JPH04308473A - Pwmインバータの予測形瞬時値制御方法 - Google Patents

Pwmインバータの予測形瞬時値制御方法

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JPH04308473A
JPH04308473A JP3099388A JP9938891A JPH04308473A JP H04308473 A JPH04308473 A JP H04308473A JP 3099388 A JP3099388 A JP 3099388A JP 9938891 A JP9938891 A JP 9938891A JP H04308473 A JPH04308473 A JP H04308473A
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Hisamasa Haneyoshi
羽根吉 寿正
Kazuyoshi Umezawa
一喜 梅沢
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PWM(パルス幅変調
)インバータの予測形瞬時値制御方法に関し、詳しくは
、UPS(無停電電源装置)等に用いられるPWMイン
バータの出力電圧、出力電流及び負荷電流等の瞬時値が
指令値に一致するような所定幅のPWMパルスをディジ
タル的に予測演算して求め、このPWMパルスによりイ
ンバータを制御するようにした制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】PWMインバータの出力電圧に関する従
来の予測形瞬時値制御方法を、図6及び図7を参照しつ
つ説明する。図6はPWMインバータシステム全体の構
成図であり、図において1はPWMインバータ、2はL
Cフィルタ、3は負荷(抵抗値R)、4は直流電源電圧
Eをアナログ/ディジタル変換するA/D変換器、5は
後述するマイコン7との間で信号の授受を行ない、イン
バータ1の各スイッチング素子に対するPWMパルスを
生成して出力するゲート回路、6はLCフィルタ2の出
力電圧Vをアナログ/ディジタル変換するA/D変換器
、7はA/D変換器4,6からの各電圧E,Vを入力し
、これらを所定の周期でサンプリングしたデータに基づ
いてゲート回路5に加える信号を演算し出力するマイコ
ンである。なお、図6において、ViはLCフィルタ2
の入力電圧を示している。
【0003】このような構成において、LCフィルタ2
を介したインバータ1の出力電圧Vの予測形瞬時値制御
は次のように行なわれている。すなわち、従来では、図
7に示すように所定のサンプリング期間Tごとにディジ
タルデータとしての出力電圧Vをサンプリングし、例え
ば現時点のサンプリング点kでの出力電圧検出値V(k
)と、前回のサンプリング点(k−1)での出力電圧検
出値V(k−1)と、次回のサンプリング点(k+1)
での出力電圧指令値V(k+1)と、前回のサンプリン
グ期間におけるPWMパルス幅U(k−1)等に基づき
、次回のサンプリング点(k+1)における出力電圧を
その指令値V(k+1)に一致させるようなPWMパル
ス幅U(k)を予測演算し、このPWMパルスによりイ
ンバータ1を制御していた。ここで、PWMパルスは、
図7に示すようにサンプリング期間Tの中央において発
生させ、また、その大きさは直流電源電圧Eまたは−E
の値となっている。なお、この予測形瞬時値制御方法に
ついては、「UPSの予測形瞬時値制御PWMインバー
タ」(羽根吉寿正  他  SPC89−25)に詳し
く説明されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の制御方法で
は、例えば冗長化システムにより複数台のUPSを並列
運転して単一の負荷に電源を供給するような場合におい
ても、各インバータの出力電圧Vのみをフィードバック
してその検出値が指令値に一致するように制御している
。すなわち、従来では各インバータによる負荷電流の分
担等を何ら考慮することなく出力電圧のみを制御してい
るため、制御が不安定になり、場合によってはインバー
タを並列運転することが不可能であった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、インバータの出
力電圧以外に出力電流や負荷電流等の瞬時値のフィード
バック制御を行なうことにより、所望の負荷分担を実現
してインバータの並列運転を支障なく行なえるようにし
たPWMインバータの予測形瞬時値制御方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明は、PWMインバータの出力電圧、出力電流及
び負荷電流の瞬時値が各指令値に一致するようにインバ
ータに与えるPWMパルスを予測演算するPWMインバ
ータの予測形瞬時値制御方法において、前記出力電圧、
