にしてしするた約に放
電加工能率の低下を避けることができない問題がある。
また、後者のソフトウェアによる方法では、加工軌跡、
つまり、ワークに実現する加工形状が複雑なときは、加
工演算制御部における対処が困難になり、限界がある点
、また、加工演算部におけるソフトウェアの判断条件に
はワークの板厚の大小、加工液の噴出圧力の変化等のハ
ードウェア条件が加工条件の変化としてソフトウェアに
よる隅角部加工条件の判断系にフィードバックされない
問題があり、限界がある。
依って、本発明の目的は、ワイヤ放電加工機による放電
加工により、特に隅角部を含む所望の加工軌跡に従って
ワークに放電加工を施すときに、ワイヤ電極の断線発生
を防止し得る加工条件を調節設定できると共に直線軌跡
における加工速度の低減を来すことなく高能率のワイヤ
放電加工を遂行可能なワイヤ放電加工機の制御方法と装
置とを提供せんとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、ワイヤ放電加工機においては、コンピュータ
ーから成る放電加工演算制御部が、NCデータによる加
工形状プログラムに従ってワークテーブルのサーボ送り
機構を制御し、かつ、極間状態の検出値や操作部からの
指令データに従って放電加工条件を制御してワイヤ放電
加工の加工速度と加工精度を制御し、特に、鋭角から鈍
角に到る各種の隅角軌跡を通過するとワイヤ電極の断線
防止を図るべく放電パルス数を急激に低下させ、その後
、放電パルス数を漸増させて行く制御を普通に遂行する
ことに鑑み、ワークとワイヤ電極との両電極間における
極間状態の検出値から放電パルスの変化を計数、検出し
、この検出結果の放電パルス数の変化から放電加工軌跡
が非直線軌跡である隅角軌跡部を通過したことを判別し
、そのとき、放電パルス数の変化を所定の閾値と対比し
ながら監視し、閾値を超過したときは、パルス休止幅τ
OFFの延長を図る等の方法で放電加工エネルギーを低
減させ、放電パルス数による閾値超過が解消すると、直
ちに上記パルス休止幅τ。1.の延長を停止するように
して放電加工速度の回復を図るようにしたものである。
すなわち、本発明によれば、ワークとワイヤ電極との間
のパルス放電を制御することにより該ワークに所定の加
工軌跡に沿う放電加工を付与するワイヤ放電加工機の制
御方法において、上記ワークとワイヤ電極との間の極間
状態を電気的に検出することにより放電パルス数を常時
検出し、 上記放電パルス数の変化から前記所定の加工軌跡におけ
る直線軌跡と隅角軌跡とを判別し、また、上記放電パル
ス数の時間的平均値から求めた放電パルス数に関する所
定の閾値を設定し、上記隅角軌跡を通過後に上記放電パ
ルス数が上記所定の閾値を超過しているときは、上記パ
ルス放電における加工エネルギーを低減させるように制
御したワイヤ放電加工機の制御方法が提供されるのであ
る。
又、本発明によれば、ワークに関する所定のワイヤ放電
加工軌跡のプログラムに対応して放電パルスのパルス幅
と休止幅の指令データを出力するワイヤ放電加工演算手
段と、ワークとワイヤ電極との間の電気的極間状態を常
に検出する極間状態検出器と、上記極間状態検出器の検
出データと上記ワイヤ放電加工演算手段の上記指令デー
タとから放電パルスのパルス幅と休止幅との制御データ
を送出する放電パルス制御手段と、上記放電パルス制御
部の上記制御データに応じた放電パルスを上記ワークと
ワイヤ電極間に発生させるパルス出力手段と、上記極間
状態の検出データから放電パルス数を常に計数する放電
パルス数計数手段と、上記放電パルス数計数手段によっ
て計数した放電パルス数が急低下傾向とその後の漸次的
増加傾向とを示したとき、該計数結果の放電パルス数と
該放電パルス数の時間的平均値から求めたパルス数閾値
との比較から該パルス数閾値を超過している間は上記放
電パルス制御手段に対して加工エネルギーの低減指令を
送出する放電加工条件調節手段とを具備したワイヤ放電
加工機の制御装置が提供される。
〔作 用〕
上述のように、本発明は、ワークの放電加工軌跡におけ
る非直線軌跡である隅角軌跡の通過を放電パルス数の変
化により検出し、そのとき、閾値と比較し、閾値を超過
したときは、放電加工条件におけるパルス休止幅を延長
