JPH04308445A - 回転電機の回転子導体 - Google Patents

回転電機の回転子導体

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JPH04308445A
JPH04308445A JP9789691A JP9789691A JPH04308445A JP H04308445 A JPH04308445 A JP H04308445A JP 9789691 A JP9789691 A JP 9789691A JP 9789691 A JP9789691 A JP 9789691A JP H04308445 A JPH04308445 A JP H04308445A
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JP
Japan
Prior art keywords
aluminum
rotor conductor
rotor
conductor
billet
Prior art date
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Pending
Application number
JP9789691A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Ozaki
正則 尾崎
Osamu Kodachi
小太刀 修
Kazuo Taguchi
田口 和夫
Shinsaku Matsuyama
松山 晋作
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Toyo Electric Manufacturing Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Toyo Electric Manufacturing Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP9789691A priority Critical patent/JPH04308445A/ja
Publication of JPH04308445A publication Critical patent/JPH04308445A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転電機の回転子導体
に関するもので、特に軽量で高強度を必要とする大型回
転電機あるいは超高速回転電機の回転子導体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】回転電機例えば誘導電動機の回転子導体
は、回転特性に適した抵抗値が必要であると共に、起動
時あるいは低速回転域における発熱による熱応力にも十
分耐えられる強度が求められ、その材料には従来よりア
ルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金が一般
に用いられている。
【0003】誘導電動機の回転子の構造を図1および図
2に示す。図1は縦断面図、図2は側面図であり、符号
1は回転子鉄心、2は回転子導体、3は短絡環、4は回
転子軸である。回転子導体2は回転子鉄心1に形成され
た溝1aに納められ、かつその両端は短絡環3の溝3a
に嵌め込まれている。回転子導体2と短絡環3は銀ロウ
によって接合されている。これは接合面積を十分確保し
、起動時や低速回転域での発熱あるいは高速回転域にお
ける遠心力などに十分耐えられるようにするためである
【0004】回転子導体2と短絡環3の材質は通常、前
者が黄銅で、後者が銅の組合せがよく使用されている。 また小型機ではアルミニウムのダイキャスト材が使用さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】回転子導体と短絡環の
材質は熱伝導性が良好であるので、これらを銀ロウによ
り接合する際には、大容量の熱源を必要とし、回転子導
体は長時間高温にさらされることになる。その結果、回
転子導体は軟化し、強度低下を招く。
【0006】また、かご形誘導電動機は起動時に定格電
流に比し大きな電流が流れ、大きな電磁力を発生するた
め、回転子導体は短絡環空隙において振動を発生し、大
きな応力を受ける。さらに起動電流によって回転子導体
および短絡環は高温になるため径方向への熱伸びによる
熱応力を受けると共に、回転による遠心力としての応力
を受ける。
【0007】このため回転電機が大型化、高速化した場
合、従来使用されていたアルミニウム、アルミニウム合
金、銅または銅合金では、これらの応力に耐えることが
できず、導体の破損などが発生するという問題があった
。本発明の目的は、以上のような従来技術の問題点に鑑
み、大型化、高速化に耐え得る堅牢で効率のよい回転電