出力電流及びインバータ単機の負荷電流並びにインバー
タの入力電圧の各瞬時値を所定期間ごとにサンプリング
して得た各検出値と、各サンプリング点における出力電
圧指令値と、この出力電圧を確立するためのインバータ
出力側のコンデンサの電流指令値とインバータ単機の負
荷電流指令値との和である出力電流指令値と、並列接続
される複数台のインバータによって個々に分担されるべ
き分担負荷電流指令値とに基づき、今回のサンプリング
点において次回のサンプリング点における分担負荷電流
指令値及び出力電流指令値を予測すると共に、この出力
電流指令値と、次回のサンプリング点における出力電圧
指令値と、今回のサンプリング点における出力電圧検出
値及び出力電流検出値と、前回のサンプリング点におけ
る出力電圧検出値及びインバータ単機の負荷電流検出値
と、前回及び今回のサンプリング点の間に出力されたP
WMパルス幅とに基づいて今回及び次回のサンプリング
点の間に出力するべきPWMパルス幅を演算するもので
ある。
【0007】
【作用】本発明によれば、インバータ出力電圧指令値だ
けでなく、並列運転されるインバータの台数に応じた分
担負荷電流指令値を考慮した出力電流指令値をも考慮し
て制御ループを構成しているため、インバータの並列運
転時に適正な負荷分担を行なわせることができる。これ
により、出力電圧のみによる制御に加えて、安定した瞬
時値制御を行なうことができる。
【0008】また、本発明では必要に応じて、今回のサ
ンプリング点kからPWMパルス幅の演算等に要する所
定時間だけ先行したタイミングにおいて、サンプリング
点kから次のサンプリング点(k+1)に至る期間に出
力するべきPWMパルス幅をサンプリング点kまでに演
算することができる。これによってPWMパルスを10
0%出力可能とし、電圧利用率を向上させることができ
る。
【0009】
【実施例】以下、図に沿って本発明の実施例を説明する
。図1はこの実施例が適用されるPWMインバータシス
テム全体の構成を示すもので、図6と同一の構成要素に
は同一の符号を付して詳述を省略し、以下、異なる部分
を中心に説明する。すなわちこの実施例において、瞬時
値制御を行なうコントローラ8には、PWMインバータ
1に入力される直流電源電圧E及びLCフィルタ2を介
した出力電圧Vの他に、PWMインバータ1の出力電流
I(出力電圧Vを確立するのに必要なコンデンサ電流I
Cと、インバータ単機による負荷電流IRとの和)、負
荷電流IR、更には、実際の負荷電流の検出値IL′を
分担負荷電流指令値演算器9に取り込んでインバータ1
の並列台数により算出した1台あたりの分担負荷電流指
令値ILが入力されている。また、コントローラ8は出
力電圧指令値V、出力電流指令値Iを演算により生成し
、これらと前記分担負荷電流指令値IL及び前記E,V
,I,IRの各検出値等を用いて後述する瞬時値制御演
算を実行し、PWMインバータ1のスイッチング素子に
パルス幅UのPWMパルスを与えるように構成されてい
る。
【0010】ここで、コントローラ8は、図6における
マイコン7、A/D変換器4,6及びゲート回路5をす
べて含むものであり、制御回路の構成としては実質上、
図6の構成と異なるところはない。また、図示されてい
ないが、PWMインバータ1及びLCフィルタ2からな
る主回路並びにコントローラ8は負荷3の反対側にも接
続されており、これら2台のインバータ1を必要に応じ
並列運転して負荷3に交流電力を供給できるように構成
されている。
【0011】次に、この実施例における予測形瞬時値制
御方法を具体的に説明する。まず、図2はこの実施例に
おける制御原理を説明するためにPWMインバータ1の
出力側回路の状態変数を示したブロック線図である。こ
のブロック線図において、PWMインバータ1の出力電
流及び出力電圧の微分値は、次の数式1及び数式2によ
って表される。
【0012】
【数1】
【0013】
【数2】
【0014】これらの数式1,数式2を連続系の状態方
程式によって示すと数式3が得られる。
【0015】
【数3】
【0016】ここで、“L”に上付きの添字“−1”を
付したものをラプラス逆変換、“s”をラプラス演算子
、“I”を単位行列とし、以下の数式4にて示される行
列Aを定義する。なお、数式4において、αは数式5に
よって表される。
【0017】
【数4】
【0018】
【数5】
【0019】同じく、行列Bを数式6により、また、行
列Cを数式7により定義する。
【0020】
【数6】
【0021】
【数7】
【0022】上記数式5,数式6,数式7において、行
列A,B,Cをパラメータa1〜a4、b1,b2、c
1,c2によりそれぞれ置き換えて表示すると、次の数
式8,数式9,数式10を得る。
【0023】
【数8】
【0024】
【数9】
【0025】
【数10】
【0026】ここで、次回のサンプリング点(k+1)
における出力電流指令値I(k+1)及び出力電圧指令
値V(k+1)を今回のサンプリング点kにおける出力
