JP3246240B2 - かご形回転電機の製造方法 - Google Patents

かご形回転電機の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はかご形回転電機の製造方
法に関し、ロータバーとエンドリングとのカゴ形構成を
溶融連結で成形するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、かご形誘導電動機の回転子におけ
るロータバーとエンドリングとは、小形のかご形誘導電
動機の場合にはアルミダイキャストで成形し、大型のか
ご形誘導電動機の場合にはろう付けして成形している。
【0003】図4は、大型で高速のかご形誘導電動機の
回転子を示す概略構造図である。同図に示すように、回
転軸15の軸方向にけい素鋼板を積層してなる積層鉄心
11に設けられた溝11aには純銅製のロータバー12
が挿入されており、積層鉄心11の両側にはロータバー
12の両突出端部に各々ろう付けされた純銅製のエンド
リング13,14が設けられている。そしてこのエンド
リング13,14は、遠心力および変動荷重による破損
を防ぐために、その外側に各々設けられたエンドリング
押え16,17によって補強されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来技術
に係る大型のかご型誘導電動機では、これをより高速
化、大容量化しようとすると、ロータバー12およびエ
ンドリング13,14が銅製であるため密度が大きく、
従ってその遠心力が大きくなることから次のような問題
を生じる。 ロータバー12を挿入した積層鉄心11が機械的強
度に耐えられなくなる。 エンドリング13,14を支えているエンドリング
押え16,17が大きくなり、その分電動機の体格が大
きくなると共に高価になる。
【0005】また大型のかご形誘導電動機のロータバー
及びエンドリングも、小型のかご形誘導電動機と同じよ
うにアルミダイキャストで成形できればよいのだが、そ
れには次のような問題がある。 低圧鋳造法では巣、つまり鋳造欠陥が生じるため機
械的強度が弱くなってしまう。 高圧鋳造法ではダイキャスト装置が大型で高価なも
のとなる。またこの装置自体が高圧力、高温度での使用
となるため、耐久性の点で今だ充分といえる装置がな
い。
【0006】従って本発明は上記従来技術に鑑み、アル
ミダイキャストによることなく、容易にロータバーとエ
ンドリングとをアルミニウムにより一体成形することが
できるかご形誘導電動機等のかご形回転電機の製造方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の製造方法は、アルミニウムを棒状に成形した
ロータバーを回転子鉄心の溝に挿入して、このロータバ
ーの両突出端部にアルミ半田用フラックスを塗布し、且
つ、エンドリング用に成形した金型でヒータの加熱によ
りアルミニウムを溶融し、この溶融アルミニウム中に前
記ロータバーの突出端部を挿入し、前記溶融アルミニウ
ムを前記ロータバーの突出端部と反応させた後に凝固せ
しめることを特徴とする。
【0008】また上記目的を達成する本発明の第2の製
造方法は、上記第1の製造方法において、ロータバーを
回転子鉄心の溝に挿入する際、前記ロータバーの前記溝
への挿入部にアルマイト処理を施してアルマイト皮膜の
絶縁層を形成し、このアルマイト皮膜によって前記溝内
での電流の横もれを低減するようにしたことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】上記第1の製造方法によれば、溶融アルミニウ
ムがロータバーの突出端部と反応した後に凝固して、エ
ンドリングとロータバーとが一体成形される。即ちアル
ミダイキャストによることなくアルミニウム製のロータ
バーとエンドリングとが容易に一体成形される。
【0010】また上記第2の製造方法によれば、上記の
作用に加え、ロータバーの回転子鉄心の溝への挿入部に
アルマイト皮膜が形成され、このアルマイト皮膜が横流
損を低減する。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。
【0012】図1は本実施例に係る製造方法によって製
造したかご形誘導電動機の回転子を示す構造図、図2は
積層鉄心の溝にロータバーを挿入した状態を示す構造
図、図3はロータバーとエンドリングとを一体成形する
ときの状態を示す説明図である。
【0013】図1に示すように、回転軸5の軸方向にけ
い素鋼板を積層してなる積層鉄心1に設けられた溝1a
には、アルミニウム製のロータバー2が挿入されてお
り、積層鉄心1の両側には、このロータバー2と一体の
アルミニウム製のエンドリング3,4が各々設けられて
いる。また積層鉄心1の溝1aに挿入されているロータ
バー2の挿入部にはアルマイト処理が施されている。以
下、この製造方法について詳細に説明する。なお、図1
中の3a,4aはエンドリング3,4と一体に成形され
た羽根片、1bは積層鉄心1に設けられたダクトであ
る。
【0014】始めに、押し出し成形によって棒状のロー
タバー2を成形する。このロータバー2は、アルマイト
処理により絶縁層(皮膜)を形成してから図2に示すよ
うに積層鉄心1の溝1aに挿入する。アルマイト処理
は、ロータバー1aの溝1aへの挿入部に施す。またこ