するなどして加工速度を低減側に調節し、閾値超過状態
が解消すると、各放電パルスのパルス休止幅の延長を解
除し、パルス幅を通常の高い加工速度側に復帰させるか
ら、ワーク全体のプログラム加工軌跡においては、加工
能率を高レベルにすることができる。以下、本発明を添
付図面に示す実施例に従って説明する。
〔実施例〕
第1図は、本発明によるワイヤ放電加工機の制御方法を
実施する装置の1実施例における全体的構成を示すブロ
ック図、第2図は同第1実施例に用いられる放電加工条
件調節回路の実施例を示す回路図、第3A図は隅角軌跡
を含むワークのプログラム加工軌跡の例を示す略示図、
第3B図は、同第3A図のプログラム加工軌跡をワイヤ
放電加工する場合に発生する放電パルス数の変化の状況
を横軸の時間経過に対して示したグラフ図、第4図は隅
角軌跡の通過前後におけるパルス数の変化と閾値とを図
示したグラフ図、第5図は第4図に示す条件下で放電パ
ルスのパルス休止幅で。FF延長を指令する指令信号の
発生状況を示すグラフ図、第6図は、本発駅によるワイ
ヤ放電加工機の制御方法を実施する装置の他の実施例と
してソフトウェア手段を駆使した実施例における全体的
構成を示すブロック図、第7図は、第6図に示す制御装
置におけるパルス休止幅τ。FF延長指令の出力条件を
判断する作用のフローチャートである。
さて、本発明によるワイヤ放電加工機の制御方法と装置
の各実施例に就いて説明する前に、ワイヤ放電加工機の
ワイヤ電極により被加工材(ワーク)の放電加工を遂行
する過程、特に、ワークの所望加工形状に対応したプロ
グラム加工軌跡に含まれる隅角軌跡を経過するときに発
生する放電パルス数の変化現象に関して先ず、説明を行
う。
ここで、第3A図と第3B図を参照すると、第3A図は
、隅角軌跡を含むプログラム加工軌跡の1例を図示して
おり、軌跡線Fに沿って直角の隅角部Fa、鋭角の隅角
部Fb、鈍角の隅角8FCを経過する加工軌跡である。
このような隅角部Fa−Fcを経過するプログラム加工
軌跡の軌跡線Fに沿ってワークにワイヤ電極との間でパ
ルス放電を発生させて放電加工をおこなうときに、軌跡
線Fの直線の軌跡部から各隅角部Fa、Fb。
Fcを経由する各過程でワーク、ワイヤ電極による両電
極間で発生する放電パルス数を観察すると、第3B図に
横軸を時間経過、縦軸を放電パルス数として示したグラ
フ図に示すにように、直線軌跡部における通常の放電パ
ルス数から隅角部経過後に急激に低い放電パルス数に低
下し、次いで、隅角部の経過直後から再び放電パルス数
が漸増して通常の直線軌跡の放電パルス数に向けて復帰
する現象を呈する。しかも、隅角部の角度が鋭い角度で
ある程、該隅角部を経過直後の放電パルス数の低下程度
が太き(、故に、第3B図において、隅角部Fbを経過
直後のパルス数の低下が一番大きく、次いで隅角部Fa
、更に隅角部Fcの順序で放電パルス数の低下が起きる
ことがわかる。これらはワイヤ放電加工機の加工制御に
おいては、必然的に発生する現象であり、更に、放電パ
ルス数が漸増して行く過程でワイヤ電極の断線が起き易
い現象が有ることが分かっている。依って、本発明は、
このような現象を捉えてワイヤ電極の断線を防止すると
共にプログラム加工軌跡の全軌跡の放電加工能率を高レ
ベルにする制御方法と装置とを提供するものである。
さて、第1図を参照すると、同図に示す本発明の1実施
例によるワイヤ放電加工機の制御装置は、線状のワイヤ
電極11とワーク13との間の極間ギャップGを介して
パルス放電により同ワーク13に高能率でワイヤ放電加
工を施すた約の制御装置として構成されている。ここで
周知の如く、ワイヤ電極11は図示されていないワイヤ
放電加工機のワイヤ電極送り機構により放電加工領域に
おいて上記のようにワーク13と極間ギャップGを隔て
て対向しながら所定の送り速度によりワイヤ電極供給源
からワイヤ電極回収部へ向けて走行している。
また、ワーク13も周知の如く、後述する放電加工演算
制御装置17からサーボ機構19を経てX、Y両軸方向
に送り動作するワークテーブル15上に載置されている
ので、同ワークテーブル15が所望の加ニブログラムに
従って送り動作すると、ワーク13がX、Y両軸により