電流検出値I(k)、出力電圧検出値V(k)、PWM
パルス幅U(k)及びインバータ単機による負荷電流検
出値IR(k)を用いて表すと、次の数式11のように
なる。
【0027】
【数11】
【0028】この数式11の左辺を行列X(k+1)と
置くと、数式11は数式12に変換される。
【0029】
【数12】
【0030】数式12をゼット変換すると、数式13,
数式14,数式15を得る。
【0031】
【数13】
【0032】
【数14】
【0033】
【数15】
【0034】これらの数式において、初期状態X(0)
=0とすると数式16が得られ、この数式16は、数式
17の条件のもとで数式18に変換することができる。
【0035】
【数16】
【0036】
【数17】
【0037】
【数18】
【0038】ここで、出力方程式は、数式19によって
表される。
【0039】
【数19】
【0040】従って、数式20,数式21が順次得られ
る。
【0041】
【数20】
【0042】
【数21】
【0043】この数式21を(k)に置き換えてUにつ
いてまとめると、次の数式22を得る。
【0044】
【数22】
【0045】ここで、数式11のI(k+1)について
展開すると数式23が得られ、これをIR(k)にてま
とめると、数式24を得る。
【0046】
【数23】
【0047】
【数24】
【0048】この数式24を数式22のIR(k)に代
入して整理すると、数式25が得られる。
【0049】
【数25】
【0050】上記数式25における各パラメータは数式
26ないし数式32に示すとおりである。
【0051】
【数26】k1=1/(b2−b1c2/c1)
【00
52】
【数27】k2={a2c2/c1−(a1+a4)}
/(b2−c2b2/c1)
【0053】
【数28】k3=(a1a4−a2a3)/(b2−c
2b1/c1)
【0054】
【数29】k4=−(a3b1−a1b2)/(b2−
c2b1/c1)
【0055】
【数30】k5=−c2/(b2c1−b1c2)
【0
056】
【数31】k6=−a1c2/(b2c1−b1c2)
【0057】
【数32】k7=−(a3c1−a1c2)/(b2−
c2b1/c1)
【0058】前記数式25は、図3に示されるkを今回
のサンプリング点とすると、次のサンプリング期間T内
に発生させるべきPWMパルスのパルス幅U(k)が、
次回のサンプリング点(k+1)における出力電圧指令
値V(k+1)と、出力電流指令値I(k+1)と、今
回のサンプリング点kにおける出力電圧検出値V(k)
と、出力電流検出値I(k)と、前回のサンプリング点
(k−1)における出力電圧検出値V(k−1)と、前
回のサンプリング期間Tにおけるパルス幅U(k−1)
と、負荷電流検出値IR(k−1)と、上記パラメータ
k1〜k7とによって演算できることを意味している。
【0059】次に、この制御原理による具体的な制御方
法を説明する。はじめに、インバータ1が単機にて運転
されている場合の制御方法を述べる。この場合には、前
記数式25により、サンプリング点kにおいて、次のサ
ンプリング期間T内のPWMパルス幅U(k)を算出す
るが、数式25における出力電流指令値I(k+1)は
次の数式33によって表される。
【0060】
【数33】
【0061】この数式33において、IC(k+1)は
図1におけるコンデンサCの電流指令値、ΔIR(k)
は負荷電流の差分であり、この差分ΔIR(k)は、図
4及び数式34に示すようにサンプリング点k,k−1
の間のタイミングs,mにおける負荷電流検出値IR(
s),IR(m)の差分をとって求める。
【0062】
【数34】
【0063】このΔIR(k)に時間比率に相当するゲ
インGPを掛けることで、サンプリング点kからの負荷
電流増加分を算出し、サンプリング点kにおける負荷電
流IR(k)に加算して次のサンプリング点(k+1)
における負荷電流IR(k+1)を予測する。  つま
り、負荷電流予測値IR(k+1)は、次の数式35と
なる。
【0064】
【数35】
【0065】なお、数式35におけるΣIR(k)の項
は、各サンプリング点における出力電圧指令値と出力電
圧検出値との偏差を電圧電流変換したものを繰返し積算
した修正項であり、次の数式36によって表される。
【0066】
【数36】
【0067】なお、数式36において、Tはサンプリン
グ期間、LはLCフィルタ2のインダクタンス値、V*
は出力電圧指令値、Vは出力電圧検出値、nは電源周波
数に対するサンプリング周波数の比、iは出力電圧の何
周期前のサンプリング点かを示す自然数である。上記修
正項ΣIR(k)により、負荷電流予測値IR(k+1
)に生じる誤差を補正することができ、一層正確に負荷
電流を予測できると共に、整流器負荷等の非線形負荷が
投入された場合の電圧波形歪みを補償できる効果がある
【0068】このようにして負荷電流予測値IR(k+