のアルマイト処理は耐電圧性能のよいしゅう酸法で行な
い、皮膜厚さを10ないし25μmにする。皮膜形成後
の封孔処理は100℃温水浸漬を15分間行う。
【0015】次にロータバー2の両突出端部1a,1b
(裸金属)にアルミ半田用フラックス(日本アルミット
製の商品名AM055用フラックス)を塗布する。続い
て図3に示すように、エンドリング3,4用に成形され
た金型6でヒータ7の加熱によりアルミニウムを溶融し
た後、この溶融アルミニウム3′中にロータバー2の一
方の突出端部2aを挿入するよう積層鉄心1を金型6に
装着する。ロータバー2及び積層鉄心1の温度上昇とと
もにアルミ半田用フラックスを塗布したロータバー2の
突出端部2aが溶融アルミニウム3′と反応する。積層
鉄心1の寸法に応じた保持時間の後に、溶融アルミニウ
ム3′を冷却して凝固させる。その結果ロータバー2と
一体のエンドリング3が成形される。続いて積層鉄心1
を金型6から外して反転し、上記と同様にして他のエン
ドリング4もロータバー2と一体に成形する。かくして
前述した構成のかご型回転子が製造される。
【0016】従って上記製造方法によれば、アルミダイ
キャストによることなく、アルミニウム製のロータバー
2とエンドリング3,4とを容易に一体成形することが
できる。また、このようにロータバー2とエンドリング
3,4とを一体成形し更にはロータバー2にアルマイト
処理を施して製造したかご形誘導電動機は、次のような
効果を奏する。
【0017】 ロータバー2のアルマイト皮膜によっ
て、積層鉄心1の溝1a内での横流損、即ち電流の横流
れ(もれ)を低減することができる。 ロータバー2の断面において薄肉部があっても容易
に成形することができる。つまり、複雑な断面形状のロ
ータバーを適用することができる。 ダイキャスト装置のような大型設備を必要としな
い。 積層鉄心1にダクト1bを設けることができるた
め、冷却がよくなり、かご形誘導電動機の効率が向上す
る。 図4に示すロータバー12及びエンドリング13,
14が何れも銅製であるのに対して、ロータバー2及び
エンドリング3,4を何れもアルミ製としたことにより
軽量となるため、かご形誘導電動機の高速化及び大容量
化を達成することができる。 従来のような銅製のロータバー12とエンドリング
13,14とをろう付けする作業が不要となり、その分
かご形誘導電動機をコストダウンすることができる。
【0018】
【発明の効果】以上実施例と共に具体的に説明したよう
に本発明によれば、アルミニウム製のロータバーとエン
ドリングとを容易に一体成形することができる。またこ
のようにロータバーとエンドリングとを一体成形し更に
はロータバーにアルマイト処理を施して製造したかご形
回転電機は、次のような効果を奏する。 アルマイト皮膜によって横流損を低減することがで
きる。 複雑な断面形状のロータバーを適用できる。 ダイキャスト装置のような大型設備を必要としな
い。 回転子鉄心にダクトを設けることができるため、冷
却がよくなり、回転電機の効率が向上する。 従来の銅製のロータバー及びエンドリングに比べて
軽量となるため、高速化及び大容量化を達成することが
できる。 従来のような銅製のロータバーとエンドリングとを
ろう付けする作業が不要となり、その分かご形回転電機
をコストダウンすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る製造方法で製造したかご
形誘導電動機の回転子を示す構造図である。
【図2】積層鉄心の溝にロータバーを挿入した状態を示
す構造図である。
【図3】ロータバーとエンドリングとを一体成形すると
きの状態を示す説明図である。
【図4】大型で高速のかご形誘導電動機の回転子を示す
概略構造図である。
【符号の説明】
1 積層鉄心 1a 溝 1b ダクト 2 ロータバー 2a,2b ロータバーの突出端部 3,4 エンドリング 3′ 溶融アルミニウム 5 回転軸 6 金型 7 ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 17/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムを棒状に成形したロータバ
    ーを回転子鉄心の溝に挿入して、このロータバーの両突
    出端部にアルミ半田用フラックスを塗布し、且つ、エン
    ドリング用に成形した金型でヒータの加熱によりアルミ
    ニウムを溶融し、この溶融アルミニウム中に前記ロータ
    バーの突出端部を挿入し、前記溶融アルミニウムを前記
    ロータバーの突出端部と反応させた後に凝固せしめるこ
    とを特徴とするかご形回転電機の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するかご形回転電機の製
    造方法において、ロータバーを回転子鉄心の溝に挿入す
    る際、前記ロータバーの前記溝への挿入部にアルマイト
    処理を施してアルマイト皮膜の絶縁層を形成し、このア
    ルマイト皮膜によって前記溝内での電流の横もれを低減
    するようにしたことを特徴とするかご形回転電機の製造
    方法。
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