定まる平面内でワイヤ電極11に対して所望の加工形状
に対応した放電加工軌跡に沿って変位するのである。
さて、送り方向に走行するワイヤ電極11とワーク13
は対向画電極を形成し、ワイヤ電極11にはワーク13
との対向部における上下2か所で給電子21a、21b
を介して放電用のパルス電力が供給されるので極間ギャ
ップGを介してパルス放電が行われ、このパルス放電の
エネルギーによりワーク13に対する放電加工が進捗す
るのである。また、上記パルス電力は、ワイヤ放電加工
機のパルス出力部23から供給され、同パルス出力部2
3はパルス制御部25に接続されている。
つまり、パルス出力部23は、パルス制御部25から送
出されるパルス幅τ。1休止幅τ。□の指令信号S1に
従うパルス電力の供給を行うのである。また、パルス制
御部25は放電加工演算制御装置17に接続され、同放
電加工演算制御装置17が加ニブログラムに従ってパル
ス幅τ。、とパルス休止幅τ。FFの設定値を指令信号
S。とじて送出する。この放電加工演算制御装置17は
、ワーク13の所望の加工形状に関する加ニブログラム
を入力されると、同加ニブログラムに従って前述したサ
ーボ機構19を介してワークテーブル15の送り動作を
制御し、所定の最適放電加工条件、つまり、パルス放電
のエネルギーレベルと加工速度の最適値をワイヤ電極1
1とワーク13との間に設定する。なお、図示されてい
ないが、極間ギャップGには常に加工液の噴出流が供給
され、加工屑の除去と両極の冷却を行っている。
さて、上述のように放電加工演算制御装置17の制御に
よりワイヤ放電加工が進捗されるとき、極間ギャップG
における加工状態の変化が極間状態検出部27によって
常時、検出され、検出値が上記パルス制御部25にフィ
ードバックされている。更に詳述すると、極間状態検出
部27は上記の極間ギャップGにおける加工状態の変化
を電気量、例えば、ワイヤ電極11とワーク13間の電
圧値の変化として取出し、検出しているものであり、放
電加工過程における現在の加工状態を示すデータとして
フィードバックしているのである。
従って、このフィードバックデータを受信したパルス制
御部25は、放電加工演算制御装置17からの設定指令
信号S。に同フィードバックデータに応じた補正を加え
てパルス出力部23ヘパルス幅τ。8、休止幅τ。□に
関する指令信号S1を送出している。ここで、本発明の
実施例によれば、更に、上記極間状態検出部27とパル
ス制御部25との間に放電加工条件調節回路29を具備
し、後述のようにして加ニブログラムの放電加工軌跡に
おける隅角軌跡部分の通過後におけるワイヤ電極11の
断線発生を防止するために加工条件の調節を遂行してい
るのである。ここで、放電加工条件調節回路29は、極
間状態検出B27が極間ギャップGにおける放電電圧値
の検出データから極間ギャップGにおける正常放電パル
スと短絡パルスとの両者を含めた全放電パルス数を内蔵
する又は別に設けたカウンタ手段で、例えば数m5ec
毎の周期により計数する都度、その放電パルス数を受信
し、この放電パルス数の変化から現在まで経過した加工
軌跡中における隅角軌跡の有無を判別すると共に隅角軌
跡部分を経過した直後から漸次に直線軌跡部分へ移行す
るまでに発生し易いワイヤ電極11の断線を防止すべく
放電パルスのパルス休止幅τ。FFの時間々隔を延長さ
せる指令信号を送出する回路手段として設けられている
第2図は、上記放電加工条件調節回路29の具体的回路
の構成例を示している。即ち、同放電加工条件調節回路
29は、極間状態検出部27の放電パルス数カウンタ回
路31と数m5ec間隔でノくレス数を電圧値に変換す
る周波数−電圧変換回路33とを経由して人力される放
電パルス数に対応した電圧値から時間平均した平均放電
パルス数に相当する平均電圧信号を作成し、この平均電
圧信号に所定のゲインを掛けて放電パルス数に関する一
定の閾値を作成し、設定する閾値設定回路35とコンパ
レータ37とヲ具備シ、上記コンパレータ37は、実際
に検出した放電パルス数とその検巴放電パルス数を時間
平均した平均パルス数に基づいて設定した閾値とを比較
して前者が後者を超過したときには、コンパレータ37
の出力端から放電パルスのパルス休止幅τ。−を長く延