1)を求め、数式33にて出力電流指令値I(k+1)
を求めると共に、次回のサンプリング点(k+1)にお
ける出力電圧指令値V(k+1)と、今回のサンプリン
グ点kにおける出力電圧検出値V(k)及び出力電流検
出値I(k)と、前回のサンプリング点(k−1)にお
ける出力電圧検出値V(k−1)及びインバータ単機に
よる負荷電流検出値IR(k−1)と、前回及び今回の
サンプリング点の間に出力されたPWMパルス幅U(k
−1)とに基づき、前記数式25によって今回及び次回
のサンプリング点k,(k+1)の間に出力するべきP
WMパルス幅U(k)を演算するものである。
【0069】次に、複数台のインバータ1を並列運転す
る場合の制御方法につき説明する。この場合には、出力
電流指令値に関する前記数式33が次の数式37になる
【0070】
【数37】
【0071】つまり並列運転の場合には、今回のサンプ
リング点kにおける分担負荷電流指令値IL(k)に差
分GPΔIL(k)を加算することで次のサンプリング
点(k+1)における分担負荷電流を予測し、これとコ
ンデンサ電流指令値IC(k+1)及び負荷電流の修正
項GIΣIR(k)を加算して次のサンプリング点(k
+1)における出力電流指令値I(k+1)を演算する
。ここで、数式37におけるΣIR(k)は、前記数式
36から次の数式38に変わる。
【0072】
【数38】
【0073】すなわち、数式36に(IL(k+1−i
・n)−IR(k+1−i・n))が加算されることに
なる。これは、整流器負荷等を単機運転していた状態か
ら並列運転に入る場合、以前に運転されていたインバー
タ側では、出力電圧の波形補償のための毎周期ごとの積
算分ΣIRがあるが、新たに運転される他のインバータ
側では上記積算分ΣIRがほとんどないため、電流指令
値のアンバランスが生じて横流が流れる。そこで、分担
負荷電流指令値ILに追従するように繰返し制御するこ
とで、この横流をなくすことができる。以上のように、
並列運転を行なう場合には、次回のサンプリング点(k
+1)での分担負荷電流及び出力電流を予測した上で今
回のサンプリング点kにおけるPWMパルス幅U(k)
を演算するため、並列運転時に各インバータの出力電圧
のみならず負荷分担を考慮した出力電流の瞬時値制御を
も安定して行なうことができる。なお、以上を整理して
、単機運転の場合及び並列運転の場合につきPWMパル
ス幅U(k)の演算式を示すと、それぞれ以下の数式3
9及び数式40のようになる。
【0074】
【数39】
【0075】
【数40】
【0076】次に、サンプリング期間T内においてPW
Mパルスを100%出力させるための制御方法について
説明する。この制御方法は、図5に示すように、今回の
サンプリング点kから次回の(k+1)に至る次のサン
プリング期間Tに出力するべきPWMパルスのパルス幅
U(k)を、今回のサンプリング点kよりも時間Mだけ
先行させたタイミングm以後に演算することにより、次
のサンプリング期間T内でPWMパルスの100%出力
を可能とするものである。ここで、先行させる時間Mは
、各検出値のA/D変換やパルス幅の演算自体に要する
時間を考慮して設定される。本実施例では、タイミング
mにおいて、インバータ単機による負荷電流IR(m)
、出力電流I(m)及び出力電圧V(m)を検出し、サ
ンプリング点kにおける出力電流I(k)及び出力電圧
V(k)を予測して時間M内に演算を終了することで、
PWMパルス幅U(k)をサンプリング期間T内で10
0%出力させることが可能になる。
【0077】はじめに、サンプリング点kにおける出力
電流及び出力電圧を予測する。時間Mでの離散系の状態
方程式は、次の数式41により表すことができる。
【0078】
【数41】
【0079】また、数式41における各パラメータは次
の数式42,数式43,数式44,数式45によって表
される。
【0080】
【数42】
【0081】
【数43】
【0082】
【数44】
【0083】
【数45】
【0084】前記数式41から、タイミングmにおいて
サンプリング点kでの出力電流I(k)を予測する数式
46と、同じく出力電圧V(k)を予測する数式47と
が求められる。
【0085】
【数46】
【0086】
【数47】
【0087】これらの数式46及び数式47を前記数式
25に代入すると、次の数式48が得られる。
【0088】
【数48】
【0089】この数式48を整理すると、数式49とな
る。この数式49において、kM1,kM2,kM3,
kM4,kM5は数式50,数式51,数式52,数式
53,数式54により表される。
【0090】
【数49】
【0091】
【数50】kM1=k2m4+k6m2
【0092】
【数51】kM2=k6O1
【0093】
【数52】kM3=k2P2
【0094】
【数53】kM4=k6m1+k2m3
【0095】
【数54】kM5=k6Q1+k2Q2
【0096】前
記数式49において、I(k+1)は、次の数式55に