機を構成できる回転子導体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の回転子導体は、アルミニウムまたはアルミニウム合
金のマトリックス中に、セラミックス短繊維およびセラ
ミックスウィスカーのいずれか一方または双方を、導体
長手方向に配向させて分散させた複合材よりなることを
特徴とするものである。
【0009】また本発明の回転子導体は、前記複合材の
外周にアルミニウムまたはアルミニウム合金を被覆した
ことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】前記のような複合材よりなる回転子導体は、マ
トリックス(基材)がアルミニウムまたはアルミニウム
合金であるため、銅または銅合金製の回転子導体よりき
わめて軽量である。またアルミニウムまたはアルミニウ
ム合金はその中に分散させた強化材(セラミックス短繊
維、セラミックスウィスカー)により強化されているた
め、高強度、高疲労強度が得られる。さらに短繊維また
はウィスカー状の強化材は導体長手方向に配向されてい
るため、ランダム配向の場合に比べ3〜5割の強度向上
をもたらす。また複合材であるため基材の導電性が大き
く損なわれることがなく、良好な導電性が得られる。
【0011】なおマトリックスには導電性の面からは純
アルミニウムを使用することが好ましく、強度の面から
はアルミニウム合金を使用することが好ましい。またセ
ラミックス短繊維としては、炭素短繊維(ミルドファイ
バー)、アルミナ短繊維、アルミナシリカ短繊維、ジル
コニア短繊維等を使用することができる。セラミックス
ウィスカーとしては、SiCウィスカー、9Al2 O
3 ・2B2 O3 ウィスカー、黒鉛ウィスカー、K
2 O・6TiO2 ウィスカー、Si3 N4 ウィ
スカー、TiB2 ウィスカー等を使用することができ
る。
【0012】短繊維やウィスカーよりなる強化材の含有
率は、強度向上の程度と加工性を勘案して定めればよく
、例えば2〜35 vol%とすることが好ましい。2
 vol%未満では強度向上が不十分な場合があり、3
5 vol%を越えると熱間押出などの加工が困難にな
る場合がある。
【0013】また前記複合材の外周にアルミニウムまた
はアルミニウム合金の被覆を設けると、他の導体と接合
(TIG溶接、MIG溶接、拡散接合、EB溶接、ロウ
付け、半田付け等)する時の、接合性を良くするのに有
効である。被覆の厚さは0.1〜2.0 mm程度にす
ることが好ましい。0.1mm未満では接合性改善効果
が不十分な場合があり、2.0 mmを越えると複合材
の強度低下をもたらす場合がある。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 実施例1 SiCウィスカー10 vol%のプリフォームを製作
し、これを500 ℃に加熱保持して溶湯鍛造用の金型
内にセットし、その金型内に純アルミニウムの溶湯を注
入して、溶湯鍛造法により上記プリフォーム中にアルミ
ニウム溶湯を含浸させ、加圧凝固させて、複合材ビレッ
トを作製した。このビレットを押出温度450 ℃、押
出比15で熱間押出した後、抽伸加工して誘導電動機の
回転子導体 (ローターバー)の形状に加工した。
【0015】実施例2 実施例1と同様にして複合材ビレットを製作し、このビ
レットの外周にアルミニウムパイプを嵌合して、押出温
度450 ℃、押出比12で熱間押出を行った後、抽伸
加工して、厚さ0.5 mmのアルミニウム被覆を有す
る誘導電動機の回転子導体の形状に加工した。
【0016】実施例3 実施例1と同様にしてSiCウィスカー17 vol%
のプリフォームとAA記号5050アルミニウム合金の
複合材ビレットを作製し、これを押出温度450 ℃、
押出比10で熱間押出した後、抽伸加工して誘導電動機
の回転子導体の形状に加工した。
【0017】実施例4 実施例1と同様にしてSiCウィスカー15 vol%
のプリフォームとAA記号6151アルミニウム合金の
複合材ビレットを作製し、このビレットの外周にアルミ
ニウムパイプを嵌合して、押出温度500 ℃、押出比
15で熱間押出を行った後、抽伸加工して、厚さ0.3
 mmのアルミニウム被覆を有する誘導電動機の回転子
導体の形状に加工した。
【0018】実施例5 実施例1と同様にして、K2 O・6TiO2 ウィス
カー10 vol%のプリフォームと純アルミニウムの
複合材ビレットを作製し、このビレットの外周にアルミ
ニウムパイプを嵌合して、押出温度450 ℃、押出比
15で熱間押出を行った後、抽伸加工して、厚さ0.5
 mmのアルミニウム被覆を有する誘導電動機の回転子
導体の形状に加工した。
【0019】実施例6 実施例1と同様にして、9Al2 O3 ・2B2 O
3 ウィスカー15 vol%のプリフォームと純アル