長する指令信号S2を発生させる回路手段として形成さ
れている。上述の閾値は、放電t< )レス数の変化に
伴い実験的、又統計的にワイヤ電極11の断線が発生す
る限界を判断するための基準値として設定されているも
ので、平均パルス数に対して1.1〜1.2のゲインを
掛けた値に設定しである。故に、閾値設定回路35は、
放電パルス数が急激に低下する、加工軌跡における隅角
部経過直後(第3B図参照)の状態では短時間(例えば
、時定数0.5SEC)に渡る放電パルス数を平均する
ように抵抗Rl 、ダイオードD1コンデンサーC1増
幅器Gとから構成され、隅角部経過後の放電パルス数が
漸増する過程では比較的長時間(例えば、時定数10 
SEC)  に渡る放電パルス数を平均するように抵抗
R2、コンデンサー〇、増幅器Gとから構成される。つ
まり、放電パルス数の変化過程で同パルス数が低下して
傾向を示す過程では、回路応答を早くして短時間の平均
パルス数から閾値を設定し、また、パルス数が漸増傾向
を示す過程では、回路応答を遅くして長時間の平均パル
ス数から閾値を設定しているものである。
第4図は、上述した閾値を示す曲線T1と実際の放電パ
ルス数T、(周波数−電圧変換回路33を経由後)の変
化曲線との関係を示し、実際の放電パルス数T2が閾値
T1を超過する過程では、第5図に示すように放電加工
部における各放電パルスのパルス休止幅τ。F、を延長
し、放電加工エネルギーレベルを低下させる指令信号S
2がコンパレータ37 (第2図)から発生される。こ
の指令信号が82発せられている間、同指令信号S2を
フィードバックにより受信するパルス制御部25は放電
パルスのパルス休止幅γ。FFを延長し、その結果、放
電加工エネルギーの低減により放電加工速度を遅速化し
、以てワイヤ電極11の断線を防止する。なお、上記の
指令信号S2は閾値を超過している時間間隔に応じた異
なる時間幅を有した指令信号であることは言うまでもな
い。
本発明によれば、上述のようにプログラム加工軌跡の隅
角部F a−F c等の通過を放電パルス数の変化から
判別し、該隅角部を経過直後は、上述の実施例の記載か
ら明らかなように、ワイヤ電極11の断線を防止すべく
、放電パルスのパルス休止幅τ。FFを延長し、放電加
工部における放電加工エネルギーを低減させて加工速度
を低下させるようにするが、その後、プログラム加工軌
跡が直線軌跡に復帰すると、極間ギャップGにおける加
工状態が改善されるので、おのずから実際の検出放電パ
ルス数が閾値放電パルス数を超過する現象は極めて稀に
なるから、パルス休止幅τ。2.の延長調節が行われる
ことも少な(なり、故に、略設定指令信号S0に従う、
高加工速度でワイヤ放電加工が進捗することになる。こ
の結果、プログラム加工軌跡における直線軌跡での加工
速度が、隅角部軌跡を通過する場合のワイヤ電極の断線
防止処置に伴って比較的低速度域に拘束されるという従
来の不都合は解消され、直線軌跡では、高加工速度によ
るワイヤ放電加工が遂行され、結局、ワークのワイヤ放
電加工能率を向上させることが可能になるのである。
次に第6図は、本発明によるワイヤ放電加工機の制御方
法と装置とを実施する他の実施例を示しており、本実施
例は、前実施例において放電加工条件調節回路29で実
現した放電加工条件の調節を放電加工演算制御装置17
において、ソフトウェア処理により実行するようにした
ものである。
従って、本実施例によるワイヤ放電加工機の制御装置は
、第1図に示した構成より簡略化され、また、第1図に
示した実施例と放電加工演算制御装置17の機能が異な
る以外は、同一参照番号で示した各構成要素は、全く同
一の構成要素と考えて差支えない。本実施例では、極間
状態検出部27が計数、検出した放電パルス数は、同極
間状態検出部27から直接、放電加工演算制御装置17
に適宜のインターフェイス(図示路)を介して入力され
、同放電加工演算制御装置17内でプログラム加工軌跡
における隅角部通過の判別と、隅角部通過直後において
ワイヤ電極11の断線が発生し易い放電パルス数の漸増
過程における放電パルスのパルス休止幅τ。、Fの延長
による加工条件の調節とを実行するものである。この場
