JPH04308399A - 送風機羽根車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、送風機の低騒音化技術
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、羽根車の送風性能向上のために、
羽根の均肉厚形を翼型形状にしたり、肉厚を薄くする方
法が知られている。

【０００３】その一例（実公開平２−２０７９９号公報
）を図３，図４に示す。この送風機では、ブレードの円
周方向の断面を展開した状態における前縁と後縁間のブ
レードのソリ曲線が後縁側で深いソリを備えてなること
を特徴としており、それによって、音の低減を図ってい
るものである。図３には、翼肉厚が均一しているもの図
４には断面が翼型形状しているものを上げている。

【０００４】そして、流入されてくる空気の流れをスム
ース化し、流れの境界層の発達を抑え、剥離のない流れ
を実現化させ、送風性能を向上させようとするものであ
る。

【０００５】しかしながら、翼のソリをかえるというこ
とは、音だけでなく、風量、圧力に大きく影響を与え、
性能の使用範囲を限定してしまうほどの重要なスペック
であり、はん用性に限界が生じてくる。又、断面翼形状
にすると重量が重くなり、小型の送風機などには、適用
しにくくなる恐れがある。

【０００６】本発明は、上記問題点に鑑み、風量、圧力
などの諸性能を維持し、はん用性にもすぐれ、騒音のみ
を低減するといった羽根車を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の送風機羽根車は、ブレードの流れ沿う方向の
断面を展開した状態において、後流側の一部を半径方向
にわたって、翼圧力面側を略段差状に加工し、ほぼ後縁
端面まで、なめらかに翼肉厚をうすくしたものである。

【０００８】

【作用】本発明は上記した構成によって、翼の後流幅を
うすくし、後流渦音を減少させ、送風機の乱流騒音レベ
ルを低減するものである。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例の送風機羽根車につ
いて、図面を参照しながら説明する。図１（ａ）は、本
発明の実施例における羽根車の翼の断面を表わしたもの
である。又、（ｂ）は、後流部分の拡大詳細図を示した
ものである。前縁より流入された流れは、翼にそって、
昇圧されながら、後縁より、流出されるわけであるが、
その際、翼後縁より周期的に、放出される渦が発生し、
その渦音が、送風機騒音を一原因となりうるのである。 しかし、図のように後縁の圧力面側を略段差状になめら
かに加工し、肉厚をうすくすることにより、流れは、翼
に沿りやすくなり、かつ後流幅をうすくすることができ
、渦音を小さくすることができるのである。

【００１０】また、さらに、図２に示すように後流の羽
根負圧面側もなめらかに加工することで、後縁の剥離を
抑えることができ、さらに、性能に寄与することができ
る。

【００１１】以上のように本発明は、ブレードの流れに
沿う方向の断面を展開した状態において、後流側の一部
を半径方向わたって、翼圧力面側を加工し、ほぼ後縁端
面まで、略段差状になめらかに、肉厚を薄くすることに
より、後流幅を薄くし、渦音を低下させ、その他の送風
性能を低下させることなく、乱流騒音のみを低下させる
ことができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は、本発明の第１の実施例における羽根
車の翼断面図 （ｂ）は、後縁拡大断面詳細図

【図２】第２の実施例における羽根車、後縁拡大断面詳
細図

【図３】従来のブレードの断面図

【図４】他の従来例の断面図

【符号の説明】

１　　羽根車前縁部 ２　　羽根車後縁部 ４　　翼

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のブレードより構成される送風用の回
   転羽根車の翼の、流れに沿う方向の断面形状において、
   後縁近傍の部分を羽根車半径方向にわたって、翼の圧力
   面側形状をほぼ後縁端面まで略段差状になめらかに加工
   し、翼肉厚を、前縁部近傍肉厚より外挿される肉厚より
   薄くしたことを特徴とする送風機羽根車。
2. 【請求項２】翼負圧面側の後流側を半径方向にわたって
   、後縁端面まで、なめらかに加工し、翼肉厚をうすくし
   た請求項１記載の送風機羽根車。