よって表され、また、数式55において、IR(k)は
数式56によって表される。
【0097】
【数55】
【0098】
【数56】
【0099】このように本実施例によれば、前記数式4
9から明らかなように、サンプリング点kから時間Mだ
け先行したタイミングmにおいて、その時点における出
力電圧検出値V(m)、出力電流検出値I(m)、イン
バータ単機による負荷電流検出値IR(m)、サンプリ
ング点(k+1)における出力電圧指令値V(k+1)
、同じく数式55,数式56によるサンプリング点kで
の負荷電流予測値IR(k)を含む出力電流指令値I(
k+1)、前回のサンプリング点(k−1)における出
力電圧検出値V(k−1)、負荷電流検出値IR(k−
1)、PWMパルス幅U(k−1)及び図5に示した時
間W(k−1)を用いて、次のサンプリング期間Tに出
力するべきPWMパルス幅U(k)をサンプリング点k
までに演算することができる。このため、サンプリング
点k以後において、必要に応じてPWMパルスの電圧利
用率を100%にすることができる。なお、上記時間M
は、使用するハードウェアの性能等に応じて任意に設定
できるため、極めて自由度が高いものである。
【0100】また、タイミングm,sにおける分担負荷
電流IL(m),IL(s)からサンプリング点kにお
ける分担負荷電流IL(k)を予測して数式37のよう
にI(k+1)を予測することにより、本実施例をイン
バータの並列運転にも適用することができる。
【0101】更に、本発明は任意台数のインバータの並
列運転に適用可能であり、インバータとしては単相、三
相の何れであってもよい。
【0102】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来のよ
うにインバータ出力電圧指令値だけでなく、並列運転さ
れるインバータの台数に応じた分担負荷電流指令値を考
慮した出力電流指令値をも考慮して制御ループを構成し
ているため、インバータの並列運転時に適正な負荷分担
を行なわせることができる。これにより、出力電圧のみ
による制御に加えて、出力電圧及び出力電流の安定した
瞬時値制御を行なうことができる。また、必要に応じて
サンプリング点よりも先行させたタイミングで演算を行
なうことにより、次のサンプリング期間でのPWMパル
スの100%出力を可能にして電圧利用率を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例が適用されるPWMインバータ
システム全体の構成図である。
【図2】図1の要部の状態変数を示すブロック線図であ
る。
【図3】本発明の実施例におけるPWMパルスの説明図
である。
【図4】本発明の実施例における負荷電流のサンプリン
グ点を示す図である。
【図5】PWMパルスを100%出力させる場合のPW
Mパルス及びサンプリング点を示す図である。
【図6】従来の技術が適用されるPWMインバータシス
テム全体の構成図である。
【図7】従来の技術におけるPWMパルスの説明図であ
る。
【符号の説明】
1  PWMインバータ 2  LCフィルタ 3  負荷 8  コントローラ 9  分担負荷電流指令値演算器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  PWMインバータの出力電圧、出力電
    流及び負荷電流の瞬時値が各指令値に一致するようにイ
    ンバータに与えるPWMパルスを予測演算するPWMイ
    ンバータの予測形瞬時値制御方法において、前記出力電
    圧、出力電流及びインバータ単機の負荷電流並びにイン
    バータの入力電圧の各瞬時値を所定期間ごとにサンプリ
    ングして得た各検出値と、各サンプリング点における出
    力電圧指令値と、この出力電圧を確立するためのインバ
    ータ出力側のコンデンサの電流指令値とインバータ単機
    の負荷電流指令値との和である出力電流指令値と、並列
    接続される複数台のインバータによって個々に分担され
    るべき分担負荷電流指令値とに基づき、今回のサンプリ
    ング点において次回のサンプリング点における分担負荷
    電流指令値及び出力電流指令値を予測すると共に、この
    出力電流指令値と、次回のサンプリング点における出力
    電圧指令値と、今回のサンプリング点における出力電圧
    検出値及び出力電流検出値と、前回のサンプリング点に
    おける出力電圧検出値及びインバータ単機の負荷電流検
    出値と、前回及び今回のサンプリング点の間に出力され
    たPWMパルス幅とに基づいて今回及び次回のサンプリ
    ング点の間に出力するべきPWMパルス幅を演算するこ
    とを特徴とするPWMインバータの予測形瞬時値制御方
    法。
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