合に、前述した閾値パルス数の設定、同閾値パルス数と
の比較等の処理を全て放電加工演算制御装置17内で遂
行し、比較結果に応じて前述の実施例と同様にバルス休
止幅τ。FFの延長調節の設定指令S3を、放電加工演
算制御装置17の出力端から上記インターフェイスを介
してパルス制御部25へ送出するのである。
第7図は、上記の放電加工演算制御装置17において遂
行される加工条件調節処理をフローチャートによって示
したものである。
同第7図のフローチャートから理解できるように、本実
施例によるワイヤ放電加工機の制御方法及び装置による
加工条件調節処理は、放電加工演算制御装置17におい
て、適宜の時間間隔、例えば、1ミリ秒毎に遂行される
先ず、ワイヤ放電加工機の極間状態検出部27から入力
された放電パルス数Aを計数する(ステップ■)。次い
て、計数した放電パルス数Aが増加傾向か、減少傾向か
の判別(ステップ■)を行い、プログラム加工軌跡にお
ける隅角部軌跡を通過すると放電パルス数が大きな減少
傾向を示し、次いで漸増傾向を示して元の直線軌跡又は
緩曲線軌跡の放電パルス数へ復帰して行くことから、判
別結果が減少中(No)の場合は、予め選定した短時間
の時定数フィルター(例えば、0.5秒フィルター)を
介して平均放電パルス数Bを演算、算出する(ステップ
■)。他方、上記判別結果が漸増傾向(YES)の場合
には、予め定めた比較的長い時定数フィルター(例えば
、10秒フィルター)を介して平均放電パルス数Bを算
出する(ステップ■)。
次いで、上記各ステップ■又は■の後に上記平均放電パ
ルス数Bに一定のゲイン(例えば、1.1〜1.2の範
囲の適数として図示例では1.1)を乗算して閾値Cを
設定する(ステップ■)。そして、次に上記ステップ■
で計数した実際の放電パルス数Aが上記に設定した閾値
Cを越えていないか否かを比較、判別する(ステップ■
)。実際の放電パルス数Aが閾値Cを超過しているとき
には、つまり、ステップ■における比較結果がNoの場
合には、ワイヤ電極11とワーク13との間の放電加工
ギャップGにおける放電パルスのパルス休止幅τ。1.
を延長する調節処理をおこなう(ステップ■)。他方、
ステップ■の比較結果から実際の放電パルス数が閾値C
より小さい値の時には通常のパルス休止幅τ。2.を設
定する処理を行う(ステップ■)。このような処理作用
は、1ミリ秒毎に繰り返して遂行され、プログラム加工
軌跡に従ってワーク13にワイヤ放電加工を遂行してゆ
く。
従って、隅角軌跡部分を通過後の放電パルス数が漸増傾
向を示すワイヤ断線の発生し易い領域では隅角軌跡部分
の角度状況に応じた適切な加工過程で加工速度の低減が
行われ、つまり、放電パルス数の増加を抑制してワイヤ
断線の発生を防止することができるのである。
上述の2つの典型的な実施例から明らかなように、本発
明は、ワイヤ放電加工機におけるワイヤ電極の断線の発
生傾向が、プログラム加工軌跡、即ち、被加工ワークの
所望の加工形状における角度変化が急な隅角部の経過後
において発生し易く、特に、放電パルス数の漸増傾向の
間にワイヤ断線が発生する現象を捉え、この間では放電
パルス数の増加を抑制させるようにしてワイヤ電極の断
線を防止し、隅角軌跡部を通過して通常の直線軌跡や緩
曲線軌跡に戻ったときには、放電パルス数を可及的に増
加して加工速度の向上を図るものである。
f発明の効果〕 上述から明らかなように、本発明によれば、ワイヤ放電
加工機のワイヤ放電加工過程における厄介なワイヤ電極
の断線事故が、隅角軌跡を通過後において発生し、特に
、放電パルス数の漸増過程において発生し易いことから
放電パルス数の変化現象を捉え、ワイヤ断線の発生し易
い隅角軌跡の通過を判別し、隅角部軌跡を通過後の領域
では放電パルス数を抑制して、放電加工エネルギーの低
減、従って、加工速度を漸次的に低減させるオンライン
調節制御を遂行し、隅角軌跡以外の通常の直線軌跡や緩
曲線軌跡のプログラム加工軌跡の領域では、放電加工演
算制御装置の作用で可及的に高加工速度でワイヤ放電加
工を遂行するから、ワイヤ断線の防止を達成できると共
にワイヤ放電加工の加工能率を高いレベルに維持する効
果を奏し得るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるワイヤ放電加工機の制御方法を