ミニウムの複合材ビレットを作製し、このビレットの外
周にアルミニウムパイプを嵌合して、押出温度450 
℃、押出比15で熱間押出を行った後、抽伸加工して、
厚さ0.5 mmのアルミニウム被覆を有する誘導電動
機の回転子導体の形状に加工した。
【0020】実施例7 実施例1と同様にして、アルミナ短繊維15 vol%
のプリフォームと純アルミニウムの複合材ビレットを作
製し、このビレットの外周にアルミニウムパイプを嵌合
して、押出温度450 ℃、押出比10で熱間押出を行
った後、抽伸加工して、厚さ0.5 mmのアルミニウ
ム被覆を有する誘導電動機の回転子導体の形状に加工し
た。
【0021】実施例8 実施例1と同様にして、炭素短繊維(ミルドファイバー
)15 vol%のプリフォームと純アルミニウムの複
合材ビレットを作製し、このビレットの外周にアルミニ
ウムパイプを嵌合して、押出温度450 ℃、押出比1
3で熱間押出を行った後、抽伸加工して、厚さ0.5 
mmのアルミニウム被覆を有する誘導電動機の回転子導
体の形状に加工した。
【0022】実施例9 粉末アルミニウムとSiCウィスカーを混合、圧粉して
SiCウィスカー占有率15vol%の圧粉体を作製し
た後、550 ℃、1000気圧でHIP処理 (熱間
静水圧プレス) し、複合材ビレットを作製した。この
ビレットを押出温度450 ℃、押出比15で熱間押出
した後、抽伸加工して誘導電動機の回転子導体の形状に
加工した。
【0023】実施例10 実施例9と同様にして複合材ビレットを作製し、このビ
レットの外周にアルミニウムパイプを嵌合して、押出温
度450 ℃、押出比12で熱間押出を行った後、抽伸
加工して、厚さ0.5 mmのアルミニウム被覆を有す
る誘導電動機の回転子導体の形状に加工した。
【0024】以上の各実施例で得られた回転子導体はい
ずれもセラミックスウィスカーまたはセラミックス短繊
維が回転子導体の長手方向に配向したものであった。セ
ラミックスウィスカーまたはセラミックス短繊維の導体
長手方向への配向は熱間押出の際に発生する。各実施例
で得られた回転子導体の性能を表1に示す。ロウ付性の
○は良、◎は優を示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
回転子導体は、従来の銅合金製の回転子導体に比べ比重
が1/3 以下ときわめて軽量であり、しかも銅合金製
の回転子導体に匹敵する高い強度と高い導電性を有して
いるので、軽量性と大きな強度を要求される大型回転電
機あるいは高速回転電機にきわめて好適である。また本
発明の回転子導体はセラミックス短繊維またはセラミッ
クスウィスカーで強化された複合材よりなるため、高温
でも強度の低下が少なく、温度上昇による強度低下で破
壊するおそれがない。このため従来に比較して熱損失密
度を大きくすることが可能となり、回転電機の小型化が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  誘導電動機の回転子の構造を示す縦断面図
【図2】  図1の回転子の側面図。 1:回転子鉄心    2:回転子導体    3:短
絡環    4:回転子軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  アルミニウムまたはアルミニウム合金
    のマトリックス中に、セラミックス短繊維およびセラミ
    ックスウィスカーのいずれか一方または双方を、導体長
    手方向に配向させて分散させた複合材よりなることを特
    徴とする回転電機の回転子導体。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の複合材の外周にアルミ
    ニウムまたはアルミニウム合金を被覆したことを特徴と
    する回転電機の回転子導体。
JP9789691A 1991-04-04 1991-04-04 回転電機の回転子導体 Pending JPH04308445A (ja)

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JP9789691A JPH04308445A (ja) 1991-04-04 1991-04-04 回転電機の回転子導体

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JPH04308445A true JPH04308445A (ja) 1992-10-30

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JP9789691A Pending JPH04308445A (ja) 1991-04-04 1991-04-04 回転電機の回転子導体

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