実施する装置の1実施例における全体的構成を示すブロ
ック図、第2図は同第1実施例に用いられる放電加工条
件調節回路の実施例を示す回路図、第3A図は隅角軌跡
を含むワークのプログラム加工軌跡の例を示す略示図、
第3B図は、同第3A図のプログラム加工軌跡をワイヤ
放電加工する場合に発生する放電パルス数の変化の状況
を横軸の時間経過に対して示したグラフ図、第4図は隅
角軌跡の通過前後におけるパルス数の変化と閾値とを図
示したグラフ図、第5図は第4図に示す条件下で放電パ
ルスのパルス休止幅τOFF延長を指令する指令信号の
発生状況を示すグラフ図、第6図は、本発胡によるワイ
ヤ放電加工機の制御方法を実施する装置の他の実施例と
してソフトウェア手段を駆使した実施例における全体的
構成を示すブロック図、第7図は、第6図に示す制御装
置におけるパルス休止幅τ。、F延長指令の出力条件を
判断する作用のフローチャート。 11・・・ワイヤ電極、   13・・・ワーク、15
・・・ワークテーブノベ 17・・・放電加工演算制御装置、 19・・・サーボ機構、  23・・・パルス出力部、
25・・・パルス制御部、 27・・・極間状態検出部
、29・・・放電加工条件調節回路、 31・・・hitパルス数カウンタ回路、33・・・周
波数−電圧変換回路、 35・・・閾値設定回路、 37・・・コンパレータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ワークとワイヤ電極との間のパルス放電を制御する
    ことにより該ワークに所定の加工軌跡に沿う放電加工を
    付与するワイヤ放電加工機の制御方法において、 前記ワークとワイヤ電極との間の極間状態を電気的に検
    出することにより放電パルス数を常時検出し、 前記放電パルス数の変化から前記所定の加工軌跡におけ
    る直線軌跡と隅角軌跡とを判別し、また、前記放電パル
    ス数の時間的平均値から求めた放電パルス数に関する所
    定の閾値を設定し、前記隅角軌跡を通過後に前記放電パ
    ルス数が前記所定の閾値を超過しているときは、前記パ
    ルス放電における加工エネルギーを低減させるように制
    御したことを特徴としたワイヤ放電加工機の制御方法。 2、ワークに関する所定のワイヤ放電加工軌跡のプログ
    ラムに対応して放電パルスのパルス幅と休止幅の指令デ
    ータを出力するワイヤ放電加工演算手段と、 ワークとワイヤ電極との間の電気的極間状態を常に検出
    する極間状態検出器と、 前記極間状態検出器の検出データと前記ワイヤ放電加工
    演算手段の前記指令データとから放電パルスのパルス幅
    と休止幅との制御データを送出する放電パルス制御手段
    と、 前記放電パルス制御部の前記制御データに応じた放電パ
    ルスを前記ワークとワイヤ電極間に発生させるパルス出
    力手段と、 前記極間状態の検出データから放電パルス数を常に計数
    する放電パルス数計数手段と、 前記放電パルス数計数手段によって計数した放電パルス
    数が急低下傾向とその後の漸次的増加傾向とを示したと
    き、該計数結果の放電パルス数と該放電パルス数の時間
    的平均値から求めたパルス数閾値との比較から該パルス
    数閾値を超過している間は前記放電パルス制御手段に対
    して加工エネルギーの低減指令を送出する放電加工条件
    調節手段とを、 具備したことを特徴とするワイヤ放電加工機の制御装置
    。 3、前記放電加工条件調節手段は、前記放電パルス計数
    手段によって計数した放電パルス数を対応の電圧値に変
    換した該電圧値の変化を所定の時定数に渡って平均する
    ことにより前記閾値を得る閾値設定回路と該閾値設定回
    路に接続され該閾値と該電圧値との比較結果から加工エ
    ネルギー低減指令を発する比較回路とから成る放電加工
    条件調節回路によって形成されている請求項2に記載の
    ワイヤ放電加工機の制御装置。
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